映像監視システム
【課題】ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバが、ネットワーク上の機器を自動的に判別し、自動的にデータベースを登録する。
【解決手段】カメラ等のネットワークに接続される接続機器と、前記ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバとを備え、前記管理サーバは、データベース作成部とデータベース部とを有し、前記データベース作成部は、前記ネットワーク上で接続機器を検索し、前記ネットワークを介して当該システムに接続されている機器をＭＡＣアドレスをキーデータとして検索し、前記ネットワーク上に存在する機器（接続機器）の種別を判定し、前記データベース部のデータテーブルに取得したデータを追加することによりデータベースを作成する。
【解決手段】カメラ等のネットワークに接続される接続機器と、前記ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバとを備え、前記管理サーバは、データベース作成部とデータベース部とを有し、前記データベース作成部は、前記ネットワーク上で接続機器を検索し、前記ネットワークを介して当該システムに接続されている機器をＭＡＣアドレスをキーデータとして検索し、前記ネットワーク上に存在する機器（接続機器）の種別を判定し、前記データベース部のデータテーブルに取得したデータを追加することによりデータベースを作成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、映像監視システムに関わり、特に、ネットワークを介した管理サーバを備えた映像監視システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の映像監視システムにおいて、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバでは、データベースの構築は、操作画面等によるの手動入力で実現していた。または、管理サーバでは、予めスクリプトファイルを手動で作成しておき、作成したスクリプトファイルを実行することで実現していた。この場合、手作業になるため時間が掛かる。さらに、入力ミス等の人的エラーが発生する等の問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開平７−３０３１０６号公報
【特許文献２】特開２００１−３５２３４６号公報
【特許文献３】特開２００８−４２７３５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１には、ＬＡＮ（Local Area Network）上の機器のＭＡＣアドレス（Media Access Control Address）をネットワーク管理装置の管理テーブルに自動的に登録できるようにするという技術が記載されている（例えば、段落００２５、図１等参照。）。また、特許文献２には、加入者交換局において、ＭＡＣアドレス登録部が対応するサーバが所管する通信装置のＭＡＣアドレスと加入者番号との関係を保持するようなテーブルを持つ技術が記載されている（例えば、段落００３１、図７等参照。）。また、特許文献３には、ＭＡＣアドレスの学習機能の管理方法に関し、ＭＡＣアドレスを把握して登録、管理するという技術が記載されている（例えば、段落００２５、００２６、図１等参照。）。
しかし、従来技術で述べたように、今までは、データベースに登録するデータを、システム資料より参照し、手作業でデータベースに登録していた。また、実行（テスト）することで、入力ミスがないか判断していた。このため、ネットワーク上の機器を判別する処理に多くの時間を費やしていた。
本発明の映像監視システムの目的は、上記のような問題に鑑み、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバが、ネットワーク上の機器を自動的に判別し、自動的にデータベースを登録するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、映像監視システムにおいて、カメラ等のネットワークに接続される接続機器と、前記ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバとを備え、前記管理サーバは、データベース作成部とデータベース部とを有し、前記データベース作成部は、前記ネットワーク上で接続機器を検索し、前記ネットワークを介して当該システムに接続されている機器をＭＡＣアドレスをキーデータとして検索し、前記ネットワーク上に存在する機器（接続機器）の種別を判定し、前記データベース部のデータテーブルに取得したデータを追加することによりデータベースを作成するものである。
また、上記発明の映像監視システムにおいて、映像蓄積サーバが接続され、録画情報が設定されている場合には、前記データベース作成部は、当該蓄積サーバの録画情報を取得し、取得した録画情報を前記データベース部の前記データベースに登録するものである。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバが、ネットワーク上の機器を自動的に判別し、自動的にデータベースを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の映像監視システムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。
