説明

映像処理装置及び映像処理方法

【課題】予め設定されたライブカメラで撮影した映像を、予め設定された日時に自動的に取得して表示することができ、ユーザにとっての取り扱いを便利にして実用に十分に適するようにした映像処理装置及び映像処理方法を提供すること。
【解決手段】実施の形態によれば、映像処理装置は、設定手段と取得手段と表示制御手段とを備えている。設定手段は、日時を設定する。取得手段は、設定手段によって予め設定された日時に、ネットワーク経由でライブカメラへのアクセスを開始し、当該ライブカメラで撮影された映像信号を取得する。表示制御手段は、設定手段によって予め設定された日時に、取得手段で取得した映像信号を映像表示に供させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施の形態は、例えばデジタルテレビジョン放送受信装置等のような映像処理装置及び映像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、首記の如きデジタルテレビジョン放送受信装置にあっては、デジタルテレビジョン放送を受信して視聴に供させるだけでなく、例えばインターネット等の通信ネットワークを介して必要なサイトにアクセスし、そのサイトから所望のコンテンツを取得して表示させる機能を有するものが普及している。
【0003】
具体的に言えば、ユーザが、インターネットに接続されたデジタルテレビジョン放送受信装置に対し、リモートコントローラを操作して、アクセス可能なWebサイトのリストを表示させ、そのリストから所望のWebサイトを選択してアクセスすることにより、選択したWebサイトからWebページを取得して表示するようにしている。
【0004】
ところで、このようなインターネット接続機能を備えたデジタルテレビジョン放送受信装置において、Webページを表示させる際には、ユーザがWebサイトにアクセスする操作を行なう必要がある。このため、例えば定期的に同じWebページを視聴するような場合には、ユーザにとっての取り扱いが煩雑になっている。
【0005】
特に、近年、例えば観光地や主要都市等には、その風景や街の様子を撮影するために複数のライブカメラ(Webカメラ)が設置されてきている。これらのライブカメラで撮影された映像は、ユーザが、管轄するWebサイトにインターネットを介してアクセスすることにより、Webページとして取得し視聴することができる。
【0006】
このようなライブカメラの場合、例えば毎朝同じ時間に同じ位置からの朝日を視聴したい等、同じライブカメラで撮影した同じ風景の映像を定期的に視聴したいという要求が多くあり、上記したように、Webページを表示させる毎にWebサイトへのアクセス操作を行なうのは、ユーザにとって煩わしいものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−312410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
予め設定されたライブカメラで撮影した映像を、予め設定された日時に自動的に取得して表示することができ、ユーザにとっての取り扱いを便利にして実用に十分に適するようにした映像処理装置及び映像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施の形態によれば、映像処理装置は、設定手段と取得手段と表示制御手段とを備えている。設定手段は、日時を設定する。取得手段は、設定手段によって予め設定された日時に、ネットワーク経由でライブカメラへのアクセスを開始し、当該ライブカメラで撮影された映像信号を取得する。表示制御手段は、設定手段によって予め設定された日時に、取得手段で取得した映像信号を映像表示に供させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態としてのデジタルテレビジョン放送受信装置の信号処理系の一例を説明するために示すブロック構成図。
【図2】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置に使用されるリモートコントローラの一例を説明するために示す外観図。
【図3】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で使用されるライブカメラリストの一例を説明するために示す図。
【図4】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で表示される設定画面の一例を説明するために示す図。
【図5】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で表示されるスライドショー設定画面の一例を説明するために示す図。
【図6】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で表示される開始日時設定画面の一例を説明するために示す図。
