説明

映像表示装置装着用衣服

【課題】映像表示装置の重量・発熱による着用者の肉体的・精神的負担を軽減できファッション性に優れた映像表示装置装着用衣服を実現する。
【解決手段】該映像表示装置装着用衣服は胴部を覆う本体部と、サスペンションとを有し、本体部は肩部から胸部、及び肩部から背部に補強部材を備え、サスペンションは、本体部の肩部若しくは背部の上部に取り付けられ、映像表示装置装着のために背部中央に相対する部分にポケットと、ポケットの領域に映像表示装置の画面を表示する窓と、ポケットと本体部の間にサスペンションパッドとを有し、サスペンションパッドは下端部に腰ベルトを有している。従って該映像表示装置装着用衣服は、映像表示装置の荷重を着用者の胸部、肩部、背部および腰ベルトで分散でき、本体部とサスペンションの間の外気流通で映像表示装置の熱を放熱でき、着用者の背部にフィットするポケットが不自然に膨らむこともなくファッション性を損なうこともない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像表示装置を装着して広告宣伝・案内等をするための、あるいは舞台等において、観客等の注意を惹きつけるための映像表示装置を装着するための衣服に関するものである。
【背景技術】
【0002】
街頭やイベント会場において、広告宣伝や案内等のため、看板や建物の壁面等に文字や図形等を描いて公衆の関心を惹きつけることが行われるが、こうした看板等は、固定的であるため、歩行者の注意を喚起しにくい。そこで、歩行者の視線を心理的に惹きつけやすい動く広告として、いわゆるサンドイッチマンによる広告宣伝等があるが、さらに人目を惹くため、また夜間においても目立たせるため、サンドイッチマンのための発光パネルが考案され(特許文献1)、また多くの文字や図形、さらには映像(静止画及び動画映像)を表示できる映像表示装置を肩に担ぐ、あるいは衣服の胸部もしくは背部に縫い込む広告宣伝に関する技術が提案された(特許文献2)。
【特許文献1】実用新案登録第3126352号公報
【特許文献2】特開2000−298445号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、サンドイッチマンによる広告宣伝等は、広告宣伝等の内容に応じて個別にパネルを製作しなければならず汎用性に乏しく、またパネルを着用するためファッション性に乏しい。また映像表示装置を肩に担いでする広告宣伝等は、広告宣伝等の内容に応じた映像や音声を記録し、それらを再生できるなど汎用性に富むが、映像表示装置を肩に担ぐためファッション性に乏しく、また映像表示装置の重量が着用者の肩に集中してしまうという問題がある。だからといって映像表示装置を衣類の胸部もしくは背部に縫い込んでみても、映像表示装置の重量と映像表示装置が発生する熱とが、着用者の肉体的・精神的負担となって、また映像表示装置を装着した胸部もしくは背部の姿かたちが不自然でファッション性が害されてしまうという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため本発明にかかる映像表示装置装着用衣服は、請求項1に記載のとおり、着用者の胴部を覆う本体部と、サスペンションとを有しており、本体部は、肩部から胸部、及び肩部から背部にかけて補強部材を備えている。ここでサスペンションは、その上部が本体部の肩部、若しくは背部の上部に取り付けられて、サスペンションにかかる荷重を本体部の肩部、若しくは背部の上部に伝達し、本体部の補強部材が、上記荷重を更に肩部から背部及び胸部に分散する。また上部が本体部の肩部等に取り付けられたサスペンションは、サスペンションの左右と下部が開放されているから、本体部とスペンションとの間に空気を通流させることができる。更にサスペンションは、映像表示装置を装着するために本体部の背部中央領域に相対する部分に設けられたポケットと、このポケットを設けた領域に映像表示装置の画面を着用者の後方に表示する窓と、ポケットと本体部との間に位置する緩衝部材を備えたサスペンションパッドとを有しており、またサスペンションパッドは、その下端部に腰ベルトを有している。
【0005】
従って該映像表示装置装着用衣服は、ポケットに装着された映像表示装置の荷重を、サスペンションと本体部の補強部材を介して着用者の肩部、胸部及び背部に分散するとともに、サスペンションパッドと腰ベルトを介して腰にも分散することができ、また本体部とサスペンションとの間に外部からの空気を通流させて、映像表示装置の発熱を放熱することができる。こうして該映像表示装置装着用衣服は、映像表示装置の重量と発熱による着用者の肉体的・精神的負担を軽減することができる。
