説明

映像記録装置、方法、およびそのプログラム

【課題】TV放送の受信により得られる映像データの損失を防ぎつつ、ユーザの利便性を確保することのできる映像記録装置を提供する。
【解決手段】コンピュータ1は、独立して機能するTVアプリ201とトランスコードアプリ203とを備える。TVアプリ201による録画処理の途中であっても、トランスコードアプリ203は、トランスコードに必要なリソースを確保でき次第、TVアプリ201により作成された録画ファイル202に対して、後から追っかけでトランスコード処理を行なう。トランスコードの行なわれたデータが変換後ファイル205として保存され次第、トランスコード前のデータを保持する録画ファイル202は削除される。これにより、そのため、映像データを変換する前に、連続して送信されるTV放送の変換前の映像データを損なうことを防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、TV放送の映像データを変換して記録する映像記録装置、方法、およびそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
TV放送の映像データをHDD(Hard Disk Drive)、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録するために、映像データのファイル形式や解像度を別のものに変換するトランスコード(Transcode、以下変換処理とも呼ぶ)を行う映像記録装置が開発されている。例えば、特許文献1では、CD(Compact Disk)等の記録媒体に可制御圧縮手段又は可制御トランスコーダにより圧縮された映像データを記録することができる映像記録装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2000−501876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような記録装置をTV放送される映像データの記録に適用しようとすると、映像データを変換する速度が十分でない場合、映像データを変換する前に、連続して送信されるTV放送の変換前の映像データが失われてしまう恐れがある。特に、近年高解像度化が進むと共に、例えばH.264/AVC等の符号化や復号化の処理量の大きい符号化方式が増加しており、このような変換速度の問題は顕著となっている。
【0005】
一方、TV放送の映像データの記録後、所定のフォーマットに変換することも考えられるが、その場合には、フォーマット変換を待ってからしかユーザは映像を試聴することができず、利便性の点で課題があった。
【0006】
本発明の一形態は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、TV放送の受信により得られる映像データの損失を防ぎつつ、ユーザの利便性を確保することのできる映像記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態は、TV放送の放送波を受信する受信手段と、放送波から得られ、かつ第1フォーマットの第1映像データを不揮発性の第1記録媒体に書き込む第1書込手段と、第1映像データを第1フォーマットとは異なる第2フォーマットへ変換して第2映像データを得る変換手段と、第2映像データを、不揮発性の第2記録媒体に書き込む第2書込手段とを備え、第1書込手段は、第1プロセッサにより実現され、変換手段は、第2プロセッサにより実現され、第1プロセッサと、第2プロセッサとは、別個に設けられ、第1書込手段が第1映像データを第1記録媒体に書き込みを開始してから終了するまでの間に、変換手段が第1映像データを第2映像データへ変換を開始することを特徴とする映像記録装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一形態の映像記録装置によれば、TV放送の受信により得られる映像データの損失を防ぎつつ、ユーザの利便性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る映像記録装置の一実施形態であるコンピュータのハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のコンピュータのソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図3】録画ファイルの構成を示す図である。
【図4】録画ファイルの保存と変換後ファイルの保存とを行う動作を示す図である。
【図5】トランスコードアプリの動作を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る映像記録装置の好適な実施形態としてのコンピュータ1について詳細に説明する。
【0011】
図1に示すパーソナルコンピュータであるコンピュータ1は、CPU101、MCH103、システムメモリ105、GPU(Graphics Processing Unit)107、ビデオメモリ107a、LCD(Liquid Crystal Display)7、ICH109、HD−Audio codec113、1bitデジタルアンプ115、スピーカ19、ハードディスクドライブ(HDD)117a,117b、HD DVD(High-Definition Digital Versatile Disk)ドライブ119、PCIバス120、アナログTVチューナ123、地上デジタルTVチューナ124、Wireless LAN(Local Area Network)126、画像処理プロセッサ131及びXDRメモリ133等を備えている。
【0012】
CPU101は、コンピュータ1の動作を制御するプロセッサであり、HDD117a,117bからシステムメモリ105にロードされる各種プログラムを実行する。このCPU101によって実行される各種プログラムとしては、オペレーティングシステム、TV放送を視聴可能とするTVアプリケーション(以下、TVアプリと呼ぶ)、映像データのトランスコードを行うトランスコードアプリケーション(以下、トランスコードアプリと呼ぶ)等が存在する。
【0013】
尚、TVアプリやトランスコードアプリは、例えばHDD117aや117bに記憶されており、実行時にシステムメモリ105上に展開されてCPU101が実行する。TVアプリ及びトランスコードアプリの詳細は後述する。
