説明

新規微生物及びそれを用いた有機物の処理方法

【課題】悪臭の発生を抑えつつ、家禽及び家畜の排泄物や生ゴミ等を迅速に減量して実質的に消滅せしめることができる新規微生物及びそれを用いた方法を提供することを目的とする。
【解決手段】16SrDNAが固有の塩基配列であるアーウィニア (Erwinia) 属細菌、16SrDNAが固有の塩基配列であるブレビバクテリウム (Brevibacterium) 属細菌、16SrDNAが固有の塩基配列であるアースロバクター (Arthrobacter) 属細菌、16SrDNAが固有の塩基配列であるミクロコッカス科 (Micrococcaceae) 細菌、16SrDNAが固有の塩基配列であるリューコバクター (Leucobacter) 属細菌のいずれか1つ以上を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境対策における微生物の応用に関し、より詳細には、家禽及び家畜の排泄物や生ゴミ等の有機性廃棄物を迅速に減量して実質的に消滅せしめることのできる新規微生物及びこの微生物の利用方法に係る
【背景技術】
【0002】
家禽及び家畜の排泄物の処理は、該排泄物のリサイクルを図るという目的を達成するため、堆肥化処理が一般的である。
家禽及び家畜の排泄物の堆肥化処理に関する技術としては、植物性油脂とアンモニア源の存在下に牛糞を堆肥化する(特許文献1)ものや処理中に生じるアンモニア臭の除去に力点を置いた(特許文献2,特許文献3)ものなどがある。
しかし、家禽及び家畜の排泄物から製造した堆肥は、本邦において生産過剰となっており、引き取り手のない堆肥は、わざわざ費用を掛けて焼却処分しているのが現状である。
また、製品である堆肥の効能を確保するためには、原料となる該排泄物の水分含量に加えて、炭素/窒素比(C/N比)を考慮しなければならず、また、処理中の温度や切り返しのタイミングなど、堆肥化に細かい管理が必要となる(特許文献1〜3)。
生ゴミの処理については、各家庭や飲食店ごとに設置可能な小型の有機性廃棄物処理装置がある(特許文献4)。
しかし、同公報には生ゴミの分解に直接関与する微生物については何らの記載もない。
生ゴミを分解する微生物については、特に脂質分の分解に着目したものがある(特許文献5)。
同公報には、一種類のバチルス属細菌により生ゴミを分解できることを示唆しているが、組成の複雑な生ゴミをたった一種類の細菌で分解するのは困難である。
【0003】
【特許文献1】特開2006−290690号公報
【特許文献2】特開2002−345453号公報
【特許文献3】特開2001−103962号公報
【特許文献4】特開2005−130832号公報
【特許文献5】特開平8−309317号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、悪臭の発生を抑えつつ、家禽及び家畜の排泄物や生ゴミ等を迅速に減量して実質的に消滅せしめることができる新規微生物及びそれを用いた方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、16SrDNAが配列番号1に示す塩基配列であるアーウィニア (Erwinia) 属細菌、16SrDNAが配列番号2に示す塩基配列であるブレビバクテリウム (Brevibacterium) 属細菌、16SrDNAが配列番号3に示す塩基配列であるアースロバクター (Arthrobacter) 属細菌、16SrDNAが配列番号4に示す塩基配列であるミクロコッカス科 (Micrococcaceae) 細菌、16SrDNAが配列番号5に示す塩基配列であるリューコバクター (Leucobacter) 属細菌を含む微生物混合物を、家禽及び家畜の排泄物や生ゴミに添加して好気的条件下で処理することにより、悪臭の発生を抑えつつ、迅速に減量して実質的に消滅せしめ得ることを見出し、本発明に至った。
以下、具体的に本発明に係る新規微生物について説明する。
【0006】