【0006】
またポケットは、本体部の背部中央に位置付けられて(着用者の肩甲骨の下方と腰骨との間に位置付けられて)、着用者の背部にフィットするから、該映像表示装置装着用衣服は、映像表示装置を装着したポケットが不自然に膨らむこともなく、ファッション性が損なわれることもない。
請求項2に記載のように、サスペンションパッドの緩衝部材として、合成樹脂若しくは合成繊維からなるメッシュ部材を補強部材で補強したものを用いることによって、映像表示装置の重量を、サスペンションパッドを介し着用者の腰に更に良好に分散することができるから、また映像表示装置から着用者の背部に伝わる熱量をより軽減できるから(サスペンションパッドが断熱作用を発揮するから)、該映像表示装置装着用衣服は、着用者の肉体的・精神的負担をさらに軽減できる。
【0007】
請求項3に記載のように、請求項1に記載の映像表示装置装着用衣服をインナーとし、更にこのインナーの上に着用する上着を有する映像表示装置装着用衣服であって、サスペンションに開口した窓に相対する位置に上着背部窓を有する上着は、インナーの窓の周辺領域(周囲)を覆うことができる。ここで上着背部窓の窓枠部に窓枠補強部材を備えるとともに、窓枠補強部材の周辺領域に周辺補強部材を備え、この周辺補強部材を、窓枠補強部材よりも可撓性に富み且つ窓枠補強部材から離れるに従い更に可撓性を増すものとすることによって、該映像表示装置装着用衣服は、上着背部窓の枠部の硬さを維持しつつ、上着背部窓の近傍領域から離れるに従い上着の可撓性を増す(柔らかくする)ことができるから、上着背部窓の周辺領域の膨らみに不自然な不連続部分(膨らみの不連続線等)を生じることなくファッション性を一層向上させることができる。
【0008】
請求項4に記載のように、本体部の補強部材に金属部材若しくは合成樹脂部材からなる芯材を有する補強部材を用いることによって、本体部においては、映像表示装置の荷重を、サスペンションから本体部の肩部、若しくは背部の上部を介し、着用者の肩部、胸部及び背部に良好に分散することができる。また緩衝部材においては、メッシュ部材を補強する補強部材に金属部材若しくは合成樹脂部材からなる芯材を有する補強部材を用いることによって、映像表示装置の重量を、腰ベルトを介し着用者の腰に良好に分散することができる。また上着においては、窓枠補強部材及び周辺補強部材に金属部材若しくは合成樹脂部材からなる芯材を有する補強部材を用いることによって、金属部材若しくは合成樹脂部材の可撓性の相違を利用して、上着背部窓の周辺領域の膨らみに不自然な不連続部分が生じないようにすることができる。
【発明の効果】
【0009】
以上のべたとおり、本発明にかかる映像表示装置装着用衣服によれば、広告宣伝等の内容に応じた映像を記録して適宜画面に再生表示することができる映像表示装置、すなわち広告宣伝等において汎用性に富む映像表示装置を、ファッション性を損なうことなく着用できる映像表示装置装着用衣服を実現でき、また映像表示装置による荷重及び発熱を緩和して、該映像表示装置装着用衣服の着用者の肉体的・精神的負担を軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明にかかる映像表示装置装着用衣服を説明する。
【実施例】
【0011】
図1ないし図9に基づき本発明にかかる映像表示装置装着用衣服の一実施例を説明する。図1は、着用者1の左側方から見た映像表示装置装着用衣服2の概略構成を示す図である。映像表示装置装着用衣服2は、着用者1の胴部を覆う本体部10、及び本体部10に取り付けられたサスペンション20を有し、サスペンション20は更にサスペンションパッド30を有している。
(本体部の構成)
図2及び図3に示すように本体部10は、例えば背部布地11、右胸布地12、及び左胸布地13を有しており、背部布地11の右側上端は右胸布地12の上端と、背部布地11の左側上端は左胸布地13の上端と、それぞれ縫合されており、また右胸布地12の右側端と背部布地11の右側端、左胸布地13の左側端と背部布地11の左側端は、何れも上腕部を除き縫合されて、本体部10(ベスト)を形成している。
【0012】
