説明

文字処理装置、文字処理方法、記憶媒体、プログラム

【課題】 入力された文字列から特定される単語と同一属性を有する単語を補完候補とできる利便性によい文字処理を行えることである。
【解決手段】 キーボード313からから特定の文字列を入力すると、補完文字列生成MJ303は該文字列から特定される単語を検出し、該検出された単語に基づき、前記単語記憶手段に記憶された属性を抽出する。そして、補完文字列生成MJ303により抽出された属性に従い、コンピュータ装置307から取得される情報テーブルを検索して同一属性に属する補完単語を取得する。そして、補完候補表示制御MJ302は、文字列から確定される単語をCRT312に表示する場合に、取得された補完単語を単語の補完候補としてCRT312に表示させる特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字処理装置における文字検索処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、情報処理装置において、ウェブブラウザをはじめ、検索を目的としてテキスト入力をするためのフィールドを有するアプリケーションプログラムが数多く存在する。
【0003】
一方、検索を目的とする入力では、過去に入力した検索語と同じそれを入力する機会が多く、入力履歴に基づき入力を補助する技術が提案されている。
【0004】
例えばウェブブラウザで検索サイトに接続した場合、複数の検索語をスペース文字で連結した文字列として指定することができる。
【0005】
ウェブブラウザは該スペース区切り文字列を入力履歴として記憶し、次回、該文字列の先頭の部分文字列を指定すると前方補完し、完全なスペース区切り文字列を入力候補としてユーザに提示する等の文字処理が実行されている。
【0006】
その他、入力補助目的ではないが入力した単語と関連する異なる単語を抽出する技術として、単語と共にそれが有する属性を明示的に指定することで、その単語および属性に固定的に関連付けられた異なる単語および属性をサーバで検索する技術が提案されている。特許文献1にその詳細が記されている。
【特許文献1】特開平7−282080号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ウェブブラウザ上、検索を目的としたフィールドへの入力操作における補完機能とは、個々の検索実行において確定する単語群を1つの単語集合として、その要素である単語または単語群を指定し残りの単語または単語群を表示するというものである。
【0008】
このため、単語集合をまたがった柔軟な補完を行うことができない。
【0009】
図21、図22は、従来の文字処理方法の一例を説明する図である。本例は、いわゆる、コンピュータ装置で構成される情報処理装置にインストールされているウェブブラウザを介して、インターネット上で検索処理する例である。
【0010】
より具体的には、検索候補として入力された文字列に対する補完動作で提示する文字列との一例を示した例である。
【0011】
図21において、101、102は過去の入力の履歴で、履歴101は、「700万画素コンパクトデジカメ」と入力し、履歴102は、「800万画素デジタル一眼」を入力した例である。
【0012】
図22において、201は入力で、例えば「800万画素」という検索文字列に対して、補完候補202、例えば「800万画素デジタル一眼」を表示した状態を示す。
【0013】
ユーザが入力201で“800万画素”と入力すると、補完候補202として、“デジタル一眼”を抽出することで、検索キーワードに対して、ヒットすべき検索キーワードを補完表示することができる。
【0014】
ところが、ユーザが「800万画素の“小さなデジカメ”について検索したい」と意図したが、適切な検索キーワード“コンパクトデジカメ”という単語を思いつかない状況を想定した場合、以下のように補完表示する術がない。つまり、“800万画素”と同時に指定する単語の候補として“コンパクトデジカメ”という単語を補完表示する術がない。
【0015】
一方、特許文献1記載の技術を応用すると、“デジタル一眼”と“コンパクトデジカメ”に対して属性“製品カテゴリ”を予め登録しておき、また同属性に”解像度“という属性を関連付けておく、という前提をする。これにより、ユーザがブラウザに対して、検索キーワードとして、“800万画素”とその属性である“解像度”を指定することで、“コンパクトデジカメ”という単語を抽出、表示することは可能となる。
【0016】
しかし、“コンパクトデジカメ”という単語を抽出するためには、ユーザ対して“解像度”という単語の記憶と、その文字列入力をしておくことが必要となる。このため、情報処理装置において、ユーザは、ユーザ自身にあらかじめ一定の関連ワードを記憶しておくことを前提とするシステムでは、ユーザが意図するキーワードに対して、最適なキーワード候補を補完表示させることはできないという問題点があった。
【0017】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、入力された文字列から特定される単語と同一属性を有する単語を補完候補とできる利便性に優れた文字処理を行える仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成する本発明の文字処理装置は以下に示す構成を備える。
【0019】
