説明

映像記録再生装置、その制御方法及びプログラム

【課題】必要なときにだけ記録媒体判別手段を起動し、煩わしい操作を不要にし、無駄な電力消費を抑える。
【解決手段】着脱可能な外部記録媒体であるカードに映像を記録するときに、内蔵メモリ13にカードに記録した映像を特定するためのシーン情報を記録するとともに、カードを特定するためのカード情報を記録し、内蔵メモリ13に記録された情報からカードに記録された映像を再生することができる映像記録再生装置であって、カードを特定するためのカード情報を取得するカメラ部16と、カメラ部16により取得した情報と内蔵メモリ13に記録された情報とに基づいて、カードを判別するカード判別手段(画像変換部10、画像判別部15)とを備える。カードに記録された映像を再生するときであって、カードが装着されていない場合、カメラ部16を起動し、カード判別手段を起動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部記録媒体に記録された映像を再生することができる映像記録再生装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラに代表される映像記録再生装置に使用される記録媒体は、大容量化が進み、一つの記録媒体に対して多くの映像のデータを記録できるようになっている。一方で、記録媒体の低価格化が進んできていることから、映像記録再生装置を持つ一人のユーザが、大容量の記録媒体を複数所有することが容易になってきている。
【0003】
このような背景の代償として、映像記録再生装置を頻繁に使うユーザになるほど、どの記録媒体に何を記録したのかを探すのが困難になるという問題が生じてくる。
【0004】
このような状況を鑑みて、特許文献1には、コンテンツが収納された収納媒体を撮影して識別情報を取得し、コンテンツと関連付けることが提案されている。これにより、入力された識別情報を用いて検索して、入力された識別情報と合致する収納媒体の識別情報を検出し、その検出された収納媒体の識別情報と関連付けられて記憶されているコンテンツを再生表示することができる。
【0005】
【特許文献1】特開2005−284367号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されているようなコンテンツ表示システムでは、画像判別等を行う判別手段で、入力された識別情報とコンテンツに関連付けられている収納媒体の識別情報とが合致するかどうかを判別する。しかしながら、ユーザが判別手段を立ち上げる等の操作を行わなければならず、煩わしい操作が残ってしまう。また、判別手段を常時起動させた状態にしておくと、使用していない期間にも電力を消費してしまうという問題が発生する。
【0007】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、必要なときにだけ記録媒体判別手段を起動し、煩わしい操作を不要にし、無駄な電力消費を抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の映像記録再生装置は、着脱可能な外部記録媒体に映像を記録するときに、他の記録媒体に前記外部記録媒体に記録した映像を特定するための情報を記録するとともに、前記外部記録媒体を特定するための情報を記録し、前記他の記録媒体に記録された情報から前記外部記録媒体に記録された映像を再生することができる映像記録再生装置であって、外部記録媒体を特定するための情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した情報と前記他の記録媒体に記録された情報とに基づいて、外部記録媒体を判別する記録媒体判別手段とを備え、外部記録媒体に記録された映像を再生するときであって、外部記録媒体が装着されていない場合、前記記録媒体判別手段を起動することを特徴とする。
本発明の映像記録再生装置の制御方法は、着脱可能な外部記録媒体に映像を記録するときに、他の記録媒体に前記外部記録媒体に記録した映像を特定するための情報を記録するとともに、前記外部記録媒体を特定するための情報を記録し、前記他の記録媒体に記録された情報から前記外部記録媒体に記録された映像を再生することができる映像記録再生装置の制御方法であって、前記映像記録再生装置は、外部記録媒体を特定するための情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した情報と前記他の記録媒体に記録された情報とに基づいて、外部記録媒体を判別する記録媒体判別手段とを備え、外部記録媒体に記録された映像を再生するときであって、外部記録媒体が装着されていない場合、前記記録媒体判別手段を起動することを特徴とする。
