説明

料理提供時間の配信システム

【課題】飲食店における注文から料理が提供されるまでの料理提供時間を、その飲食店を利用しようとする者に対して、その飲食店に入る前に通知することが可能な料理提供時間の配信システムを提供する。
【解決手段】料理提供時間の配信システムは、飲食店8の料理提供時間に関する料理提供時間データを含む配信用データベースを格納している記憶装置と、通信ネットワーク100により接続された端末31〜33からの要求に基づいて、前記料理提供時間データを前記通信ネットワーク100を介して前記端末31〜33に送信する通信装置とを具える集計・配信サーバ20を具備し、前記料理提供時間は、前記飲食店8において検出された注文受付時刻及び料理提供時刻から算出され、前記集計・配信サーバ20において集計処理がなされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店における注文から料理が提供されるまでの料理提供時間を、その飲食店を利用しようとする者の使用する端末に配信するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店における従来の情報管理システムが、特許文献1に開示されている。従来の情報管理システムについて図1を用いて説明する。
【0003】
客からの注文を受けた接客係は、ハンディターミナル1にオーダ情報を入力する。すると、入力されたオーダ情報は、リアルタイムでオーダリングコントローラ4へ送られる。オーダリングコントローラ4は、オーダ情報を受信してその受信した現在時刻をN番目の客のオーダ時刻として検出するとともに、オーダ情報や料金情報、および伝票の伝票識別コードNをレストランプリンタ3へ送る。レストランプリンタ3は、伝票識別コードNを数字およびバーコードにより伝票に印字するとともに、オーダ情報や料金情報を文字や数字等により印字して出力する。
【0004】
調理人はこの伝票に応じてオーダのあった料理を調理等して伝票ごと、つまり客ごとに揃える。N番目の客についての料理全てが揃ったとき、調理人はN番目の客の伝票のバーコードをバーコードスキャナ4−1により読み取らせる。バーコードは伝票識別コードに変換されて読取られ、読取られた伝票識別コードNはオーダリングコントローラ4に送られる。その際、伝票識別コードNの読取り時刻とN番目の客の注文時刻との差をとることにより、飲食物提供時間が算出される。また、伝票識別コードNに基づき、この伝票を出力させたハンディーターミナル1がわかるので、オーダリングコントローラ4から伝票識別コードNに対応したハンディーターミナル1へ、呼出し信号および算出された飲食物提供時間が送信される。
【0005】
このハンディーターミナル1を携帯している接客係は、呼出しがあったことおよびN番目の客についての飲食物提供時間をハンディーターミナル1のLCD表示部により認識できる。接客係はハンディーターミナル1により当該客についての飲食物提供時間を認識するため、客に対してのきめ細かく、且つ正確なサービスあるいは対応が可能になる。
【0006】
一方、接客係の呼出しの後、レストランコンピュータ5では、N番目の客についての飲食物提供時間を、このコンピュータ5内のディスク等にデータベースとして作成してあるリストあるいはファイル等に付加えて記憶する。
【0007】
そして、レストランコンピュータ5は、平均提供時間を算出する。この平均提供時間の算出は、レストランコンピュータ5において客ごとの飲食物提供時間が記憶されているリスト等から、例えば最新の5組の客の飲食物提供時間を取出し、この5つの飲食物提供時間の平均値を求めることにより行なわれる。
【0008】
さらに、レストランコンピュータ5は、算出した飲食物の平均提供時間を、店舗内で客の目が届かず店長や、接客係等の従業員しか目の届かない場所、例えば厨房の中や、厨房付近等に設けられたLCD表示部5−1に表示したり、レストランコンピュータ5自身のディスプレイに表示する。
【0009】
したがって、この従来の情報管理システムによれば、その時間帯の最新の飲食物平均提供時間が自動的に算出・表示されて店長等に報知される。その結果、新しく入ってきた客に対しては、ほぼその時間帯の正確な飲食物提供時間を通知することができ、特に昼食時や夕食時等の混雑時には、きめ細かい、確実な対応が可能となる。
【0010】
さらに、特許文献2に記載の注文データ管理装置は、注文時刻と、調理が完了した時刻である調理完了時刻と、調理された料理が客に提供された時刻である料理提供時刻とをメニューごとに検出する。この注文データ管理装置は、メニューごとに、調理完了時刻と注文時刻とから調理時間を算出し、料理提供時刻と注文時刻とから料理提供時間を算出する。そして、表示装置が、算出された調理時間と料理提供時間とを表示する。したがって、特許文献2に記載の注文データ管理装置においては、各時間が詳細に把握されるため、料理の提供が遅れた場合等に、調理時間に問題があったのか、あるいは調理後の料理提供までに問題があったのか等の分析や時間管理を詳細に行なうことが可能となされている。
【0011】
【特許文献1】特開平5−89314号公報
【特許文献2】特開平11−143943号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、飲食店における注文から料理が提供されるまでの料理提供時間を、その飲食店を利用しようとする者に対して、その飲食店に入る前に通知することが可能な料理提供時間の配信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0014】
本発明に係る料理提供時間の配信システムは、記憶装置(22、23)と通信装置(24)とを具備している。ここで、前記記憶装置は、飲食店(8)の料理提供時間に関する料理提供時間データ(C−2〜C−6)を含む配信用データベース(C)を格納している。前記通信装置は、通信ネットワーク(100)により接続された端末(31〜33)からの要求に基づいて、前記料理提供時間データを前記通信ネットワークを介して前記端末に送信する。