入力される文字列を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された文字列から確定される単語を表示する表示手段を備える文字処理装置であって、文字列から特定される単語とともに、該単語に関連づけられる属性を記憶する単語記憶手段と、前記入力手段から特定の文字列が入力された場合に、該文字列から特定される単語を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された単語に基づき、前記単語記憶手段に記憶された属性を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された属性に従い、前記単語記憶手段を検索して同一属性に属する補完単語を取得する取得手段と、前記入力手段された文字列から確定される単語を前記表示手段に表示する場合に、前記取得手段により取得された補完単語を前記単語の補完候補として前記表示手段に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザは、過去に入力した単語の情報を覚えていなくても、入力された文字列から特定される単語と同一属性を有する単語を補完候補とできる利便性に優れた文字処理を行える。
【0021】
また、ユーザ毎に単語入力に関する選択の幅が広がり、より妥当な文字処理結果を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す情報処理装置のハードウエア構成を説明するブロック図である。本例は、CRT312に表示されるテキスト入力部に対して、キーボード313から入力されるテキストに対応して検索補完候補を表示する情報処理装置例である。
【0024】
図1において、301はコンピュータ装置である。1はCPUで、ROM3のプログラムROMに記憶されるプログラムに基づき、システムバス4に接続されるデバイスの入出力を制御する。また、CPU1は、RAM2に外部メモリ11からOS,アプリケーション,デバイスドライバをロードすることで、ユーザの意図するアプリケーションを実行して、プリンタ装置に印刷情報を出力する。外部メモリ11は、メモリコントローラ(MC)7を介して、メモリアクセスが制御されている。外部メモリ11は、例えばハードディスク等の不揮発性記憶装置で構成される。外部メモリ11は、OS、デバイスドライバ、アプリケーションを更新可能に構成されている。なお、アプリケーションには、ブラウザ等の閲覧アプリケーションも含まれている。
【0025】
312はCRTで、CRTC6により制御され、アプリケーションに基づくユーザインタフェースを表示する。
【0026】
6はキーボードコントローラ(KBC)で、接続されるキーボード(KB)313からのキーコードを処理する。なお、ブラウザは、閲覧画面の所定位置に検索エンジンに対応する検索キーワードを入力するエリアが確保され、ユーザがキーボード9を操作することで、キーワードが入力される。そして、ブラウザの検索ボタンをポインティングデバイスで指示すると、検索エンジンを起動して、キーワードに対応する情報検索処理を開始し、所定の形式で検索結果をCRT312に表示する。
【0027】
8はネットワークコントローラ(NIC)で、ブラウザを介して入力された検索キーワードに基づいて、ネットワークを介してインターネット上のサーバにアクセスする。ブラウザは、入力された検索キーワードに基づいて、必要な閲覧可能な情報リストをCRT312に表示する。
【0028】
図2は、図1に示したコンピュータ装置301が実行するモジュールの構成を説明するブロック図である。
【0029】
なお、図1に示した情報処理装置と同一のものには同一の符号を付してある。また、後述する各モジュールは、外部メモリ11からRAM2上にロードされ、CPU1により実行されることでそれぞれの機能処理を実現する。
【0030】
また、本装置では、ユーザがキーボード313を操作して入力された文字列から特定される単語と、その属性は、サーバとして機能するコンピュータ装置307で管理されている。そして、コンピュータ装置301は、特定の文字処理モード、例えば文字検索モードが指定された場合に、コンピュータ装置307から登録された単語と属性との対応を管理する情報テーブルを取得する。ここで、文字検索モードは、例えばコンピュータ装置301で起動されるブラウザで検索エンジンの検索入力エリアにカーソルが表示された場合に選択されるものとする。また、情報テーブルは、コンピュータ装置307の構成にもよるが、例えばログイン認証されるユーザID等を付加することで、ユーザ別に管理するテーブルとして構成してもよい。或いは、特定のグループや、グループやユーザという属性以外の属性で特定される情報テーブルとして管理してもよく、ユーザの文字処理環境に応じて作成可能に構成されている。例えば年齢別の情報テーブルとして構成することで、同一年齢層が要求している確率の高い属性を付加することも可能である。
【0031】
さらに、その属性の選択率を統計処理することで、優先順位の高い補完候補を表示するように制御することも本発明の適用範囲である。
【0032】
さらに、文字列から特定される単語に関連付ける属性の設定の例は、後述する図4に示すような方式以外の方式であってもよい。
【0033】
図2において、301はパーソナルコンピュータで構成されるコンピュータ装置である。302は、CRT312に表示される文字列入力画面に対して、補完文字列候補の表示方法を制御する補完候補表示制御モジュールである。以下、本実施形態では、モジュールをMJと略記する。
【0034】
303は補完文字列生成MJで、入力された検索対象となる文字列に対して補完文字列を生成する処理を行う。つまり、入力された文字列から単語を検出して、コンピュータ装置307で記憶されている単語属性情報に基づいて、入力された単語の属性を抽出する。そして、補完文字列生成MJ303は、抽出した単語属性に基づいて、同一属性に属する補完単語を単語記憶手段を参照して取得する。ここで、単語記憶手段は、コンピュータ装置301の外部メモリ11に設けられるものとするが、他のメモリに記憶して管理される構成であって、帳票処理時に、RAM2にロードされるような構成であってもよい。
