説明

映像データ記録再生制御装置

【課題】ユーザが、何気なく視聴している番組から他の番組へ視聴チャンネルを切り換えた後に、当初何気なく視聴していた番組に視聴チャンネルを戻した際に大切なシーンを見逃してしまっていた場合などに、他の番組の視聴期間であっても何気なく視聴していた番組を継続してキャッシュ録画する。
【解決手段】2つのチューナのうちの一方のチューナ1(視聴用チューナ)で、ユーザが指示するチャンネルを受信する。そして、ユーザがチャンネルの切り換えを行った場合には、チューナ1において、ユーザが要求したチャンネルの受信が行われる一方、他のチューナ2(一時記録用チューナ)において、ユーザによるチャンネル切り換え要求の直前にチューナ1で受信されていたチャンネルの選局及び一時記録が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクやハードディスクあるいは半導体メモリなどの大容量の記録媒体に対して映像データの記録及び再生を行う映像データ記録再生装置(以下、単に記録再生装置と呼ぶこともある)を制御する映像データ記録再生制御装置に関し、特に、TV(テレビジョン)放送における放送番組(テレビ番組)を通じて取得される映像データの記録及び再生を行う映像データ記録再生装置を制御する映像データ記録再生制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送番組などの映像(及び音声)のコンテンツの記録再生を行う記録再生装置としては、ビデオテープを用いたVTR(Video Tape Recorder:ビデオテープレコーダ)が知られているが、近年では、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)、半導体メモリなどの大容量の記録媒体を用いて映像データの記録再生を行うHDDレコーダやDVDレコーダなどの記録再生装置が知られている。また、例えばハードディスクなどのランダムアクセス可能な記録媒体を用いた記録再生装置において、視聴者が所望の番組を録画しながら他の録画番組を再生(視聴)できるように構成されているものも存在する。
【0003】
また、ハードディスクなどのランダムアクセス可能な大容量の記録媒体を用いることで、番組の録画中に、その番組の録画済みの部分の再生を行うことが可能なタイムシフト再生に類似する機能として、キャッシュ再生と呼ばれる機能も提案されている。
【0004】
このキャッシュ再生では、所定容量(所定時間)を限度として、放送中の視聴番組を常に記録媒体に一時的に録画(キャッシュ)することで、ユーザが少し前のシーンからもう一度視聴したい場合などに、このキャッシュとして蓄えられている範囲内において、時間をさかのぼって再生できるようにする機能である。タイムシフト再生やキャッシュ再生に関しては、例えば、下記の各特許文献1〜4などにおいても開示されている。
【0005】
下記の特許文献1には、タイムシフト再生やキャッシュ再生の再生対象の番組に、番組の区切れを設定する技術が開示されている。この特許文献1に開示されている技術によれば、ユーザは、キャッシュに録画されているデータの再生によって、何気なく視聴している番組において見逃してしまったシーンや特別にもう一度視聴し直したいと思うシーンを視聴することが可能となる。
【0006】
また、下記の特許文献2、3には、複数のチューナを利用して、あるチャンネルの番組の視聴が行われている際に視聴者が一時的に他のチャンネルに切り換えた場合、チャンネル切り換え前の番組の録画が行われる技術が開示されている。また、下記の特許文献4には、ピクチャインピクチャ視聴システムにおいて、親画面と子画面との表示切り換え、及び各画面に表示される映像のキャッシュ再生の操作を行うためのリモコン(リモートコントローラ)を1つにまとめることによって、ユーザの利便性を向上させる技術が開示されている。これらの特許文献2〜4に開示されている技術によれば、放送信号を受信・選局するチューナを複数設けることによって、特定の番組を録画する一方で他の番組(上記の特定の番組の裏番組)を再生・視聴することが可能となる。
【0007】
また、図9〜11には、ユーザ要求、チューナ状態、一時記録を行う対象チャンネル、一時記録の再生状態、モニタに表示される対象チャンネル(表示状態)のそれぞれの時間的な関係を模式的に示すタイミングチャートが図示されている。以下、図9〜11を参照しながら、従来の技術に係る動作の一例について説明する。
【0008】
なお、以下では、任意の時刻tαに行われる各動作、又は任意の時刻tαの状態を表す場合、時刻をパラメータとした関数によって表記する場合もある。すなわち、例えば、時刻t1において、ユーザによってCh1へのチャンネル切り換え要求(Ch1選択操作)が行われた場合には、U(t1)=Ch1と表記することがあり、時刻t4において、モニタにCh4のチャンネル表示が開始された場合には、D(t4)=Ch4と表記することがある。
【0009】
まず、図9を参照しながら、従来の技術に係る動作の第1の例について説明する。図9に図示されているタイミングチャートには、基本的に、ユーザがチャンネル切り換えを行った場合に、このチャンネル切り換えに連動してチューナが切り換わるとともに、チューナによる受信信号を一時記録装置が記録する場合の一例が図示されている。なお、図9には、図面の左から右方向に時刻(t)の流れが示されており、図面の縦方向には、ユーザ要求:U、チューナ状態:Tu、一時記録を行う対象チャンネル:C、一時記録データの再生状態:P、モニタに表示される対象チャンネル(表示状態):Dの各項目が配置されている。
【0010】
図9において、時刻t70におけるユーザの操作U(t70)=電源オン(PW ON)の後、ユーザが指示するチャンネル切り換え要求U(t71)=Ch1、U(t72)=Ch3、U(t73)=Ch4、U(t74)=Ch1に対して、チューナはその要求に応じて随時Tu(t71)=Ch1、Tu(t72)=Ch3、Tu(t73)=Ch4、Tu(t74)=Ch1のように、チャンネルの切り換えを行う。
【0011】
また、これにより、このチューナによってチューニングされているチャンネルの番組を記録する一時記録の対象チャンネルも、C(t71)=Ch1、C(t72)=Ch3、C(t73)=Ch4、C(t74)=Ch1となる。また、モニタ表示もユーザ要求に追従して、D(t71)=Ch1、D(t72)=Ch3、D(t73)=Ch4、D(t74)=Ch1となる。
【0012】
次に、時刻t75において、ユーザが一時記録装置に記録されたデータを再生する要求U(t75)=再生を行った場合、一時記録データの再生状態は、一時記録装置に記録されている番組の再生映像を出力するP(t75)=再生(例えば、時刻t74以降に一時記録されているCh1の番組)となって、表示状態D(t75)=再生(例えば、時刻t74以降に一時記録されているCh1の番組)となる。
【0013】
一方、一時記録装置では、継続してCh1の番組の録画が行われる。すなわち、一時記録装置は、ユーザが選局したチューナの映像データをそのまま記録する。そして、時刻t77においてユーザがチャンネルをCh4に切り換えるチャンネル切り換え要求U(t77)=Ch4を行った場合には、再び、このユーザ要求に応じて、チューナ状態Tu(t77)=Ch4、一時記録状態C(t77)=Ch4、表示状態D(t77)=Ch4となり、一時記録データの再生状態P(t77)=停止となる。
【0014】
続いて、図10を参照しながら、従来の技術に係る動作の第2の例について説明する。図10に図示されているタイミングチャートにおいても、図9に図示されているタイミングチャートと同様に、ユーザが選局したチャンネルがそのまま記録される場合の一例が図示されている。なお、図10には、図面の左から右方向に時刻(t)の流れが示されており、図面の縦方向には、ユーザ要求:U、チューナ状態:Tu、一時記録を行う対象チャンネル:C、所定の録画装置の録画状態:R、モニタに表示される対象チャンネル(表示状態):Dの各項目が配置されている。