【図7】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で使用されるライブカメラリストの他の例を説明するために示す図。
【図8】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で表示されるメニュー設定画面の一例を説明するために示す図。
【図9】実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置の変形例を説明するために示すブロック構成図。
【図10】同実施の形態におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で使用されるライブカメラリストのさらに他の例を説明するために示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明するデジタルテレビジョン放送受信装置11の信号処理系を示している。なお、このデジタルテレビジョン放送受信装置11は、通常の平面視(2次元)表示用の映像信号に基づく映像表示を行なうだけでなく、立体視(3次元)表示用の映像信号に基づく映像表示も行なうことができる。
【0012】
すなわち、アンテナ12で受信したデジタルテレビジョン放送信号は、入力端子13を介してチューナ部14に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ部14で選局された放送信号は、復調復号部15に供給されてデジタルの映像信号及び音声信号等に復元された後、信号処理部16に出力される。
【0013】
この信号処理部16は、復調復号部15から供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対してそれぞれ所定のデジタル信号処理を施している。この信号処理部16が行なう所定のデジタル信号処理には、通常の平面視(2次元)表示用の映像信号を立体視(3次元)表示用の映像信号に変換する処理や、立体視(3次元)表示用の映像信号を平面視(2次元)表示用の映像信号に変換する処理等も含まれている。
【0014】
そして、この信号処理部16は、デジタルの映像信号を合成処理部17に出力し、デジタルの音声信号を音声処理部18に出力している。このうち、合成処理部17は、信号処理部16から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(on screen display)信号を重畳して出力している。
【0015】
この場合、合成処理部17は、信号処理部16から供給される映像信号が通常の平面視(2次元)表示用の映像信号であれば、その映像信号にOSD信号をそのまま重畳して出力している。また、この合成処理部17は、信号処理部16から供給される映像信号が立体視(3次元)表示用の映像信号であれば、重畳するOSD信号に対して、入力された立体視(3次元)表示用の映像信号に対応した立体視(3次元)表示用の信号処理を施した後、そのOSD信号を入力映像信号に重畳して出力している。
【0016】
このようにして合成処理部17から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部19に供給されて、後段の、例えば液晶表示パネル等を有する平面型の映像表示部20で表示可能なフォーマットに変換される。そして、この映像処理部19から出力された映像信号が、映像表示部20に供給されて映像表示に供される。
【0017】
また、上記音声処理部18は、入力されたデジタルの音声信号を、後段のスピーカ21で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換している。そして、この音声処理部18から出力されたアナログ音声信号が、スピーカ21に供給されることにより音声再生に供される。
【0018】
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置11は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部22によって統括的に制御されている。この制御部22は、CPU(central processing unit)22aを内蔵しており、デジタルテレビジョン放送受信装置11の本体に設置された操作部23からの操作情報を受けて、または、リモートコントローラ24から送出され受信部25で受信した操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0019】
この場合、制御部22は、デジタルテレビジョン放送受信装置11の内蔵メモリであるROM(read only memory)22bとRAM(random access memory)22cと不揮発性メモリ22dとを利用している。ROM22bは、CPU22aが実行する制御プログラムを格納している。RAM22cは、該CPU22aに作業エリアを提供するために用いられる。不揮発性メモリ22dは、各種の設定情報及び制御情報等が格納される。
【0020】
