説明

散水ノズル

【課題】開閉弁による通水量の調整が可能であり、かつ、複数の通水状態においてその状態を容易に維持することができるロック機構を備えた散水ノズルを提供する。
【解決手段】ノズル本体1内部の流路中に配置した弁座8に対する弁体7の近接離間位置に応じて、弁の開閉および通水量の調整を可能とした開閉弁と、上記ノズル本体1外部に回動可能に取り付けられ、その回動に応じて上記開閉弁の開度を操作する操作レバー2とを備えた散水ノズルであって、上記ノズル本体1と上記操作レバー2との一方に設けられて二つ以上の係止凹部を刻設された係止受け部材18と、他方に設けられ、上記係止凹部の一つに選択的に係止して上記ノズル本体1および上記操作レバー2の間隔を保持する係止アーム19とから構成され、上記操作レバー2を二つ以上の回動角度位置で固定可能なロック機構17を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に家庭などで園芸や清掃に用いられる散水ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ホース先端に取り付けられて任意に散水と止水とを行えるようにした散水ノズルが広く使用されている。このような散水ノズルは、基端部に接続したホースなどから水の供給を受け、先端面に設けた散水口から散水を行う。
【0003】
従来の散水ノズルには、ノズル本体内部に形成した流路中に、弁座および弁体からなる開閉弁を配置するとともにノズル本体外部に操作レバーを回動自在に取り付け、操作レバーの回動に連動して弁座から弁体を近接離間させて、開閉弁の開閉を行うものがあった。
【0004】
たとえば特許文献1には、図27(a)から(e)にも示すように、先端側を前方に屈曲させた逆さL字状のノズル本体51を有する散水ノズルであって、屈曲部の下流側(先端側)に、ニードル弁の弁体53と弁座54とからなる開閉弁を内蔵した散水ノズルが記載されている。この散水ノズルでは、中腹部をノズル本体1背面の外部に回動可能に取り付けられて支点とし、その一端を作用点としてノズル本体から外部に突出した上記弁体53に取り付けられ、他端側を力点となるグリップ部52aとした操作レバー52を設けているため、グリップ部52aを握り込むと、弁座54を閉塞していた弁体53が操作レバー52に引っ張られて弁座54から離間し、弁開状態とすることができた。
【0005】
また、このような従来の散水ノズルの中には、操作レバーを固定することで、使用者が操作レバーを握り続けることなく散水状態を保持することができるロック機構を備えたものがあった。
このロック機構は、たとえば図27(e)に示すように、操作レバー52のノズル本体51側の面に刻設された係止凹部55と、金属製棒材を略環状に折り曲げて形成され、ノズル本体51の背面に回動可能に取り付けられた係止フレーム56とからなる。
このような散水ノズルでは、操作レバー52のグリップ部52aを握り込むと、弁体53が操作レバー52に引っ張られ後退して弁開状態となる。このとき、係止フレーム56を上方に回動させて係止凹部55に係止させると、係止フレーム56がつかえとなって操作レバー52が初期の位置に復帰するのを防止するため、グリップ部52aを握り続けなくても散水状態を保持することができた。
【0006】
また、特許文献2には、同様に屈曲させたノズル本体の屈曲部の上流側(基端側)に開閉弁を設けるとともに腹部側の外部に操作レバーを取り付けた散水ノズルが記載されている。この散水ノズルでは、操作レバーの上端をノズル本体屈曲部付近に回動可能に取り付けるとともにその下端側をグリップ部としていた。操作レバーとノズル本体の間には、回動可能に保持されたL字状の弁開閉用アームが介在し、弁開閉用アームの一端が操作レバーに当接して、他端が弁体に突設したフランジ部に当接することで、操作レバーの回動を弁体の弁座に対する近接離間運動に変換し、開閉弁の開閉を行うことができた。
【0007】
さらに、特許文献2に記載の散水ノズルでは、金属製棒材をU字状に曲折し両端に係止鉤部を設けた係止アームを、その両端を操作レバー側に向けてノズル本体内に設置し、操作レバーには、上記係止アームよりも幅狭で両側面からハート形部を突設させた係止受け部材を設置していた。
この係止アームと係止受け部材とからなるロック機構では、操作レバーを完全に握り込むと、係止アームが係止受け部材に近接し、係止受け部材の側面を摺動してハート形部より奥側に配置される。この状態で手を離すと、操作レバーはバネ付勢により復帰しようとするが、係止アームの係止鍵部がハート形部の凹部に係止して操作レバーの位置を保持するため、散水ノズルを散水状態でロックすることができる。
このときに再度操作レバーを握り込むと、係止アームがハート型部の奥側へ摺動して係止が解除され、手を離すとバネ付勢により係止アーム及び操作レバーが初期の位置に復帰する。このように、特許文献2の散水ノズルでは、操作レバーを握る操作と握りを緩める操作とを繰り返すだけで、散水状態のロックとロック解除を切り替えることができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−114454号公報
