新聞紙面制作システム
【課題】紙面変更時における作業負荷を極力低減すること。
【解決手段】本発明の新聞紙面制作システムによれば、紙面構成を定義した紙面データ71、及び紙面上に割り付けられた各レイアウト領域にそれぞれ配置された各素材のデータを受信側システム21(#b)に送信するデータ通信部10(#a)と、データ通信部10(#a)によって送信された各素材の世代情報を各々記憶する管理情報記憶部12(#a)とを備えている。更に、受信側システム21(#b)から紙面データ71の更新要求があった場合には、要求された紙面データ71に対応する紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に配置された素材の各々について、最新の世代情報と、管理情報記憶部12(#a)に記憶された世代情報とを比較し、最新の世代が、管理情報記憶部12(#a)に記憶された世代よりも新しい素材を抽出するデータ管理部11(#a)を備えている。
【解決手段】本発明の新聞紙面制作システムによれば、紙面構成を定義した紙面データ71、及び紙面上に割り付けられた各レイアウト領域にそれぞれ配置された各素材のデータを受信側システム21(#b)に送信するデータ通信部10(#a)と、データ通信部10(#a)によって送信された各素材の世代情報を各々記憶する管理情報記憶部12(#a)とを備えている。更に、受信側システム21(#b)から紙面データ71の更新要求があった場合には、要求された紙面データ71に対応する紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に配置された素材の各々について、最新の世代情報と、管理情報記憶部12(#a)に記憶された世代情報とを比較し、最新の世代が、管理情報記憶部12(#a)に記憶された世代よりも新しい素材を抽出するデータ管理部11(#a)を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に、記事、画像、及び写真を含む素材を配置することによって新聞紙面を制作するシステムに係り、特に、複数の本社を持ち、各本社間で紙面を相互利用する新聞社向に好適なシステムである。
【背景技術】
【0002】
従来、新聞紙面の制作は、図21に示すようなシステム構成の新聞紙面制作システムを用いてなされている。このような新聞紙面制作システムは、通常は新聞社の本社に設置され、記事入力/校正端末1と、記事サーバ2と、画像入力/加工端末3と、画像サーバ4と、組版端末5と、組版編集サーバ6と、紙面データ格納部7と、出力サーバ8と、プリンタ/プロッタ9とによって構成されている。
【0003】
記事入力/校正端末1は、記事の入力および校正を行うための端末であり、オペレータによって記事データが入力されると、入力された記事データは、この記事入力/校正端末1によって記事サーバ2に出力される。また、この記事入力/校正端末1によって、記事サーバ2に蓄積されている記事データが取得される。この取得された記事データは、記事入力/校正端末1を介してなされるオペレータ操作によって校正がなされ、更に校正された記事データは、記事入力/校正端末1から記事サーバ2に再び出力される。
【0004】
記事サーバ2では、このようにして記事入力/校正端末1から入力された記事データの他に、図示しない通信回線を経由して通信社などから入力された記事データも送信される。この送信された記事データもまた記事サーバ2に蓄積される。更に、記事入力/校正端末1からの校正要求に基づいて、蓄積している記事データの中から、要求のあった記事データは、記事サーバ2から記事入力/校正端末1へと出力される。更に、記事サーバ2に蓄積されている記事データは、オペレータ指示に基づいて組版編集サーバ6に出力される。
【0005】
スキャナやディスプレイ等が備えられている画像入力/加工端末3では、画像データの入力および画像データの加工が行われる。入力された画像データは、画像入力/加工端末3から画像サーバ4へと出力される。また、オペレータから入力された画像データの加工操作入力に基づいて画像データの加工が行われ、加工された画像データは、この画像入力/加工端末3から画像サーバ4へと出力される。
【0006】
画像入力/加工端末3から出力された画像データは、画像サーバ4に蓄積される。また、画像サーバ4に蓄積されている画像データは、画像入力/加工端末3から要求があると、画像入力/加工端末3に出力される。また、オペレータから指示があった場合には、組版編集サーバ6に出力される。
【0007】
組版端末5は、オペレータが、記事、画像、および見出しのレイアウト編集を行うための操作入力を行う端末であり、各オペレータに対して1台ずつ備えられている。図21では、代表的に1台の組版端末5のみを示している。各オペレータは、自分が担当する組版端末5を操作することによってレイアウト編集作業を行っている。
【0008】
組版編集サーバ6では、組版端末5から出力された操作情報に基づいて、紙面データ71の編集作業が行われる。そして、このように組版編集サーバ6で編集作業がなされた紙面データ71は、紙面データ格納部7に格納される。また、一旦格納された紙面データ71が再び組版編集サーバ6へと読み出され、再び編集作業が行われた後に紙面データ格納部7に格納されることも可能である。
【0009】
出力サーバ8では、組版端末5からの大刷/版下出力指示にしたがって、組版編集サーバ6から出力された紙面データ71がドットデータに展開される。このように展開されたドットデータに基づいて、プリンタ/プロッタ9から大刷や版下が出力される。
【0010】
さて、新聞社の中には、例えば東京本社、大阪本社など複数の本社を持つところもある。このような新聞社では、各本社それぞれに上述したような新聞紙面制作システムが設けられており、各本社間で紙面が相互利用されている。紙面の相互利用の形態は、記事下広告を含めた紙面全体、記事下広告を除いた紙面の記事部分全面、紙面の記事部分の一部分など様々である。この場合、相互利用する紙面の送信側となる本社と、受信側となる本社とが存在し、送信側となる本社が相互利用する紙面をレイアウトして紙面データ71を作成し、作成した紙面データ71を、この紙面データ71に配置される素材のデータとともに、受信側となる本社に送信している。そして、受信側となる本社では、この紙面データ71と、素材データとを受信する一方、紙面の残り部分、すなわち自己で固有に制作する紙面をレイアウトする。
【特許文献1】特願2001−273282
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述したように複数の本社で一部の紙面を共有しながらそれぞれの紙面制作を行う場合において、紙面データ71の差し替えがあると、この紙面に配置される全ての素材データもまた機械的に送信側本社から受信側本社へと送信されている。そして、受信側本社では、このようにして送信されてきた紙面データ71の指定された場所に、所定の素材データを配置することによって紙面の更新作業が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
しかしながら、紙面データ71、あるいは素材データの全てが差し替えになるということは希であり、通常の場合、いずれか一部の紙面レイアウト、あるいは素材データのみが変更になるということが多い。にもかかわらず、送信側本社からは、差し替えのあった紙面の紙面データ71、およびこの紙面に配置される全ての素材データが、受信側本社の意向に関わらず送信されている。受信側本社では、送信された素材データを用いて、紙面の再制作を行わねばならないが、差し替えのない素材データも含めて一括して送信されてくることから、かなりの重複作業が発生することになる。
【0013】
これは、締め切りまでに時間的に余裕のある場合であれば問題ないが、締め切り直前になって紙面データ71の大幅な差し替えが発生した場合には、時間的に間に合わなくなる恐れがあるという問題がある。
【0014】
これを改善するためには、送信側本社は、受信側本社から要求のあった場合にのみ、変更のあった素材データのみを受信側本社に送信するようにすれば良いように思われる。しかしながら、変更のあった素材データのみを送信するためには、送信側本社が、受信側本社に対してどの世代の素材データまでを送信したのかを把握しておき、素材データを受信側本社に送信する場合には、それが既に受信側本社に送信されているものなのか否かを逐一確認する必要がある。これは逆に送信側本社の紙面作成担当者にとって負担となるという問題がある。
