説明

文字放送データ格納方法

【課題】 受信した文字放送データページにエラーデータコードが含まれている場合でも表示品位を向上することができる文字放送データ格納方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 受信したページのデータ行をデコードしてページメモリに格納する際に、ページメモリへの1回目か2回目以降の書き込みかを判定し、1回目ならページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値を第1の設定値に設定し、2回目以降なら前記取込許容値を第1の設定値より高い第2の設定値に設定する第1工程と、データ行のパリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程を順に実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字放送受信装置(テレテキストデコーダ)における文字放送データ格納方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
文字放送は、テレビ信号の垂直帰線期間における特定の水平走査期間に、デジタル化した文字放送(番組)データを重畳し伝送するサービスである。
図8に従来のテレビジョンで実現されている文字放送受信装置のシステム構成を示すブロック図を示す。なお、文字放送データは、一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる。
【0003】
図8において、1は受信した受信信号を処理する映像信号処理部、2は受信信号に重畳された文字放送データを取出すデータ取込部で、データ取込部2で取込まれたデータはバッファメモリ3に格納される。
【0004】
また4はリモコンからの入力を読解する入力処理部、5はマイクロコンピュータ、6は1ページまたは複数ページ分の文字放送データを蓄積することが可能なページメモリであり、マイクロコンピュータ5によりバッファメモリ3に取込まれた文字放送データのページが、視聴者により指定または受信した文字情報データに含まれるリンク情報により指定されたページかどうかを判定し、一致すればデコードされページメモリ6に格納される。
【0005】
また7は表示データが格納される表示メモリであり、視聴者により指定されたページがページメモリ6から読み出されてこの表示メモリ7に格納される。また8は表示メモリ7に格納されている表示データを表示処理する表示処理部、9は映像信号と表示信号とを合成する映像合成処理部、10は表示装置である。
【0006】
既存の文字放送受信装置において、受信した文字放送データのページにエラーデータコードが含まれている場合に、エラーデータコードが取込まれて表示されることにより、意図されない文字が表示される等の問題が生じてしまう。このように受信したエラーデータコードが表示されることによる視聴者の違和感やストレスを無くすために、従来はパリティエラーが存在したデータコードをブランクスペース用データコードに置き換えての書き込みや、パリティエラーが一定数以上存在する場合はページメモリへの更新を行わないことでエラー補償を行っている。
【0007】
このようなエラー補償を行っている文字放送受信装置が、例えば特許文献1に開示されている。この文字放送受信装置では、各データコードの最初の受信時には、パリティエラーに応答してページメモリの関連する文字位置にブランクスペース用のデータコードを書き込み、各データコードの次回以降受信時には、パリティエラーに応答してページメモリを書き込み禁止状態にすることで、エラー補償を行っている。
【0008】
上記マイクロコンピュータ5において、文字放送データのページのデータコードのパリティエラーチェックを行い、上記エラー補償を実行する処理を、図9に示すフローチャートにしたがって説明する。
STEP001
まず、データコードのパリティチェックを実行する。
STEP002
パリティチェックの結果、データ行にパリティエラーが存在するかどうかを判定し、パリティエラーが存在すればSTEP003に移行し、パリティエラーが存在しなければSTEP005に移行する。
STEP003
受信したページがページメモリへの1回目の書き込みかどうかを判定し、1回目の書き込みであればSTEP004に移行し、1回目の書き込みでなければ(2回目以降であれば)、終了する。
STEP004
前記データ行のパリティエラーが存在したデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え、STEP005へ移行する。
STEP005
ページメモリ6に前記データ行をページメモリに格納し、終了する。
【0009】
図10はエラーデータコードを含むページを受信している場合の表示の一例を示した図である。
図10において、(B1)はデータを受信し最初にページメモリ6に取込まれ表示された画面であって、この表示画面(B1)にはエラーデータ部分(B2,B3,B4)がブランクスペース用のデータコードとして表示されている。次回以降受信時には、同一ページのデータを受信する度に、パリティエラーのないデータコードのみをページメモリに更新していくため、表示画面(B1)のエラーデータ部分(B2,B3,B4)は正常表示(B5)される。
【特許文献1】特開昭62−136185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のように従来の文字放送受信装置では、パリティエラーのデータコードをブランクスペース用データコードに置き換えての書き込みや、パリティエラーが一定数以上存在すればページメモリへの更新を行わないことで、視聴者の違和感やストレスをなくす方法が考えられている。
【0011】
しかし、電界強度が低いテレビ信号や、ノイズの多いテレビ信号を受信している状態において、エラーデータコードを含むページを連続して受信している場合では、パリティエラーチェックで検出できなかったエラーコードが取り込まれることで、意図されない表示がされてしまうことや、最初の受信データの取込でエラーコードが多く取り込まれてしまうことがあり、さらに次回以降のデータ取込ではパリティエラーの検出により書き込み禁止状態とされ、データコードが更新されないことにより、エラー補償が効果をなさないという問題点を有していた。
