説明

映像提示システムおよび映像提示方法

【課題】ユーザに応じて見る映像を異ならせること。
【解決手段】 第1の映像および第2の映像を順次提示するための映像提示部12と、第2の映像が提示されている場合に第1の眼鏡30に設けられた第1の左目用液晶シャッターおよび第2のシャッターを閉にするための第1の制御信号を送信する第1の制御信号送信部と、第2の映像が提示されている場合に第2の眼鏡40に設けられた第2の左目用液晶シャッターおよび第2の右目用液晶シャッターの少なくとも一方を開にするための第2の制御信号を送信する第2の制御信号送信部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに応じて異なる映像を見させる映像提示システムおよび映像提示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、液晶シャッターや偏光フィルタを用いて左目と右目とにそれぞれ左目用映像と右目用映像とを交互に見せることによって立体映像をユーザに見せるテレビ受像器が製品されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−250999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザに応じて見る映像を異ならせたいという要望がある。
【0005】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ユーザに応じて見る映像を異ならせることが可能な映像提示システムおよび映像提示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、第1のユーザの一方の目に対応する第1のシャッターと、前記第1のユーザの他方の目に対応する第2のシャッターと、前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの開閉を制御するための第1の制御信号を受信する第1の受信部と、前記第1の制御信号に基づいて前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの開閉を制御する第1の制御部とを有する第1のシャッター装置と、第2のユーザの一方の目に対応する第3のシャッターと、前記第2のユーザの他方の目に対応する第4のシャッターと、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの開閉を制御するための第2の制御信号を受信する第2の受信部と、前記第2の制御信号に基づいて前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの開閉を制御する第2の制御部とを有する第2のシャッター装置と、第1の映像および第2の映像を順次提示するための映像提示部と、前記第2の映像が提示されている場合に前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターを閉にするための前記第1の制御信号を送信する第1の制御信号送信部と、前記第2の映像が提示されている場合に前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの少なくとも一方を開にするための前記第2の制御信号を送信する第2の制御信号送信部とを有する映像提示装置とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザに応じて見る映像を異ならせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1に示される第1の眼鏡の構成を示すブロック図。
【図3】図1に示される第2の眼鏡の構成を示すブロック図。
【図4】図1に示される再生装置によって再生された映像データに基づいて、スクリーンに表示される映像を説明するための図。
【図5】映像データに基づいてスクリーンに表示される左目用映像を示す図。
【図6】映像データに基づいてスクリーンに表示される右目用映像を示す図。
【図7】映像データに基づいてスクリーンに表示される補助映像を示す図。
【図8】第1の眼鏡を装着したユーザに対して提示される映像を示す図。
【図9】第2の眼鏡を装着したユーザに対して提示される映像を示す図。
【図10】左目用光像、右目用光像、および補助光像の投影タイミングに対する第1の左目用液晶シャッター、第1の右目用液晶シャッター、第2の左目用液晶シャッター41、および第2の右目用液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図11】映像データに基づいてマイクロミラー素子によって形成される光像を説明するための図。
【図12】第1の補助光像よってスクリーンに表示される第1の補助映像を示す図。
【図13】第2の補助光像によってスクリーンに表示される第2の補助映像を示す図。
【図14】第1の眼鏡を装着したユーザが見る映像を示す図。
【図15】第2の眼鏡を装着したユーザが見る映像を示す図。
【図16】左目用光像、右目用光像、第1の補助光像、および第2の補助光像の投影タイミングに対する第1の左目用液晶シャッター、第1の右目用液晶シャッター、第2の左目用液晶シャッター、および第2の右目用液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図17】本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図。
【図18】図17に示される第3の眼鏡の構成を示すブロック図。
【図19】左目用光像、右目用光像、第1の補助光像、および第2の補助光像の投影タイミングに対する第1の左目用液晶シャッター、第1の右目用液晶シャッター、第2の左目用液晶シャッター、第2の右目用液晶シャッター、第3の左目用液晶シャッター、および第3の右目用液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図20】本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図。
【図21】本発明の第2の実施形態に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図。
【図22】映像データに基づいて、スクリーンに表示される映像を説明するための図。
【図23】映像データに基づいてスクリーンに表示される第1の映像を示す図。
【図24】映像データに基づいてスクリーンに表示される第2の映像を示す図。
【図25】図21に示される眼鏡の構成を示すブロック図。
【図26】第1映像の表示時間と第2映像の表示時間との比が100:0の場合の、第1の光像の第2の光像に対する液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図27】第1映像の表示時間と第2映像の表示時間との比が75:25の場合の、第1の光像の第2の光像に対する液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図28】第1映像の表示時間と第2映像の表示時間との比が75:25の場合にユーザが見る映像を示す図。
【図29】第1映像の表示時間と第2映像の表示時間との比が50:50の場合の、第1の光像の第2の光像に対する液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図30】第1映像の表示時間と第2映像の表示時間との比が50:50の場合にユーザが見る映像を示す図。
【図31】第1映像の表示時間と第2映像の表示時間との比が25:75の場合の、第1の光像の第2の光像に対する液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図32】第1映像の表示時間と第2映像の表示時間との比が25:75の場合にユーザが見る映像を示す図。
【図33】第1映像の表示時間と第2映像の表示時間との比が0:100の場合の、第1の光像の第2の光像に対する液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図34】本発明の第2の実施形態の変形例に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図。
【図35】本発明の第3の実施形態に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図。
【図36】第1の映像データによってスクリーンに表示される映像を示す図。
【図37】第2の映像データによってスクリーンに表示される映像を示す図。
【図38】残差映像データによってスクリーンに表示される映像を示す図。
【図39】映像データに基づいて形成される光像を説明するための図。
【図40】図35に示される眼鏡の構成を示すブロック図。
【図41】第2の光像および残差光像に対する左目用液晶シャッターおよび右目用液晶シャッターの開閉タイミングを示す図。
【図42】本発明の第3の実施形態の変形例に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図。
【図43】本発明の第4の実施形態に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図。
【図44】図43に示される偏光フィルタホイール部の構成を示すブロック図。
【図45】図44に示される偏光フィルタホイールの平面図。
【図46】検出信号、第1の偏光フィルタ、および第2の偏光フィルタに対する、第2の光像、および残差光像の形成タイミングを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、映像提示システムは、映像提示装置としての投影装置10、第1のシャッター装置としての第1の眼鏡30、および第2のシャッター装置としての第2の眼鏡40等を有する。
投影装置10は、制御部11、映像提示部12、第1の制御信号送信部15、および第2の制御信号送信部16等を有している。制御部11は、再生装置20によって再生された映像データに応じて映像提示部12、第1の制御信号送信部15、および第2の制御信号送信部16を制御する。
【0012】
映像提示部12は、光源12A、マイクロミラー素子12A、および投影レンズ12C等を有している。光源12Aは、制御部11の制御に応じて、時分割でR(赤色),G(緑色),B(青色)の原色光を循環的に出射する。この光源12Aからの原色光が、マイクロミラー素子12Aに照射される。
【0013】
マイクロミラー素子12Aは、アレイ状に配列された複数、例えばWXGA(Wide eXtended Graphic Array)(横1280画素×縦800画素)分の微小ミラーを有する。マイクロミラー素子12Aは、制御部11の制御に応じて、各微小ミラーの傾斜角度を高速でオン/オフ動作して画像を表示することで、その反射光により光像を形成する。