【0015】
本発明に係る料理提供時間の配信システムは、さらに、前記料理提供時間データの算出である第1の算出(S6、S16、S21、S31)を実行する中央処理装置(21)を具備している。ここで、前記記憶装置は、前記第1の算出を実行するための第1プログラムと、前記飲食店の伝票毎の料理提供時間に関する伝票毎料理提供時間データを含む店舗別集計データベース(B)とを格納している。前記中央処理装置は、前記第1の算出により、前記伝票毎料理提供時間データから前記料理提供時間データを算出する。
【0016】
また、本発明に係る料理提供時間の配信システムは、さらに、第1の入力装置(11)と、第2の入力装置(13)と、注文受付端末(12)と、店舗サーバ(10)とを具備している。ここで、前記第1の入力装置と前記第2の入力装置はともに前記飲食店内に設置されている。前記第1の入力装置は、前記第1の入力装置への第1の伝票に係る第1の入力がなされた時刻を注文受付時刻として検出する。前記第2の入力装置は、前記第2の入力装置への前記第1の伝票に係る第2の入力に基づいて信号を出力する。前記注文受付端末は、前記出力された前記信号を受信した時刻を料理提供時刻として検出する。一方、前記店舗サーバは、第2の算出により、前記検出された前記注文受付時刻と前記検出された前記料理提供時刻とから前期伝票毎料理提供時間データを算出する。
【0017】
また、本発明に係る料理提供時間の配信システムにおいては、前記料理提供時間データは現在の料理提供時間に関する現在の料理提供時間データ(C−2)を含んでいる。ここで、前記現在の料理提供時間データは、最新の前記第1の伝票から一定時間前までの前記第1の伝票であって、かつ、新しいものから順に選択された一定数以内の前記第1の伝票に係る前記伝票毎料理提供時間データから前記第1の算出により算出される。
【0018】
また、本発明に係る料理提供時間の配信システムにおいては、前記料理提供時間データは、時間平均料理提供時間データ(C−3、C−5)と、日平均料理提供時間データ(C−4、C−6)とを含んでいる。ここで、前記時間平均料理提供時間データは、前記第1の算出により、予め定められた時間帯の前記第1の伝票に係る前記伝票毎料理提供時間データから算出される。一方、前記日平均料理提供時間データは、前記第1の算出により、一日分の前記第1の伝票に係る前記伝票毎料理提供時間データから算出される。
【0019】
また、本発明に係る料理提供時間の配信システムにおいては、前記第1の入力装置は前記飲食店の接客係が携行して使用するハンディターミナルのことであり、前記第2の入力装置は前記飲食店において使用されるバーコードリーダのことである。
【0020】
また、本発明に係る料理提供時間の配信システムにおいては、前記記憶装置はWebページの生成を実行するためのWebページ生成プログラムを格納している。そして、前記中央処理装置は、前記料理提供時間データが記載されている前記Webページを生成する。一方、前記通信装置は、前記WebページのデータであるWebページデータを送信することで前記送信を実行する。また、前記通信ネットワークとはインターネットのことである。さらに、前記WebページデータはHTML形式又はXHTML形式で記述されている。
【0021】
また、本発明に係る料理提供時間の配信システムにおいては、前記端末はGPS機能付き携帯電話機(32)又はカーナビゲーション装置(33)のことである。この場合、前記通信装置は、前記端末から受信した前記端末の現在位置の情報である端末位置情報に対応する前記料理提供時間データを送信することで前記送信を実行する。ここで、前記現在位置は前記携帯電話機又は前記カーナビゲーション装置が具えるGPS機能により検出される。また、前記端末位置情報に対応する前記料理提供時間データは、前記現在位置の最寄の前記飲食店についての前記料理提供時間データのことである。
【0022】
また、本発明に係る料理提供時間の配信システムにおいては、前記配信用データベースが前記飲食店における待ち時間のデータを含んでおり、前記通信装置は前記料理提供時間データと前記待ち時間のデータの両者を前記通信ネットワークを介して前記端末に送信する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、飲食店における注文から料理が提供されるまでの料理提供時間を、その飲食店を利用しようとする者に対して、その飲食店へ入る前に通知することが可能な料理提供時間の配信システムが提供される。その結果、その飲食店を利用しようとする者は、料理提供時間に基づいて、その飲食店を利用するか否か、あるいは、いつ利用するかを判断することができる。
【0024】
また、本発明によれば、注文受付時刻及び料理提供時刻の検出から料理提供時間の送信までのステップが自動化されている料理提供時間の配信システムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
添付図面を参照して、本発明による料理提供時間の配信システムを実施するための最良の形態を以下に説明する。
【0026】
本発明の実施形態に係る料理提供時間の配信システムの構成について図2を用いて説明する。本発明の実施形態に係る料理提供時間の配信システムは、飲食店8に設置されている店舗サーバ10と、集計・配信サーバ20と、飲食店を利用しようとする公衆が使用する端末31〜33とから構成される。端末31〜33の例としては、パーソナルコンピュータ31、携帯電話機32、カーナビゲーション装置33が挙げられる。ここで、店舗サーバ10と、集計・配信サーバ20と、端末31〜33とは、通信ネットワーク100に接続されている。通信ネットワーク100としては、一般公衆が利用可能な公衆回線又はインターネットが例示される。