【特許文献2】特開2005−138056号公報
【0009】
特許文献1のようにニードル弁を流路中に配設した散水ノズルなどでは、操作レバーの握り具合に応じて開閉弁の開度が変化するため、通水量を調節することが可能であった。特許文献2などのロック機構では散水状態を容易に保持することができるが、操作レバーを完全に握り込んだ、開閉弁が全開の強散水状態の場合にしかロックができず、通水量の小さい弱散水状態を保持することができなかった。
このように、使用者が握りを解いても通水量の小さい状態に保持する機構が存在しなかったため、散水ノズルの通水量を小さく維持するためにはスプリングの付勢力に抗して操作レバーを弱く握り続ける必要があったが、力加減が難しく、弱散水状態で長時間使用することは困難であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、開閉弁による通水量の調整が可能であり、かつ、複数の通水状態においてその状態を容易に維持することができるロック機構を備えた散水ノズルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明において、上記課題が解決される手段は以下の通りである。
第1の発明は、ノズル本体内部の流路中に配置した弁座に対する弁体の近接離間位置に応じて、弁の開閉および通水量の調整を可能とした開閉弁と、上記ノズル本体外部に回動可能に取り付けられ、その回動に応じて上記開閉弁の開度を操作する操作レバーとを備えた散水ノズルであって、上記ノズル本体と上記操作レバーとの一方に設けられて二つ以上の係止凹部を刻設された係止受け部材と、他方に設けられ、上記係止凹部の一つに選択的に係止して上記ノズル本体および上記操作レバーの間隔を保持する係止片とから構成され、上記操作レバーを二つ以上の回動角度位置で固定可能なロック機構を設けたことを特徴とする。
【0012】
第2の発明に係る散水ノズルは、上記ロック機構が、上記操作レバーの握り操作を繰り返すことにより、上記各回動角度位置でのロックとロック解除を交互に切り替えるカム部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
第1の発明によれば、ノズル本体内部の流路中に配置した弁座に対する弁体の近接離間位置に応じて、弁の開閉および通水量の調整を可能とした開閉弁と、上記ノズル本体外部に回動可能に取り付けられ、その回動に応じて上記開閉弁の開度を操作する操作レバーとを備えたことにより、操作レバーを回動させるだけで、弁の開閉および通水量の調整を行うことができる。さらに、上記ノズル本体と上記操作レバーとの一方に設けられて二つ以上の係止凹部を刻設された係止受け部材と、他方に設けられ、上記係止凹部の一つに選択的に係止して上記ノズル本体および上記操作レバーの間隔を保持する係止片とから構成され、上記操作レバーを二つ以上の回動角度位置で固定可能なロック機構を設けたことにより、通水量の異なる二つ以上の散水状態において、操作レバーをロックして通水量を保持することができる。
【0014】
第2の発明によれば、上記ロック機構が、上記操作レバーの握り操作を繰り返すことにより、上記各回動角度位置でのロックとロック解除を交互に切り替えるカム部を有するため、片手での操作レバーの握り操作のみでロックとロック解除を切り替えることができ、二つ以上の散水状態のそれぞれにおいて、ロックとロック解除の切り替え操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第一実施形態に係る散水ノズルを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側方図である。
【図2】(a)は同散水ノズルの一部切り欠き斜視図、(b)はロック機構の部分拡大斜視図である。
【図3】同散水ノズルの弁閉状態を示す図であり、(a)は一部切り欠き側方図、(b)はロック機構の部分拡大図である。
【図4】同散水ノズルの弁閉状態を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図である。
【図5】同散水ノズルの弱散水状態を示す図であり、(a)は一部切り欠き側方図、(b)はロック機構の部分拡大図である。
【図6】同散水ノズルの弱散水状態を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図である。
【図7】同散水ノズルの強散水状態を示す図であり、(a)は一部切り欠き側方図、(b)はロック機構の部分拡大図である。
【図8】同散水ノズルの強散水状態を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図である。
【図9】同散水ノズルの弁体を示す図であり、(a)は部分拡大横断面図、(b)は横断面図、(c)は部分拡大図、(d)は側方図である。
【図10】他の弁体を示す図であり、(a)は部分拡大横断面図、(b)は横断面図、(c)は部分拡大図、(d)は側方図である。