【0014】
投影レンズ12Cは、マイクロミラー素子12Aによって形成された光像をスクリーンに投影する。光像がスクリーンに投影されることによって、スクリーン上に映像が表示される。
【0015】
第1の制御信号送信部15は、制御部11の制御の下にスクリーンに表示される映像に応じた第1の制御信号を第1の眼鏡30に対して送信する。第2の制御信号送信部16は、制御部11の制御の下にスクリーンに表示される映像に応じた第2の制御信号を第2の眼鏡40に対して送信する。第1の制御信号および第2の制御信号は赤外線信号によって転送されるが、第1の制御信号を送るための赤外線信号の周波数と第2の制御信号を送るための赤外線信号の周波数とは異なっている。なお、本発明では制御信号として赤外線を用いたが、赤外線以外であっても構わず、例えば制御信号が送信される時間を非常に短くして、ユーザーが制御信号を認識できないように設定できれば、可視光領域の波長の制御信号であっても構わない。
【0016】
第1の眼鏡30および第2の眼鏡40の構成について図2,3のブロック図を参照して説明する。第1の眼鏡30(第2の眼鏡40)は、第1の左目用液晶シャッター31(第2の左目用液晶シャッター41)、第1の右目用液晶シャッター32(第2の右目用液晶シャッター42)、および第1の制御信号受信部33(第2の制御信号受信部43)、第1のシャッター制御部34(第2のシャッター制御部44)を有する。
【0017】
第1の眼鏡30の第1の制御信号受信部33は、第1の制御信号送信部15から送信された第1の制御信号を受信する。第1の制御信号は、第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32の開閉を制御するための制御信号である。第2の眼鏡40の第2の制御信号受信部43は、第2の制御信号送信部16から送信された第2の制御信号を受信する。第2の制御信号は、第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42の開閉を制御するための制御信号である。
【0018】
第1の眼鏡30の第1の制御信号受信部33は、受信した第1の制御信号を第1のシャッター制御部34に送信する。第1のシャッター制御部34は、第1の制御信号に応じて第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32の開閉を制御する。第2の眼鏡40の第2の制御信号受信部43は、受信した第2の制御信号を第2のシャッター制御部44に送信する。第2のシャッター制御部44は、第2の制御信号に応じて第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42の開閉を制御する。
【0019】
再生装置20によって再生された映像データは、左目用映像データ、右目用映像データ、および補助映像データを有する。左目用映像データおよび右目用映像データは、第1の眼鏡30および第2の眼鏡40を装着したユーザに立体映像を見せるためのデータである。また、補助光像データは、例えば3次元映像の補助説明をスクリーンに表示するための光像するための映像である。
【0020】
次に、再生装置20によって再生された映像データに基づいてマイクロミラー素子12Aによって形成される光像について図4を参照して説明する。
図4に示すように、マイクロミラー素子12Aによって、左目用映像データに基づいた左目用光像51L、右目用映像データに基づいた右目用光像51R、補助映像データに基づいた補助光像51A、左目用映像データに基づいた左目用光像52L、右目用映像データに基づいた右目用光像52R、補助映像データに基づいた補助光像52A、…が順次に形成される。
【0021】
なお、左目用光像51L,52Lの形成時間と右目用光像51R,51Lの形成時間とはほぼ等しいが、補助光像51A,52Aの形成時間は、左目用光像51L,52Lおよび右目用光像51R,51Lの形成時間より短くても良い。
【0022】
スクリーンに表示される映像が静止画像である場合の左目用光像51L、52Lによってスクリーンに表示される左目用映像50L、右目用光像51R、52Rによってスクリーンに表示される右目用映像50R、および補助光像51A、52Aによってスクリーンに表示される補助映像50Aをそれぞれ図5、図6、および図7に示す。
【0023】
制御部11は、左目用光像、右目用光像、および補助光像の形成に応じた第1の制御信号送信部15の制御によって、間接的に第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32の開閉を制御する。制御部11は、間接的に第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32の開閉を制御することによって、第1の眼鏡30を装着したユーザに図5に示す左目用映像50L、および図6に示す右目用映像50Rを選択的に見せる。制御部11が左目用映像50Lおよび右目用映像50Rを選択的に見ることによって、第1の眼鏡30を装着したユーザは図8に示す映像60を見る。
【0024】
制御部11は、左目用光像、右目用光像、および補助光像の形成に応じた第2の制御信号送信部16の制御によって、間接的に第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42の開閉を制御する。制御部11は、間接的に第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42の開閉を制御することによって、第2の眼鏡40を装着したユーザに図5に示す左目用映像50L、図6に示す右目用映像50R、および図7に示す補助映像50Aを見せる。制御部11が左目用映像50L、右目用映像50R、および補助映像50Aを第2の眼鏡40を装着したユーザに見せることによって、第2の眼鏡40を装着したユーザは図9に示す映像70を見る。
【0025】
左目用光像、右目用光像、および補助光像の形成タイミング、第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32、第2の左目用液晶シャッター41、および第2の右目用液晶シャッター42の開閉タイミングについて図10を参照して説明する。
【0026】
左目用光像が形成されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第2の左目用液晶シャッター41が開状態、第1の右目用液晶シャッター32および第2の右目用液晶シャッター42が閉状態となる。右目用光像が形成されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第2の左目用液晶シャッター41が閉状態、第1の右目用液晶シャッター32および第2の右目用液晶シャッター42が開状態となる。補助光像が形成されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32が閉状態、第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42が開状態となる。なお、補助光像が形成されている場合、第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42の一方を開状態となるようにしても良い。
【0027】
左目用光像の形成時に第1の左目用液晶シャッター31が開状態、且つ第1の右目用液晶シャッター32が閉状態であるので、第1の眼鏡を装着した第1のユーザは、左目によって左目用映像を見ることが出来るが、右目によって左目用映像を見ることが出来ない。右目用光像の形成時に第1の左目用液晶シャッター31が閉状態、且つ第1の右目用液晶シャッター32が開状態であるので、第1のユーザは、左目によって右目用映像を見ることが出来ないが、右目によって右目用映像を見ることが出来る。その結果、第1ユーザは、右目用映像および右目用映像に基づいて立体映像を見ることが出来るようになる。但し、補助光像の形成時に、第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32が閉状態であるので、第1のユーザは補助映像がない図8に示す映像60を見ることが出来ない。
【0028】
左目用光像の形成時に第2の左目用液晶シャッター41が開状態、且つ第2の右目用液晶シャッター42が閉状態であるので、第2の眼鏡を装着した第2のユーザは、左目によって左目用映像を見ることが出来るが、右目によって左目用映像を見ることが出来ない。右目用映像の表示時に第2の左目用液晶シャッター41が閉状態、且つ第2の右目用液晶シャッター42が開状態であるので、第2のユーザは、左目によって右目用映像を見ることが出来ないが、右目によって右目用映像を見ることが出来る。補助映像の表示時に、第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42が開状態であるので、第2ユーザは補助映像を見ることが出来る。第2ユーザは、立体映像および補助映像の両方を見るので、図9に示す映像70を見ることが出来る。
【0029】
本実施形態によれば、第1の眼鏡30を装着したユーザに補助映像を見せず、第2の眼鏡40を装着したユーザに補助映像を見せることによって、第1の眼鏡30を装着したユーザが見る映像と、第2の眼鏡40を装着したユーザが見る映像とを異ならせることが可能になる。
【0030】
なお、本実施形態では、第1の眼鏡30または第2の眼鏡40を装着したユーザに立体映像を見せていたが、通常の平面映像を第1の眼鏡30または第2の眼鏡40を装着したユーザに見せ、第2の眼鏡40を装着したユーザに平面映像と補助映像とを見せるようにしても良い。
【0031】
また、本実施形態では、1台の投影装置によって左目用映像、右目用映像、補助映像をスクリーン上に表示していたが、左目用映像をスクリーン上に表示する第1の投影装置と、右目用映像をスクリーン上に表示する第2の投影装置と、補助映像をスクリーン上に表示する第3の投影装置を用意しても良い。
【0032】
(第1の変形例)
なお、再生装置20によって再生された映像データは、左目用映像データ、右目用映像データ、第1の補助映像データ、および第2の補助映像データを有していても良いまた、第1の補助光像データおよび第2の補助光像データは、例えば3次元映像の補助説明をスクリーンに表示するための光像するための映像である。
【0033】
図11に示すように、マイクロミラー素子12Aによって、左目用光像51L、右目用光像51R、第1の補助映像データに基づいた第1の補助光像51A1、第2の補助映像データに基づいた第2の補助光像51A2、左目用光像52L、右目用光像52R、第1の補助映像データに基づいた第1の補助光像52A1、第2の補助映像データに基づいた第2の補助光像52A2、…が順次に形成されるようにしても良い。