【0015】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、送信側本社に、受信側本社へ送信した素材データの世代を管理し、受信側本社から紙面の送信要求があった場合には、送信側本社で、この紙面に配置される素材データの世代を確認し、世代が更新された素材データのみを受信側本社に送信する機能を備えることによって、送信側本社の紙面作成担当者に新たな負担を強いることなく、紙面変更時における受信側本社の作業負荷を極力低減することが可能な新聞紙面制作システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0017】
すなわち、本発明では、新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に、記事、画像、及び写真を含む素材を配置することによって、新聞紙面を制作する新聞紙面制作システムにおいて、以下に示すような送信手段と、記憶手段と、抽出手段とを備えている。
【0018】
この送信手段は、新聞紙面の紙面構成を定義した紙面データ、および各レイアウト領域にそれぞれ配置された各素材のデータを別の新聞紙面制作システムに送信する。また、記憶手段は、送信手段によって送信された各素材の世代情報をおのおの記憶する。更に、抽出手段は、別の新聞紙面制作システムから、紙面データの更新要求があった場合には、更新要求された紙面データに対応する新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に配置された素材のおのおのについて、最新の世代情報と、記憶手段に記憶された世代情報とを比較し、最新の世代が、記憶手段に記憶された世代よりも新しい素材を抽出する。そして、抽出した素材のデータを、送信手段から別の新聞システムへと送信させるようにしている。
【0019】
従って、本発明の新聞紙面制作システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、送信側本社は、担当者に負担を強いることなく、世代が更新された素材データのみを自動的に受信側本社に送信することができる。一方、受信側本社は、要求した紙面に配置される素材のうち、更新を要する素材データのみを受信することができるので、紙面変更時の重複作業を排除し、紙面変更時の作業効率を高めることが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、送信側本社の紙面作成担当者に新たな負担を強いることなく、紙面変更時における受信側本社の作業負荷を極力低減することが可能な新聞紙面制作システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
なお、以下の形態の説明に用いる図中の符号は、図21と同一部分については同一符号を付して示すことにする。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態に係る新聞紙面制作システムの一例を示す機能ブロック図である。
【0024】
すなわち、同実施の形態に係る新聞紙面制作システム20は、新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に、記事、画像、及び写真を含む素材を配置することによって、新聞紙面を制作する新聞紙面制作システムであって、図1に示す送信側システム21(#a)と受信側システム21(#b)とのそれぞれに相当する。送信側システム21(#a)は、図21に示す従来技術による新聞紙面制作システムに、データ通信部10(#a)とデータ管理部11(#a)と管理情報記憶部12(#a)とを付加した構成としている。また、受信側システム21(#b)は、図21に示す従来技術による新聞紙面制作システムに、データ通信部10(#b)を付加した構成としている。データ通信部10(#a)とデータ通信部10(#b)とは、通信ネットワーク13で接続されている。
【0025】
なお、図1では、説明の都合上、送信側システム21(#a)と受信側システム21(#b)とを別の構成としているが、受信側システム21(#b)にも、データ管理部11と管理情報記憶部12とを備え、更に送信側システム21(#a)のデータ通信部10(#a)と、受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)とを、両データ通信部の機能を併せ持つものとすることによって、送信側システム21(#a)と受信側システム21(#b)とを同一構成とすることも可能である。この場合、送信側システム21(#a)のみならず、受信側システム21(#b)もまた請求項でいう新聞紙面制作システムに相当する。
【0026】
送信側システム21(#a)のデータ通信部10(#a)は、送信側システム21(#a)が保持している紙面データ71を受信側システム21(#b)に送信したり、あるいは、データ通信部10(#b)を介して受信側システム21(#b)から送信される情報を受信する。
【0027】
このようなデータ通信部10(#a)に、組版端末5(#a)を介してなされるオペレータ操作によって、新たな紙面データ71が紙面データ格納部7(#a)から取得されるとともに、この紙面データ71を受信側システム21(#b)に送信するよう指示があった場合には、この紙面データ71を、データ管理部11(#a)に送る。なお、当該指示はこのようにオペレータ操作による他に、予め定めた予定時刻になったら、あるいは所定条件が満足された場合に自動的になされるようにしても良い。
【0028】
データ管理部11(#a)は、このようにしてデータ通信部10(#a)から紙面データ71が送られると、この紙面データ71内の素材データの素材ID番号、世代などを管理情報記憶部12(#a)に書き込み、データ送信許可信号をデータ通信部10(#a)に送る。
【0029】
データ通信部10(#a)は、このようにしてデータ管理部11(#a)からデータ送信許可信号が送られると、紙面データ71を、受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)に向けて送信する。
【0030】
データ通信部10(#b)では、このようにして送信側システム21(#a)から紙面データ71が送信されると、これを受信し、組版編集サーバ6(#b)を介して紙面データ格納部7(#b)に送り、ここに格納させる。
【0031】
受信側システム21(#b)では、紙面内容を確定したい場合、あるいは紙面に配置する素材データの最新世代のものを取得したい場合には、組版端末5(#b)を介したオペレータ操作によって、更新したい紙面データ71を指定した更新要求を作成し、この更新要求を、データ通信部10(#b)からデータ通信部10(#a)へと送信する。
【0032】
この更新要求がデータ通信部10(#a)によって受信されると、データ通信部10(#a)はこの更新要求を組版編集サーバ6(#a)に出力する。組版編集サーバ6(#a)は、この更新要求に基づいて、該当する紙面データ71を紙面データ格納部7(#a)から取得し、データ通信部10(#a)に送る。そして、データ通信部10(#a)は、この紙面データ71を、データ管理部11(#a)に送る。
【0033】
データ管理部11(#a)は、この紙面データ71内の素材データの素材ID番号に基づいて、各素材データの世代を、管理情報記憶部12(#a)に既に書き込まれている世代と比較する。そして、世代が更新されている素材データを抽出し、抽出した素材データのみをデータ通信部10(#a)からデータ通信部10(#b)へと送信させる。また、これにあわせて、抽出された素材データについて管理情報記憶部12(#a)に書き込まれている世代も、送信した世代のものに更新する。
【0034】
受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)は、このようにして、更新された素材データのみを送信側システム21(#a)から取得する。そして、更新された素材データを取得すると、この素材データを組版編集サーバ6(#b)に送り、組版編集サーバ6(#b)は、紙面データ格納部7(#b)に格納されている対応する紙面データ71の素材データを更新する。
【0035】
次に、以上のように構成した同実施の形態に係る新聞紙面制作システムの動作について説明する。
【0036】
まず、送信側システム21(#a)から受信側システム21(#b)へと新たな紙面データ71を送信する場合の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
