説明

映像再生装置及び映像再生方法

【課題】ユーザ毎にレジューム再生を行うことができるようにすること。
【解決手段】映像記録媒体読出装置101を介して、映像記録媒体130から再生映像記録媒体識別情報を読み出す再生制御部117と、レジューム情報を格納する外部記録媒体131から、このレジューム情報を読み出す外部記録媒体読書装置113と、映像再生装置100のユーザより再生ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部118と、再生映像記録媒体識別情報及び再生ユーザ識別情報と、レジューム情報に含まれるレジューム映像記録媒体識別情報及びレジュームユーザ識別情報とを照合し、実行可能なレジューム情報を特定するレジューム情報照合部119と、を備え、再生制御部117は、実行可能なレジューム情報に含まれる再生中断位置情報で示される再生位置より、映像の再生を再開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、映像再生装置及び映像再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
映像再生装置では、近年、BD(Blu−ray Disc(登録商標))やDVD(Digital Versatile Disc)といった光ディスクのみならず、SDカード等の読み書き可能な記録媒体に格納された映像ストリームファイルを取り扱えるものが増加している。このため、映像再生装置であっても、情報を記録することが可能になってきている。このような読み書き可能な記録媒体を利用して、ある映像再生装置Aにおいて映像の再生を中断した際に、再生を中断した位置等を含む情報をこの記録媒体に保存し、映像再生装置Bでこの映像を再生する時に、この記録媒体に保存された情報を参照することで、映像再生装置Aで再生を中断した位置から映像再生装置Bで視聴を再開(レジューム再生)することが可能となる。
このように複数の映像再生装置間でレジューム再生のための情報を共有する技術としては、例えば、特許文献1に、可搬性の外部記録媒体又はネットワーク上の記録装置を用いることで、複数の映像再生装置間での再生位置情報や光ディスクに含まれるアプリケーションの実行状態情報の共有を可能にする技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2009/157163号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術は、ある映像再生装置での再生中断時の情報を、他の映像再生装置での再生で用いる場合に、再生中断を行ったユーザと再生再開を行うユーザとが異なる状況を想定していない。このため、例えば、ユーザXがある映像記録媒体に記録された映像の再生を中断した後に、別のユーザYがこの映像記録媒体に記録された映像の再生を行った場合、ユーザYが視聴しているにも拘わらず、ユーザXが再生を中断した際のアプリケーション実行状態等が再現されてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ユーザ毎にレジューム再生を行うことができるようにすることを目的とする。また、本発明は、複数の映像再生装置を使用する場合にも、ユーザ毎にレジューム再生を行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る映像再生装置は、再生対象の映像記録媒体から情報を読み出す読出部と、前記読出部を用いて、前記再生対象の映像記録媒体から当該映像記録媒体を識別する再生映像記録媒体識別情報を読み出す処理、及び前記読出部を用いて、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する出力映像データを表示部に出力することで、当該映像ストリームに対応する映像を再生する処理を制御する再生制御部と、レジュームユーザ識別情報、レジューム映像記録媒体識別情報、及び前記レジュームユーザ識別情報で識別されるユーザが前記レジューム映像記録媒体識別情報で識別される映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生が中断された時の、当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報を含むレジューム情報を格納する外部記録媒体が挿入され、当該挿入された外部記録媒体から当該レジューム情報を読み出す読書部と、ユーザより、当該ユーザを識別する再生ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と、前記再生映像記録媒体識別情報及び前記再生ユーザ識別情報と一致する前記レジューム映像記録媒体識別情報及び前記レジュームユーザ識別情報を含むレジューム情報を、実行可能なレジューム情報と判断するレジューム情報照合部と、を備え、前記再生制御部は、前記実行可能なレジューム情報に含まれる前記再生中断位置情報で示される再生位置より、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する映像の再生を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザ毎にレジューム再生を行うことができる。また、本発明によれば、複数の映像再生装置を使用する場合にも、ユーザ毎にレジューム再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施の形態1における映像再生装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1におけるレジューム情報ファイルの構造の一例を示す概略図である。
【図3】実施の形態1における再生開始時の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態1における再生ユーザ識別情報取得処理を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1における再生中断時のレジューム情報書込み処理を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1におけるユーザ情報を登録する処理を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2における映像再生装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態2における送信端末の概略的な構成を示すブロック図である。
【図9】実施の形態2における再生ユーザ識別情報の取得処理を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態3における映像再生装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図11】実施の形態3におけるメニュー画面構成情報の一例を示す概略図である。
【図12】実施の形態3におけるレジューム情報提示メニュー映像を示す概略図である。
【図13】実施の形態3における再生開始時の動作を示すフローチャート(その1)である。
【図14】実施の形態3における再生開始時の動作を示すフローチャート(その2)である。
【図15】実施の形態4における映像再生装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図16】実施の形態4における情報記録装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図17】実施の形態4における再生開始の動作を示すフローチャートである。
【図18】実施の形態4における再生中断時の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
実施の形態1では、外部記録媒体に記録された単数又は複数のレジューム情報を用いてレジューム再生を実行可能な映像再生装置、及びこの装置によって実行可能な映像再生方法について説明する。図1は、実施の形態1における映像再生装置100の概略的な構成を示すブロック図である。映像再生装置100は、映像記録媒体読出装置101と、バッファ102と、デマルチプレクサ103と、音声データデコーダ104と、映像データデコーダ105と、字幕データデコーダ106と、インタラクティブデータデコーダ107と、重畳部108と、フレームバッファ109と、出力制御部110と、操作部111と、操作検出部112と、外部記録媒体読書装置113と、RAM114と、ROM115と、CPU116とを備える。ここで、操作部111及び操作検出部112により入力部が構成され、RAM114及びROM115により記憶部が構成される。また、CPU116により制御部が構成される。
さらに、図1には、映像記録媒体130と、外部記録媒体131とが示されている。
【0010】
映像記録媒体130は、映像ストリームデータの映像ストリームファイルを格納する記録媒体である。映像記録媒体130としては、BD、DVD等の光ディスクが用いられるが、可搬型記録装置(例えば、USB接続型記録機器、フラッシュメモリ等)が用いられてもよい。また、映像ストリームデータは、多くの場合、MPEG2その他の方式により圧縮符号化されているが、圧縮符号化されていないときもある。さらに、映像ストリームデータは、暗号化されている場合もある。この映像記録媒体130には、格納された番組内容に応じて一意の映像記録媒体識別情報が与えられているものとする。例えば、BD−ROMの場合、ファイルid.bdmv内に128ビットのdiscIDが格納されており、このdiscIDが映像記録媒体識別情報として用いられる。あるいは、映像記録媒体130に格納されているデータ、例えば、番組名又は映像ストリームの一部等からハッシュ値を作成し、このハッシュ値が映像記録媒体識別情報として用いられてもよい。
【0011】
映像記録媒体読出装置101は、映像記録媒体130からのデータの読み出しを実行する読出部である。例えば、映像記録媒体読出装置101は、映像記録媒体130がBD、DVD、CD等の光ディスクである場合には、光ディスクからのデータ読み出しが可能な光ディスクドライブであり、映像記録媒体130がUSB接続型記録機器である場合には、USB接続型記録機器の読み書き装置であり、映像記録媒体130がフラッシュメモリ型記録媒体である場合には、フラッシュメモリ型記録媒体の読み書き装置である。映像記録媒体読出装置101は、CPU116からの制御信号を受けて、映像記録媒体130の指定されたファイルの読み出しを行う。また、映像記録媒体読出装置101は、CPU116からの制御信号を受けて、指定されたファイルの、指定された位置にあるデータの読み出しを行う。
【0012】
バッファ102は、映像記録媒体130から読み出されたデータを一時的に格納するメモリである。映像記録媒体130から読み出されたデータのうち、映像ストリームデータはデマルチプレクサ103に渡され、映像記録媒体識別情報、番組構成情報、再生制御情報を格納したファイルはRAM114に渡される。
【0013】
デマルチプレクサ103は、映像記録媒体130から読み出された映像ストリームデータが、映像データ、字幕データ、音声データ及びインタラクティブメニューデータを混在して含む場合に、これらの各々のデータを映像ストリームから分離し、それぞれ対応するデータデコーダへと渡す。
【0014】
音声データデコーダ104は、デマルチプレクサ103によって映像ストリームデータから分離された音声データを、この音声データが圧縮されている場合には伸張して、非圧縮音声データとして出力制御部110に渡す。
【0015】
映像データデコーダ105は、デマルチプレクサ103によって映像ストリームデータから分離された映像データを、この映像データが圧縮されている場合には伸張して、非圧縮映像データとして重畳部108に渡す。
【0016】
字幕データデコーダ106は、デマルチプレクサ103によって映像ストリームデータから分離された字幕データを、字幕データが文字データの場合には画像に変換して、字幕映像データとして重畳部108に渡す。
【0017】
インタラクティブデータデコーダ107は、映像記録媒体130が持つインタラクティブメニューデータを元にインタラクティブメニューを生成し、インタラクティブメニュー映像データとして重畳部108に渡す。
【0018】
重畳部108は、非圧縮映像データと、字幕映像データと、インタラクティブメニュー映像データとを重畳して、出力映像データにまとめ、この出力映像データをフレームバッファ109に書き込む。
【0019】
フレームバッファ109は、重畳部108によって重畳された出力映像データを、一時的に記憶して、所定のタイミングで出力制御部110に渡す。
【0020】
出力制御部110は、出力映像データおよび非圧縮音声データを、映像再生装置100の外部のTVのモニタ等の表示部及びスピーカに出力する。
【0021】
操作部111は、ユーザからの操作の入力を受け付ける装置である。例えば、操作部111は、リモコンや操作パネルにより構成される。
操作検出部112は、操作部111を介して入力を受け付けたユーザ操作に対応する操作信号を生成し、この操作信号をCPU116に渡す。なお、このような操作信号を取得したCPU116では、例えば、後述する再生制御部117が、取得した操作信号に応じて、映像記録媒体読出装置101、デマルチプレクサ103、音声データデコーダ104、映像データデコーダ105、字幕データデコーダ106及びインタラクティブデータデコーダ107等の制御を行う。
【0022】