本発明のプログラムは、着脱可能な外部記録媒体に映像を記録するときに、他の記録媒体に前記外部記録媒体に記録した映像を特定するための情報を記録するとともに、前記外部記録媒体を特定するための情報を記録し、前記他の記録媒体に記録された情報から前記外部記録媒体に記録された映像を再生することができる映像記録再生装置を制御するためのプログラムであって、前記映像記録再生装置は、外部記録媒体を特定するための情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した情報と前記他の記録媒体に記録された情報とに基づいて、外部記録媒体を判別する記録媒体判別手段とを備え、外部記録媒体に記録された映像を再生するときであって、外部記録媒体が装着されていない場合、前記記録媒体判別手段を起動する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、外部記録媒体に記録された映像を再生するときであって、外部記録媒体が装着されていない場合、記録媒体判別手段を起動するようにしたので、煩わしい操作が不要で、無駄な電力消費を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る映像記録再生装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態では、着脱可能な外部記録媒体としてカードの判別を行い、動画再生を行う例について説明する。
【0011】
図1において、撮像部1は、光学系レンズ、CCD等の撮像素子、オートフォーカス機構、ズーム機構等から構成され、カメラ制御部3の指示に従い、被写界に対して焦点や光量等を調整する。そして、レンズを通して結像された被写界の光学像を映像信号に変換し、カメラ信号処理部2に送出する。
【0012】
カメラ信号処理部2は、カメラ制御部3の指示に従い、撮像部1からの映像信号に所定の信号処理を施して、信号処理部5の記録系信号処理部6に送出する。
【0013】
操作部11の一部は、カメラ系に関する各種スイッチ、ダイヤル(AFオン/オフ、AEオート/ロック、プログラムAE、ズーム等)類から構成され、操作者からの指示をシステム制御部14を介してカメラ制御部3に送出する。
【0014】
カメラ制御部3は、マイクロコンピュータ等から構成され、システム制御部14、操作部11の指示等によりカメラ系全体を制御する。
【0015】
信号処理部5は、記録系信号処理部6及び再生系信号処理部7を含んで構成され、システム制御部14の指示により、様々な記録・再生信号処理を行う。記録系信号処理部6は、カメラ信号処理部2から出力された信号に対して、所定の信号処理を施してVTRブロック4に送出する。再生系信号処理部7は、VTRブロック4から再生された信号に所定の処理を施し、それぞれ画像変換部10、スピーカ8に送出する。更に、システム制御部14から送られる文字情報、印刷範囲枠表示情報を映像信号にミックスし、液晶パネル9に送出する。
【0016】
VTRブロック4は、メカ部、メカ駆動部、マイクロコンピュータを中心とするメカ・サーボ制御部等から構成され、システム制御部14の指示に従って、記録・再生動作を行う。
【0017】
液晶パネル9は、映像を映し出すとともに、文字や記号による本体の各種情報の表示、メニュー設定時のガイド表示、印刷範囲枠表示等を行う。
【0018】
画像変換部10は、システム制御部14の指示により、信号処理部5の再生系信号処理部7からの再生信号を、プリンタが認識できる画像ファイル(例えばJPEG画像)に変換し、内蔵メモリ13やカードI/F12を介して不図示のカードに記録する。
【0019】
画像判別部15は、カメラ部16更には画像変換部10で取得したカードの外観情報と内蔵メモリ13に記録されたカードの外観情報とを解析し、システム制御部14に照合結果を通知する。
【0020】
操作部11の一部は、VTR系、及び装置全体に関する各種スイッチ([↑],[→],[↓],[←],[SET],[END],[PRINT],[MENU],[PLAY],[FF/REW],[STOP],[START/STOP]等)類から構成され、操作者からの指示をシステム制御部14に送出する。また、操作部11に含まれる電源スイッチは、本体の電源モード(カメラ/切/VTR)を選択するためのものであり、その状態をシステム制御部14に送出する。
【0021】
内蔵メモリ13は、映像記録再生装置に内蔵された着脱不能な記録媒体であり、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等、映像記録再生装置の種類に応じて様々な形態がある。
【0022】
カードI/F12は、外部記録媒体としてカードを使用するための接続部であり、カードI/F12にカードを装着することによってカードへの映像記録を可能にする。
【0023】
システム制御部14は、上述した映像記録再生装置の各種機能を総合的に制御するマイクロコンピュータ等から構成される。
【0024】