オペレータが組版端末5(#a)から紙面データ71のデータ名を指定することにより、組版編集サーバ6(#a)を介してデータ通信部10(#a)に対して、紙面データ71を受信側システム21(#b)に送信するよう指示すると、組版編集サーバ6(#a)によって、対応する紙面データ71が紙面データ格納部7(#a)から読み出され、データ通信部10(#a)へと送られる。また、データ通信部10(#a)へと送られた紙面データ71は、データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)へも送られる(S1)。
【0038】
紙面データ71の構成例を以下に説明する。すなわち、紙面データ71は、図3に示すような管理情報と、図4から図12に示すような各素材データと、図13に示すような実データテーブルとからなっている。
【0039】
管理情報は、図3に示すように、掲載年月日71KN、面名71MN、版名71HN、送信元本社名71HS、印刷ページ番号71PG、体裁情報(組方向、段数、字詰、文字サイズ、段間、行間など)71TS、紙面X方向寸法71PX、紙面Y方向寸法71PYの各データからなっている。
【0040】
素材データは、紙面への配置が検討されている全ての素材毎に存在するものである。したがって、例えば、記事a、記事b、記事c、画像d、画像e、記事f、画像g、記事h、画像iの各素材データの配置が検討されている紙面の場合においては、図4から図12に示すように、これら各素材毎に素材データが存在する。これはあくまで紙面に9つの素材を配置する場合の例であって、これ以上の素材が配置される場合も、またこれ以下の素材の配置で済む場合もある。何れの場合においても、配置される素材毎にこのような素材データが存在する。
【0041】
このような素材データのデータ構成は、記事の場合、#1素材データ(記事a)を対象とした図4に示すように、素材種別71SB(#1)、素材ID番号71ID(#1)、世代(バージョン)71VS(#1)、配置情報71LT(#1)、仮見出71KM(#1)、記事のテキスト格納情報71AD(#1)、記事のレイアウト済テキスト格納情報71BD(#1)を持つ。図5、図6、図9、図11も記事に関する素材データであるので同様なデータ構成をしている。
【0042】
一方、画像の場合、#4素材データ(画像d)を対象とした図7に示すように、記事のテキスト格納情報71ADに代えて画像の表示画格納情報71AD(#4)を、記事のレイアウト済テキスト格納情報71BDに代えて画像の実画像格納情報71BD(#4)を持つ。図8、図10、図12も画像に関する素材データであるので同様なデータ構成をしている。
【0043】
実データは、図13に示すように、#n素材データ毎の記事のテキスト71TX(#n)、レイアウト済テキスト71LX(#n)、画像の表示画データ71HI(1#n)、画像の実画像データ71RI(1#n)からなっている。
【0044】
さて、管理情報記憶部12(#a)は、図14にそのデータ構成例を示すような管理テーブル120が保持されている。この管理テーブル120は、データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)に送られた紙面データ71の数に対応して、紙面データ71毎に設けられたレコード121,122,・・・が積まれてなる。例えば#1レコードは、送信元本社名121SHS、送信先本社名121RHS、送信日時121TIM、送信元本社での掲載年月日121SKN、送信元本社での面名121SMN、送信元本社での版名121SHN、送信先本社での掲載年月日121RKN、送信先本社での面名121RMN、送信先本社での版名121RHN、第n番目の素材の素材ID番号121ID(#n)、第n番目の素材の世代121VS(#n)、第n番目の素材の素材種別121SB(#n)等の各データから構成してなる。
【0045】
ステップS1において、データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)へと紙面データ71が送られると、データ管理部11(#a)によって、管理テーブル120内のデータの書き込まれていないレコードである空きレコードが探索される(S2)。そして、この空きレコードに対して、送信元本社名121SHS、送信先本社名121RHS、送信日時121TIM、送信元本社での掲載年月日121SKN、送信元本社での面名121SMN、送信元本社での版名121SHN、送信先本社での掲載年月日121RKNが書き込まれ、新たなレコードが作成される(S3)。そして、新たなレコードの作成を終えたならば、データ管理部11(#a)からデータ通信部10(#a)へとデータ送信許可信号が送られる。
【0046】
データ管理部11(#a)からデータ通信部10(#a)へとデータ送信許可信号が送られると、データ通信部10(#a)によって、紙面データ71内の第1のレコードである#1素材データが対象とされる(S4)。すると、#1素材データの内容(図4)に基づいて、データ管理部11(#a)によって、#1素材データの素材ID番号71ID(#a)、世代71VS(#1)、種別71SB(#1)が、管理テーブル120の素材ID番号121ID(#1)、世代121VS(#1)、素材種別121SB(#1)にそれぞれ書き込まれる(S5)。
【0047】
ステップS5のような管理テーブル120への書き込み処理が、送信する紙面データ71の全ての素材データについて行われる(S6:No,S7)。そして、全ての素材データについての書き込み処理が終了した場合(S6:Yes)には、データ通信部10(#a)からデータ通信部10(#b)へと紙面データ71が送信される(S8)。
【0048】
次に、このようにして紙面データ71が送信された受信側システム21(#b)の動作について図15のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
すなわち、ステップS8のようにして送信側システム21(#a)から送信された紙面データ71は、受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)によって受信される。すると、この紙面データ71は、組版編集サーバ6(#b)を介して紙面データ格納部7(#b)へと送られ、ここで、紙面データ71内の管理情報の掲載年月日71KN、面名71MN、版名71HNが、受信側システム21(#b)が備えられている本社の内容に書き換えられ(S11)、しかる後にこの紙面データ71が紙面データ格納部7(#b)に格納される(S12)。
【0050】
次に、受信側システム21(#b)から送信側システム21(#a)へと素材データの更新要求を行う場合の動作について図16のフローチャートを用いて説明する。
【0051】
受信側システム21(#b)では、紙面内容を確定したい場合、あるいは紙面に配置する素材データの最新世代のものを取得したい場合には、組版端末5(#b)を用いてオペレータ操作によって、更新したい紙面データ71を指定した更新要求を作成する。この更新要求は、データ通信部10(#b)からデータ通信部10(#a)へと送信される(S20)。
【0052】
この更新要求は、データ通信部10(#a)によって受信されると、更にデータ通信部10(#a)から組版編集サーバ6(#a)へと送られる。そして、組版編集サーバ6(#a)では、この更新要求に基づいて、該当する紙面データ71が紙面データ格納部7(#a)から取得され、データ通信部10(#a)に送られる。更に、この紙面データ71は、データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)へと送られる。
【0053】
するとデータ管理部11(#a)では、この紙面データ71内の素材データの素材ID番号71ID(#n)に基づいて、各素材データの世代71VS(#n)が、管理情報記憶部12(#a)の管理テーブル120に既に書き込まれている世代121VS(#n)と比較される(S21)。この処理の詳細については、図17および図18を用いて後述する。
【0054】
そして、世代が更新されている、すなわち、世代71VSが世代121VSよりも新しい素材データが存在する場合(S22:Yes)には、それが抽出され、抽出した素材データのみがデータ通信部10(#a)からデータ通信部10(#b)へと送信され、データ通信部10(#b)によって受信される(S23)。
【0055】