微生物混合物の採取源として、家禽及び家畜の排泄物を原料とする堆肥を日本各地から入手した。
ここで言う家禽及び家畜の排泄物とは、鶏、アヒル、ガチョウなどの家禽ならびに牛、豚、羊、山羊などの家畜の糞尿に加えて、該糞尿の滲み込んだ使用済み床敷、敷わら、おがくず等をも指し、家禽及び家畜の食べ残した餌や脱落した羽毛及び体毛を必然的に含む。
また、堆肥を製造する原料として一般に広く使用されるものを例示すれば、一般家庭やレストランから出る野菜くず、魚のあら、残飯等の生ゴミ、スーパーマーケットやコンビニエンスストアから出る売れ残り食品、獣骨、食肉残渣、魚骨、魚のあら等の食品廃棄物、おから、ビールかす、米ぬか、油かす等の食品製造業関連廃棄物、稲わら、麦わら、もみがら等の農業関連廃棄物、魚骨、魚のあら、エビやカニのから等の漁業関連廃棄物、落ち葉、樹皮、間伐材等の林業関連廃棄物、し尿処理施設や下水処理施設等の活性汚泥を挙げることができる。
微生物採取源となる堆肥は、熟成済みのいわゆる完熟堆肥が好ましく、その理由は、発熱過程を経ているために、腸内細菌等の有害微生物が死滅していると予想されるからである。
ただし、微生物採取源として、熟成していない堆肥や製造途上の堆肥を用いることもできる。
上記の考察をふまえて日本各地から入手した堆肥に、乾燥鶏糞と木材チップを混入して、微生物混合物の選抜及び馴化を行った。
【0007】
微生物混合物の選抜及び馴化において乾燥鶏糞を用いた理由は、一定の品質の排泄物を安価で入手できたからであり、家禽及び家畜の排泄物であれば、すべて使用可能であることは言うまでもない。
家禽及び家畜の排泄物の代わりに、生ゴミ、食品廃棄物、食品製造業関連廃棄物、農林水産業関連廃棄物、活性汚泥などの堆肥原料を用いることもできる。
なお、木材チップは、通気性を確保する目的で混入するものであり、そば殻やコーヒーかすなどを用いてもよい。
形状はチップ状に限らず、粉末状、粒子状であってもよい。
木材チップは、クヌギなどの雑木、街路樹、庭木、間伐材などから製造した木材チップが価格面から好ましい。
プラスチックやセラミックなどの人造チップも使用可能であり、人造チップならば多孔性とする等の加工を施すこともできる。
【0008】
微生物混合物の減量及び消滅は、経時的な肉眼観察から評価を行った。
その結果、3日から4日で、当初混入した乾燥鶏糞が視認できなくなる場合のあることを見出した。
このような事例に関し、再び鶏糞混入実験を行い、72時間後に全体の重量の変化を調べた。
すると、重量の減少幅が当初混入した乾燥鶏糞の重量を上回る、すなわち、混入した鶏糞が実質的に消滅することを発見した。
以上のように選抜した微生物混合物について、乾燥鶏糞を混入し、実質的に消滅せしめる馴化実験をさらに反復した結果、わずか24時間で、混入した乾燥鶏糞が実質的に消滅する微生物混合物を得ることができた。
微生物混合物の選抜及び馴化は、経時的な肉眼観察や総重量の変化以外の方法でも実施できることは明らかである。
たとえば、アンモニアや4級アミンなどの窒素化合物ならびにスカトール、メルカプタン、硫化水素などの硫黄化合物は、人間が不快臭を感じる化学物質である。
このような悪臭物質に着目して、該物質の濃度を、アンモニア電極やアンモニア検知管等の専用測定機器もしくはガス・クロマトグラフィー装置や高速液体クロマトグラフィー装置などの汎用測定機械により経時的に計測し、その減少ないし低下を指標として、脱臭効果をもつ微生物混合物を選抜及び馴化することができる。
また、家禽及び家畜の排泄物の中でも分解が困難な、敷きわらや羽毛、体毛などに着目し、それらの主要構成成分である、セルロース、ヘミセルロース等の多糖類、リグニン等のポリフェノール化合物、ケラチン等の硬タンパク質などを分解する活性を指標として、微生物混合物を選抜及び馴化することもできる。
このような場合は、キログラム単位の処理実験を反復する手法の他に、該多糖類または該ポリフェノール化合物または該硬タンパク質を含む寒天培地または液体培地を調製し、小規模かつ室内もしくは試験管内で選抜及び馴化を行うこともできる。
【0009】