カメラ部16は、撮像部1、カメラ信号処理部2、カメラ制御部3、信号処理部5(記録系信号処理部6、再生系信号処理部7)から構成されるカメラとしての撮影機能を司る一連の構成を指す。
【0025】
電源部17は、カメラ部16に関わる電源の供給と制御を行う。映像記録再生装置をカメラとして使用する場合は、カメラ部16の電源を常時供給した状態とする。映像記録再生装置を再生装置として使用する場合は、カメラ部16の電源を落とした状態とする。ただし、後述するように、映像記録再生装置を再生装置として使用している場合であっても、画像判別部15等を駆動するときはカメラ部16の電源を供給する。
【0026】
図2は、本実施形態において内蔵メモリ13とカードに映像を記録するときの情報の保管について説明するための図である。映像記録再生装置で映像を記録するときは、記録モードに設定する。
【0027】
内蔵メモリ13に映像を記録する場合、本編のデータは内蔵メモリ13に記録される(図示例では本編A,D)。このとき、内蔵メモリ13には本編のデータを特定するためのシーン情報が記録される。シーン情報には、本編のシーンの映像情報、本編のデータが内蔵メモリ13に記録されていることを区別するための情報、日付や撮影時間等が記録される。
【0028】
一方、カードに映像を記録する場合、本編のデータはカードに記録される(図示例では本編B,C)。このとき、内蔵メモリ13に記録する場合と同様に内蔵メモリ13には本編のデータを特定するためのシーン情報(本編のシーンの映像情報、本編のデータがカードに記録されていることを区別するための情報、日付や撮影時間等)が記録され、更にカードを特定するためのカード情報(カードの外観情報)が記録される。すなわち、内蔵メモリ13が本発明でいう他の記録媒体として機能する。なお、何らかの要因により、カードに映像を記録するときに、内蔵メモリ13にシーン情報を記録できないときは、そのことを通知するようにしてもよい。
【0029】
図3は、カード情報の取得動作を表すフローチャートである。映像記録再生装置からカードが取り外されると、映像記録再生装置は液晶パネル9にカードの登録を促す通知を表示する(ステップS101)。図4は、カードの登録を促す通知画面の一例である。この通知画面で、ユーザはカードの登録を行う場合は「はい」を選択し、登録を行わない場合は「いいえ」を選択する。「いいえ」が選択された場合、映像記録再生装置はカードの登録処理を終了し、「はい」が選択された場合、カード登録モードに入る(ステップS102)。
【0030】
カード登録モードに入って、ユーザが撮像部1の前にカードを近づけると(ステップS103)、映像記録再生装置はカード情報の取得を開始する(ステップS104)。カード情報の取得が完了すると、カード情報をデータベースとして登録する(ステップS105)。映像記録再生装置からカードを取り外す前に撮影した映像がある場合には、登録したカード情報を撮影した映像を特定するためのシーン情報とともに記録する(ステップS106)。
【0031】
映像記録再生装置で記録映像を再生するときは、再生モードに設定する。図5は、再生モードにおけるシーン選択画面の一例である。このシーン選択画面において、記録されたシーンの本編が内蔵メモリ13に記録されているのか、カードに記録されているのか等、シーンが持つ情報を明示する表示を行ってもよい。一覧表示されたシーンから再生したいシーンを選択すると、内蔵メモリ13又はカードに記録された本編が再生される。
【0032】
図6は、図5のシーン選択画面から再生を行うときの動作を表すフローチャートである。ユーザがシーン選択画面上でシーンを選択すると(ステップS201)、映像記録再生装置は選択シーンの本編が内蔵メモリ13に記録されているのか、カードに記録されているのかを判定する(ステップS202)。
【0033】
ステップS202において選択シーンの本編が内蔵メモリ13に記録されている場合、内蔵メモリ13に記録された本編を再生する(ステップS204)。
【0034】
一方、ステップS202において選択シーンの本編がカードに記録されている場合、映像記録再生装置にカードが装着されているかどうかにより処理が異なる(ステップS203)。
【0035】
ステップS203においてカードが装着されている場合、映像記録再生装置はカード内のシーン検索を行う(ステップS205)。そして、カード内に再生対象のシーンがあれば(ステップS206)、シーンの再生を行う(ステップS217)。
【0036】
