説明

数値制御装置および加工プログラム生成方法

【課題】軸名称の変更に柔軟に対応できる数値制御装置を得ること。
【解決手段】数値制御装置は、加工設定ユニットによる加工形状の入力のほかに、当該加工形状を加工する回転軸に対する設定内容を、前記設定対象の回転軸を指定するテーブル選択ユニットと、前記設定内容を前記設定対象の回転軸を指定することなく記述した補助ユニットと、に分けて受け付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械を動作させる指令値を出力する数値制御装置および前記指令値を生成するための加工プログラムを生成する加工プログラム生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
数値制御装置は、一般に、ISOフォーマットに準拠して記述されたNCデータ(加工プログラム)に基づいて工作機械に内蔵されるサーボアンプに供給する指令値を生成する。一方、数値制御の対象となる工作機械の回転テーブルには各々の軸名称(A、B、C)が存在する。したがって、数値制御装置が回転テーブルを動作させるためには、軸名称をNCデータ上で指定しなければならない。例えば特許文献1に開示されている技術によれば、NCデータ上で軸を間接アドレス指定することができるようになっている。
【0003】
また、近年、加工形状、ツールなどを記述した入力プログラム(以下、対話プログラム)に基づいてNCデータを自動生成する対話式の数値制御装置がある。当該対話式の数値制御装置は、ユーザが軸名称に該当する設定項目に値を入力することで、動作させる軸に対するNCデータを自動的に生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−185397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ワークを加工する複数の回転テーブルが着脱可能な工作機械を駆動したい場合、回転テーブルの個数や回転テーブルの向きが変化することで、加工対象の軸名称が着脱前後で変化することがある。軸名称が変化した場合、今まで使用していた対話プログラムは、指令すべき軸名称が異なるため使用できなくなるという問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、軸名称の変更に柔軟に対応できる対話式の数値制御装置および加工プログラム生成方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対話的に加工形状の入力を受け付けて、受け付けた加工形状を加工するための加工プログラムを生成する数値制御装置であって、前記加工形状の入力のほかに、前記加工形状を加工する回転軸に対する設定内容を、前記設定内容の設定対象となる回転軸を指定する軸指定入力と、前記設定内容を前記設定対象の回転軸を指定することなく記述した軸設定入力と、に分けて受け付ける、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが軸指定入力を変更するだけで軸名称を変えた加工プログラムを生成することができるので、軸名称の変更に柔軟に対応できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1−1】図1−1は、工作機械の構成例を説明する図である。
【図1−2】図1−2は、工作機械の構成例を説明する図である。
【図1−3】図1−3は、工作機械の構成例を説明する図である。
【図1−4】図1−4は、工作機械の構成例を説明する図である。
【図1−5】図1−5は、工作機械の構成例を説明する図である。
【図1−6】図1−6は、工作機械の構成例を説明する図である。
【図1−7】図1−7は、工作機械の構成例を説明する図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態の数値制御装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、ファームウェアプログラムによる処理の概要を説明する図である。
【図4】図4は、対話プログラムを構成する機能ユニットを説明する図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態の数値制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図6】図6は、対話プログラムの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明にかかる数値制御装置および指令生成方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態.