【0015】
図10において、時刻t80におけるユーザの操作U(t80)=電源オン(PW ON)の後、ユーザが指示するチャンネル切り換え要求U(t81)=Ch1、U(t82)=Ch3、U(t83)=Ch4、U(t84)=Ch1に対して、チューナはその要求に応じて随時Tu(t81)=Ch1、Tu(t82)=Ch3、Tu(t83)=Ch4、Tu(t84)=Ch1のように、チャンネルの切り換えを行う。
【0016】
また、これにより、このチューナによってチューニングされているチャンネルの番組を記録する一時記録の対象チャンネルも、C(t81)=Ch1、C(t82)=Ch3、C(t83)=Ch4、C(t84)=Ch1となる。また、表示状態もユーザ要求に追従して、D(t81)=Ch1、D(t82)=Ch3、D(t83)=Ch4、D(t84)=Ch1となる。
【0017】
次に、時刻t85において、ユーザが一時記録装置に記録されたデータを他の記録媒体に記録(録画)する要求U(t85)=録画を行った場合、一時記録装置に記録されている番組の録画が開始される。すなわち、ユーザによる録画要求によって、所定の録画装置の録画状態R(t85)=録画(例えば、時刻t84以降に一時記録されているCh1の番組)となり、一時記録装置に記録されたデータが、所定の録画装置に出力されて記録媒体に記録される。
【0018】
その後、例えば、ユーザが指示するチャンネル切り換え要求U(t86)=Ch4、U(t87)=Ch1に連動して、チューナ状態Tu(t86)=Ch4、Tu(t87)=Ch1となるとともに、表示状態D(t86)=Ch4、D(t87)=Ch1となる一方、所定の録画装置は、一時記録装置に記録されているデータを他の記録媒体に録画する動作を継続して行い、その結果、所定の録画装置の状態は、時刻t86のチャンネル切り換えに対応して、R(t88)=Ch4となり、時刻t87のチャンネル切り換えに対応して、R(t89)=Ch1となる。
【0019】
続いて、図11を参照しながら、従来の技術に係る動作の第3の例について説明する。図11に図示されているタイミングチャートには、2つのチューナを利用して、チューナのチャンネル切り換え動作及び一時記録動作が行われる場合の一例が図示されている。なお、図11には、図面の左から右方向に時刻(t)の流れが示されており、図面の縦方向には、ユーザ要求:U、チューナ1のチューナ状態:Tu1、チューナ2のチューナ状態:Tu2、チューナ1に対応する一時記録動作:C1、一時記録装置によって記録されたデータの再生状態P1、モニタに表示される対象チャンネル(表示状態):Dの各項目が配置されている。
【0020】
図11において、ユーザが時刻t90においてチャンネル切り換え要求U(t90)=Ch6を行った場合、この要求に応じて、一方のチューナ(チューナ1)の状態がTu1(t90)=Ch6となって、ユーザの指示に従ってチャンネルを合わせる。また、表示状態もユーザの指示に従って、D(t90)=Ch6となる。また、ユーザが時刻t91においてチャンネル切り換え要求U(t91)=Ch1を行った場合も同様に、Tu1(t91)=Ch1、D(t91)=Ch1となる。
【0021】
ここで、時刻t92において、ユーザがこのチャンネル(Ch1)を一応記録しておこうと思い、一時記録要求U(t92)=記録を行ったとする。この場合、一時記録装置は、このチューナ1のチャンネル(Ch1)番組の一時記録動作C1(t92)=Ch1を開始する。
【0022】
この状態のときに、ユーザがチャンネル切り換え要求U(t93)=Ch3、U(t94)=Ch4を行った場合には、チューナ1の選局及び一時記録装置の一時記録動作はそのまま継続される一方、もう一方のチューナ2で、Tu2(t93)=Ch3、Tu2(t94)=Ch1のように選局が行われ、表示状態もこのユーザ操作に連動して、D(t93)=Ch3、D(t94)=Ch4となる。
【0023】
これによって、ユーザが特定のチャンネルの番組の一時記録を指示した場合には、その後のチャンネルの選局及びモニタ表示は、別のチューナによって行われ、番組の録画(一時記録)中であっても、他の番組の視聴が可能となる。
【0024】
また、時刻t95において、ユーザが一時記録装置に記録されたデータを再生する要求U(t95)=再生を行った場合、一時記録データの再生状態は、一時記録装置に記録されている番組の再生映像を出力するP1(t95)=再生(例えば、時刻t93以降に一時記録されているCh1の番組)となって、表示状態D(t95)=再生(例えば、時刻t93以降に一時記録されているCh1の番組)となる。
【0025】
この後の動作は、ユーザやメーカ側の設定によって様々であるが、例えば、ユーザが時刻t96で一時記録データの再生停止を要求した場合(U(t97)=再生停止)には、一時記録データの再生状態P1(t97)=停止(例えば、時刻t97におけるCh1の番組で停止)となるとともに、表示状態D(t97)=Ch4となる。また、ユーザによる別のチャンネル選局U(t98)=Ch8に対してチューナ2がTu2(t98)=Ch8となるとともに、D(t98)=Ch8となる。さらに、U(t99)=Ch1のように、ユーザがCh1の選局を行った場合には、P1(t99)=再生(時刻t97以降のCh1の番組(一時記録データ)の再生)が再開され、D(t99)=再生(Ch1の一時記録データ)となる。
【特許文献1】特開2002−100162号公報(段落0003〜0006、0035〜0037)
【特許文献2】特開2002−51290号公報(図2〜4)
【特許文献3】特開2003−52001号公報(段落0028、図1)
【特許文献4】特開2004−72449号公報(段落0082〜0084、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、キャッシュ再生を可能にするキャッシュ録画は視聴中の番組を記録するものであるため、ユーザが選局した視聴チャンネルに依存して、視聴中の映像データがキャッシュされることになる。このため、キャッシュ機能を十分に活用するためには、ユーザは、チャンネルの切り換えをむやみ行わないことが望ましい。すなわち、チャンネル切り換えの激しいユーザにとっては、キャッシュ機能を十分に活用することはできないという問題がある。
【0027】
また、特許文献2、3に開示されている技術では、複数のチャンネルのうちのどのチャンネルで放送されている番組をキャッシュ録画の対象番組とするかに関しては、ユーザの意思によって選択される必要がある。したがって、ユーザは、キャッシュされる番組を意識する必要があり、キャッシュ録画機能に本来求められている「何気なく視聴している番組に対してのキャッシュ記録」という観点においては、決して十分なものであるとは言えないという問題がある。
【0028】
また、特許文献4に開示されている技術では、親画面において再生されている番組の録画を固定チャンネル録画の対象とすることで、特定の番組(親画面に表示される番組)のチャンネルを固定して録画しながら、他のチャンネルの選局、再生が可能となるが、上述の特許文献2、3と同様に、ユーザは、親画面及び子画面の関係によってキャッシュ録画の対象番組を決める必要がある。さらに、特許文献4に開示されている技術は、親画面及び子画面を利用していない全画面表示(1画面表示)による番組視聴に対応しておらず、全画面表示の際には、特許文献2、3に開示されている技術と同様に、ユーザは、何らかの方法によって、キャッシュ録画の対象番組を選択しなければならないという問題がある。
【0029】