【0012】
図11はエラーデータコードを含むページを連続して受信している場合の表示の一例を示した図である。(C1)はデータを受信し最初にページメモリに取り込まれ表示された画面であって、この表示画面(C1)にはエラーデータ部分(C2,C3,C4)が表示されている。次回以降受信時に、同一ページのデータを受信しても、パリティエラーが検出されるため、データがページメモリに更新されることはなく、表示画面(C1)のエラー部分(C2,C3,C4)は次回以降も正常表示されない(C5)。表示画面(C5)には表示画面(C1)と同じ画面がそのまま表示される。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、電界強度が低いテレビ信号や、ノイズの多いテレビ信号を受信している状態において、エラーデータコードを含むページを連続して受信した場合でも、受信したページの取込方法を変更することにより、エラー補償を効果的に行うことを可能にする文字放送データ格納方法を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、受信したページのデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、前記ページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかを判定し、1回目の書き込みなら前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値を第1の設定値に設定し、2回目以降の書き込みなら前記取込許容値を第1の設定値より高い第2の設定値に設定する第1工程と、前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程を順に実行することを特徴とするものである。
【0015】
上記方法によれば、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むデータを連続して受信している場合でも、データコードの取込許容値を、受信した取込ページのページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかの情報により設定し、取込データ数と比較することにより、1回目の取込であったとしても取込データ数が取込許容値未満であればデータ行を破棄することで、1回目の取込でエラーデータコードが多く取り込まれてしまう問題が解決され、また2回目以降の取込でパリティエラーの検出でデータコードが更新されない問題が解決される。
【0016】
また請求項2に記載の発明は、一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、受信したページのデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、前記ページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかを判定し、1回目の書き込みなら前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値を第1の設定値に設定し、2回目以降の書き込みなら、まず前記ページメモリに格納されたページのデータ行数をカウントして確定行数として設定し、続いて前記確定行数と予め設定された確定行数許容値とを比較し、前記確定行数が確定行数許容値以上であれば、前記取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ高く設定し、前記確定行数が確定行許容値未満であれば前記取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ低く設定する第1工程と、前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程を順に実行することを特徴とするものである。
【0017】
上記方法によれば、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むデータを連続して受信している場合でも、データコードの取込許容値を、受信した取込ページのページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかの情報と、ページメモリに格納された頁のデータ行数の情報により設定し、取込データ数を比較することにより、1回目の取込でエラーデータコードが多く取り込まれてしまう問題が解決され、2回目以降の取込でパリティエラーの検出でデータコードが更新されない問題が解決される。
【0018】
また請求項3に記載の発明は、一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、受信したページのデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、前記ページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかを判定し、1回目の書き込みなら前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値を第1の設定値に設定し、2回目以降の書き込みなら、まず前記ページメモリに格納されたページ全体の取込データ数をカウントして頁データ数として設定し、続いて前記頁データ数と予め設定された頁データ許容値とを比較し、前記頁データ数が頁データ許容値以上であれば、前記取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ高く設定し、前記頁データ数が頁データ許容値未満であれば前記取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ低く設定する第1工程と、前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程を順に実行することを特徴とするものである。
【0019】
