説明

断熱性を備えた筒状ラベル

【課題】不織布が積層され、且つ、製品コードが表示された筒状ラベルについて、不織布による断熱性を充分に確保することができ、且つ、製品コードとしての機能を充分に発揮できるようにする。
【解決手段】バーコードと数字を表示した製品コード2が設けられた熱収縮性フィルム11に対して、その表面側に不織布14を積層して、製品コード2のうちで、バーコードの少なくとも機械的読み取りに必要な部分2aでは、不織布14を被覆させず、数字を表示した部分2bでは、数字を目視可能なように不織布14を被覆させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料缶やPETボトルのような容器の胴部に装着される筒状のラベルに関し、特に、熱収縮性フィルムに不織布が積層された断熱性のある筒状ラベルで、バーコード等を表示する製品コードが設けられた筒状ラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
金属缶やPETボトル等の容器にコーヒー・お茶等の飲料が充填された容器入り飲料製品では、加温あるいは冷温された状態で販売するような場合に対応して、容器の胴部に装着される筒状のラベルに断熱性を持たせるということが提案されており、例えば、意匠印刷層が形成された熱収縮性フィルムの外面側に不織布を積層した積層フィルムからなる筒状ラベルというものが下記の特許文献1により従来公知となっている。
【特許文献1】特開2007−44982号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、コーヒー・お茶等を内容物とする容器入り飲料製品では、製品を管理するためのバーコードを表示する製品コードが一般的に広く使用されているが、断熱性を持たせるために外面側に不織布が積層されている筒状ラベルでは、不織布の表面には凹凸が多く、高精度な印刷が施しにくいため、不織布の表面にバーコードを印刷しても、機械による読み取りが確実に行えないような虞がある。
【0004】
これに対して、上記の引用文献1には、筒状のラベルを形成するためのラベル基材である積層フィルム(積層シート)において、熱収縮性フィルムに積層する不織布を、積層フィルムの両側の端部同士を重ね合わせて接着する部分で、一方の側の重ね代に相当する部分の不織布を除くようにしているのに対して、この不織布が非積層な範囲の幅を、バーコードなどの機械的読取記号や、細かい文字による内容物表示や、説明書き等のような印刷表示ができる程度に形成しても良いということが記載されている。しかしながら、そのように不織布が非積層な範囲を広く設定すると、不織布による断熱効果が損なわれるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、不織布が積層され、且つ、製品コードが表示された筒状ラベルについて、不織布による断熱性を充分に確保することができ、且つ、製品コードとしての機能を充分に発揮できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するために、熱収縮性フィルムに不織布が積層された積層シートをラベル基材として、その両側の端部同士を重ね合わせて接着することで筒状に形成された筒状ラベルにおいて、バーコードと数字を表示した製品コードが設けられた熱収縮性フィルムに対して、その表面側に不織布が積層されており、製品コードのうちで、バーコードの少なくとも機械的読み取りに必要な部分では、不織布が被覆されておらず、数字を表示した部分では、数字を目視可能なように不織布が被覆されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
上記のような本発明の断熱性を備えた筒状ラベルによれば、熱収縮性フィルムの表面側に不織布が積層されていても、バーコードと数字を表示した製品コードでは、バーコードの少なくとも機械的読み取りに必要な部分が不織布で被覆されていないため、機械による読み取りを確実に行うことができる。一方、数字を表示した部分では、不織布により被覆され、且つ、数字の目視が可能であるため、筒状ラベルの表面における不織布の被覆範囲を広く設定できて、不織布による断熱効果を充分に確保できると共に、何らかの理由でバーコードの機械的読み取りができなかった場合でも、人が目視により数字を読み取ることで製品の管理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