ステップS203においてカードが装着されていない場合、及び、ステップS206においてカード内に再生対象のシーンがない場合、カードの判別処理に進む。再生モードでは通常はカメラ部16の電源を落とした状態であるため、このタイミングでカメラ部16を起動する(ステップS207)。また、カード判別を司る画像変換部10、画像判別部15からなるカード判別手段を起動する(ステップS208)。その後、ユーザが撮像部1の前にカードを近づけると、カード判別手段はそのカードが再生対象のシーンを含むものかどうかを判別する(ステップS209)。その結果、判別対象のカードが再生対象のシーンを含むカードのカード情報と一致すれば、カメラ部16を停止し(ステップS210)、続いてカード判別手段を停止して(ステップS211)、カードの装着を待つ(ステップS212)。このとき、図7に示すような通知画面を表示するようにしてもよい。なお、判別対象のカードが再生対象のシーンを含むカードのカード情報と一致しなければ、次のカードの判別を待つ。このとき、図8に示すような通知画面を表示するようにしてもよい。ステップS212においてカードが装着されると、映像記録再生装置はカード内のシーン検索を行う(ステップS213)。そして、カード内に再生対象のシーンがあれば(ステップS214)、シーンの再生を行い(ステップS216)、再生対象のシーンがなければ(ステップS214)、再生エラーとして通知する(ステップS215)。
【0037】
以上のように、カードに記録された映像を再生するときであって、カードが装着されていない場合、取得手段であるカメラ部16を起動し、記録媒体判別手段であるカード判別手段を起動する。したがって、ユーザがカード判別手段を立ち上げる等の操作を行う必要がなく、煩わしい操作を不要にすることができる。また、カード判別手段を常時起動させた状態にしないので、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0038】
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係る映像記録再生装置の構成例を示すブロック図である。なお、図1に示した第1の実施形態の映像記録再生装置と同じ構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。本実施形態では、着脱可能な外部記録媒体としてカードの判別を行い、動画再生を行う例について説明する。
【0039】
カードI/F-1(12)は、外部記録媒体としてカードを使用するための接続部であり、カードI/F-1(12)にカードを装着することによってカードへの映像記録を可能にする。
【0040】
また、カードI/F-2(18)は、外部記録媒体としてカードを使用するための接続部であり、カードI/F-2(18)にカードを装着することによってカードへの映像記録を可能にする。
【0041】
図10は、本実施形態においてカードI/F-1(12)に接続されたカード(以下、カード-1と称する)とカードI/F-2(18)に接続されたカード(以下、カード-2と称する)に映像を記録するときの情報の保管について説明するための図である。映像記録再生装置で映像を記録するときは、記録モードに設定する。
【0042】
カード-1に映像を記録する場合、本編のデータはカード-1に記録される(図示例では本編A,D)。このとき、カード-1には本編のデータを特定するためのシーン情報が記録される。シーン情報には、本編のシーンの映像情報、本編のデータがカード-1に記録されていることを区別するための情報、日付や撮影時間等が記録される。
【0043】
一方、カード-2に映像を記録する場合、本編のデータはカード-2に記録される(図示例では本編B,C)。このとき、カード-1には本編のデータを特定するためのシーン情報(本編のシーンの映像情報、本編のデータがカード-2に記録されていることを区別するための情報、日付や撮影時間等)が記録され、更にカード-2を特定するためのカード情報(カード-2の外観情報)が記録される。すなわち、カード-1が本発明でいう他の記録媒体として機能する。
【0044】
ここでは、カード-2に本編のデータを記録するときの動作について説明する。なお、カード情報の取得動作については、第1の実施形態で説明した図3に準じるため、ここでは説明を割愛する。
【0045】
映像記録再生装置で記録映像を再生するときは、再生モードに設定する。図11は、再生モードにおけるシーン選択画面の一例である。このシーン選択画面において、記録されたシーンの本編がカード-1に記録されているのか、カード-2に記録されているのか等、シーンが持つ情報を明示する表示を行ってもよい。一覧表示されたシーンから再生したいシーンを選択すると、カード-1又はカード-2に記録された本編が再生される。
【0046】
図12は、図11のシーン選択画面から再生を行うときの動作を表すフローチャートである。ユーザがシーン選択画面上でシーンを選択すると(ステップS301)、映像記録再生装置は選択シーンの本編がカード-1に記録されているのか、カード-2に記録されているのかを判定する(ステップS302)。
【0047】
ステップS302において選択シーンの本編がカード-1に記録されている場合、カード-1に記録された本編を再生する(ステップS304)。
【0048】