外部記録媒体131は、書き換え可能な可搬型記録装置である。例えば、外部記録媒体131としては、USB接続型記録機器又はフラッシュメモリ型記録媒体が用いられる。本実施の形態においては、外部記録媒体131は、レジューム情報を格納する。
ここで、レジューム情報は、映像記録媒体130を識別するためのレジューム映像記録媒体識別情報、再生中断時に再生していた番組を識別する番組識別情報、再生中断時に再生していた映像ストリーム上の位置を示す再生位置情報、再生中断の操作を行ったユーザを識別するためのレジュームユーザ識別情報、及び再生中断時の再生状態レジスタ値を含む。また、レジューム情報には、再生中断時の日付、時刻を含めることもできる。例えば、レジューム情報は、これらの情報を対応付けて、一つのファイルにまとめたレジューム情報ファイルとして外部記録媒体131に記憶される。
【0023】
図2は、レジューム情報ファイルRSFの構造の一例を示す概略図である。レジューム情報ファイルRSFは、レジューム識別情報欄RSF1と、レジューム映像記録媒体識別情報欄RSF2と、再生番組識別情報欄RSF3と、再生中断位置情報欄RSF4と、再生中断日時欄RSF5と、レジュームユーザ識別情報欄RSF6と、再生中断時再生状態レジスタ値欄RSF7とを備える。
【0024】
レジューム識別情報欄RSF1は、各々のレジューム情報ファイルRSFを識別するためのレジューム識別情報を格納する。レジューム映像記録媒体識別情報欄RSF2は、再生を中断した映像の映像ストリームが記憶されていた映像記録媒体130を識別するための映像記録媒体識別情報をレジューム映像記録媒体識別情報として格納する。再生番組識別情報欄RSF3は、再生が中断されたときに再生されていた番組を識別するための番組識別情報を格納する。再生中断位置情報欄RSF4は、再生が中断された時点における映像ストリームの再生位置を示す再生位置情報を再生中断位置情報として格納する。再生中断日時欄RSF5は、再生が中断された時の日付と時刻を示す再生中断日時を格納する。レジュームユーザ識別情報欄RSF6は、再生を中断した際のユーザのユーザ識別情報をレジュームユーザ識別情報として格納する。再生中断時再生状態レジスタ値欄RSF7は、再生が中断された時の再生状態レジスタ値を格納する。
【0025】
なお、外部記録媒体131は、レジューム情報以外の任意の情報、例えば、レジューム情報と無関係の画像ファイル、圧縮映像ストリームファイル、音声ストリームファイル等を含んでいてもよい。
【0026】
外部記録媒体読書装置113は、外部記録媒体131からのデータの読み出しを行う読書部である。そして、外部記録媒体読書装置113は、外部記録媒体131から読み出したデータをRAM114に格納する。また、RAM114のデータを外部記録媒体131に格納する。
【0027】
RAM114は、映像記録媒体130から得られた映像記録媒体識別情報、番組構成情報及び再生制御情報を格納する。格納されたこれらの情報は、映像記録媒体内のファイル配置を再現した仮想ファイルシステムVFSを構成し、CPU116が映像記録媒体130内のファイルを読み出す場合にはこの仮想ファイルシステムVFSを通じてアクセスする。
また、RAM114は、外部記録媒体131から得られたレジューム情報ファイルRSFを格納し、CPU116から与えられたユーザ識別情報を再生ユーザ識別情報PUIDとして格納する。
さらに、RAM114は、映像再生装置100における映像の再生状態を示す再生状態レジスタPCRを格納する。
例えば、再生状態レジスタPCRは、映像ストリーム中に複数の番組が含まれている場合には、再生中の番組を示す番組識別情報、映像ストリーム中のどの位置を再生しているかを示す再生位置情報、並びに再生中の音声の番号及び字幕の番号等を示す再生状態レジスタ値を含む。再生状態が変化したときは、CPU116がこの再生状態の変化を検出し、再生状態レジスタPCRを書き換える。なお、図1では再生状態レジスタPCRは、RAM114にあるが、RAM114とは異なる別の装置に記憶されていてもよい。
【0028】
ROM115は、フラッシュメモリ等不揮発性の書き込み可能な記録装置である。ROM115には、登録済みユーザ情報リストRURが格納される。登録済みユーザ情報リストRURは、映像再生装置100において登録されたユーザのユーザ情報をリスト化した情報である。このユーザ情報にはユーザ名とユーザ識別情報が含まれる。また、ユーザ情報は、ユーザ情報を区別しやすくするためのアイコン画像を含んでいてもよい。なお、登録済みユーザ情報リストRURは、CPU116より与えられる。
また、ROM115は、ユーザが設定した映像再生装置100の設定を示す設定情報も記憶する。
【0029】
CPU116は、映像再生装置100における処理を制御する制御部である。例えば、CPU116は、RAM114に格納された、映像記録媒体130から得られた映像記録媒体識別情報、番組構成情報及び再生制御情報と、外部記録媒体131から得られたレジューム情報と、操作検出部112から得られた操作信号とに基づいて、映像記録媒体読出装置101に対して映像記録媒体130内の読み出しファイルを指定し、また読み出しファイルの読み出し位置を指定する処理を行う。
【0030】
CPU116は、再生制御部117、ユーザ識別情報取得部118、レジューム情報照合部119、レジューム情報構成部120、ユーザ情報登録部121及び時計部122を備える。
【0031】
再生制御部117は、再生中にユーザ操作に応じて、映像ストリームファイルの読み出し位置の切り替え、読み出し速度の切り替え、再生停止の実行、映像ストリームに複数の音声、及び字幕が含まれている場合の切り替えといった再生制御を行う。また、再生制御部117は、レジューム情報照合部119による照合結果に応じて、レジューム再生を行う処理を制御する。さらに、再生制御部117は、RAM114に記憶する再生状態レジスタPCRの生成及び更新を行う。
【0032】
ユーザ識別情報取得部118は、操作部111を介して、映像再生装置100を使用中のユーザからユーザ識別情報を取得する。ユーザ識別情報取得部118は、このユーザ識別情報を再生ユーザ識別情報PUIDとしてRAM114に格納する。
【0033】
レジューム情報照合部119は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131からレジューム情報ファイルRSFを取得し、RAM114に格納する。
レジューム情報照合部119は、外部記録媒体131からレジューム情報ファイルRSFに含まれるレジューム映像記録媒体識別情報及びレジュームユーザ識別情報の組と、映像記録媒体130から得られる再生映像記録媒体識別情報及びユーザ識別情報取得部118から得られる再生ユーザ識別情報PUIDの組とを照合する。そして、レジューム情報照合部119は、レジューム映像記録媒体識別情報と、再生映像記録媒体識別情報とが一致し、レジュームユーザ識別情報と、再生ユーザ識別情報PUIDとが一致する場合には、これらのレジューム映像記録媒体識別情報及びレジュームユーザ識別情報を格納するレジューム情報ファイルRSFを実行可能であると判断する。なお、レジューム情報照合部119で、レジューム情報ファイルRSFが実行可能であると判断されると、再生制御部117は、実行可能と判断されたレジューム情報ファイルRSFに基づいて、レジューム再生を行う。
なお、レジューム情報照合部119は、再生制御部117がレジューム再生に使用したレジューム情報ファイルRSFを、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131から削除する。
【0034】
レジューム情報構成部120は、映像記録媒体130から読み出された映像ストリームデータの再生が中断された時に、レジューム情報ファイルRSFを構成する。
【0035】
ユーザ情報登録部121は、操作部111を介して、映像再生装置100を使用するユーザのユーザ識別情報を登録する処理を行う。例えば、ユーザ情報登録部121は、操作部111を介して入力されたユーザ識別情報を、ROM115の登録済みユーザ情報リストRURに格納する。なお、ユーザ識別情報の登録処理は、再生を実行していないときに行うのが望ましい。
【0036】
時計部122は、計時を行い、年月日時刻を算出する。
【0037】
以上が実施の形態1における映像再生装置100の構成である。続いて本実施の形態における映像再生装置100の動作について説明する。
【0038】
図3は、映像再生装置100における再生開始時の動作を示すフローチャートである。
ユーザが映像再生装置100を起動させると、ユーザ識別情報取得部118が、映像再生装置100を操作しているユーザのユーザ識別情報を再生ユーザ識別情報として取得する処理を行う(S10)。例えば、ユーザ識別情報取得部118は、GUI(Graphical User Interface)によって映像再生装置100に登録済みのユーザの一覧を出力制御部111から出力させ、操作部111を介して、ユーザより自己のユーザ識別情報の選択の入力を受け付ける。なお、このステップS10での処理の詳細については、図4を用いて説明する。また、このとき音声データデコーダ104、映像データデコーダ105、字幕データデコーダ106及びインタラクティブデータデコーダ107は動作していない。
【0039】
次に、レジューム情報照合部119は、外部記録媒体読書装置113に外部記録媒体131が挿入されているか否かを確認する(S11)。レジューム情報照合部119は、挿入されている場合(ステップS11でYes)には、ステップS12の処理に進み、挿入されていない場合(ステップS11でNo)には、ステップS21の処理に進む。
【0040】
ステップS12では、レジューム情報照合部119は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131にレジューム情報ファイルRSFが格納されているか否かを確認する。レジューム情報照合部119は、格納されている場合(ステップS12でYes)には、ステップS13の処理に進み、格納されていない場合(ステップS12でNo)には、ステップS21の処理に進む。
【0041】
ステップS13では、レジューム情報照合部119は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131に格納された単数又は複数のレジューム情報ファイルRSFを読み出し、RAM114に記憶させる。
【0042】
次に、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101に映像記録媒体130が挿入されているか否かを確認する(S14)。再生制御部117は、挿入されていない場合(ステップS14でNo)には、ステップS15の処理に進み、挿入されている場合(ステップS14でYes)には、ステップS16の処理に進む。
【0043】
ステップS15では、再生制御部117は、映像記録媒体130の挿入を促す画面の画面データを生成し、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力させる。そして、再生制御部117は、ステップS14の処理に戻る。なお、映像記録媒体130の挿入を促す画面の画像データは、ROM115に予め格納されていたものであってもよい。
【0044】
ステップS16では、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101を介して、映像記録媒体130から映像記録媒体識別情報を取得して、この映像記録媒体識別情報をRAM114に格納する。このとき、再生制御部117は、映像記録媒体130から番組構成情報及び再生制御情報も取得して、RAM114に格納する。そして、再生制御部117は、これらの情報より仮想ファイルシステムVFSを構成する。
【0045】
次に、レジューム情報照合部119は、ステップS13で読み出したレジューム情報ファイルRSFの中に、実行可能なものがあるか否かを判断する(S17)。レジューム情報照合部119は、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがある場合(ステップS17でYes)には、ステップS18の処理に進み、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがない場合(ステップS17でNo)には、ステップS23の処理に進む。
なお、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがあるか否かは、以下のようにして判断される。
まず、レジューム情報照合部119は、RAM114に格納されているレジューム情報ファイルRSF(図2参照)のレジューム映像記録媒体識別情報欄RSF2及びレジュームユーザ識別情報欄RSF6より、レジューム映像記録媒体識別情報及びレジュームユーザ識別情報の組を取得する。
次に、レジューム情報照合部119は、仮想ファイルシステムVFSに格納されている映像記録媒体識別情報を再生映像記録媒体識別情報として取得し、また、RAM114に格納されている再生ユーザ識別情報PUIDを取得して、これらの情報の組を取得する。
そして、レジューム情報照合部119は、それぞれの組において、レジューム映像記録媒体識別情報と再生映像記録媒体識別情報とが一致するか否か、及びレジュームユーザ識別情報と再生ユーザ識別情報PUIDとが一致するか否かを判断し、これらがともに一致する場合には、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがあると判断する。
【0046】