【図２】本発明の映像監視システムの一実施例のデータベースを示すテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明は、視野角内を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像を圧縮符号化してネットワークを介して出力するＷｅｂエンコーダと、前記Ｗｅｂエンコーダの出力データを前記ネットワークを介して伸長復号するＷｅｂデコーダと、前記伸長復号されたデータを表示する表示装置と、前記ネットワークを介して接続された管理サーバとを備えた映像監視システムにおいて、前記管理サーバは、データベース作成部とデータベース部を備え、前記データベース作成部は、前記カメラ、前記Ｗｅｂエンコーダ、前記Ｗｅｂデコーダ、および前記表示装置のＭＡＣアドレスをキーにして検索し、検索した結果、前記ネットワークに接続された機器の種別を判定し、前記データベース部に登録する映像監視システムである。
【０００９】
本発明の一実施例を図１によって説明する。図１は、本発明の映像監視システムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。１０１−１〜１０１−ｍはネットワークカメラ部（ｍは自然数）、１１１−１〜１１２−１はカメラ、１１２−１〜１２２−ｍはＷｅｂエンコーダ、１０３−１〜１０３−ｎはクライアント端末、１３１−１〜１３１−ｎは受信したデータを伸長復号するＷｅｂデコーダ（ｎは自然数）、１３２−１〜１３２−ｎは端末装置、１０５はネットワーク対応映像記録再生装置、１０７は管理サーバ、１０９はネットワークである。また、管理サーバ１０７において、１７１−１はデータベース作成部、１７２はデータベースである。なお、端末装置１３２−１〜１３２−ｎは、例えば、モニタ画面を備えたＰＣ（Personal Computer）、モニタ装置等である。
【００１０】
図１において、ネットワークカメラ部１０１−１〜１０１−ｍのカメラ１１１−１〜１１１−ｍは、それぞれ、視野角内を撮像し、撮像した画像を、Ｗｅｂエンコーダ１１２−１〜１１２−ｍそれぞれに出力する。Ｗｅｂエンコーダ１１２−１〜１１２−ｍは、それぞれ、入力された画像を所定のフォーマットで圧縮符号化し、圧縮符号化したデータをネットワーク１０９を介して、配信要求があれば、要求されたクライアント端末１０３−１〜１０３−ｎのいずれか、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５、若しくは管理サーバ１０７に配信する。
【００１１】
クライアント端末１０３−１〜１０３−ｎでは、端末装置１３２−１〜１３２−ｎを操作するユーザが、ネットワークカメラ部１０１−１〜１０１−ｍからのライブ画像、若しくは、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５からの再生画像のデータを配信するように、所定のブラウザ画面でのＧＵＩ（Graphical User Interface）操作によって要求する。管理サーバ１０７でも、同様に、管理者がネットワークカメラ部１０１−１〜１０１−ｍからのライブ画像のデータ、若しくは、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５からの再生画像のデータを配信するように、所定のブラウザ画面でのＧＵＩ操作によって要求する。
【００１２】
ネットワーク対応映像記録再生装置１０５は、入力された画像のデータを、管理サーバ１０７から設定されたスケジュール（取得情報）に従って記録する。また、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５は、管理サーバ１０７から設定されたスケジュール（取得情報）に従って再生し、再生した画像のデータをスケジュールで設定されたクライアント端末等の配信先に配信する。さらに、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５は、要求されたクライアント端末１０３−１〜１０３−ｎのいずれか、若しくは管理サーバ１０７に再生画像のデータを配信する。
【００１３】
上記図１の実施例において、ネットワークカメラ部１０１−１〜１０１−ｍは、カメラがネットワークカメラであれば、Ｗｅｂエンコーダは不要である。また、カメラは、パン角、チルト角、若しくはズーム倍率の少なくとも１つを備える雲台カメラでも良い。
さらに、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５がない構成の映像監視システムでも良い。
【００１４】
図１における管理サーバ１０７において、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理するときには、システムの構成機器の接続状態と共に、各構成された機器（接続機器）毎の設定情報のテーブルをデータベースとして作成して、作成されたデータベースによって管理している。
