既設防雪柵嵩上げ工法
【課題】より大きな嵩上げを可能とする既設防雪柵の嵩上げ工法を提供する。
【解決手段】1.既設防雪柵の防雪板を取り外す第一工程。
2.既設防雪柵の主柱間に新設抗を打設する第二工程。
3.前工程にて打設した抗に、既設主柱より上方に位置する嵩上げ高さを有する新設の主 柱を取り付ける第三工程。
4.新設主柱と既設主柱間を適宜部材にて相互固定する第四工程。
5.第四工程にて用いた、新設主柱と既設主柱間の固定部材および新設主柱の嵩上げ高さ 部分に防雪板を取り付ける第五工程。
6.第一工程にて取り外した防雪板の再取り付けを行う第六工程。
以上の各工程よりなることを特徴とする。
【解決手段】1.既設防雪柵の防雪板を取り外す第一工程。
2.既設防雪柵の主柱間に新設抗を打設する第二工程。
3.前工程にて打設した抗に、既設主柱より上方に位置する嵩上げ高さを有する新設の主 柱を取り付ける第三工程。
4.新設主柱と既設主柱間を適宜部材にて相互固定する第四工程。
5.第四工程にて用いた、新設主柱と既設主柱間の固定部材および新設主柱の嵩上げ高さ 部分に防雪板を取り付ける第五工程。
6.第一工程にて取り外した防雪板の再取り付けを行う第六工程。
以上の各工程よりなることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、既設の防雪柵を利用する柵高の嵩上げ工法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、降雪地域においては防雪柵が多用されているが、本発明にて示す新設主柱による既設防雪柵の柵高を嵩上げするための工法は見あたらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
降雪地帯の冬季においては、その降雪により道路面上にも雪が堆積するので、除雪が必要となる。また、風によって雪が路面に吹き寄せられて堆積するため、これを防ぐために防雪柵が設置されている。この防雪柵は道路脇に主柱を多数立設し、この主柱に防雪板を取り付けて、風とともに運ばれる雪の堆積を防止するよう構成されている。
一方、近年インフラ整備による道路拡幅工事により、道路幅員の拡張がなされるが、既存の防雪柵では拡張部分の防雪効果を十分に発揮できないという問題がある。
この対策の一つとして、現地にて既設主柱に嵩上げ部材を溶接固定し、主柱下部に補強のための支え柱を取り付ける手段がある。しかしこの場合、既設の主柱としての鋼管抗では柵高を嵩上げしたときの強度に乏しく、250ミリメートル程度の嵩上げが限度である。
また、法面などに防雪柵を設置している場合は、横断上で道路側(風下側)に支え柱を設けるが、草刈り作業等の維持作業が難しくなるという問題が生ずる。さらに、新規で道路拡幅分の防雪効果を十分に発揮できるような柵高を有する防雪柵を設置する場合、既設の防雪柵下部が鋼管抗を用いて埋設されているので、これらを撤去しなければならず、多大なる費用と工事期間が必要となる。
本発明は以上に鑑み、既存の防雪柵を利用しつつ防雪柵を嵩上げして、拡幅道路への防雪効果を十分に得るための新規かつ有用なる手段を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。
すなわち、
1.既設防雪柵の防雪板を取り外す第一工程。
2.既設防雪柵の主柱間に新設抗を打設する第二工程。
3.前工程にて打設した抗に、既設主柱より上方に位置する嵩上げ高さを有する新設の主 柱を取り付ける第三工程。
4.新設主柱と既設主柱間を適宜部材にて相互固定する第四工程。
5.第四工程にて用いた、新設主柱と既設主柱間の固定部材および新設主柱の嵩上げ高さ 部分に防雪板を取り付ける第五工程。
6.第一工程にて取り外した防雪板の再取り付けを行う第六工程。
本発明は、以上の各工程よりなることを特徴とする既設防雪柵嵩上げ工法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、既設主柱近傍に抗を新設し、この抗に、その上部を斜方に形成した主柱を新設して、該主柱と既設主柱を部材固定し、該主柱等に防雪板を取り付ける工法のために、従来250ミリメートルの嵩上げが限度であった嵩上げ工法に比べてより高い位置までの嵩上げを可能とする有用なる手段を得ることができる。また、既設防雪柵の撤去が不要となるなど、種々の利点を有する防雪柵の嵩上げ工法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図2は、既設の防雪柵で吹き止め柵である。1は既設抗で土中に位置し、おおむね直径約300〜400ミリメートル、全長数メートルほどの鋼管である。