【図11】同散水ノズルの弁開閉用アームを示す図であり、(a)が操作レバー側から見た斜視図、(b)がノズル本体側から見た斜視図である。
【図12】同散水ノズルのロック機構を構成する係止受け部材の六面図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は左側方図、(d)は正面図、(e)は右側方図、(f)は底面図である。
【図13】同係止受け部材を示す図であり、(a)は左側方斜視図、(b)は右側方斜視図である。
【図14】別態様に係る散水ノズルのロック機構を構成する係止受け部材を示す図であり、(a)は左側方斜視図、(b)は右側方斜視図である。
【図15】本発明の第一実施形態に係る散水ノズルのロック機構の動作を示す説明図である。
【図16】別態様に係る散水ノズルを示す図であり、(a)は一部切り欠き斜視図、(b)はロック機構の部分拡大斜視図である。
【図17】別態様に係る散水ノズルのロック機構の動作を示す説明図である。
【図18】本発明の第二実施形態に係る散水ノズルを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側方図である。
【図19】(a)は同散水ノズルの斜視図、(b)はロック機構の部分拡大斜視図である。
【図20】同散水ノズルの弁閉状態を示す図であり、(a)は部分縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図、(c)はロック機構の部分拡大図である。
【図21】同散水ノズルの弱散水状態を示す図であり、(a)は部分縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図、(c)はロック機構の部分拡大図である。
【図22】同散水ノズルの強散水状態を示す図であり、(a)は部分縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図、(c)はロック機構の部分拡大図である。
【図23】(a)は同散水ノズルの弁体を示す側方図、(b)から(d)はそれぞれ他の弁体形状を示す側方図である。
【図24】他の弁体形状を用いた散水ノズルを示す図であり、(a)は部分縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図である。
【図25】他の弁体形状を用いた散水ノズルを示す図であり、(a)は部分縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図である。
【図26】他の弁体形状を用いた散水ノズルを示す図であり、(a)は部分縦断面図、(b)は開閉弁の部分拡大図である。
【図27】従来の散水ノズルを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側方図、(c)は縦断面図、(d)は開閉弁の部分拡大図、(e)はロック機構の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態に係る散水ノズルについて、図面に基づいて説明する。
図1,2に示すように、第一実施形態に係る散水ノズルは、逆さL字状の筒体に形成されたノズル本体1と、上端部をこのノズル本体1の屈曲部分に回動自在に取り付けられ、下端部を握り込むことでノズル本体1に近接離間させられる操作レバー2とからなる。
【0017】
ノズル本体1の前方(図1左方)先端はやや拡径されて大きな先端面を有し、この先端面には多数の小孔を穿設したシャワー散水口3を形成している。また、先端面中央には中央散水口4が穿設され、散水時には、この中央散水口4とシャワー散水口3との一方が選択されて放水するようになっている。
また、図1,図4に示すように、ノズル本体1の屈曲部分よりも基端側は把持部1aとし、基端にはホースを接続する接続口1bが形成され、ノズル本体1内部には接続口と各散水口3,4とを連通する内部通水孔5が形成されて、散水ノズルは全体としてピストル形状に形成されている。
【0018】
図4に示すように、把持部1a内側の内部通水孔5には、開閉弁6が設けられている。
図2(a),図4に示すように、開閉弁6は、内部通水孔5の周壁となる内部管10の軸方向に摺動可能に内装された棒状の弁体7と、内部管10の内周壁から中心側へ環状にせり出して弁体7を受け止めることができるようになっている弁座8と、弁体7の外周に巻かれ、弁体7を弁座8にバネ付勢する弾性部材であるコイルスプリング9とを有している。
【0019】
図4,図9に示すように、弁体7は、下端を開放した中空円筒部材に形成し、弁座8に当接する上端には段差部7aを設けて縮径した形状に形成するとともに、その直下の外周部に第一Oリング11を嵌着し、その下方の外周部には第二Oリング12を嵌着し、第一Oリング11および第二Oリング12の中間の外周部には側面開口部13を周上等間隔に穿設している。接続口1bから供給された水は、弁体7の内部を通過したのち側面開口部13から流出し、その下流(先端側)では弁体7と内部管10との間隙(内部通水孔5)を下流に向かって流れる。
