説明

映像表示装置及び映像表示方法

【課題】周囲の照度及び色温度に合わせて、視聴している利用者が自然と感じる映像を表示することができる映像表示装置及び映像表示方法を提供する。
【解決手段】映像表示装置2は、周囲の照度を検出する照度センサ270と、周囲の色温度を検出する色温度センサ271と、地域情報並びに日の出及び日の入りの情報に基づいて現在が昼間か夜間かを判断する昼夜判断部25eと、照度信号及び色温度信号と、昼夜判断部25eの判断結果とに基づいて画質処理を制御する輝度決定部25e、色温度決定部25b及び濃淡決定部25cとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像表示装置及び映像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の映像表示装置として、周囲の照度に応じて決定された表示部の画面の明るさに合わせて、表示される映像の色温度を補正するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載の映像表示装置は、映像表示装置の周囲の照度を計測して照度に応じた信号を出力する照度センサと、照度センサが計測した照度から表示部の輝度を決定する輝度決定部と、輝度決定部が決定した輝度から映像信号のRGB階調を調整する階調カーブを修正して色温度を補正する色温度補正部と、輝度決定部及び色温度補正部によって補正された映像信号を表示する表示部とを有する。これにより、映像表示装置の周囲の照度が高いときは、映像の輝度及び色温度を高くし、周囲の照度が低いときは、映像の輝度及び色温度を低くすることで、周囲の照度に合わせて利用者にとって自然な映像と感じられる映像を表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−31554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した従来の映像表示装置によると、周囲の照度に合わせて映像の輝度及び色温度を補正したとしても、映像表示装置が設置された部屋の窓から差し込む外光又は壁紙若しくはカーテンの配色等の影響によって映像表示装置の周囲の色温度が変化する場合には対応できない。そのため、映像表示装置が調整する映像の色温度と利用者が感じる周囲の色温度とに差が生じて、必ずしも利用者が自然と感じる映像を表示できない場合がある。
【0006】
従って、本発明の目的は、周囲の照度及び色温度に合わせて、視聴している利用者が自然と感じる映像を表示することができる映像表示装置及び映像表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明は、上記した目的を達成するため、周囲の照度を計測して前記照度に応じた照度信号を出力する照度センサと、周囲の色温度を計測して前記色温度に応じた色温度信号を出力する色温度センサと、地域情報並びに日の出及び日の入りの情報に基づいて現在が昼間か夜間かを判断し判断結果を出力する昼夜判断部と、前記照度信号又は前記色温度信号の少なくとも1つに基づいて処理される映像処理又は表示処理の方法を、前記昼夜判断部の前記判断結果に基づいて決定する決定部とを有することを特徴とする映像表示装置を提供する。
【0008】
上記した構成によれば、色温度センサの計測する色温度に基づいて周囲の色温度に対応した映像処理又は表示処理を実行するとともに、昼夜判断部の判断結果に基づいて昼夜間において生じる色温度の差に対応した映像処理又は表示処理の方法を決定するため、周囲の照度及び色温度に合わせて、視聴している利用者が自然と感じる映像を表示することができる。
【0009】
[2]また、本発明は、上記した目的を達成するため、周囲の色温度を検出する検出ステップと、日の出及び日の入りの時刻情報に基づいて現在が日の出と日の入りの時刻の間に含まれる第1の時間帯か日の入りと日の出の時刻の間に含まれる第2の時間帯かを判断する判断ステップと、前記検出ステップで検出した前記色温度及び前記判断ステップで判断した時間帯に基づいて画質処理を制御する画質制御ステップとを有することを特徴とする映像表示方法を提供する。
【0010】
上記した構成によれば、[1]と同様の効果を有する映像表示方法を実現できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、周囲の照度及び色温度に合わせて、視聴している利用者が自然と感じる映像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係る映像表示装置の外観の構成例を示す概略図である。