【0027】
なお、図2においては、集計・配信サーバ20は店舗サーバ10と通信ネットワーク100を介して接続されているが、両者を専用回線により接続してもよい。また、集計・配信サーバ20を複数の店舗にそれぞれ設置されている複数の店舗サーバ10の各々と接続してもよく、集計・配信サーバ20を飲食店チェーン毎に複数設置することにしてもよい。また、店舗サーバ10は、必ずしも飲食店8内に設置する必要はない。さらに、一台のコンピュータが店舗サーバ10の機能と集計・配信サーバ20の機能とを具えていてもよい。
【0028】
つぎに本発明の実施形態に係る料理提供時間の配信システムの飲食店8内の構成について図3を用いて説明する。本システムの飲食店8内における構成は、注文データや在庫管理などに使用される店舗サーバ10と、注文受付端末12と、バーコードリーダ13と、プリンタ14と、これらを接続している伝送ケーブル15と、注文受付端末12との間で無線による通信が可能なハンディターミナル11とから成る。ここで、注文受付端末12、バーコードリーダ13、及びプリンタ14は飲食店8の厨房内に設置されている。
【0029】
つぎに集計・配信サーバ20の構成について図4を用いて説明する。集計・配信サーバ20は、集計処理と、Webページの生成処理を含む配信処理とを実行する中央処理装置21と、集計処理を実行するための集計プログラムとWebページの生成処理を含む配信処理とを実行するための配信処理プログラムとが格納されているメモリ22と、データベースA〜Cを格納している記憶装置23と、通信ネットワーク100を介して店舗サーバ10及び端末31〜33との間でデータの送受信を行う通信装置24とから構成されている。集計・配信サーバ20の記憶装置23には、店舗情報データベースAと、店舗別集計データベースBと、配信用データベースCと、図示されないWebページデータが格納されている。
【0030】
店舗情報データベースA内のデータを図5に示す。店舗情報データベースAは、各店舗の店舗IDと、店舗名と、店長名と、住所と、電話番号のデータを含んでいる。
【0031】
店舗IDが0003である店舗の店舗別集計データベースBを図6に示す。図6に示す店舗別集計データベースBにおいては、伝票IDと、注文受付時刻と、客の人数と、料理提供時間と、合計金額と、客単価のデータが伝票毎に格納されている。
【0032】
店舗IDが0003である店舗の配信用データベースCを図7に示す。配信用データベースCは、店舗情報データC−1と、現在の料理提供時間データC−2と、時間平均料理提供時間データC−3と、日平均料理提供時間データC−4と、時間平均料理提供時間の過去30日間における平均値データC−5と、日平均料理提供時間の過去30日間における平均値データC−6とから構成される。
【0033】
店舗情報データC−1は、店舗名と、店長名と、住所と、電話番号のデータを含んでいる。店舗情報データC−1のデータは、店舗情報データベースAのデータと対応している。
【0034】
現在の料理提供時間データC−2は、現在の料理提供時間と、現在の料理提供時間の算出に用いた最新の伝票の注文受付時刻のデータを含んでいる。ここで、現在の料理提供時間の算出に用いた最新の伝票の注文受付時刻は、2005年1月24日21時5分である場合には、200501242105と表されている。
【0035】
時間平均料理提供時間データC−3は、時間平均料理提供時間が算出されている時間帯と、時間平均料理提供時間のデータを含んでいる。ここで、時間平均料理提供時間が算出されている時間帯は、2005年1月24日の20時台である場合には、2005012420と表されている。
【0036】
日平均料理提供時間データC−4は、日平均料理提供時間が算出されている営業日の日付と、日平均料理提供時間のデータを含んでいる。ここで、日平均料理提供時間が算出されている営業日の日付は、2005年1月23日である場合には、20050123と表されている。
【0037】
時間平均料理提供時間の過去30日間における平均値データC−5は、時間平均料理提供時間が算出されている時間帯と、過去30日間における前記時間帯の時間平均料理提供時間の平均値データを含んでいる。ここで、時間帯が10時台の場合には、10:00と表されている。
【0038】
日平均料理提供時間の過去30日間における平均値データC−6は、過去30日間における日平均料理提供時間の平均値のデータを含んでいる。
【0039】
Webページデータ(図示されず)は、配信用データベースC内のデータC−1〜C−6を端末31〜33において処理及び出力が可能な形式で記述したものである。端末31〜33における出力方法としては、表示、音声による出力、印刷が例示される。なお、WebページデータをHTML形式又はXHTML形式で記述しておけば、端末31〜33のプラットフォームに依存せずに料理提供時間の情報を提供することができる。
【0040】
飲食店の料理提供時間が記載されているWebページが端末31〜33に表示された状態を図8に示す。図8においては、店舗名と、その店舗の住所とが表示されている。さらに、時間帯ごとの料理提供時間として、時間平均料理提供時間の過去30日間における平均値と、本日と前日(1日前)の時間平均料理提供時間が時間帯ごとに表示されている。なお、Webページに記載する情報は、配信用データベースCに格納されているデータC−1〜C−6の中から任意に選択することができる。
【0041】
また、Webページは、店舗ごと、地域ごと、レストランチェーンごと、和食洋食などの料理の種類ごとに分類して用意することとしてもよい。このような場合には、飲食店を利用しようとする者は、料理提供時間を公開している飲食店を店舗名、地域、レストランチェーン、料理の種類から検索することが可能となる。このとき、Webぺージが地域内の飲食店とその飲食店の料理提供時間とを地図上にあらわしたものであると、その地域にある飲食店の所在地と料理提供時間とが一目瞭然となる。