ステップS18では、レジューム情報照合部119は、実行可能なレジューム情報ファイルを1つ抽出する。なお、本実施の形態においては、実行可能なレジューム情報ファイルRSFは1つだけであることを前提とする。しかしながら、例えば、外部記録媒体131からのレジューム情報ファイルRSFの削除が失敗した等の理由で、実行可能なレジューム情報ファイルが複数ある場合には、レジューム情報照合部119は、レジューム情報ファイルRSFの再生中断日時欄RSFの日時を比較して、最も新しいものを抽出する。このようにして抽出されたレジューム情報ファイルRSFは、再生制御部117に渡される。
【0047】
次に、再生制御部117は、レジューム情報照合部119から渡されたレジューム情報ファイルRSFに基づいて、レジューム再生を行う映像ストリームの読出しを開始する(S19)。例えば、再生制御部117は、レジューム情報ファイルRSFの再生状態レジスタ値欄RSF7より再生状態レジスタ値を抽出して、この再生状態レジスタ値をRAM114に格納されている再生状態レジスタPCRに設定する。さらに、再生制御部117は、レジューム情報ファイルRSFの再生番組識別情報欄RSF3及び再生中断位置情報欄RSF4から再生番組識別情報及び再生中断位置情報を取得して、これらの再生番組識別情報及び再生中断位置情報を、再生位置映像記録媒体読出装置101に指定することにより、映像記録媒体130から指定した番組の指定した位置からの映像ストリームを読み出させる。
【0048】
そして、レジューム情報照合部119は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131からステップS18で抽出されたレジューム情報ファイルRSFを削除する(S20)。以上のようにして、指定された映像ストリームの、指定された再生位置からの再生が開始される。そして、再生開始後は、再生制御部117が、ユーザ操作等のイベントを処理して、再生制御を行う。
【0049】
一方、ステップS11で、外部記録媒体が挿入されていないと判断された場合、又はステップS12で、レジューム情報ファイルRSFが外部記録媒体131に格納されていないと判断された場合には、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101に映像記録媒体130が挿入されているか否かを確認する(S21)。再生制御部117は、挿入されていない場合(ステップS21でNo)には、ステップS22の処理に進み、挿入されている場合(ステップS21でYes)には、ステップS23の処理に進む。
【0050】
ステップS22では、再生制御部117は、映像記録媒体130の挿入を促す画面の画面データを生成し、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力させる。そして、再生制御部117は、ステップS21の処理に戻る。なお、映像記録媒体130の挿入を促す画面の画像データは、ROM115に予め格納されていたものであってもよい。
【0051】
ステップS23では、再生制御部117は、RAM114に格納されている仮想ファイルシステムVFSに基づいて、映像記録媒体130の再生順序情報に従い、番組の最初から再生するように、映像記録媒体読出装置101に設定を行う。
【0052】
次に、ユーザ識別情報取得部118が行う処理について述べる。図4は、図3のステップS10における再生ユーザ識別情報取得処理を示すフローチャートである。
【0053】
まず、ユーザ識別情報取得部118は、ROM115から登録済みユーザ情報リストRURを取得して、RAM114に格納する。そして、ユーザ識別情報取得部118は、この登録済みユーザ情報リストRURに基づいて、登録ユーザ一覧画面の画面データを生成する(S30)。例えば、登録ユーザ一覧画面は、登録済みユーザ情報リストRURに含まれるユーザ情報のユーザ名を画面に配置したものである。なお、ユーザ名とユーザ識別情報とを画面に配置してもよく、さらに、ユーザ識別情報のみを画面に配置してもよい。
【0054】
次に、ユーザ識別情報取得部118は、登録ユーザ一覧画面をフレームバッファ109に書き込んで、出力制御部110から出力する(S31)。
【0055】
登録ユーザ一覧画面において、ユーザが、操作部111を介して、ユーザ名の選択を切り替えると、操作検出部112が選択切り替え動作を検出して、検出結果をユーザ識別情報取得部118に通知することで、選択中のユーザ名が切り替わる(S32)。ユーザ名の選択の切り替えは、例えば、リモコン又は操作パネルにおけるカーソルキーの押下等により行われる。このとき、ユーザ識別情報取得部118は、選択中のユーザ名を示すため、登録ユーザ一覧画面を更新して、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力する。
【0056】
ユーザが、操作部111を介して、ユーザ名の決定操作を入力すると、操作検出部112はこの決定操作を検出して、検出結果をユーザ識別情報取得部118に通知する。このような通知を受けたユーザ識別情報取得部118は、決定操作で示されたユーザ名に対応するユーザ識別情報を再生ユーザ識別情報PUIDとしてRAM114に記憶させる(S33)。例えば、この決定操作は、リモコン又は操作パネルにおける決定ボタンの押下等により行われる。
【0057】
次に、本実施の形態における再生中断時のレジューム情報書込み処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。この処理を行うタイミングは再生開始より後であるから、再生映像記録媒体識別情報及び再生ユーザ識別情報PUIDは、取得済み(図3のステップS10及びステップS16)であるという前提で説明する。
【0058】
ユーザが、操作部111を介して、再生中断の操作を行い、操作検出部112が、この操作を検出すると(S40でYes)、レジューム情報書込み処理が開始される。
【0059】
レジューム情報構成部120は、RAM114に格納されている再生状態レジスタPCRより、再生中の番組を示す番組識別情報を取得する(S41)。次に、レジューム情報構成部120は、再生状態レジスタPCRより、映像ストリーム中のどの位置を再生しているかを示す再生位置情報を取得する(S42)。次に、レジューム情報構成部120は、時計部122より、日付と時刻を取得する(S43)。次に、レジューム情報構成部120は、再生状態レジスタPCRより、再生状態レジスタ値を取得する(S44)。なお、ステップS41〜S44で示す処理を行う順番は、図5で示す順番に限定されるものではなく、どのような順番であってもよい。
【0060】
次に、レジューム情報構成部120は、レジューム情報ファイルRSFを構成する(S45)。例えば、レジューム情報構成部120は、レジューム情報ファイルRSFに一意となるレジューム識別情報を新たに割り当て、このレジューム識別情報をレジューム識別情報欄RSF1に格納したレジューム情報ファイルRSFを生成する。そして、レジューム情報構成部120は、既に取得されている再生映像記録媒体識別情報を、レジューム映像記録媒体識別情報として、レジューム映像記録媒体識別情報欄RSF2に格納する。また、レジューム情報構成部120は、既に取得されている再生ユーザ識別情報を、レジュームユーザ識別情報として、レジュームユーザ識別情報欄RSF6に格納する。さらに、レジューム情報構成部120は、ステップS41で取得した番組識別情報、ステップS42で取得した再生位置情報、ステップS43で取得した日付と時刻、既に取得している再生ユーザ識別情報、及びステップS44で取得した再生状態レジスタ値をそれぞれ、再生番組識別情報欄RSF3、再生中断位置情報欄RSF4、再生中断日時欄RSF5、及び再生中断時再生状態レジスタ値欄RSF7に格納する。
【0061】
次に、レジューム情報構成部120は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131に書込みを行うことが可能か否かを確認する(S46)。レジューム情報構成部120は、書込みを行うことが可能である場合(ステップS46でYes)には、ステップS47の処理に進み、書込みを行うことが可能ではない場合(ステップS46でNo)には、ステップS48の処理に進む。
【0062】
ステップS47では、レジューム情報構成部120は、外部記録媒体読書装置113を介して、ステップS45で構成されたレジューム情報ファイルRSFを外部記録媒体131の空き領域に追加格納する。
【0063】
一方、ステップS48では、レジューム情報構成部120は、外部記録媒体読書装置113に外部記録媒体131が挿入されているか否かを確認する。そして、レジューム情報構成部120は、挿入されていない場合(ステップS48でNo)には、ステップS49の処理に進み、挿入されている場合には(ステップS48でYes)には、ステップS51の処理に進む。
【0064】
ステップS49では、レジューム情報構成部120は、外部記録媒体131の挿入を促す画面の画面データを生成し、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力させる。
そして、レジューム情報構成部120は、外部記録媒体読書装置113に外部記録媒体131が挿入されたか否かを確認する(S50)。そして、レジューム情報構成部120は、挿入されない場合(ステップS50でNo)には、ステップS49の処理に戻り、挿入された場合には(ステップS48でYes)には、ステップS51の処理に進む。
【0065】
ステップS51では、レジューム情報構成部120は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131に書込みを行うことが可能か否かを確認する。書込みを行うことが可能である場合(ステップS51でYes)には、ステップS47の処理に進み、書込みを行うことが可能ではない場合(ステップS51でNo)には、ステップS52の処理に進む。
【0066】
ステップS52では、レジューム情報構成部120は、ステップS45で構成したレジューム情報ファイルRSFを破棄して、処理を終了する。
【0067】
なお、図5のステップS47におけるレジューム情報ファイルRSFを外部記録媒体131に追加格納する処理のタイミングは、再生中断の後であれば任意である。例えば、再生中断が実行された後に、直ちに一連の処理を行い、外部記録媒体131に追加格納してもよいし、再生中断の後、ユーザが映像再生装置100全体を停止させるとき(停止指示を行ったとき)に行ってもよい。あるいは、再生中断ののち、ユーザが映像記録媒体130を取り出すタイミングでもよく、さらに、ユーザが他の映像記録媒体130を挿入するタイミングでもよい。
以上の処理によって、レジューム情報ファイルRSFを生成し、外部記録媒体131に保存することが可能になる。
【0068】
次に、本実施の形態において、ユーザ識別情報の照合のために、事前に使用するユーザのユーザ情報を登録する処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、操作部111を介して、ユーザがユーザ情報の登録処理の開始指示の入力を行った際に、ユーザ情報登録部121は、ユーザ情報の登録処理を開始する。
【0069】
まず、ユーザ情報登録部121は、ユーザ登録画面の画面データを生成して、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力する(S60)。
【0070】
このユーザ登録画面において、操作部111を介して、ユーザがユーザ名を入力することで、操作検出部112がユーザの操作を検出して、ユーザ情報登録部121に通知することで、ユーザ情報登録部121は、ユーザ名となる文字列を取得する(S61)。このユーザ名は、登録ユーザ一覧画面の表示に用いられる。
【0071】
次に、ユーザ情報登録部121は、ユーザ毎に一意となるユーザ識別情報を生成する(S62)。
【0072】
次に、ユーザ情報登録部121は、登録済みユーザ情報リストRURをROM115から取得し(S63)、ユーザ情報登録部121は、ステップS61で入力されたユーザ名と、ステップS62で生成されたユーザ識別情報とを対応付けてユーザ情報とし、このユーザ情報をこの登録済みユーザ情報リストRURに追加する(S64)。
【0073】
そして、ユーザ情報登録部121は、以上のようにして更新した登録済みユーザ情報リストRURを再びROM115に格納する(S65)。
【0074】
以上により、再生ユーザ識別情報の取得のために、事前に使用するユーザのユーザ情報を登録することが可能になる。
【0075】
以上のように、実施の形態1に係る映像再生装置100によれば、ある映像再生装置100Aで得られたレジューム情報を外部記録媒体131に格納して、この外部記録媒体131を別の映像再生装置100Bで利用することにより、ある映像再生装置100Aで得られたレジューム情報を利用して、別の映像再生装置100Bでレジューム再生を行うことができるようになる。
【0076】
さらに、レジューム情報は、レジュームユーザ識別情報を有することによって、映像再生装置100を操作中のユーザのレジューム情報を用いて、当該ユーザに関係のあるレジューム再生を実行することができる。例えば、ユーザXが映像再生装置100で映像記録媒体130に記憶された映像の再生を中断し、別のユーザYが映像再生装置100でこの映像記録媒体130の映像の再生を行った後に、再び、ユーザXが映像記録媒体130の映像を再生する場合に、ユーザXは、前回自己が再生を中断した位置からレジューム再生を行うことができるようになる。この場合、レジューム再生を実行する映像再生装置100は、必ずしも再生の中断を行った映像再生装置100である必要はない。また、ユーザ識別情報を取得する際に、GUIを利用することで、特別な装置を追加することなくユーザ識別情報が取得できる。
【0077】
実施の形態2.