【図2】映像表示装置の制御系の構成例を示すブロック図である
【図3】映像表示装置の制御系の構成例を示す概略図である。
【図4】映像表示装置の輝度決定部の動作例を示すグラフ図である。
【図5】映像表示装置の色温度決定部の動作例を示すグラフ図である。
【図6】映像表示装置の濃淡決定部の動作例を示すグラフ図である。
【図7】映像表示装置の昼夜判断部の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(映像表示装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る映像表示装置の外観の構成例を示す概略図である。
【0014】
映像表示装置2は、アンテナ(図2、20A)を介して外部よりデジタル放送波等を受信して映像を表示したり、図示しないHDD(Hard Disc Drive)レコーダーやDVD(Digital Versatile Disc)プレイヤー等の外部映像再生装置から映像信号を受信して映像を表示するテレビ受像器等であって、前面に映像を表示するLCD(Liquid Crystal Display)パネル等から構成される表示部23Aと、音声を出力するスピーカ24A、24Bと、映像表示装置2の周囲の照度を計測して照度に応じた信号を出力するフォトダイオード等の照度センサ270と、映像表示装置2の周囲の色温度を計測して色温度に応じた信号を出力するRGBカラーセンサ等の色温度センサ271と、複数の操作スイッチを有するリモコン装置1Aから送信されるRF(Radio Frequency)信号又は赤外線信号等を用いた操作信号を受信する受信部28とを有する。
【0015】
また、映像表示装置2は、背面に図示しないアンテナ端子、外部入力端子及び複数のスイッチからなる操作部等を有し、本体2A内部には映像信号や音声信号を処理したり各部を制御するためのCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びHDD等からなる電子部品を有する。
【0016】
リモコン装置1Aは、複数の操作用のスイッチ等を本体前面に備え、スイッチ等に対する操作を操作信号に変換する変換部、及び操作信号をRF信号を用いて映像表示装置2に対して送信する送信部とを本体内部に有する。
【0017】
図2は、映像表示装置2の構成例を示すブロック図である。
【0018】
映像表示装置2は、チューナ20と、信号処理部21と、映像処理部22と、表示処理部23と、音声処理部24と、制御部25と、記憶部26と、環境センサ27と、受信部28とを有し、それぞれがバス29で接続される。
【0019】
チューナ20は、デジタル放送局から送信される放送信号を受信するアンテナ20Aを備えており、受信した放送信号から所望のチャンネルの信号を選択して信号処理部21に送信する。
【0020】
信号処理部21は、映像処理部22と音声処理部24とに接続されており、チューナ20から受信した放送信号を音声信号と映像信号に分離し、映像信号を映像処理部22に出力し、音声信号を音声処理部24に出力する。
【0021】
映像処理部22は、表示処理部23を介して表示部23Aに接続されている。
【0022】
表示処理部23は、入力された映像信号を画質調整し、画質調整した映像信号を表示部23Aに出力する。また、表示処理部23は、表示部23Aの表示調整を行う図示しないバックライト処理部230及び色温度処理部231等を有する。表示部23Aは、インバータ等により制御されて輝度を可変とするバックライト230Aと、バックライト230Aに照射されて映像を表示するLCDパネル231Aとを有する。バックライト処理部230は、バックライト230Aの輝度値を変化させることで明るさを調整する。色温度処理部231は、LCDパネル231AのRGB値を変化させることで色温度を調整する。
【0023】
音声処理部24は、スピーカ24A及び24Bに接続されている。また、音声処理部24は、入力された音声信号の音質調整を行う。
【0024】
また、映像表示装置2は、図示しない外部入力端子に接続された映像再生装置から送信される映像信号及び音声信号を受信する映像アナログ/デジタル変換器(A/D)及び音声A/Dを有し、映像A/D及び音声A/Dに入力された映像信号及び音声信号はアナログ信号からデジタル信号へと変換され、それらの出力信号はそれぞれ映像処理部22及び音声処理部24に出力される。
【0025】