【0042】
GPS機能付き携帯電話機32やカーナビゲーション装置33においては、GPS機能により検出した現在位置の位置情報を集計・配信サーバ20に送信して、現在位置から最寄りの飲食店についての店舗情報及び現在の料理提供時間を知ることが可能である。
【0043】
つぎに、本発明の実施形態に係る料理提供時間の配信システムが行なう処理の概要について図9を用いて説明する。
【0044】
飲食店8においては、注文受付時刻および料理提供時刻の検出と料理提供時間の算出とが行なわれる。客からの注文を受けた接客係は、携帯するハンディターミナル11にテーブル番号、受付担当者、客の人数、注文内容を入力し、送信ボタンを押下する。するとハンディターミナル11は入力されたデータに送信ボタンを押下した時刻(注文受付時刻)のデータを付加して注文受付端末12に送信する。すなわち、ハンディターミナル11から注文データが送信される際に注文受付時刻が検出される(ステップS1)。注文受付端末12は、受信したデータに伝票IDを付加して店舗サーバ10に送信する。店舗サーバ10は受信したデータを記憶する。注文受付端末12は送信と同時に、店舗サーバ10へ送信した情報と伝票IDを示すバーコードとが印刷されている伝票をプリンタ14に印刷させる。調理係は、印刷された伝票に記載されている注文内容の料理を調理等して揃えた後、バーコードリーダ13に伝票のバーコードを読取らせる。このバーコードが示す伝票IDのデータ信号は、注文受付端末12に送られる。注文受付端末12は、伝票IDのデータ信号を受信した時刻を料理提供時刻として検出する(ステップS2)。注文受付端末12は、ハンディーターミナル11に呼び出し信号を送り、その伝票IDに対応する伝票の料理が揃ったことを接客係に通知するとともに、伝票IDのデータと料理提供時刻のデータとを店舗サーバ10に送信する。伝票IDと料理提供時刻のデータを受信した店舗サーバ10は、同一の伝票IDに係る料理提供時刻と注文受付時刻の差をとって料理提供時間を算出する(ステップS3)。店舗サーバ10は、この伝票IDと、この伝票IDに係る伝票受付時刻、客の人数、料理提供時間、合計金額、及び客単価のデータとに、店舗サーバ10が設置されている店舗を示す店舗IDを付加して集計・配信サーバ20に送信する(ステップS4)。
【0045】
集計・配信サーバ20は、受信したデータに含まれる店舗IDを参照して、その店舗IDに対応する店舗のデータを格納している店舗別情報データベースBに受信したデータを追加(格納)する(ステップS5)。集計・配信サーバ20は、このとき格納したデータを含む店舗別情報データベースBに格納されているデータに基づいて現在の料理提供時間を算出し、算出結果を配信用データベースCに格納する(ステップS6)。集計・配信サーバ20は、配信用データベースCに格納されているデ−タC−1〜C−6を読み出し(ステップS7)、読み出したデータC−1〜C−6に基づいてWebページを生成し、配信用データベースCに格納されている既存のWebページのデータを更新して、Webページに最新のデ−タC−1〜C−6を反映させる(ステップS8)。
【0046】
また、上記の注文とは別の注文についての注文受付時刻が検出され(ステップS11)、料理提供時刻が検出される(S12)と、以後前述のステップS3〜S8と同様なステップS13〜S18が実行される。
【0047】
さらに、集計・配信サーバ20は、飲食店8における一時間当りの平均料理提供時間である時間平均料理提供時間を算出し、算出結果を配信用データベースCに格納する(ステップS21)。ここで、例えば、20時台の1時間についての時間平均料理提供時間の算出は、20時の2時間後である22時に自動的に実行するようにすればよい。つづいて、集計・配信サーバ20は、配信用データベースCに格納されているデ−タC−1〜C−6を読み出し(ステップS22)、読み出したデータC−1〜C−6に基づいてWebページを生成し、配信用データベースCに格納されている既存のWebページのデータを更新して、Webページに最新のデ−タC−1〜C−6を反映させる(ステップS23)。
【0048】
さらに、集計・配信サーバ20は、飲食店8における一日当りの平均料理提供時間である日平均料理提供時間を算出し、算出結果を配信用データベースCに格納する(S31)。ここで、日平均料理提供時間の算出は、その日の営業の終了後に自動的に実行するようにすればよい。つづいて、集計・配信サーバ20は、配信用データベースCに格納されているデ−タC−1〜C−6を読み出し(ステップS32)、読み出したデータC−1〜C−6に基づいてWebページを生成し、配信用データベースCに格納されている既存のWebページのデータを更新して、Webページに最新のデ−タC−1〜C−6を反映させる(ステップS33)。
【0049】
飲食店8を利用しようとする者が使用する端末31〜33から、集計・配信サーバ20に対してWebページのデータを送るようにとの要求が通信ネットワーク100を介してなされると(ステップS41、S51)、集計・配信サーバ20はWebページのデータを通信ネットワーク100を介して端末31〜33に送る(ステップS42、S52)。Webページのデータを受けとった端末はWebページを表示する(ステップS43、S53)。このWebページの表示にともなって飲食店の料理提供時間が表示される。
【0050】
ここで、GPS機能付き携帯電話機32又はカーナビゲーション装置33から、集計・配信サーバ20に対してWebページのデータを送るようにとの要求が通信ネットワーク100を介してなされる際に、GPS機能により検出された現在位置の位置情報が集計・配信サーバ20に送信される場合においては、集計・配信サーバ20は受信した位置情報に基づいて、最寄りの飲食店についての店舗情報及び現在の料理提供時間が記載されているWebページのデータを送信することにしてもよい。この場合、記憶装置23に位置情報と最寄の飲食店とを対応付けた位置・飲食店データベースを格納しておき、集計・配信サーバ20は位置・飲食店データベースを参照して、受信した位置情報に対応する飲食店についての情報が記載されているWebページのデータを送信すればよい。