縫合された背部布地11の右上端と右胸布地12の上端の近傍領域、及び背部布地11の左上端と左胸布地13の上端の近傍領域は、着用者1の肩にフィットして、本体部10のそれぞれ右肩部14aと左肩部14bを形成している(右肩部14aと左肩部14bで肩部14が構成される)。そして、右胸布地12から右肩部14aを除く領域は本体部10の右胸部15aを形成し、左胸布地13から左肩部14bを除く領域は本体部10の左胸部15bを形成している(右胸部15aと左胸部15bで胸部15が構成される)。また、背部布地11の右側部から右肩部14aを除く領域は本体部10の右背部16aを形成し、背部布地11の左側部から左肩部14bを除く領域は本体部10の左背部16bを形成している(右背部16aと左背部16bで背部16が構成される)。なお本体部10の前面では、右胸布地12と左胸布地13との間を例えばジッパー若しくはボタン等で綴じることができる。
【0013】
本体部10の内部には(本体部10の裏地と表地との間には)、右肩部14aから右胸部15aにかけて補強部材17aが縫合され(図3)、また右肩部14aから右背部16aにかけて補強部材17aが縫い込まれている(図2)。また、左肩部14b、左胸部15b及び左背部16bにも同様に補強部材17aが縫合されている(映像表示装置による荷重を広範囲に分散させるためには、肩部14、胸部15及び背部16のなるべく広い領域にかけて補強部材17aを縫い込むことが望ましい。なお図2及び図3においては、左肩部14b、左胸部15b及び左背部16bにおける補強部材17aの記載を省略した)。なお胸部15側の補強部材17aと、背部16側の補強部材17aとは、肩部14の稜線14c近傍において不連続である。
【0014】
ここで補強部材17aには、例えばコルセットあるいは膝等のサポーター等に一般的に使用されているスチールボーンあるいはナイロンボーンを用いることができる。スチールボーンは、単数若しくは複数の帯状の鋼材等を筒状の布で覆ったものであり、ナイロンボーンは、単数若しくは複数の細い棒状のナイロンを繊維で編み込んだものであり、何れも布地の表面または裏面に縫合することはもとより、衣服の表地と裏地との間に縫合することもでき、ナイロンボーンは、スチールボーンよりも一般的に可撓性に富んでいるから、衣服に縫合等したときには、衣服が着用者のボディーラインによりフィットする。
【0015】
なお補強部材17aの配列(縫合等)については、上述した例に限定されず、例えば一部の補強部材17aを胸部15側から背部16側にかけて連続させて、肩部14を補強しつつ肩部14を胸部15、背部16よりも柔らかくしてもよい。また右背部16a側の補強部材17aと、左背部16bの補強部材17aとを左右に連結する補強部材17aを更に用いてもよい。要するにサスペンションにかかる荷重を、肩部14、胸部15及び背部16に分散するように補強部材17aを縫込むことで、サスペンションにかかる荷重を着用者の肩部から背部や胸部に分散して、着用者の肉体的・精神的負担を軽減するのである。
(サスペンションの構成)
図1、図4及び図5に示すようにサスペンション20は、その上部が肩部14の背部16寄り、若しくは背部16の上部(肩部14寄り)に縫合されて、本体部10の背部後ろ上方(図1の矢印A方向)に展開することができる。サスペンション20の、本体部10の背部16の中央領域に相対する部分には、映像表示装置の画面を位置づける窓21が開口し、また図1及び図5に示すように、窓21の本体部10側には、映像表示装置を装着するためのポケット22が設けられている。ここで窓21の開口は、映像表示装置の画面の縦横比(アスペクトレシオ)を考慮した形状を有しており(映像表示装置の縦横寸法より小さく、画面と殆ど同一の縦横寸法を有しており)、ポケット22は、装着する映像表示装置(例えばノートパソコン)の厚さに適合した厚さWを有し、また映像表示装置が発生する熱を放熱するため、その上端面22a、下端面22b、右端面22c、及び左端面22dに適宜開口部を有している。なお窓21の4辺に補強部材17a等を縫い込むことで、窓21と映像表示装置の画面との間に不自然な隙間が生じることを防いでもよい。
【0016】
(サスペンションパッドの構成)
図1に示すようにサスペンションパッド30は、ポケット22の本体部10側の面22eに縫合され、サスペンションパッド30の下端部30aに着用者1が着用するための腰ベルト31が縫合されている(図1及び図6)。ここでサスペンションパッド30は、図7に示すように合成樹脂若しくは合成繊維からなるメッシュ部材32に補強部材17bを取り付けた(縫合等した)緩衝部材33を有している。補強部材17bは、例えばスチールボーン(若しくはナイロンボーン)であり、図6に示すように、ポケット22に縫合されたサスペンションパッド30の上部、中部等にかかる映像表示装置の荷重Wtを下端部30aに縫合された腰ベルト31に伝達する作用を有するとともに、メッシュ部材32と協働して、映像表示装置が着用者1の背中に当たることによる違和感を緩和する緩衝作用を発揮する(ここでメッシュ部材は、映像表示装置からの熱に対する断熱材としても作用する)。メッシュ部材32としては、例えばコルセットあるいは膝等のサポーター等に一般的に使用される合成繊維若しくは合成樹脂のメッシュ部材を使用することができる。