図1−1〜図1−7は、本発明の実施形態の数値制御装置が接続される工作機械の構成例を説明する図である。JIS規格によれば、X軸周りの回転軸はA軸、Y軸周りの回転軸はB軸、Z軸周りの回転軸はC軸という軸名称が付くように定められている。但し、同一軸方向に回転軸が2軸以上付く場合は、予め定められている軸名称以外の名称を割り当てることができる。本発明の実施の形態の数値制御装置は、回転テーブル(軸)を所望のように着脱可能な工作機械を接続対象とする。
【0012】
図1−1は、X軸(+方向)に1つだけ回転テーブルを取り付けた工作機械の構成であり、当該回転テーブルの軸名称は“A”となる。図1−2はZ軸方向に1つだけ回転テーブルを取り付けた工作機械の構成であり、当該回転テーブルの軸名称は“C”となる。図1−3はX軸(+方向)とX軸(−方向)とに夫々回転テーブルを取り付けた工作機械の構成であり、X軸(+方向)にかかる回転テーブルの軸名称は“A”、X軸(−方向)にかかる回転テーブルの軸名称は“C”としている。図1−4はZ軸方向に2つの回転テーブルを取り付けた工作機械の構成であり、軸名称を夫々“A”、“C”としている。図1−5はX軸(+方向)とZ軸方向とに夫々回転テーブルを取り付けた構成であり、図1−6はX軸(−方向)とZ軸方向とに夫々回転テーブルを取り付けた構成である。図1−5および図1−6に示す構成においては、ともに、X軸方向の回転テーブルの軸名称を“A”、Z軸方向の回転テーブルの軸名称を“C”としている。図1−7は、回転テーブルが設置されていない工作機械の構成を示している。なお、図1−1〜図1−7における軸名称“B”が付された回転軸は、工具の向きを変化させるための軸として使用される。
【0013】
図2は、本発明の実施の形態の数値制御装置の構成を示す図である。図示するように、数値制御装置1は、演算装置10、揮発性メモリ20、不揮発性メモリ30、入力装置40、表示装置50および工作機械接続インタフェース(I/F)60を備えている。
【0014】
不揮発性メモリ30は、ファームウェアプログラム31を記憶する。ファームウェアプログラム31は、対話的に対話プログラム21の入力を受け付けるソフトウェア環境の提供、対話プログラム21からNCコードへの変換、およびNCコードに基づくサーボアンプへの指令値の生成を実行するコンピュータプログラムである。なお、不揮発性メモリ30は、例えばFlashRAM(Flash Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などが採用される。
【0015】
図3は、ファームウェアプログラム31による処理の概要を説明する図である。図示するように、ファームウェアプログラム31は、ユーザによって入力された対話プログラム21を解析し、NCデータ22を生成するための中間データとしての出力テーブル23を生成する。1つの出力テーブル23は、NCデータ22を構成する1行のNCコードに対応する。出力テーブル23には、指令値と出力フラグ(0:出力しない、1:出力する)との対が軸名称毎に登録される。ファームウェアプログラム31は、1つの出力テーブル23に登録されている出力フラグが“1”となっているエントリの組み合わせから、1行のNCコードを生成する。図3の例においては、A軸、X軸、およびY軸の出力フラグが“1”となっているため、A軸、X軸、Y軸の夫々に指令値を出力するNCコードが生成される。
【0016】
なお、最終的にサーボアンプに出力される指令値は、NCデータ22により指令される指令値を時間的・空間的に補間して生成される。以降、NCデータ22に記述される指令値を第1指令値、サーボアンプに出力される指令値を第2指令値と夫々区別して表記する。なお、NCデータ22は、複数の出力テーブル23から夫々生成されるNCコードを時系列順に配列して記述したものである。
【0017】
図4は、対話プログラム21を構成する機能ユニットを説明する図である。図示するように、対話プログラム21は、テーブル選択ユニット、ワーク座標設定ユニット、加工角度設定ユニット、および加工設定ユニットを備えている。数値制御装置1は、ファームウェアプログラム31による制御の元で、対話プログラム21の入力を機能ユニット毎に受け付けて、受け付けた機能ユニットを揮発性メモリ20に逐次格納して、揮発性メモリ20内に対話プログラム21を生成する。
【0018】
加工設定ユニットは、加工条件(旋削加工かまたはミル加工か)や加工形状を指定するための機能ユニットであり、ワーク座標設定ユニットおよび加工角度設定ユニットは、加工設定ユニットを補助する役割を有する機能ユニット(補助ユニット)である。1つの加工設定ユニットと複数の補助ユニットとの組み合わせから、加工形状の加工を満たす数の出力テーブルが生成される。
【0019】