【0051】
つぎに、現在の提供時間を算出してデータを格納するステップS6について詳細に説明する。
【0052】
はじめに現在の料理提供時間の算出方法について説明する。現在の料理提供時間は、これから飲食店を利用する場合に注文から料理が提供されるまでにどのくらい時間がかかるのかを判断する目安となる情報である。しかも、その店を一度も利用したことがない者であっても、現在の料理提供時間の情報だけに基づいて判断をできるようにする必要がある。したがって、現在の料理提供時間は、最新のデータに基づいて算出する必要がある。すなわち、現在の料理提供時間は、集計・配信サーバ20が店舗サーバ10からデータを受信するごとに算出されて最新のものに更新される。また、店の混雑具合は一日のうちで変化するため、例えば3時間前の伝票にあるデータを算出に用いたのでは、現在の料理提供時間は判断の目安とならない。そこで、現在の料理提供時間の算出に用いられる伝票を抽出するための一定時間を、一例としては30分というように、予め定めておく。そして、現在の提供時間の算出は、最新の伝票とその伝票の注文受付時刻から一定時間前の時刻との間の伝票に係るデータに基づいて行なわれる。また、店が混雑しているときにおいては、特に店が混雑しつつあるとき又は混雑が緩和されつつあるときにおいては、比較的短い時間に料理提供時間が変化すると考えられる。そこで、現在の料理提供時間の算出に用いられる伝票を抽出するための伝票の一定数を、一例としては最新の10件というように、予め定めておく。そして、最新の伝票と最新の伝票の注文受付時刻から一定時間前の時刻との間の伝票であって、最新の一定件数の伝票に係るデータに基づいて現在の料理提供時間を算出すればよい。
【0053】
ここで、上記の一定時間が短ければ短いほど、または一定件数が少なければ少ないほど、現在の料理提供時間は新しい伝票のデータに基づいて算出されることとなる。しかし、算出に用いられる伝票の数があまり少ないと、算出された現在の料理提供時間は、極端なデータの影響を大きく受ける。そのため、少数のデータに基づいて算出された現在の料理提供時間は、これからその飲食店に行った場合に料理が提供されるまでの時間を判断するための目安とならなくなる。そこで、上記の一定時間および一定数を以下のようにして定めることが望ましい。すなわち、その店舗の過去の伝票について、30分ごとに現在の料理提供時間を上記方法により算出する。次に、現在の料理提供時間を算出したそれぞれの時刻からその1時間後までにおける料理提供時間の平均値を算出する。そして、現在の料理提供時間のデータと、料理提供時間の平均値のデータとの相関係数が最大化される一定時間および一定数を試行錯誤により定める。
【0054】
図9の現在の料理提供時間を算出してデータを格納するステップS6について図10に示すフローチャート及び図6に示すデータを用いて詳細に説明する。図10に示す処理は、集計・配信サーバ20が実行する。集計・配信サーバ20は、ステップS6−1において、現在の料理提供時間を算出しようとする店舗の店舗別集計データベースBを検索し、注文受付時刻が最新の伝票、すなわち、注文受付時刻が200501242105である伝票IDがABCa026の伝票を抽出する。つぎのステップS6−2において、最新の伝票に加えて、最新の伝票の注文受付時刻とその注文受付時刻から一定時間前(30分前)の時刻(200501242035)との間に注文受付時刻が含まれている伝票(伝票IDがABCa023〜ABCa025の伝票)を抽出する。つぎのステップS6−3において、ステップS6−1及びS6−2において抽出された伝票の数(4)と予め定められた一定数とを比較する。ここで、抽出された伝票の数が一定数より大きい場合にはステップS6−4を経てステップS6−5に進み、そうでない場合にはステップS6−5に直接進む。ステップS6−4においては、ステップS6−1及びS6−2において抽出された伝票の中から注文受付時刻が新しい伝票から順に一定数の伝票を抽出する。ステップS6−5において、ステップS6−1及びS6−2において抽出された伝票(ステップS6−3でNoの場合)、又はステップS6−4において抽出された伝票(ステップS6−3でYesの場合)の料理提供時間の合計を伝票数で除して現在の料理提供時間を算出する。図6の例では、料理提供時間の合計(42分)を伝票数(4)で除して現在の料理提供時間(10.5分)を算出する。つぎのステップS6−6において、配信用データベースC内に格納されている現在の料理提供時間データC−2をステップS6−5において算出した現在の料理提供時間(10.5分)と算出に使用した最新の伝票の注文受付時刻(200501242105)とに書き換える。
【0055】