【0034】
スクリーンに表示される映像が静止画像である場合の補助映像51A1、52A1によってスクリーンに表示される第1の補助映像50A1および補助映像51A2、52A2によってスクリーンに表示される第2の補助映像50A2をそれぞれ図12および図13に示す。
【0035】
制御部11は、左目用光像、右目用光像、第1の補助光像、および第2の補助光像の形成に応じて第1の制御信号送信部15を制御し、間接的に第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32の開閉を制御する。制御部11は、間接的に第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32の開閉を制御することによって、第1の眼鏡30を装着したユーザに図5に示す左目用映像50L、図6に示す右目用映像50R、図12に示す第1の補助映像50A1を選択的に見せる。制御部11は、左目用映像50L、右目用映像50R、第1の補助映像50A1を選択的に見せることによって、第1の眼鏡30を装着したユーザに図14に示す映像80を見せる。
【0036】
また、制御部11は、左目用光像、右目用光像、第1の補助光像、および第2の補助光像の形成に応じて第2の制御信号送信部16を制御し、間接的に第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42の開閉を制御する。制御部11は、間接的に第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42の開閉を制御することによって、第2の眼鏡40を装着した第2のユーザに図5に示す左目用映像50L、図6に示す右目用映像50R、および図13に示す第2の補助映像50A2を選択的に見せる。制御部11は、第2の眼鏡40を装着した第2のユーザに左目用映像50L、右目用映像50R、および第2の補助映像50A2を選択的に見せることによって、第2の眼鏡40を装着した第2のユーザに図15に示す映像90を見せる。
【0037】
左目用光像、右目用光像、第1の補助光像、および第2の補助光像の形成タイミングに対する、第1の左目用液晶シャッター31、第1の右目用液晶シャッター32、第2の左目用液晶シャッター41、および第2の右目用液晶シャッター42の開閉タイミングについて図16を参照して説明する。
【0038】
左目用光像が形成されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第2の左目用液晶シャッター41が開、第1の右目用液晶シャッター32および第2の右目用液晶シャッター42が閉である。右目用映像が表示されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第2の左目用液晶シャッター41が閉、第1の右目用液晶シャッター32および第2の右目用液晶シャッター42が開である。第1の補助映像が表示されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32が開、第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42が閉である。第2の補助映像が表示されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32が閉、第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42が開である。
【0039】
なお、第1の補助映像が表示されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32の一方を開状態となるようにしても良い。また、第2の補助映像が表示されている場合、第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42の一方が開状態となるようにしても良い。
【0040】
図16に示すタイミングに基づいて、第1の左目用液晶シャッター31、第1の右目用液晶シャッター32、第2の左目用液晶シャッター41、および第2の右目用液晶シャッター42の開閉タイミングを制御することによって、第1の眼鏡30を装着した第1のユーザが図14に示す映像80を見せ、第2の眼鏡40を装着した第2のユーザが図15に示す映像80を見せることが可能になる。
【0041】
(第2の変形例)
装置10の構成を変更することによって、第3の眼鏡を装着した第3のユーザに第1の補助映像および第2の補助映像を見せないようにすることも可能である。
【0042】
図17に示すように、装置10が、第3の眼鏡100に第3の制御信号を送信するための第3の制御信号送信部17を更に有する。第3の制御信号送信部17は、制御部11の制御の下にスクリーンに表示される映像に応じた第3の制御信号を第1の眼鏡30に対して送信する。第3の制御信号は赤外線信号によって転送されるが、第3の制御信号を送るための赤外線信号の周波数は、第1の制御信号を送るための赤外線信号の周波数および第2の制御信号を送るための赤外線信号の周波数とは異なっている。
【0043】
第3の眼鏡100の構成について図18のブロック図を参照して説明する。第3の眼鏡100は、第3の左目用液晶シャッター101、第3の右目用液晶シャッター102、および第3の制御信号受信部103、第3の液晶シャッター制御部104を有する。
【0044】
第3の制御信号受信部103は、第3の制御信号送信部17から送信された第3の制御信号を受信する。第3の制御信号は、第3の左目用液晶シャッター101および第3の右目用液晶シャッター102の開閉を制御するための制御信号である。
【0045】
左目用光像、右目用光像、第1の補助光像、および第2の補助光像の形成タイミングに対する、第1の左目用液晶シャッター31、第1の右目用液晶シャッター32、第2の左目用液晶シャッター41、第2の右目用液晶シャッター42、第3の左目用液晶シャッター101、および第3の右目用液晶シャッター102の開閉タイミングについて図19を参照して説明する。
【0046】
左目用光像が形成されている場合、第1の左目用液晶シャッター31、第2の左目用液晶シャッター41、および第3の左目用液晶シャッター101が開状態、第1の右目用液晶シャッター32、第2の右目用液晶シャッター42、および第3の右目用液晶シャッター102が閉状態である。右目用映像が表示されている場合、第1の左目用液晶シャッター31、第2の左目用液晶シャッター41、および第3の左目用液晶シャッター101が閉状態、第1の右目用液晶シャッター32、第2の右目用液晶シャッター42、および第3の右目用液晶シャッター102が開状態である。第1の補助映像が表示されている場合、第1の左目用液晶シャッター31および第1の右目用液晶シャッター32が開状態、第2の左目用液晶シャッター41、第2の右目用液晶シャッター42、第3の左目用液晶シャッター101、および第3の右目用液晶シャッター102が閉状態である。第2の補助映像が表示されている場合、第1の左目用液晶シャッター31、第1の右目用液晶シャッター32、第3の左目用液晶シャッター101、および第3の右目用液晶シャッター102が閉状態、第2の左目用液晶シャッター41および第2の右目用液晶シャッター42が開状態である。
【0047】
図19に示すタイミング制御によって、第1の眼鏡30を装着した第1のユーザは図14に示す映像80を見る。また、図19に示すタイミング制御によって、第2の眼鏡40を装着した第2のユーザは図15に示す映像90を見る。また、図19に示すタイミング制御によって、第3の眼鏡100を装着した第3のユーザは図8に示す映像60を見る。
【0048】
(第3の変形例)
第1の実施形態では、投影装置によって左目用映像、右目用映像、および補助映像を提示していたが、LCD(Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ等の表示画面に映像を表示することによって左目用映像、右目用映像、および補助映像を提示しても良い。
【0049】
図20は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図である。
【0050】
図20に示すように、映像提示システムは、映像提示装置としての表示装置10A、第1の眼鏡30、および第2の眼鏡40等を有する。表示装置10Aは、制御部11、映像提示部としての表示部18、第1の制御信号送信部15、および第2の制御信号送信部16等を有している。
【0051】
表示部18は、LCDやプラズマディスプレイを有する。表示部18は、LCDやプラズマディスプレイによる表示画面上に制御部11の制御に応じて左目用映像、右目用映像、および補助映像を順次表示する。
【0052】
左目用映像、右目用映像、および補助映像の表示タイミング、並びに第1の眼鏡30および第2の眼鏡40のシャッターの開閉タイミングは第1の実施形態と同様なので説明を省略する。
本変形例の場合、第1の実施形態に対してスクリーンを用意する必要がない。
【0053】
(第2の実施形態)
図21は、本発明の第2の実施形態に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図である。
図21に示すように、映像提示システムは、映像提示装置としての投影装置200、およびシャッター装置としての眼鏡300等を有する。
投影装置200は、制御部201、映像提示部202、および制御信号送信部205等を有している。制御部201は、再生装置310によって再生された映像データに応じて映像提示部202を制御する。また、制御部201は、再生装置310によって再生されたコンテンツに応じて制御信号送信部205を制御する。
【0054】
映像提示部202は、光源202A、マイクロミラー素子202B、投影レンズ202C等を有している。光源202Aは、制御部201の制御に応じて、時分割でR(赤色),G(緑色),B(青色)の原色光を循環的に出射する。この光源202Aからの原色光が、マイクロミラー素子202Bに照射される。
【0055】
マイクロミラー素子202Bは、アレイ状に配列された複数、例えばWXGA(Wide eXtended Graphic Array)(横1280画素×縦800画素)分の微小ミラーを有する。マイクロミラー素子202Bは、制御部201の制御に応じて、各微小ミラーの傾斜角度を高速でオン/オフ動作して画像を表示することで、その反射光により光像を形成する。
【0056】
投影レンズ202Cは、マイクロミラー素子202Bによって形成された光像をスクリーンに投影する。光像がスクリーンに投影されることによって、スクリーン上に映像が表示される。
【0057】
制御信号送信部205は、制御部201の制御の下に、後述する第1の光像および第2の光像の形成タイミングを通知するための制御信号を眼鏡300に対して送信する。
【0058】