現在市販されている、堆肥化促進用微生物混合物には、商品名としてEM、トーマス、オーレス、アクトTG、サイオン、バイオフード、ウロンC、NK−52、コフナ、アーセロン、バイオファーティ、リーワンなどがあるが、これらはいずれも微生物の内容に関して、学術的または科学的表現が十分でないものが多い。
本発明者らは、従来品の非学術性または非科学性に鑑み、主に分子生物学的手法を駆使して鋭意研究に励んだ結果、本発明を構成する新種細菌を発見することができた。
【0010】
上述の、24時間で鶏糞を実質的に消滅せしめる微生物混合物を1g採取し、これに滅菌した生理食塩水(0.85% 塩化ナトリウム)を9ml加え、10倍希釈液を作製した。
そして、10倍希釈液1mlに滅菌生理食塩水を9ml加え、100倍希釈液を作製した。
以後、同様の操作を繰り返し、無菌的に10倍希釈シリーズ(段階希釈液)を作製した。
希釈シリーズの各段階から無菌的に0.1ml採取し、普通寒天培地(ニッスイ製薬社)に塗布した。
37℃で36−48時間培養した後、生じたコロニーを滅菌した白金耳で採取し、普通寒天培地に画線培養した。
画線培養で単離したコロニーは、5mlのニュートリエント・ブロス (Nutrient Broth、BD Difco社。0.5% 塩化ナトリウムを添加) へ無菌的に植菌し、37℃で24−36時間振盪培養した。
培養した菌体から、ディー・エヌ・イージー・ティシュー・キット (DNeasy Tissue Kit、QIAGEN社) を用いてDNAを抽出した。
抽出したDNAを鋳型として、マーチンローレント (F. Martin-Laurent) らの方法(Applied and Environmental Microbiology誌、67巻(2001年)、2354−2359頁)に従ってPCRを行い、16S rDNAのほぼ全域を増幅した。
得られたPCR産物は、キアクイック・ピー・シー・アール・ピューリフィケーション・キット (QIAquick PCR Purification Kit、QIAGEN社) を用いて精製した。
精製したPCR産物について、ビッグ・ダイ・ターミネーター・サイクル・シークエンシング・キット (Big dye Terminator Cycle Sequencing Kit、Applied Biosystems社) を用いてシークエンシング反応を行った後、自動シークエンサー (3100型、Applied Biosystems社) を用いて塩基配列を読み取った。
読み取った塩基配列は、ジェンバンク (GenBank) データベースに対して相同性検索を行い、既知の細菌と97%以下の相同性を示すものを新種細菌と判定した。
以上のようにして新種細菌と判定したのは、アーウィニア (Erwinia) 属の細菌1種、ブレビバクテリウム (Brevibacterium) 属の細菌1種、アースロバクター (Arthrobacter) 属の細菌1種、ミクロコッカス科 (Micrococcaceae) の細菌1種、リューコバクター (Leucobacter) 属の細菌1種の計5種であった。
なお、ミクロコッカス科 (Micrococcaceae) の新種細菌は属を特定することができなかった。
【0011】
本発明を構成する5種の新種細菌は、それぞれ平成18年12月21日付けで独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターへ寄託した。
(1)アーウィニア (Erwinia) 属の細菌1種はシゲタ1と表示し受領番号FERM AP−21137である。
配列番号1に16SrDNAの塩基配列を示す。
(2)ブレビバクテリウム (Brevibacterium) 属の細菌1種はシゲタ2と表示し受領番号FERM AP−21138である。
配列番号2に16SrDNAの塩基配列を示す。
(3)アースロバクター (Arthrobacter) 属の細菌1種はシゲタ3と表示し受領番号FERM AP−21139である。
配列番号3に16SrDNAの塩基配列を示す。