次に、図9の時間平均料理提供時間を算出して格納するステップS21について、図11及び図6を参照して説明する。注文受付時刻がN時台の伝票について時間平均料理提供時間を算出する場合には、例えば、N時の2時間後に算出すればよい。ステップS21−1において、現在時刻がN+2時であれば、ステップS21−2に進む。すなわち、2005年1月24日20時台の時間平均料理提供時間を算出するときには、現在時刻が同日の22時になったらステップS21−2に進む。ステップS21−2において、店舗別集計データベースBを検索し、注文受付時刻がN時台の伝票を抽出する。すなわち、伝票受付時刻が2005012420XXとなっている伝票(伝票IDがABCa014〜ABCa025の伝票)を抽出する。ここで、伝票受付時刻の20050124部分は2005年1月24日を表し、20XX部分は20時00分から20時59分までの時分を表している。つぎのステップS21−3において、抽出した伝票(伝票IDがABCa014〜ABCa025の伝票)の料理提供時間の合計(113分)を抽出した伝票の数(12)で除して時間平均料理提供時間(9.4分)を算出する。つぎに、ステップS21−4において、算出した時間平均料理提供時間(9.4分)と時間平均料理提供時間を算出している時間帯(2005年1月24日20時台であることを示す2005012420の数字)のデータとを時間平均料理提供時間データC−3に付加する。つぎに、ステップS21−5において、今回算出した時間帯(20時台)の時間平均料理提供時間のデータを過去30日分について抽出する。つぎにステップS21−6において、ステップS21−5において抽出した時間平均料理提供時間の合計を抽出したデータの数で除して時間平均料理提供時間の過去30日間における平均値を算出する。つぎのステップS21−7において、時間平均料理提供時間の過去30日間における平均値データC−5を今回算出したものに書き換える。
【0056】
なお、図11においては、N時台の時間平均料理提供時間はN時の2時間後に算出することとしているが、算出を実行するタイミングは任意に設定できる。また、時間平均料理提供時間は2時間又は3時間の料理提供時間の平均値として求めることも可能であり、ランチタイム、ティータイム、ディナータイム等のように長さが異なる時間帯について求めることも可能である。つまり時間平均料理提供時間は予め定められた時間帯のデータから求めるようにすればよい。また、過去30日間における平均値を算出するかわりに、過去一週間、過去1年間等任意の期間について平均値を算出することとしてもよい。
【0057】
次に、図9の日平均料理提供時間を算出して格納するステップS31について、図12及び図6を参照して説明する。日平均料理提供時間は、その日の営業の終了後に算出すればよい。ステップS31−1において、当日(2005年1月24日)の営業が終了していればステップS31−2に進む。ステップS31−2において、店舗別集計データベースBを検索し、注文受付時刻の日付部分が当日(2005年1月24日)である伝票(伝票IDがABCa012〜ABCa026の伝票)を抽出する。つぎにステップS31−3において、ステップS31−2において抽出した伝票(伝票IDがABCa012〜ABCa026の伝票)の料理提供時間の合計(2時間41分)を伝票の数(15)で除して日平均料理提供時間(10.7分)を算出する。つぎにステップS31−4において、算出した日平均料理提供時間(10.7分)とその算出に用いた伝票の日付(2005年1月24日)のデータとを日平均料理提供時間データC−4に付加する。つぎにステップS31−5において、配信用データベースCの日平均料理提供時間データC−4を検索し、過去30日分の日平均料理提供時間のデータを抽出する。つぎにステップS31−6において、ステップS31−5において抽出した日平均料理提供時間の合計を抽出したデータの数で除して日平均料理提供時間の過去30日間における平均値を算出する。つぎにステップS31−7において、配信用データベースC内の日平均料理提供時間の過去30日間における平均値データC−6を、ステップS31−6において算出した平均値に書き換える。なお、過去30日間における平均値を算出するかわりに、過去1週間、過去1年間等任意の期間について平均値を算出することとしてもよい。
【0058】
本発明に係るシステムにおいては、集計・配信サーバ20を集計サーバ20−1と配信サーバ20−2とに物理的に分割した構成としてもよい。このような構成は、レストランチェーンごとに複数の集計サーバ20−1が存在し、配信サーバ20−2がこれら複数の集計サーバ20−1上にあるデータを収集してWebページを生成して端末31〜33に配信する場合に好適である。ここで、集計サーバ20−1は、図4に示すように、集計処理を実行する中央処理装置21−1と、集計処理を実行するための集計処理プログラムを格納しているメモリ22−1と、店舗情報データベースAと、店舗別集計データベースBと、配信用データベースCとを格納している記憶装置23−1と、店舗サーバ10及び配信サーバとの間でデータの送受信を行う通信装置24−1とから構成されている。一方、配信サーバ20−2は、図4に示すように、Webページの生成処理を含む配信処理を実行する中央処理装置21−2と、Webページの生成処理を含む配信処理を実行するための配信処理プログラムを格納しているメモリ22−2と、Webページのデータを格納している記憶装置23−2と、集計サーバ20−1及び端末31〜33との間でデータの送受信を行う通信装置24−2とから構成されている。ここで、集計サーバ20−1と店舗サーバ10とは通信ネットワーク100又は専用回線で接続されており、集計サーバ20−1と配信サーバ20−2とは通信ネットワーク100又は専用回線で接続されており、配信サーバ20−2と端末31〜33とは通信ネットワーク100で接続されている。
【0059】
つぎに、本発明に係るシステムにおいて、集計・配信サーバ20が集計サーバ20−1と配信サーバ20−2とに分割されている場合の処理の概要について図13を用いて説明する。図13において、ステップS1〜S6、ステップS11〜S16、ステップS21、及びステップS31は、図9におけるステップS1〜S6、ステップS11〜S16、ステップS21、及びステップS31と同様である。
【0060】