実施の形態1では、再生ユーザ識別情報を取得するために、操作中のユーザに、GUIを用いて登録済みのユーザ情報から自己のユーザ情報を選択させるようにしている。
これに対して、実施の形態2に係る映像再生装置200では、GUIによるユーザへの選択を促さずにユーザ識別情報を取得することができるようにする。
【0078】
図7は、実施の形態2における映像再生装置200の概略的な構成を示すブロック図である。映像再生装置200は、映像記録媒体読出装置101と、バッファ102と、デマルチプレクサ103と、音声データデコーダ104と、映像データデコーダ105と、字幕データデコーダ106と、インタラクティブデータデコーダ107と、重畳部108と、フレームバッファ109と、出力制御部110と、操作部111と、操作検出部112と、外部記録媒体読書装置113と、RAM114と、ROM215と、CPU216と、受光器225と、受光バッファ226と、を備える。実施の形態2における映像再生装置200は、CPU216での処理の点、受光器225及び受光バッファ226が設けられている点、並びにROM215に記憶されている情報の点において、実施の形態1における映像再生装置100と異なっている。
なお、受光器225及び受光バッファ226により受信部が構成される。
また、図7には、無線信号を用いて情報の送受信を行う送信端末240が示されている。そして、本実施の形態においては、送信端末240からユーザ識別情報を映像再生装置200に送信し、映像再生装置200では受信手段を用いてユーザ識別情報を取得して、このユーザ識別情報を再生ユーザ識別情報とする。ここで、実施の形態2では、無線信号の一例として、赤外線信号が用いられる。
【0079】
受光器225は、赤外線による赤外線信号を受信し、得られた信号を1ビットずつ出力する。
【0080】
受光バッファ226は、受光器225からビット単位で得られた信号を到着順に取得し、数ビット毎のまとまりでRAM114に格納する。
【0081】
ROM215は、実施の形態1と同様に、フラッシュメモリ等不揮発性の書き込み可能な記録装置である。但し、実施の形態2におけるROM215には、登録済みユーザ情報リストRURが格納されていない点において、実施の形態1のROM115とは異なっている。
【0082】
CPU216は、再生制御部117、ユーザ識別情報取得部218、レジューム情報照合部119、レジューム情報構成部120及び時計部122を備える。実施の形態2におけるCPU216は、ユーザ識別情報取得部218での処理の点及びユーザ情報登録部121が備えられていない点において、実施の形態1におけるCPU116と異なっている。
【0083】
ユーザ識別情報取得部218は、受光器225を介して、送信端末240より、ユーザ識別情報を取得する。ユーザ識別情報取得部218は、このユーザ識別情報を再生ユーザ識別情報PUIDとしてRAM114に格納する。
【0084】
図8は、送信端末240の概略的な構成を示すブロック図である。送信端末240は、マイコン241と、ROM242と、RAM243と、シフトレジスタ244と、赤外線LED245と、操作部246と、操作検出部247と、を備える。ROM242及びRAM243により記憶部が構成され、操作部246及び操作検出部247により入力部が構成され、マイコン241により制御部が構成され、また、シフトレジスタ244及び赤外線LED245により送信部が構成される。この送信端末240の一例としては、送信端末240の各部を制御するアプリケーションソフトをマイコン241で実行する携帯電話端末等がある。
【0085】
送信端末240では、操作部246を介して、ユーザがユーザ識別情報の送信指示を入力することで、マイコン241が、シフトレジスタ244及び赤外線LED245を介して、ROM242に格納されているユーザ識別情報を送信する。
【0086】
次に、実施の形態2における映像再生装置200の動作について説明する。実施の形態2において、実施の形態1と異なる動作は、図3のステップS10における再生ユーザ識別情報の取得処理である。以下では、実施の形態2における再生ユーザ識別情報の取得処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0087】
まず、映像再生装置200のユーザ識別情報取得部218は、赤外線信号を受信中である旨を示す画面データを生成し、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力する(S70)。また、ユーザ識別情報取得部218は、受光器225を動作状態にし、赤外線信号を受光可能な状態にする(S71)。
【0088】
一方、送信端末240では、ユーザが、操作部247を介してユーザ識別情報の送信指示を入力することで、操作検出部247が、この指示を検知して、マイコン241に通知する。このような通知を受けたマイコン241は、ROM242に格納されているユーザ識別情報をRAM243に格納してから、シフトレジスタ244に設定する(S80)。シフトレジスタ244に設定されたユーザ識別情報は、1ビットずつ赤外線LED245に送ることで赤外線信号に変調され、赤外線LED245から出力される(S81)。
【0089】
送信端末240から出力された赤外線信号は、映像再生装置200の受光器225で1ビットずつ受信されて、復調され、受光バッファ226に格納される(S72)。格納されたユーザ識別情報は、受光バッファ226からRAM114に移され、再生ユーザ識別情報PUIDとしてRAM114に格納される(S73)。
【0090】
そして、ユーザ識別情報取得部218は、受光器225の動作を停止する(S74)。このとき、ユーザ識別情報取得部218は、赤外線信号を受信中である旨を示す画面データの出力も停止する。
【0091】
なお、図9のステップS73において、受光バッファ226からRAM114にユーザ識別情報を移すタイミングは、ユーザ識別情報の全ビットが受光バッファ226に格納されたときでもよく、また、予め定められたビット数が受光バッファ226に格納されたタイミングでもよい。
【0092】
以上が赤外線信号送信端末から再生ユーザ識別情報を取得する動作の説明である。上の説明ではユーザ識別情報を直接赤外線信号に変調したが、公知技術であるIrDA規格を利用して、符号化を行った上で変調をかけて送信してもよい。
【0093】
また、実施の形態2においては、赤外線を用いてユーザ識別情報を送受信するようにしているが、例えば、映像再生装置200が非接触型ICカードと通信を行う通信部を備え、非接触型ICカードに格納されているユーザ識別情報を、映像再生装置200が受信するようにしてもよい。このような非接触型ICカードを用いた通信技術として、例えばFELICA(登録商標)がある。
【0094】
また、実施の形態2においては、レジューム情報を外部記録媒体131から取得するようにしているが、例えば、送信端末240にレジューム情報を記憶しておき、映像再生装置200は、送信端末240からレジューム情報をユーザ識別情報とともに取得するようにしてもよい。この場合、図3のステップS13におけるレジューム情報ファイルRSFの取得処理は、送信端末240から、無線信号を用いて、レジューム情報ファイルRSFを受信する処理となる。言い換えると、図9に示されるフローチャートにおいて送受信する情報を、再生ユーザ識別情報から単数又は複数のレジューム情報ファイルRSFに置き換えることで、レジューム情報ファイルRSFの取得を行う。このような場合には、実施の形態1における外部記録媒体131と外部記録媒体読書装置113が不要になる。
【0095】
また、送信端末240からレジューム情報ファイルRSFを取得する場合には、例えば、送信端末240のROM242にレジューム情報ファイルRSFを格納する必要がある。このためには、映像再生装置200側に無線信号の送信部を備え、送信端末240の側にも無線信号の受信部を備える必要がある。そして、図5のステップS47におけるレジューム情報ファイルの格納処理では、無線信号を用いて、レジューム情報ファイルRSFを送信端末240に送信する処理を行う。例えば、無線信号に赤外線を用いる場合、図9に示されるフローチャートにおいて、映像再生装置200と送信端末240とを入れ替えて、かつ、送受信する情報をユーザ識別情報からレジューム情報ファイルRSFに置き換えることにより、送信端末240は、RAM243に格納されたレジューム情報ファイルRSFをROM242に格納することができる。
なお、このような方法では、レジューム情報ファイルRSFを直接変調することとなるが、この変調する技術は、IrDAやFELICAで規定されている技術を用いることができる。
【0096】
以上のように、実施の形態2によれば、映像再生装置200は、ユーザに選択操作を促さずに再生ユーザ識別情報を取得することができる。また、映像再生装置200が、登録済みユーザ情報リストRURを保持する必要がないため、事前のユーザ登録処理も不要となる。
【0097】
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、レジューム再生を実行した後に、このレジューム再生の際に参照したレジューム情報ファイルRSFを外部記録媒体131から削除している。また、実施の形態1及び2では、レジューム再生を実行する際に、再生ユーザ識別情報及び再生映像記録媒体識別情報との照合によって抽出される実行可能なレジューム情報ファイルRSFは1つであることを前提としている。
この点、ユーザとしては、一度レジューム再生を実行したレジューム情報ファイルRSFを再度使用する要望が生ずることもあり(チャプターマークの代用にする等)、あえてそのレジューム情報ファイルRSFを削除せずに残しておきたい状況もある。このようにレジューム情報ファイルRSFを削除せずに残しておいた場合には、実行可能なレジューム情報が複数存在する場合が生じる。そこで、実施の形態3では、一度レジューム再生を実行したレジューム情報ファイルRSFを削除せずに保存でき、また実行可能なレジューム情報が複数存在する場合に、実行可能なレジューム情報を一覧表示してユーザが選択できるようにする。
【0098】
図10は、実施の形態3における映像再生装置300の概略的な構成を示すブロック図である。映像再生装置300は、映像記録媒体読出装置101と、バッファ102と、デマルチプレクサ103と、音声データデコーダ104と、映像データデコーダ105と、字幕データデコーダ106と、インタラクティブデータデコーダ107と、重畳部108と、フレームバッファ109と、出力制御部110と、操作部111と、操作検出部112と、外部記録媒体読書装置113と、RAM114と、ROM215と、CPU316と、受光器225と、受光バッファ226と、を備える。実施の形態3における映像再生装置300は、CPU316での処理の点において、実施の形態2における映像再生装置200と異なっている。
【0099】
CPU316は、再生制御部117、ユーザ識別情報取得部218、レジューム情報照合部319、レジューム情報構成部120、時計部122及びメニュー映像生成処理部323を備える。実施の形態3におけるCPU316は、レジューム情報照合部319での処理の点、及びメニュー映像生成処理部323を備える点において、実施の形態2におけるCPU216と異なっている。
【0100】
レジューム情報照合部319は、実施の形態1と同様に、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131からレジューム情報ファイルRSFを取得し、RAM114に格納する。
また、レジューム情報照合部319は、実施の形態1と同様に、外部記録媒体131からレジューム情報ファイルRSFに含まれるレジューム映像記録媒体識別情報及びレジュームユーザ識別情報の組と、映像記録媒体130から得られる再生映像記録媒体識別情報及びユーザ識別情報取得部118から得られる再生ユーザ識別情報PUIDの組とを照合する。ここで、本実施の形態においては、レジューム情報照合部319は、照合の結果、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがある場合には、この実行可能なレジューム情報ファイルRSF(例えば、そのレジューム識別情報)をメニュー映像生成処理部323に通知する。
さらに、レジューム情報照合部319は、実施の形態1とは異なり、再生制御部117がレジューム再生に使用したレジューム情報ファイルRSFを削除するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザより削除指示を受けた場合に、このようなレジューム情報ファイルRSFを、外部記録媒体読書装置113を介して、削除する。
【0101】
メニュー映像生成処理部323は、レジューム情報照合部319より通知されたレジューム情報ファイルRSFに基づいて、レジューム情報提示メニュー映像情報を生成し、フレームバッファ109に書込み、出力制御部110から出力する。
【0102】
例えば、メニュー映像生成処理部323は、レジューム情報照合部319より通知されたレジューム情報ファイルRSFに基づいて、図11に示すようなメニュー画面構成情報MPDを生成し、このメニュー画面構成情報MPDに基づいて、レジューム情報提示メニュー映像情報を生成する。
図11は、メニュー画面構成情報MPDの一例を示す概略図である。メニュー画面構成情報MPDは、背景画像ファイルBAFと、メニュー1頁当たりの表示アイテム数ITNと、フォント指定情報FONと、表示アイテムIT1、IT2、IT3、・・・とを含む。ここで、本実施の形態においては、表示アイテムIT1、IT2、IT3、・・・は、レジューム情報照合部319より通知されたレジューム情報ファイルRSFの各々と、ページ送りアイテムと、ページ戻りアイテムとに対応して設けられる。
【0103】
背景画像ファイルBAFは、背景となる画像を格納したファイルである。背景画像ファイルBAFに格納された画像に、表示アイテムIT1、IT2、IT3、・・・で特定される画像を配置することで、レジューム情報提示メニュー映像が形成される。
メニュー1頁当たりの表示アイテム数ITNは、背景画像ファイルBAFに格納されている背景画像の1ページに配置することのできる表示アイテム数を示す情報である。
フォント指定情報FONは、表示アイテムIT1、IT2、IT3、・・・で特定される画像内の文字や記号のフォントを特定する情報である。
なお、以上の背景画像ファイルBAF、メニュー1頁当たりの表示アイテム数ITN及びフォント指定情報FONについては、ROM215又は外部記録媒体131等に予め格納されているものを用いればよい。
【0104】