(4)ミクロコッカス科 (Micrococcaceae) の細菌1種はシゲタ4と表示し受領番号FERM AP−21140である。
配列番号4に16SrDNAの塩基配列を示す。
(5)リューコバクター (Leucobacter) 属の細菌1種はシゲタ5と表示し受領番号FERM AP−21141である。
配列番号5に16SrDNAの塩基配列を示す。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては、配列表に示した16SrDNAの塩基配列からなる新規微生物を用いたことにより家禽及び家畜の排泄物や生ゴミの水分含量、炭素/窒素比(C/N比)を考慮することなく、また、処理中の温度や切り返しのタイミングなど細かい管理を施すことなく、該排泄物等を迅速に減量して実質的に消滅せしめることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
ただし、これらの実施例は説明のためのものであり、本発明の技術的範囲を制限するものではない。
【実施例1】
【0014】
本発明の微生物混合物を添加した木材チップ13.25kgに鶏糞を2.15kg混入し、実験機(40kg用廃棄物処理機、池本理化工業株式会社)に投入した。
投入直後の装置全体の重量は63.65kgであった。
実験機を24時間運転したところ、総重量は61.35kgであり、2.3kgの減少を示した。
この減少分2.3kgは、当初混入した鶏糞の重量2.15kgを上回っており、鶏糞が実質的に消滅したことを意味する。
このとき、実験機内部を肉眼で観察したが、鶏糞を視認することはできなかった。
また、微生物混合物存在下で鶏糞を実質的に消滅せしめる該実施例において、時間の経過に伴って悪臭は軽微になり、24時間後にはほとんど感じなかった。
【0015】
(比較例1)
木材チップ13.25kgに鶏糞を2.15kg混入し、実施例1と同じ実験機に投入した。
投入直後の装置全体の重量は63.65kgであった。
実験機を24時間運転したところ、総重量は63kgであり、わずか0.65kgの減少を示したに過ぎなかった。
このとき、実験機内部の鶏糞は、容易に視認することができた。
また、微生物混合物非存在下で鶏糞を処理する該比較例において、悪臭が経時的に軽減することはなく、24時間後も強い悪臭があった。
【実施例2】
【0016】
本発明の微生物混合物を添加した木材チップ10.9kgに、魚(アジ)と野菜(チンゲンサイ)から成るモデル生ゴミを0.5kg混入し、実施例1と同じ実験機に投入した。
投入直後の装置全体の重量は59.75kgであった。
実験機を24時間運転したところ、総重量は59.05kgであり、0.7kgの減少を示した。
この減少分0.7kgは、当初混入したモデル生ゴミの重量0.5kgを上回っており、モデル生ゴミが実質的に消滅したことを意味する。
このとき、実験機内部を肉眼で観察したが、アジの頭部をわずかに認めるのみで、他の生ゴミを視認することはできなかった。
また、微生物混合物存在下でモデル生ゴミを実質的に消滅せしめる該実施例において、24時間後の悪臭は軽微だった。
【0017】
(比較例2)
木材チップ10.9kgにモデル生ゴミを0.5kg混入し、実施例1と同じ実験機に投入した。
投入直後の装置全体の重量は59.75kgであった。
実験機を24時間運転したところ、総重量は59.55kgであり、わずか0.2kgの減少を示したに過ぎなかった。
このとき、実験機内部を観察すると、アジの頭部に加えて、アジの胴体部分やチンゲンサイも容易に視認することができた。
また、微生物混合物非存在下でモデル生ゴミを処理する該比較例において、24時間後も強い悪臭があった。
【0018】
上記に示した実施例1及び2においては5種類の新規細菌を混合したものであるが必ずしも5種類の細菌が全て必要であることはなく、これらの細菌が複合的に存在すると配合が複雑な多くの種類の動物排泄物や生ゴミ等の有機性廃棄物の分解に効果的である。
【0019】
(配列表)
SEQUENCE LISTING