本発明の映像監視システムの一実施例におけるデータベースの構築について、以下に説明する。
【００１５】
図１において、管理サーバ１０７のデータベース作成部１７１は、例えば、ネットワーク１０９を介して、各接続機器に、応答要求信号を送信する。応答要求信号には、宛先ＭＡＣアドレスが含まれている。応答要求信号を受信した当該宛先ＭＡＣの接続機器は、ネットワーク１０９を介して、管理サーバ１０７に送信元ＭＡＣアドレスを含むフレームの受信応答信号を送信する。なお、ネットワークに接続される機器には、固有のＭＡＣアドレスが付せられている。
次に、管理サーバ１０７は、接続情報の送信要求信号を応答したＭＡＣアドレスの接続機器に送信する。
当該接続機器は、接続情報の送信要求信号に応答して、接続情報を管理サーバ１０７に送信する。
【００１６】
即ち、図１において、管理サーバ１０７のデータベース作成部１７１は、ネットワーク１０９に接続されている接続機器それぞれ（カメラ１０１−１〜１０１−ｍ、Ｗｅｂエンコーダ１０１−２〜１０２−ｍ、Ｗｅｂデコーダ１３１−１〜１３１−ｎ、端末装置１３２−１〜１３２−ｎ、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５、等）を、ＭＡＣアドレスをキーにして検索する。
検索した結果、データベース作成部１７１は、ネットワーク１０９上に存在する機器の種別を判定し、データベース部１７２にデータベースを作成する。具体的には、テーブルの該当箇所（同一ＭＡＣアドレスの該当欄）にデータを記述していき、データベースとして作成する。
データベース作成部１７１は、テーブルに記述するデータとして、接続された機器の種別（接続機器の品名、型式、ＩＰアドレス等の情報）を取得する。そして、取得した種別の情報を判定し、判定した種別のデータを、機器のＭＡＣアドレスに基づいて、データベース部１７２にデータベースを作成し、登録する。勿論、すでにテーブルの該当欄にデータが存在する場合には、新しく取得したデータに更新する。
データベース作成部１７１は、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５に録画情報が設定されている場合には、その情報も取得し、データベースに登録又は更新する。
【００１７】
管理サーバ１０７は、任意に、所定の時間間隔で、又は、スケジュールに従って、映像監視システムの接続機器の接続情報を取得し、データベースの登録又は更新を行うことができる。
【００１８】
図２は、本発明の映像監視システムの一実施例であり、データベース１７２の一例を示すテーブルである。
図２（ａ）はカメラテーブル、図２（ｂ）はエンコーダテーブル、図２（ｃ）はモニタテーブル、図２（ｄ）はデコーダテーブル、図２（ｅ）は映像記録再生装置テーブルである。
図２（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）の“キー”覧は、各テーブルのレコードを識別するための付加な重複不可のデータ（ＭＡＣアドレス）覧、図２（ａ）の“エンコーダキー”覧は、エンコーダテーブルとカメラテーブルを関連付けるためのデータ覧、図２（ｂ）の“録画装置キー”覧と“録画装置ＣＨ”覧は、エンコーダテーブルと映像記録再生装置テーブルを関連付けるためのデータ覧、図２（ｃ）の“デコーダキー”覧は、モニタテーブルとデコーダテーブルを関連付けるためのデータ覧、図２（ｅ）の“キー”覧と“ＣＨ”覧は、映像記録再生装置テーブルのレコードを識別するための重複不可なデータ覧である。
【００１９】
上記実施例によれば、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバが、ネットワーク上の機器を自動的に判別し、自動的にデータベースを構築することができる。この結果、映像監視システムにおいて、データベースの基本データを自動で作成することができる。さらに、その後、システムを縮小、拡張、若しくは変更する場合には、データベースを容易にかつ迅速に変更することができる。
【符号の説明】
【００２０】
１０１−１〜１０１−ｍ：ネットワークカメラ部、 １１１−１〜１１２−１：カメラ、 １１２−１〜１２２−ｍ：Ｗｅｂエンコーダ、 １０３−１〜１０３−ｎ：クライアント端末、 １３１−１〜１３１−ｎ：Ｗｅｂデコーダ、 １３２−１〜１３２−ｎ：端末装置、 １０５：ネットワーク対応映像記録再生装置、 １０７：管理サーバ、 １０９：ネットワーク、 １７１−１：データベース作成部、 １７２：データベース。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、映像監視システムに関わり、特に、ネットワークを介した管理サーバを備えた映像監視システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の映像監視システムにおいて、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバでは、データベースの構築は、操作画面等によるの手動入力で実現していた。または、管理サーバでは、予めスクリプトファイルを手動で作成しておき、作成したスクリプトファイルを実行することで実現していた。この場合、手作業になるため時間が掛かる。さらに、入力ミス等の人的エラーが発生する等の問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開平７−３０３１０６号公報
