説明

既設ケーブル油槽用油量センサとその取付構造

【課題】簡単な構造により遠隔監視用のデータが得られ、既設のOFケーブル油槽に簡単に設けることのできる既設ケーブル油槽用油量センサとその取付構造を提供する。
【解決手段】油槽の外部に設けられる油面計2には、接続配管25A,25Bを介して接続された円筒状の収納ケース31、収納ケース31内に配設されたプローブ33、昇降自在にプローブ33に外嵌されるとともに永久磁石341を内蔵するフロート34、プローブ33に取り付けられた検出部32を備える磁歪式油量センサ3が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設ケーブル油槽用油量センサとその取付構造に関し、特に、簡単な構造により遠隔監視用のデータが得られ、既設のOFケーブル油槽に簡単に設けることのできる既設ケーブル油槽用油量センサとその取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
OFケーブル(Oil Filled Cable)は、導体に流れる電流の変化によってシースや油が含浸している絶縁紙の絶縁体が膨張、収縮し、ケーブルが破壊するのを防止するため、油槽から一定の油圧の油をケーブルの内部に供給することが行われている。
【0003】
このような油槽として、例えば、油槽内の油量を確認するための管式油面計が設けられるとともに、漏油等によるケーブル絶縁破壊事故を未然に防止するため、油量の上限と下限に対して警報を発する警報発信器を設けたものがある。
【0004】
漏油は、OFケーブルの絶縁破壊事故を引き起こすだけでなく、環境破壊につながるため、漏油の早期発見及びその補修は社会的責務となっている。また、OFケーブルは、設置後30年以上を経過しているものも多く、延命化のために油量、油圧を監視するニーズが高まっている。
【0005】
このような要求に対しては、既設の油槽を改造して油量を監視するセンサ(超音波式、静電容量式等)を取り付けることで対処できる。しかし、給油を一時的に停止する必要があるとともに、油槽の大がかりな改造を要することから、採用例は少ない。
【0006】
なお、油面計として金属管式レベル計(マグゲージ)を用いた場合、油面センサとしての分解能は約10mmであるが、この性能は油量監視には不十分である。また、ホール素子や光センサ等の高い分解能を有するセンサを用いた場合、コストアップは避けられない。
【0007】
このような問題を解決するものとして、例えば、油槽内の油量を外部から目視可能な油面計を設けるとともに、油面計に静電容量型のレベルメータを設置し、このレベルメータから出力される電気信号により遠隔監視を行うようにしたケーブル給油用油面計がある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開平4−79226号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来の油面計によると、構造が複雑になるとともに、油面計を正常に精度良く動作させるにあたって微調整が必要になるため、取付け及び調整の作業が煩雑になるという問題がある。
【0009】
従って、本発明の目的は、簡単な構造により遠隔監視用のデータが得られ、既設のOFケーブル油槽に簡単に設けることのできる既設ケーブル油槽用油量センサとその取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するため、OFケーブルに供給する油を導入する円筒状の収納ケースと、前記収納ケースに収容されて前記油の油面高さに応じて昇降し、磁力源を備えたフロートと、前記フロートを前記収納ケース内で昇降自在に支持するとともに前記フロートの移動に応じて変化する前記磁力源からの磁場と通電により生じる磁場とに基づいて生じる超音波を伝播させるプローブと、前記プローブの一端に設けられ、前記プローブに生じた前記超音波を検出する検出部とを備えたことを特徴とする既設ケーブル油槽用油量センサを提供する。
【0011】
上記既設ケーブル油槽用油量センサにおいて、前記検出部は、前記プローブに生じた前記超音波に基づく検出信号をアナログ信号として出力することが好ましい。
【0012】