ワーク座標設定ユニットでは、ワーク座標系が設定される。ワーク座標系の設定は、例えば原点位置(X、Y、Zの座標値)により設定される。また、座標回転を行う際には、座標回転角度θが設定される。
【0020】
加工角度設定ユニットでは、加工角度が設定される。加工角度は、回転テーブルの角度を変化させるための機械位置を示すインデックス座標により設定される。
【0021】
ここで、補助ユニットは、共通の設定項目として、「R.T(Rotary Table)」を有している。項目R.Tにおいては、回転テーブルに対する設定内容が記述される。例えば、ワーク座標設定ユニットにおける項目R.Tでは、回転テーブルの座標値が設定される。また、加工角度設定ユニットにおける項目R.Tでは、回転テーブルの角度が設定される。項目R.Tによる設定対象となる回転テーブルは、次に説明するテーブル選択ユニットにより指定される。
【0022】
テーブル選択ユニットは、動作させる回転テーブルを宣言する機能ユニットである。当該ユニットによって宣言された軸は、後続の補助ユニットに含まれている項目R.Tの設定内容の適用対象となる。テーブル選択ユニットによる宣言内容は、後続の別のテーブル選択ユニットが別の回転テーブルを宣言するまで有効となる。
【0023】
このように、本発明の実施の形態においては、回転テーブルに対する設定内容を、設定対象の回転テーブルを指定するテーブル選択ユニットと、設定内容を回転テーブルを指定することなく記述する補助ユニットと、に分けて入力できるようにすることで、テーブル選択ユニットを変更するだけで軸名称の変更に対応したNCデータ22を生成できるようにしている。
【0024】
なお、ここでは、テーブル選択ユニットには、座標回転の回転中心軸を指定することができる。回転中心軸にかかる設定内容は、例えば、方向と座標軸とを組み合わせて記述される。例えばX軸(+方向)を回転中心軸に設定する場合には、+Xのように記述される。なお、座標回転角度は、後続のワーク座標設定ユニットに座標回転角度θを記述することによって設定される。回転中心軸の設定は、後続の別のテーブル選択ユニットにより別の回転中心軸が設定されるまで有効となる。
【0025】
演算装置10は、例えばCPU(Central Processing Unit)であって、ファームウェアプログラム31による制御の下で、対話プログラム21の入力受け付け、NCコードの生成、工作機械に具備されるサーボアンプに供給する第2指令値の生成を実行する。
【0026】
揮発性メモリ20は、例えばRAMにより構成される。揮発性メモリ20は、演算装置10がファームウェアプログラム31を実行する際のワークエリアとして使用され、ファームウェアプログラム31の実行の際に生成される中間データはこの揮発性メモリ20に一時記憶される。ここでは、中間データとして、機能ブロック毎に入力された対話プログラム21、NCデータ22、出力テーブル23、およびテーブル選択ユニットにより指定されている軸を示す軸指定情報24が一時的に記憶される。
【0027】
工作機械接続I/F60は、工作機械に演算装置10が生成した第2指令値を送信したり、加工器機から送られてくるサンプリングデータの入力を受け付けたりするための接続インタフェースである。
【0028】
入力装置40は、数値制御装置1に対する操作や不揮発性メモリ30に格納されている対話プログラム21を編集する入力を受け付ける入力手段であって、例えばキーボードにより構成される。表示装置50は液晶ディスプレイなどにより構成され、演算装置10が生成した情報を表示出力する。なお、入力装置40および表示装置50をタッチパネル装置で構成するようにしてもよい。
【0029】
図5は、本発明の実施の形態の数値制御装置1の動作を説明するフローチャートである。なお、以下に説明する動作は、演算装置10がファームウェアプログラム31を実行することにより実現される。従って、演算装置10を動作の主体として説明する。
【0030】
図示するように、まず、演算装置10は、ファームウェアプログラムによる制御の元、対話プログラム21の入力を促して、ユーザからの対話プログラム21の入力を受け付ける(ステップS1)。ここでは、機能ブロック毎に入力を受け付けるものとする。入力された機能ブロックは対話プログラム21として揮発性メモリ20に一時記憶される。
【0031】
演算装置10は、入力された機能ユニットがテーブル選択ユニットであるか否かを判定する(ステップS2)。入力された機能ユニットがテーブル選択ユニットである場合(ステップS2、Yes)、演算装置10は、テーブル選択ユニットに記述されている軸名称を軸指定情報24として揮発性メモリ20に記憶しておく(ステップS3)。そして、ステップS1の処理を再度実行する。
【0032】