再生装置310によって再生された映像データは、第1の映像データおよび第2の映像データを有する。第1の映像データは第1の映像を提示するためのデータで有り、第2の映像データは第2の映像を提示するためのデータで有る。例えば、第2の映像は第1の映像によって提示される物体の透視映像を提示する。
【0059】
次に、再生装置310によって再生された映像データに基づいてマイクロミラー素子202Bによって形成される光像について図22を参照して説明する。図22に示すように、マイクロミラー素子202Bによって、第1の映像データに基づいた第1の光像401A、第2の映像データに基づいた第2の光像401B、第1の映像データに基づいた第1の光像402A、第2の映像データに基づいた第2の光像402B、第1の映像データに基づいた第1の光像403A、第2の映像データに基づいた第2の光像403B、…が順次に形成される。
【0060】
再生装置310によって再生されるコンテンツが静止画像である場合の、第1の光像401A、402A、403Aによってスクリーンに表示される第1の映像400Aおよび第2の光像401B、402B、403Bによってスクリーンに表示される第2の映像400Bをそれぞれ図23および図24に示す。図23に示すように、第1の映像400Aには、立方体が表示される。また、図24に示すように、第2の映像400Bには、球体が表示される。
【0061】
次に、眼鏡300の構成について図25のブロック図を参照して説明する。眼鏡300は、左目用液晶シャッター301、右目用液晶シャッター302、および制御信号受信部303、調整用つまみ304、およびシャッター制御部305を有する。
【0062】
制御信号受信部303は、制御信号送信部205から送信された制御信号を受信する。制御信号受信部303は、受信した制御信号をシャッター制御部305に送信する。調整用つまみ304は、第1の映像400Aの視認時間と第2の映像400Bの視認時間との比を設定するために設けられている。シャッター制御部305は、制御信号および調整つまみの位置に応じた設定に応じて左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開閉を制御する。
【0063】
例えば、第1の映像400Aの視認時間と第2の映像400Bの視認時間との比が100:0の場合、第1の光像および第2の光像の形成タイミングに対して液晶シャッター301,302は図26に示すように開閉タイミングが制御される。第1の光像が形成されている場合(第1の映像400Aがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間を100とすると、第2の光像が形成されている場合(第2の映像400Bがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間は0である。この場合、眼鏡300を装着したユーザは、図23に示す映像400Aを見る。
【0064】
例えば、第1の映像400Aの視認時間と第2の映像400Bの視認時間との比が75:25の場合、第1の光像および第2の光像の形成タイミングに対して液晶シャッター301,302は図27に示すように開閉タイミングが制御される。第1の光像が形成されている場合(第1の映像400Aがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間を75とすると、第2の光像が形成されている場合(第2の映像400Bがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間は25である。この場合、眼鏡300を装着したユーザは、図28に示す映像411を見る。図28に示すように、立方体が薄くなり、球体がうっすらと見えるようになる。
【0065】
例えば、第1の映像400Aの視認時間と第2の映像400Bの視認時間との比が50:50の場合、第1の光像および第2の光像の形成タイミングに対して液晶シャッター301,302は図29に示すように開閉タイミングが制御される。第1の光像が形成されている場合(第1の映像400Aがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間を50とすると、第2の光像が形成されている場合(第2の映像400Bがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間は50である。この場合、眼鏡300を装着したユーザは、図30に示す映像412を見る。図30に示すように、映像412では、立方体が薄くなり、球体がうっすらと見えるようになる。
【0066】
例えば、第1の映像400Aの視認時間と第2の映像400Bの視認時間との比が25:75の場合、第1の光像および第2の光像の形成タイミングに対して液晶シャッター301,302は図31に示すように開閉タイミングが制御される。第1の光像が形成されている場合(第1の映像400Aがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間を25とすると、第2の光像が形成されている場合(第2の映像400Bがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間は75である。この場合、眼鏡300を装着したユーザは、図32に示す映像413を見る。図32に示すように、映像413では、立方体がうっすらと見え、球体が薄く見えるようになる。
【0067】
例えば、第1の映像400Aの視認時間と第2の映像400Bの視認時間との比が0:100の場合、第1の光像および第2の光像の形成タイミングに対して液晶シャッター301,302は図33に示すように開閉タイミングが制御される。第1の光像が形成されている場合(第1の映像400Aがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間を0とすると、第2の光像が形成されている場合(第2の映像400Bがスクリーンに表示されている場合)の左目用液晶シャッター301および右目用液晶シャッター302の開時間は100である。この場合、眼鏡300を装着したユーザは、図24に示す映像400Bを見る。図24に示すように、映像400Bでは、立方体が見えず、球体が見えるようになる。
【0068】
複数のユーザに対して眼鏡300をそれぞれ用意し、眼鏡300を装着したそれぞれのユーザが調整用つまみ304によって第1の映像の視認時間と第2の映像の視認時間との比を調整することで、それぞれのユーザが異なった映像を見ることが可能になる。
本変形例の場合、第2の実施形態に対してスクリーンを用意する必要がない。
【0069】
また、本実施形態では、1台の投影装置によって第1の映像および第2の映像をスクリーン上に表示していたが、第1の映像をスクリーン上に表示する第1の投影装置と第2の映像をスクリーン上に表示する第2の投影装置を用意しても良い。
【0070】
(変形例)
第2の実施形態では、投影装置によって第1の映像および第2の映像を提示していたが、LCD(Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ等の表示画面に映像を表示することによって第1の映像および第2の映像を提示しても良い。
【0071】
図34は、本発明の第2の実施形態の変形例に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図である。
【0072】
図34に示すように、映像提示システムは、映像提示装置としての表示装置200Aおよび眼鏡300等を有する。表示装置200Aは、制御部201、映像提示部としての表示部208、および制御信号送信部205等を有している。
【0073】
表示部208は、LCDやプラズマディスプレイを有する。表示部208は、LCDやプラズマディスプレイによる表示画面上に制御部201の制御に応じて第1の映像および第2の映像を順次表示する。
【0074】
第1の映像および第2の映像の表示タイミング、並びに眼鏡300のシャッターの開閉タイミングは第2の実施形態と同様なので説明を省略する。
【0075】
(第3の実施形態)
図35は、本発明の第3の実施形態に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図である。
図35に示すように、映像提示システムは、映像提示装置としての投影装置500、およびシャッター装置としての眼鏡600等を有する。
投影装置500は、制御部501、映像提示部502、制御信号送信部505、および映像データ処理部506等を有している。
【0076】
映像データ処理部506は、第1の再生装置701から転送された第1の映像データおよび第2の再生装置702から転送された第2の映像データを受け取る。映像データ処理部506は、第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データを生成する。映像データ処理部506は、第2の映像データおよび残差映像データを制御部に転送する。
【0077】
例えば、第1の映像データによって図36に示す映像801示され、第2の映像データによって図37に示す映像802示される場合、映像データ処理部506は、図38に示す映像803を表示するための残差映像データを生成する。
【0078】
映像データ処理部506は、第1の映像データから第2の映像データを差し引くことを第1の映像データと第2の映像データとの対応する画素毎に行う。映像データ処理部506は、第1の映像データ内の画素中の各色成分の情報から第2の映像データ内の画素中の各色成分の情報を差し引く。RGB系の場合、第1の映像データおよび第2の映像データの各画素は色成分の情報として、赤色情報、緑色情報、および青色情報を有する。赤色情報、緑色情報、および青色情報は、一般的に8ビットの値で表現される。
【0079】
映像データ処理部506は、第1の映像データの1画素中の赤色情報から第2の映像データの1画素中の赤色情報を差し引いた残差赤色情報、第1の映像データの1画素中の第3緑色情報から第2の映像データの1画素中の緑色情報を差し引いた残差緑色情報、第1の映像データの1画素中の青色情報から第2の映像データの1画素中の青色情報を差し引いた残差青色情報をそれぞれ演算する。
【0080】
映像データ処理部506が、第1の映像データと第2の映像データとから残差映像データを生成することによって、予め残差映像データを用意しておく必要がない。
【0081】
制御部501は、第2の映像データおよび残差映像データに応じて映像提示部502を制御する。また、制御部501は、第2の映像データおよび残差映像データに応じて制御信号送信部505を制御する。
【0082】
映像提示部502は、光源502A、マイクロミラー素子502B、および投影レンズ502C等を有する。光源502Aは、制御部501の制御に応じて、時分割でR(赤色),G(緑色),B(青色)の原色光を循環的に出射する。この光源502Aからの原色光が、マイクロミラー素子502Bに照射される。