この方法によれば、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むデータを連続して受信している場合でも、データコードの取込許容値を、受信した取込ページがページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかの情報と、ページメモリに格納された頁全体のパリティエラーチェックの情報(パリティエラーではないデータ数)により設定し、取込データ数と比較することにより、1回目の取込でエラーデータコードが多く取り込まれてしまう問題が解決され、2回目以降の取込でパリティエラーの検出でデータコードが更新されない問題が解決される。
【0020】
また請求項4に記載の発明は、一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、受信したデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、前回データ行と共に前記ページメモリに格納した前回取込データ数を、前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値として設定する第1工程と、前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納して、前記取込データ数をデータ行と関連するエラー記憶領域に前回取込データ数として格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程を順に実行することを特徴とするものである。
【0021】
この方法によれば、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むデータを連続して受信している場合でも、データコードの取込許容値を、前回格納したデータ行の取込データ数の情報により設定し、取込データ数を比較することにより、データ行毎の取込状態に合わせてエラー補償が行えるため、データ行の破棄による表示行の欠落や、エラーデータコードの表示の問題が解決される。
【0022】
また請求項5に記載の発明は、一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、受信したデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、データが重畳されていたライン番号をチェックし、前回同じ重畳ラインで送られてきた前回格納データ行の前回取込データ数を、前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値として設定する第1工程と、前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納して、前記取込データ数を重畳ラインの番号と関連するデータ数記憶領域に前回取込データ数として格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程を順に実行することを特徴とするものである。
【0023】
この方法によれば、周期的なノイズの混入した信号を受信している場合でも、データコードの取込許容値を、データが重畳されたラインの前回格納データ行の前回取込データ数により設定し、取込データ数と比較することにより、重畳ライン毎にデータ取込が制御され、ノイズの周期に合わせてエラー補償が行える。
【0024】
また請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明であって、前記第3工程における前記取込データ数が前記取込許容値以上であったときの前記ページメモリへの格納処理を、パリティエラーではないデータコードのみ前記ページメモリに上書きする処理とすることを特徴とするものである。
【0025】
上記方法によれば、パリティエラーではないデータコードのみページメモリに上書きされることにより、エラーデータコードが表示される問題が解決される。
また請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明であって、前記第2工程における前記取込データ数を、パリティエラーであるデータコードをカウントした値とし、前記第3工程において、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば前記データ行を破棄することを特徴とするものである。
【0026】
上記方法によれば、請求項1〜請求項5のいずれかの発明と同様の効果が生まれる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の文字放送データ格納方法は、上記方法により、電界強度が低いテレビ信号や、ノイズの多いテレビ信号を受信している状態において、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むページを連続して受信した場合でも、ページメモリへの1回目の取込でエラーコードが多く取込まれてしまう問題を解決でき、2回目以降の取込でパリティエラーの検出によりデータが更新されない問題を解決でき、よって表示品位を向上でき、視聴者の違和感やストレスを軽減することができ、さらに単純なソフト処理の追加のみで実現できる、という効果を有している。
【0028】
また本発明は、周期的なノイズの混入した信号を受信した場合でも、重畳ライン毎に取込許容値を制御することにより、ノイズの周期に合わせてエラー補償を行うことができ、データの破棄による画面表示の欠落やエラーデータの表示を少なくして、表示品位を向上でき、視聴者の違和感やストレスを軽減することができ、さらに単純なソフト処理の追加のみで実現できる、という効果を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、図8の従来の文字放送受信装置の構成と同一な構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1における文字放送データ格納方法を実行する文字放送受信装置の構成図であり、新たに、取込判定用データの格納用メモリ11が備えられている。
【0030】
そして、マイクロコンピュータ5により、バッファメモリ3に取込まれた文字放送データのページが、入力処理部4を介して視聴者により指定または受信した文字情報データに含まれるリンク情報により指定されたページかどうかを判定し、一致すれば、データのデコードと、格納用メモリ11に取込判定用データとして格納されるページメモリ取込許容値(後述する)を用いてのデータ取込処理が行われページメモリ6に格納される。