【0020】
第二Oリング12よりも下方では、弁体7から外周に突出するフランジ部7bを周設し、開閉弁6の操作に用いる。このフランジ部7b付近では内部管10の前面に開口が設けられ、外部からフランジ部7bに接触できるようになっている(図2,図4参照)。
フランジ部7bよりも下方では、内部管10の内周壁から中心へせり出したバネ台座14が設けられ、コイルスプリング9はバネ台座14とフランジ部7bとの間に配置されてフランジ部7bを弁座8側へバネ付勢する(図4(a))。
【0021】
このような開閉弁6では、図4のように、第一Oリング11が弁座8に押し付けられると下流側への水流を完全に遮断した弁閉状態とすることができる。
また、弁体7上端の段差部7aは、その下段部分が弁座8の内径と略同径に形成され、その上段部分が弁座8の内径よりも小径に形成されている。このため、段差部7aの小径部分が弁座8の中央の通水孔に位置するときには、通水面積が小さくなり弱い水流で散水する(図6参照)。また、弁体7を弁座8から十分に離間させたときには、通水面積が大きくなり強い水流で散水する(図8参照)。
【0022】
操作レバー2は、図1,図2に示すように、水平断面U字状に形成され、ノズル本体1の把持部1a前面に形成された開口を塞ぐ形状に形成されている。操作レバー2の前面部は握り易いように表面波形に形成されている。
この操作レバー2は、図3,図5,図7に示すように、その上端部をノズル本体1腹部側の屈曲部分付近に回動可能に取り付けられており、把持部1aと操作レバー2とを握り込むと、操作レバー2が回動して把持部1aに近接する。
操作レバー2内面の高さ中央付近からは、後述する弁開閉用アーム16を押圧する押圧板15が突設されている(図2(a),図4(a))。
【0023】
図2に示すように、ノズル本体1の把持部1aと操作レバー2との間では、弁開閉用アーム16が回動可能に支持されている。図11に示すように、この弁開閉用アーム16は側面形状がL字状の部材で、中央の交差部の両側から一対のピン16aが外方にそれぞれ突出形成されている。このピン16aが、把持部1aの内部管10から前面に突出させた一対の垂直板であるブラケット10a,10aの孔に軸通することで、弁開閉用アーム16が回動可能に支持される(図2(a))。
この弁開閉用アーム16の上端部では、一部を切り起こして形成した弾性当接部16bが操作レバー2の押圧板15と当接し、他端部では弁体7のフランジ部7bの上面に当接している。これにより、弁開閉用アーム16は、操作レバー2のノズル本体1への近接離間移動を、弁体7の弁座8への離間近接運動に変換することができ、開閉弁6の開度を操作することができる。
【0024】
この散水ノズルでは、図4に示すように、通常状態においては、コイルスプリング9の付勢力により弁体7が弁座8に押し付けられるとともに、フランジ部7bが弁開閉用アーム16を介して押圧板15を離間方向へ押している。この弁閉状態で操作レバー2を握り込むと、図6,図8に示すように、押圧板15が弁開閉用アーム16の上端部を押圧して回動させる。これにより弁開閉用アーム16の他端部がフランジ部7bを下方に押圧し、コイルスプリング9の付勢力に抗して弁体7を弁座8から離間させ、弁開にする。
【0025】
本発明の第一実施形態に係る散水ノズルには、水流の弱い散水状態および水流の強い散水状態のそれぞれで操作レバー2および開閉弁6をロックできるロック機構17を具備している。
図2,図15に示すように、このロック機構17は、操作レバー2の下部に内装された係止受け部材18と、金属製棒材をU字状に折り曲げて形成され、その折り曲げ部分で内部管10に外接し、その両端を操作レバー2側に向けた係止アーム19とからなる。
【0026】
図12,図13に示すように、係止受け部材18はその上端部および下端部に、操作レバー2の内面と嵌着させるための舌片20,21をそれぞれ突設している。両の舌片20,21の間には、所定の幅を有した略方形のカム部22を設けている。
係止アーム19の摺動範囲を制限するため、カム部22の上面、奥面および下面の奥寄り半分からは、板材22aを両側方に張り出している。また、このカム部22の両側面の中央には、横倒しにしたハート形または返し付きやじり形の島状に突設した第一ハート形部22bおよび第二ハート形部22cが、正面から奥側へと並列している。また、第二ハート形部22cの奥には、係止アーム19の摺動を誘導するために制御片22dを突設している。
この係止受け部材18は、操作レバー2に嵌着されると、ノズル本体1すなわち係止アーム19に正面を向けるようになっている(図2(b))。
【0027】
図2に示すように、係止アーム19は、金属製棒材を略U字状に折り曲げてなり、可撓性のある細長い両の腕を有する。両の腕の間隔は係止受け部材18のカム部22の幅に略等しく、両先端は互いの方向に鉤状に折り曲げて係止鉤部19aを形成している。
係止アーム19はU字状の折り曲げ部分で把持部1aの内部管10に外接し、内部管10の背面部に突設したブラケット10bに固定されて、係止鉤部19aを操作レバー2すなわち係止アーム19に向けて配置される。