【0083】
マイクロミラー素子502Bは、アレイ状に配列された複数、例えばWXGA(Wide eXtended Graphic Array)(横1280画素×縦800画素)分の微小ミラーを有する。マイクロミラー素子は、制御部の制御に応じて、各微小ミラーの傾斜角度を高速でオン/オフ動作して画像を表示することで、その反射光により光像を形成する。
【0084】
投影レンズ502Cは、マイクロミラー素子502Bによって形成された光像をスクリーンに投影する。光像がスクリーンに投影されることによって、スクリーン上に映像が表示される。
【0085】
次に、第2の映像データおよび残差データに基づいてマイクロミラー素子502Bによって形成される光像について図39を参照して説明する。図39に示すように、マイクロミラー素子502Bによって第2の映像データに基づいた第2の光像811A、残差データに基づいた残差光像811B、マイクロミラー素子502Bによって第2の映像データに基づいた第2の光像812A、残差データに基づいた残差光像812B、マイクロミラー素子502Bによって第2の映像データに基づいた第2の光像813A、および残差データに基づいた残差光像813Bが順次形成される。
【0086】
次に、眼鏡600の構成について図40のブロック図を参照して説明する。眼鏡600は、左目用液晶シャッター601、右目用液晶シャッター602、および制御信号受信部603、シャッター制御部604を有する。
【0087】
制御信号受信部603は、制御信号送信部505から送信された制御信号を受信する。制御信号は、左目用液晶シャッター601および右目用液晶シャッター602の開閉を制御するための制御信号である。
【0088】
制御信号受信部603は、受信した制御信号をシャッター制御部604に送信する。シャッター制御部604は、制御信号に応じて左目用液晶シャッター601および右目用液晶シャッター602の開閉を制御する。
【0089】
投影装置500の制御部501は、図39に示すように、第2の映像データに基づいた第2の光像811A,812A,813A,…と残差映像データに基づいた残差光像811B,812B,813B,…とが交互にスクリーンに投影されるように、光源502Aおよびマイクロミラー素子502Bを制御する。
【0090】
第2の光像および残差光像の形成タイミングに対する左目用液晶シャッター601および右目用液晶シャッター602の開閉タイミングについて図41を参照して説明する。
【0091】
図41に示すように、第2の光像を形成している場合(スクリーンに第2の映像802が表示されている場合)に左目用液晶シャッター601および右目用液晶シャッター602を開状態、残差光像を形成している場合(スクリーンに残差映像803が表示されている場合)に左目用液晶シャッター601および右目用液晶シャッター602が閉状態となる。
【0092】
眼鏡600を装着したユーザは、残差光像によってスクリーンに表示される残差映像803を見ずに、第2の光像によってスクリーンに表示される映像802のみを見ることになる。その結果、眼鏡600を装着したユーザは、図37に示す映像802を見る。
【0093】
眼鏡600を装着していないユーザは、第2の光像によってスクリーンに表示される映像802と残差光像によってスクリーンに表示される映像803との両方を見ることになる。眼鏡600を装着していないユーザは、残像によって映像802と映像803とが足し合わされた映像を見ることになる。映像803は第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データによって表示される映像であり、映像802は第2の映像データによって表示される映像であるので、眼鏡600を装着していないユーザは、映像801を見ることになる。
【0094】
本実施形態によれば、眼鏡600を装着したユーザに図37に示す映像802を見せ、眼鏡600を装着していないユーザに図36に示す映像801を見せることが可能になる。
【0095】
なお、本実施形態では、投影装置500に第1のデータと第2のデータとが入力され、映像データ処理部506が第1のデータおよび第2のデータから残差データを作成していた。しかし、予め残差データを作成しておき、投影装置500に第2のデータと残差データとを入力するようにしても良い。この場合、投影装置500に映像データ処理部506を設けなくても良い。
【0096】
また、本実施形態では、1台の投影装置によって第2の映像および残差映像をスクリーン上に表示していたが、第2の映像をスクリーン上に表示する第1の投影装置と残差映像をスクリーン上に表示する第2の投影装置を用意しても良い。
【0097】
(変形例)
第3の実施形態では、投影装置によって第2の映像および残差映像を提示していたが、LCD(Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ等の表示画面に映像を表示することによって第2の映像および残差映像を提示しても良い。
【0098】
図42は、本発明の第3の実施形態の変形例に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図である。
【0099】
図42に示すように、映像提示システムは、映像提示装置としての表示装置500Aおよび眼鏡600等を有する。表示装置500Aは、制御部501、映像データ処理部506、制御信号送信部205、および表示部507等を有している。
本変形例の場合、第3の実施形態に対してスクリーンを用意する必要がない。
【0100】
表示部507は、LCDやプラズマディスプレイを有する。表示部208は、LCDやプラズマディスプレイによる表示画面上に制御部501の制御に応じて第2の映像および残差映像を順次表示する。
【0101】
第2の映像および残差映像の表示タイミング、並びに眼鏡600のシャッターの開閉タイミングは第3の実施形態と同様なので説明を省略する。
【0102】
(第4の実施形態)
第3の実施形態では、液晶シャッターを用いて選択的に眼鏡を装着したユーザに映像を見せていた。本実施形態では、偏光フィルタを有する眼鏡を装着したユーザに映像を見せる例について説明する。
【0103】
図43は、本発明の第4の実施形態に係わる映像提示システムの構成を示すブロック図である。
図43に示すように、映像提示システムは、映像提示装置としての投影装置900、およびフィルタ装置としての眼鏡1000等を有する。
投影装置900は、制御部901、映像提示部502、映像データ処理部506、および偏光フィルタホイール部907等を有している。
【0104】
映像提示部502の光源502A、マイクロミラー素子502B、および投影レンズ502C、並びに映像データ処理部506の機能は、第3の実施形態で説明したのと同様なので説明を省略する。
【0105】
制御部901は、第3の実施形態の制御部501と同様に、図39に示すように、第2の映像データに基づいた第2の光像811A,812A,813A,…と残差映像データに基づいた残差光像81A,82A,83A,…とが交互に形成されるように、光源502Aおよびマイクロミラー素子502Bを制御する。
【0106】
また、眼鏡1000は、左目用偏光フィルタ1001および右目用偏光フィルタ1002を有する。左目用偏光フィルタ1001および右目用偏光フィルタ1002は、透過光を直線偏光に変換する光学素子である。左目用偏光フィルタ1001の偏光軸と右目用偏光フィルタ1002の偏光軸とは平行である。
【0107】
偏光フィルタホイール部907の構成について図44を参照して説明する。
【0108】
偏光フィルタホイール部907は、ホイールモータ1101、偏光フィルタホイール1102、マーカセンサ1103等を備えている。
ホイールモータ1101は、制御部901の制御に応じて偏光フィルタホイール1102を回転させる。偏光フィルタホイール1102の構成を図45の平面図を参照して説明する。図45に示すように、偏光フィルタホイール1102には、第1の偏光フィルタ1201、第2の偏光フィルタ1202、およびマーカ1203が設けられている。第1の偏光フィルタ1201および第2の偏光フィルタ1202は、透過光を直線偏光にする光学素子である。第1の偏光フィルタ1201の偏光軸と第2の偏光フィルタ1202の偏光軸とは直交する。第1の偏光フィルタ1201の偏光軸は、眼鏡1000の左目用偏光フィルタ1001および右目用偏光フィルタ1002の偏光軸と平行である。
【0109】
マーカ1203は、偏光フィルタホイール1102の周面の一端部に設けられている。偏光フィルタホイール1102の回転時にマーカ1203がマーカセンサ1103の検出領域を通過するように、マーカ1203およびマーカセンサ1103が配置されている。偏光フィルタホイール1102が1回転する度に、マーカセンサ1103はマーカ1203を検出する。マーカセンサ1103は、マーカ1203を検出する度に検出信号を制御部901に出力する。
【0110】
制御部901は、検出信号の検出間隔に基づいて偏光フィルタホイール1102が1回転する時間を予め設定された時間になるようにホイールモータ1101の回転を制御する。また、制御部901は、検出信号に応じて第2の映像データに基づいた第2の光像811A,812A,813A,…と残差映像データに基づいた残差光像811B,812B,812B,…との投影タイミングを制御する。
【0111】
検出信号、第1の偏光フィルタ1201、および第2の偏光フィルタ1202に対する、第2の光像および残差光像の形成タイミングを図46を参照して説明する。
【0112】
検出信号の検出時、光学レンズから出射した光は第1の偏光フィルタ1201を透過する。検出信号の検出後、制御部901は、第2の光像を形成するように光源502Aおよびマイクロミラー素子502Bを制御する。検出信号を検出してからT/2(Tは偏光フィルタホイール1102が1回転する時間)時間経過する前に、制御部501は、第2の光像を形成しないように光源502Aおよびマイクロミラー素子502Bを制御する。検出信号を検出してからT/2時間後、光学レンズから出射した光は第2の偏光フィルタ1202を透過するようになる。検出信号を検出してからT/2時間後、光学レンズから出射した光は第2の偏光フィルタ1202を透過するようになる。検出信号を検出してからT/2時間を経過した後、制御部901は、残差光像を形成するように光源502Aおよびマイクロミラー素子502Bを制御する。検出信号を検出してからT時間経過する前に、制御部501は、残差光像を形成しないように光源502Aおよびマイクロミラー素子502Bを制御する。
【0113】