【0031】
上記マイクロコンピュータ5において実行される、データ格納方法におけるデータ取込処理を図2に示すフローチャートにしたがって説明する。
STEP101
受信したページのデータ行をデコードしてページメモリ6に格納する際に、まずページメモリ6への1回目の書き込みかどうかを判定し、1回目の書き込みであった場合はSTEP102へ移行し、2回目以降の書き込みであった場合はSTEP103へ移行する。
STEP102
ページメモリ取込許容値を低く設定し(第1の設定値として設定し)、格納用メモリ11へ取込判定用データとして格納し、STEP104に移行する。
STEP103
ページメモリ取込許容値を高く設定し(第1の設定値より高い第2の設定値として設定し)、格納用メモリ11へ取込判定用データとして格納し、STEP104に移行する。
STEP104
受信したデータ行のパリティエラーチェックを行い、パリティエラーではないデータをカウントした値を取込データ数とし、STEP105へ移行する。
STEP105
データ行にパリティエラーが存在するかどうかを判定し、パリティエラーが存在すればSTEP106へ移行し、パリティエラーが存在しなければSTEP109へ移行する。
STEP106
前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値未満かどうかを判定し、未満であればSTEP107へ移行し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であればSTEP108へ移行する。
STEP107
前記データ行を破棄して、終了する。
STEP108
前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のコードに置き換え、STEP109に移行する。
STEP109
データ行をページメモリ6に格納し、終了する。
【0032】
なお、上記STEP101〜STEP103により[特許請求の範囲]請求項1の第1工程が形成され、上記STEP104により第2工程が形成され、上記STEP105〜STEP109により第3工程が形成されている。
【0033】
このようにデータ格納方法におけるデータ取込処理を実行することにより、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むページを連続して受信している場合でも、データコードの取込許容値を、受信した取込ページがページメモリ6への1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかの情報により設定し、取込データ数と比較することにより、1回目の取込であったとしても取込許容値未満であればデータを破棄することで、1回目の取込でエラーコードが多く取込まれてしまう問題を解決できる。さらに2回目以降については取込許容値を1回目よりも大きくすることによりパリティエラーの検出でデータが更新されない問題を解決でき、表示品位を向上でき、視聴者の違和感やストレスを軽減することができ、さらに単純なソフト処理の追加のみで実現できる。
[実施の形態2]
図3は本発明の実施の形態2における文字放送データ格納方法におけるデータ取込処理を示すフローチャートであり、実施の形態2を、このフローチャートにしたがって説明する。なお、実施の形態2における文字放送データ格納方法は、図1に示す文字放送受信装置により実行される。また実施の形態1と同一のSTEPについては、同じSTEPの番号を付して説明を省略する。
【0034】
実施の形態2では、実施の形態1のSTEP103に代えて、STEP201〜STEP204を実行している。STEP201は、STEP101において、受信したページのページメモリ6への1回目の書き込みかどうかを判定し、2回目以降の書き込みであった場合に移行される。
STEP201
ページメモリ6に格納されているページのデータ行を確認し、データ行数をカウントした値を確定行数とし、STEP202へ移行する。
STEP202
前記確定行数が、予め設定された確定行許容値以上かどうか判定し、確定行数が確定行許容値以上であればSTEP203へ移行し、確定行数が確定行許容値未満であればSTEP204へ移行する。
STEP203
ページメモリ取込許容値を現在設定されている値より高く設定し、格納用メモリ11へ取込判定用データとして格納し、STEP104に移行する。
STEP204
前ページメモリ取込許容値を現在設定されている値より低く設定し、格納用メモリ11へ取込判定用データとして格納し、STEP104に移行する。
【0035】
なお、上記STEP101、STEP102およびSTEP201〜STEP204により[特許請求の範囲]請求項2の第1工程が形成され、上記STEP104により第2工程が形成され、上記STEP105〜STEP109により第3工程が形成されている。
【0036】
このようにデータ格納方法におけるデータ取込処理を実行することにより、電界強度が低いテレビ信号や、ノイズの多いテレビ信号を受信している状態において、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むページを連続して受信した場合でも、データの取込許容値を取込ページがページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかの情報と、ページメモリ6に格納された頁のデータ行の情報(確定行数)により設定し、取込データ数と比較することにより、データの破棄による画面表示の欠落を少なくして、表示品位を向上でき、視聴者の違和感やストレスを軽減することができる。さらに単純なソフト処理の追加のみで実現できる。
[実施の形態3]
図4は本発明の実施の形態3における文字放送データ格納方法におけるデータ取込処理を示すフローチャートであり、実施の形態3を、このフローチャートにしたがって説明する。なお、実施の形態2における文字放送データ格納方法は、図1に示す文字放送受信装置により実行される。また実施の形態1と同一のSTEPについては、同じSTEPの番号を付して説明を省略する。
【0037】