【0028】
このようなロック機構17を有する散水ノズルでは、弁閉状態(図3,図4)から操作レバー2を半分ほど握り込むと図6(b)のように弱散水状態で散水されるとともに、係止アーム19の係止鉤部19aが係止受け部材18へと近接して、カム部22の側面を正面側から第一ハート形部22bの上斜面に沿って摺動し(図15(a))、第一ハート形部22bの奥側上方に位置する(図15(b))。
このときに操作レバー2を握る力を緩めると、コイルスプリング9および弾性当接部16bの弾性力により操作レバー2が初期の位置に復帰しようとするが、係止鉤部19aがその弾性力により第一ハート形部22bと第二ハート形部22cとの間に入り込み、第一ハート形部22bの凹部に係止されるため、操作レバー2の復帰を防止して弱散水状態でロックする(図15(c),図5(b))。
【0029】
さらに、このロック状態で再度操作レバー2を握り込むと、係止鉤部19aは第二ハート形部22cの凸部に沿って奥側下方へ摺動する(図15(d))。このときに操作レバー2を握る力を緩めると、コイルスプリング9および弾性当接部16bの弾性力により操作レバー2が初期の位置に復帰して弁閉にするとともに(図3,図4)、係止鉤部19aも第一ハート形部22bの下斜面に沿って摺動し(図15(e))、初期の位置に復帰する(図15(f),図3(b))。
このように、操作レバー2を握る操作と握りを緩める操作とを繰り返すだけで、散水ノズルを弱散水状態でロックし、またロックを解除することができる。
【0030】
また、この散水ノズルでは、弁閉状態(図3,図4)から操作レバー2を完全に握り込むと図8(b)のように強散水状態で散水されるとともに、係止アーム19の係止鉤部19aが係止受け部材18へと近接して、カム部22の側面を正面側から第一ハート形部22bの上斜面に沿って摺動し(図15(g))、さらに第二ハート形部22cの上斜面に沿って摺動し、第二ハート形部22cの奥側上方に位置する(図15(h))。
このときに操作レバー2を握る力を緩めると、コイルスプリング9および弾性当接部16bの弾性力により操作レバー2が初期の位置に復帰しようとするが、係止鉤部19aがその弾性力により第二ハート形部22cと制御片22dとの間に入り込み、第二ハート形部22cの凹部に係止されるため、操作レバー2の復帰を防止して強散水状態でロックする(図15(i),図7(b))。
【0031】
さらに、このロック状態で再度操作レバー2を握り込むと、係止鉤部19aは制御片22dの下斜面に沿って奥側下方へ摺動する(図15(j))。このときに操作レバー2を握る力を緩めると、コイルスプリング9および弾性当接部16bの弾性力により操作レバー2が初期の位置に復帰して弁閉にするとともに(図3,図4)、係止鉤部19aも第二ハート形部22cおよび第一ハート形部22bの下斜面に沿って摺動し(図15(k)(l))、初期の位置に復帰する(図15(m),図3(b))。
このように、操作レバー2を握る操作と握りを緩める操作とを繰り返すだけで、散水ノズルを強散水状態でロックし、またロックを解除することができる。
【0032】
以上のように、第一実施形態の散水ノズルでは、操作レバー2を握る操作と握りを緩める操作とを繰り返すだけで、弁閉状態、弱散水状態および強散水状態を選択できるとともに、弱散水状態および強散水状態のいずれにおいても操作レバー2をロックして通水量を保持することができる。
このため、たとえばシャワー散水口3から散水を行う場合にも、勢いのあるシャワー散水を行うときには強散水状態でロックすることができ、園芸や清掃に適し、草花に優しく水の跳ね返りの少ないジョロ水形(弱いシャワー散水)で散水するときには弱散水状態でロックすることができ、二段階の散水状態の切り替えと保持をワンタッチ操作で容易に行うことができる。
【0033】
なお、図9に示すように弁体7の先端は段差部7aを設けた二段形状としているが、図10の弁体26のように段差より先端側の小径部分26aをテーパ状に形成しても良い。
また、係止受け部材18のカム部22に、第三あるいはそれ以上のハート形部を増設することによって、より細かく多段階の散水状態の切り替えと保持を行えるようにしてもよい。
【0034】
<別態様>
第一実施形態では、ロック機構17の係止受け部材18のカム部22には、係止アーム19の係止鉤部19aを係止するために島状の第一ハート形部22b、第二ハート形部22cおよび制御片22dを突設している。
別態様として、図14,図16,図17に示すように、カム部23の両側面から、鋸歯状の上斜面を有する鋸状部24を突設し、その奥には、係止アーム19の摺動を誘導するために制御片25を突設してもよい。
【0035】
この鋸状部24は、カム部23の正面から奥側へと延びる細長い島状であって、その鋸歯状の上斜面には正面側から順に第一係止凹部24a、第二係止凹部24b、第三係止凹部24cが刻設されている。
その他の構成は、第一実施形態に準ずるものとする。
【0036】