不織布が積層され、且つ、製品コードが表示された筒状ラベルについて、不織布による断熱性を充分に確保することができ、且つ、製品コードとしての機能を充分に発揮できるようにするという目的を、最良の形態として以下の実施例に具体的に示すように、バーコードと数字を表示した製品コードが設けられた熱収縮性フィルムに対して、その表面側に不織布を積層して、製品コードのうちで、バーコードの少なくとも機械的読み取りに必要な部分では、不織布を被覆させず、数字を表示した部分では、数字を目視可能なように不織布を被覆させる、ということで実現した。
【実施例1】
【0009】
本発明の断熱性を備えた筒状ラベルの一実施例について以下に説明すると、本実施例の筒状ラベルは、熱収縮性フィルムと不織布とを積層した積層シートを、その両側の端部同士を重ね合わせて接着(製袋シール)することで、不織布が表面側となるように筒状に形成されたものであって、図1に示すように、筒状ラベル1の下端付近には、積層シートの両側の端部同士を重ね合わせて接着した接合部1aの近傍に、バーコードや数字などを表示した製品コード2が設けられている。
【0010】
積層シートから形成された筒状ラベル1の積層構造について、本実施例では、図2に示すように、基板となる熱収縮性フィルム11の裏面(筒状ラベルで内側となる面)には、ベース印刷層12が形成され、熱収縮性フィルム11の表面(筒状ラベルで外側となる面)側には、接着剤層13を介して不織布14が積層され、不織布14の表面には、外面印刷層15が形成されている。
【0011】
積層シートの基板となる熱収縮性フィルム11については、熱可塑性横一軸収縮タイプの無色透明又は有色透明の熱収縮性フィルムであり、その材質について特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からなるフィルムを好適に用いることができる。
【0012】
熱収縮性フィルム11の裏面に形成されるベース印刷層12については、グラビア印刷等により裏地となる図柄やバーコード等を印刷することで印刷層として形成されるものであり、積層シートの端部同士を接着(製袋シール)する際の重ね代(シール代)となる部分を除いて熱収縮性フィルム11の表面に設けられるものであって、使用する印刷インキとしては、ポリエーテル・ポリウレタン系インキやアルコール可溶のアクリル系インキ等を用いることができる。
【0013】
熱収縮性フィルム11の表面に形成される接着剤層13については、通常のドライラミネート法やウェットラミネート法などで用いられている接着剤によるものであり、例えばアクリル系、ポリウレタン系、酢酸ビニル系、塩化ビニル系、ゴム系などの溶剤型接着剤又は水溶性接着剤などを用いることができる。
【0014】
接着剤層13を介して熱収縮性フィルム11の表面側に積層される不織布14については、熱収縮性フィルム11の収縮性能に追従して収縮可能で、且つ、目視で透視可能な不織布であって、熱収縮性フィルム11に対しては、それとほぼ等しい大きさを有するものであるが、熱収縮性フィルム11の収縮方向の一端部で不織布のないフィルム露出部を有するように設けられている。なお、目視で透視可能な不織布とは、不織布の下側に表示された文字が目視で認識できる程度の透明性を有しているということであって、具体的には、JIS L−1906に基づき測定された透光率が40%以上であることが好ましい。
【0015】
そのような不織布14の素材としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、レーヨン紙、ナイロン、キュプラなどの繊維を、接着法、ニードルパンチ法、スパンボンド法、メルトブロー法などによってシート状に作製された不織布や、パルプ繊維などを紙漉き法などによって作製した和紙調の不織布などを用いることができる。なお、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の難接着性素材の場合には、不織布の接着面側となる表面部に、コロナ放電処理、プライマー処理、その他、接着剤との密着性を高めるための活性化処理を予め施すようにしておくことが好ましい。
【0016】