一方、ステップS302において選択シーンの本編がカード-2に記録されている場合、映像記録再生装置にカード-2が装着されているかどうかにより処理が異なる(ステップS303)。
【0049】
ステップS303においてカード-2が装着されている場合、映像記録再生装置はカード-2内のシーン検索を行う(ステップS305)。そして、カード-2内に再生対象のシーンがあれば(ステップS306)、シーンの再生を行う(ステップS317)。
【0050】
ステップS303においてカード-2が装着されていない場合、及び、ステップS306においてカード-2内に再生対象のシーンがない場合、カードの判別処理に進む。再生モードでは通常はカメラ部16の電源を落とした状態であるため、このタイミングでカメラ部16を起動する(ステップS307)。また、カード判別を司る画像変換部10、画像判別部15からなるカード判別手段を起動する(ステップS308)。その後、ユーザが撮像部1の前にカードを近づけると、カード判別手段はそのカードが再生対象のシーンを含むものかどうかを判別する(ステップS309)。その結果、判別対象のカードが再生対象のシーンを含むカード-2のカード情報と一致すれば、カメラ部16を停止し(ステップS310)、続いてカード判別手段を停止して(ステップS311)、カード-2の装着を待つ(ステップS312)。このとき、図7に示すような通知画面を表示するようにしてもよい。なお、判別対象のカードが再生対象のシーンを含むカード-2のカード情報と一致しなければ、次のカードの判別を待つ。このとき、図8に示すような通知画面を表示するようにしてもよい。ステップS312においてカード-2が装着されると、映像記録再生装置はカード-2内のシーン検索を行う(ステップS313)。そして、カード-2内に再生対象のシーンがあれば(ステップS314)、シーンの再生を行い(ステップS316)、再生対象のシーンがなければ(ステップS314)、再生エラーとして通知する(ステップS315)。
【0051】
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても達成される。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
【0052】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0053】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0054】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけに限らない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現されてもよい。
【0055】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる形態でもよい。この場合メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】第1の実施形態に係る映像記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態において内蔵メモリとカードに映像を記録するときの情報の保管について説明するための図である。
【図3】第1の実施形態においてカード情報の取得動作を表すフローチャートである。
【図4】カードの登録を促す通知画面の一例を示す図である。
【図5】再生モードにおけるシーン選択画面の一例を示す図である。
【図6】第1の実施形態においてシーン選択画面から再生を行うときの動作を表すフローチャートである。
【図7】カードの装着を促す通知画面の一例を示す図である。
【図8】他のカードの判別を促す通知画面の一例を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る映像記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図10】第2の実施形態においてカードに映像を記録するときの情報の保管について説明するための図である。
【図11】再生モードにおけるシーン選択画面の一例を示す図である。
【図12】第2の実施形態においてシーン選択画面から再生を行うときの動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
1 撮像部
2 カメラ信号処理部
3 カメラ制御部
4 VTRブロック
5 信号処理部
6 記録系信号処理部
7 再生系信号処理部
8 スピーカ
9 液晶パネル
10 画像変換部
11 操作部
12 カードI/F
13 内蔵メモリ
14 システム制御部
15 画像判別部
16 カメラ部
17 電源部