このような別態様では、弁閉状態から操作レバー2を三分の一ほど握り込んだ弱散水状態では、係止鉤部19aが鋸状部24上面を摺動し(図17(a)(b))、第一係止凹部24aの奥側上方に位置する。このときに操作レバー2を握る力を緩めると、係止鉤部19aがその弾性力により第一係止凹部24aに係止されるため、操作レバー2の復帰を防止して弱散水状態でロックする(図17(c))。
このロック状態を解除するには、操作レバー2を完全に握り込んで、強散水状態まで弁開にするとともに係止鉤部19aを第三係止凹部24cの奥側上方まで摺動させる(図17(f)(g))。次いで操作レバー2を握る力を緩め、係止鉤部19aを第三係止凹部24cに係止して、強散水状態でロックする(図17(h))。
その状態から操作レバー2を再度握り込むと、係止鉤部19aが制御片25の下斜面に沿って奥側下方へ摺動する(図17(i))。このときに操作レバー2を握る力を緩めると、コイルスプリング9および弾性当接部16bの弾性力により操作レバー2が初期の位置に復帰して弁閉にするとともに、係止鉤部19aも鋸状部24の下斜面に沿って摺動し初期の弁閉状態に復帰する(図17(j)(k))。
【0037】
また、この別態様では、弁閉状態から操作レバー2を三分の二ほど握り込むと、弱散水状態と強散水状態との中間の通水量(以下、中散水状態という)となるとともに、係止鉤部19aが鋸状部24上面を摺動し(図17(a)(b)(d))、第二係止凹部24bの奥側上方に位置する。このときに操作レバーを握る力を緩めると、係止鉤部19aが第二係止凹部24bに係止されるため、操作レバー2の復帰を防止して中散水状態でロックする(図17(e))。
このロック状態を解除するには、弱散水状態のロック解除と同様に、一旦強散水状態でロックしてから解除する操作を行う。
【0038】
また、弁閉状態から操作レバー2を完全に握り込んで強散水状態としてから操作レバー2を握る力を緩めると、係止鉤部19aがその弾性力により鋸状部24上面を摺動し(図17(a)(b)(f)(g))、第三係止凹部24cに係止されるため、操作レバー2の復帰を防止して強散水状態でロックする(図17(h))。
このロック状態から操作レバー2を再度握り込むと、係止鉤部19aが制御片25の下斜面に沿って奥側下方へ摺動する(図17(i))。このときに操作レバー2を握る力を緩めると、コイルスプリング9および弾性当接部16bの弾性力により操作レバー2が初期の弁閉状態に復帰して弁閉にするとともに、係止鉤部19aも鋸状部24の下斜面に沿って摺動し(図17(j))、初期の位置に復帰する(図17(k))。
【0039】
このような別態様では、操作レバー2を握る操作と握りを緩める操作とを繰り返すだけで、弁閉状態、弱散水状態、中散水状態および強散水状態を選択することができるとともに、三段階の散水状態のいずれにおいても操作レバー2をロックして通水量を保持することができる。
また、この別態様では、弱散水状態または中散水状態でのロックを解除するためには一度強散水状態のロックを経なければならないが、逆に、第一実施形態と異なり、弱散水状態のロックから中散水状態または強散水状態へ切り替える際、および中散水状態から強散水状態へ切り替える際に、一旦弁閉状態に復帰させる必要がなく、一度の操作で散水状態の切り替えを行なうことができる。
【0040】
<第二実施形態>
以下では、第二実施形態に係る散水ノズルについて、図面に基づいて説明する。
第二実施形態に係る散水ノズルは、図18,図20(a)に示すように、逆さL字状の筒体に形成されたノズル本体31と、このノズル本体31の屈曲部分に回動自在に取り付けられ、下端部を握り込むことでノズル本体31に近接離間させられる操作レバー32とからなり、操作レバー32がノズル本体31の背面側に取り付けられている点で第一実施形態と異なる。
【0041】
また、第一実施形態ではノズル本体1の把持部1a内に開閉弁6を設けていたが、第二実施形態では、図20に示すように、ノズル本体1の屈曲部分の下流(先端側)に開閉弁34を配設している。
この開閉弁34は、内部通水孔33の周壁に摺動可能に内装された棒状の弁体35と、ノズル本体31の内周壁から中心側へ環状にせり出して弁体35を受け止めることができるようになっている弁座36と、弁体35の外周に巻かれ、弁体35を弁座36にバネ付勢する弾性部材であるコイルスプリング37とを有している。
【0042】
図20に示すように、弁座36は、ノズル本体31の屈曲部分から先端面までの中間に設けられ、内部通水孔33の周壁から中心側へ環状にせり出して形成されている。
弁体35は、図20(a),(b)および図23(a)に示すように、内部通水孔33より一回り細い径の円柱部材に形成し、弁座36に当接する先端は、大径部35aとその先端の小径部35cとを、テーパ部35bを介して繋げた形状に形成する。大径部35aは弁座36の内径よりも太く、小径部35cは弁座36の内径よりも細く設定されている。
また、弁体35の他端はノズル本体31の屈曲部分を貫通して外部に延びている。弁体35がノズル本体31を貫通する部分の内側にはOリング38を配設して、水漏れを防止する。