【特許文献２】特開２００１−３５２３４６号公報
【特許文献３】特開２００８−４２７３５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１には、ＬＡＮ（Local Area Network）上の機器のＭＡＣアドレス（Media Access Control Address）をネットワーク管理装置の管理テーブルに自動的に登録できるようにするという技術が記載されている（例えば、段落００２５、図１等参照。）。また、特許文献２には、加入者交換局において、ＭＡＣアドレス登録部が対応するサーバが所管する通信装置のＭＡＣアドレスと加入者番号との関係を保持するようなテーブルを持つ技術が記載されている（例えば、段落００３１、図７等参照。）。また、特許文献３には、ＭＡＣアドレスの学習機能の管理方法に関し、ＭＡＣアドレスを把握して登録、管理するという技術が記載されている（例えば、段落００２５、００２６、図１等参照。）。
しかし、従来技術で述べたように、今までは、データベースに登録するデータを、システム資料より参照し、手作業でデータベースに登録していた。また、実行（テスト）することで、入力ミスがないか判断していた。このため、ネットワーク上の機器を判別する処理に多くの時間を費やしていた。
本発明の映像監視システムの目的は、上記のような問題に鑑み、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバが、ネットワーク上の機器を自動的に判別し、自動的にデータベースを登録するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、映像監視システムにおいて、カメラ等のネットワークに接続される接続機器と、前記ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバとを備え、前記管理サーバは、データベース作成部とデータベース部とを有し、前記データベース作成部は、前記ネットワーク上で接続機器を検索し、前記ネットワークを介して当該システムに接続されている機器をＭＡＣアドレスをキーデータとして検索し、前記ネットワーク上に存在する機器（接続機器）の種別を判定し、前記データベース部のデータテーブルに取得したデータを追加することによりデータベースを作成するものである。
また、上記発明の映像監視システムにおいて、映像蓄積サーバが接続され、録画情報が設定されている場合には、前記データベース作成部は、当該蓄積サーバの録画情報を取得し、取得した録画情報を前記データベース部の前記データベースに登録するものである。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバが、ネットワーク上の機器を自動的に判別し、自動的にデータベースを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の映像監視システムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。
【図２】本発明の映像監視システムの一実施例のデータベースを示すテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本発明は、視野角内を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像を圧縮符号化してネットワークを介して出力するＷｅｂエンコーダと、前記Ｗｅｂエンコーダの出力データを前記ネットワークを介して伸長復号するＷｅｂデコーダと、前記伸長復号されたデータを表示する表示装置と、前記ネットワークを介して接続された管理サーバとを備えた映像監視システムにおいて、前記管理サーバは、データベース作成部とデータベース部を備え、前記データベース作成部は、前記カメラ、前記Ｗｅｂエンコーダ、前記Ｗｅｂデコーダ、および前記表示装置のＭＡＣアドレスをキーにして検索し、検索した結果、前記ネットワークに接続された機器の種別を判定し、前記データベース部に登録する映像監視システムである。
【０００９】
本発明の一実施例を図１によって説明する。図１は、本発明の映像監視システムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。１０１−１〜１０１−ｍはネットワークカメラ部（ｍは自然数）、１１１−１〜１１２−１はカメラ、１１２−１〜１２２−ｍはＷｅｂエンコーダ、１０３−１〜１０３−ｎはクライアント端末、１３１−１〜１３１−ｎは受信したデータを伸長復号するＷｅｂデコーダ（ｎは自然数）、１３２−１〜１３２−ｎは端末装置、１０５はネットワーク対応映像記録再生装置、１０７は管理サーバ、１０９はネットワークである。また、管理サーバ１０７において、１７１−１はデータベース作成部、１７２はデータベースである。なお、端末装置１３２−１〜１３２−ｎは、例えば、モニタ画面を備えたＰＣ（Personal Computer）、モニタ装置等である。