【0035】
304は履歴を管理する履歴管理MJである。モジュール、305はテキスト入力を処理するテキスト入力MJで、キーボード313から入力されるテキストを処理する。306は通信MJで、ネットワーク340を介してサーバ350とのデータの授受を行う。
【0036】
307はコンピュータ装置で、本実施形態を示すコンピュータ装置301に本提案を実施するプログラムモジュール又は単語属性情報を格納する。
【0037】
コンピュータ装置307において、308は帳票管理MJで、カタログ等の帳票について被検索単語と属性を関連付けて管理する。309は検索実行MJで、カタログ等の帳票の検索を実行する。310は通信MJで、検索端末とデータの授受を行う。311は関連付けデータ抽出MJで、検索端末に送信する、単語と属性の関連付けに関する情報を生成する。340はネットワークで、サーバとして機能するコンピュータ装置307とコンピュータ装置301とを所定のプロトコルで通信可能に接続する。
【0038】
312はCRTで、表示装置として機能する。313はキーボードで、テキスト入力装置として機能する。
【0039】
なお、コンピュータ装置307は、図1に示した外部メモリ11を備えて、検索実行MJ309が登録された帳票を検索処理可能に構成されている。
【0040】
〔単語登録処理〕
図3は、図2に示したキーボード313から入力される単語入力例を示す図である。
【0041】
図3に示す例は、ユーザが、キーボード313を操作して、例えば「800万画素デジタル一眼」というテキスト401を入力した例である。
【0042】
図4は、図2に示したCRT312に表示される被検索帳票の一例を示す図である。
【0043】
図4において、501は帳票で、フィールド名502、503と、その値504,505から構成される例である。なお、本例は、フィールド名502は、属性が製品カテゴリに対応し、値504は、「デジタル一眼」が設定された状態に対応する。また、フィールド名503は、属性が解像度に対応し、値505が「800万画素」が設定された状態に対応する。
【0044】
図5は、図2に示したコンピュータ装置307から検索端末として機能するコンピュータ装置301に送信される情報の一例を示す図である。
【0045】
図5において、601は被検索単語、602は属性を表す。属性文字列603は、例えば「製品カテゴリ」を示し、図4に示したフィールド名502に対応する。属性文字列604は、例えば「解像度」を示し、図4に示したフィールド名503に対応する。
【0046】
候補文字列605は、例えば「デジタル一眼」で、図4に示した値504に対応する。候補文字列606は、例えば「800万画素」で、図4に示した値505に対応する。なお、入力したテキスト401と合致する被検索単語が帳票管理MJ308に登録されていない場合、属性をnullとして図6の情報に格納する。
【0047】
図6は、図2に示した検索端末として機能するコンピュータ装置301で参照する情報テーブルの一例を示す図である。本テーブルは、入力されたテキストに対する補完処理に用いられる情報テーブル例であって、コンピュータ装置307の関連付データ抽出MJ311で後述する図7に示すフローチャートの手順に従い作成される。
【0048】
図6に示す情報テーブルは、単語集合ID701,単語702、属性703から構成され、単語集合ID701は、図5に示した単語集合601に対応する。単語702は単語で、図5に示した単語601に対応する。また、属性703は、図5に示した属性602に対応する。
【0049】
単語集合ID701は、検索端末として機能するコンピュータ装置301のキーボード313より入力したテキスト401に対して、候補表示可能な単語を検索するためのIDである。本実施形態では、帳票管理MJ308が被検索単語を集合として管理される。
【0050】
単語ID704はIDが「001」で、属性703が属性文字列706、707を前以って既に登録されている情報であり、単語集合ID705は、図6に示す情報によって追加された情報である。
【0051】
ユーザがキーボード313を操作することで、テキスト401に示す文字列が入力される。これを受けて、コンピュータ装置307の検索実行MJ309において、図4に示す候補として帳票501が抽出されたと仮定する。
【0052】
具体的に、検索実行MJ309は、テキスト401中の文字列“800万画素”が帳票501中の値505のテキスト内容と合致し、その属性のフィールド名503である“解像度”を抽出する。
【0053】
図3に示したテキスト401中の“デジタル一眼”が帳票501中の値504のテキスト内容と合致して、その属性のフィールド名502である“製品カテゴリ”を抽出する。
【0054】
ただし、ここで、カタログ等の帳票について被検索単語と属性を関連付けて管理する帳票管理MJ308において、以下のように情報を管理している。
【0055】
具体的には、被検索単語に相当する帳票のフィールドに挿入される値504や値505と、属性に相当する被検索帳票のフィールド名502やフィールド名503とが関連付けられて管理されているものとする。
【0056】
関連付データ抽出MJ311は、抽出されたフィールド名502、503、値504、505を検索端末として機能するコンピュータ装置301に送信する情報として処理して、図5に示す転送情報を生成する。
【0057】
次に、コンピュータ装置301は、関連付データ抽出MJ311が生成した情報を通信MJ310、通信MJ306を通して取得し、図6に示すデータ構造で保持する。
【0058】
なお、属性703の属性文字列708は図5に示した属性602の属性文字列603に対応し、属性文字列709は図5に示した属性文字列604に対応する。