一方、世代71VSが世代121VSよりも新しい素材データが存在しない場合(S22:No)には、送信側システム21(#a)から素材データは送信されない。
【0056】
そして、世代が更新されている素材データの一件分の受信が終わる(S24:Yes)と、この素材データは、データ通信部10(#b)から組版編集サーバ6(#b)へと送られる。そして、組版編集サーバ6(#b)では、紙面データ格納部7(#b)に格納されている対応する紙面データ71の素材データ(世代71VS(#n)、記事のテキスト格納情報71AD(#n)、記事のレイアウト済テキスト格納情報71BD(#n)、画像の表示画格納情報71AD(#n)、画像の実画像格納情報71BD(#n)等)が更新される(S25)。
【0057】
素材データは、更新されると、組版編集サーバ6(#b)から紙面データ格納部7(#b)へと送られ、格納されることによって、紙面データ格納部7(#b)内の紙面データ71が更新される(S26)。ステップS23からステップS26までの処理が、全ての更新素材を対象に行われるまで繰り返される(S27)。
【0058】
さて、ステップS21においてデータ管理部11(#a)にて行われる世代情報の比較処理の詳細について、図17および図18のフローチャートを用いて説明する。
【0059】
データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)へと紙面データ71が送られる(S31)と、データ管理部11(#a)によって、まず紙面データ71内の素材データの第1のレコード、すなわち#1素材データが対象とされる(S32)。
【0060】
そして、対象とされた素材データの素材ID番号71IDが、管理テーブル120に登録されている場合(S33:Yes)には、更に、対象とされた素材データの世代71VS(#n)が、管理情報記憶部12(#a)の管理テーブル120に既に書き込まれている世代121VS(#n)と比較され、その結果がワークリストに記憶される。図19は、ワークリストの一例を示す図である。
【0061】
そして、このワークリストを参照して、紙面データ71の世代71VSが、管理テーブル120の世代121VSよりも新しい場合(S34:Yes)には、それが更新素材として抽出され、その素材ID番号71ID、世代71VS、素材種別71SBを記憶する(S35)。
【0062】
これを、図19に示すワークリストの例を用いて説明すると、素材ID番号が「3」である記事cについては、管理テーブル120には世代「1」が書き込まれている一方、素材データには世代「3」と書き込まれているので、過去に受信側システム21(#b)に送信されてからその後二度更新されていることがわかる。また、素材ID番号が「5」である画像eについては、管理テーブル120には世代「1」が書き込まれている一方、素材データには世代「2」と書き込まれているので、過去に受信側システム21(#b)に送信されてからその後一度更新されていることがわかる。素材ID番号が6〜9である記事f、画像g、記事h、画像iについては、管理テーブル120に書き込まれておらず、受信側システム21(#b)には未だ送信されていないことがわかる。素材ID番号が1,2,4の素材データについては、紙面データ71、管理テーブル120ともに世代が一致しており、過去に受信側システム21(#b)に送信されたままその後一度も更新されていないことがわかる。
【0063】
ステップS33からステップS35までの処理が、紙面データ71の全ての素材データを対象になされるまで繰り返される(S36:No,S37)。そして、全ての素材データについての処理が完了する(S36:Yes)と、ステップS35で更新素材が抽出された場合(S38:Yes)には、抽出された更新素材がデータ通信部10(#a)から受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)へと送信される(S39)。図19のワークリストを用いて説明すると、記事c、画像e、記事f、画像g、記事h、画像iが抽出された更新素材に該当する。ステップS35で更新素材が抽出されなかった場合(S38:No)には、処理を終了する。
【0064】
ステップS39において、更新素材が送信されると、データ管理部11(#a)によって、管理テーブル120の該当レコードの送信日時(例えば、#1レコードの場合は、121TIM)が更新される(S40)。次に、ワークリストに書き込まれた更新素材の素材ID番号、世代、および素材種別と、この更新素材の実体データとが、データ通信部10(#a)からデータ通信部10(#b)へと送信される(S41)。更に、データ管理部11(#a)によって、管理テーブル120の更新素材の世代(例えば、#1レコードの場合は、121VS(#n))が更新される(S42)。これによって、図20に示すように、更新素材の管理テーブル120の世代が、紙面データ71の世代と一致するように変更される。ステップS41からステップS42までの処理は、ワークリストに書き込まれた全ての素材データに対して行われる(S43)。
【0065】
上述したように、同実施の形態に係る新聞紙面制作システムにおいては、上記のような作用により、送信側本社に設けられた送信側システム21(#a)において、受信側本社に設けられた受信側システム21(#b)に対して過去に送信した素材データの世代を管理することができる。
【0066】
そして、受信側システム21(#b)から最新の素材データを送信するよう要求があった場合には、素材データの現在の世代を、過去に送信した世代と比較することによって、世代が更新された素材データのみを受信側システム21(#b)に対して自動的に、すなわち、オペレータに何ら作業負荷を発生させることなく送信することができる。
【0067】
一方、受信側システム21(#b)は、必要最低限の素材データのみを受信することができるので、紙面更新に要する作業負荷を極力低減することが可能となる。
【0068】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の実施の形態に係る新聞紙面制作システムの一例を示す機能ブロック図。
【図2】送信側システムから受信側システムへと新たな紙面データを送信する場合の動作例を示すフローチャート。
【図3】管理情報の一例を示すデータ構成図。
【図4】素材データの一例を示すデータ構成図(記事a)。
【図5】素材データの一例を示すデータ構成図(記事b)。
【図6】素材データの一例を示すデータ構成図(記事c)。
【図7】素材データの一例を示すデータ構成図(画像d)。
【図8】素材データの一例を示すデータ構成図(画像e)。
【図9】素材データの一例を示すデータ構成図(記事f)。
【図10】素材データの一例を示すデータ構成図(画像g)。
【図11】素材データの一例を示すデータ構成図(記事h)。
【図12】素材データの一例を示すデータ構成図(画像i)。
【図13】実データテーブルの一例を示すデータ構成図。
【図14】管理テーブルの一例を示すデータ構成図。
【図15】紙面データが送信された受信側システムの動作例を示すフローチャート。
【図16】受信側システムから送信側システムへと素材データの更新要求を行う場合の動作例を示すフローチャート。
【図17】データ管理部で行われる世代情報の比較処理動作の一例を示すフローチャート(前半)。
【図18】データ管理部で行われる世代情報の比較処理動作の一例を示すフローチャート(後半)。
【図19】ワークリストの一例を示す図。
【図20】ワークリストの世代情報が更新される状態を示した図。
【図21】従来技術による新聞紙面制作システムの機能構成図。
【符号の説明】
【0070】
1…記事入力/校正端末、2…記事サーバ、3…画像入力/加工端末、4…画像サーバ、5…組版端末、6…組版編集サーバ、7…紙面データ格納部、8…出力サーバ、9…プリンタ/プロッタ、10…データ通信部、11…データ管理部、12…管理情報記憶部、13…通信ネットワーク、20…新聞紙面制作システム、21(#a)…送信側システム、21(#b)…受信側システム、71…紙面データ、120…管理テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に、記事、画像、及び写真を含む素材を配置することによって新聞紙面を制作するシステムに係り、特に、複数の本社を持ち、各本社間で紙面を相互利用する新聞社向に好適なシステムである。
【背景技術】
【0002】