制御部25は、CPUを有し、図2において矢印のない実線で示されたバス29等の制御線を介して映像表示装置2の各部を制御する。また、制御部25は、輝度決定部25a、色温度決定部25b、濃淡決定部25c、画質決定部25d及び昼夜判断部25e等として動作する。詳しくは、図3において説明する。
【0026】
記憶部26は、映像表示装置2が設置されている地域の情報を示す地域情報260、地域情報と日付とに対応づけた日の出及び日の入りの時刻の情報を示す日の出・日の入り情報261や、映像表示装置2によって録画された番組の映像情報、制御部25を輝度決定部25a、色温度決定部25b、濃淡決定部25c、画質決定部25d及び昼夜判断部25eとして動作させるプログラム等を格納する。なお、地域情報260は、映像表示装置2の初回使用時等(利用者の引越し等に伴い映像表示装置2の設置される地域の変更を要する時も含む)に利用者によって設定される。
【0027】
環境センサ27は、図1に示す照度センサ270及び色温度センサ271を含む複数のセンサからなり、それらのセンサによって計測された特徴値に応じた信号を制御部25に出力する。なお、環境センサ27としてRGBセンサを単体で用いて、Red、Green、Blueの波長領域の光のそれぞれの照度を測定し、これら3色の照度から周囲の色温度及び周囲の照度を計算してもよい。この場合、RGBセンサが照度センサ270及び色温度センサ271の両機能を実現する。
【0028】
受信部28は、リモコン装置1Aから操作信号等のRF信号を受信し、それらの信号を制御部25に出力する。
【0029】
図3は、映像表示装置2の制御系の構成例を示す概略図である。
【0030】
制御部25は、上述したように、輝度決定部25a、色温度決定部25b、濃淡決定部25c、画質決定部25d及び昼夜判断部25eとして動作する。
【0031】
輝度決定部25aは、照度センサ270から入力された照度、及び後述する昼夜判断部25eから入力された昼間又は夜間の判断結果に応じて昼間用パラメータ250a又は夜間用パラメータ251aのいずれかを用いてバックライト230Aの輝度を決定する。バックライト230Aの制御は、表示処理部23のバックライト処理部230を介して行う。
【0032】
色温度決定部25bは、輝度決定部25aから入力されたバックライト230Aの輝度、色温度センサ271から入力された色温度、及び昼夜判断部25eから入力された昼間又は夜間の判断結果に応じて昼間用パラメータ250b又は夜間用パラメータ251bのいずれかを用いてLCDパネル231Aの色温度を変更する。LCDパネル231Aの制御は、表示処理部23の色温度処理部231を介して行う。
【0033】
濃淡決定部25cは、輝度決定部25aから入力されたバックライト230Aの輝度、色温度センサ271から入力された色温度、及び昼夜判断部25eから入力された昼間又は夜間の判断結果に応じて昼間用パラメータ250c又は夜間用パラメータ251cのいずれかを用いて映像信号の色信号の濃淡を決定する。映像信号の色信号の濃淡の変更は、映像処理部22で行う。
【0034】
画質決定部25dは、輝度決定部25aから入力されたバックライト230Aの輝度に応じて映像信号のγ値及びシャープネスを決定する。映像信号のγ値及びシャープネスの変更は、映像処理部22で行う。
【0035】
昼夜判断部25eは、記憶部26に記憶される地域情報260及び日の出・日の入り情報を参照し、チューナ20が受信したデジタル放送波に含まれる時刻情報から時刻を認識して、現在が日の出と日の入りとの間の時間帯(以下、「第1の時間帯」という。)か、日の入りと日の出との間の時間帯(以下、「第2の時間帯」という。)か判断し、第1の時間帯のとき当該第1の時間帯であることを示す信号を、第2の時間帯のとき当該第2の時間帯であることを示す信号を出力する。
【0036】
(映像表示装置の動作)
以下に、本発明の一実施の形態における映像表示装置の動作例を各図を参照しつつ説明する。
【0037】
(1)映像表示装置の基本動作
まず、利用者は、例えば、映像表示装置2の電源を投入するためにリモコン装置1Aの電源スイッチを押下する。リモコン装置1Aの制御部は、電源スイッチが押下されると映像表示装置2の電源を投入するための操作信号を生成し、次に、送信部が操作信号を映像表示装置2にRF信号によって送信する。
【0038】
映像表示装置2の受信部28は、RF信号を受信すると制御部25に操作信号を出力し、制御部25は、受信した操作信号に基づいて図示しない電源部に映像表示装置2の電源を投入するよう要求する。