【0059】
図7は、本実施形態を示す情報処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、コンピュータ装置307による情報テーブルに対する単語登録処理に対応する。
【0060】
なお、S801〜S807は各ステップを示す。また、各ステップは、図1に示したコンピュータ装置307のCPU1が外部メモリ11から制御プログラムをRAM2にロードして実行することで実現される。
【0061】
まずS801で、ユーザの操作によって、入力単語群を確定させ、S802で、図5に示す情報をコンピュータ装置301から転送される入力単語群(図3に示し単語群に対応する)を通信MJ306,310を通じて受信する。
【0062】
次に、S803で、CPU1が受信した単語集合を検索する。そして、S804で、受信した情報に含まれる単語集合と、検索端末として機能するコンピュータ装置307で管理される情報テーブルに登録されている単語集合とを、集合として比較する。
【0063】
ここで、CPU1が受信した単語集合を部分集合とする、あるいは完全集合とする登録が、検索端末の情報テーブルに存在しないと判断した場合は、S805へ進む。そして、S805で、コンピュータ装置301から受信した単語集合とそれぞれの単語に関連付けられた属性を、前記情報テーブルに、新しいIDと共に追加登録する。これにより、図6に示すように、テーブル中の単語集合ID701のIDが1つ増やされ、「002」として、コンピュータ装置301から受信した単語集合が追加あるいは新規登録される。
【0064】
一方、S804で、CPU1が集合比較で一致すると判断した場合は、S806へ進む。
【0065】
そして、S806で、CPU1がキーワードの属性が全て同一かどうかを判断する。具体的には、コンピュータ装置301から受信した単語集合および、集合あるいは部分集合として一致する、検索端末の情報テーブルに登録された単語集合について、それぞれ各値に関連づいた属性を、集合として比較して判定する。ここで、コンピュータ装置301から受信した単語集合とは、図3に示す401に対応する。
【0066】
ここで、コンピュータ装置307のCPU1がキーワードの属性が全て同一と判別した場合は、本処理を終了する。
【0067】
一方、S806で、キーワードの属性が全て一致していないと判定した場合は、S807へ進む。
【0068】
ここで、S807でコンピュータ装置307のCPU1は、一致しなかった属性を、対応する単語の属性として、図8に示すように属性文字列1901、1902を追加して、本処理を終了する。属性文字列1901は、例えば「解像度」である場合を示し、属性文字列1902は、例えば「画素数」の場合を示す。
【0069】
図8は、図1に示したコンピュータ装置307の管理する情報テーブルの状態を示す図である。
【0070】
本例は、図7に示す単語登録処理の後、結果として、任意の単語集合の要素である特定の単語が複数の属性文字列1901、1902を有する状態を示している。
【0071】
〔単語補完処理〕
図9は、本実施形態を示す情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、コンピュータ装置301による情報テーブルに対する単語登録処理に対応する。
【0072】
なお、S901〜S905は各ステップを示す。また、各ステップは、図1に示したコンピュータ装置301のCPU1が外部メモリ11から制御プログラムをRAM2にロードして実行することで実現される。
【0073】
図10は、図1に示したコンピュータ装置301にける検索文字列補完表示例を示す図である。本表示は、図1に示したCRT312に表示される。
【0074】
図10において、補完候補文字列1001の“800万画素”に対して、上記作成されたテーブルを参照して、補完候補文字列1001,1002とを対向できるように表示した例である。なお、補完候補文字列の抽出処理についてS904で説明する。なお、表示態様は、対向表示に限定されるものではない。
【0075】
まず、S901で、ユーザがキーボード313を操作して、検索単語を入力する。ここで、CPU1は、キーボード313による入力の経過を抽出する。
【0076】
例えば、ユーザがキーボード313を操作して、図10に示す補完候補文字列1001の“800万画素”が抽出結果を表す例に基づき、補完表示を行う場合を説明する。
【0077】
続いて、S902で、検索端末として機能するコンピュータ装置301における情報テーブルにおいて、S901で、抽出された単語を含む単語集合を抽出する共に、続いて関連付けられている属性を抽出する。
【0078】
つまり、図6に示すテーブルを用いて説明すると、属性703の“800万画素”を含む単語集合ID705が「002」を抽出すると共に、単語702の“800万画素”に関連付けられている属性文字列709に対応する“解像度”を抽出する。
【0079】
続いて、S903で、CPU1は、属性を要素とする属性集合を有するIDを抽出する。図6に示すテーブルで例示するならば、単語ID704に対応するIDが「001」を抽出する。
【0080】
そして、S904で、CPU1は、各IDで、属性を除く属性に関連づいている単語を抽出、それを補完候補として表示する。
【0081】
図6に示すテーブルを用いて例示するならば、“解像度”を除く属性、即ち“製品カテゴリ”に関連付けられている単語、即ち“デジタル一眼”および“コンパクトデジカメ”を抽出する。そして、CPU1が補完候補として抽出した補完候補文字列1002、1003をCRT312に入力検索文字列と関連付けて表示する。
【0082】