(図では一部のみ表現)
2は既設主柱で、所定長のH型鋼であってその下部は上記抗内に位置してコンクリート打設にて既設抗と一体化している。3は主柱に螺着される既設防雪板で、変形略コ字形折曲板体であって、複数枚が主柱に螺着にて連設される。(図中矢印の方向が風の流れを示す)
本発明による嵩上げ工法は以下の手順によりなされる。
1.第一工程(図3〜図4)
既設の防雪柵より一時的に防雪板を撤去する。これは、嵩上げ工法作業の妨げとなることを防ぐためのものである。
2.第二工程(図5〜図6)
鋼管による新設の抗を打設する。この鋼管杭は既設と同等品であり、法面に設けている既設杭とその上端高さが異なるために地面個所を掘削してから杭打設を専用マシンにて行う。その配置は図5にて示すように、正面視にて既設杭の中間位置である。
3.第三工程(図7〜図8)
主柱11の配置取り付けを行う。前工程にて備わった杭に主柱を取り付ける。この主柱はその上部を斜方形成したH型鋼である。主柱取付に際しては、図15にて示す専用の固定金具19を用いる。この固定金具は以下の構成による。
20は杭固定部で、平面視略八角形の金属板を二分割し、その両端を折曲して有孔の突片21を形成する。該孔には杭固定用ボルト22が挿通し、ナット螺合にて相互に締め付けられる。23は上記杭固定部要部を上方に伸延した板状部分としてのサポート部で、対向して一対が形成され、該サポート部の略中央にはスリット24が形成される。
25は平面視四角枠状の主柱固定板で、長辺側部適所にスリットが形成され、またその短辺部分には孔が穿設され、この孔と前記スリットを用いて主柱固定板はサポート部に主柱固定板固定ボルト26とナットにて螺着される。
【0007】
11は新設の主柱で、H型鋼である。該主柱適所には孔が穿設されるが、主柱は主柱固定板に挿入され、前記スリットと主柱の孔とを一致させて、主柱固定ボルト27とナットにて螺着される。このとき、必要に応じてボルトと主柱固定板間に有孔板を用いて締め付ける。前記の孔固定部は新設の抗としての鋼管杭上縁に固定されるが、該杭中心に対しての主柱水平方向位置調整のために、各スリット利用によるアジャストが可能である。
この固定金具にて杭に主柱を固定した後は、杭へのコンクリート注入固化にて主柱は杭と一体化する。
4.第四工程(図9〜図10)
既設主柱に対する新設主柱の固定を行う。新設主柱強度増加のために、主柱接続部材12による固定を行う。この主柱接続部材は正面視細長コ字形の部材であって、その長さは新設主柱対向面間距離に等しく、主柱斜方個所と既設主柱上縁間に斜方に螺着固定される。
5.第五工程(図11〜図12)
防雪板13の配置取り付けを行う。新設主柱上部の斜方部分および主柱接続部材に防雪板を螺着固定する。この防雪板は多数の孔を穿設した有孔板を用いる。
6.第六工程(図13〜図14)
一時撤去していた既設防雪板の再取付を行う。新設関係の作業が前工程にて終了したので、最初に取り外していた防雪板(無孔板)を取り付けて工事完了となる。
【0008】
以上、本発明について記したが、本発明は既設防雪柵の主柱を利用して防雪柵の嵩上げを行うところにその特徴を有している。既述のように、既設の防雪柵主柱上方に嵩上げ部材を設ける手段では、強度的にその嵩上げ寸法が自ずから限定されるために、十分なる嵩上げは難しく、道路拡幅への対応が不十分となりがちであった。
しかるに本発明では、既設主柱近傍に新設主柱を設けて、この新設主柱を既設主柱より高くするとともに、既設主柱上縁と新設主柱適所を所定部材にて接続固定する手法のために、より大きな強度と柵高が可能となり、従来法では250ミリメートル程度が限度であった嵩上げ寸法を2000ミリメートル程度までの嵩上げが可能となったのである。
なお、既述の例では新設主柱上部を斜方形成したが、単に嵩上げ分だけの高さのある直主柱としてもよい。