入力された機能ユニットがテーブル選択ユニットではなかった場合(ステップS2、No)、演算装置10は、当該入力された機能ユニットに従って出力テーブル23を作成する(ステップS4)。その際に、当該入力された機能ユニットに項目R.Tが含まれている場合には、演算装置10は、当該項目R.Tの設定対象を軸指定情報24により指定された回転テーブルに適用する。その後、演算装置10は、作成した出力テーブル23に基づいてNCコードを生成する(ステップS5)。生成されたNCコードは揮発性メモリ20に格納されてNCデータ22を構成する。
【0033】
そして、演算装置10は、動作を終了するか否かを判定し(ステップS6)、終了しない場合には(ステップS6、No)、ステップS1に移行してさらに機能ブロックを読み出し、終了する場合には(ステップS6、Yes)、動作を終了する。動作を終了するか否かの判定は、例えば、ユーザからの終了指示入力があるか否かに基づいて行うようにしてもよい。
【0034】
なお、対話プログラム21にテーブル選択ユニットが存在しない場合には、演算装置10は、当該対話プログラム21が駆動対象とする工作機械には回転テーブルが存在しないとして項目R.Tの設定内容を全て無効とするようにしてもよい。
【0035】
図6は、対話プログラム21の具体例を示す図である。本例の対話プログラム21は、メインプログラム21aと当該メインプログラム21aから参照される下位のサブプログラム21b、21cとにより構成されている。具体的には、メインプログラム21aに記述されているユニット番号が“2”の機能ユニット(UNo.2)からサブプログラム21bが参照され、UNo.4の機能ユニットからサブプログラム21cが参照される。なお、サブプログラム21bとサブプログラム21cとは内容が同一となっている。サブプログラム21b、21cにおいて、WPC−1と記述されている機能ユニット(UNo.1)は、ワーク座標設定ユニットであり、INDEXと記述されている機能ユニット(UNo.2、UNo.4)は、加工角設定ユニットである。
【0036】
また、UNo.1の機能ユニットおよびUNo.3の機能ユニットはともにテーブル選択ユニット(ROT−TABLE)であって、UNo.1の機能ユニットは軸名称“C”を、UNo.3の機能ユニットは軸名称“A”を、夫々宣言している。
【0037】
このように、UNo.1やUNo.3のテーブル選択ユニットにおいて宣言内容を変えるだけで対話プログラム21から生成されるNCデータによる動作対象の軸を変更することができるので、回転テーブルの着脱により軸名称が変更されても、ユーザは簡単に当該変更に対応したNCデータ22を作成させることができる。
【0038】
なお、この例によると、サブプログラム21bに含まれている補助ユニットに記載されている項目R.TはA軸を設定対象とし、サブプログラム21bと同じプログラムであるサブプログラム21cに含まれている項目R.TはC軸を設定対象として動作するようになっている。即ち、1つの対話プログラム21で同じサブプログラム21b、21cに夫々異なる回転テーブルを駆動することができる。また、1つの対話プログラム21で複数の回転テーブルを制御することが可能である。
【0039】
なお、以上の説明においては、機能ブロック毎に入力されて対話プログラム21が生成されるとして説明したが、完成した対話プログラム21が例えば外部記憶装置などを介して入力されるようにしてもよい。
【0040】
また、演算装置10は、完成した対話プログラム21を不揮発性メモリ30に保存して、後から編集できるようにしてもよい。
【0041】
また、演算装置10は、生成したNCデータ22を不揮発性メモリ30に保存して、後に当該NCデータ22を再利用できるようにしてもよい。
【0042】
また、以上の説明においては、入力された機能ブロックから逐次NCコードを生成するとして説明したが、対話プログラム21が生成完了した後に一括してNCデータ22を生成するようにしてもよい。
【0043】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、数値制御装置1は、加工設定ユニットによる加工形状の入力のほかに、当該加工形状を加工する回転軸に対する設定内容を、前記設定対象の回転軸を指定するテーブル選択ユニットと、前記設定内容を前記設定対象の回転軸を指定することなく記述した補助ユニットと、に分けて受け付ける、ように構成したので、ユーザはテーブル選択ユニットを編集するだけで軸名称の変更を行うことができるので、軸名称の変更に柔軟に対応することができるようになる。
【0044】