また、この制御部22には、外付メモリインターフェース26が接続されている。この外付メモリインターフェース26は、例えばUSB(universal serial bus)接続規格等に準拠した接続手段となっており、USBメモリ等の外付メモリ27を着脱自在に接続可能となっている。これにより、制御部22は、外付メモリインターフェース26を介して外付メモリ27と情報伝送を行なうことができる。
【0021】
さらに、この制御部22には、HDD(hard disk drive)28が接続されている。この制御部22は、ユーザによる操作部23やリモートコントローラ24等の操作に基づいて、上記復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部29によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、HDD28に供給してハードディスク28aに記録させるように制御することができる。
【0022】
また、この制御部22は、ユーザによる操作部23やリモートコントローラ24等の操作に基づいて、HDD28によりハードディスク28aからデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、上記記録再生処理部29によって復号化した後、信号処理部16に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
【0023】
さらに、上記デジタルテレビジョン放送受信装置11には、入力端子30が接続されている。この入力端子30は、デジタルテレビジョン放送受信装置11の外部からデジタルの映像信号及び音声信号を直接入力するためのものである。この入力端子30を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部22の制御に基づいて、記録再生処理部29を介した後、信号処理部16に供給されて、以後、上記した映像表示及び音声再生に供される。
【0024】
また、この入力端子30を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部22の制御に基づいて、記録再生処理部29を介した後、HDD28によるハードディスク28aに対しての記録再生に供される。
【0025】
さらに、上記制御部22は、ネットワークインターフェース31を介して外部のネットワーク(例えばインターネット等)32に接続されている。このため、制御部22は、ユーザによる操作部23やリモートコントローラ24等の操作に基づいて、ネットワーク32上に接続された各種のサイト(例えばWebサイト等)のいずれかにアクセスすることにより、そこで提供している映像コンテンツ(例えばWebページ等)を取得することができるようになっている。
【0026】
この実施の形態では、ネットワーク32上に接続された各種のサイトとして、ライブカメラ(Webカメラ)で撮影した映像コンテンツを提供するものを対象としている。このため、図1では、理解を容易にするために、ネットワーク32上に複数のライブカメラ331,332,……,33nが接続されている形態で記述している。
【0027】
そして、上記制御部22は、複数のライブカメラ331〜33nに対して選択的にアクセスし、アクセスしたライブカメラから取得した映像信号を信号処理部16に供給することによって、映像表示に供させることができる。すなわち、複数のライブカメラ331〜33nに選択的にアクセスし、そこで撮影した映像を表示することができる。
【0028】
また、上記制御部22は、タイマ22eを備えており、このタイマ22eによって日時の計測や経過時間の測定等を行なっている。これにより、制御部22は、予め設定した日時に予め設定したチャンネルのデジタルテレビジョン放送を自動的に受信して視聴に供させる予約視聴や、予め設定した日時に予め設定したチャンネルのデジタルテレビジョン放送を自動的に受信してHDD28で記録させる予約記録等を実現することができる。
【0029】
さらに、上記制御部22は、タイマ22cを利用することにより、予め設定した日時に予め設定したライブカメラ(例えば331)に自動的にアクセスし、そのライブカメラ331で撮影した映像を取得し映像表示させるといった、ネットワーク32上のいずれかのライブカメラ331〜33nに対しての予約視聴を実現することができる。
【0030】
この場合、上記制御部22は、ネットワーク32上の複数のライブカメラ331〜33nに対して、予め設定された順序で所定時間間隔毎に順次アクセスすることにより、複数のライブカメラ331〜33nで撮影した映像を所定時間間隔で順次映像表示させる、いわゆる、スライドショーを実現することができる。
【0031】
図2は、上記リモートコントローラ24の外観を示している。このリモートコントローラ24には、主として、電源キー24a、放送/ライブカメラ切替キー24b、数字キー24c、チャンネルアップダウンキー24d、音量調整キー24e、カーソル上キー24f、カーソル下キー24g、カーソル左キー24h、カーソル右キー24i、決定キー24j、メニューキー24k、戻るキー24l、終了キー24m、4色(青,赤,緑,黄)のカラーキー24n等が設けられている。