吹き止め柵はできるだけ柵の風上側で飛雪を捕捉し、風下側で風速を低下させて視程障害緩和を図るのを目的としている。従って、既設防雪柵には下部に無孔板を上部に有孔板を用いている。一方、新設の嵩上げ部分には有孔板を用いる。これは柵の風下側に急激な風速低下部分を生じさせずに、風の流れが剥離して乱流発生することのないように配慮したものであり、新設主柱の風下側への斜方傾斜も上記の理由によるものである。
本発明では、無孔板と有孔板を適宜に組み合わせて用いており、乱流発生による道路上への雪の吹きだまりおよび路上方での舞雪を防止するよう、有孔板の有孔比率と防雪板の傾斜角度を選定している。
以上のごとく、本発明によって有意な防雪柵の嵩上げ工法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 既設柵の配置説明図(正面視)
【図2】 既設柵の配置説明図(右側面視)
【図3】 既設柵の施工説明図(正面視・第一工程・防雪板除去)
【図4】 既設柵の施工説明図(右側面視・第一工程・防雪板除去)
【図5】 本発明の第二工程の説明図(正面視)
【図6】 本発明の第二工程の説明図(正右側面視)
【図7】 本発明の第三工程の説明図(正面視)
【図8】 本発明の第三工程の説明図(正右側面視)
【図9】 本発明の第四工程の説明図(正面視)
【図10】 本発明の第四工程の説明図(正右側面視)
【図11】 本発明の第五工程の説明図(正面視)
【図12】 本発明の第五工程の説明図(正右側面視)
【図13】 本発明の第六工程の説明図(正面視)
【図14】 本発明の第六工程の説明図(正右側面視)
【符号の説明】
【0010】
1 既設抗
2 既設主柱
3 既設防雪板
10 抗
11 主柱
12 主柱接続部材
13 防雪板
19 専用固定金具
20 杭固定部
21 突片
22 杭固定用ボルト
23 サポート部
24 スリット
25 主柱固定板
26 主柱固定板固定ボルト
27 主柱固定ボルト
【技術分野】
【0001】
この発明は、既設の防雪柵を利用する柵高の嵩上げ工法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、降雪地域においては防雪柵が多用されているが、本発明にて示す新設主柱による既設防雪柵の柵高を嵩上げするための工法は見あたらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
降雪地帯の冬季においては、その降雪により道路面上にも雪が堆積するので、除雪が必要となる。また、風によって雪が路面に吹き寄せられて堆積するため、これを防ぐために防雪柵が設置されている。この防雪柵は道路脇に主柱を多数立設し、この主柱に防雪板を取り付けて、風とともに運ばれる雪の堆積を防止するよう構成されている。
一方、近年インフラ整備による道路拡幅工事により、道路幅員の拡張がなされるが、既存の防雪柵では拡張部分の防雪効果を十分に発揮できないという問題がある。
この対策の一つとして、現地にて既設主柱に嵩上げ部材を溶接固定し、主柱下部に補強のための支え柱を取り付ける手段がある。しかしこの場合、既設の主柱としての鋼管抗では柵高を嵩上げしたときの強度に乏しく、250ミリメートル程度の嵩上げが限度である。
また、法面などに防雪柵を設置している場合は、横断上で道路側(風下側)に支え柱を設けるが、草刈り作業等の維持作業が難しくなるという問題が生ずる。さらに、新規で道路拡幅分の防雪効果を十分に発揮できるような柵高を有する防雪柵を設置する場合、既設の防雪柵下部が鋼管抗を用いて埋設されているので、これらを撤去しなければならず、多大なる費用と工事期間が必要となる。
本発明は以上に鑑み、既存の防雪柵を利用しつつ防雪柵を嵩上げして、拡幅道路への防雪効果を十分に得るための新規かつ有用なる手段を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。
すなわち、
1.既設防雪柵の防雪板を取り外す第一工程。
2.既設防雪柵の主柱間に新設抗を打設する第二工程。
3.前工程にて打設した抗に、既設主柱より上方に位置する嵩上げ高さを有する新設の主 柱を取り付ける第三工程。
4.新設主柱と既設主柱間を適宜部材にて相互固定する第四工程。
5.第四工程にて用いた、新設主柱と既設主柱間の固定部材および新設主柱の嵩上げ高さ 部分に防雪板を取り付ける第五工程。
6.第一工程にて取り外した防雪板の再取り付けを行う第六工程。