実施の形態3では、実施の形態1のSTEP103に代えて、STEP301〜STEP304を実行している。STEP301は、STEP101において、受信したページのページメモリ6への1回目の書き込みかどうかを判定し、2回目以降の書き込みであった場合に移行される。
STEP301
ページメモリ6に格納されているページ全体のパリティエラーを確認し、パリティエラーではないデータをカウントした値を頁データ数とし、STEP302に移行する。
STEP302
前記頁データ数が予め設定された頁データ許容値以上かどうか判定し、頁データ数が頁データ許容値以上であればSTEP303に移行し、頁エラー数が頁データ許容値未満であればSTEP304に移行する。
STEP303
ページメモリ取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ高く設定し、格納用メモリ11へ取込判定用データとして格納し、STEP104に移行する。
STEP304
ページメモリ取込判定値を現在設定されている値から所定の値だけ低く設定し、格納用メモリ11へ取込判定用データとして格納し、STEP104に移行する。
【0038】
なお、上記STEP101、STEP102およびSTEP301〜STEP304により[特許請求の範囲]請求項3の第1工程が形成され、上記STEP104により第2工程が形成され、上記STEP105〜STEP109により第3工程が形成されている。
【0039】
このようにデータ格納方法におけるデータ取込処理を実行することにより、電界強度が低いテレビ信号や、ノイズの多いテレビ信号を受信している状態において、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むページを連続して受信した場合でも、データコードの取込許容値を、取込ページがページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかの情報と、ページメモリ6に格納されたページ全体の取込状態(パリティエラーではないデータ数)により設定し、取込データと比較することにより、データの破棄による画面表示の欠落やエラーデータの表示を少なくして、表示品位を向上でき、視聴者の違和感やストレスを軽減することができる。さらに単純なソフト処理の追加のみで実現できる。
[実施の形態4]
図5は本発明の実施の形態4における文字放送データ格納方法におけるデータ取込処理を示すフローチャートであり、実施の形態4を、このフローチャートにしたがって説明する。なお、実施の形態4における文字放送データ格納方法は、図1に示す文字放送受信装置により実行される。また実施の形態1と同一のSTEPについては、同じSTEPの番号を付して説明を省略する。
【0040】
実施の形態4では、実施の形態1のSTEP101〜STEP103に代えて、STEP401を実行している。またSTEP109に続き、STEP402を実行している。
STEP401
まず前回データ行をデコードしてページメモリ6に格納する際に、データ行と共にメモリ6に格納した前回取込データ数をページデータ取込許容値として設定し、格納用メモリ11へ取込判定用データとして格納し、STEP104に移行する。
STEP402
STEP109にてデータ行をページメモリ6に格納すると、取込データ数をデータ行と関連する取り込みデータ数記憶領域に前回格納データ数として格納し、終了する。
【0041】
なお、上記STEP401により[特許請求の範囲]請求項4の第1工程が形成され、上記STEP104により第2工程が形成され、上記STEP105〜STEP109およびSTEP402により第3工程が形成されている。
【0042】
このようにデータ格納方法におけるデータ取込処理を実行することにより、電界強度が低いテレビ信号や、ノイズの多いテレビ信号を受信している状態において、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むページを連続して受信した場合でも、データコードの取込許容値を、前回取込んだページのデータ行毎の取込状態(前回取込データ数)により設定し、取込データ数と比較することにより、データ行毎にあったエラー補償が行え、データの破棄による画面表示の欠落やエラーデータの表示を少なくして、表示品位を向上でき、視聴者の違和感やストレスを軽減することができ、さらに単純なソフト処理の追加のみで実現できる。
[実施の形態5]
図6は本発明の実施の形態5における文字放送データ格納方法におけるデータ取込処理を示すフローチャートであり、実施の形態5を、このフローチャートにしたがって説明する。なお、実施の形態5における文字放送データ格納方法は、図1に示す文字放送受信装置により実行される。また実施の形態1と同一のSTEPについては、同じSTEPの番号を付して説明を省略する。
【0043】
実施の形態5では、実施の形態1のSTEP101〜STEP103に代えて、STEP501とSTEP502を実行している。またSTEP109に続き、STEP503を実行している。
STEP501
まず受信したデータの重畳されていたライン番号をチェックし、STEP502に移行する。
STEP502
前回同じ重畳ラインで送られてきたデータ行をデコードしてページメモリに格納する際に、データ行と共にメモリに格納した前回取込データ数をページデータ取込許容値として設定し、格納用メモリ11へ取込判定用データとして格納し、STEP104に移行する。
STEP503
STEP109にてデータ行をページメモリ6に格納すると、前記取込データ数を重畳ライン番号と関連する取込データ記憶領域に前回取込データ数として格納し、終了する。
【0044】
なお、上記STEP501およびSTEP502により[特許請求の範囲]請求項5の第1工程が形成され、上記STEP104により第2工程が形成され、上記STEP105〜STEP109およびSTEP503により第3工程が形成されている。
【0045】
このようにデータ格納方法におけるデータ取込処理を実行することにより、周期的なノイズの混入した信号を受信している場合でも、データコードの取込許容値を、データが重畳されたラインの前回格納データ行の前回取込データ数により設定し、取込データ数と比較することにより、ノイズの周期に合わせてエラー補償を行うことができ、データの破棄による画面表示の欠落やエラーデータの表示を少なくして、表示品位を向上でき、視聴者の違和感やストレスを軽減することができ、さらに単純なソフト処理の追加のみで実現できる。