レジューム情報ファイルRSFの各々に対応する表示アイテムIT1、IT2、IT3、・・・の各々は、レジューム情報ファイルのファイル名及び番組識別情報D1と、サムネイル画像ファイルD2と、サムネイル画像サイズD3と、表示アイテム位置座標D4と、表示文字列D5と、選択された場合の動作D6と、被選択状態フラグD7と、決定された場合の動作D8と、カーソルキーに対する動作D9とを含む。
レジューム情報ファイルのファイル名及び番組識別情報D1は、レジューム情報照合部319より通知されたレジューム情報ファイルRSFのファイル名と、当該レジューム情報ファイルRSFの再生番組識別情報欄RSF2に格納されている番組識別情報とを示す情報である。
サムネイル画像ファイルD2は、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFにサムネイル画像ファイルが含まれている場合には、このサムネイル画像ファイルを取得して、サムネイル画像ファイルD2とする。なお、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFにサムネイル画像ファイルが含まれていない場合には、例えば、ROM215等に予め記憶されているサムネイル画像ファイルが用いられる。
サムネイル画像サイズD3は、サムネイル画像ファイルD2の画像サイズを示す情報である。
表示アイテム位置座標D4は、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFに対応する情報(サムネイル画像ファイルD2及び表示文字列D5等)を配置する背景画像上の位置を示す情報である。この位置については、表示アイテムIT1、IT2、IT3、・・・毎に予め定められているものとする。
表示文字列D5は、表示アイテム位置座標D4で示される位置に表示する文字列を示す情報である。本実施の形態においては、一例として情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFの再生中断日時欄RSF5に格納されている日付及び時刻に「に再生していた番組の続き」を示す情報を連結することで表示文字列D5としている。
選択された場合の動作D6は、ユーザが操作部111を介して、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFを選択した場合の動作を示す情報である。例えば、ユーザが操作部111を介して、表示アイテム位置座標D4で特定される位置を選択すると、選択された位置の表示文字列D5をハイライト表示する等の動作を示す情報が格納される。
被選択状態フラグD7は、ユーザが操作部111を介して、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFを選択したか否かを示す情報である。例えば、被選択状態フラグD7が、オンを示すものとなっている場合には、ユーザが操作部111を介して、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFを選択したことを示し、被選択状態フラグD7が、オフを示すものとなっている場合には、ユーザが操作部111を介して、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFを選択していないことを示す。
決定された場合の動作D8は、ユーザが操作部111を介して、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFを選択して決定指示の入力を行った場合の動作を示す情報である。例えば、ユーザが操作部111を介して、表示アイテム位置座標D4で特定される位置を選択して、決定指示の入力をした場合には、情報D1で特定されるレジューム情報ファイルRSFに従ってレジューム再生が開始される。
カーソルキーに対する動作D9は、ユーザが、操作部111を介して、カーソルキーを操作した場合の動作を示す情報である。例えば、ユーザが操作部111を介して、表示アイテム位置座標D4で示される位置において、カーソルキー押下の操作を行った場合には、被選択状態フラグD7をオンとする動作を示す情報が格納されている。この場合において、他の表示アイテムの被選択状態がオンとなっていた場合には、既にオンとなっている被選択状態フラグをオフにする動作を示す情報も格納されている。
【0105】
図示していないが、ページ送り又はページ戻りに対応する表示アイテムは、指示識別情報DD1と、表示画像ファイルDD2と、表示画像サイズDD3と、表示アイテム位置座標DD4と、選択された場合の動作DD5と、被選択状態フラグDD6と、決定された場合の動作DD7と、カーソルキーに対する動作DD8とを含む。
指示識別情報DD1は、ページ送り又はページ戻りの何れか一方を識別するための識別情報である。
表示画像ファイルDD2は、ページ送り又はページ戻りを示す画像を格納したファイルである。このファイルについては、ROM215等に予め記憶されている表示画像ファイルが用いられる。
表示画像サイズDD3は、ページ送り又はページ戻りを示す画像を格納した表示画像ファイルの画像サイズを示す情報である。
表示アイテム位置座標DD4は、ページ送り又はページ戻りを示す画像を配置する背景画像上の位置を示す情報である。
選択された場合の動作DD5は、ユーザが操作部111を介して、ページ送り又はページ戻りの表示画像を選択した場合の動作を示す情報である。例えば、ユーザが操作部111を介して、ページ送り又はページ戻りの表示画像を選択すると、選択された表示画像を拡大表示する等の動作を示す情報が格納される。
被選択状態フラグDD6は、ユーザが操作部111を介して、ページ送り又はページ戻りを選択したか否かを示す情報である。例えば、ユーザが操作部111を介して、ページ送り又はページ戻りの表示画像を選択した場合には、被選択状態フラグDD6がオンを示すものとなる。
決定された場合の動作DD7は、ユーザが操作部111を介して、ページ送り又はページ戻りを選択して決定指示の入力を行った場合の動作を示す情報である。例えば、ユーザが操作部111を介して、ページ送り又はページ戻りの表示画像を選択して、決定指示の入力をした場合には、決定された表示画面に応じて、次のページへの移行(ページ送り)又は前のページへの移行(ページ戻り)が行われる。
カーソルキーに対する動作は、ユーザが操作部111を介して、カーソルキーを操作した場合の動作を示す情報である。例えば、ユーザが操作部111を介して、ページ送り又はページ戻りの表示画像が表示されている位置において、カーソルキー押下の操作を行った場合には、被選択状態フラグDD6をオンとする動作を示す情報が格納される。この場合において、他の表示アイテムの被選択状態フラグがオンとなっていた場合には、既にオンとなっている被選択状態フラグをオフにする動作を示す情報が格納される。
【0106】
図12は、メニュー映像生成処理部323が生成するレジューム情報提示メニュー映像情報に基づいて表示されるレジューム情報提示メニュー映像RSPを示す概略図の一例である。レジューム情報提示メニュー映像RSPは、レジューム情報照合部319から通知されたレジューム情報ファイルRSF毎に、サムネイル映像表示領域SPA1〜SPA4と、レジューム情報選択領域SRA1〜SRA4と、前ページ選択領域PSAと、次ページ選択領域NSAとを備える。
【0107】
そして、1つのサムネイル映像表示領域SPA1〜SPA4と、このサムネイル映像表示領域SPA1〜SPA4に隣接した位置に配置されるレジューム情報選択領域SRA1〜SRA4の1つとが、図11のメニュー画面構成情報MPDにおける1つの表示アイテムIT1、IT2、IT3、・・・に対応する。
【0108】
サムネイル映像表示領域SPA1〜SPA4には、隣接した位置に配置されるレジューム情報選択領域SRA1〜SRA4で選択されるレジューム情報ファイルRSFに対応するサムネイル画像が表示される。これらの領域は、メニュー画面構成情報MPDのサムネイル画像ファイルD2に基づいて表示される。
レジューム情報選択領域SRA1〜SRA4には、本実施の形態の例においては各々のレジューム情報選択領域SRA1〜SRA4で選択されるレジューム情報ファイルRSFの再生中断日時欄RSF5に格納された日付及び時刻に「に再生していた番組の続き」の文字列を追加したものが表示される。これらの領域は、メニュー画面構成情報MPDの表示文字列D5に基づいて表示される。
【0109】
そして、ユーザは、操作部111を介して、何れかのレジューム情報選択領域SRA1〜SRA4を選択して、決定指示の入力を行うことで、レジューム再生に使用するレジューム情報ファイルRSFを選択することができる。
なお、レジューム情報照合部319から通知されたレジューム情報ファイルRSFのサムネイル映像表示領域SPA1〜SPA4及びレジューム情報選択領域SRA1〜SRA4が1ページの画面に入りきらない場合には、複数のページが生成され、ユーザは、操作部111を介して、前ページ選択領域PSA又は次ページ選択領域NSAを選択して、決定指示の入力を行うことで、他のページを表示させることができる。
【0110】
以上が実施の形態3における映像再生装置300の構成である。続いて本実施の形態における映像再生装置300の動作について説明する。
【0111】
図13及び図14は、映像再生装置300における再生開始時の動作を示すフローチャートである。
ユーザが映像再生装置300を起動すると、ユーザ識別情報取得部118が、映像再生装置300を操作しているユーザのユーザ識別情報を再生ユーザ識別情報として取得する処理を行う(S90)。本実施の形態におけるステップS90での処理は、実施の形態2における処理と同様であり、具体的には、図9に示される処理が行われる。
【0112】
次に、レジューム情報照合部319は、外部記録媒体読書装置113に外部記録媒体131が挿入されているか否かを確認する(S91)。レジューム情報照合部319は、挿入されている場合(ステップS91でYes)には、ステップS92の処理に進み、挿入されていない場合(ステップS91でNo)には、ステップS94の処理に進む。
【0113】
ステップS92では、レジューム情報照合部319は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131にレジューム情報ファイルRSFが格納されているか否かを確認する。レジューム情報照合部319は、格納されている場合(ステップS92でYes)には、ステップS93の処理に進み、格納されていない場合(ステップS92でNo)には、ステップS94の処理に進む。
【0114】
ステップS93では、レジューム情報照合部319は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131に格納された単数又は複数のレジューム情報ファイルRSFを読み出し、RAM114に記憶させる。そして、レジューム情報照合部319は、図14のステップS96の処理に進む。
【0115】
ステップS94では、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101に映像記録媒体130が挿入されているか否かを確認する。再生制御部117は、挿入されていない場合(ステップS94でNo)には、ステップS95の処理に進み、挿入されている場合(ステップS94でYes)には、図14のステップS112の処理に進む。
【0116】
ステップS95では、再生制御部117は、映像記録媒体130の挿入を促す画面の画面データを生成し、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力させる。そして、再生制御部117は、ステップS91の処理に戻る。なお、映像記録媒体130の挿入を促す画面の画像データは、ROM115に予め格納されていたものであってもよい。
【0117】
図14のステップS96では、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101に映像記録媒体130が挿入されているか否かを確認する。再生制御部117は、挿入されている場合(ステップS96でYes)には、ステップS97の処理に進み、挿入されていない場合(ステップS96でNo)には、ステップS106の処理に進む。
【0118】
ステップS97では、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101を介して、映像記録媒体130から映像記録媒体識別情報を取得して、この映像記録媒体識別情報をRAM114に格納する。このとき、再生制御部117は、映像記録媒体130から番組構成情報及び再生制御情報も取得して、RAM114に格納する。そして、再生制御部117は、これらの情報より仮想ファイルシステムVFSを構成する。
【0119】
次に、レジューム情報照合部319は、ステップS93で読み出したレジューム情報ファイルRSFの中に、実行可能なものがあるか否かを判断する(S98)。レジューム情報照合部319は、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがある場合(ステップS98でYes)には、ステップS99の処理に進み、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがない場合(ステップS98でNo)には、ステップS112の処理に進む。
【0120】
ステップS99では、レジューム情報照合部319は、実行可能と判断されたレジューム情報ファイルRSFを、メニュー映像生成処理部323に通知する。例えば、レジューム情報照合部319は、実行可能と判断されたレジューム情報ファイルRSFのレジューム識別情報RSF1を通知する。
【0121】
次に、メニュー映像生成処理部323は、通知されたレジューム情報ファイルRSFに基づいて、メニュー画面構成情報MPDを構成し、このメニュー画面構成情報MPDを元に、レジューム情報提示メニュー映像情報を生成し、RAM114を通じてフレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力する(S100)。例えば、メニュー映像生成処理部323は、表示文字列として用いる再生中断時の日付と時刻をレジューム情報ファイルRSFから取得し、メニュー画面構成情報MPDの表示文字列D5に書き込む。そして、メニュー映像生成処理部323は、表示文字列D5を、表示アイテム位置座標D4で示される座標に対応するフレームバッファ109上のアドレスを算出し、フレームバッファ109に書き込む。このとき、音声データデコーダ104、映像データデコーダ105、字幕データデコーダ106及びインタラクティブデータデコーダ107は動作していない。このようにして出力されたレジューム情報提示メニュー映像情報に対応するレジューム情報提示メニュー映像RSPがモニタ等の表示部に表示されると、ユーザは、レジューム情報ファイルRSFが複数ある場合にどのレジューム情報を用いるかを選択することができるようになる。