上記の問題に鑑み、本発明は、ユーザが何気なく視聴している番組から他の番組へ視聴チャンネルを切り換えた後に、当初何気なく視聴していた番組に視聴チャンネルを戻した際に大切なシーンを見逃してしまっていた場合などにおいて、他の番組の視聴期間であっても、何気なく視聴していた番組を継続してキャッシュ録画する映像データ記録再生制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0030】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の態様によれば、複数のチューナと、前記複数のチューナのそれぞれにおいて選局されているチャンネルの映像データの一時記録を行う一時記録手段とを有した映像データ記録再生装置の動作制御を行う映像データ記録再生制御装置であって、
ユーザが視聴を行うチャンネルを指定するチャンネル切り換え要求を検出するチャンネル切り換え要求検出手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で検出された前記チャンネル切り換え要求に基づき、前記複数のチューナのうちのいずれか1つの選局制御を行うとともに、前記選局制御がされたチューナが受信している映像データを所定の表示装置に出力する制御を行うチューナ制御手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で新たなチャンネル切り換え要求が検出された場合に、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信に使用されているチューナとは異なる他のチューナを用いて、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信が行われるように制御するとともに、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信に使用されているチューナを用いて、前記新たなチャンネル切り換え要求で指定されたチャンネルの受信が行われるように制御するチューナ選択制御手段とを、
有する映像データ記録再生制御装置。
【0031】
また、上記の目的を達成するため、本発明の第2の態様によれば、複数のチューナと、前記複数のチューナのそれぞれにおいて選局されているチャンネルの映像データの一時記録を行う一時記録手段とを有した映像データ記録再生装置の動作制御を行う映像データ記録再生制御装置であって、
ユーザが視聴を行うチャンネルを指定するチャンネル切り換え要求を検出するチャンネル切り換え要求検出手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で検出された前記チャンネル切り換え要求に基づき、前記複数のチューナのうちのいずれか1つの選局制御を行うとともに、前記選局制御がされたチューナが受信している映像データを所定の表示装置に出力する制御を行うチューナ制御手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で新たなチャンネル切り換え要求が検出された場合に、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信に使用されているチューナとは異なる他のチューナが使用中か否かを判断し、前記他のチューナが未使用の場合には前記他のチューナを用いて、前記新たなチャンネル切り換え要求で指定されたチャンネルの受信が行われるように制御するチューナ選択制御手段とを、
有する映像データ記録再生制御装置。
【0032】
また、上記の目的を達成するため、本発明の第3の態様によれば、複数のチューナと、前記複数のチューナのそれぞれにおいて選局されているチャンネルの映像データの一時記録を行う一時記録手段とを有した映像データ記録再生装置の動作制御を行う映像データ記録再生制御装置であって、
ユーザが視聴を行うチャンネルを指定するチャンネル切り換え要求を検出するチャンネル切り換え要求検出手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で検出された前記チャンネル切り換え要求に基づき、前記複数のチューナのうちのいずれか1つの選局制御を行うとともに、前記選局制御がされたチューナが受信している映像データを所定の表示装置に出力する制御を行うチューナ制御手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で新たなチャンネル切り換え要求が検出された場合に、前回チャンネル切り換え要求が検出された時刻から前記新たなチャンネル切り換え要求が検出された時刻までの番組視聴時間を計測する番組視聴時間計測手段と、
前記番組視聴時間計測手段で計測された前記番組視聴時間が所定の時間以上の場合には、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信に使用されているチューナとは異なる他のチューナを用いて、前記新たなチャンネル切り換え要求で指定されたチャンネルの受信が行われるように制御するチューナ選択制御手段とを、 有する映像データ記録再生制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0033】
上述の本発明の第1の態様によれば、ユーザがチャンネルを切り換えた場合、視聴に利用されているチューナによって、ユーザによるチャンネル切り換え要求に応じた選局が行われるとともに、視聴に利用されていないチューナによって、ユーザがチャンネル切り換え要求を行う直前に視聴していたチャンネルの受信及び一時記録が行われるようになる。
【0034】
また、上述の本発明の第2の態様によれば、ユーザがチャンネルを切り換えた場合、複数のチューナ(録画などによって使用中のチューナを除く)が交互にチャンネル切り換え要求に対応して、ユーザがチャンネル切り換え要求を行う直前に視聴していたチャンネルの受信及び一時記録が行われるようになる。
【0035】
また、上述の本発明の第3の態様によれば、ユーザがチャンネル切り換え直前に所定の時間以上視聴していたチャンネルの番組を、一時記録の対象として最も適切な番組とし、この番組の一時記録動作を自動的に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図面を参照しながら、本発明の第1〜第3の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1〜第3の実施の形態において用いられる記録再生装置の構成の一例について説明する。図1は、本発明の第1〜第3の実施の形態において用いられる記録再生装置の構成の概略を示すブロック図であり、図2は、本発明の第1〜第3の実施の形態において用いられる記録再生装置の記録処理部及び制御部によって実現される機能の一例を示すブロック図である。
【0037】
図1に図示されている記録再生装置50は、アンテナや外部機器(他の再生装置)などから供給される入力信号を受けて、その信号に含まれるデータ(映像データ)を記録媒体に記録する機能や、記録媒体に記録されているデータを読み出して、TVなどの表示装置や他の記録装置などにデータを再生して出力する機能を有している。なお、記録再生装置50は、予約設定された時刻やチャンネルに基づいて放送番組の録画を行う機能や、番組を一時的に記録し再生を行う一時記録機能及びキャッシュ再生機能も有している。
【0038】
上記の機能を実現するため、図1に図示されている記録再生装置50は、外部(アンテナや他の再生装置など)から供給される入力信号を受ける外部機器入力部1と、選局機能を備えた第1放送受信部(チューナ1)2及び第2放送受信部(チューナ2)3と、外部機器入力部1や第1及び第2放送受信部2、3などから供給される入力信号を記録するための記録媒体を有する記録処理部4と、記録再生装置50の動作状況やユーザによる操作状況などを表示する表示パネルなどの表示部5と、この記録再生装置50をリモコンなどのユーザインターフェースを通して操作を可能とするためのユーザ制御部6と、外部機器入力部1や第1及び第2放送受信部2、3などから供給される入力信号や記録媒体から読み出された信号を、外部(表示装置や他の録画装置など)に対して出力する外部機器出力部7と、各構成要素の動作制御を行う制御部8とを有している。