【0032】
このうち、放送/ライブカメラ切替キー24bが放送に切り替えられたとき、制御部22は、アンテナ12で受信したデジタルテレビジョン放送信号を映像表示及び音声再生に供させるように制御する。また、放送/ライブカメラ切替キー24bがライブカメラに切り替えられたとき、制御部22は、ライブカメラ331〜33nから選択的に取得した映像を表示に供させるように制御する。
【0033】
また、このリモートコントローラ24には、再生停止キー24o、再生/一時停止キー24p、逆方向スキップキー24q、順方向スキップキー24r、早戻しキー24s、早送りキー24t等が設けられている。
【0034】
すなわち、上記HDD28から取得した映像や音声等の情報に対しては、リモートコントローラ24の再生停止キー24oや再生/一時停止キー24pを操作することにより、再生、停止、一時停止を行なうことが可能となる。
【0035】
また、リモートコントローラ24の逆方向スキップキー24qや順方向スキップキー24rを操作することにより、HDD28で再生している映像や音声等の情報を、その再生方向に対して逆方向や順方向に一定量ずつスキップさせる、いわゆる、逆方向スキップや順方向スキップを行なうことができる。
【0036】
さらに、リモートコントローラ24の早戻しキー24sや早送りキー24t等を操作することにより、HDD28で再生している映像や音声等の情報を、その再生方向に対して逆方向や順方向に連続的に高速で再生させる、いわゆる、早戻し再生や早送り再生を行なうことができる。
【0037】
ここで、複数のライブカメラ331〜33nで撮影した映像を所定時間間隔で順次映像表示させるスライドショーについて詳細に説明する。すなわち、上記した外付メモリ27には、図3に示すような、ライブカメラリスト34が記録されている。このライブカメラリスト34は、スライドショーを行なう際に、複数のライブカメラ331〜33nにそれぞれアクセスするための情報であるURL(uniform resource locator)が、アクセスする順序で記述されたテキストファイルである。
【0038】
このライブカメラリスト34は、ユーザが例えば図示しないPC(personal computer)等を用いて、撮影した映像を視聴したい複数のライブカメラ331〜33nのURLを取得し、それらのURLをスライドショーで表示させる順序に並べる編集作業を行ない、その編集結果を外付メモリ27に記録させることにより作成される。
【0039】
なお、図3に示した複数のURLは、例えば「AAAAAAA」が地名を表わし、No.XXがその地名の場所に設置された複数のライブカメラ331〜33nそれぞれに対する識別番号を表わすものとする。具体的に言えば、「AAAAAAA」が富士山を示し、No.XXが富士山を様々なアングルから撮影するように設置された複数のライブカメラ331〜33nそれぞれの識別番号を示している。
【0040】
また、上記不揮発性メモリ22dには、スライドショーを実現するために必要な各種の設定情報が記録されている。この設定情報は、主として、スライドショーを開始する日時や、各ライブカメラ331〜33nから取得した映像を表示させる時間間隔等を示すものであって、ユーザが適宜設定可能になっている。
【0041】
この設定情報を設定する操作は、つまり、設定情報を不揮発性メモリ22dに記録させる操作は、ユーザが、リモートコントローラ24のメニューキー24kを操作し、階層構造となされた複数種類のメニュー画面に分け入ることにより、図4に示すような設定画面35を映像表示部20に表示させることにより開始される。
【0042】
この設定画面35には、複数(図示の場合は3つ)の設定項目が表示されている。これらの設定項目は、ユーザがリモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作することにより上方向または下方向にスクロールされる。これにより、ユーザは、全ての設定項目を閲覧することができる。
【0043】
そして、ユーザは、リモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作することにより、複数の設定項目の中から「スライドショー設定」なる項目を選択し、決定キー24jを操作する。すると、図5に示すようなスライドショー設定画面36が映像表示部20に表示される。
【0044】
このスライドショー設定画面36には、「ライブカメラリスト」、「表示間隔」、「設定日時で開始」、「開始日時設定」及び「開始」なる5つの項目が表示されている。このうち、「ライブカメラリスト」なる項目は、使用するライブカメラリスト34が記録されている場所を設定するもので、外付メモリ27か内蔵メモリ(メモリ部22b)かを設定可能となっている。
【0045】