18 カードI/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な外部記録媒体に映像を記録するときに、他の記録媒体に前記外部記録媒体に記録した映像を特定するための情報を記録するとともに、前記外部記録媒体を特定するための情報を記録し、
前記他の記録媒体に記録された情報から前記外部記録媒体に記録された映像を再生することができる映像記録再生装置であって、
外部記録媒体を特定するための情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した情報と前記他の記録媒体に記録された情報とに基づいて、外部記録媒体を判別する記録媒体判別手段とを備え、
外部記録媒体に記録された映像を再生するときであって、外部記録媒体が装着されていない場合、前記記録媒体判別手段を起動することを特徴とする映像記録再生装置。
【請求項2】
外部記録媒体に記録された映像を再生するときであって、外部記録媒体が装着されていない場合、前記取得手段を起動することを特徴とする請求項1に記載の映像記録再生装置。
【請求項3】
前記記録媒体判別手段による外部記録媒体の判別が終了した後、前記記録媒体判別手段を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像記録再生装置。
【請求項4】
前記記録媒体判別手段を起動するときに通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像記録再生装置。
【請求項5】
前記記録媒体判別手段を停止するときに通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の映像記録再生装置。
【請求項6】
前記他の記録媒体は、着脱不能な記録媒体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の映像記録再生装置。
【請求項7】
前記他の記録媒体は、着脱可能な外部記録媒体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の映像記録再生装置。
【請求項8】
着脱可能な外部記録媒体に映像を記録するときに、他の記録媒体に前記外部記録媒体に記録した映像を特定するための情報を記録できないとき、そのことを通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の映像記録再生装置。
【請求項9】
前記外部記録媒体を特定するための情報とは外部記録媒体の外観情報であり、
前記取得手段はカメラ部であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の映像記録再生装置。
【請求項10】
着脱可能な外部記録媒体に映像を記録するときに、他の記録媒体に前記外部記録媒体に記録した映像を特定するための情報を記録するとともに、前記外部記録媒体を特定するための情報を記録し、
前記他の記録媒体に記録された情報から前記外部記録媒体に記録された映像を再生することができる映像記録再生装置の制御方法であって、
前記映像記録再生装置は、外部記録媒体を特定するための情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した情報と前記他の記録媒体に記録された情報とに基づいて、外部記録媒体を判別する記録媒体判別手段とを備え、
外部記録媒体に記録された映像を再生するときであって、外部記録媒体が装着されていない場合、前記記録媒体判別手段を起動することを特徴とする映像記録再生装置の制御方法。
【請求項11】
着脱可能な外部記録媒体に映像を記録するときに、他の記録媒体に前記外部記録媒体に記録した映像を特定するための情報を記録するとともに、前記外部記録媒体を特定するための情報を記録し、
前記他の記録媒体に記録された情報から前記外部記録媒体に記録された映像を再生することができる映像記録再生装置を制御するためのプログラムであって、
前記映像記録再生装置は、外部記録媒体を特定するための情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した情報と前記他の記録媒体に記録された情報とに基づいて、外部記録媒体を判別する記録媒体判別手段とを備え、
外部記録媒体に記録された映像を再生するときであって、外部記録媒体が装着されていない場合、前記記録媒体判別手段を起動する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−206661(P2009−206661A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−45189(P2008−45189)
【出願日】平成20年2月26日(2008.2.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】