これにより、ユーザは、800万画素と検索文字列に関して検索したいキーワードを知らない状態でも、関連性をもって登録された図6に示した情報テーブルから抽出される補完候補文字列を図10に示すように確認することができる。
【0083】
これは、単に検索された文字列の履歴を管理して、履歴テーブルを参照することで、候補を表示するものとは異なります。つまり、サーバとして機能するコンピュータ装置307に登録される検索文字列と、参照者が常に一致する訳ではないことを想定しているからです。このように他人が検索した関連する検索文字列を抽出して履歴情報を更新すると、検索者が検索文字列を直接を思い出せない場合でも、意図する検索文字列を確定することが可能となる。
【0084】
そして、S905で、CPU1は、キーボード313から単語入力が完了しているかどうかを判断して、終了している場合は、本処理を終了し、終了していない場合は、S901へ戻る。
【0085】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、補完候補が少ない場合について説明したが、補完候補が多い場合もある。そして、補完候補が多くなることで、ユーザの操作性を低下させてしまう場合もある。以下、補完候補が多い場合の対応について説明する。
【0086】
図11、図12は、本発明の第2実施形態を示す情報処理装置における補完候補例を説明する図である。本例は、情報テーブルに、第1の属性に候補が3種類で、第2の属性に候補が4種類登録されている例である。
【0087】
図11に示すように、例えば“製品カテゴリ”という属性にそれぞれの値が4種類の“ズーム”という属性それぞれの値が3種類存在するケースを示している。
【0088】
特に、1つの入力フィールドに複数の属性の値を入力するタイプの入力方法の場合、これらの組み合わせを補完候補とすると各個数の積、つまり12種類の補完候補を表示することになり、操作性の低下を招く。
【0089】
そこで、本実施形態では、図12に示すように、1つの属性の値のみを補完候補として表示し、残りの属性の値を固定する。
【0090】
図12に示す例では“製品カテゴリ”という属性の値のみを、ユーザへの入力候補として表示、“ズーム”の値は任意の1つを表示するに留める。
【0091】
そして、図1に示したコンピュータ装置301は、ユーザがキーボード313を操作することで、CRT312に表示される補完候補から単語を選択し、その単語に関して入力を確定させる操作を行う。
【0092】
このように、キーボード313から入力された文字列から確定される単語をCRT312に表示する場合に、単語記憶手段を参照することでCPU1が取得された補完単語を単語の補完候補としてCRT312に表示する場合に以下の処理を行う。
【0093】
つまり、CPU1は、1つの単語に対して複数の属性が関係づけられているかを判定する。ここで、CPU1が複数の属性が関係づけられていると判定した場合に、取得された補完単語を単語の補完候補としてCRT312に表示させる場合の表示態様を変更する。ここで、表示態様の変更は、各単語に対して1つの属性に対する複数の補完候補の表示を終了する毎に、属性を切り替えて、すべての属性の補完候補をCRT312に表示に表示することで行う。
【0094】
このように、本実施形態では、4つの属性のうち、残る3つの属性のうち任意の1つの属性に、上記同様の補完表示を行う。これを、4つの属性すべてについてCPU1が繰返し制御して、補完候補がなくなった時点で補完表示処理を終了させるように制御する。
【0095】
これにより、ユーザが補完候補を選択する際に、確認すべき補完候補を絞り込んだ状態で表示できるため、ユーザの操作性や視認性を向上できる。
【0096】
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態では、補完候補が少ない場合について説明したが、補完候補が曖昧な場合もある。そして、補完候補が曖昧な場合には、ユーザの操作性を低下させてしまう場合もある。以下、補完候補が曖昧な場合の対応について説明する。
【0097】
図13は、本発明の第3実施形態を示す情報処理装置で参照可能な第1の情報テーブルの一例を示す図である。なお、図7と同一のものには、同一の符号を付してある。
【0098】
図14は、図1に示したコンピュータ装置301のCRT312に表示される検索文字列候補の一例を示す図である。
【0099】
図15は、本発明の第3実施形態を示す情報処理装置で参照可能な第2の情報テーブルの一例を示す図である。本例は、図13に示す第1の情報テーブルに対して、補完候補表示を実行しない属性を指定するテーブルとして機能する。ここでは、図13に示した第1情報テーブルの属性703の属性文字列1302、例えば「売り機能」に対して無効属性を設定可能に構成されている状態を示す。
【0100】
図13において、図13の情報テーブルに“売り機能”という属性1301がある。値として“コンパクトデジカメ”と“800万画素”が関連付けられており、この情報テーブルを利用してCPU1が補完処理を行う。これにより、CPU1が実行する補完候補表示制御MJ302は、入力1401に対して、CRT312に結果1402を、或いは結果1403を表示し得る。ここで、結果1403は、入力1401に対して、明らかに妥当でない場合が多い。
【0101】
そこで、このように抽象度の高い属性については補完処理に利用する属性の対象から外す設定をテーブルで行う。
【0102】
具体的には、図15に示すテーブルで、図13に示した情報テーブルに対して、補完処理の対象から外す属性(無効化する属性(例えば「売り機能」))を登録して第2の情報テーブルとして記憶管理する。
【0103】