また、当該数値制御装置1は、補助ユニットに記述されている設定内容を、当該補助ユニットより前に入力されたテーブル選択ユニットのうちの最も新しく入力されたテーブル選択ユニットにより指定された回転軸に適用する、ように構成したので、ユーザは、テーブル選択ユニットと補助ユニットとを明示的に対応付ける必要がないので、軸名称の変更に柔軟に対応することができるようになる。また、1つの対話プログラムで複数の回転軸を駆動するNCデータを生成することができるようになる。
【0045】
また、テーブル選択ユニットは、回転中心軸を指定する記述を含み、補助ユニットとしてのワーク座標設定ユニットは、回転中心軸を指定することなく座標回転角を指定する記述を含み、数値制御装置1は、テーブル選択ユニットにより指定された回転中心軸を中心としてワーク座標設定ユニットに記述されている座標回転角で座標回転する、ように構成したので、回転中心軸を簡単に変更できるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように、本発明にかかる数値制御装置および加工プログラム生成方法は、工作機械を制御する数値制御装置および工作機械を制御する加工プログラムを生成する加工プログラム生成方法に適用して好適である。
【符号の説明】
【0047】
1 数値制御装置
10 演算装置
20 揮発性メモリ
21 対話プログラム
21a メインプログラム
21b サブプログラム
22 NCデータ
23 出力テーブル
24 軸指定情報
30 不揮発性メモリ
31 ファームウェアプログラム
40 入力装置
50 表示装置
60 工作機械接続インタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対話的に加工形状の入力を受け付けて、受け付けた加工形状を加工するための加工プログラムを生成する数値制御装置であって、
前記加工形状の入力のほかに、前記加工形状を加工する回転軸に対する設定内容を、前記設定内容の設定対象となる回転軸を指定する軸指定入力と、前記設定内容を前記設定対象の回転軸を指定することなく記述した軸設定入力と、に分けて受け付ける、
ことを特徴とする数値制御装置。
【請求項2】
前記軸設定入力に記述されている設定内容を、当該軸設定入力より前に入力された軸指定入力のうちの最も新しく入力された軸指定入力により指定された回転軸に適用する、
ことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
【請求項3】
前記軸指定入力は、回転軸の名称または回転軸の方向により回転軸を指定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の数値制御装置。
【請求項4】
前記軸指定入力は、座標回転の中心である回転中心軸を指定する記述を含み、
前記軸設定入力は、回転中心軸を指定することなく座標回転角を指定する記述を含み、
前記軸指定入力により指定された回転中心軸を中心として前記軸設定入力に記述されている座標回転角で座標回転する、
ことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
【請求項5】
前記軸設定入力に記述されている座標回転角だけの座標回転を、当該軸設定入力より前に入力された軸指定入力のうちの最も新しく入力された軸指定入力により指定された回転中心軸を中心として実行する、
ことを特徴とする請求項4に記載の数値制御装置。
【請求項6】
加工形状の入力を受け付けるステップと、
前記加工形状を加工する回転軸に対する設定内容を、前記設定対象の回転軸を指定する軸指定入力と、前記設定内容を前記設定対象の回転軸を指定することなく記述した軸設定入力と、に分けて受け付けるステップと、
前記軸設定入力に記述されている設定内容を、当該軸設定入力より前に入力された軸指定入力のうちの最も新しく入力された軸指定入力により指定された回転軸に適用して、前記入力された加工形状を加工するための加工プログラムを生成するステップと、
を備えることを特徴とする加工プログラム生成方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図1−5】
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【図1−6】
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【図1−7】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−41392(P2013−41392A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177473(P2011−177473)
【出願日】平成23年8月15日(2011.8.15)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】