[実施の形態6]
本発明の実施の形態6を、図7の文字放送受信装置のデータ更新方法のイメージに基づいて説明する。
【0046】
上記図2〜図6の実施の形態1〜実施の形態5において、第3工程における取込データ数が取込許容値以上であるときのデータ行をページメモリに格納する処理(図2〜図6のSTEP109)をパリティエラーと判定されていないデータコードだけをページメモリに更新する処理(上書き処理)で実施する。図7はパリティエラーではないデータコードのみを更新する処理の一例を示している。
【0047】
図7において、(E1)はエラーコードを含むデータ行のイメージ図であり、(E1)のデータからパリティエラーではないデータコードを取出したデータ(E2)を、前回取込まれているデータ(E3)に更新することにより、(E4)のようにパリティエラーではないデータコードだけを更新している。
【0048】
このように第3工程における取込データ数が取込許容値以上であったときのページメモリ6への格納処理を、パリティエラーではないデータコードのみページメモリ6に上書きする(更新する)処理とすることにより、電界強度が低いテレビ信号や、ノイズの多いテレビ信号を受信している状態において、パリティエラーが発生したデータコード(エラーデータコード)を含むページを連続して受信している場合でも、エラーデータコードの表示を少なくし、さらにデータ取込の制御と合わせることで、パリティエラーで検出できないエラーコードの取込によるエラーデータ表示を少なくして、表示品位を向上でき、視聴者の違和感やストレスを軽減することができる。さらに単純なソフト処理の追加のみで実現できる。
[実施の形態7]
本発明の実施の形態7では、図2〜図6の実施の形態1〜実施の形態5において、第2工程におけるパリティチェックを行い、パリティエラーでは“ない”データコードの数を取込データ数とする処理(図2〜図6のSTEP104)を、パリティエラーで“ある”データコードの数を取込データ数として実行し、第3工程において、取込みデータ数が取込許容値より“小さい”かどうかの判定処理(図2〜図6のSTEP106)を、取込データ数が取込許容値より“大きい”かどうかを判定する処理として実行する。
【0049】
このように、第2工程における取込データ数を、パリティエラーであるデータコードをカウントした値とし、第3工程において、取込データ数と取込許容値とを比較し、取込データ数が前記取込許容値“未満”であれば、データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、取込データ数が前記取込許容値“以上”であれば前記データ行を破棄することによっても、実施の形態1〜実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明にかかる文字放送データ格納方法電界強度が低いテレビ信号や、ノイズの多いテレビ信号を受信している状態でのテレテキスト表示においても、表示品位を著しく損なうことなく、テレテキスト表示画面に対する視聴者の違和感やストレスを軽減でき、テレテキスト機能を有するAV機器などに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態1における文字放送受信装置の構成図である。
【図2】同文字放送受信装置における文字データ取込処理のフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態2における文字放送受信装置のデータ取込処理のフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態3における文字放送受信装置のデータ取込処理のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態4における文字放送受信装置のデータ取込処理のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態5における文字放送受信装置のデータ取込処理のフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態6における文字放送受信装置のデータ更新方法のイメージである。
【図8】従来の文字放送受信装置の構成図である。
【図9】従来の文字放送受信装置における文字データ取込処理のフローチャートである。
【図10】従来の文字放送受信装置において、エラー補償されたページの表示イメージである。
【図11】従来の文字放送受信装置において、エラーデータを連続して受信した場合の表示イメージである。
【符号の説明】
【0052】
1 映像信号処理部
2 データ取込部
3 バッファメモリ
4 入力処理部
5 マイクロコンピュータ
6 ページメモリ
7 表示メモリ
8 表示処理部
9 映像合成処理部
10 表示装置
11 取込判定用データ格納メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、
受信したページのデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、前記ページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかを判定し、1回目の書き込みなら前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値を第1の設定値に設定し、2回目以降の書き込みなら前記取込許容値を第1の設定値より高い第2の設定値に設定する第1工程と、
前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、
前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程
を順に実行すること
を特徴とする文字放送データ格納方法。
【請求項2】
一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、