従来、新聞紙面の制作は、図21に示すようなシステム構成の新聞紙面制作システムを用いてなされている。このような新聞紙面制作システムは、通常は新聞社の本社に設置され、記事入力/校正端末1と、記事サーバ2と、画像入力/加工端末3と、画像サーバ4と、組版端末5と、組版編集サーバ6と、紙面データ格納部7と、出力サーバ8と、プリンタ/プロッタ9とによって構成されている。
【0003】
記事入力/校正端末1は、記事の入力および校正を行うための端末であり、オペレータによって記事データが入力されると、入力された記事データは、この記事入力/校正端末1によって記事サーバ2に出力される。また、この記事入力/校正端末1によって、記事サーバ2に蓄積されている記事データが取得される。この取得された記事データは、記事入力/校正端末1を介してなされるオペレータ操作によって校正がなされ、更に校正された記事データは、記事入力/校正端末1から記事サーバ2に再び出力される。
【0004】
記事サーバ2では、このようにして記事入力/校正端末1から入力された記事データの他に、図示しない通信回線を経由して通信社などから入力された記事データも送信される。この送信された記事データもまた記事サーバ2に蓄積される。更に、記事入力/校正端末1からの校正要求に基づいて、蓄積している記事データの中から、要求のあった記事データは、記事サーバ2から記事入力/校正端末1へと出力される。更に、記事サーバ2に蓄積されている記事データは、オペレータ指示に基づいて組版編集サーバ6に出力される。
【0005】
スキャナやディスプレイ等が備えられている画像入力/加工端末3では、画像データの入力および画像データの加工が行われる。入力された画像データは、画像入力/加工端末3から画像サーバ4へと出力される。また、オペレータから入力された画像データの加工操作入力に基づいて画像データの加工が行われ、加工された画像データは、この画像入力/加工端末3から画像サーバ4へと出力される。
【0006】
画像入力/加工端末3から出力された画像データは、画像サーバ4に蓄積される。また、画像サーバ4に蓄積されている画像データは、画像入力/加工端末3から要求があると、画像入力/加工端末3に出力される。また、オペレータから指示があった場合には、組版編集サーバ6に出力される。
【0007】
組版端末5は、オペレータが、記事、画像、および見出しのレイアウト編集を行うための操作入力を行う端末であり、各オペレータに対して1台ずつ備えられている。図21では、代表的に1台の組版端末5のみを示している。各オペレータは、自分が担当する組版端末5を操作することによってレイアウト編集作業を行っている。
【0008】
組版編集サーバ6では、組版端末5から出力された操作情報に基づいて、紙面データ71の編集作業が行われる。そして、このように組版編集サーバ6で編集作業がなされた紙面データ71は、紙面データ格納部7に格納される。また、一旦格納された紙面データ71が再び組版編集サーバ6へと読み出され、再び編集作業が行われた後に紙面データ格納部7に格納されることも可能である。
【0009】
出力サーバ8では、組版端末5からの大刷/版下出力指示にしたがって、組版編集サーバ6から出力された紙面データ71がドットデータに展開される。このように展開されたドットデータに基づいて、プリンタ/プロッタ9から大刷や版下が出力される。
【0010】
さて、新聞社の中には、例えば東京本社、大阪本社など複数の本社を持つところもある。このような新聞社では、各本社それぞれに上述したような新聞紙面制作システムが設けられており、各本社間で紙面が相互利用されている。紙面の相互利用の形態は、記事下広告を含めた紙面全体、記事下広告を除いた紙面の記事部分全面、紙面の記事部分の一部分など様々である。この場合、相互利用する紙面の送信側となる本社と、受信側となる本社とが存在し、送信側となる本社が相互利用する紙面をレイアウトして紙面データ71を作成し、作成した紙面データ71を、この紙面データ71に配置される素材のデータとともに、受信側となる本社に送信している。そして、受信側となる本社では、この紙面データ71と、素材データとを受信する一方、紙面の残り部分、すなわち自己で固有に制作する紙面をレイアウトする。
【特許文献1】特願2001−273282
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述したように複数の本社で一部の紙面を共有しながらそれぞれの紙面制作を行う場合において、紙面データ71の差し替えがあると、この紙面に配置される全ての素材データもまた機械的に送信側本社から受信側本社へと送信されている。そして、受信側本社では、このようにして送信されてきた紙面データ71の指定された場所に、所定の素材データを配置することによって紙面の更新作業が行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
しかしながら、紙面データ71、あるいは素材データの全てが差し替えになるということは希であり、通常の場合、いずれか一部の紙面レイアウト、あるいは素材データのみが変更になるということが多い。にもかかわらず、送信側本社からは、差し替えのあった紙面の紙面データ71、およびこの紙面に配置される全ての素材データが、受信側本社の意向に関わらず送信されている。受信側本社では、送信された素材データを用いて、紙面の再制作を行わねばならないが、差し替えのない素材データも含めて一括して送信されてくることから、かなりの重複作業が発生することになる。
【0013】
これは、締め切りまでに時間的に余裕のある場合であれば問題ないが、締め切り直前になって紙面データ71の大幅な差し替えが発生した場合には、時間的に間に合わなくなる恐れがあるという問題がある。
【0014】
これを改善するためには、送信側本社は、受信側本社から要求のあった場合にのみ、変更のあった素材データのみを受信側本社に送信するようにすれば良いように思われる。しかしながら、変更のあった素材データのみを送信するためには、送信側本社が、受信側本社に対してどの世代の素材データまでを送信したのかを把握しておき、素材データを受信側本社に送信する場合には、それが既に受信側本社に送信されているものなのか否かを逐一確認する必要がある。これは逆に送信側本社の紙面作成担当者にとって負担となるという問題がある。
【0015】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、送信側本社に、受信側本社へ送信した素材データの世代を管理し、受信側本社から紙面の送信要求があった場合には、送信側本社で、この紙面に配置される素材データの世代を確認し、世代が更新された素材データのみを受信側本社に送信する機能を備えることによって、送信側本社の紙面作成担当者に新たな負担を強いることなく、紙面変更時における受信側本社の作業負荷を極力低減することが可能な新聞紙面制作システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0017】
すなわち、本発明では、新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に、記事、画像、及び写真を含む素材を配置することによって、新聞紙面を制作する新聞紙面制作システムにおいて、以下に示すような送信手段と、記憶手段と、抽出手段とを備えている。
【0018】
この送信手段は、新聞紙面の紙面構成を定義した紙面データ、および各レイアウト領域にそれぞれ配置された各素材のデータを別の新聞紙面制作システムに送信する。また、記憶手段は、送信手段によって送信された各素材の世代情報をおのおの記憶する。更に、抽出手段は、別の新聞紙面制作システムから、紙面データの更新要求があった場合には、更新要求された紙面データに対応する新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に配置された素材のおのおのについて、最新の世代情報と、記憶手段に記憶された世代情報とを比較し、最新の世代が、記憶手段に記憶された世代よりも新しい素材を抽出する。そして、抽出した素材のデータを、送信手段から別の新聞システムへと送信させるようにしている。
【0019】
従って、本発明の新聞紙面制作システムにおいては、以上のような手段を講じることにより、送信側本社は、担当者に負担を強いることなく、世代が更新された素材データのみを自動的に受信側本社に送信することができる。一方、受信側本社は、要求した紙面に配置される素材のうち、更新を要する素材データのみを受信することができるので、紙面変更時の重複作業を排除し、紙面変更時の作業効率を高めることが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、送信側本社の紙面作成担当者に新たな負担を強いることなく、紙面変更時における受信側本社の作業負荷を極力低減することが可能な新聞紙面制作システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