第1の偏光フィルタ1201の偏光軸と、眼鏡1000の左目用偏光フィルタ1001および右目用偏光フィルタ1002の偏光軸とは平行である。第2の偏光フィルタ1202の偏光軸と、眼鏡1000の左目用偏光フィルタ1001および右目用偏光フィルタ1002の偏光軸とは直交する。従って、眼鏡1000を装着したユーザは、第2の偏光フィルタ1202を透過した光像(残差光像)によってスクリーンに表示される映像を見ずに、第1の偏光フィルタ1201を透過した光像(第2の光像)に基づいてスクリーンに表示される映像のみを見ることが可能になる。
【0114】
眼鏡1000を装着していないユーザは、第2の光像811A,812A,813Aによってスクリーンに表示される映像802と残差光像811B,812B,813Bによってスクリーンに表示される映像803との両方を見ることになる。眼鏡1000を装着していないユーザは、残像によって映像802と映像803とが足し合わされた映像を見ることになる。映像803は第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データによって表示される映像であり、映像802は第2の映像データによって表示される映像であるので、眼鏡1000を装着していないユーザは、映像801を見ることになる。
【0115】
本実施形態によれば、眼鏡1000を装着したユーザに図37に示す映像802を見せ、眼鏡1000を装着していないユーザに図36に示す映像801を見せることが可能になる。また、眼鏡1000は、第3の実施形態の眼鏡600に比べて低コストで作成することが可能である。
【0116】
本実施形態では、第1の偏光フィルタ1201または第2の偏光フィルタ1202の透過光を直線偏光にしていたが、例えば第2の光像の形成時に透過光を左円偏光にするフィルタが光学レンズに対向し、例えば残差光像の形成時に透過光を右円偏光にするフィルタが光学レンズに対向するようにしても良い。透過光を左円偏光または右円偏光にした場合、スクリーンによって反射する光は入射された光の円偏光と反対の円偏光を有するようになる。従って、第2の光像の形成時に透過光を左円偏光にするフィルタを透過した場合、眼鏡1000の左目用偏光フィルタ1001および右目用偏光フィルタ1002は、透過光を右円偏光に変換する光学素子を用いる。
【0117】
また、本実施形態では、1台の投影装置によって第2の映像および残差映像をスクリーン上に表示していたが、第2の映像をスクリーン上に表示する第1の投影装置と残差映像をスクリーン上に表示する第2の投影装置を用意しても良い。
【0118】
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0119】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
請求項1記載の発明は、第1のユーザの一方の目に対応する第1のシャッターと、前記第1のユーザの他方の目に対応する第2のシャッターと、前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの開閉を制御するための第1の制御信号を受信する第1の受信部と、前記第1の制御信号に基づいて前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの開閉を制御する第1の制御部とを有する第1のシャッター装置と、第2のユーザの一方の目に対応する第3のシャッターと、前記第2のユーザの他方の目に対応する第4のシャッターと、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの開閉を制御するための第2の制御信号を受信する第2の受信部と、前記第2の制御信号に基づいて前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの開閉を制御する第2の制御部とを有する第2のシャッター装置と、第1の映像および第2の映像を順次提示するための映像提示部と、前記第2の映像が提示されている場合に前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターを閉にするための前記第1の制御信号を送信する第1の制御信号送信部と、前記第2の映像が提示されている場合に前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの少なくとも一方を開にするための前記第2の制御信号を送信する第2の制御信号送信部とを有する映像提示装置とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【0120】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記映像提示部は、前記第1の映像、前記第2の映像、および第3の映像を順次提示し、前記第1の制御信号送信部は、前記第3の映像が提示される場合に前記第1のシャッターをおよび前記第2のシャッターの少なくとも一方を開にするための前記第1の制御信号を送信し、前記第2の制御信号送信部は、前記第3の映像が提示される場合に前記第3のシャッターをおよび前記第4のシャッターを閉にするための前記第2の制御信号を送信することを特徴とする映像提示システム。
【0121】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、前記映像提示部は、前記第1の映像、第4の映像、および前記第2の映像を順次表示し、前記第1の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの一方を開、且つ前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの他方を閉にし、前記第4の映像が提示される場合に、前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの一方を閉、且つ前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの他方を開にするための前記第1の制御信号を送信し、前記第2の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの一方を開、且つ前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの他方を閉にし、前記第4の映像が提示される場合に、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの一方を閉、且つ前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの他方を開にするための前記第2の制御信号を送信することを特徴とする映像提示システム。
【0122】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、第3のユーザの一方の目に対応する第5のシャッターと、前記第3のユーザの他方の目に対応する第6のシャッターと、前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの開閉を制御するための第3の制御信号を受信する第3の受信部と、前記第3の制御信号に基づいて前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの開閉を制御する第3の制御部とを有する第3のシャッター装置を更に具備し、前記映像提示部は、前記第1の映像、前記第2の映像、および第3の映像を順次提示し、前記映像提示装置は、前記第2の映像が提示されている場合に前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターを閉にし、前記第3の映像が提示されている場合に前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの少なくとも一方を開にするための前記第3の制御信号を送信する第3の制御信号送信部を更に有し、前記第1の制御信号送信部は、前記第3の映像が提示される場合に前記第1のシャッターをおよび前記第2のシャッターを閉にするための前記第1の制御信号を送信し、前記第2の制御信号送信部は、前記第3の映像が提示される場合に前記第3のシャッターをおよび前記第4のシャッターを閉にするための前記第2の制御信号を送信することを特徴とする映像提示システム。
【0123】
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記映像提示部は、前記第1の映像、第4の映像、前記第2の映像、および前記第3の映像を順次表示し、前記第1の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの一方を開、且つ前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの他方を閉にし、前記第4の映像が提示される場合に、前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの一方を閉、且つ前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの他方を開にするための前記第1の制御信号を送信し、前記第2の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの一方を開、且つ前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの他方を閉にし、前記第4の映像が提示される場合に、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの一方を閉、且つ前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの他方を開にするための前記第2の制御信号を送信し、前記第3の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの一方を開、且つ前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの他方を閉にし、前記第3の映像が提示される場合に、前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの一方を閉、且つ前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの他方を開にするための前記第3の制御信号を送信することを特徴とする映像提示システム。
【0124】
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記映像提示部は、前記第1の映像および前記第2の映像に対応する光像を形成する光像形成部と、前記光像形成部によって形成された光像を投影対象に向けて投影する投影部とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【0125】