そして、入力1401に対して、例えば「800万画素」が入力された場合に、補完文字列生成MJ303は、コンピュータ装置301の外部メモリ11に上述した第2の情報テーブルが、第1の情報テーブルにリンクして登録されているかどうかを判断する。ここで、リンクする第2の情報テーブルがあると判断した場合は、さらに、補完文字列生成MJ303は、図15に示すように第2の情報テーブルに補完表示候補から外す属性が登録されているかどうかを判断する。
【0104】
そして、第2の情報テーブルに補完表示候補から外す属性が登録されていると判断した場合は、補完候補表示制御MJ302が第1の情報テーブルによる補完表示候補の属性文字列1302に対応する「800万画素」に対して補完候補表示を実行しないように制御する。
【0105】
これにより、図13に示す第1情報テーブルに“売り機能”に対応する属性文字列1301がある。単語702として“コンパクトデジカメ”と“800万画素”が関連付けられており、この第1情報テーブルを利用して補完処理を行う。これにより、図1に示すコンピュータ装置301のCRT312には、図14に示す入力1401に対して、結果1402、1403を表示し得る。ここで、結果1403は、補完表示候補としては、明らかに妥当でない場合がある。そこで、完候補表示制御MJ302が第2情報テーブルを参照することで、結果1403を表示しないように制御する。
【0106】
つまり、このように抽象度の高い属性文字列1302については補完処理に利用する属性の対象から外してしまう。
【0107】
これにより、ユーザが入力1401をキーボード313から行った場合に、結果1403が表示されることはなくなり、ユーザは、800万画素を意識することなく、継続して検索文字を入力し続けることができる。
【0108】
〔第4実施形態〕
上記第1実施形態では、補完候補が少ない場合について説明したが、補完候補として同義の属性が存在する場合もある。以下、補完候補として同義の属性が存在する場合について説明する。
【0109】
図16は、本発明の第4実施形態を示す情報処理装置で参照可能な第1の情報テーブルの一例を示す図である。なお、図7と同一のものには、同一の符号を付してある。なお、第1の情報テーブル1600は、例えば図1に示したコンピュータ装置301の外部メモリ11に記憶される。
【0110】
図17は、図1に示したコンピュータ装置301のCRT312に表示される検索文字列候補の一例を示す図である。
【0111】
図18は、本発明の第3実施形態を示す情報処理装置で参照可能な第2の情報テーブルの一例を示す図である。本例は、図16に示す第1の情報テーブル1600に対して、同一視する属性を指定するテーブルとして機能する。ここでは、図13に示した第1情報テーブルの属性文字列1601と、属性文字列1602に対して同一視属性が設定された状態を示す。なお、第2の情報テーブル1800は、図1に示したコンピュータ装置301の外部メモリ11に記憶される。
【0112】
図16において、第1の情報テーブル1600に“解像度”という属性文字列1601がある。また、“画素数”という属性文字列1602がある。この解像度と画素数とは同一視可能な概念を示す文字列である。そこで、補完候補表示制御MJ302は図18に示す第2情報テーブルに、上記解像度と画素数という内容を登録しておく。ここで、第1の情報テーブル1600、第2の情報テーブル1800は、それぞれコンピュータ装置301の外部メモリ11で記憶管理している。
【0113】
そして、補完文字列生成MJ303は、入力検索文字列に対して補完表示処理を実行する場合に、最初に第1の情報テーブル1600を参照して、補完候補表示処理を行う。
【0114】
具体的には、図17に示すように、キーボード313から検索文字列に対応する入力1701が得られると、補完文字列生成MJ303は第1の情報テーブル1600を参照する。これにより、補完文字列生成MJ303は、結果1702に対応する「800万画素デジタル一眼」を生成して、補完候補表示制御MJ302がCRT312に表示する。
【0115】
この際、補完文字列生成MJ303は、第2の情報テーブル1800に同一視すべき属性が登録されているかどうかを判断する。そして、同一視すべき属性が登録されていると判断した場合は、その属性を取り出す。ここで、「コンパクトデジカメ」を取り出し、第1の情報テーブル1600から、CRT312に示す補完候補文字列として、「800万画素コンパクトデジカメ」を生成して、補完候補表示制御MJ302がCRT312に表示する。
【0116】
これにより、ユーザがキーボード313を操作して入力した「800万画素」に対して、補完文字列生成MJ303は結果1702を生成するにとどまらず、結果1703をも同時に生成することができる。
【0117】
これにより、同一視される属性を考慮して、入力される検索文字列に関連する補完候補文字列を表示させることができる。つまり、選択する用語の違いにより、候補表示したり、しなかったりしてしまう不都合を解消でき、ユーザの利便性が向上する。
【0118】
〔第5実施形態〕
上記第1実施形態では、補完候補が少ない場合について説明したが、補完候補として同義の属性が存在する場合もある。以下、補完候補として同義の属性が存在する場合について説明する。
【0119】
図19は、本発明の第5実施形態を示す情報処理装置で参照可能な情報テーブルの一例を示す図である。なお、図7と同一のものには、同一の符号を付してある。
【0120】
本例は、第5に示した第2の情報テーブル1800として同一視属性を管理する構成ではなく、1つの属性に対して、第1の情報テーブル1600で、1つの単語に対して、複数の属性を管理可能に構成している例である。
【0121】
図19において、1901、1902は属性文字列で、1つの単語、例えば800万画素に、“解像度”と“画素数”という複数の属性文字列と関連付けられている例である。本実施形態は、複数の属性中で同一視可能な属性として設定可能に構成されている状態を示している。