なお、以下の形態の説明に用いる図中の符号は、図21と同一部分については同一符号を付して示すことにする。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態に係る新聞紙面制作システムの一例を示す機能ブロック図である。
【0024】
すなわち、同実施の形態に係る新聞紙面制作システム20は、新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に、記事、画像、及び写真を含む素材を配置することによって、新聞紙面を制作する新聞紙面制作システムであって、図1に示す送信側システム21(#a)と受信側システム21(#b)とのそれぞれに相当する。送信側システム21(#a)は、図21に示す従来技術による新聞紙面制作システムに、データ通信部10(#a)とデータ管理部11(#a)と管理情報記憶部12(#a)とを付加した構成としている。また、受信側システム21(#b)は、図21に示す従来技術による新聞紙面制作システムに、データ通信部10(#b)を付加した構成としている。データ通信部10(#a)とデータ通信部10(#b)とは、通信ネットワーク13で接続されている。
【0025】
なお、図1では、説明の都合上、送信側システム21(#a)と受信側システム21(#b)とを別の構成としているが、受信側システム21(#b)にも、データ管理部11と管理情報記憶部12とを備え、更に送信側システム21(#a)のデータ通信部10(#a)と、受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)とを、両データ通信部の機能を併せ持つものとすることによって、送信側システム21(#a)と受信側システム21(#b)とを同一構成とすることも可能である。この場合、送信側システム21(#a)のみならず、受信側システム21(#b)もまた請求項でいう新聞紙面制作システムに相当する。
【0026】
送信側システム21(#a)のデータ通信部10(#a)は、送信側システム21(#a)が保持している紙面データ71を受信側システム21(#b)に送信したり、あるいは、データ通信部10(#b)を介して受信側システム21(#b)から送信される情報を受信する。
【0027】
このようなデータ通信部10(#a)に、組版端末5(#a)を介してなされるオペレータ操作によって、新たな紙面データ71が紙面データ格納部7(#a)から取得されるとともに、この紙面データ71を受信側システム21(#b)に送信するよう指示があった場合には、この紙面データ71を、データ管理部11(#a)に送る。なお、当該指示はこのようにオペレータ操作による他に、予め定めた予定時刻になったら、あるいは所定条件が満足された場合に自動的になされるようにしても良い。
【0028】
データ管理部11(#a)は、このようにしてデータ通信部10(#a)から紙面データ71が送られると、この紙面データ71内の素材データの素材ID番号、世代などを管理情報記憶部12(#a)に書き込み、データ送信許可信号をデータ通信部10(#a)に送る。
【0029】
データ通信部10(#a)は、このようにしてデータ管理部11(#a)からデータ送信許可信号が送られると、紙面データ71を、受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)に向けて送信する。
【0030】
データ通信部10(#b)では、このようにして送信側システム21(#a)から紙面データ71が送信されると、これを受信し、組版編集サーバ6(#b)を介して紙面データ格納部7(#b)に送り、ここに格納させる。
【0031】
受信側システム21(#b)では、紙面内容を確定したい場合、あるいは紙面に配置する素材データの最新世代のものを取得したい場合には、組版端末5(#b)を介したオペレータ操作によって、更新したい紙面データ71を指定した更新要求を作成し、この更新要求を、データ通信部10(#b)からデータ通信部10(#a)へと送信する。
【0032】
この更新要求がデータ通信部10(#a)によって受信されると、データ通信部10(#a)はこの更新要求を組版編集サーバ6(#a)に出力する。組版編集サーバ6(#a)は、この更新要求に基づいて、該当する紙面データ71を紙面データ格納部7(#a)から取得し、データ通信部10(#a)に送る。そして、データ通信部10(#a)は、この紙面データ71を、データ管理部11(#a)に送る。
【0033】
データ管理部11(#a)は、この紙面データ71内の素材データの素材ID番号に基づいて、各素材データの世代を、管理情報記憶部12(#a)に既に書き込まれている世代と比較する。そして、世代が更新されている素材データを抽出し、抽出した素材データのみをデータ通信部10(#a)からデータ通信部10(#b)へと送信させる。また、これにあわせて、抽出された素材データについて管理情報記憶部12(#a)に書き込まれている世代も、送信した世代のものに更新する。
【0034】
受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)は、このようにして、更新された素材データのみを送信側システム21(#a)から取得する。そして、更新された素材データを取得すると、この素材データを組版編集サーバ6(#b)に送り、組版編集サーバ6(#b)は、紙面データ格納部7(#b)に格納されている対応する紙面データ71の素材データを更新する。
【0035】
次に、以上のように構成した同実施の形態に係る新聞紙面制作システムの動作について説明する。
【0036】
まず、送信側システム21(#a)から受信側システム21(#b)へと新たな紙面データ71を送信する場合の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
オペレータが組版端末5(#a)から紙面データ71のデータ名を指定することにより、組版編集サーバ6(#a)を介してデータ通信部10(#a)に対して、紙面データ71を受信側システム21(#b)に送信するよう指示すると、組版編集サーバ6(#a)によって、対応する紙面データ71が紙面データ格納部7(#a)から読み出され、データ通信部10(#a)へと送られる。また、データ通信部10(#a)へと送られた紙面データ71は、データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)へも送られる(S1)。
【0038】
紙面データ71の構成例を以下に説明する。すなわち、紙面データ71は、図3に示すような管理情報と、図4から図12に示すような各素材データと、図13に示すような実データテーブルとからなっている。
【0039】
管理情報は、図3に示すように、掲載年月日71KN、面名71MN、版名71HN、送信元本社名71HS、印刷ページ番号71PG、体裁情報(組方向、段数、字詰、文字サイズ、段間、行間など)71TS、紙面X方向寸法71PX、紙面Y方向寸法71PYの各データからなっている。
【0040】
素材データは、紙面への配置が検討されている全ての素材毎に存在するものである。したがって、例えば、記事a、記事b、記事c、画像d、画像e、記事f、画像g、記事h、画像iの各素材データの配置が検討されている紙面の場合においては、図4から図12に示すように、これら各素材毎に素材データが存在する。これはあくまで紙面に9つの素材を配置する場合の例であって、これ以上の素材が配置される場合も、またこれ以下の素材の配置で済む場合もある。何れの場合においても、配置される素材毎にこのような素材データが存在する。
【0041】
このような素材データのデータ構成は、記事の場合、#1素材データ(記事a)を対象とした図4に示すように、素材種別71SB(#1)、素材ID番号71ID(#1)、世代(バージョン)71VS(#1)、配置情報71LT(#1)、仮見出71KM(#1)、記事のテキスト格納情報71AD(#1)、記事のレイアウト済テキスト格納情報71BD(#1)を持つ。図5、図6、図9、図11も記事に関する素材データであるので同様なデータ構成をしている。
【0042】