【0039】
映像表示装置2は、電源の投入の要求に応じて動作し、チューナ20は、アンテナ20Aを介してデジタル放送局から送信される放送信号を受信し、受信した放送信号から所望のチャンネルの信号を選択して信号処理部21に送信する。
【0040】
信号処理部21は、チューナ20から受信した放送信号を音声信号と映像信号に分離し、映像信号を映像処理部22に出力し、音声信号を音声処理部24に出力する。
【0041】
映像処理部22は、信号処理部21から入力される映像信号を制御部25の画質決定部25d及び濃淡決定部25cの制御に応じて処理する。
【0042】
表示処理部23は、映像処理部22から入力される処理済の映像信号を制御部25の輝度決定部25a及び色温度決定部25bの制御に応じて処理し、表示部23Aに表示する。
【0043】
音声処理部24は、信号処理部21から入力された音声信号の音質調整を行い、スピーカ24A及び24Bから音声を出力する。
【0044】
(2)映像処理部22及び表示処理部23を制御する制御部25の動作
以下に、映像処理部22及び表示処理部23を制御する制御部25の動作、つまり、昼夜判断部25e、輝度決定部25a、色温度決定部25b及び濃淡決定部25cの動作を説明する。
【0045】
(2−1)昼夜判断部25eの動作
図7は、映像表示装置2の昼夜判断部25eの動作例を示すフローチャートである。
【0046】
まず、昼夜判断部25eは、映像表示装置2が設置された地域を確認するため、記憶部26から地域情報260を取得し(S1)、次に、現在の日の出・日の入りの時刻を確認するため、記憶部26の日の出・日の入り情報261のうち、地域情報260に該当するものを参照する(S2)。
【0047】
昼夜判断部25eは、現在時刻が日の出・日の入りの時刻の間であるとき(S3;Yes)、第1の時間帯であることを示す信号を輝度決定部25a、色温度決定部25b及び濃淡決定部25cに出力する(S4)。また、現在時刻が日の出・日の入りの時刻の間でないとき(S3;No)、第2の時間帯であることを示す信号を出力する(S5)。
【0048】
(2−2)輝度決定部25aの動作
図4は、映像表示装置2の輝度決定部25aの動作例を示すグラフ図である。
【0049】
輝度決定部25aは、照度センサ270が計測する周囲の輝度に応じて表示部23Aに表示する映像の画面輝度を変化させるが、昼夜判断部25eの判断結果が第1の時間帯の場合、昼間用パラメータ250aを適用して同図の実線で示すように変化させ、又第2の時間帯の場合、夜間用パラメータ251aを適用して破線で示すように変化させる。
【0050】
(2−3)色温度決定部25bの動作
図5は、映像表示装置2の色温度決定部25bの動作例を示すグラフ図である。
【0051】
色温度決定部25bは、色温度センサ271が計測する周囲の色温度に応じて映像信号の色温度を変化させるが、昼夜判断部25eの判断結果が第1の時間帯の場合、昼間用パラメータ250bを適用して同図の実線で示すように変化させ、又第2の時間帯の場合、夜間用パラメータ251bを適用して破線で示すように変化させる。なお、色温度決定部25bは、輝度決定部25aが決定する画面輝度によっても映像信号の色温度を変化させるものであり、図示しているものは画面輝度を任意の値に固定したときの一例である。
【0052】
(2−4)濃淡決定部25cの動作
図6は、映像表示装置2の濃淡決定部25cの動作例を示すグラフ図である。
【0053】
濃淡決定部25cは、色温度センサ271が計測する周囲の色温度に応じて映像信号の色信号の濃淡を変化させるが、昼夜判断部25eの判断結果が第1の時間帯の場合、昼間用パラメータ250cを適用して同図の実線で示すように変化させ、又第2の時間帯の場合、夜間用パラメータ251cを適用して破線で示すように変化させる。なお、濃淡決定部25cは、輝度決定部25aが決定する画面輝度によっても映像信号の色温度を変化させるものであり、図示しているものは画面輝度を任意の値に固定したときの一例である。
【0054】
なお、画質決定部25dは、輝度決定部25aから入力されたバックライト230Aの輝度に応じて映像信号のγ値及びシャープネスを決定し、映像処理部22へ出力する。
【0055】
(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によると、色温度センサ271によって周囲の色温度に応じた映像処理及び表示処理を実行するとともに、昼夜判定部25eによって外光の差し込み等の有無による色温度の変化に対応した映像処理及び表示処理を実行しため、周囲の照度及び色温度に合わせて、視聴している利用者が自然と感じる映像を表示することができる。