【００１０】
図１において、ネットワークカメラ部１０１−１〜１０１−ｍのカメラ１１１−１〜１１１−ｍは、それぞれ、視野角内を撮像し、撮像した画像を、Ｗｅｂエンコーダ１１２−１〜１１２−ｍそれぞれに出力する。Ｗｅｂエンコーダ１１２−１〜１１２−ｍは、それぞれ、入力された画像を所定のフォーマットで圧縮符号化し、圧縮符号化したデータをネットワーク１０９を介して、配信要求があれば、要求されたクライアント端末１０３−１〜１０３−ｎのいずれか、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５、若しくは管理サーバ１０７に配信する。
【００１１】
クライアント端末１０３−１〜１０３−ｎでは、端末装置１３２−１〜１３２−ｎを操作するユーザが、ネットワークカメラ部１０１−１〜１０１−ｍからのライブ画像、若しくは、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５からの再生画像のデータを配信するように、所定のブラウザ画面でのＧＵＩ（Graphical User Interface）操作によって要求する。管理サーバ１０７でも、同様に、管理者がネットワークカメラ部１０１−１〜１０１−ｍからのライブ画像のデータ、若しくは、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５からの再生画像のデータを配信するように、所定のブラウザ画面でのＧＵＩ操作によって要求する。
【００１２】
ネットワーク対応映像記録再生装置１０５は、入力された画像のデータを、管理サーバ１０７から設定されたスケジュール（取得情報）に従って記録する。また、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５は、管理サーバ１０７から設定されたスケジュール（取得情報）に従って再生し、再生した画像のデータをスケジュールで設定されたクライアント端末等の配信先に配信する。さらに、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５は、要求されたクライアント端末１０３−１〜１０３−ｎのいずれか、若しくは管理サーバ１０７に再生画像のデータを配信する。
【００１３】
上記図１の実施例において、ネットワークカメラ部１０１−１〜１０１−ｍは、カメラがネットワークカメラであれば、Ｗｅｂエンコーダは不要である。また、カメラは、パン角、チルト角、若しくはズーム倍率の少なくとも１つを備える雲台カメラでも良い。
さらに、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５がない構成の映像監視システムでも良い。
【００１４】
図１における管理サーバ１０７において、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理するときには、システムの構成機器の接続状態と共に、各構成された機器（接続機器）毎の設定情報のテーブルをデータベースとして作成して、作成されたデータベースによって管理している。
本発明の映像監視システムの一実施例におけるデータベースの構築について、以下に説明する。
【００１５】
図１において、管理サーバ１０７のデータベース作成部１７１は、例えば、ネットワーク１０９を介して、各接続機器に、応答要求信号を送信する。応答要求信号には、宛先ＭＡＣアドレスが含まれている。応答要求信号を受信した当該宛先ＭＡＣの接続機器は、ネットワーク１０９を介して、管理サーバ１０７に送信元ＭＡＣアドレスを含むフレームの受信応答信号を送信する。なお、ネットワークに接続される機器には、固有のＭＡＣアドレスが付せられている。
次に、管理サーバ１０７は、接続情報の送信要求信号を応答したＭＡＣアドレスの接続機器に送信する。
当該接続機器は、接続情報の送信要求信号に応答して、接続情報を管理サーバ１０７に送信する。
【００１６】
即ち、図１において、管理サーバ１０７のデータベース作成部１７１は、ネットワーク１０９に接続されている接続機器それぞれ（カメラ１０１−１〜１０１−ｍ、Ｗｅｂエンコーダ１０１−２〜１０２−ｍ、Ｗｅｂデコーダ１３１−１〜１３１−ｎ、端末装置１３２−１〜１３２−ｎ、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５、等）を、ＭＡＣアドレスをキーにして検索する。
検索した結果、データベース作成部１７１は、ネットワーク１０９上に存在する機器の種別を判定し、データベース部１７２にデータベースを作成する。具体的には、テーブルの該当箇所（同一ＭＡＣアドレスの該当欄）にデータを記述していき、データベースとして作成する。
データベース作成部１７１は、テーブルに記述するデータとして、接続された機器の種別（接続機器の品名、型式、ＩＰアドレス等の情報）を取得する。そして、取得した種別の情報を判定し、判定した種別のデータを、機器のＭＡＣアドレスに基づいて、データベース部１７２にデータベースを作成し、登録する。勿論、すでにテーブルの該当欄にデータが存在する場合には、新しく取得したデータに更新する。