<110> SHIGETA Animal Pharmaceuticals Inc.

<120> New bacterium , treatment method of orgnic material using new bacterium.

<130> SG2-738

<160> 5

<210> 1
<211> 1487
<212> DNA
<213> Erwinia

<400> 1
gaacgctggc ggcaggcnta acacatgcaa gtcgagcggt aacagagaga agcttgcttc 60

tctgctgacg agcggcggac gggtgagtaa tgtctgggga tctgcctgat ggagggggat 120

aaccactgga aacggtggct aataccgcat aacctcgaaa gagcaaagtg ggggaccttc 180

gggcctcatg ccatcagatg aacccagatg ggattagcta gtaggtgggg taacggctca 240

cctaggcgac gatccctagc tggtctgaga ggatgaccag ccacactgga actgagacac 300

ggtccagact cctacgggag gcagcagtgg ggaatattgc acaatgggcg caagcctgat 360

gcagccatgc cgcgtgtatg aagaaggcct tcgggttgta aagtactttc agtcaggagg 420

aagggtgtga gcctaatacg ctcatgcatt gacgttactg acagaagaag caccggctaa 480

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taaagcgcac gcaggcggtt ggttaagtca gatgtgaaat ccccgggctc aacccgggaa 600

ctgcatttga aactggccag cttgagtctc gtagagggag gtagaattcc aggtgtagcg 660

gtgaaatgcg tagagatctg gaggaatacc ggtggcgaag gcggcctcct ggacgaagac 720

tgacgctcag gtgcgaaagc gtggggagca aacaggatta gataccctgg tagtccacgc 780

cgtaaacgat gtcgacttgg aggctgtgag cttgactcgt ggcttccgga gctaacgcgt 840

taagtcgacc gcctggggag tacggccgca aggttaaaac tcaaatgaat tgacgggggc 900

ccgcacaagc ggtggagcat gtggtttaat tcgatgcaac gcgaagaacc ttacctggtc 960

ttgacatcca tagaacttgs cagagatgcc ttggtgcctt cgggagctat gagacaggtg 1020

ctgcatggct gtcgtcagct cgtgttgtga aatgttgggt taagtcccgc aacgagcgca 1080

acccttatcc tttgttgcca gcgattcggt cgggaactca aaggagactg ccggtgataa 1140

accggaggaa ggtggggatg acgtcaagtc atcatggccc ttacgaccag ggctacacac 1200

gtgctacaat ggcgcataca aagagaagcg acctcgcgag agcaagcgga cctcataaag 1260

tgcgtcgtag tccggattgg agtctgcaac tcgactccat gaagtcggaa tcgctagtaa 1320

tcgtgaatca gaatgtcacg gtgaatacgt tcccgggcct tgtacacacc gcccgtcaca 1380

ccatgggagt gggttgcaaa agaagtaggt agcttaacct tcgggagggc gcttaccact 1440

ttgtgattca tgactggggt gaagtcgtac aangggttac ccgtaaa 1487

<210> 2
<211> 1478
<212> DNA
<213> Brevibacterium

<400> 2
gggtcagacg aacgctggcg gcgtgcttaa cacatgcaag tcgaacgatg aagtggcact 60

tgtgtcatgg attagtggcg aacgggtgag taacacgtga gtaacctgcc cctgacttcg 120

ggataagccc gggaaactgg gtctaatacc ggatacgacc ccggtccgca tggactgggg 180

tggaaagttt tgtcggttgg ggatgggctc gcggcctatc agcttgttgg tggggtaatg 240

gcctaccaag gcgtttacgg gtagccggcc tgagagggcg accggccaca ctgggactga 300

gacacggccc agactcctac gggaggcagc agtggggaat attgcacaat gggcgcaagc 360

ctgatgcagc gacgccgcgt gggggatgac ggccttcggg ttgtaaacct ctttcagtag 420

ggaacaaggc ctccttgatg ggggtggagg gtacctgcag aagaagtacc ggctaactac 480

gtgccagcag ccgcggtaat acgtagggta ctagcgttgt ccggaattat tgggcgtaaa 540

gagctcgtag gcggttggtc gcgtctgctg tggaaacgca tcgcttaacg gtgcgcgtgc 600

agtgggtacg ggccgactgg agtgcagtag gggagtctgg aattcctggt gtagcggtga 660

aatgcgcaga tatcaggagg aacaccggtg gcgaaggcgg gactctgggc tgttactgac 720