【0017】
なおサスペンションパッド30は、補強部材17bを有さず、メッシュ部材32によって、サスペンションパッド30の上部、中部等にかかる映像表示装置の荷重Wtを下端部30aに縫合された腰ベルト31に伝達するものであってもよい。
(映像表示装置装着用衣服による荷重の分散等)
着用者1の背中の中央部位(例えば肩甲骨の下方と腰骨との間の部位)には、サスペンションが有する窓21が位置づけられることになる。このとき、映像表示装置による荷重は、肩部14、胸部15及び背部16に分散され、本体部10とサスペンション20との間には、空気が通流するから、映像表示装置の発する熱を放熱することができる。また着用者1が腰ベルト31を腰骨上方に着用することで、映像表示装置による荷重はサスペンションパッド30と腰ベルト31を介し着用者1の胴や腰にも分散される。こうして映像表示装置装着用衣服2は、映像表示装置による荷重を着用者1の上半身全域と腰部に分散して、また映像表示装置の発する熱を放熱して、着用者1の肉体的・精神的負担を軽減することができる。また映像表示装置を装着したポケット22は、着用者1の背中の中央部位に位置して、例えば肩甲骨の下方と腰骨との間の部位にフィットするから、映像表示装置を装着したポケット22とその近傍領域が不自然に膨らむこともなく、映像表示装置装着用衣服2のファッション性が損なわれることもない。
【0018】
(上着の構成等)
図8は、映像表示装置装着用衣服2をインナーとする上着40の背面左上方から見た斜視図である。上着40は、本体部10と同様に背部布地41、右胸布地42、及び左胸布地43を有しており、本体部10と同様に縫合されてベストを形成している。また上着40は、背部布地41に上着背部窓44を有している。着用者1は、映像表示装置装着用衣服2をインナーとして着用したのち、上着40を着用し、インナーと上着40とを、ジッパーやボタン等で一体化させる。このとき上着40は、上着背部窓44と、サスペンション20の窓21とを同位置に位置づけるようになっている。更に上着背部窓44と窓21との位置を一致させるため、サスペンション20を上着40の背部布地41にジッパーで一体化させてもよい。
【0019】
図9に示すように、上着背部窓44の窓枠部44aの4辺の内部(表地と裏地の間)には、窓枠補強部材45aが窓枠部44aの長方形状に合わせて縫合され、窓枠補強部材45aの外側には周辺補強部材45bが、周辺補強部材45bの更に外側には周辺補強部材45cが、それぞれ窓枠部44aと略相似形に縫合されている。ここで最も可撓性に富むのは、最も外側に位置する周辺補強部材45cであり、次に可撓性に最も富むのは、周辺補強部材45cの直近内側に位置する周辺補強部材45bであり、最も可撓性が少ないのは最も内側に位置する窓枠補強部材45aである。従って窓枠部44aの硬度は、窓枠補強部材45aで維持される(窓枠補強部材45aは、窓枠部44aと映像表示装置の画面との間に不自然に隙間が生じることを防ぐ)一方、上着背部窓44から離れるに従って、補強部材が可撓性に富んで(上着40が柔らかくなって)、背部窓の周辺領域(周囲)の膨らみに不自然な不連続部分が生じることがないから、上着40と映像表示装置装着用衣服2からなる映像表示装置装着用衣服は、ファッション性が向上する。
【0020】
ここで上着背部窓44の周辺領域に縫い込まれる各補強部材は、上記構成に限定されるものではない。例えば窓枠補強部材45aは、窓枠部44aの4辺を補強するものであれば、長方形状に配置されなくてもよく(例えば各4辺に分離して縫い込まれていてもよく)、周辺補強部材45b及び周辺補強部材45cは、窓枠部44aと略相似形でなくてもよいし(例えば長方形の各4辺に分離したものでもよく、或いは多角形形状に配置され縫い込まれていてもよいし)、複数の周辺補強部材が窓枠部44a近傍から略放射状に配置されたものであってもよい(周辺補強部材を上記のように配置すれば、上着背部窓44から離れるに従い、周辺補強部材の間隔が広がって、上着40が柔らかくなる)。
【0021】