請求項7記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記映像提示部は、前記第1の映像および前記第2の映像を表示する表示部を有することを特徴とする映像提示システム。
【0126】
請求項8記載の発明は、第1の映像と第2の映像とを交互に提示するための映像提示部と、前記第1の映像が提示されている場合とおよび前記第2の映像が提示されている場合とを示す制御信号を送信する送信部とを有する映像提示装置と、シャッターと、前記制御信号を受信する受信部と、前記第1の映像を視認する時間と前記第2の映像を視認する時間との比を設定するための設定部と、前記制御信号および前記設定部によって設定された設定に基づいて前記シャッターの開閉を制御する制御部とを有するシャッター装置とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【0127】
請求項9記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、前記映像提示部は、前記第1の映像に対応する第1の光像および前記第2の映像に対応する第2の光像を形成する光像形成部と、前記光像形成部で形成された前記第1の光像および前記第2の光像を投影対象に向けて投影する投影部とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【0128】
請求項10記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、前記映像提示部は、前記第1の映像および前記第2の映像を表示する表示部を有することを特徴とする映像提示システム。
【0129】
請求項11記載の発明は、シャッターと、前記シャッターの開閉を制御するための制御信号を受信する受信部と、前記制御信号に基づいて前記シャッターの開閉を制御する制御部とを有するシャッター装置と、第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データに基づいた残差映像と、前記第2の映像データに基づいた第2の映像とを交互に提示するための映像提示部と、前記残差映像が提示されている場合に前記シャッターを閉にし、前記第2の映像が提示されている場合に前記シャッターを開にするための前記制御信号を送信する送信部とを有する映像提示装置とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【0130】
請求項12記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、前記映像提示部は、前記第2の映像データに応じた第2の光像および前記残差映像データに応じた残差光像を形成する光像形成部と、前記光像形成部で形成された前記第2の光像および前記残差光像を投影対象に向けて投影する投影部とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【0131】
請求項13記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、前記映像提示部は、前記第2の映像および前記残差映像を表示する表示部を有することを特徴とする映像提示システム。
【0132】
請求項14記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、前記第1の映像データから前記第2の映像データを差し引いた前記残差映像データを生成する生成部を更に具備することを特徴とする映像提示システム。
【0133】
請求項15記載の発明は、透過光を第1の偏光軸を有する第1の直線偏光または左円偏光に変換する第1の偏光フィルタと、透過光を前記第1の偏光軸と直交する第2の偏光軸を有する第2の直線偏光または右円偏光に変換する第2の偏光フィルタと、前記第1の偏光フィルタを透過し、第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データに基づいた残差映像と、前記第2の偏光フィルタを透過し、前記第2の映像データに基づいた第2の映像とを提示するための映像提示部と、を有する映像提示装置と、前記第2の映像を選択的に提示する第3の偏光フィルタを有するフィルタ装置とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【0134】
請求項16記載の発明は、上記請求項15記載の発明において、前記映像提示部は、前記第2の映像データに応じた第2の光像および前記残差映像データに応じた残差光像を形成する光像形成部と、前記光像形成部によって形成され、前記第2の光像を前記第1の偏光フィルタを介して投影対象に向けて投影し、前記残差光像を前記第2の偏光フィルタを介して投影対象に向けて投影する投影部とを具備することを特徴とする映像提示システム。
【0135】
請求項17記載の発明は、第1の映像と第2の映像とを順次提示し、前記第2の映像が提示されている場合に第1のシャッター装置に設けられ、第1のユーザの一方の目に対応する第1のシャッターおよび前記第1のユーザの他方の目に対応する第2のシャッターを閉にし、前記第2の映像が提示されている場合に第2のシャッター装置に設けられ、2のユーザの一方の目に対応する第3のシャッターおよび前記第3のユーザの他方の目に対応する第4のシャッターの少なくとも一方を開にする、ことを特徴とする映像提示方法。
【0136】
請求項18記載の発明は、第1の映像と第2の映像とを交互に提示し、シャッターを有するシャッター装置に設けられた設定部によって前記第1の映像が提示されている場合に前記第1の映像を視認する時間と前記第2の映像を視認する時間との比を設定し、前記第1の映像または前記第2の映像が提示されている場合に前記設定部によって設定された設定に基づいて前記シャッターの開閉を制御することを特徴とする映像提示方法。
【0137】
請求項19記載の発明は、第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データに基づいた残差映像と、前記第2の映像データに基づいた第2の映像とを交互に提示し、前記残差映像が提示されている場合に、シャッター装置に設けられたシャッターを閉にし、前記第2の映像が提示されている場合に前記シャッターを開にすることを特徴とする映像提示方法。
【0138】
請求項20記載の発明は、透過光を第1の偏光軸を有する第1の直線偏光または左円偏光に変換する第1の偏光フィルタを透過し、第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データに基づいた残差映像と、透過光を前記第1の偏光軸と直交する第2の偏光軸を有する第2の直線偏光または右円偏光に変換する第2の偏光フィルタを透過し、前記第2の映像データに基づいた第2の映像とを前記第2の映像を選択的に提示する第3の偏光フィルタを介して交互に提示することを特徴とする映像提示方法。
【符号の説明】
【0139】
10…投影装置(映像提示装置),11…制御部,12…映像提示部,12A…光源,12A…マイクロミラー素子,12C…投影レンズ,15…第1の制御信号送信部,16…第2の制御信号送信部,17…第3の制御信号送信部,18…表示部,30…第1の眼鏡(第1のシャッター装置),31…第1の左目用液晶シャッター,32…第1の右目用液晶シャッター,33…第1の制御信号受信部,34…第1のシャッター制御部,40…第2の眼鏡(第2のシャッター装置),41…第2の左目用液晶シャッター,42…第2の右目用液晶シャッター,43…第2の制御信号受信部,44…第2のシャッター制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザの一方の目に対応する第1のシャッターと、前記第1のユーザの他方の目に対応する第2のシャッターと、前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの開閉を制御するための第1の制御信号を受信する第1の受信部と、前記第1の制御信号に基づいて前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの開閉を制御する第1の制御部とを有する第1のシャッター装置と、
第2のユーザの一方の目に対応する第3のシャッターと、前記第2のユーザの他方の目に対応する第4のシャッターと、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの開閉を制御するための第2の制御信号を受信する第2の受信部と、前記第2の制御信号に基づいて前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの開閉を制御する第2の制御部とを有する第2のシャッター装置と、
第1の映像および第2の映像を順次提示するための映像提示部と、前記第2の映像が提示されている場合に前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターを閉にするための前記第1の制御信号を送信する第1の制御信号送信部と、前記第2の映像が提示されている場合に前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの少なくとも一方を開にするための前記第2の制御信号を送信する第2の制御信号送信部とを有する映像提示装置と
を具備することを特徴とする映像提示システム。
【請求項2】
前記映像提示部は、前記第1の映像、前記第2の映像、および第3の映像を順次提示し、
前記第1の制御信号送信部は、前記第3の映像が提示される場合に前記第1のシャッターをおよび前記第2のシャッターの少なくとも一方を開にするための前記第1の制御信号を送信し、
前記第2の制御信号送信部は、前記第3の映像が提示される場合に前記第3のシャッターをおよび前記第4のシャッターを閉にするための前記第2の制御信号を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像提示システム。
【請求項3】
前記映像提示部は、前記第1の映像、第4の映像、および前記第2の映像を順次表示し、
前記第1の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの一方を開、且つ前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの他方を閉にし、前記第4の映像が提示される場合に、前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの一方を閉、且つ前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの他方を開にするための前記第1の制御信号を送信し、