【0039】
また、図1に図示されている記録再生装置50の記録処理部4及び制御部8は、図2に図示されている機能を実現する。図2において、外部機器入力部1や第1及び第2放送受信部2、3から供給される入力信号は、その後の処理の対象となる信号を少なくとも1つ以上選択するための信号選択部9に送られ、信号の選択が行われる。処理の対象として選択された信号は、記録信号処理部10によって圧縮処理(例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式)などの記録信号処理が行われる。
【0040】
そして、この記録信号処理部10による記録信号処理後のデータは、記録制御部11及び記録媒体管理部12の制御によって、主に第1及び第2放送受信部2、3で受信された放送信号を一時的にキャッシュする一時記録部13、14や、長期的に映像の保存を行う記録媒体15に送られて記録(録画)される。一時記録部13、14は、例えばHDDによって実現され、記録媒体15は、例えばHDDやDVDによって実現される。
【0041】
なお、図2では、一時記録部13、14、記録媒体15は、それぞれ独立して図示されているが、1つのハードウェアによって実現することも可能である。すなわち、一時記録部13、14、記録媒体15はそれぞれ個別のハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、高速アクセスが可能な大容量記録装置(例えばHDDなど)の記録領域を割り当てたり、個別のファイルとして格納したりすることによって、1つの大容量記録装置で実現されてもよい。
【0042】
また、一時記録部13、14、記録媒体15に記録されているデータの再生時には、記録媒体管理部12の制御によって、例えばユーザ制御部6(図1参照)から指示された映像データが、適切な一時記録部13、14、記録媒体15から読み出される。そして、記録媒体管理部12によって読み出されたデータは、再生制御部16の制御によって再生信号処理部17に送られて伸長処理(例えばMPEG伸長)などの再生信号処理が行われる。再生信号処理部17による再生信号処理後のデータは、表示制御部18の制御によって、ディスプレイ表示処理部19による処理(例えば、オンスクリーンディスプレイ処理など)の後、外部機器への出力信号として外部機器出力部7(図1参照)に出力される。
【0043】
また、図2に図示されているように、予約録画のスケジュールなどが記載された予約録画設定テーブルの管理や予約録画の開始指示/終了指示などを行う予約録画制御部20、日時管理や計時機能などを有するシステムタイマ部21も実現される。
【0044】
また、図2には、システム全体の機能を実現するために各機能ブロックを制御するシステム制御部22も図示されている。なお、後述する本発明の各種機能も、このシステム制御部22において制御される。
【0045】
なお、図1及び図2では、記録再生装置50の各機能をブロックによって表現しているが、これらの機能は、ソフトウェア及び/又はハードウェアによって実現可能である。特に、情報の処理を行うブロックの機能は、コンピュータに搭載されたCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)によるプログラムの実行によって実現可能である。
【0046】
次に、上述の図1及び図2に図示されている記録再生装置50によって実現可能な各種機能について説明する。
【0047】
<第1の実施の形態>
まず、図3、図4を参照しながら、本発明の第1の実施の形態について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態における記録再生装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0048】
図3には、図1に図示されているように、2つの第1及び第2放送受信部(チューナ1、2)2、3を有し、各チューナ1、2からの信号をそれぞれ自動で一時記録するための一時記録機能(キャッシュ機能)を実装している記録再生装置の動作が図示されている。なお、図3には、図面の左から右方向に時刻(t)の流れが示されており、図面の縦方向には、ユーザ要求:U、チューナ1の状態:Tu1、チューナ2の状態:Tu2、チューナ1の一時記録動作:C1、チューナ2の一時記録動作:C2、モニタに表示する対象チャンネル(表示状態):Dの各項目が配置されている。
【0049】
図3において、記録再生装置は、例えば電源投入時から一時記録機能が動作するように構成されている。すなわち、時刻t0におけるユーザの操作U(t0)=電源オン(PW ON)と同時に、チューナ1及びチューナ2の一時記録動作が始動する。
【0050】
続いて行われるユーザによるチャンネル切り換え要求U(t1)=Ch1、U(t2)=Ch3、U(t3)=Ch4、U(t4)=Ch6、U(t5)=Ch4、U(t6)=Ch1、U(t7)=Ch6に対して、チューナ1は、その要求に応じて随時Tu1(t1)=Ch1、Tu1(t2)=Ch3、Tu1(t3)=Ch4、Tu1(t4)=Ch6、Tu1(t5)=Ch4、Tu1(t6)=Ch1、Tu1(t7)=Ch6のように、チャンネルの切り換えを行う。また、このチューナ1の一時記録の対象チャンネルもユーザのチャンネル切り換え要求に連動して、C1(t1)=Ch1、C1(t2)=Ch3、C1(t3)=Ch4、C1(t4)=Ch6、C1(t5)=Ch4、C1(t6)=Ch1、C1(t7)=Ch6となり、モニタ表示もユーザのチャンネル切り換え要求に追従して、D(t1)=Ch1、D(t2)=Ch3、D(t3)=Ch4、D(t4)=Ch6、D(t5)=Ch4、D(t6)=Ch1、D(t7)=Ch6となる。すなわち、チューナ1は、ユーザのチャンネル切り換え要求に対応して、ユーザが視聴するチャンネルの受信を行う視聴用チューナであると言える。
【0051】
一方、チューナ2は、ユーザがチャンネル切り換え要求の指示を行う直前に視聴していたチャンネルを選局し、このチャンネルの番組が一時記録されるように動作を行う。すなわち、チューナ2は、図3に矢印によって示されているように、ユーザがチャンネルを切り換える直前に視聴していたチャンネルを引き継ぐ形で、Tu2(t2)=Ch1、Tu2(t3)=Ch3、Tu2(t4)=Ch4、Tu2(t5)=Ch6、Tu2(t6)=Ch4、Tu2(t7)=Ch1となる。また、この動作に追従して、チューナ2の一時記録動作も、C2(t2)=Ch1、C2(t3)=Ch3、C2(t4)=Ch4、C2(t5)=Ch6、C2(t6)=Ch4、C2(t7)=Ch1となる。すなわち、すなわち、チューナ2は、ユーザがチャンネル切り換え要求の直前まで視聴していたチャンネルの受信を行う一時記録用チューナであると言える。
【0052】
これにより、ユーザがチャンネル切り換え直前に視聴していたチャンネルの番組を、一時記録の対象として最も適切な番組とし、この番組の一時記録動作を自動的に行うことが可能となる。
【0053】
次に、図4を参照しながら、本発明の第1の実施の形態における記録再生装置で行われる処理について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態における記録再生装置の処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、説明を簡素化するためにチャンネル切り換え及び一時記録動作に係る処理についてのみ説明する。
【0054】
図4に示すように、記録再生装置は電源がオンになるとシステムを順次起動する。その一環として、ステップS101でチューナ1、2を起動し、ステップS102でチューナ1で選局されている受信データ(番組)の一時記録動作を自動的に開始し、ステップS103で選局されたチャンネルの番組(あるいは、記録媒体に記録されている映像)をTVなどの表示モニタに出力する。