すなわち、リモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作して、「ライブカメラリスト」の項目を選択し決定キー24jを操作した後、カーソル上または下キー24f,24gを操作すると、操作する毎に、外付メモリ27と内蔵メモリ(不揮発性メモリ22d)とが交互に切り替えられて設定可能となる。図5では、外付メモリ27に設定されている。
【0046】
また、「表示間隔」なる項目は、複数のライブカメラ331〜33nで撮影した映像を順次映像表示させる際の表示間隔を設定するもので、リモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作して、「表示間隔」の項目を選択し決定キー24jを操作した後、カーソル上または下キー24f,24gを操作すると、操作する毎に、一定時間ずつ時間を長くまたは短くなる方向に設定可能となる。図5では5秒に設定されている。
【0047】
さらに、「設定日時で開始」なる項目は、設定された開始日時でスライドショーを開始するか(ON)否か(OFF)を設定可能となっている。すなわち、リモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作して、「設定日時で開始」の項目を選択し決定キー24jを操作した後、カーソル上または下キー24f,24gを操作すると、操作する毎に、開始する(ON)と開始しない(OFF)とが交互に切り替えられて設定可能となる。図5では、スライドショーを開始する(ON)となっている。
【0048】
また、「開始日時設定」なる項目は、スライドショーを開始する日時を設定する項目である。ユーザがリモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作して、この「開始日時設定」なる項目を選択し決定キー24jを操作すると、図6に示すような開始日時設定画面37が映像表示部20に表示される。
【0049】
この開始日時設定画面37は、「日、月、火、水、木、金、土」なる7曜日を示す項目、「開始時間1,2,3,4」なる4つの開始時間を示す項目、「2D/3D」なる項目が表示されている。「日、月、火、水、木、金、土」なる項目は、スライドショーを開始する曜日を設定するもので、リモートコントローラ24のカーソル左または右キー24h,24iを操作して所望の曜日を選択し決定キー24jを操作すると、その曜日が設定される。図6では日、金、土が設定され黒い印が付されている。
【0050】
「開始時間1,2,3,4」なる項目は、スライドショーを開始する時間を4種類設定可能とするもので、リモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作して所望の番号を選択し決定キー24jを操作することにより、その選択された番号について開始時間を入力可能となる。開始時間の入力は、リモートコントローラ24の数字キー24cを操作して行ない、決定キー24jが操作されたとき開始時間が設定される。図6では、「開始時間1」に午前6時が設定され、「開始時間2」に午後6時が設定されている。
【0051】
「2D/3D」なる項目は、ライブカメラ331〜33nからの映像を平面視(2次元)表示させるか立体視(3次元)表示させるかを選択するもので、リモートコントローラ24のカーソル左または右キー24h,24iを操作して2Dか3Dかを選択し決定キー24jを操作すると設定される。図6ではハッチングで示すように3Dが設定されている。
【0052】
また、図5に示したスライドショー設定画面36において、「開始」なる項目は、スライドショーを直ちに開始させるもので、リモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作して、この「開始」なる項目を選択し決定キー24jを操作することにより、直ちにスライドショーが開始される。
【0053】
上記のように、外付メモリ27にライブカメラリスト34が記録され、不揮発性メモリ22dに各種の設定情報が記録され、ユーザがリモートコントローラ24の放送/ライブカメラ切替キー24bをライブカメラに切り替えている状態で、制御部22が、タイマ22cの日時計測により、スライドショーの開始日時として設定された例えば日曜日の午前6時に達したと判断したとする。
【0054】
すると、制御部22は、外付メモリ27に記録されたライブカメラリスト34に記録されている最初のURLに基づいて、例えばライブカメラ331にアクセスし、そこで撮影された映像を取得して5秒間だけ表示する。その後、制御部22は、ライブカメラリスト34に記録されている次のURLに基づいて、例えばライブカメラ332にアクセスし、そこで撮影された映像を取得して5秒間だけ表示する。
【0055】
このようにして制御部22は、ライブカメラリスト34に記録された残りの全てのURLについて、以上のような動作を繰り返し行ない、ライブカメラリスト34に記録されている最後のURLに基づいて、例えばライブカメラ33nにアクセスし、そこで撮影された映像を取得して5秒間だけ表示した後、スライドショーを終了する。
【0056】