【0122】
次に、メニュー映像生成処理部323は、操作部111を介して、ユーザより実行したいレジューム情報ファイルRSFの選択の入力を受け付ける(S101)。メニュー映像生成処理部323は、選択されたレジューム情報ファイルRSFをRAM114より抽出する。このようにして抽出されたレジューム情報ファイルRSFは、再生制御部117に渡される。
【0123】
次に、再生制御部117は、選択されたレジューム情報ファイルRSFに基づいて、レジューム再生を行う映像ストリームの読出しを開始する(S102)。このとき、メニュー映像生成処理部323は、レジューム情報提示メニュー映像情報の出力を停止する。
【0124】
次に、メニュー映像生成処理部323は、実行したレジューム情報を格納したレジューム情報ファイルRSFを外部記録媒体131から削除するか否かを、ユーザに問い合わせる(S103)。例えば、メニュー映像生成処理部323は、実行したレジューム情報を削除するか否かを操作部111を介して選択することができるレジューム情報削除選択画面を表示するための画面データを生成し、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力させる。なお、ステップS103の処理は、ここでは、レジューム再生の開始直前に行っているが、レジューム再生の終了時(終了指示の入力時)等に行ってもよい。
【0125】
そして、ユーザが、操作部111を介して、レジューム情報ファイルRSFを削除することを選択した場合(S104でYes)には、レジューム情報照合部319は、外部記録媒体読書装置113を介して、外部記録媒体131からステップS101で選択されたレジューム情報ファイルRSFを削除する(S105)。なお、ユーザが、操作部111を介して、レジューム情報ファイルRSFを削除しないことを選択した場合(S104でNo)には、レジューム情報ファイルRSFの削除は行われずに、レジューム再生が開始される。
【0126】
一方、ステップS96において、映像記録媒体130が挿入されていないと判断された場合には、レジューム情報照合部319は、外部記録媒体131から取得した単数又は複数のレジューム情報ファイルRSFのレジュームユーザ識別情報と、ステップS90で得られた再生ユーザ識別情報を照合し、一致するレジューム情報ファイルRSFを特定し、特定したレジューム情報ファイルRSFを、メニュー映像生成処理部323に通知する(S106)。例えば、レジューム情報照合部319は、特定したレジューム情報ファイルRSFのレジューム識別情報RSF1を通知する。
【0127】
次に、メニュー映像生成処理部323は、通知されたレジューム情報ファイルRSFに基づいて、メニュー画面構成情報MPDを構成し、このメニュー画面構成情報MPDに基づいて、レジューム情報提示メニュー映像情報を生成し、RAM114を通じてフレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力する(S107)。
【0128】
次に、メニュー映像生成処理部323は、操作部111を介して、ユーザより実行したいレジューム情報ファイルRSFの選択の入力を受け付ける(S108)。メニュー映像生成処理部323は、選択されたレジューム情報ファイルRSFをRAM114より抽出する。このようにして抽出されたレジューム情報ファイルRSFは、再生制御部117に渡される。
【0129】
次に、メニュー映像生成処理部323は、ステップS108で選択されたレジューム情報ファイルRSFのレジューム映像記録媒体識別情報欄RSF2に格納されている映像記録媒体識別情報に基づいて、当該映像記録媒体識別情報で識別される映像記録媒体130の挿入を促す画面の画面データを生成して、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力する(S109)。
【0130】
次に、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101に映像記録媒体130が挿入されたか否かを確認する(S110)。再生制御部117は、挿入された場合(ステップS110でYes)には、ステップS111の処理に進み、挿入されない場合(ステップS110でNo)には、ステップS109の処理に戻る。
【0131】
ステップS111では、レジューム情報照合部319は、ステップS108で選択されたレジューム情報ファイルRSFのレジューム映像記録媒体識別情報と挿入された映像記録媒体130の映像記録媒体識別情報との照合を行い、これらの識別情報が一致するか否かを判断する。レジューム情報照合部319は、一致した場合(ステップS111でYes)はステップS102の処理に進み、一致しなかった場合(ステップS111でNo)には、ステップS109の処理に戻る。
【0132】
また、ステップS112では、再生制御部117は、RAM114に格納されている仮想ファイルシステムVFSに基づいて、映像記録媒体130の再生順序情報に従って、番組の最初から再生するように、映像記録媒体読出装置101に設定を行う。
【0133】
以上のように、実施の形態3によれば、レジューム再生を実行した後に対応するレジューム情報ファイルRSFを削除しないため、一度実行したレジューム情報を再度使用することができる。また、レジューム情報提示メニュー映像情報を生成することで、複数のレジューム情報を視認可能な形に一覧表示することができ、ユーザは、複数のレジューム情報から再生を要求するレジューム情報を選択することができる。
【0134】
実施の形態3においては、再生中断時に出力していた映像のサムネイル画像ファイルがレジューム情報ファイルRSFに含まれていれば、レジューム情報提示メニュー映像RSPにサムネイル画像を含めることができる。ここで、サムネイル画像ファイルは、レジューム情報ファイルRSFに含まれていてもよいし、映像再生装置300のROM215等に保存し、このサムネイル画像ファイルのファイル名をレジューム情報ファイルRSFに含めておいてもよい。これによって、ユーザに対してレジューム情報を視認しやすいレジューム情報提示メニュー映像RSPを提供することができる。この場合には、再生中断時にレジューム情報ファイルRSFを構成する際、図5のステップS47の処理前又は当該処理と同時に、出力中の映像の画像データをフレームバッファ109から取得し、サイズを変更してサムネイル画像ファイルを生成する処理が必要になる。
【0135】
以上に記載した実施の形態3では、実施の形態2に係る映像再生装置200において、複数のレジューム情報ファイルRSPから、ユーザがレジューム再生を望むレジューム情報ファイルRSFを選択することができるようにしているが、例えば、実施の形態1に係る映像再生装置100において、このような選択を行うことができるようにしてもよい。
【0136】
実施の形態4.
既に述べた実施の形態1から3では、外部記録媒体131からレジューム情報ファイルRSFを読み出し、また再生中断時にレジューム情報ファイルRSFを外部記録媒体131に追加格納するようにしている。この点、レジューム情報ファイルRSFを追加格納する記録媒体が物理的に映像再生装置に接続されている必要は必ずしもない。実施の形態4では、レジューム情報ファイルRSFの格納先がネットワーク上の情報記録装置である場合について説明する。
【0137】
図15は、実施の形態4に係る映像再生装置400の概略的な構成を示すブロック図である。映像再生装置400は、映像記録媒体読出装置101と、バッファ102と、デマルチプレクサ103と、音声データデコーダ104と、映像データデコーダ105と、字幕データデコーダ106と、インタラクティブデータデコーダ107と、重畳部108と、フレームバッファ109と、出力制御部110と、操作部111と、操作検出部112と、外部記録媒体読書装置113と、RAM114と、ROM215と、CPU416と、受光器225と、受光バッファ226と、ネットワークインタフェース(以下、ネットワークIFという)427とを備える。実施の形態4における映像再生装置400は、CPU416での処理の点、ネットワークIF427が備えられている点、及び外部記録媒体読書装置113が備えられていない点において、実施の形態2における映像再生装置200と異なっている。本実施の形態における映像再生装置400は、ネットワークIF427を介して、ネットワーク460と接続されている。また、ネットワーク460には、情報記録装置450が接続されている。そして、映像再生装置400は、ネットワークIF427を介して、ネットワーク460に接続された情報記録装置450からレジューム情報ファイルRSFを取得し、また、この情報記録装置450にレジューム情報ファイルRSFを格納する。この点、映像再生装置400と、情報記録装置450とにより映像再生システムが構成される。
【0138】
ネットワークIF427は、ネットワーク460との間で情報を送受信するための送受信部である。ネットワークIF427は、Ethernet(登録商標:IEEE802.3)及びWifi(IEEE802.11)等の公知の技術を利用することで構築することができる。例えば、ネットワーク460は、Ethernet又はWifiの規格に対応した計算機や通信機器による、ローカルエリアネットワーク又はインターネット等の公知技術で構築することができる。
【0139】
CPU416は、再生制御部117、ユーザ識別情報取得部218、レジューム情報処理部424、レジューム情報構成部120及び時計部122を備える。実施の形態4におけるCPU416は、レジューム情報処理部424が設けられている点、及びレジューム情報照合部119が設けられていない点において、実施の形態2におけるCPU216と異なっている。
【0140】
レジューム情報処理部424は、ネットワークIF427を介して、再生映像記録媒体識別情報及び再生ユーザ識別情報に対応するレジューム情報ファイルRSFを情報記録装置450から取得し、RAM114に格納する処理を行う。
また、レジューム情報処理部424は、再生制御部117がレジューム再生に使用したレジューム情報ファイルRSFを、ネットワークIF427を介して、情報記録装置450から削除する処理を行う。
【0141】
情報記録装置450は、ネットワーク460に接続されており、ネットワーク460に接続された他の機器からの要求によって情報を送信又は受信し、このような情報を格納する計算機である。例えば、情報記録装置450は、FTP(File Transfer Protocol)、SMB(Server Message Block)、IMAP4(Internet Message Access Protocol 4)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等の公知技術を利用できるサーバにより構成することができる。
【0142】
図16は、情報記録装置450の概略的な構成を示すブロック図である。図示するように、情報記録装置450は、ネットワークインタフェース(以下、ネットワークIFという)451、記録媒体452、RAM453及びCPU454を備える。
【0143】
ネットワークIF451は、ネットワーク460との間で情報を送受信するためのインタフェースである。例えば、ネットワークIF451は、映像再生装置400から送られてきたレジューム情報ファイルRSFを受信し、このレジューム情報ファイルRSFをRAM453に与える。
【0144】
記録媒体452は、レジューム情報ファイルRSFを格納する記録部である。なお、レジューム情報ファイルRSFは、映像再生装置400から送信されてきたものである。
【0145】
RAM453は、ネットワークIF451又は記録媒体452から送られてきたレジューム情報ファイルRSMを格納する。
【0146】
CPU454は、全体制御部455と、レジューム情報管理部456とを備える。
全体制御部455は、情報記録装置450全体の処理を制御する。
レジューム情報管理部456は、映像再生装置400から送信されてきた再生映像記録媒体識別情報及び再生ユーザ識別情報の組と、記録媒体452に格納されているレジューム情報ファイルRSFに含まれるレジューム映像記録媒体識別情報及びレジュームユーザ識別情報の組とを照合する。そして、レジューム情報管理部456は、これらの組に含まれる識別情報が各々一致する場合には、レジューム情報ファイルRSFを実行可能であると判断する。そして、レジューム情報管理部456は、実行可能と判断したレジューム情報ファイルRSFを、ネットワークIF451を介して、照合した再生映像記録媒体識別情報及び再生ユーザ識別情報を送信してきた映像再生装置400に送信する。
また、レジューム情報管理部456は、映像再生装置400に送信したレジューム情報ファイルRSFを記録媒体452から削除する。
さらに、レジューム情報管理部456は、映像再生装置400から送信されてきたレジューム情報ファイルRSFを記録媒体452に格納する。
【0147】
実施の形態4における、再生開始の動作について図17に示すフローチャートを用いて説明する。なお、映像再生装置400は、ネットワーク460における情報記録装置450の位置情報を取得済みであるとする。位置情報とは、例えばネットワーク460がインターネットである場合はIPアドレス又はURI(Uniform Resource Identifier)である。
【0148】
ユーザが映像再生装置400を起動すると、ユーザ識別情報取得部218が、映像再生装置100を操作しているユーザのユーザ識別情報を再生ユーザ識別情報として取得する処理を行う(S120)。本実施の形態では、ユーザ識別情報取得部218は、実施の形態2と同様の処理により、再生ユーザ識別情報を取得する。
【0149】
次に、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101に映像記録媒体130が挿入されているか否かを確認する(S121)。再生制御部117は、挿入されていない場合(ステップS121でNo)には、ステップS122の処理に進み、挿入されている場合(ステップS121でYes)には、ステップS123の処理に進む。
【0150】
ステップS122では、再生制御部117は、映像記録媒体130の挿入を促す画面の画面データを生成し、フレームバッファ109に書き込み、出力制御部110から出力させる。そして、再生制御部117は、ステップS121の処理に戻る。
【0151】