【0056】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。例えば、昼夜判断部25eは、第1の時間帯と第2の時間帯とを判断するだけでなく、第1の時間帯を朝方、正午付近、夕方のようにそれぞれの時間帯にさらに分けて判断してもよく、輝度決定部25a、色温度決定部25b、濃淡決定部25c及び画質決定部25dは、それらの時間帯に応じたパラメータを持つように構成してもよい。
【0057】
また、照度センサ270、色温度センサ271及び昼夜判断部25eのいずれか又は全てを機能させない映像及び表示調整モードを設けてもよい。これは、窓がない部屋等のように昼夜間で色温度が変化しない部屋に、映像表示装置2を設置する場合等に効果がある。
【0058】
また、輝度決定部25a、色温度決定部25b、濃淡決定部25c及び画質決定部25dは、実施の形態において説明した以外の情報に基づいて処理方法を変更してもよい。例えば、映像信号のソースが映画等のもの、例えば、2−3プルダウン方式で変換が必要なものであるか否かに基づいて処理方法を変更する。
【符号の説明】
【0059】
1A…リモコン装置、2…映像表示装置、2A…本体、20…チューナ、20A…アンテナ、21…信号処理部、22…映像処理部、23…表示処理部、23A…表示部、24…音声処理部、24A…スピーカ、25…制御部、25a…輝度決定部、25b…色温度決定部、25c…濃淡決定部、25d…画質決定部、25e…昼夜判断部、26…記憶部、27…環境センサ、28…受信部、29…バス、230…バックライト処理部、231…色温度処理部、230A…バックライト、231A…LCDパネル、250a−250c…昼間用パラメータ、251a−251c…夜間用パラメータ、260…地域情報、261…日の出・日の入り情報270…照度センサ、271…色温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周囲の色温度を検出する色温度センサと、
日の出及び日の入りの時刻情報に基づいて現在が日の出と日の入りの時刻の間に含まれる第1の時間帯か日の入りと日の出の時刻の間に含まれる第2の時間帯かを判断する判断部と、
前記色温度センサが検出した前記色温度及び前記判断部が判断した時間帯に基づいて画質処理を制御する画質制御部とを有することを特徴とする映像表示装置。
【請求項2】
前記画質制御部は、前記画質処理として輝度、色温度及び濃淡の処理のうち少なくとも1つについて制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項3】
前記判断部は、設定された地域に応じた日の出及び日の入りの時刻情報を用いて時間帯を判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像表示装置。
【請求項4】
前記判断部は、前記第1の時間帯をさらに複数の時間帯に分割し、現在が前記複数の時間帯のいずれに属するかを判断することを特徴とする請求項1又は3に記載の映像表示装置。
【請求項5】
前記色温度センサは、赤、青、緑の3色の光の照度をそれぞれ検出し、前記3色の光の照度から前記周囲の色温度と、周囲の照度とを算出することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項6】
周囲の色温度を検出する検出ステップと、
日の出及び日の入りの時刻情報に基づいて現在が日の出と日の入りの時刻の間に含まれる第1の時間帯か日の入りと日の出の時刻の間に含まれる第2の時間帯かを判断する判断ステップと、
前記検出ステップで検出した前記色温度及び前記判断ステップで判断した時間帯に基づいて画質処理を制御する画質制御ステップとを有することを特徴とする映像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−59543(P2011−59543A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211313(P2009−211313)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【特許番号】特許第4585601号(P4585601)
【特許公報発行日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】