飲食店8を利用しようとする者は、使用する端末31〜33から、配信サーバ20−2に対して必要な情報を送るように通信ネットワーク100を介して要求する(ステップS61、S71)。ここで、必要な情報とは、例えば、地域ごと、レストランチェーンごと、和食洋食など料理の種類ごとにグループ分けされた飲食店についての料理提供時間の情報と店舗情報のことである。つぎに配信サーバ20−2は必要な情報に関係するデータが格納されている集計サーバ20−1にデータを送るように要求する(ステップS62、S72)。データを送るよう要求された集計サーバ20−1は、データを配信サーバ20−2に送る(ステップS63、S73)。配信サーバ20−2は送られたデータを利用して必要な情報が記載されたWebページを生成し(S64、S74)、生成したWebページのデータを記憶装置23−2に格納するとともに通信ネットワーク100を介してステップS61(又はステップS71)において必要な情報を送るように要求した端末31〜33に送る(ステップS65、S75)。Webページのデータを受けとった端末はWebページを表示する(ステップS66、S76)。このWebページの表示にともなって飲食店の料理提供時間が表示される。なお、配信サーバ20−2は、端末31〜33から要求された情報が記載されているWebページのデータが既に記憶装置23−2に存在している場合には、そのWebページのデータを端末31〜33に送ることにしてもよい。
【0061】
ここで、GPS機能付き携帯電話機32又はカーナビゲーション装置33から、配信サーバ20−2に対して必要な情報を送るようにとの要求が通信ネットワーク100を介してなされる際に、GPS機能により検出された現在位置の位置情報が配信サーバ20−2に送信される場合には、配信サーバ20−2は受信した位置情報に基づいて、最寄りの飲食店についての店舗情報及び現在の料理提供時間が記載されているWebページを生成してのそのデータを送信することにしてもよい。この場合、記憶装置23−2に位置情報と最寄の飲食店とを対応付けた位置・飲食店データベースを格納しておき、配信サーバ20−2は位置・飲食店データベースを参照して、受信した位置情報に対応する飲食店についての情報が記載されているWebページを生成すればよい。
【0062】
本発明に係る料理提供時間の配信システムによって、飲食店をこれから利用しようとする者は、自宅のパーソナルコンピュータ31、携帯電話機32、カーナビゲーション装置33に例示されるインターネット等の通信ネットワーク100に接続可能な端末から飲食店のWebページにアクセスして料理提供時間の情報を取得することができる。すなわち、飲食店をこれから利用しようとする客は、飲食店に入る前に料理提供時間を知ることができる。また、客は料理提供時間の情報に基づいて利用する飲食店を選ぶことができる。また、現在の料理提供時間を、過去の時間平均料理提供時間、又は過去の日平均料理提供時間と比較することで、現在の混雑状況を確認することができる。
【0063】
本発明に係る料理提供時間の配信システムにおいては、注文受付時刻及び料理提供時刻の検出から料理提供時間の送信までのステップを自動化することが可能である。
【0064】
本発明に係る料理提供時間の配信システムによれば、ある地域内の複数の飲食店についての料理提供時間をまとめて提供するサービスが可能となる。このようなサービスは、例えば、遠方に出張したビジネスマンが、昼食をとる時間が限られているときに、どの飲食店に入るべきかを判断する際に重宝される。この場合、飲食店のメニューについての情報を店舗情報データC−1に含めておけばよい。本発明に係る料理提供時間の配信システムは、時間はないが地域の特色ある料理を食べたい人にとって非常に便利である。
【0065】
本発明に係る料理提供時間の配信システムにおいては、料理提供時間の情報と併せて飲食店に入ってから席に案内されるまでの待ち時間の情報を端末31〜33に送信することとしてもよい。そのためには、待ち時間の情報についてのデータを配信用データベースCに格納しておけばよい。このような場合においては、飲食店を利用しようとする者は、料理提供時間の情報と待ち時間の情報の両者を得ることで、店に入ってから料理が提供されるまでの時間をより正確に予測することが可能となる。
【0066】
また、本発明に係る料理提供時間の配信システムにより料理の提供時間が公表されるため、料理の提供時間の短さが顧客吸引力を発揮することとなる。そして、飲食店が行う料理提供時間を短縮する努力が新規顧客の獲得に結びつくようになる。さらに、チェーン展開している飲食店においては、本部は各店舗における料理提供時間を把握することが可能となり、料理提供時間の情報を業務改善に生かすことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】図1は、飲食店における従来の情報管理システムを示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明に係るシステムの概要を示す図である。
【図3】図3は、本発明に係るシステムの飲食店内における構成を示す図である。
【図4】図4は、集計・配信サーバの構成を示す図である。
【図5】図5は、店舗情報データベースに格納されているデータを示す図である。
【図6】図6は、店舗別集計データベースに格納されているデータを示す図である。
【図7】図7は、配信用データベースに格納されているデータを示す図である。
【図8】図8は、飲食店の料理提供時間が記載されているWebページが端末に表示された状態を示す図である。
【図9】図9は、本発明に係るシステムが行なう処理の概要を示すタイムシーケンス図である。
【図10】図10は、現在の料理提供時間の算出方法を示すフローチャートである。
【図11】図11は、時間平均料理提供時間の算出方法を示すフローチャートである。
【図12】図12は、日平均料理提供時間の算出方法を示すフローチャートである。
【図13】図13は、本発明に係るシステムを構成する集計サーバと配信サーバとが物理的に分離している場合において、本発明に係るシステムが行なう処理の概要を示すタイムシーケンス図である。
【符号の説明】
【0068】
1…ハンディターミナル
3…レストランプリンタ
4…オーダリングコントローラ
4−1…バーコードスキャナ
5…レストランコンピュータ