【0043】
図20(a),図23(a)に示すように、弁体35には、周上等間隔に放射状に突出する4枚のバネ受け板39を設けている。また、ノズル本体31内の上記Oリング38付近には環状のバネ台座40を配置している。
コイルスプリング37は、バネ台座40とバネ受け板39との間に配置されて弁体35に巻きつけられ、バネ受け板39を押圧することで弁体35を弁座36側へバネ付勢する。
【0044】
このような開閉弁34では、通常状態においては、コイルスプリング37の付勢力によって弁体35のテーパ部35bが弁座36に押し付けられ、下流側への水流を完全に遮断した弁閉状態とすることができる(図20(b))。
また、弁体35の先端の小径部35cは、弁座36の内径よりも小さな径に形成されている。このため、小径部35cが弁座36の中央の通水孔に位置するときには、通水面積が小さくなり弱い水流で散水する(図21(b))。また、弁体35を弁座36から十分に離間させたときには、通水面積が大きくなり強い水流で散水する(図22(b))。
【0045】
操作レバー32は、図18から図20に示すように、その中央部で、ノズル本体31の把持部の背面側に突設したレバー取付部31aにレバー用ピン41を用いて取り付けられ、このレバー用ピン41の軸周りに回動可能になっている。
その上方では、ノズル本体31の屈曲部分から突出している弁体35が操作レバー32を貫通するとともに、ナット42や雌ネジなどによって操作レバー32から脱落しないように取り付けられている。
また、レバー用ピン41による取付部分の下側は、ノズル本体31に沿って下方に延びるグリップ部分32aが形成されている。
【0046】
操作レバー32は、レバー用ピン41によるノズル本体31との取付部分を支点、グリップ部分32aを力点、弁体35との取付部分を作用点としており、グリップ部分32aを握り込んでノズル本体31に近接させると、弁体35を引っ張って弁座36から離間する方向に引き出すことができ、開閉弁の開度を操作することができる(図20から図22)。
【0047】
本発明の第二実施形態に係る散水ノズルには、水流の弱い散水状態および水流の強い散水状態のそれぞれで操作レバー32および開閉弁34をロックできるロック機構43を具備している。
このロック機構43は、図18(c),図19(b)に示すように、操作レバー32のノズル本体31側の面に刻設された複数の係止凹部44(44a,44b)と、金属製棒材を略環状に折り曲げて形成され、ノズル本体31の背面に回動自在に取り付けられた係止フレーム45とからなる。
【0048】
第一係止凹部44aおよび第二係止凹部44bは、操作レバー32のノズル本体31側の面に上下に並べて刻設されている。第一係止凹部44aと第二係止凹部44bとは、それぞれ弱散水状態または強散水状態で係止フレーム45を係止しやすいように、操作レバー32に対し異なる角度で刻設される。
【0049】
このようなロック機構43を有する散水ノズルでは、弁閉状態(図20)から操作レバー32を半分ほど握り込むと、図21(a)のように弁体35の小径部35cと弁座36との間にわずかな隙間ができて弱散水状態で散水される。
このときに係止フレーム45を後ろ上方に回動させて、操作レバー32を握る力を緩めると、コイルスプリング37の弾性力により操作レバー32が初期の位置に復帰しようとするが、係止フレーム45が第一係止凹部44aに係止され、係止フレーム45がつかえとなって、操作レバー32の復帰を防止して弱散水状態でロックする(図21(c))。
【0050】
さらに、このロック状態で再度操作レバー32の握りを強めて係止フレーム45が第一係止凹部44aから外れた後に(ロック解除)、操作レバー32を握る力を緩めると、コイルスプリング37の弾性力により操作レバー32が初期の位置に復帰して開閉弁34が弁閉となる(図20)。
【0051】
また、この散水ノズルでは、弁閉状態(図20)から操作レバー32を完全に握り込むと、図22(a)のように弁体35が弁座36から十分離間して、通水面積が大きくなり強散水状態で散水される。
このときに係止フレーム45を後ろ上方に回動させて、操作レバー32を握る力を緩めると、コイルスプリング37の弾性力により操作レバー32が初期の位置に復帰しようとするが、係止フレーム45が第二係止凹部44bに係止され、係止フレーム45がつかえとなって、操作レバー32の復帰を防止して強散水状態でロックする(図22(c))。
【0052】
さらに、このロック状態で再度操作レバー32の握りを強めて係止フレーム45が第二係止凹部44bから外れた後に、操作レバー32を握る力を緩めると、コイルスプリング37の弾性力により操作レバー32が初期の位置に復帰して開閉弁34が弁閉となる(図20)。
【0053】
以上のように、第二実施形態の散水ノズルでは、操作レバー32を握る操作と握りを緩める操作とを繰り返すだけで、弁閉状態、弱散水状態および強散水状態を選択できる。さらにロック機構43によって、弱散水状態および強散水状態のいずれにおいても操作レバー32をロックして通水量を保持することができる。