ここで、各ライブカメラ331〜33nから取得した映像信号が、平面視(2次元)表示用の映像信号である場合には、制御部22は、上記「2D/3D」なる項目の設定に基づいて、各ライブカメラ331〜33nから取得した映像信号を、立体視(3次元)表示用の映像信号に変換するように信号処理部16を制御する。これにより、信号処理部16により立体視(3次元)表示用の映像信号に変換された映像信号が、映像表示部20で表示されることになる。
【0057】
そして、各ライブカメラ331〜33nから取得した映像信号を、平面視(2次元)表示用の映像信号から立体視(3次元)表示用の映像信号に変換する際には、風景対応の立体視(3次元)映像信号処理を施すようにしている。すなわち、ライブカメラ331〜33nで撮影した映像は、風景であることが非常に多いため、風景対応の映像信号処理を行なうことにより、ユーザにとって見易い表示映像となる。この風景対応の映像信号処理としては、例えばベースラインを強調し、フェイス対応機能やモーション対応機能をオフにして、奥行き感の高い風景対応の立体視映像が表示されるようにしている。
【0058】
上記した実施の形態によれば、予め設定されたスライドショーの開始日時に、予め設定されたライブカメラ331〜33nに自動的に順次アクセスし、撮影した映像をスライドショーで視聴することができるようにしたので、ユーザにとっての取り扱いを便利にして実用に十分に適するものとなる。
【0059】
また、上記した実施の形態では、外付メモリ27にライブカメラリスト34を記録し、不揮発性メモリ22dにスライドショーの開始日時や表示時間間隔等を記録しているため、1回のスライドショーでは、ライブカメラリスト34に記述された全てのURLに対応するライブカメラ331〜33nから得られる映像が表示対象となる。
【0060】
これに対し、図7に示すように、外付メモリ27に記録されたライブカメラリスト34に記録されている各URLに、それぞれ開始日時を付加することもできる。このようにすれば、ライブカメラ331〜33n毎に開始日時を設定することができるため、自由度の高いスライドショーを実現することができる。
【0061】
また、図3や図7に示したライブカメラリスト34は、外付メモリ27から不揮発性メモリ22dにコピーして使用することも可能である。さらに、不揮発性メモリ22dにコピーされたライブカメラリスト34に、PC等を用いることなく、新たなライブカメラのURLを追加することが可能である。
【0062】
すなわち、ユーザがリモートコントローラ24を操作して、不揮発性メモリ22d内のライブカメラリストにまだ含まれていない、ネットワーク32上の所望のライブカメラにアクセスし、そのライブカメラ332で撮影した映像を表示させる。この状態で、ユーザがリモートコントローラ24の黄色のカラーキー24nを操作すると、図8に示すようなメニュー画面38が表示される。
【0063】
このメニュー画面38には、複数(図示の場合は3つ)の設定項目が表示されている。これらの設定項目は、ユーザがリモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作することにより上方向または下方向にスクロールされる。これにより、ユーザは、全ての設定項目を閲覧することができる。
【0064】
そして、ユーザは、リモートコントローラ24のカーソル上または下キー24f,24gを操作することにより、複数の設定項目の中から「ライブカメラリストに追加」なる項目を選択し、決定キー24jを操作する。これにより、先に表示されていた映像を提供しているライブカメラのURLが、既に不揮発性メモリ22dに記録されているライブカメラリスト34に追加される。
【0065】
なお、ユーザが、不揮発性メモリ22dに記録されたライブカメラリスト34の中から所望のURLを選択し、そのURLに対応するライブカメラの映像を表示させた状態で上記メニュー画面38を表示させ、その複数の設定項目の中から「ライブカメラリストから削除」なる項目を選択し、決定キー24jを操作する。これにより、先に表示されていた映像を提供しているライブカメラのURLが、既に不揮発性メモリ22dに記録されているライブカメラリスト34から削除される。
【0066】
また、図9に示すように、ネットワーク32上に接続されているサーバ39に、図10(a),(b),(c)に示すような複数(図示の場合は3つ)のライブカメラリスト34,40,41を用意する。これらのライブカメラリスト34,40,41は、例えばスライドショーで表示するためにおすすめのライブカメラリストとして、予め作成されてサーバ39に用意されるものである。
【0067】
ユーザは、リモートコントローラ24を操作してサーバ39にアクセスし、各ライブカメラリスト34,40,41の中から所望のライブカメラリストを選択して要求することにより、そのライブカメラリストをサーバ39から不揮発性メモリ22dにダウンロードすることができる。
【0068】
また、ライブカメラリスト単位ではなく、個々のライブカメラ単位で、そのURLをサーバ39からダウンロードして、不揮発性メモリ22d内にライブカメラリストを作成することも可能である。