本発明は、以上の各工程よりなることを特徴とする既設防雪柵嵩上げ工法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、既設主柱近傍に抗を新設し、この抗に、その上部を斜方に形成した主柱を新設して、該主柱と既設主柱を部材固定し、該主柱等に防雪板を取り付ける工法のために、従来250ミリメートルの嵩上げが限度であった嵩上げ工法に比べてより高い位置までの嵩上げを可能とする有用なる手段を得ることができる。また、既設防雪柵の撤去が不要となるなど、種々の利点を有する防雪柵の嵩上げ工法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1〜図2は、既設の防雪柵で吹き止め柵である。1は既設抗で土中に位置し、おおむね直径約300〜400ミリメートル、全長数メートルほどの鋼管である。
(図では一部のみ表現)
2は既設主柱で、所定長のH型鋼であってその下部は上記抗内に位置してコンクリート打設にて既設抗と一体化している。3は主柱に螺着される既設防雪板で、変形略コ字形折曲板体であって、複数枚が主柱に螺着にて連設される。(図中矢印の方向が風の流れを示す)
本発明による嵩上げ工法は以下の手順によりなされる。
1.第一工程(図3〜図4)
既設の防雪柵より一時的に防雪板を撤去する。これは、嵩上げ工法作業の妨げとなることを防ぐためのものである。
2.第二工程(図5〜図6)
鋼管による新設の抗を打設する。この鋼管杭は既設と同等品であり、法面に設けている既設杭とその上端高さが異なるために地面個所を掘削してから杭打設を専用マシンにて行う。その配置は図5にて示すように、正面視にて既設杭の中間位置である。
3.第三工程(図7〜図8)
主柱11の配置取り付けを行う。前工程にて備わった杭に主柱を取り付ける。この主柱はその上部を斜方形成したH型鋼である。主柱取付に際しては、図15にて示す専用の固定金具19を用いる。この固定金具は以下の構成による。
20は杭固定部で、平面視略八角形の金属板を二分割し、その両端を折曲して有孔の突片21を形成する。該孔には杭固定用ボルト22が挿通し、ナット螺合にて相互に締め付けられる。23は上記杭固定部要部を上方に伸延した板状部分としてのサポート部で、対向して一対が形成され、該サポート部の略中央にはスリット24が形成される。
25は平面視四角枠状の主柱固定板で、長辺側部適所にスリットが形成され、またその短辺部分には孔が穿設され、この孔と前記スリットを用いて主柱固定板はサポート部に主柱固定板固定ボルト26とナットにて螺着される。
【0007】
11は新設の主柱で、H型鋼である。該主柱適所には孔が穿設されるが、主柱は主柱固定板に挿入され、前記スリットと主柱の孔とを一致させて、主柱固定ボルト27とナットにて螺着される。このとき、必要に応じてボルトと主柱固定板間に有孔板を用いて締め付ける。前記の孔固定部は新設の抗としての鋼管杭上縁に固定されるが、該杭中心に対しての主柱水平方向位置調整のために、各スリット利用によるアジャストが可能である。
この固定金具にて杭に主柱を固定した後は、杭へのコンクリート注入固化にて主柱は杭と一体化する。
4.第四工程(図9〜図10)
既設主柱に対する新設主柱の固定を行う。新設主柱強度増加のために、主柱接続部材12による固定を行う。この主柱接続部材は正面視細長コ字形の部材であって、その長さは新設主柱対向面間距離に等しく、主柱斜方個所と既設主柱上縁間に斜方に螺着固定される。
5.第五工程(図11〜図12)
防雪板13の配置取り付けを行う。新設主柱上部の斜方部分および主柱接続部材に防雪板を螺着固定する。この防雪板は多数の孔を穿設した有孔板を用いる。
6.第六工程(図13〜図14)
一時撤去していた既設防雪板の再取付を行う。新設関係の作業が前工程にて終了したので、最初に取り外していた防雪板(無孔板)を取り付けて工事完了となる。
【0008】
以上、本発明について記したが、本発明は既設防雪柵の主柱を利用して防雪柵の嵩上げを行うところにその特徴を有している。既述のように、既設の防雪柵主柱上方に嵩上げ部材を設ける手段では、強度的にその嵩上げ寸法が自ずから限定されるために、十分なる嵩上げは難しく、道路拡幅への対応が不十分となりがちであった。
しかるに本発明では、既設主柱近傍に新設主柱を設けて、この新設主柱を既設主柱より高くするとともに、既設主柱上縁と新設主柱適所を所定部材にて接続固定する手法のために、より大きな強度と柵高が可能となり、従来法では250ミリメートル程度が限度であった嵩上げ寸法を2000ミリメートル程度までの嵩上げが可能となったのである。