【0055】
また、記録再生装置は、ステップS104において、ユーザからのチャンネル切り換え要求の入力をチェックする。ステップS104でチャンネル切り換え要求が検出されない場合には、ステップS103に戻って、モニタに映像を表示しながら、チャンネル切り換え要求の入力監視状態となる。一方、ユーザからのチャンネル切り換え要求が検出された場合には、ステップS105に進む。
【0056】
ステップS104でチャンネル切り換え要求が検出された場合には、ステップS105において、視聴に利用されていないチューナ2は、視聴中のチャンネルと同一チャンネル(すなわち、チューナ1で選局されているチャンネル)に選局を切り換える。この処理によって、チューナ1で選局され一時記録されていたチャンネルは、チューナ2に引き継がれることになる。
【0057】
また、ステップS106において、現在視聴に利用されているチューナ1が、ステップS104でチャンネル切り換え要求によって指示されたチャンネルを選局し、ステップS103に戻ってチューナ1で選局された番組を表示モニタに出力し、上述の動作を繰り返す。この処理によって、ユーザによるチャンネル切り換え要求は、チューナ1によって対応されることになる。
【0058】
以上、説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、ユーザがチャンネルを切り換えた場合、視聴に利用されているチューナ1によって、ユーザによるチャンネル切り換え要求に応じた選局が行われるとともに、視聴に利用されていないチューナ2によって、ユーザがチャンネル切り換え要求を行う直前に視聴していたチャンネルの受信及び一時記録が行われるようになる。
【0059】
<第2の実施の形態>
まず、図5、図6を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態における記録再生装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0060】
図5には、図1に図示されているように、2つの第1及び第2放送受信部(チューナ1、2)2、3を有し、各チューナ1、2からの信号をそれぞれ自動で一時記録するための一時記録機能(キャッシュ機能)を実装している記録再生装置の動作が図示されている。なお、図5には、図面の左から右方向に時刻(t)の流れが示されており、図面の縦方向には、ユーザ要求:U、チューナ1の状態:Tu1、チューナ2の状態:Tu2、チューナ1の一時記録動作:C1、チューナ2の一時記録動作:C2、モニタに表示する対象チャンネル(表示状態):Dの各項目が配置されている。
【0061】
図5において、記録再生装置は、例えば電源投入時から一時記録機能が動作するように構成されている。すなわち、時刻t10におけるユーザの操作U(t10)=電源オン(PW ON)と同時に、チューナ1及びチューナ2の一時記録動作が始動する。
【0062】
続いて行われるユーザによるチャンネル切り換え要求U(t11)=Ch1に対しては、チューナ1が、その要求に応じてTu1(t11)=Ch1のようにチャンネル切り換えを行う。また、このチューナ1の一時記録の対象チャンネルもユーザのチャンネル切り換え要求に連動して、C1(t11)=Ch1となり、モニタ表示もユーザのチャンネル切り換え要求に追従して、D(t11)=Ch1となる。
【0063】
さらに、ユーザが次のチャンネル切り換え要求U(t12)=Ch3を行った場合には、今度はチューナ2がその要求に応じて、Tu2(t12)=Ch3のようにチャンネル切り換えを行う。また、このチューナ2の一時記録の対象チャンネルもユーザのチャンネル切り換え要求に連動して、C2(t12)=Ch3となり、モニタ表示もユーザのチャンネル切り換え要求に追従して、D(t12)=Ch3となる。
【0064】
以降、上記の動作と同様に、チューナ1及びチューナ2によって交互にユーザによるチャンネル切り換え要求に対する対応が行われる。すなわち、時刻t13〜t17にユーザによって行われるチャンネル切り換え要求に対して、時刻t13、t15、t17のチャンネル切り換え要求に対してはチューナ1による選局が行われ、時刻t14、t16のチャンネル切り換え要求に対してはチューナ2による選局が行われる。
【0065】
すなわち、ユーザによるチャンネル切り換え要求U(t13)=Ch4、U(t15)=Ch4、U(t17)=Ch6のそれぞれに対して、チューナ1の状態はTu1(t13)=Ch4、Tu1(t15)=Ch4、Tu1(t17)=Ch6となり、チューナ1の一時記録動作はC1(t13)=Ch4、C1(t15)=Ch4、C1(t17)=Ch6となり、モニタ表示はD(t13)=Ch4、D(t15)=Ch4、D(t17)=Ch6となる。なお、時刻t15の前後では、チューナ1は同一チャンネルにチャンネル切り換えを行うことになり、実質的には、チューナ1の選局がそのまま維持されることになる。
【0066】
また、ユーザによるチャンネル切り換え要求U(t14)=Ch6、U(t16)=Ch1のそれぞれに対して、チューナ2の状態はTu2(t14)=Ch6、Tu2(t16)=Ch1となり、チューナ2の一時記録動作はC2(t14)=Ch6、C2(t16)=Ch1となり、モニタ表示はD(t14)=Ch6、D(t16)=Ch1となる。
【0067】
これにより、上述の第1の実施の形態と同様に、ユーザがチャンネル切り換え直前に視聴していたチャンネルの番組を、一時記録の対象として最も適切な番組とし、この番組の一時記録動作を自動的に行うことが可能となる。
【0068】
次に、図6を参照しながら、本発明の第2の実施の形態における記録再生装置で行われる処理について説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態における記録再生装置の処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、説明を簡素化するためにチャンネル切り換え及び一時記録動作に係る処理についてのみ説明する。
【0069】
図6に示すように、記録再生装置は電源がオンになるとシステムを順次起動する。その一環として、ステップS201でチューナ1、2を起動し、ステップS202でチューナ1で選局されている受信データ(番組)の一時記録動作を自動的に開始し、ステップS203で選局されたチャンネルの番組(あるいは、記録媒体に記録されている映像)をTVなどの表示モニタに出力する。
【0070】
また、記録再生装置は、ステップS204において、ユーザからのチャンネル切り換え要求の入力をチェックする。ステップS204でチャンネル切り換え要求が検出されない場合には、ステップS203に戻って、モニタに映像を表示しながら、チャンネル切り換え要求の入力監視状態となる。一方、ユーザからのチャンネル切り換え要求が検出された場合には、ステップS207に進む。
【0071】
ステップS204でチャンネル切り換え要求が検出された場合には、ステップS207において、視聴に利用されていないチューナが使用中の状態か、あるいは未使用の状態かのチェックを行う。なお、例えば、チェック対象のチューナが録画に使用されている状態の場合は、このチューナは使用中であると判断され、単に任意のチャンネルを選局及び受信している状態などの場合には、このチューナは未使用の状態であると判断される。
【0072】
ステップS207で視聴に利用されていないチューナが未使用の状態であると判断された場合、ステップS208において、このチューナによって、ステップS204で入力されたチャンネル切り換え要求の対象チャンネルの選局(さらには、一時記録動作及び表示)が行われる。なお、チャンネル切り換え要求前に視聴のために利用されていたチューナでは、そのままチャンネル切り換え要求前に選局しているチャンネルの受信及び一時記録が行われる。これにより、ユーザがチャンネル切り換え直前に視聴していたチャンネルの番組の一時記録は継続して行われることになる。