また、本発明は、OFケーブルに供給する油を導入する円筒状の収納ケースと、前記収納ケースに収容されて前記油の油面高さに応じて昇降し、磁力源を備えたフロートと、前記フロートを前記収納ケース内で昇降自在に支持するとともに前記フロートの移動に応じて変化する前記磁力源からの磁場と通電により生じる磁場とに基づいて生じる超音波を伝播させるプローブと、前記プローブの一端に設けられ、前記プローブに生じた前記超音波を検出する検出部とを備えた既設ケーブル油槽用油量センサと、前記油を貯蔵する油槽に貯蔵された前記油の量を外部から目視可能な油面計と、前記油面計を前記油槽の外部に接続する第1の配管と、前記油槽の外部で前記第1の配管から分岐されて前記既設ケーブル油槽用油量センサの前記収納ケースに接続される第2の配管とを有し、前記既設ケーブル油槽用油量センサの前記収納ケースと前記油面計とが並列に配設されていることを特徴とする既設ケーブル油槽用油量センサの取付構造を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡単な構造により遠隔監視用のデータが得られ、既設のOFケーブル油槽にセンサを簡単に設けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る油量測定システムの一例を示す図である。
【0015】
(油量測定システムの構成)
この油量測定システム100は、地中送電用OFケーブル(図示せず)に供給する油を貯留するとともに管式の油面計2を側壁に有する油槽1と、油面計2に並列接続する状態に設けられる磁歪式油量センサ3と、磁歪式油量センサ3と信号線8Aを介して接続される端子箱6と、端子箱6と信号線8Bを介して接続されるとともに警報受信盤7に設置される測定装置10と、を有する。なお、端子箱6は必ずしも必要ではなく、必要に応じて設置すればよい。
【0016】
ここで油槽1は、既設の油槽であり、工場出荷時に油面計2は取り付けられているが、本実施の形態の磁歪式油量センサ3に相当するものは設けられておらず、磁歪式油量センサ3は後日取り付けられたものである。
【0017】
警報受信盤7は、油槽1から離れた管理所等に設置されており、OFケーブルや油槽1の状態を監視する機能を備えた設備である。
【0018】
図2は、油面計及び磁歪式油量センサの構成の一例を示す図である。また、図3は、磁歪式油量センサにおける主要部の構成の一例を示す図である。
【0019】
(油面計2の構成)
油面計2は、図1に示す油槽1の側壁に既設されたレベル計であり、金属管(チャンバ)21の内部に油槽1内の油20が導入される。油面計2の正面には、ガラス等の透明な材料で形成されて油槽1内の油面1aが識別可能な窓22を有する。この窓22には、油面1aのレベルを示す図示しない目盛(例えば、1cm単位)が付されている。
【0020】
油面計2は、両端に保持具23A,23Bが取り付けられており、この保持具23A,23Bは油槽(図示せず)の側壁面にねじ止め固定されている。この保持具23A,23Bは、中心部に金属管21に連通する図示しない第1の配管としての空洞を有しており、この空洞を介して油槽1から油20が導入される。
【0021】
保持具23A,23Bには、保持具23A,23Bの上記空洞に連通する中空部を有したコネクタ24A,24Bが結合されており、このコネクタ24A,24Bに3/8AのSUS管からなる接続配管25A,25Bの一端が接続されている。接続配管25A,25Bの他端は磁歪式油量センサ3に接続されている。接続配管25A,25Bの途中には、磁歪式油量センサ3に対する油20の導入・遮断を行うためのバルブ26A,26Bが設けられている。
【0022】
(磁歪式油量センサ3の構成)
磁歪式油量センサ3は、接続配管25A,25Bの他端に連結されたSUS管からなる円筒状の収納ケース31と、この収納ケース31の上端に取り付けられて収納ケース31内の油面1aを電気的に検出する検出部32と、検出部32の内部に設けられる図示しない電流パルス発生器から電流パルスPが印加されるプローブ33と、永久磁石を内蔵しプローブ33に貫通支持されてプローブ33の上下方向に移動可能に設けられるフロート34と、検出部32の端部に設けられた端子部35とを備えて構成されており、前述した既設の油面計2と併設されている。また、磁歪式油量センサ3は、油面計2の配管の一部であるコネクタ24A,24Bから分岐された第2の配管としての接続配管25A,25Bを介して油面計2と並列に接続されており、収納ケース31内に導入された油20の油面1aは、油面計2の金属管21内の油面1aと同じ高さになるように位置を調整し構成される。
【0023】