なお、既述の例では新設主柱上部を斜方形成したが、単に嵩上げ分だけの高さのある直主柱としてもよい。
吹き止め柵はできるだけ柵の風上側で飛雪を捕捉し、風下側で風速を低下させて視程障害緩和を図るのを目的としている。従って、既設防雪柵には下部に無孔板を上部に有孔板を用いている。一方、新設の嵩上げ部分には有孔板を用いる。これは柵の風下側に急激な風速低下部分を生じさせずに、風の流れが剥離して乱流発生することのないように配慮したものであり、新設主柱の風下側への斜方傾斜も上記の理由によるものである。
本発明では、無孔板と有孔板を適宜に組み合わせて用いており、乱流発生による道路上への雪の吹きだまりおよび路上方での舞雪を防止するよう、有孔板の有孔比率と防雪板の傾斜角度を選定している。
以上のごとく、本発明によって有意な防雪柵の嵩上げ工法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 既設柵の配置説明図(正面視)
【図2】 既設柵の配置説明図(右側面視)
【図3】 既設柵の施工説明図(正面視・第一工程・防雪板除去)
【図4】 既設柵の施工説明図(右側面視・第一工程・防雪板除去)
【図5】 本発明の第二工程の説明図(正面視)
【図6】 本発明の第二工程の説明図(正右側面視)
【図7】 本発明の第三工程の説明図(正面視)
【図8】 本発明の第三工程の説明図(正右側面視)
【図9】 本発明の第四工程の説明図(正面視)
【図10】 本発明の第四工程の説明図(正右側面視)
【図11】 本発明の第五工程の説明図(正面視)
【図12】 本発明の第五工程の説明図(正右側面視)
【図13】 本発明の第六工程の説明図(正面視)
【図14】 本発明の第六工程の説明図(正右側面視)
【符号の説明】
【0010】
1 既設抗
2 既設主柱
3 既設防雪板
10 抗
11 主柱
12 主柱接続部材
13 防雪板
19 専用固定金具
20 杭固定部
21 突片
22 杭固定用ボルト
23 サポート部
24 スリット
25 主柱固定板
26 主柱固定板固定ボルト
27 主柱固定ボルト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1.既設防雪柵の防雪板を取り外す第一工程。
2.既設防雪柵の主柱間に新設抗を打設する第二工程。
3.前工程にて打設した抗に、既設主柱より上方に位置する嵩上げ高さを有する新設の主柱を取り付ける第三工程。
4.新設主柱と既設主柱間を適宜部材にて相互固定する第四工程。
5.第四工程にて用いた、新設主柱と既設主柱間の固定部材および新設主柱の嵩上げ高さ部分に防雪板を取り付ける第五工程。
6.第一工程にて取り外した防雪板の再取り付けを行う第六工程。
以上の各工程よりなることを特徴とする既設防雪柵嵩上げ工法。
【請求項1】
1.既設防雪柵の防雪板を取り外す第一工程。
2.既設防雪柵の主柱間に新設抗を打設する第二工程。
3.前工程にて打設した抗に、既設主柱より上方に位置する嵩上げ高さを有する新設の主柱を取り付ける第三工程。
4.新設主柱と既設主柱間を適宜部材にて相互固定する第四工程。
5.第四工程にて用いた、新設主柱と既設主柱間の固定部材および新設主柱の嵩上げ高さ部分に防雪板を取り付ける第五工程。
6.第一工程にて取り外した防雪板の再取り付けを行う第六工程。
以上の各工程よりなることを特徴とする既設防雪柵嵩上げ工法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−29008(P2013−29008A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176382(P2011−176382)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(501095473)理研興業株式会社 (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(501095473)理研興業株式会社 (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]