gctgaggagc gaaagcatgg ggagcgaaca ggattagata ccctggtagt ccatgccgta 780

aacgttgggc actaggtgtg ggacccattc cacgggttct gtgccgtagc taacgcatta 840

agtgccccgc ctggggagta cggccgcaag gctaaaactc aaaggaattg acgggggccc 900

gcacaagcgg cggagcatgc ggattaattc gatgcaacgc gaagaacctt accaaggctt 960

gacatgcgcc agatcgcctc ggaaacgggg tttccctttt tgggttggtg tacaggtggt 1020

gcatggttgt cgtcagctcg tgtcgtgaga tgttgggtta agtcccgcaa cgagcgcaac 1080

cctcgttcta tgttgccagc acgtgatggt gggaactcat aggagactgc cggggttaac 1140

tcggaggaag gtggggatga cgtcaaatca tcatgccctt tatgtcttgg gcttcacgca 1200

tgctacaatg gccggtacag agggaagcga taccgtgagg tggagcgaat ctcagaaagc 1260

cggtctcagt tcggatcgta gtctgcaact cgactacgtg aagtcggagt cgctagtaat 1320

cgcagatcag caatgctgcg gtgaatacgt tcccgggcct tgtacacacc gcccgtcaag 1380

tcacgaaagt cggtaacacc cgaagcccat ggcctaaccg gttcgtccgg ggggagtggt 1440

cgaaggtggg actggtgatt gggactaagt cgtaacaa 1478

<210> 3
<211> 1376
<212> DNA
<213> Arthrobacter

<400> 3
cgtgcttaac acatgcaagt cgaacgctga agcctggctt ttgttgggtg gatgagtggc 60

gaacgggtga gtaacacgtg agtaacctgc ccttgactct gggataagcc tgggaaactg 120

ggtctaatac tggatatgac ctgtcatcgc atggtggtgg gtggaaagat ttttttcggt 180

tggggatgga ctcgcggcct atcagctggt tggtgaggta gtggctcacc aaggcgacga 240

cgggtagccg gcctgagagg gtgaccggcc acactgggac tgagacacgg cccagactcc 300

tacgggaggc agcagtgggg aatattgcac aatgggcgca agcctgatgc agcgacgccg 360

cgtgagggat gacggccttc gggttgtaaa cctctttcag ttgggaagaa gcctcttttt 420

gggggtgacg gtactagcag aagaagcgcc ggctaactac gtgccagcag ccgcggtaat 480

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gcgtctgccg tgaaagtccg gggcttaact ccggatgtgc ggtgggtacg ggcaggctag 600

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cggccgcaag gctaaaactc aaaggaattg acgggggccc gcacaagcgg cggagcatgc 900

ggattaattc gatgcaacgc gaagaacctt accaaggctt gacatggatc agatggctgc 960

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gtcgtgagat gttgggttaa gtcccgcaac gagcgcaacc ctcgttccat gttgccagcg 1080

ggttatgccg gggactcatg ggagactgcc ggggtcaact cggaggaagg tggggacgac 1140

gtcaaatcat catgcccctt atgtcttggg cttcacgcat gctacaatgg ccggtacaaa 1200

gggttgcgat actgtgaggt tgagctaatc ccaaaaagcc ggtctcagtt cggattgggg 1260

tctgcaactc gaccccatga agtcggagtc gctagtaatc gcagatcagc aacgctgcgg 1320

tgaatacgtt cccgggcctt gtacacaccg cccgtcaagt cacgaaagtt ggtaac 1376

<210> 4
<211> 1322
<212> DNA
<213> Micrococcaceae

<400> 4
cgaacgggtg agtaacacgt gagtaacctg cccctgactc cgggataagc ctgggaaact 60

gggtctaata ctggatatga ctactgkccg catggtctgg tggtggaaag atttatcggt 120

tggggatgga ctcgcggcct atcagcttgt tggtgaggta gtggctcacc aaggcgacga 180

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tacgggaggc agcagtgggg aatattgcac aatgggcgca agcctgatgc agcgacgccg 300

cgtgagggat gacggccttc gggttgtaaa cctctttcag ttgggaagaa gcctttcggg 360

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tacgttcccg ggccttgtac acaccgcccg tcaagtcacg aaagttggta acaccagaag 1320