不織布14を構成する繊維は、中実繊維、中空繊維、又はこれらの混合繊維を用いることができ、より断熱性に優れることから中空繊維又はその混合繊維を用いることが好ましい。また、繊維長については、繊維同士の絡み合いにより形成される強度やシートの取扱い性などの点では長繊維不織布シートが好ましく、シートのカット適性では短繊維不織布が好ましい。
【0017】
不織布14の表面に形成される外面印刷層15については、熱収縮性フィルム11と不
織布14とが積層された後、積層シートの不織布14の表面に、商品名や模様等の所定の
図柄を凸版印刷することで印刷層として形成されるものである。なお、不織布14のケバ
立ちやこすれによるほつれを防止するために、外面印刷層15を形成した不織布14の表
面に、不織布14の触感を損なわない程度に、透明なメジウムインキを塗布し、オーバー
コート層を形成してもよい。
【0018】
上記のような各層からなる筒状ラベル1は、各層からなる積層シートをラベル基材として、熱収縮性フィルム11が内側で不織布14が外側となり、且つ、熱収縮性フィルム11の収縮方向が周方向となるように、積層シートを筒状に折り曲げ、積層シートの一端部に形成された熱収縮性フィルム11の露出部の表面と、他端部に形成された熱収縮性フィルム11の裏面のベース印刷層12が形成されていない部分とを、所要の幅寸法で重ね合わせて、溶剤による接着により製袋シールすることで、熱収縮性を有する筒状ラベル1として形成されることとなる。
【0019】
そのように筒状の内側からベース印刷層12、熱収縮性フィルム11、接着剤層13、不織布14、外面印刷層15の順に積層された本実施例の筒状ラベル1では、図1に示すように、筒状ラベル1の下端付近で、積層シートの両側の端部同士を重ね合わせて接着したラベル接合部1aの近傍に、製品を管理するための製品コード2が設けられている。
【0020】
この製品コード2については、図3に示すように、太さの異なる複数本のバーをスペースを設けて並列的に配置した一般的な機械的読み取り記号であるバーコードと、このバーコードと対応して人間が目視で識別するための数字を表示するものであって、積層シートの熱収縮性フィルム11に対して、その露出部のうちのラベル接合部1aとなる部分を除く部分と、不織布14が積層される部分で外面印刷層15が形成されない部分とにわたるように、熱収縮性フィルム11の裏側のベース印刷層12に製品コード2が印刷されている。
【0021】
すなわち、図1に示すように、熱収縮性フィルム11に設けられた(ベース印刷層12に印刷された)製品コード2について、その数字を表示した部分2bは、熱収縮性フィルム11に積層される不織布(目視で透視可能な不織布)14の一端部によって被覆されており、一方、バーコードのうちの機械的読み取りに必要な部分2aは、不織布14により被覆されることなく、熱収縮性フィルム11の露出部でラベル接合部1aとならない部分に配置されている。
【0022】
なお、バーコードのうちの機械的読み取りに必要な部分(バーコードが不織布14で被覆されない範囲)2aについては、具体的には、バーコードの各バーが並ぶ方向では、その一端から他端までの全体であり、バーコードの各バーが延びる方向では、各バーの長さが5〜10mmとなる範囲である。
【0023】
上記のような本実施例の筒状ラベル1によれば、熱収縮性フィルム11の表面側に不織布14が積層されていても、バーコードと数字を表示した製品コード2では、バーコードの少なくとも機械的読み取りに必要な部分2aが不織布14で被覆されていないため、機械による読み取りを確実に行うことができる。一方、数字を表示した部分2bでは、不織布14により被覆され、且つ、数字の目視が可能であるため、筒状ラベル1の表面における不織布14の被覆範囲を広く設定できて、不織布14による断熱効果を充分に確保できると共に、何らかの理由でバーコードの機械的読み取りができなかった場合でも、人が目視により数字を読み取ることで製品の管理を行うことができる。
【0024】
なお、本実施例では、不織布14の表面に外面印刷層15を形成していることで、筒状ラベル1の美観を向上できると共に、不織布14の表面のうちで、製品コード2の数字を表示した部分2bと重なる部分では、外面印刷層15を除いていることから、不織布14を透して数字を目視するのを妨げられるようなことはない。
【0025】