受信したページのデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、前記ページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかを判定し、1回目の書き込みなら前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値を第1の設定値に設定し、2回目以降の書き込みなら、まず前記ページメモリに格納されたページのデータ行数をカウントして確定行数として設定し、続いて前記確定行数と予め設定された確定行数許容値とを比較し、前記確定行数が確定行数許容値以上であれば、前記取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ高く設定し、前記確定行数が確定行許容値未満であれば前記取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ低く設定する第1工程と、
前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、
前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程
を順に実行すること
を特徴とする文字放送データ格納方法。
【請求項3】
一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、
受信したページのデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、前記ページメモリへの1回目の書き込みか2回目以降の書き込みかを判定し、1回目の書き込みなら前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値を第1の設定値に設定し、2回目以降の書き込みなら、まず前記ページメモリに格納されたページ全体の取込データ数をカウントして頁データ数として設定し、続いて前記頁データ数と予め設定された頁データ許容値とを比較し、前記頁データ数が頁データ許容値以上であれば、前記取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ高く設定し、前記頁データ数が頁データ許容値未満であれば前記取込許容値を現在設定されている値から所定の値だけ低く設定する第1工程と、
前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、
前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程
を順に実行すること
を特徴とする文字放送データ格納方法。
【請求項4】
一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、
受信したデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、前回データ行と共に前記ページメモリに格納した前回取込データ数を、前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値として設定する第1工程と、
前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、
前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納して、前記取込データ数をデータ行と関連するエラー記憶領域に前回取込データ数として格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程
を順に実行すること
を特徴とする文字放送データ格納方法。
【請求項5】
一定周期で伝送される複数のページを含み、各ページはパリティビットを含む複数のデータコードで構成される複数のデータ行を含み、前記各ページのヘッダー行がページ番号を含み、後続の各データ行が個々の行アドレスを含んでいる文字放送データを受信し、ページメモリに格納する文字放送受信装置において、
受信したデータ行をデコードして前記ページメモリに格納する際に、データが重畳されていたライン番号をチェックし、前回同じ重畳ラインで送られてきた前回格納データ行の前回取込データ数を、前記ページメモリへ取り込むデータコードの取込許容値として設定する第1工程と、
前記データ行をパリティチェックし、パリティエラーではないデータコードをカウントし取込データ数とする第2工程と、
前記パリティチェックの結果、パリティエラーが存在するとき、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容以上であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納して、前記取込データ数を重畳ラインの番号と関連するデータ数記憶領域に前回取込データ数として格納し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば前記データ行を破棄する第3工程
を順に実行すること
を特徴とする文字放送データ格納方法。
【請求項6】
前記第3工程における前記取込データ数が前記取込許容値以上であったときの前記ページメモリへの格納処理を、パリティエラーではないデータコードのみ前記ページメモリに上書きする処理とすること
を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の文字放送データ格納方法。
【請求項7】
前記第2工程における前記取込データ数を、パリティエラーであるデータコードをカウントした値とし、
前記第3工程において、前記取込データ数と前記取込許容値とを比較し、前記取込データ数が前記取込許容値未満であれば、前記データ行のパリティエラーであったデータコードをブランクスペース用のデータコードに置き換え前記ページメモリに格納し、前記取込データ数が前記取込許容値以上であれば前記データ行を破棄すること
を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の文字放送データ格納方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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