ステップS123では、再生制御部117は、映像記録媒体読出装置101を介して、映像記録媒体130から映像記録媒体識別情報を取得して、この映像記録媒体識別情報をRAM114に格納する。このとき、再生制御部117は、映像記録媒体130から番組構成情報及び再生制御情報も取得して、RAM114に格納する。そして、再生制御部117は、これらの情報より仮想ファイルシステムVFSを構成する。
【0152】
次に、レジューム情報処理部424は、ステップS123で取得した映像記録媒体識別情報を再生映像記録媒体識別情報として、ステップS120で取得した再生ユーザ識別情報とともに、レジューム情報ファイル送信要求に含め、ネットワークIF427を介して、このレジューム情報ファイル送信要求を情報記録装置450に送信する(S124)。
【0153】
映像再生装置400よりレジューム情報ファイル送信要求を受信した情報記憶装置450では、ネットワークIF451で受信されたレジューム情報ファイル送信要求が、RAM453に格納される。そして、レジューム情報管理部456が、レジューム情報ファイル送信要求から再生映像記録媒体識別情報及び再生ユーザ識別情報を取得して、RAM453に記憶する(S130)。
【0154】
次に、レジューム情報管理部456は、記録媒体452よりレジューム情報ファイルRSFを読み出し、RAM453に格納する(S131)。
【0155】
そして、レジューム情報管理部456は、ステップS131で読み出したレジューム情報ファイルRSFの中に、実行可能なものがあるか否かを判断する(S132)。レジューム情報照合部119は、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがある場合(ステップS132でYes)には、ステップS133の処理に進み、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがない場合(ステップS132でNo)には、ステップS136の処理に進む。
【0156】
ステップS133では、レジューム情報管理部456は、実行可能なレジューム情報ファイルを1つ抽出する。なお、本実施の形態においては、実行可能なレジューム情報ファイルRSFは1つだけであることを前提とするが、例えば、記録媒体452からのレジューム情報ファイルRSFの削除が失敗した等の理由で、実行可能なレジューム情報ファイルが複数ある場合には、レジューム情報管理部456は、レジューム情報ファイルRSFの再生中断日時欄RSFの日時を比較して、最も新しいものを抽出する。
【0157】
次に、レジューム情報管理部456は、ステップS133で抽出されたレジューム情報ファイルRSFを、ネットワークIF451を介して、映像再生装置400に送信する(S134)。そして、レジューム情報管理部456は、送信したレジューム情報ファイルRSFを、記録媒体452から削除する(S135)。
【0158】
一方、ステップS136では、レジューム情報管理部456は、ステップS132において、実行可能なレジューム情報ファイルRSFがないと判断した場合には、該当ファイルなしの応答を、ネットワークIF451を介して、映像再生装置400に送信する。
【0159】
情報記憶装置450よりレジューム情報ファイルRSFを受信した映像再生装置400では、ネットワークIF427で受信されたレジューム情報ファイルRSFがRAM453に格納される。なお、このレジューム情報ファイルRSFは、情報記録装置450側で照合が済んでおり、実行可能なレジューム情報である。従って、再生制御部117は、RAM453に格納されたレジューム情報ファイルRSFに基づいて、レジューム再生を行う映像ストリームの読出しを開始する(S125)。
【0160】
一方、情報記憶装置450より該当ファイルなしの応答を受信した映像再生装置400では、再生制御部117が、RAM114に格納されている仮想ファイルシステムVFSに基づいて、映像記録媒体130の再生順序情報に従って、番組の最初から再生するように、映像記録媒体読出装置101に設定を行う。
【0161】
次に、本実施の形態における再生中断時の処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。再生中断時の処理を行うタイミングは再生開始より後であるから、再生映像記録媒体識別情報及び再生ユーザ識別情報PUIDは、取得済み(図17のステップS120及びステップS123)であるという前提で処理を開始する。
【0162】
ユーザが、操作部111を介して、再生中断の操作を行い、操作検出部112が、この操作を検出すると(S140でYes)、レジューム情報送信処理が開始される。
【0163】
レジューム情報構成部120は、RAM114に格納されている再生状態レジスタPCRより、再生中の番組を示す番組識別情報を取得する(S141)。次に、レジューム情報構成部120は、再生状態レジスタPCRより、映像ストリーム中のどの位置を再生しているかを示す再生位置情報を取得する(S142)。次に、レジューム情報構成部120は、時計部122より、日付と時刻を取得する(S143)。日付は、例えば、年月日である。次に、レジューム情報構成部120は、再生状態レジスタPCRより、再生状態レジスタ値を取得する(S144)。なお、ステップS141〜S144で示す再生中の番組の番組識別情報、再生位置情報、日付と時刻、及び再生状態レジスタ値の内容を取得する順番については、図18で示す順番に限定されるものではなく、どのような順番であってもよい。
【0164】
次に、レジューム情報構成部120は、レジューム情報ファイルRSFを構成する(S145)。
【0165】
次に、レジューム情報処理部424は、ネットワークIF427を介して、情報記録装置450に対して、情報記録装置450がレジューム情報ファイルを受信可能であることを確認するための問い合わせを送信する(S146)。
【0166】
このような問い合わせを受信した情報記録装置450では、レジューム情報管理部456は、レジューム情報が書き込み可能な状態であるか否かを確認する(S150)。そして、レジューム情報管理部456は、書込み可能な状態である場合(S150でYes)には、ステップS151の処理に進み、書込み可能な状態ではない場合(S150でNo)には、ステップS153の処理に進む。
【0167】
ステップS151では、レジューム情報管理部456は、ネットワークIF451を介して、受信可能である旨を示す応答を返信する。
【0168】
受信可能である旨を示す応答を受信した映像再生装置400では、レジューム情報処理部424が、レジューム情報ファイルRSFの送信が可能であることを確認し(S147)、ステップS145で構成したレジューム情報ファイルRSFを、情報記録装置450に送信する(S148)。なお、実施の形態1と同様、構成されたレジューム情報ファイルRSFを情報記録装置450に送信するタイミングは、任意に選択することができる。例えば、再生中断後、レジューム情報ファイルRSFが構成されてから直ちに送信してもよいし、映像再生装置400全体の処理を停止する直前(ユーザから停止指示の入力があった時)でもよい。
【0169】
一方、レジューム情報管理部456は、ステップS150において、書込み可能な状態ではないと判断した場合には、ネットワークIF451を介して、受信不可能である旨を示す応答を返信する(S153)。
【0170】
そして、受信不可能である旨を示す応答を受信した映像再生装置400では、レジューム情報処理部424が、レジューム情報ファイルRSFの送信が不可能であることを確認し(S149)、ステップS146の処理に戻る。
【0171】
図18に示すフローチャートでは、ステップS149において、送信が不可能であることを確認した場合には、レジューム情報処理部424は、ステップS146に戻るようにしているが、例えば、このような場合でも、レジューム情報処理部424は、情報記録装置450にレジューム情報ファイルRSFを送信するようにしてもよく、また、複数回、送信が不可能であることを確認した場合に、レジューム情報処理部424は、ステップS145で構成したレジューム情報ファイルRSFを破棄するようにしてもよい。
【0172】
以上のように、本実施の形態では、ネットワーク460に接続された情報記録装置450にレジューム情報ファイルRSFが格納されるため、実施の形態1〜3のように、ユーザが外部記録媒体131を持ち歩くことなく、レジューム情報を取り扱うことができるようになる。
【0173】
以上に記載した実施の形態4は、実施の形態2に係る映像再生装置200において、レジューム情報ファイルRSPを情報記録装置450で管理することができるようにしているが、例えば、実施の形態1に係る映像再生装置100において、このような管理を行うことができるようにしてもよい。
【0174】
さらに、以上に記載した実施の形態4は、実施の形態2に係る映像再生装置200において、レジューム情報ファイルRSPを情報記録装置450で管理することができるようにしているが、例えば、実施の形態3に係る映像再生装置300において、このような管理を行うことができるようにしてもよい。
例えば、映像再生装置400は使用したレジューム情報ファイルRSFを情報記録装置450の記録媒体452から削除するかどうかをユーザに問い合わせ、ユーザへの問い合わせの結果に応じて、このレジューム情報ファイルRSFを記録媒体452に保存することができるようにすることも可能である。このような場合には、レジューム情報管理部456によって照合される実行可能なレジューム情報ファイルRSFは複数生じることもあるため、レジューム情報ファイルRSFを受信した後は、メニュー映像生成処理部323が、レジューム情報提示メニュー映像RSPを生成して、ユーザより実行するレジューム情報ファイルRSFの選択を受け付けるようにすればよい。
また、映像再生装置400のレジューム情報処理部424は、レジューム情報ファイルRSFと合わせて、再生中断時にフレームバッファ109から出力中の映像の画像データを取得して、サムネイル画像を生成して情報記録装置450に送信してもよい。サムネイル画像は、レジューム情報ファイルRSFの中に含まれていてもよく、また、サムネイル画像ファイルとして映像再生装置400のROM215に保存し、レジューム情報ファイルRSFには、サムネイル画像ファイルのファイル名を含めるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態3に係る映像再生装置300において、レジューム情報ファイルRSPを情報記録装置450で管理することができるようにすることで、ユーザがレジューム再生の実行時に用いるレジューム情報を選択することができるようになる。
【0175】
以上に記載した実施の形態4においては、情報記録装置450のレジューム情報管理部456で、識別情報の照合を行っているが、実施の形態1〜3と同様に、映像再生装置400にレジューム情報照合部を備えて、識別情報の照合を行うようにしてもよい。このような場合には、情報記録装置450のレジューム情報管理部456は、記録媒体452に格納されている全てのレジューム情報ファイルRSFを、映像再生装置400に送信する必要がある。また、情報記憶装置450は、再生ユーザ識別情報及び再生映像記録媒体識別情報の何れか一方に対応するレジューム情報ファイルRSFを、映像再生装置400に送信するようにしてもよい。
【0176】
以上に記載した実施の形態1〜3では、レジューム情報ファイルRSFを外部記録媒体131に格納するようにしているが、例えば、映像記録媒体130が書き換え可能な記録媒体である場合には、映像記録媒体130にレジューム情報ファイルRSFを格納するようにしてもよい。このような場合には、映像記録媒体読出装置101の代わりに、映像記録媒体130との間で情報の読み出し及び書き込みを行うことのできる映像記録媒体読書装置を使用する必要がある。
【符号の説明】
【0177】
100,200,300,400:映像再生装置、 101:映像記録媒体読出装置、 102:バッファ、 103:デマルチプレクサ、 104:音声データデコーダ、 105:映像データデコーダ、 106:字幕データデコーダ、 107:インタラクティブデータデコーダ、 108:重畳部、 109:フレームバッファ、 110:出力制御部、 111:操作部、 112:操作検出部、 113:外部記録媒体読書装置、 114:RAM、 115,215:ROM、 116,216,316,416:CPU、 117:再生制御部、 118,218:ユーザ識別情報取得部、 119,319:レジューム情報照合部、 120:レジューム情報構成部、 121:ユーザ情報登録部、 122:時計部、 323:メニュー映像生成処理部、 424:レジューム情報処理部、 225:受光器、 226:受光バッファ、 130:映像記録媒体、 131:外部記録媒体、 240:送信端末、 241:マイコン、 242:ROM、 243:RAM、 244:シフトレジスタ、 245:赤外線LED、 246:操作部、 247:操作検出部、 450:情報記録装置、 451:ネットワークIF、 452:記録媒体、 453:RAM、 454:CPU、 455:全体制御部、 456:レジューム情報管理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生対象の映像記録媒体から情報を読み出す読出部と、
前記読出部を用いて、前記再生対象の映像記録媒体から当該映像記録媒体を識別する再生映像記録媒体識別情報を読み出す処理、及び前記読出部を用いて、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する出力映像データを表示部に出力することで、当該映像ストリームに対応する映像を再生する処理を制御する再生制御部と、
レジュームユーザ識別情報、レジューム映像記録媒体識別情報、及び前記レジュームユーザ識別情報で識別されるユーザが前記レジューム映像記録媒体識別情報で識別される映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生が中断された時の、当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報を含むレジューム情報を格納する外部記録媒体が挿入され、当該挿入された外部記録媒体から当該レジューム情報を読み出す読書部と、
ユーザを識別する再生ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と、
前記再生映像記録媒体識別情報及び前記再生ユーザ識別情報と一致する前記レジューム映像記録媒体識別情報及び前記レジュームユーザ識別情報を含むレジューム情報を、実行可能なレジューム情報と判断するレジューム情報照合部と、を備え、