この磁歪式油量センサ3は、フロート34に内蔵される磁力源としての永久磁石により生じる磁界と、検出部32の内部に設けられる電流パルス発生器から印加される電流パルスPに基づいてプローブ33に生じる捻り歪みに伴う超音波の伝播速度を測定することにより、収納ケース31内に導入された油20の油面高さを測定することができる。本実施の形態の磁歪式油量センサ3の使用温度範囲は−20〜80℃、耐圧特性は35MPa、非線形性は±0.025FS、分解能は0.01%FS以下である。
【0024】
検出部32は、例えば、プローブ33に巻回されたコイル、電流パルス発生器、信号処理器から構成され、プローブ33に電流パルス発生器から電流パルスPが印加されたときに発生する超音波を信号処理器で電気的に検出する。
【0025】
プローブ33は、導電性、耐腐食性及び感磁性を有する材料、例えば、ステンレス(SUS304、SUS316等)材をロッド状に加工して形成されている。
【0026】
フロート34は、例えば、SUS材を折り曲げ加工することによって形成されるケース部34Bを有し、ケース部34Bの中央にプローブ33を挿通可能な貫通孔を有するように形成され、SUS材の隙間部分にベース材34Aと永久磁石341を固定し、収納ケース31内で油面上に浮くように設けられている。図3に示すフロート34は、プローブ33を中心に対称的に矩形状の2つの永久磁石341が設けられたものである。またフロート34は、ポリアセタールの様な耐油性のエンジニアリングプラスチックに永久磁石341を内蔵させたものであっても良い。本実施の形態において、フロート34は、比重が0.53で直径が28mmで形成されており、収納ケース31は直径32mmで形成されている。
【0027】
端子部35は、測定装置10に接続する信号線8Aが接続されるものである。
【0028】
(測定装置10の構成)
図4は、測定装置の構成を示すブロック図である。
【0029】
測定装置10は、磁歪式油量センサ3の検出部32から出力される検出信号を演算処理する演算部11と、演算部11に演算処理を実行させるためのプログラム及びテーブル12aを格納した記憶部12と、演算部11による演算結果を油面高さとして液晶ディスプレイ(LCD)等の表示パネルに表示する表示部13を備えている。演算部11は、予め設定したプログラムに従って演算処理を実行させる制御部を有する。
【0030】
検出部32は、電流パルスPを発生させる電流パルス発生器4Aと、電流パルスPの印加に基づいてプローブ33に発生した超音波を検出する信号処理器4Bとを有する。この検出部32は、図示しない電源から電圧を供給すると、電流パルス発生器4Aから自動的に一定の周期で電流パルスPを発生させるように構成されており、電流パルスPの印加に基づいてプローブ33に発生したフロート34の位置情報をアナログ信号として連続的に出力する。
【0031】
記憶部12は、例えば、不揮発性半導体メモリによって構成されており、上記したテーブル12aのデータのほかに演算結果や、外気温度及び油温等の温度データも時系列で記録するデータロガーを有する。なお、テーブル12aは、既設の油面計2の単位長さ当たりの油量と磁歪式油量センサ3の特性値(測定長さ、出力値)を有している。
【0032】
(磁歪式油量センサ3の取り付け方法)
例えば、変電所等に既設の油槽1に本実施の形態の磁歪式油量センサ3を取り付ける場合、まず、油が漏れないように処置した状態で、図2に示すように、油面計2のコネクタ24A,24Bにバルブ26A,26Bが装着済の接続配管25A,25Bの一端を接続し、接続配管25A,25Bの他端に磁歪式油量センサ3の収納ケース31を接続する。磁歪式油量センサ3を油面計2に取り付ける際、その状態は、磁歪式油量センサ3を完成させた状態であってもよいし、収納ケース31とその他の部材とを分割した状態であってもよい。分割した状態の場合は収納ケース31を取り付けた後、収納ケース31に検出部32、プローブ33、及びフロート34を順次取り付ける。
【0033】
(油量測定システムの動作)
図5は、磁歪式油量センサの動作原理を示す図である。なお、図5については説明を簡単にするため、プローブ33と1個の永久磁石341に基づいて説明する。以下に、図1から図5を参照しつつ、本実施の形態の油量測定システムの動作を説明する。
【0034】
検出部32に設けられる電流パルス発生器4は、電圧の印加に基づいて矩形波による電流パルスPを発生し、この電流パルスPをプローブ33に印加する。これにより、電流パルスPによる電流は、プローブ33に円周方向磁場Cを発生させる。
【0035】