データベース作成部１７１は、ネットワーク対応映像記録再生装置１０５に録画情報が設定されている場合には、その情報も取得し、データベースに登録又は更新する。
【００１７】
管理サーバ１０７は、任意に、所定の時間間隔で、又は、スケジュールに従って、映像監視システムの接続機器の接続情報を取得し、データベースの登録又は更新を行うことができる。
【００１８】
図２は、本発明の映像監視システムの一実施例であり、データベース１７２の一例を示すテーブルである。
図２（ａ）はカメラテーブル、図２（ｂ）はエンコーダテーブル、図２（ｃ）はモニタテーブル、図２（ｄ）はデコーダテーブル、図２（ｅ）は映像記録再生装置テーブルである。
図２（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）の“キー”覧は、各テーブルのレコードを識別するための付加な重複不可のデータ（ＭＡＣアドレス）覧、図２（ａ）の“エンコーダキー”覧は、エンコーダテーブルとカメラテーブルを関連付けるためのデータ覧、図２（ｂ）の“録画装置キー”覧と“録画装置ＣＨ”覧は、エンコーダテーブルと映像記録再生装置テーブルを関連付けるためのデータ覧、図２（ｃ）の“デコーダキー”覧は、モニタテーブルとデコーダテーブルを関連付けるためのデータ覧、図２（ｅ）の“キー”覧と“ＣＨ”覧は、映像記録再生装置テーブルのレコードを識別するための重複不可なデータ覧である。
【００１９】
上記実施例によれば、ネットワークを介してカメラ等の接続機器を管理する管理サーバが、ネットワーク上の機器を自動的に判別し、自動的にデータベースを構築することができる。この結果、映像監視システムにおいて、データベースの基本データを自動で作成することができる。さらに、その後、システムを縮小、拡張、若しくは変更する場合には、データベースを容易にかつ迅速に変更することができる。
【符号の説明】
【００２０】
１０１−１〜１０１−ｍ：ネットワークカメラ部、 １１１−１〜１１２−１：カメラ、 １１２−１〜１２２−ｍ：Ｗｅｂエンコーダ、 １０３−１〜１０３−ｎ：クライアント端末、 １３１−１〜１３１−ｎ：Ｗｅｂデコーダ、 １３２−１〜１３２−ｎ：端末装置、 １０５：ネットワーク対応映像記録再生装置、 １０７：管理サーバ、 １０９：ネットワーク、 １７１−１：データベース作成部、 １７２：データベース。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
視野角内を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像を圧縮符号化してネットワークを介して出力するＷｅｂエンコーダと、前記Ｗｅｂエンコーダの出力データを前記ネットワークを介して伸長復号するＷｅｂデコーダと、前記伸長復号されたデータを表示する表示装置と、前記ネットワークを介して接続された管理サーバとを備えた映像監視システムにおいて、前記管理サーバは、データベース作成部とデータベース部を備え、前記データベース作成部は、前記カメラ、前記Ｗｅｂエンコーダ、前記Ｗｅｂデコーダ、および前記表示装置のＭＡＣアドレスをキーにして検索し、検索した結果、前記ネットワークに接続された機器の種別を判定し、前記データベース部に登録することを特徴とする映像監視システム。
【請求項１】
視野角内を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像を圧縮符号化してネットワークを介して出力するＷｅｂエンコーダと、前記Ｗｅｂエンコーダの出力データを前記ネットワークを介して伸長復号するＷｅｂデコーダと、前記伸長復号されたデータを表示する表示装置と、前記ネットワークを介して接続された管理サーバとを備えた映像監視システムにおいて、前記管理サーバは、データベース作成部とデータベース部を備え、前記データベース作成部は、前記カメラ、前記Ｗｅｂエンコーダ、前記Ｗｅｂデコーダ、および前記表示装置のＭＡＣアドレスをキーにして検索し、検索した結果、前記ネットワークに接続された機器の種別を判定し、前記データベース部に登録することを特徴とする映像監視システム。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２０１２−１０９７８４（Ｐ２０１２−１０９７８４Ａ）
【公開日】平成２４年６月７日（２０１２．６．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２５６８３６（Ｐ２０１０−２５６８３６）
【出願日】平成２２年１１月１７日（２０１０．１１．１７）
【出願人】（０００００１１２２）株式会社日立国際電気 (5,007)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年６月７日（２０１２．６．７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１１月１７日（２０１０．１１．１７）
【出願人】（０００００１１２２）株式会社日立国際電気 (5,007)
【Ｆターム（参考）】
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