【0073】
そして、ステップS209において、チャンネル切り換え要求に対応したチューナのチャンネルを表示モニタへの出力チャンネルとするように出力選択スイッチを切り換え、ステップS203に戻ってチューナ2で選局された番組を表示モニタに出力し、上述の動作を繰り返す。
【0074】
一方、ステップS207で視聴に利用されていないチューナが使用中の状態であると判断された場合には、ステップS210において、現在視聴に利用されているチューナ1が、ステップS204でチャンネル切り換え要求によって指示されたチャンネルを選局し、ステップS203に戻ってチューナ1で選局された番組を表示モニタに出力し、上述の動作を繰り返す。
【0075】
以上、説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、ユーザがチャンネルを切り換えた場合、複数のチューナ(録画などによって使用中のチューナを除く)が交互にチャンネル切り換え要求に対応することにより、ユーザがチャンネル切り換え要求を行う直前に視聴していたチャンネルの受信及び一時記録が行われるようになる。
【0076】
<第3の実施の形態>
まず、図7、図8を参照しながら、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態における記録再生装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【0077】
図7には、図1に図示されているように、2つの第1及び第2放送受信部(チューナ1、2)2、3を有し、各チューナ1、2からの信号をそれぞれ自動で一時記録するための一時記録機能(キャッシュ機能)を実装している記録再生装置の動作が図示されている。なお、図7には、図面の左から右方向に時刻(t)の流れが示されており、図面の縦方向には、ユーザ要求:U、チューナ1の状態:Tu1、チューナ2の状態:Tu2、チューナ1の一時記録動作:C1、チューナ2の一時記録動作:C2、モニタに表示する対象チャンネル(表示状態):Dの各項目が配置されている。
【0078】
なお、図7において、時刻t21から時刻t22までの時間T1、時刻t22から時刻t23までの時間T2、時刻t23から時刻t24までの時間T3、時刻t24から時刻t25までの時間T4、時刻t25から時刻t26までの時間T5、時刻t26から時刻t27までの時間T6、時刻t27から時刻t28までの時間T7、時刻t28から時刻t29までの時間T8、時刻t29から時刻t30までの時間T9、時刻t30から時刻t31までの時間T10が図示されている。これらの各時間T1〜T10の長さの関係は、基準となる所定の時間T0に対して、T5、T7〜T10がT0よりも短く、T1〜T4、T6がT0よりも長いものとする。
【0079】
図7において、記録再生装置は、例えば電源投入時から一時記録機能が動作するように構成されている。すなわち、時刻t20におけるユーザの操作U(t20)=電源オン(PW ON)と同時に、チューナ1及びチューナ2の一時記録動作が始動する。
【0080】
まず、時刻t21におけるユーザによるチャンネル切り換え要求U(t21)=Ch1に対しては、チューナ1が、その要求に応じてTu1(t21)=Ch1のようにチャンネル切り換えを行う。また、このチューナ1の一時記録の対象チャンネルもユーザのチャンネル切り換え要求に連動して、C1(t21)=Ch1となり、モニタ表示もユーザのチャンネル切り換え要求に追従して、D(t21)=Ch1となる。
【0081】
また、記録再生装置は、チャンネル切り換え要求が行われた場合には、前回のチャンネル切り換え要求から今回のチャンネル切り換え要求までの時間を計測するとともに、計測された時間と所定の時間T0との比較を行って、その比較結果に応じたチューナの選択を行うことができるように構成されている。
【0082】
例えば、時刻t22において、ユーザによるチャンネル切り換え要求U(t22)=Ch3が行われた場合、前回のチャンネル切り換え要求の時刻t21と、今回のチャンネル切り換え要求t22との間の時間T1が、所定の時間T0よりも長いことが把握される。そして、所定の時間T0以上視聴が行われていたチャンネルでは、ユーザが興味を示している番組が放送されていると判断され、その結果、チャンネル切り換え要求前にユーザが視聴していたチャンネルに関して、一時記録動作が継続して行われるように、今回のチャンネル切り換え要求に対しては別のチューナによる選局及び一時記録動作が行われる。
【0083】
すなわち、時刻t22におけるユーザによるチャンネル切り換え要求U(t22)=Ch3に対しては、チューナ2がその要求に応じて、Tu2(t22)=Ch3のようにチャンネル切り換えを行う。また、このチューナ2の一時記録の対象チャンネルもユーザのチャンネル切り換え要求に連動して、C2(t22)=Ch3となり、モニタ表示もユーザのチャンネル切り換え要求に追従して、D(t22)=Ch3となる。
【0084】
また、同様に、時刻t23〜t25におけるユーザのチャンネル切り換え要求U(t23)=Ch4、U(t24)=Ch6、U(t25)=Ch3に関しても、各チャンネルの視聴時間T2、T3、T4が所定の時間T0より長いため、視聴中だったチャンネルの受信及び一時記録動作が継続されるとともに、チャンネル切り換え要求への対応が別のチューナによって行われる。すなわち、時刻t23では、Tu1(t23)=Ch4、C1(t23)=Ch4、D(t23)=Ch4となり、時刻t24では、Tu2(t24)=Ch6、C2(t24)=Ch6、D(t24)=Ch6となり、時刻t25では、Tu1(t25)=Ch3、C1(t25)=Ch3、D(t25)=Ch3となる。
【0085】
一方、例えば、時刻t26において、ユーザによるチャンネル切り換え要求U(t26)=Ch4が行われた場合には、前回のチャンネル切り換え要求の時刻t25と、今回のチャンネル切り換え要求t26との間の時間T5が、所定の時間T0よりも短いことが把握される。この場合、所定の時間T0より短い視聴しか行われなかったチャンネルは、ユーザが興味を持たなかった番組が放送されていると判断され、その結果、ユーザの視聴に利用されているチューナが、チャンネル切り換え要求に応じた選局及び一時記録動作を行う。
【0086】
すなわち、時刻t26におけるユーザによるチャンネル切り換え要求U(t26)=Ch4に対しては、視聴に利用されていたチューナ1がその要求に応じて、Tu1(t26)=Ch4のようにチャンネル切り換えを行う。また、このチューナ1の一時記録の対象チャンネルもユーザのチャンネル切り換え要求に連動して、C1(t26)=Ch4となり、モニタ表示もユーザのチャンネル切り換え要求に追従して、D(t26)=Ch4となる。
【0087】
さらに、時刻t27においては、時間T6(所定の時間T0以上)の視聴の後にチャンネル切り換え要求U(t27)=Ch6が行われており、チューナ2がこのチャンネル切り換え要求に対応する。その結果、Tu2(t27)=Ch6(ただし、既にチューナ2はCh6を選局している)、C2(t27)=Ch6、D(t27)=Ch6となる。
【0088】
以降、時刻t28〜t31におけるユーザによるチャンネル切り換え要求U(t28)=Ch1、U(t29)=Ch6、U(t30)=Ch4、U(t31)=Ch8はすべて所定の時間T0より短い視聴しか行われなかった後に行われているものである。したがって、基本的には視聴中のチャンネルを受信しているチューナ2が、チャンネル切り換え要求に対応する。
【0089】