プローブ33には、図5に示すように、フロート34の内部に設けられる永久磁石341から軸方向磁場Dが付与されている。この軸方向磁場Dに対し、電流パルスPによってプローブ33に生じた円周方向磁場Cは、斜め方向の合成磁場Eを発生させる。
【0036】
合成磁場Eは、プローブ33にWiedemann効果と呼ばれる局部的な捻り歪みを発生させる。この捻り歪みは超音波Sbとなってプローブ33上を音速でプローブ33の両端に向かって伝播する。
【0037】
図6は、磁歪式油量センサの動作を模式的に示した図である。プローブ33に発生し、プローブ33の上端に到達した超音波Sbは、検出部32の内部にある信号処理器4Bでアナログの検出信号として検出される。電流パルス発生器4で電流パルスPをさせ、この電流パルスPが永久磁石341まで到達する時間をt1、その速度をV1とし、永久磁石341が発生させる磁界と電流パルスPに基づく磁界によってプローブ33に超音波Sbが発生し、信号処理器4Bに到達するまでの時間をt2、その速度をV2とすると、検出部32の端面から永久磁石341までの距離Lは、L=V1×t1=V2×t2(m)となる。
【0038】
一方、電流パルス発生器4で発生させた電流パルスPをプローブ33に印加し、超音波Sbが信号処理器4Bで検出されるまでの時間tは、t=t1+t2である。また、t1=L/V1、t2=L/V2であることから、t=L/V1+L/V2となる。更に、電流パルスPと超音波Sbの速度はV1≫V2であるので、t≒L/V2となる。よって、永久磁石341までの距離Lは、L≒V2×tで得ることができる。
【0039】
検出部32は、この距離Lの値を磁歪式センサ3の種類に応じたアナログ信号として信号処理器4Bで検出し、信号線8A、端子箱6、及び信号線8Bを介して測定装置10の演算部11へ出力する。この検出信号は、例えば、電圧値で1〜5V、電流値で4〜20mAである。
【0040】
演算部11は、テーブル12aの変換データを参照し、永久磁石341までの距離Lを演算して油量に換算する。なお、この換算は、既設の油面計2の油量表示値とその単位長さ当たりの油量と磁歪式油量センサ3の特性値(測定長さ、出力値)で行うことができる。
【0041】
図7は、油面計の読み値に対する磁歪式油量センサの出力特性を示す図である。磁歪式油量センサ3の出力はプローブ33に発生した超音波Sbに基づいて測定装置10で求めた油面高さである。本実施の形態の磁歪式油量センサ3は、併設されている油面計2の読み値に対して全域に亘って誤差無く測定可能であることがわかる。
【0042】
図8は、油槽の油量変化に対する磁歪式油量センサの追従性を示す図である。油量変化に対する応答性については1分あたり50リットルの油20を投入することに基づく油量変化について測定した。本実施の形態の磁歪式油量センサ3は、油20の投入開始から油面が安定するまでの時間t1が約1分30秒であり、実用上問題のない追従性を有することが確認された。
【0043】
また、記録部12のデータロガーに記録された油面高さのデータについて、月毎に油面計2の読み値と比較したところ、±1リットルの誤差範囲でほぼ一致しており、また、外気温度及び油温の温度変化に対しても油量の検出性に変動は見られなかった。このことから、長期的性能についても安定した検出性を有することが確認された。
【0044】
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)既設の油槽1の外部に設けられる油面計2に磁歪式油量センサ3をボルトオンで併設し、油面計2に接続される配管から分岐させた接続配管を介して収納ケース31内に油20を導入するので、油槽1自体を改造することなく、簡易かつ低コストで油量データを遠隔地へ伝送することが可能になる。
(2)既設の油槽1の油量データをアナログ値として油槽1から離れた場所で容易に取得できるので、OFケーブルの監視をきめ細かく行えるとともに、保守の効率化を図ることができる。
(3)磁歪式油量センサ3を設けるにあたり、油面1aの高さが油面計2の油面1aと同じ高さとなるように設ければ良いので、面倒な調整作業が不要であり、油槽1への追加工事による油漏れが生じにくい。
【0045】
上記した磁歪式油量センサ3では、収納ケース31の体積と接続配管25A,25Bの油流抵抗によって油量の変化に対する追従性に差異が生じることが本発明者らによって確認されている。本実施の形態では、このことに基づいて収納ケース31を直径32mmのSUS管、接続配管25A,25Bを3/8AのSUS管で形成したところ、油量の変化に対する良好な追従性が得られた。