【0122】
本実施形態では、第3実施形態で説明した除外処理を施し、処理の対象とならなかった場合は、第4実施形態で説明した同一視処理を施す。
【0123】
これにより、2つの情報テーブルを管理する必要がなくなり、外部メモリ11を有効に活用することができる。
【0124】
〔第6実施形態〕
以下、図20に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0125】
図20は、本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0126】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0127】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0128】
本実施形態における図7,図9に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0129】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0130】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0131】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0132】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0133】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0134】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0135】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0136】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0137】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0138】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0139】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本発明の第1実施形態を示す情報処理装置のハードウエア構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したコンピュータ装置が実行するモジュールの構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示したキーボードから入力される単語入力例を示す図である。
【図4】図2に示したCRTに表示される被検索帳票の一例を示す図である。
【図5】図2に示したコンピュータ装置から検索端末として機能するコンピュータ装置に送信される情報の一例を示す図である。
【図6】図2に示した検索端末として機能するコンピュータ装置で参照する情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】本実施形態を示す情報処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図1に示したコンピュータ装置の管理する情報テーブルの状態を示す図である。
【図9】本実施形態を示す情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】図1に示した情報処理装置にける検索文字列補完表示例を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態を示す情報処理装置における補完候補例を説明する図である。
【図12】本発明の第2実施形態を示す情報処理装置における補完候補例を説明する図である。
【図13】本発明の第3実施形態を示す情報処理装置で参照可能な第1の情報テーブルの一例を示す図である。
【図14】図1に示したコンピュータ装置のCRTに表示される検索文字列候補の一例を示す図である。
【図15】本発明の第3実施形態を示す情報処理装置で参照可能な第2の情報テーブルの一例を示す図である。
【図16】本発明の第4実施形態を示す情報処理装置で参照可能な第1の情報テーブルの一例を示す図である。
【図17】図1に示したコンピュータ装置のCRTに表示される検索文字列候補の一例を示す図である。
【図18】本発明の第3実施形態を示す情報処理装置で参照可能な第2の情報テーブルの一例を示す図である。
【図19】本発明の第5実施形態を示す情報処理装置で参照可能な情報テーブルの一例を示す図である。
【図20】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図21】従来の文字処理方法の一例を説明する図である。
【図22】従来の文字処理方法の一例を説明する図である。
【符号の説明】
【0141】
301、307 コンピュータ装置
302 補完候補表示制御MJ
303 補完文字列生成MJ
304 履歴管理MJ
305 テキスト入力MJ
306,310 通信MJ
308 帳票管理MJ
309 検索実行MJ
311 関連付データ抽出MJ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される文字列を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された文字列から確定される単語を表示する表示手段を備える文字処理装置であって、