5−1…LCD表示部
8…飲食店
10…店舗サーバ
11…ハンディターミナル
12…注文受付端末
13…バーコードリーダ
14…プリンタ
15…伝送ケーブル
20…集計・配信サーバ
20−1…集計サーバ
20−2…配信サーバ
21、21−1、21−2…中央処理装置
22、22−1、22−2…メモリ
23、23−1、23−2…記憶装置
24、24−1、24−2…通信装置
31…パーソナルコンピュータ
32…携帯電話機
33…カーナビゲーション装置
100…通信ネットワーク
A…店舗情報データベース
B…店舗別集計データベース
C…配信用データベース
C−1…店舗情報データ
C−2…現在の料理提供時間データ
C−3…時間平均料理提供時間データ
C−4…日平均料理提供時間データ
C−5…時間平均料理提供時間の過去30日間における平均値データ
C−6…日平均料理提供時間の過去30日間における平均値データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の算出を実行する中央処理装置と、
前記第1の算出を実行するための第1プログラムと、飲食店の伝票毎の料理提供時間に関する伝票毎料理提供時間データを含む店舗別集計データベースと、前記伝票毎料理提供時間データから前記第1の算出により算出された前記伝票毎の料理提供時間の代表値に関する前記飲食店の料理提供時間データを含む配信用データベースとを格納する記憶装置と、
通信ネットワークにより接続された端末からの前記料理提供時間データの要求に基づいて、前記記憶装置に格納されている前記料理提供時間データを前記通信ネットワークを介して前記端末に送信する通信装置と
を具備する
料理提供時間の配信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の料理提供時間の配信システムであって、
第1の入力装置と、
第2の入力装置と、
注文受付端末と、
店舗サーバと
を具備し、
前記第1の入力装置と前記第2の入力装置はともに前記飲食店内に設置されており、
前記第1の入力装置は、前記第1の入力装置への第1の伝票に係る第1の入力がなされた時刻を注文受付時刻として検出し、
前記第2の入力装置は、前記第2の入力装置への前記第1の伝票に係る第2の入力に基づいて信号を出力し、
前記注文受付端末は、前記出力された前記信号を受信した時刻を料理提供時刻として検出し、
前記店舗サーバは、第2の算出により、前記検出された前記注文受付時刻と前記検出された前記料理提供時刻とから前期伝票毎料理提供時間データを算出する
料理提供時間の配信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の料理提供時間の配信システムであって、
前記料理提供時間データは現在の料理提供時間に関する現在の料理提供時間データを含んでおり、
前記現在の料理提供時間データは、
最新の前記第1の伝票から一定時間前までの前記第1の伝票であって、かつ、新しいものから順に選択された一定数以内の前記第1の伝票に係る前記伝票毎料理提供時間データから前記第1の算出により算出される
料理提供時間の配信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の料理提供時間の配信システムであって、
前記料理提供時間データは、
時間平均料理提供時間データと、
日平均料理提供時間データと
を含み、
前記時間平均料理提供時間データは、前記第1の算出により、予め定められた時間帯の前記第1の伝票に係る前記伝票毎料理提供時間データから算出され、
前記日平均料理提供時間データは、前記第1の算出により、一日分の前記第1の伝票に係る前記伝票毎料理提供時間データから算出される
料理提供時間の配信システム。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか一項に記載の料理提供時間の配信システムであって、
前記第1の入力装置は前記飲食店の接客係が携行して使用するハンディターミナルのことであり、
前記第2の入力装置は前記飲食店において使用されるバーコードリーダのことである
料理提供時間の配信システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の料理提供時間の配信システムであって、
前記記憶装置はWebページの生成を実行するためのWebページ生成プログラムを格納しており、
前記中央処理装置は、前記料理提供時間データが記載されている前記Webページを生成し、
前記通信装置は、前記WebページのデータであるWebページデータを送信することで前記送信を実行し、
前記通信ネットワークとはインターネットのことであり、
前記WebページデータはHTML形式又はXHTML形式で記述されている
料理提供時間の配信システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の料理提供時間の配信システムであって、
前記端末はGPS機能付き携帯電話機又はカーナビゲーション装置のことであり、
前記通信装置は、前記端末から受信した前記端末の現在位置の情報である端末位置情報に対応する前記料理提供時間データを送信することで前記送信を実行する
料理提供時間の配信システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の料理提供時間の配信システムであって、
前記配信用データベースは前記飲食店における待ち時間のデータを含んでおり、
前記通信装置は前記料理提供時間データと前記待ち時間のデータの両者を前記通信ネットワークを介して前記端末に送信する
料理提供時間の配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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