【0046】
なお、本発明は、電力ケーブル用油槽だけではなく、ガラス管などの外部油面計が設けられている一般のタンクなどへの適用も可能である。また、磁歪式油量センサ3の油面1aの高さと油面計2の油面1aの高さが同一となれば、磁歪式油量センサ3と油面計2とを近接させて設けなくとも良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る油量測定システムの一例を示す図である。
【図2】図2は、油面計及び磁歪式油量センサの構成の一例を示す図である。
【図3】図3は、磁歪式油量センサにおける主要部の構成の一例を示す図である。
【図4】図4は、測定装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、磁歪式油量センサの原理動作を示す図である。
【図6】図6は、磁歪式油量センサの動作を模式的に示した図である。
【図7】図7は、油面計の読み値に対する磁歪式油量センサの出力特性を示す図である。
【図8】図8は、油槽の油量変化に対する磁歪式油量センサの追従性を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1…油槽、1a…油面、2…油面計、3…磁歪式油量センサ、4A…電流パルス発生器、4B…信号処理器、6…端子箱、7…警報受信盤、8A,8B…信号線、10…測定装置、11…演算部、12…記憶部、12a…テーブル、13…表示部、21…金属管、22…窓、23A,23B…保持具、24A,24B…コネクタ、25A,25B…接続配管、26A,26B…バルブ、30…設置後、31…収納ケース、32…検出部、33…プローブ、34…フロート、35…端子部、100…油量測定システム、341…永久磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
OFケーブルに供給する油を導入する円筒状の収納ケースと、
前記収納ケースに収容されて前記油の油面高さに応じて昇降し、磁力源を備えたフロートと、
前記フロートを前記収納ケース内で昇降自在に支持するとともに前記フロートの移動に応じて変化する前記磁力源からの磁場と通電により生じる磁場とに基づいて生じる超音波を伝播させるプローブと、
前記プローブの一端に設けられ、前記プローブに生じた前記超音波を検出する検出部とを備えたことを特徴とする既設ケーブル油槽用油量センサ。
【請求項2】
前記検出部は、前記プローブに生じた前記超音波に基づく検出信号をアナログ信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の既設ケーブル油槽用油量センサ。
【請求項3】
OFケーブルに供給する油を導入する円筒状の収納ケースと、前記収納ケースに収容されて前記油の油面高さに応じて昇降し、磁力源を備えたフロートと、前記フロートを前記収納ケース内で昇降自在に支持するとともに前記フロートの移動に応じて変化する前記磁力源からの磁場と通電により生じる磁場とに基づいて生じる超音波を伝播させるプローブと、前記プローブの一端に設けられ、前記プローブに生じた前記超音波を検出する検出部とを備えた既設ケーブル油槽用油量センサと、
前記油を貯蔵する油槽に貯蔵された前記油の量を外部から目視可能な油面計と、
前記油面計を前記油槽の外部に接続する第1の配管と、
前記油槽の外部で前記第1の配管から分岐されて前記既設ケーブル油槽用油量センサの前記収納ケースに接続される第2の配管とを有し、前記既設ケーブル油槽用油量センサの前記収納ケースと前記油面計とが並列に配設されていることを特徴とする既設ケーブル油槽用油量センサの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−219244(P2009−219244A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−60308(P2008−60308)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 研究集会名:平成19年電気学会 電力・エネルギー部門大会(八戸工業大学) 主催者名 :社団法人電気学会 電力・エネルギー部門 開催日 :2007年9月12日〜9月14日
【出願人】(000156938)関西電力株式会社 (1,442)
【出願人】(501304803)株式会社ジェイ・パワーシステムズ (89)
【Fターム(参考)】