文字列から特定される単語とともに、該単語に関連づけられる属性を記憶する単語記憶手段と、
前記入力手段から特定の文字列が入力された場合に、該文字列から特定される単語を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された単語に基づき、前記単語記憶手段に記憶された属性を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された属性に従い、前記単語記憶手段を検索して同一属性に属する補完単語を取得する取得手段と、
前記入力手段された文字列から確定される単語を前記表示手段に表示する場合に、前記取得手段により取得された補完単語を前記単語の補完候補として前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とする文字処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記入力手段された文字列から確定される単語を前記表示手段に表示する場合に、1つの単語に対して複数の属性が関係づけられているかを判定する判定手段と、
前記表示制御手段は、前記判定手段が複数の属性が関係づけられていると判定した場合に、前記取得手段により取得された補完単語を前記単語の補完候補として前記表示手段に表示させる場合の表示態様を変更することを特徴とする請求項1記載の文字処理装置。
【請求項3】
前記表示態様は、各単語に対して1つの属性に対する複数の補完候補の表示を終了する毎に、属性を切り替えて、すべての属性の補完候補を前記表示手段に表示することであることを特徴とする請求項2記載の文字処理装置。
【請求項4】
1つの単語に複数の属性が関係づけられている場合に、いずれかの属性を無効な属性として設定可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の文字処理装置。
【請求項5】
1つの単語に複数の属性が関係づけられている場合に、複数の属性中のいずれかの属性を同一視可能な属性として設定可能とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の文字処理装置。
【請求項6】
前記単語記憶手段は、文字列から特定される単語とともに、該単語に関連づけられる属性をユーザ別に記憶することを特徴とする請求項1記載の文字処理装置。
【請求項7】
入力される文字列を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された文字列から確定される単語を表示する表示手段と、文字列から特定される単語とともに、該単語に関連づけられる属性を記憶する単語記憶手段とを備える文字処理装置における文字処理方法であって、
前記入力手段から特定の文字列が入力された場合に、該文字列から特定される単語を検出する検出工程と、
前記検出工程により検出された単語に基づき、前記単語記憶手段に記憶された属性を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程により抽出された属性に従い、前記単語記憶手段を検索して同一属性に属する補完単語を取得する取得工程と、
前記入力手段された文字列から確定される単語を前記表示手段に表示する場合に、前記取得工程により取得された補完単語を前記単語の補完候補として前記表示手段に表示させる表示制御工程と、
を有することを特徴とする文字処理方法。
【請求項8】
前記表示制御工程は、前記入力手段された文字列から確定される単語を前記表示手段に表示する場合に、1つの単語に対して複数の属性が関係づけられているかを判定する判定工程と、
前記表示制御工程は、前記判定工程が複数の属性が関係づけられていると判定した場合に、前記取得工程により取得された補完単語を前記単語の補完候補として前記表示手段に表示させる場合の表示態様を変更することを特徴とする請求項7記載の文字処理方法。
【請求項9】
前記表示態様は、各単語に対して1つの属性に対する複数の補完候補の表示を終了する毎に、属性を切り替えて、すべての属性の補完候補を前記表示手段に表示することであることを特徴とする請求項8記載の文字処理方法。
【請求項10】
1つの単語に複数の属性が関係づけられている場合に、いずれかの属性を無効な属性として設定可能であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の文字処理方法。
【請求項11】
1つの単語に複数の属性が関係づけられている場合に、複数の属性中のいずれかの属性を同一視可能な属性として設定可能とすることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の文字処理方法。
【請求項12】
前記単語記憶手段は、文字列から特定される単語とともに、該単語に関連づけられる属性をユーザ別に記憶することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の文字処理方法。
【請求項13】
請求項7乃至12のいずれかに記載の文字処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項7乃至12のいずれかに記載の文字処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−203932(P2008−203932A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−36116(P2007−36116)
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】