また、本実施例では、バーコードのうちで機械的読み取りに必要な部分2aとして、バーコードの各バーが並ぶ方向では、その一端から他端までの全体であるが、バーコードの各バーが延びる方向では、各バーの長さが5〜10mmとなる範囲だけを、不織布14によって被覆していないことから、バーコードの機械的読み取りを損うことなく、不織布14の領域を最大限に広く確保することができて、不織布14による断熱効果を一層効果的に得ることができる。なお、上記の点について、バーコードの各バーが延びる方向で、各バーの長さを5mmより短くすると、読み取り範囲が狭くなってバーコードを機械で読み取る作業が行い難くなり、一方、各バーの長さを10mmより長くすると、不織布14の被覆部分が狭くなることで断熱効果が劣ることとなる。
【0026】
さらに、本実施例では、不織布14を、JIS L−1906に基づく透光率が40%以上のものとしていることで、不織布14で被覆された数字の認識をより確実に行うことができる。なお、上記の点について、不織布14のJIS L−1906に基づく透光率が40%より少ない場合は、不織布14が光を透し難いことで不織布14に覆われた数字が見え難くなる。
【実施例2】
【0027】
本実施例(実施例2)の筒状ラベルは、上記の実施例(実施例1)に記載した筒状ラベルと同じ構成を有すると共に、それに加えて、筒状ラベルの不織布が被覆されず熱収縮性フィルムが露出する領域で、製品コードのバーコードが設けられていない部分に対して、不織布調の風合いを付与するような構成を有するものである。
【0028】
すなわち、上記の実施例(実施例1)に記載した筒状ラベルでは、図1に示すように、製品コード2のバーコード2aの部分を不織布で被覆しないように、熱収縮性フィルム11の露出部が、所定の幅で筒状ラベル1の上端から下端まで延びるように形成されているが、本実施例(実施例2)では、この熱収縮性フィルム11が露出した領域で、バーコード2aが設けられていない部分に対して、熱収縮性フィルム11の裏面側に繊維状模様を設け、熱収縮性フィルムの表面側に艶消し層を設けることで、不織布調の風合いを有するようにしている。
【0029】
以下、上記の実施例(実施例1)との共通点については説明を省略し、相違点についてのみ詳しく説明すると、図1に示したような筒状ラベル1の熱収縮性フィルム11が露出する領域で、図1および図4に示すように、熱収縮性フィルム11の裏面側12には、製品コード2のバーコード2aの部分が設けられていると共に、この部分を除いた部分に、本実施例(実施例2)では、不織布調の風合いを有する繊維状模様12aが設けられている。この繊維状模様12aは、熱収縮性フィルム11の裏面に設けられたベース印刷層12の所定箇所に設けられるもので、複数の糸が繊維のように重なり合ったような模様となっているものである。
【0030】
また、熱収縮性フィルム11が露出する領域の、製品コード2のバーコード2aの部分が設けられていない部分では、繊維状模様12aが設けられた箇所に対応して、図4および図5に示すように、熱収縮性フィルム11の表面側12に艶消し層16が設けられている。この艶消し層16は、熱収縮性フィルム11の表面の所定箇所に、フィルムによる光沢をなくすために艶消し成分が含有された硬化性樹脂塗料を塗布することで設けられるものである。
【0031】
艶消し層16を形成するための硬化性樹脂塗料としては、エポキシ−アミノ系樹脂塗料等の熱硬化性樹脂塗料の他に、紫外線硬化性樹脂塗料、電子硬化性樹脂塗料等が適宜使用できる。その艶消し成分としては、マットインキで一般的に使用されている不活性無機粒子や架橋高分子等の艶消し成分を適宜使用することができ、例えば、不活性無機粒子しては、シリカ,アルミナ,タルク,クレー,炭酸バリウム等を使用することができ、架橋高分子としては、アクリル酸,メタクリル酸のようなアクリル系単量体、或いは、スチレン系単量体と架橋性単量体(例えば、ジビニルベンゼン,エチレングリコールジメタクリレート等)との共重合体等を使用することができる。
【0032】
上記のような本実施例(実施例2)の筒状ラベルによれば、不織布が被覆されていないフィルム露出部においても、繊維状模様12aと艶消し層16により不織布調の風合いを出すことができるため、筒状ラベルの全周で不織布の欠けた部分を目立たせることなく、筒状ラベル全体での美観を高めることができる。しかも、バーコード2aが設けられた部分では、熱収縮性フィルム11の表面に艶消し層16を設けていないため、バーコード2aを機械により確実に読み取ることができる。