このため、たとえばシャワー散水口から散水を行う場合にも、勢いのあるシャワー散水を行うときには強散水状態でロックすることができ、園芸や清掃に適し、草花に優しく水の跳ね返りの少ないジョロ水形(弱いシャワー散水)で散水するときには弱散水状態でロックすることができ、二段階の散水状態の切り替えと保持を行うことができる。
また、操作レバー32に第三あるいはそれ以上の係止凹部を増設することによって、より細かく多段階の散水状態の切り替えと保持を行えるようにしてもよい。
【0054】
<他の弁体の形状>
図23(a)に示すように、第二実施形態では、弁座36より太い大径部35aとその先端の弁座36より細い小径部35cとをテーパ部35bによって繋ぐ形状の弁体35を形成することにより、弱散水状態と強散水状態とを切り替えられる開閉弁34を構成した。
そのほかに、図23(b)に示すように、大径部46a、第一テーパ部46bの先端に、さらに縮径する第二テーパ部46c、小径部46d、先端テーパ部46eを設けた弁体46を用いてもよい。このような開閉弁では、図24に示す弁閉状態(弁座36に第一テーパ部46bが押し付けられている状態)から操作レバーを握り込むと、第二テーパ部46c、小径部46d、先端テーパ部46eが弁座36の中心を通過するのにしたがって徐々に通水面積が大きくなるため、より細かな開閉弁の開度(通水量)の調節ができる。
【0055】
また、図23(c)に示すように、大径部47a、テーパ部47bの先端に、小径部35cに代えて、略円錐状に縮径していく円錐部47cを設けた弁体47を用いてもよい。このような開閉弁では、図25に示す弁閉状態(弁座36にテーパ部47bが押し付けられている状態)から操作レバー32を握り込み、弁体47を弁座36から離間させていくと、弁座36の中心を円錐部47cが通過していくため、徐々に通水面積が大きくなり、操作レバー32の握り度合いに開閉弁の開度(通水量)を比例させることができる。
【0056】
さらに、図23(d),図26に示すように、大径部48a、テーパ部48bの先端に中径部48cを設け、さらに先端には段差を介して小径部48d、先端テーパ部48eを設けた弁体48を用いてもよい。このような開閉弁では、図26に示す弁閉状態(弁座36にテーパ部48bが押し付けられている状態)から操作レバーを握り込むと、中径部48c,小径部48d,先端テーパ部48eが弁座36の中心を通過するのにしたがって徐々に通水面積が大きくなるため、より細かな開閉弁の開度(通水量)の調節ができる。
【符号の説明】
【0057】
1 ノズル本体
1a 把持部
2 操作レバー
5 内部通水孔
6 開閉弁
7 弁体
7a 段差部
7b フランジ部
8 弁座
9 コイルスプリング
10 内部管
10a ブラケット
10b ブラケット
15 押圧板
16 弁開閉用アーム
16a ピン
16b 弾性当接部
17 ロック機構
18 係止受け部材
19 係止アーム
19a 係止鉤部
20 舌片
21 舌片
22 カム部
22a 板材
22b 第一ハート形部
22c 第二ハート形部
22d 制御片
23 カム部
24 鋸状部
24a 第一係止凹部
24b 第二係止凹部
24c 第三係止凹部
25 制御片
26 弁体
31 ノズル本体
32 操作レバー
32a グリップ部
33 内部通水孔
34 開閉弁
35 弁体
35a 大径部
35b テーパ部
35c 小径部
36 弁座
37 コイルスプリング
39 バネ受け板
40 バネ台座
43 ロック機構
44 係止凹部
44a 第一係止凹部
44b 第二係止凹部
45 係止フレーム
46 弁体
46a 大径部
46b 第一テーパ部
46c 第二テーパ部
46d 小径部
46e 先端テーパ部
47 弁体
47a 大径部
47b テーパ部
47c 円錐部
48 弁体
48a 大径部
48b テーパ部
48c 中径部
48d 小径部
48e 先端テーパ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル本体内部の流路中に配置した弁座に対する弁体の近接離間位置に応じて、弁の開閉および通水量の調整を可能とした開閉弁と、
上記ノズル本体外部に回動可能に取り付けられ、その回動に応じて上記開閉弁の開度を操作する操作レバーとを備えた散水ノズルであって、
上記ノズル本体と上記操作レバーとの一方に設けられて二つ以上の係止凹部を刻設された係止受け部材と、
他方に設けられ、上記係止凹部の一つに選択的に係止して上記ノズル本体および上記操作レバーの間隔を保持する係止片とから構成され、
上記操作レバーを二つ以上の回動角度位置で固定可能なロック機構を設けたことを特徴とする散水ノズル。
【請求項2】
上記ロック機構が、上記操作レバーの握り操作を繰り返すことにより、上記各回動角度位置でのロックとロック解除を交互に切り替えるカム部を有することを特徴とする請求項1記載の散水ノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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