前記再生制御部は、前記実行可能なレジューム情報に含まれる前記再生中断位置情報で示される再生位置より、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する映像の再生を行うこと
を特徴とする映像再生装置。
【請求項2】
前記映像再生装置のユーザを識別するためのユーザ識別情報を含むユーザ情報のリストを記憶する記憶部を備え、
前記ユーザ識別情報取得部は、前記リストに含まれるユーザ情報に含まれる少なくとも一部の情報を一覧表示する登録ユーザ一覧画面の画面データを作成し、当該登録ユーザ一覧画面を前記表示部に表示させ、当該登録ユーザ一覧画面に基づいて、前記映像再生装置のユーザが選択したユーザ情報に対応するユーザ識別情報を前記再生ユーザ識別情報とすること
を特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。
【請求項3】
前記映像再生装置のユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する記憶部と、当該ユーザ識別情報を送信する送信部と、を備える送信端末から、前記ユーザ識別情報を受信する受信部を備え、
前記ユーザ識別情報取得部は、前記受信部を介して受信した前記ユーザ識別情報を、前記再生ユーザ識別情報とすること
を特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。
【請求項4】
前記映像再生装置のユーザより、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を中断する指示があった場合に、前記再生映像記録媒体識別情報を前記レジューム映像記録媒体識別情報とし、前記再生ユーザ識別情報を前記レジュームユーザ識別情報として、当該映像ストリームに対応する映像の再生が中断された時の当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報に対応付けて、新たなレジューム情報を構成するレジューム情報構成部を備え、
前記読書部は、前記新たなレジューム情報を前記挿入された外部記録媒体に格納すること
を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の映像再生装置。
【請求項5】
前記読書部は、前記再生制御部が、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を行う際に使用した前記実行可能なレジューム情報を、前記挿入された外部記録媒体から削除すること
を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の映像再生装置。
【請求項6】
前記実行可能なレジューム情報に含まれる少なくとも一部の情報を一覧表示するレジューム情報提示メニュー映像情報を生成し、当該レジューム情報提示メニュー映像情報に対応する映像を前記表示部に表示させるメニュー映像生成処理部を備え、
前記再生制御部は、前記レジューム情報提示メニュー映像情報に対応する映像に基づいて、前記映像再生装置のユーザが選択したレジューム情報に含まれる前記再生中断位置情報で示される再生位置より、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する映像の再生を行うこと
を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の映像再生装置。
【請求項7】
前記メニュー映像生成処理部は、前記再生制御部が、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を行う際に使用した前記実行可能なレジューム情報を削除するか否かを選択することができるレジューム情報削除選択画面の画面データを生成して、当該レジューム情報削除選択画面を前記表示部に表示させ、前記レジューム情報削除選択画面に基づいて、前記映像再生装置のユーザが、前記実行可能なレジューム情報を削除することを選択したときに、前記読書部に、前記実行可能なレジューム情報を前記挿入された外部記録媒体から削除させること
を特徴とする請求項6に記載の映像再生装置。
【請求項8】
前記映像再生装置のユーザより、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を中断する指示があった場合に、前記再生映像記録媒体識別情報を前記レジューム映像記録媒体識別情報とし、前記再生ユーザ識別情報を前記レジュームユーザ識別情報として、当該映像ストリームに対応する映像の再生を中断した時の当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報及び当該再生位置に対応する映像のサムネイル画像に対応付けて、新たなレジューム情報を構成するレジューム情報構成部を備え、
前記読書部は、前記新たなレジューム情報を前記挿入された外部記録媒体に格納すること
を特徴とする請求項6又は7に記載の映像再生装置。
【請求項9】
再生対象の映像記録媒体から情報を読み出す読出部と、
前記読出部を用いて、前記再生対象の映像記録媒体から当該映像記録媒体を識別する再生映像記録媒体識別情報を読み出す処理、及び前記読出部を用いて、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する出力映像データを表示部に出力することで、当該映像ストリームに対応する映像を再生する処理を制御する再生制御部と、
レジュームユーザ識別情報、レジューム映像記録媒体識別情報、及び前記レジュームユーザ識別情報で識別されるユーザが前記レジューム映像記録媒体識別情報で識別される映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生が中断された時の当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報を含むレジューム情報を格納する記録装置から、ネットワークを介して、当該レジューム情報を受信する送受信部と、
前記再生対象の映像記録媒体から読み出される映像ストリームに対応する映像を再生するユーザより、当該ユーザを識別する再生ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部とを備え、
前記再生制御部は、前記再生映像記録媒体識別情報及び前記再生ユーザ識別情報と一致する前記レジューム映像記録媒体識別情報及び前記レジュームユーザ識別情報を含むレジューム情報に含まれる前記再生中断位置情報で示される再生位置より、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する映像の再生を行うこと
を特徴とする映像再生装置。
【請求項10】
前記送受信部は、前記再生映像記録媒体識別情報及び前記再生ユーザ識別情報を含むレジューム情報送信要求を前記記録装置に送信し、
前記記録装置は、前記レジューム情報送信要求に含まれる前記再生映像記録媒体識別情報及び前記再生ユーザ識別情報と一致する前記レジューム映像記録媒体識別情報及び前記レジュームユーザ識別情報を含むレジューム情報を前記映像再生装置に送信すること
を特徴とする請求項9に記載の映像再生装置。
【請求項11】
前記再生映像記録媒体識別情報及び前記再生ユーザ識別情報と一致する前記レジューム映像記録媒体識別情報及び前記レジュームユーザ識別情報を含むレジューム情報を、実行可能なレジューム情報と判断するレジューム情報照合部と、を備え、
前記再生制御部は、前記実行可能なレジューム情報に含まれる前記再生中断位置情報で示される再生位置より、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する映像の再生を行うこと
を特徴とする請求項9に記載の映像再生装置。
【請求項12】
前記映像再生装置のユーザより、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を中断する指示があった場合に、前記再生映像記録媒体識別情報を前記レジューム映像記録媒体識別情報とし、前記再生ユーザ識別情報を前記レジュームユーザ識別情報として、当該映像ストリームに対応する映像の再生を中断した時の当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報に対応付けて、新たなレジューム情報を構成するレジューム情報構成部を備え、
前記送受信部は、前記新たなレジューム情報を前記記憶装置に送信すること
を特徴とする請求項9から11の何れか一項に記載の映像再生装置。
【請求項13】
読出部に再生対象の映像記録媒体に格納された映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する出力映像データを表示部に出力して、当該出力映像データに対応する映像を前記表示部に表示させることで、当該映像ストリームに対応する映像を再生する映像再生方法であって、
再生制御部が、前記再生対象の映像記録媒体から当該映像記録媒体を識別する再生映像記録媒体識別情報を読み出す処理を行う再生映像記録媒体識別情報読出過程と、
読書部が、挿入された外部記録媒体から、レジュームユーザ識別情報、レジューム映像記録媒体識別情報、及び前記レジュームユーザ識別情報で識別されるユーザが前記レジューム映像記録媒体識別情報で識別される映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を中断した時の当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報を含むレジューム情報を読み出すレジューム情報読出過程と、
ユーザ識別情報取得部が、ユーザを識別する再生ユーザ識別情報を取得する再生ユーザ識別情報取得過程と、
レジューム情報照合部が、前記再生映像記録媒体識別情報及び前記再生ユーザ識別情報と一致する前記レジューム映像記録媒体識別情報及び前記レジュームユーザ識別情報を含むレジューム情報を、実行可能なレジューム情報と判断する実行可能レジューム情報判断過程と、
前記再生制御部が、前記実行可能なレジューム情報に含まれる前記再生中断位置情報で示される再生位置より、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する映像の再生を行う再生再開過程と、を有すること
を特徴とする映像再生方法。
【請求項14】
前記映像再生装置のユーザより、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を中断する指示があった場合に、レジューム情報構成部が、前記再生映像記録媒体識別情報を前記レジューム映像記録媒体識別情報とし、前記再生ユーザ識別情報を前記レジュームユーザ識別情報として、当該映像ストリームに対応する映像の再生を中断した時の当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報に対応付けて、新たなレジューム情報を構成するレジューム情報構成過程と、
前記読書部が、前記新たなレジューム情報を前記挿入された外部記録媒体に格納するレジューム情報格納過程と、を有すること
を特徴とする請求項13に記載の映像再生方法。
【請求項15】
メニュー映像再生処理部は、前記実行可能なレジューム情報に含まれる少なくとも一部の情報を一覧表示するレジューム情報提示メニュー映像情報を生成し、当該レジューム情報提示メニュー映像情報に対応する映像を前記表示部に表示させる過程と、
前記再生制御部は、前記再生再開過程において、前記レジューム情報提示メニュー映像情報に対応する映像に基づいて、前記映像再生装置のユーザが選択したレジューム情報に含まれる前記再生中断位置情報で示される再生位置より、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する映像の再生を行うこと
を特徴とする請求項13又は14に記載の映像再生方法。
【請求項16】
読出部に再生対象の映像記録媒体に格納された映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する出力映像データを表示部に出力して、当該出力映像データに対応する映像を前記表示部に表示させることで、当該映像ストリームに対応する映像を再生する映像再生方法であって、
再生制御部が、前記再生対象の映像記録媒体から当該映像記録媒体を識別する再生映像記録媒体識別情報を読み出す再生映像記録媒体識別情報読出過程と、
送受信部が、レジュームユーザ識別情報、レジューム映像記録媒体識別情報、及び前記レジュームユーザ識別情報で識別されるユーザが前記レジューム映像記録媒体識別情報で識別される映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を中断した時の当該映像ストリームにおける再生位置を示す再生中断位置情報を含むレジューム情報を格納する記録装置から、ネットワークを介して、当該レジューム情報を受信するレジューム情報受信過程と、
ユーザ識別情報取得部が、ユーザより、当該ユーザを識別する再生ユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得過程と、
前記再生制御部が、前記再生映像記録媒体識別情報及び前記再生ユーザ識別情報と一致する前記レジューム映像記録媒体識別情報及び前記レジュームユーザ識別情報を含むレジューム情報に含まれる前記再生中断位置情報で示される再生位置より、前記再生対象の映像記録媒体から映像ストリームを読み出し、当該映像ストリームに対応する映像の再生を行う再生再開過程と、を有すること
を特徴とする映像再生方法。
【請求項17】
前記映像再生装置のユーザより、前記再生対象の映像記録媒体から読み出された映像ストリームに対応する映像の再生を中断する指示があった場合に、レジューム情報構成部が、前記再生映像記録媒体識別情報を前記レジューム映像記録媒体識別情報とし、前記再生ユーザ識別情報を前記レジュームユーザ識別情報として、当該映像ストリームに対応する映像の再生を中断した時の当該映像ストリームの再生位置を示す再生中断位置情報に対応付けて、新たなレジューム情報を構成するレジューム情報構成過程と、
前記送受信部が、前記新たなレジューム情報を前記記憶装置に送信するレジューム情報送信過程と、を有すること
を特徴とする請求項16に記載の映像再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−34177(P2012−34177A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−171695(P2010−171695)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】