cc 1322

<210> 5
<211> 1438
<212> DNA
<213> Leucobacter

<400> 5
acgctgaagc tccctgcttg cagggggtgg atgagtggcg aacgggtgag taacacgtga 60

gtaacctgcc cctgactctg ggataagcgc tggaaacggt gtctaatact ggatacgcgc 120

actggtcgca tggcctggtg cgggaaagat ttatcggttg gggatggact cgcggcctat 180

cagctggatg gtggggtaat ggctcaccat ggcgacgacg ggtagccggc ctgagagggt 240

gaccggccac actgggactg agacacggcc cagactccta cgggaggcag cagtggggaa 300

tattgcacaa tgggcgcaag cctgatgcag caacgccgcg tgagggatga cggccttcgg 360

gttgtaaacc tcttttgtca gggaagaagc ctttgggtga cggtacctgg agaaaaagca 420

ccggctaact acgtgccagc agccgcggta atacgtaggg tgcaagcgtt gtccggaatt 480

attgggcgta aagagctcgt aggcggcttg tcgcgtctgc cgtgaaagcc cgaggctcaa 540

cttcgggtct gcggtgggta cgggcaggct agagtgcggt aggggagatt ggaattcctg 600

gtgtagcggt ggaatgcgca gatatcagga ggaacaccga tggcgaaggc agatctctgg 660

gccgtaactg acgctgagga gcgaaagcat ggggagcgaa caggattaga taccctggta 720

gtccatgccg taaacgttgg gaactagatg tagggcctgt tccacgggtt ctgtgtcgta 780

gctaacgcat taagttcccc gcctggggag tacggccgca aggctaaaac tcaaaggaat 840

tgacgggggc ccgcacaagc ggcggagcat gcggattaat tcgatgcaac gcgaagaacc 900

ttaccaaggc ttgacataca ccagaacacc gtagaaatac gggactcttt ggacactggt 960

gtacaggtgg tgcatggttg tcgtcagctc gtgtcgtgag atgttcggtt aagtccggca 1020

acgagcgcaa ccctcgtcct atgttgccag cacgtgatgg tgggaactca tgggatactg 1080

ccgtggtcaa cacggaggaa ggtggggatg acgtcaaatc atcatgcccc ttatgtcttg 1140

ggcttcacgc atgctacaat ggccggtaca aagggctgcg atgtcgtaag gcggagcgaa 1200

tcccaaaaag ccggtctcag ttcggattgg ggtctgcaac tcgaccccat gaagtcggag 1260

tcgctagtaa tcgcagatca gcaacgctgc ggtgaatacg ttcccgggcc ttgtacacac 1320

cgcccgtcaa gtcatgaaag tcggtaacac ccgaagccgg tggcctaacc ccttgtggga 1380

gggagctgtc gaaggtggga ctggtgatta ggactaagtc gtaacaaggt atccgtaa 1438

【特許請求の範囲】
【請求項1】
16SrDNAが配列番号1に示す塩基配列であるアーウィニア (Erwinia) 属細菌、16SrDNAが配列番号2に示す塩基配列であるブレビバクテリウム (Brevibacterium) 属細菌、16SrDNAが配列番号3に示す塩基配列であるアースロバクター (Arthrobacter) 属細菌、16SrDNAが配列番号4に示す塩基配列であるミクロコッカス科 (Micrococcaceae) 細菌、16SrDNAが配列番号5に示す塩基配列であるリューコバクター (Leucobacter) 属細菌のいずれか1つ以上を含むことを特徴とする微生物混合物。
【請求項2】
家禽及び家畜の排泄物に請求項1記載の微生物混合物を混入して好気的条件下で処理することを特徴とする動物の排泄物の処理方法。
【請求項3】
生ゴミ等の有機性廃棄物に請求項1記載の微生物混合物を混入して好気的条件下で処理することを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。

【公開番号】特開2008−161063(P2008−161063A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−350750(P2006−350750)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(503015503)シゲタ動物薬品工業株式会社 (4)
【Fターム(参考)】