【0033】
以上、本発明の断熱性を備えた筒状ラベルの各実施例について説明したが、本発明は、上記のような実施例にのみ限定されるものではなく、例えば、熱収縮性フィルムに設けられる製品コードについて、上記の各実施例では、熱収縮性フィルムの裏側のベース印刷層に印刷しているが、熱収縮性フィルムの表側に印刷したり、或いは、印刷ではなく別体シートの製品コードとして貼付したりしても良く、また、不織布の表面に外面印刷層を形成する場合に、上記の各実施例では、不織布のうちで製品コードの数字を表示した部分を被覆する部分の表面には外面印刷層を形成していないが、当該部分に対して製品コードの数字を目視できるような透明性の高いインクにより外面印刷層を形成するようにしても良い等、適宜に設計変更可能なものであることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の断熱性を備えた筒状ラベルの一実施例を示す斜視図。
【図2】図1に示した筒状ラベルの積層構造を横断面で模式的に示す説明図。
【図3】図1に示した筒状ラベルのラベル基材である積層フィルムのバーコードが設けられた一側端部の付近を断面と斜視で模式的に示す説明図。
【図4】本発明の断熱性を備えた筒状ラベルの他の実施例について、筒状ラベルの積層構造を横断面で模式的に示す説明図。
【図5】図4に示した筒状ラベルのラベル基材である積層フィルムのバーコードが設けられた一側端部の付近を断面と斜視で模式的に示す説明図。
【符号の説明】
【0035】
1 筒状ラベル
2 製品コード
2a (製品コードの)バーコードの機械的読み取りに必要な部分
2b (製品コードの)数字を表示した部分
11 熱収縮性フィルム
12 ベース印刷層
12a 繊維状模様
13 接着剤層
14 不織布
15 外面印刷層
16 艶消し層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱収縮性フィルムに不織布が積層された積層シートをラベル基材として、その両側の端部同士を重ね合わせて接着することで筒状に形成された筒状ラベルにおいて、バーコードと数字を表示した製品コードが設けられた熱収縮性フィルムに対して、その表面側に不織布が積層されており、製品コードのうちで、バーコードの少なくとも機械的読み取りに必要な部分では、不織布が被覆されておらず、数字を表示した部分では、数字を目視可能なように不織布が被覆されていることを特徴とする筒状ラベル。
【請求項2】
不織布には、その表面に外面印刷層が形成されていて、製品コードの数字を表示した部分と重なる部分では、不織布の表面から外面印刷層が除かれていることを特徴とする請求項1に記載の筒状ラベル。
【請求項3】
製品コードのバーコードを表示した部分において、バーコードの各バーが並ぶ方向では全体的に不織布が被覆されておらず、バーコードの各バーが延びる方向では5〜10mmの範囲で不織布が被覆されていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の筒状ラベル。
【請求項4】
不織布のJIS L−1906に基づく透光率が40%以上であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の筒状ラベル。
【請求項5】
筒状ラベルの不織布が被覆されず熱収縮性フィルムが露出する領域で、製品コードのバーコードが設けられていない部分に対して、不織布調の風合いを付与するために、熱収縮性フィルムの裏面側に繊維状模様が設けられ、熱収縮性フィルムの表面側に艶消し層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の筒状ラベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−175714(P2009−175714A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−321369(P2008−321369)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000208455)大和製罐株式会社 (309)
【Fターム(参考)】