一方、画像の場合、#4素材データ(画像d)を対象とした図7に示すように、記事のテキスト格納情報71ADに代えて画像の表示画格納情報71AD(#4)を、記事のレイアウト済テキスト格納情報71BDに代えて画像の実画像格納情報71BD(#4)を持つ。図8、図10、図12も画像に関する素材データであるので同様なデータ構成をしている。
【0043】
実データは、図13に示すように、#n素材データ毎の記事のテキスト71TX(#n)、レイアウト済テキスト71LX(#n)、画像の表示画データ71HI(1#n)、画像の実画像データ71RI(1#n)からなっている。
【0044】
さて、管理情報記憶部12(#a)は、図14にそのデータ構成例を示すような管理テーブル120が保持されている。この管理テーブル120は、データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)に送られた紙面データ71の数に対応して、紙面データ71毎に設けられたレコード121,122,・・・が積まれてなる。例えば#1レコードは、送信元本社名121SHS、送信先本社名121RHS、送信日時121TIM、送信元本社での掲載年月日121SKN、送信元本社での面名121SMN、送信元本社での版名121SHN、送信先本社での掲載年月日121RKN、送信先本社での面名121RMN、送信先本社での版名121RHN、第n番目の素材の素材ID番号121ID(#n)、第n番目の素材の世代121VS(#n)、第n番目の素材の素材種別121SB(#n)等の各データから構成してなる。
【0045】
ステップS1において、データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)へと紙面データ71が送られると、データ管理部11(#a)によって、管理テーブル120内のデータの書き込まれていないレコードである空きレコードが探索される(S2)。そして、この空きレコードに対して、送信元本社名121SHS、送信先本社名121RHS、送信日時121TIM、送信元本社での掲載年月日121SKN、送信元本社での面名121SMN、送信元本社での版名121SHN、送信先本社での掲載年月日121RKNが書き込まれ、新たなレコードが作成される(S3)。そして、新たなレコードの作成を終えたならば、データ管理部11(#a)からデータ通信部10(#a)へとデータ送信許可信号が送られる。
【0046】
データ管理部11(#a)からデータ通信部10(#a)へとデータ送信許可信号が送られると、データ通信部10(#a)によって、紙面データ71内の第1のレコードである#1素材データが対象とされる(S4)。すると、#1素材データの内容(図4)に基づいて、データ管理部11(#a)によって、#1素材データの素材ID番号71ID(#a)、世代71VS(#1)、種別71SB(#1)が、管理テーブル120の素材ID番号121ID(#1)、世代121VS(#1)、素材種別121SB(#1)にそれぞれ書き込まれる(S5)。
【0047】
ステップS5のような管理テーブル120への書き込み処理が、送信する紙面データ71の全ての素材データについて行われる(S6:No,S7)。そして、全ての素材データについての書き込み処理が終了した場合(S6:Yes)には、データ通信部10(#a)からデータ通信部10(#b)へと紙面データ71が送信される(S8)。
【0048】
次に、このようにして紙面データ71が送信された受信側システム21(#b)の動作について図15のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
すなわち、ステップS8のようにして送信側システム21(#a)から送信された紙面データ71は、受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)によって受信される。すると、この紙面データ71は、組版編集サーバ6(#b)を介して紙面データ格納部7(#b)へと送られ、ここで、紙面データ71内の管理情報の掲載年月日71KN、面名71MN、版名71HNが、受信側システム21(#b)が備えられている本社の内容に書き換えられ(S11)、しかる後にこの紙面データ71が紙面データ格納部7(#b)に格納される(S12)。
【0050】
次に、受信側システム21(#b)から送信側システム21(#a)へと素材データの更新要求を行う場合の動作について図16のフローチャートを用いて説明する。
【0051】
受信側システム21(#b)では、紙面内容を確定したい場合、あるいは紙面に配置する素材データの最新世代のものを取得したい場合には、組版端末5(#b)を用いてオペレータ操作によって、更新したい紙面データ71を指定した更新要求を作成する。この更新要求は、データ通信部10(#b)からデータ通信部10(#a)へと送信される(S20)。
【0052】
この更新要求は、データ通信部10(#a)によって受信されると、更にデータ通信部10(#a)から組版編集サーバ6(#a)へと送られる。そして、組版編集サーバ6(#a)では、この更新要求に基づいて、該当する紙面データ71が紙面データ格納部7(#a)から取得され、データ通信部10(#a)に送られる。更に、この紙面データ71は、データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)へと送られる。
【0053】
するとデータ管理部11(#a)では、この紙面データ71内の素材データの素材ID番号71ID(#n)に基づいて、各素材データの世代71VS(#n)が、管理情報記憶部12(#a)の管理テーブル120に既に書き込まれている世代121VS(#n)と比較される(S21)。この処理の詳細については、図17および図18を用いて後述する。
【0054】
そして、世代が更新されている、すなわち、世代71VSが世代121VSよりも新しい素材データが存在する場合(S22:Yes)には、それが抽出され、抽出した素材データのみがデータ通信部10(#a)からデータ通信部10(#b)へと送信され、データ通信部10(#b)によって受信される(S23)。
【0055】
一方、世代71VSが世代121VSよりも新しい素材データが存在しない場合(S22:No)には、送信側システム21(#a)から素材データは送信されない。
【0056】
そして、世代が更新されている素材データの一件分の受信が終わる(S24:Yes)と、この素材データは、データ通信部10(#b)から組版編集サーバ6(#b)へと送られる。そして、組版編集サーバ6(#b)では、紙面データ格納部7(#b)に格納されている対応する紙面データ71の素材データ(世代71VS(#n)、記事のテキスト格納情報71AD(#n)、記事のレイアウト済テキスト格納情報71BD(#n)、画像の表示画格納情報71AD(#n)、画像の実画像格納情報71BD(#n)等)が更新される(S25)。
【0057】
素材データは、更新されると、組版編集サーバ6(#b)から紙面データ格納部7(#b)へと送られ、格納されることによって、紙面データ格納部7(#b)内の紙面データ71が更新される(S26)。ステップS23からステップS26までの処理が、全ての更新素材を対象に行われるまで繰り返される(S27)。
【0058】
さて、ステップS21においてデータ管理部11(#a)にて行われる世代情報の比較処理の詳細について、図17および図18のフローチャートを用いて説明する。
【0059】
データ通信部10(#a)からデータ管理部11(#a)へと紙面データ71が送られる(S31)と、データ管理部11(#a)によって、まず紙面データ71内の素材データの第1のレコード、すなわち#1素材データが対象とされる(S32)。
【0060】
そして、対象とされた素材データの素材ID番号71IDが、管理テーブル120に登録されている場合(S33:Yes)には、更に、対象とされた素材データの世代71VS(#n)が、管理情報記憶部12(#a)の管理テーブル120に既に書き込まれている世代121VS(#n)と比較され、その結果がワークリストに記憶される。図19は、ワークリストの一例を示す図である。
【0061】
そして、このワークリストを参照して、紙面データ71の世代71VSが、管理テーブル120の世代121VSよりも新しい場合(S34:Yes)には、それが更新素材として抽出され、その素材ID番号71ID、世代71VS、素材種別71SBを記憶する(S35)。
【0062】