ただし、図7に図示されているように、時刻t30におけるユーザによるチャンネル切り換え要求U(t30)=Ch4に対しては、チューナ1がCh4を選局していることから、チューナ1及びチューナ2の選局を変更せずに、チューナ1が用いられることが望ましい。また、時刻t31においては、本来、ユーザはCh4の番組に興味がないと判断されるべきであるが、その時点以前で最後に連続視聴時間が基準となる所定の時間T0を超えた時刻t26〜時刻t27において選局されたチャンネルであり、それゆえ、チューナ1ではCh4の一時記録動作が時刻t26以降の時間T11の間で継続されている。つまり、これは、時刻t27、t28、t29、t30、t31におけるチャンネル切り換え要求は、ユーザが時刻t26で選局したチャンネル(Ch4)を視聴しているときに他のチャンネルを回遊していると判断され、時刻t30〜時刻t31の間におけるチューナ1でのCh4の視聴が所定の時間T0以下であるが、時刻t31におけるチャンネル切り換え要求に対してはチューナ2が用いられることが望ましい。
【0090】
すなわち、時刻t28〜t31において、時刻t28では、Tu2(t28)=Ch1、C2(t28)=Ch1、D(t28)=Ch1となり、時刻t29では、Tu2(t29)=Ch6、C2(t29)=Ch6、D(t29)=Ch6となり、時刻t30ではチューナ1の選局が利用されてD(t30)=Ch4となり、時刻t31では、Tu2(t31)=Ch8、C2(t31)=Ch8、D(t31)=Ch8となる。
【0091】
これにより、ユーザがチャンネル切り換え直前に所定の時間T0以上視聴していたチャンネルの番組を、一時記録の対象として最も適切な番組とし、この番組の一時記録動作を自動的に行うことが可能となる。
【0092】
次に、図8を参照しながら、本発明の第3の実施の形態における記録再生装置で行われる処理について説明する。図8は、本発明の第3の実施の形態における記録再生装置の処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、説明を簡素化するためにチャンネル切り換え及び一時記録動作に係る処理についてのみ説明する。
【0093】
図8に示すように、記録再生装置は電源がオンになるとシステムを順次起動する。その一環として、ステップS301でチューナ1、2を起動し、ステップS302でチューナ1で選局されている受信データ(番組)の一時記録動作を自動的に開始し、ステップS311で視聴時間を計測するためのタイマをリセット及びスタートさせるとともに、ステップS303で選局されたチャンネルの番組(あるいは、記録媒体に記録されている映像)をTVなどの表示モニタに出力する。
【0094】
また、記録再生装置は、ステップS304において、ユーザからのチャンネル切り換え要求の入力をチェックする。ステップS304でチャンネル切り換え要求が検出されない場合には、ステップS303に戻って、モニタに映像を表示しながら、チャンネル切り換え要求の入力監視状態となる。一方、ユーザからのチャンネル切り換え要求が検出された場合には、ステップS307に進む。
【0095】
ステップS304でチャンネル切り換え要求が検出された場合には、ステップS307において、視聴に利用されていないチューナが使用中の状態か、あるいは未使用の状態かのチェックを行う。なお、例えば、チェック対象のチューナが録画(ここで言う録画とは、例えば予約録画のようなユーザが意図した録画などである)に使用されている状態の場合は、このチューナは使用中であると判断され、単に任意のチャンネルを選局及び受信している状態などの場合には、このチューナは未使用の状態であると判断される。
【0096】
ステップS307で視聴に利用されていないチューナが未使用の状態であると判断された場合、ステップS312において、チャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの視聴時間のチェックが行われる。なお、このチェックでは、図7における時間T1〜T10のそれぞれが所定の時間T0よりも長いか否かのチェックが行われる。そして、チャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの視聴時間が所定の時間T0よりも長い場合にはステップS308に進む。
【0097】
一方、ステップS312でチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの視聴時間が所定の時間T0以下の場合にはステップS313に進み、ステップS313において、視聴に利用されていないチューナのチャンネルと要求チャンネルとが同一か否かのチェックが行われる。
【0098】
なお、視聴に利用されていないチューナのチャンネルと要求チャンネルとが同一の場合は、例えば図7における時刻t30におけるチャンネル切り換え要求に相当し、この場合にはステップS309に進んで、ステップS309において、チャンネル切り換え要求に対応したチューナ(視聴に利用されていないチューナ)のチャンネルを表示モニタへの出力チャンネルとするように出力選択スイッチを切り換え、ステップS311に戻って上述の動作を繰り返す。
【0099】
また、ステップS313で視聴に利用されていないチューナのチャンネルと要求チャンネルとが同一ではない場合には、ステップS314において、それ以前で最後に連続視聴時間が所定の時間T0を超えたときのチューナと現時点での視聴利用チューナとが同一か否かがチェックされる。ここで、これらのチューナが同一の場合(例えば、図7において時刻t31のチャンネル切り換え要求時には、それまでチューナ1でCh4が視聴されており、それ以前で所定の時間T0を超える連続視聴が最後に発生したとき(時刻t26〜時刻t27の間)のチューナが同一の場合)にはステップS308に進み、チューナが異なる場合にはステップS310に進む。
【0100】
ステップS308では、視聴に利用されていないチューナによって、ステップS304で入力されたチャンネル切り換え要求の対象チャンネルの選局(さらには、一時記録動作及び表示)が行われる。なお、チャンネル切り換え要求前に視聴のために利用されていたチューナでは、そのままチャンネル切り換え要求前に選局しているチャンネルの受信及び一時記録が行われる。そして、ステップS309において、チャンネル切り換え要求に対応したチューナ(視聴に利用されていないチューナ)のチャンネルを表示モニタへの出力チャンネルとするように出力選択スイッチを切り換え、ステップS311に戻って上述の動作を繰り返す。これにより、ユーザがチャンネル切り換え直前に視聴していたチャンネルの番組の一時記録は継続して行われることになる。
【0101】
また、ステップS310では、現在視聴に利用されているチューナ1が、ステップS304でチャンネル切り換え要求によって指示されたチャンネルを選局し、ステップS311に戻って上述の動作を繰り返す。
【0102】
以上、説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、ユーザがチャンネル切り換え直前に所定の時間T0以上視聴していたチャンネルの番組を、一時記録の対象として最も適切な番組とし、この番組の一時記録動作を自動的に行うことが可能となる。
【0103】