【0069】
そして、不揮発性メモリ22d内に複数のライブカメラリスト34,40,41が記録された状態で、リモートコントローラ24の放送/ライブカメラ切替キー24bをライブカメラに切り替えると、各ライブカメラリスト34,40,41をチャンネルのように切り替えることで、切り替えられたライブカメラリストに対応したスライドショーを行なうことができる。
【0070】
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【符号の説明】
【0071】
11…デジタルテレビジョン放送受信装置、12…アンテナ、13…入力端子、14…チューナ部、15…復調復号部、16…信号処理部、17…合成処理部、18…音声処理部、19…映像処理部、20…映像表示部、21…スピーカ、22…制御部、22a…CPU、22b…ROM、22c…RAM、22d…不揮発性メモリ、22e…タイマ、23…操作部、24…リモートコントローラ、25…受信部、26…外付メモリインターフェース、27…外付メモリ、28…HDD、28a…ハードディスク、29…記録再生処理部、30…入力端子、31…ネットワークインターフェース、32…ネットワーク、331〜33n…ライブカメラ、34…ライブカメラリスト、35…設定画面、36…スライドショー設定画面、37…開始日時設定画面、38…メニュー画面、39…サーバ、40,41…ライブカメラリスト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日時を設定するための設定手段と、
前記設定手段によって予め設定された日時に、ネットワーク経由でライブカメラへのアクセスを開始し、当該ライブカメラで撮影された映像信号を取得する取得手段と、
前記設定手段によって予め設定された日時に、前記取得手段で取得した映像信号を映像表示に供させる表示制御手段とを具備する映像処理装置。
【請求項2】
放送信号を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信する放送信号から映像信号を復元する復元手段と、
前記復元手段で復元した映像信号と前記取得手段で取得した映像信号とを切り替えて映像表示に供させる切替手段とを具備する請求項1記載の映像処理装置。
【請求項3】
前記設定手段は、ライブカメラへのアクセスを開始する曜日の設定が可能である請求項1記載の映像処理装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記取得手段で取得した映像信号を映像表示に供させる場合、立体視表示させることの設定が可能である請求項1記載の映像処理装置。
【請求項5】
前記取得手段は、記録媒体に記録されたアクセス情報に基づいてライブカメラにアクセスする請求項1記載の映像処理装置。
【請求項6】
前記記録媒体にアクセス情報が記録されていないライブカメラに対するアクセス情報を前記記録媒体に追加記録する手段と、前記記録媒体にアクセス情報が記録されているライブカメラに対するアクセス情報を前記記録媒体から削除する手段との、少なくともいずれかを具備する請求項5記載の映像処理装置。
【請求項7】
前記アクセス情報を記録している記録媒体を選択する手段を具備する請求項5記載の映像処理装置。
【請求項8】
前記取得手段は、予め設定された所定の時間間隔で複数のライブカメラにアクセスする請求項1記載の映像処理装置。
【請求項9】
日時を設定するための設定手段と、
ネットワーク経由でライブカメラへのアクセスを開始する時間と、前記ライブカメラで撮影された映像信号に基づく映像表示を開始する時間とを、前記設定手段によって設定された日時に基づいて制御する制御手段とを具備する映像処理装置。
【請求項10】
設定手段により日時を設定する工程と、
前記設定手段によって予め設定された日時に、取得手段により、ネットワーク経由でライブカメラへのアクセスを開始し、当該ライブカメラで撮影された映像信号を取得する工程と、
前記設定手段によって予め設定された日時に、表示制御手段により、前記取得手段で取得した映像信号を映像表示に供させる工程とを有する映像処理方法。
【請求項11】
設定手段により日時を設定する工程と、
制御手段により、ネットワーク経由でライブカメラへのアクセスを開始する時間と、前記ライブカメラで撮影された映像信号に基づく映像表示を開始する時間とを、前記設定手段によって設定された日時に基づいて制御する工程とを有する映像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−120242(P2012−120242A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−28256(P2012−28256)
【出願日】平成24年2月13日(2012.2.13)
【分割の表示】特願2010−267576(P2010−267576)の分割
【原出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】