前記第2の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの一方を開、且つ前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの他方を閉にし、前記第4の映像が提示される場合に、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの一方を閉、且つ前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの他方を開にするための前記第2の制御信号を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像提示システム。
【請求項4】
第3のユーザの一方の目に対応する第5のシャッターと、前記第3のユーザの他方の目に対応する第6のシャッターと、前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの開閉を制御するための第3の制御信号を受信する第3の受信部と、前記第3の制御信号に基づいて前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの開閉を制御する第3の制御部とを有する第3のシャッター装置を更に具備し、
前記映像提示部は、前記第1の映像、前記第2の映像、および第3の映像を順次提示し、
前記映像提示装置は、前記第2の映像が提示されている場合に前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターを閉にし、前記第3の映像が提示されている場合に前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの少なくとも一方を開にするための前記第3の制御信号を送信する第3の制御信号送信部を更に有し、
前記第1の制御信号送信部は、前記第3の映像が提示される場合に前記第1のシャッターをおよび前記第2のシャッターを閉にするための前記第1の制御信号を送信し、
前記第2の制御信号送信部は、前記第3の映像が提示される場合に前記第3のシャッターをおよび前記第4のシャッターを閉にするための前記第2の制御信号を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像提示システム。
【請求項5】
前記映像提示部は、前記第1の映像、第4の映像、前記第2の映像、および前記第3の映像を順次表示し、
前記第1の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの一方を開、且つ前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの他方を閉にし、前記第4の映像が提示される場合に、前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの一方を閉、且つ前記第1のシャッターおよび前記第2のシャッターの他方を開にするための前記第1の制御信号を送信し、
前記第2の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの一方を開、且つ前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの他方を閉にし、前記第4の映像が提示される場合に、前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの一方を閉、且つ前記第3のシャッターおよび前記第4のシャッターの他方を開にするための前記第2の制御信号を送信し、
前記第3の制御信号送信部は、前記第1の映像が提示される場合に前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの一方を開、且つ前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの他方を閉にし、前記第3の映像が提示される場合に、前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの一方を閉、且つ前記第5のシャッターおよび前記第6のシャッターの他方を開にするための前記第3の制御信号を送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の映像提示システム。
【請求項6】
前記映像提示部は、
前記第1の映像および前記第2の映像に対応する光像を形成する光像形成部と、
前記光像形成部によって形成された光像を投影対象に向けて投影する投影部と
を具備することを特徴とする請求項1に記載の映像提示システム。
【請求項7】
前記映像提示部は、前記第1の映像および前記第2の映像を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の映像提示システム。
【請求項8】
第1の映像と第2の映像とを交互に提示するための映像提示部と、前記第1の映像が提示されている場合とおよび前記第2の映像が提示されている場合とを示す制御信号を送信する送信部とを有する映像提示装置と、
シャッターと、前記制御信号を受信する受信部と、前記第1の映像を視認する時間と前記第2の映像を視認する時間との比を設定するための設定部と、前記制御信号および前記設定部によって設定された設定に基づいて前記シャッターの開閉を制御する制御部とを有するシャッター装置と
を具備することを特徴とする映像提示システム。
【請求項9】
前記映像提示部は、
前記第1の映像に対応する第1の光像および前記第2の映像に対応する第2の光像を形成する光像形成部と、
前記光像形成部で形成された前記第1の光像および前記第2の光像を投影対象に向けて投影する投影部と
を具備することを特徴とする請求項8に記載の映像提示システム。
【請求項10】
前記映像提示部は、前記第1の映像および前記第2の映像を表示する表示部を有することを特徴とする請求項8に記載の映像提示システム。
【請求項11】
シャッターと、前記シャッターの開閉を制御するための制御信号を受信する受信部と、前記制御信号に基づいて前記シャッターの開閉を制御する制御部とを有するシャッター装置と、
第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データに基づいた残差映像と、前記第2の映像データに基づいた第2の映像とを交互に提示するための映像提示部と、前記残差映像が提示されている場合に前記シャッターを閉にし、前記第2の映像が提示されている場合に前記シャッターを開にするための前記制御信号を送信する送信部とを有する映像提示装置と
を具備することを特徴とする映像提示システム。
【請求項12】
前記映像提示部は、
前記第2の映像データに応じた第2の光像および前記残差映像データに応じた残差光像を形成する光像形成部と、
前記光像形成部で形成された前記第2の光像および前記残差光像を投影対象に向けて投影する投影部と
を具備することを特徴とする請求項11に記載の映像提示システム。
【請求項13】
前記映像提示部は、前記第2の映像および前記残差映像を表示する表示部を有することを特徴とする請求項11に記載の映像提示システム。
【請求項14】
前記第1の映像データから前記第2の映像データを差し引いた前記残差映像データを生成する生成部を更に具備することを特徴とする請求項11に記載の映像提示システム。
【請求項15】
透過光を第1の偏光軸を有する第1の直線偏光または左円偏光に変換する第1の偏光フィルタと、透過光を前記第1の偏光軸と直交する第2の偏光軸を有する第2の直線偏光または右円偏光に変換する第2の偏光フィルタと、前記第1の偏光フィルタを透過し、第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データに基づいた残差映像と、前記第2の偏光フィルタを透過し、前記第2の映像データに基づいた第2の映像とを提示するための映像提示部と、を有する映像提示装置と、
前記第2の映像を選択的に提示する第3の偏光フィルタを有するフィルタ装置と
を具備することを特徴とする映像提示システム。
【請求項16】
前記映像提示部は、
前記第2の映像データに応じた第2の光像および前記残差映像データに応じた残差光像を形成する光像形成部と、
前記光像形成部によって形成され、前記第2の光像を前記第1の偏光フィルタを介して投影対象に向けて投影し、前記残差光像を前記第2の偏光フィルタを介して投影対象に向けて投影する投影部と
を具備することを特徴とする請求項15に記載の映像提示システム。
【請求項17】
第1の映像と第2の映像とを順次提示し、
前記第2の映像が提示されている場合に第1のシャッター装置に設けられ、第1のユーザの一方の目に対応する第1のシャッターおよび前記第1のユーザの他方の目に対応する第2のシャッターを閉にし、
前記第2の映像が提示されている場合に第2のシャッター装置に設けられ、
第2のユーザの一方の目に対応する第3のシャッターおよび前記第3のユーザの他方の目に対応する第4のシャッターの少なくとも一方を開にする
ことを特徴とする映像提示方法。
【請求項18】
第1の映像と第2の映像とを交互に提示し、
シャッターを有するシャッター装置に設けられた設定部によって前記第1の映像が提示されている場合に前記第1の映像を視認する時間と前記第2の映像を視認する時間との比を設定し、
前記第1の映像または前記第2の映像が提示されている場合に前記設定部によって設定された設定に基づいて前記シャッターの開閉を制御する
ことを特徴とする映像提示方法。
【請求項19】
第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データに基づいた残差映像と、前記第2の映像データに基づいた第2の映像とを交互に提示し、
前記残差映像が提示されている場合に、シャッター装置に設けられたシャッターを閉にし、
前記第2の映像が提示されている場合に前記シャッターを開にする
ことを特徴とする映像提示方法。
【請求項20】
透過光を第1の偏光軸を有する第1の直線偏光または左円偏光に変換する第1の偏光フィルタを透過し、第1の映像データから第2の映像データを差し引いた残差映像データに基づいた残差映像と、透過光を前記第1の偏光軸と直交する第2の偏光軸を有する第2の直線偏光または右円偏光に変換する第2の偏光フィルタを透過し、前記第2の映像データに基づいた第2の映像とを前記第2の映像を選択的に提示する第3の偏光フィルタを介して交互に提示する
ことを特徴とする映像提示方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate


【公開番号】特開2012−212954(P2012−212954A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76201(P2011−76201)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】