これを、図19に示すワークリストの例を用いて説明すると、素材ID番号が「3」である記事cについては、管理テーブル120には世代「1」が書き込まれている一方、素材データには世代「3」と書き込まれているので、過去に受信側システム21(#b)に送信されてからその後二度更新されていることがわかる。また、素材ID番号が「5」である画像eについては、管理テーブル120には世代「1」が書き込まれている一方、素材データには世代「2」と書き込まれているので、過去に受信側システム21(#b)に送信されてからその後一度更新されていることがわかる。素材ID番号が6〜9である記事f、画像g、記事h、画像iについては、管理テーブル120に書き込まれておらず、受信側システム21(#b)には未だ送信されていないことがわかる。素材ID番号が1,2,4の素材データについては、紙面データ71、管理テーブル120ともに世代が一致しており、過去に受信側システム21(#b)に送信されたままその後一度も更新されていないことがわかる。
【0063】
ステップS33からステップS35までの処理が、紙面データ71の全ての素材データを対象になされるまで繰り返される(S36:No,S37)。そして、全ての素材データについての処理が完了する(S36:Yes)と、ステップS35で更新素材が抽出された場合(S38:Yes)には、抽出された更新素材がデータ通信部10(#a)から受信側システム21(#b)のデータ通信部10(#b)へと送信される(S39)。図19のワークリストを用いて説明すると、記事c、画像e、記事f、画像g、記事h、画像iが抽出された更新素材に該当する。ステップS35で更新素材が抽出されなかった場合(S38:No)には、処理を終了する。
【0064】
ステップS39において、更新素材が送信されると、データ管理部11(#a)によって、管理テーブル120の該当レコードの送信日時(例えば、#1レコードの場合は、121TIM)が更新される(S40)。次に、ワークリストに書き込まれた更新素材の素材ID番号、世代、および素材種別と、この更新素材の実体データとが、データ通信部10(#a)からデータ通信部10(#b)へと送信される(S41)。更に、データ管理部11(#a)によって、管理テーブル120の更新素材の世代(例えば、#1レコードの場合は、121VS(#n))が更新される(S42)。これによって、図20に示すように、更新素材の管理テーブル120の世代が、紙面データ71の世代と一致するように変更される。ステップS41からステップS42までの処理は、ワークリストに書き込まれた全ての素材データに対して行われる(S43)。
【0065】
上述したように、同実施の形態に係る新聞紙面制作システムにおいては、上記のような作用により、送信側本社に設けられた送信側システム21(#a)において、受信側本社に設けられた受信側システム21(#b)に対して過去に送信した素材データの世代を管理することができる。
【0066】
そして、受信側システム21(#b)から最新の素材データを送信するよう要求があった場合には、素材データの現在の世代を、過去に送信した世代と比較することによって、世代が更新された素材データのみを受信側システム21(#b)に対して自動的に、すなわち、オペレータに何ら作業負荷を発生させることなく送信することができる。
【0067】
一方、受信側システム21(#b)は、必要最低限の素材データのみを受信することができるので、紙面更新に要する作業負荷を極力低減することが可能となる。
【0068】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の実施の形態に係る新聞紙面制作システムの一例を示す機能ブロック図。
【図2】送信側システムから受信側システムへと新たな紙面データを送信する場合の動作例を示すフローチャート。
【図3】管理情報の一例を示すデータ構成図。
【図4】素材データの一例を示すデータ構成図(記事a)。
【図5】素材データの一例を示すデータ構成図(記事b)。
【図6】素材データの一例を示すデータ構成図(記事c)。
【図7】素材データの一例を示すデータ構成図(画像d)。
【図8】素材データの一例を示すデータ構成図(画像e)。
【図9】素材データの一例を示すデータ構成図(記事f)。
【図10】素材データの一例を示すデータ構成図(画像g)。
【図11】素材データの一例を示すデータ構成図(記事h)。
【図12】素材データの一例を示すデータ構成図(画像i)。
【図13】実データテーブルの一例を示すデータ構成図。
【図14】管理テーブルの一例を示すデータ構成図。
【図15】紙面データが送信された受信側システムの動作例を示すフローチャート。
【図16】受信側システムから送信側システムへと素材データの更新要求を行う場合の動作例を示すフローチャート。
【図17】データ管理部で行われる世代情報の比較処理動作の一例を示すフローチャート(前半)。
【図18】データ管理部で行われる世代情報の比較処理動作の一例を示すフローチャート(後半)。
【図19】ワークリストの一例を示す図。
【図20】ワークリストの世代情報が更新される状態を示した図。
【図21】従来技術による新聞紙面制作システムの機能構成図。
【符号の説明】
【0070】
1…記事入力/校正端末、2…記事サーバ、3…画像入力/加工端末、4…画像サーバ、5…組版端末、6…組版編集サーバ、7…紙面データ格納部、8…出力サーバ、9…プリンタ/プロッタ、10…データ通信部、11…データ管理部、12…管理情報記憶部、13…通信ネットワーク、20…新聞紙面制作システム、21(#a)…送信側システム、21(#b)…受信側システム、71…紙面データ、120…管理テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に、記事、画像、及び写真を含む素材を配置することによって、新聞紙面を制作する新聞紙面制作システムにおいて、
前記新聞紙面の紙面構成を定義した紙面データ、および前記各レイアウト領域にそれぞれ配置された各素材のデータを別の新聞紙面制作システムに送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された各素材の世代情報をおのおの記憶する記憶手段と、
前記別の新聞紙面制作システムから、前記紙面データの更新要求があった場合には、更新要求された紙面データに対応する新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に配置された素材のおのおのについて、最新の世代情報と、前記記憶手段に記憶された世代情報とを比較し、最新の世代が、前記記憶手段に記憶された世代よりも新しい素材を抽出する抽出手段と
を備えた新聞紙面制作システム。
【請求項2】
請求項1に記載の新聞紙面制作システムにおいて、
前記抽出手段は、前記抽出した素材のデータを、前記送信手段から前記別の新聞システムへと送信させるようにした新聞紙面制作システム。
【請求項1】
新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に、記事、画像、及び写真を含む素材を配置することによって、新聞紙面を制作する新聞紙面制作システムにおいて、
前記新聞紙面の紙面構成を定義した紙面データ、および前記各レイアウト領域にそれぞれ配置された各素材のデータを別の新聞紙面制作システムに送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された各素材の世代情報をおのおの記憶する記憶手段と、
前記別の新聞紙面制作システムから、前記紙面データの更新要求があった場合には、更新要求された紙面データに対応する新聞紙面上に割り付けられた各レイアウト領域に配置された素材のおのおのについて、最新の世代情報と、前記記憶手段に記憶された世代情報とを比較し、最新の世代が、前記記憶手段に記憶された世代よりも新しい素材を抽出する抽出手段と
を備えた新聞紙面制作システム。
【請求項2】
請求項1に記載の新聞紙面制作システムにおいて、
前記抽出手段は、前記抽出した素材のデータを、前記送信手段から前記別の新聞システムへと送信させるようにした新聞紙面制作システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2006−18510(P2006−18510A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194762(P2004−194762)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]