なお、上述の各実施の形態におけるフローチャートの各ステップの処理は一例であり、本発明は、上述の各実施の形態におけるフローチャートに係る方法に限定されず、他の方法によって実現されてもよい。また、上述の各実施の形態におけるフローチャートの各ステップの処理は一例であり、図1に図示されている記録処理部4や制御部8、図2に図示されているシステム制御部22、あるいはその他の任意の機能実現ユニットはプログラムを実行することによって実現可能である。また、上述のように、図1及び図2に図示されている構成は、ハードウェア及び/又はソフトウェアによって実現されるものであり、上述の各実施の形態におけるフローチャートの各ステップの処理は、実行されるハードウェア及び/又はソフトウェアに適した処理に変更されることが望ましい。また、本明細書では、記録再生装置が2つのチューナを有する場合を一例として説明しているが、3つ以上のチューナを有する場合においても本発明は実現可能である。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明の映像データ記録再生制御装置は、ユーザが、何気なく視聴している番組から他の番組へ視聴チャンネルを切り換えた後に、当初何気なく視聴していた番組に視聴チャンネルを戻した際に大切なシーンを見逃してしまっていた場合などにおいて、他の番組の視聴期間であっても、何気なく視聴していた番組を継続してキャッシュ録画することを可能とし、映像データ(特に、TV放送における放送番組を通じて取得される映像データ)の記録再生技術や複数のチューナを利用したキャッシュ機能に係る技術に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の第1〜第3の実施の形態において用いられる記録再生装置の構成の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1〜第3の実施の形態において用いられる記録再生装置の記録処理部及び制御部によって実現される機能の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における記録再生装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における記録再生装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態における記録再生装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態における記録再生装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態における記録再生装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態における記録再生装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】従来の技術に係る動作の第1の例を示すタイミングチャートである。
【図10】従来の技術に係る動作の第2の例を示すタイミングチャートである。
【図11】従来の技術に係る動作の第3の例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0106】
1 外部機器入力部
2 第1放送受信部(チューナ1)
3 第2放送受信部(チューナ2)
4 記録処理部
5 表示部
6 ユーザ制御部
7 外部機器出力部
8 制御部
9 信号選択部
10 記録信号処理部
11 記録制御部
12 記録媒体管理部
13、14 一時記録部
15 記録媒体
16 再生制御部
17 再生信号処理部
18 表示制御部
19 ディスプレイ表示処理部
20 予約録画制御部
21 システムタイマ部
22 システム制御部
50 記録再生装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチューナと、前記複数のチューナのそれぞれにおいて選局されているチャンネルの映像データの一時記録を行う一時記録手段とを有した映像データ記録再生装置の動作制御を行う映像データ記録再生制御装置であって、
ユーザが視聴を行うチャンネルを指定するチャンネル切り換え要求を検出するチャンネル切り換え要求検出手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で検出された前記チャンネル切り換え要求に基づき、前記複数のチューナのうちのいずれか1つの選局制御を行うとともに、前記選局制御がされたチューナが受信している映像データを所定の表示装置に出力する制御を行うチューナ制御手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で新たなチャンネル切り換え要求が検出された場合に、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信に使用されているチューナとは異なる他のチューナを用いて、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信が行われるように制御するとともに、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信に使用されているチューナを用いて、前記新たなチャンネル切り換え要求で指定されたチャンネルの受信が行われるように制御するチューナ選択制御手段とを、
有する映像データ記録再生制御装置。
【請求項2】
複数のチューナと、前記複数のチューナのそれぞれにおいて選局されているチャンネルの映像データの一時記録を行う一時記録手段とを有した映像データ記録再生装置の動作制御を行う映像データ記録再生制御装置であって、
ユーザが視聴を行うチャンネルを指定するチャンネル切り換え要求を検出するチャンネル切り換え要求検出手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で検出された前記チャンネル切り換え要求に基づき、前記複数のチューナのうちのいずれか1つの選局制御を行うとともに、前記選局制御がされたチューナが受信している映像データを所定の表示装置に出力する制御を行うチューナ制御手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で新たなチャンネル切り換え要求が検出された場合に、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信に使用されているチューナとは異なる他のチューナが使用中か否かを判断し、前記他のチューナが未使用の場合には前記他のチューナを用いて、前記新たなチャンネル切り換え要求で指定されたチャンネルの受信が行われるように制御するチューナ選択制御手段とを、
有する映像データ記録再生制御装置。
【請求項3】
複数のチューナと、前記複数のチューナのそれぞれにおいて選局されているチャンネルの映像データの一時記録を行う一時記録手段とを有した映像データ記録再生装置の動作制御を行う映像データ記録再生制御装置であって、
ユーザが視聴を行うチャンネルを指定するチャンネル切り換え要求を検出するチャンネル切り換え要求検出手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で検出された前記チャンネル切り換え要求に基づき、前記複数のチューナのうちのいずれか1つの選局制御を行うとともに、前記選局制御がされたチューナが受信している映像データを所定の表示装置に出力する制御を行うチューナ制御手段と、
前記チャンネル切り換え要求検出手段で新たなチャンネル切り換え要求が検出された場合に、前回チャンネル切り換え要求が検出された時刻から前記新たなチャンネル切り換え要求が検出された時刻までの番組視聴時間を計測する番組視聴時間計測手段と、
前記番組視聴時間計測手段で計測された前記番組視聴時間が所定の時間以上の場合には、前記新たなチャンネル切り換え要求の直前に視聴されているチャンネルの受信に使用されているチューナとは異なる他のチューナを用いて、前記新たなチャンネル切り換え要求で指定されたチャンネルの受信が行われるように制御するチューナ選択制御手段とを、
有する映像データ記録再生制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−180861(P2007−180861A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−376563(P2005−376563)
【出願日】平成17年12月27日(2005.12.27)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】