なお本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施できる。例えば、映像表示装置装着用衣服(上着を含む)は、ベストに限定されるものではないし、映像だけでなく音声を記録再生することができる映像表示装置を装着するものであってもよい。また補強部材は、可撓性を有するものであれば、金属部材若しくは合成樹脂部材からなる芯材を有するものに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】着用者の左側方から見た映像表示装置装着用衣服の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す映像表示装置装着用衣服の本体部を背部左上方から見た斜視図である。
【図3】図1に示す映像表示装置装着用衣服の本体部を前部左上方から見た斜視図である。
【図4】図1に示す映像表示装置装着用衣服の本体部とサスペンションを背部左上方から見た斜視図である。
【図5】図1に示す映像表示装置装着用衣服のサスペンションを背部左上方から見た斜視図である。
【図6】図1に示す映像表示装置装着用衣服のサスペンションパッドを背部左上方から見た斜視図である。
【図7】図6に示すサスペンションパッドが有する緩衝部材の平面概略構成を示す図である。
【図8】上着を背部左上方から見た斜視図である。
【図9】図8に示す上着の背面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 着用者
2 映像表示装置装着用衣服
10 本体部
14 肩部
15 胸部
16 背部
17a、17b 補強部材
20 サスペンション
21 窓
22 ポケット
22e ポケットの本体部側の面
30 サスペンションパッド
30a サスペンションパッドの下端部
31 腰ベルト
32 メッシュ部材
33 緩衝部材
40 上着
44 上着背部窓
44a 窓枠部
45a 窓枠補強部材
45b、45c 周辺補強部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の胴部を覆う本体部と、サスペンションとを有する映像表示装置装着用衣服であって、
前記本体部は、肩部から胸部、及び肩部から背部にかけて補強部材を備え、
前記サスペンションは、該サスペンションの上部が前記本体部の肩部、若しくは背部の上部に取り付けられ、且つ映像表示装置を装着するために前記本体部の背部中央領域に相対する部分に設けられたポケットと、このポケットを設けた領域に前記映像表示装置の画面を着用者の後方に表示する窓と、前記ポケットと前記本体部との間に位置する緩衝部材を備えたサスペンションパッドとを有し、
前記サスペンションパッドは、該サスペンションパッドの下端部に着用者が腰に着用するベルトを有することを特徴とする映像表示装置装着用衣服。
【請求項2】
前記緩衝部材は、合成樹脂若しくは合成繊維からなるメッシュ部材を補強部材で補強したものであることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置装着用衣服。
【請求項3】
請求項1に記載の映像表示装置装着用衣服をインナーとし、更にこのインナーの上に着用する上着を有する映像表示装置装着用衣服であって、
前記上着は、前記インナーが有する前記サスペンションの窓に相対する位置に上着背部窓を有し、且つ前記上着背部窓の窓枠部に窓枠補強部材を備えるとともに、更にこの窓枠補強部材の周辺領域に周辺補強部材を備え、
前記周辺補強部材は、前記窓枠補強部材よりも可撓性を有し、且つ前記窓枠補強部材から離れるに従って、更に可撓性に富んでいることを特徴とする映像表示装置装着用衣服。
【請求項4】
前記各補強部材は、金属部材若しくは合成樹脂部材からなる芯材を有する補強部材であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の映像表示装置装着用衣服。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−170680(P2008−170680A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−3312(P2007−3312)
【出願日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(507003177)Ready Steady Station合同会社 (1)
【Fターム(参考)】