【0014】
MCH103は、CPU101のローカルバスとICH109との間を接続するブリッジデバイスである。MCH103には、システムメモリ105をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、MCH103はPCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU107との通信を実行する機能も有している。
【0015】
GPU107は、コンピュータ1のディスプレイモニタとして使用されるLCD7を制御する表示コントローラである。GPU107は、ブレンド処理、スケーリング処理、ルーマキー処理等の画像処理機能を有している。このGPU107によって生成される表示信号は、LCD7に送られる。また、表示信号は、RGB出力108a,Sビデオ出力108b,HDMI端子出力108cを介して外部のTVやHDMIモニタに送出される。
【0016】
ICH109は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス120上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、ICH109は、HDD117a,117b、HD DVDドライブ119を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。更に、ICH109は、HD―Audio codec113との通信を実行する機能も有している。HD―Audio codec113は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータを、1bitデジタルアンプ115を介してスピーカ19に出力する。また、HD―Audio codec113が出力するオーディオデータは、S/PDIF出力144を介してコンピュータ1の外部に送出される。
【0017】
アナログTVチューナ123は、PCIバス120を介してICH109に接続され、スプリット122を介して受信したアナログTV放送番組の映像データや、Sビデオ入力121からの映像データを受信する。地上デジタルTVチューナ124は、PCIバス120を介してICH109に接続され、CP−LSI125によりB−CASカード125aが認証されることにより、デジタルTV放送の著作権保護されたコンテンツの映像データを受信することができる。
【0018】
画像処理プロセッサ131は、ICH109にPCI expressで接続され、XDRメモリ133を用いて各種の画像処理を行う。より具体的には、映像データの解像度や符号化方式等のフォーマットを変換するトランスコード処理、映像データの特徴を抽出して特徴点を見出す映像インデキシング処理、映像からジェスチャを認識するジェスチャ認識処理等の多機能を果たす、CPU109やGPU107とは別に設けられるプロセッサチップである。画像処理プロセッサ131は、特許請求の範囲に記載の第2プロセッサ(第2のプロセッサ)として機能する。
【0019】
このコンピュータ1は、アナログTVチューナ123、地上デジタルTVチューナ124により受信したTV放送番組等の映像データをHDD117a,117bに不揮発性の録画ファイルとして記憶すると同時に、HDD117a,117bに記録された録画ファイルの映像データを画像処理プロセッサ131により所定のフォーマットにトランスコードし、トランスコードされた不揮発性の変換後ファイルをHDD117a,117bあるいはHD DVDドライブ119に挿入されたHD DVDに記録する、言わば、追っかけトランスコードを行うことができる機能を有している。
【0020】
次に、映像データを上記のように不揮発性の録画ファイルとして記憶すると同時に、トランスコードされた不揮発性の変換後ファイルとして記録することを可能とするコンピュータ1、TVアプリ及びトランスコードアプリの構成について、図2を参照し説明する。
【0021】
図2は、図1のコンピュータ1のソフトウェアの構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態のコンピュータ1は、各々独立して機能するTVアプリ201及びトランスコードアプリ203を備えている。尚、TVアプリ201及びトランスコードアプリ203は、システムメモリ105上に展開されてCPU101上で実行されるアプリケーションである。しかしながら、トランスコードアプリ203の機能のうち、トランスコード処理に関しては、画像処理プロセッサ131が実行するトランスコード機能モジュール204が実行する。
【0022】
TVアプリ201は、アナログTVチューナ123や地上デジタルTVチューナ124がTV放送波を受信して得られるTV放送番組等の映像データを、HDD117a(あるいはHDD117b)に不揮発性の録画ファイル202として記録するためのアプリケーションである。この他、TVアプリ201はアナログTVチューナ123及び地上デジタルTVチューナ124で受信した映像データを再生し、GPU107を介してLCD7上に表示したり、RGB出力108a、Sビデオ出力108b、HDMI端子出力108cから映像信号を出力する機能も有する。TVアプリ201は、特許請求の範囲に記載の第1書込手段(録画ファイル記録手段)として機能する。
【0023】
図3は、TVアプリ201が記録する録画ファイルの構成を示す図である。図3に示すように、TVアプリ201により作成された録画ファイル202は、例えば1分単位の録画データファイル202a,202b,202c,…202nに分割されている。尚、録画ファイルの分割単位は必ずしも1分に限られるものではないが、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses、社団法人電波産業会)規格に準拠させながら、トランスコードアプリ203による変換後のデータをファイル単位で削除することを考慮すると、1分以下であることが望ましい。
【0024】
図2に戻り、トランスコードアプリ203は、画像処理プロセッサ131上で実現されるトランスコード機能モジュール204によって、HDD117a等に記録された録画ファイルの映像データをトランスコードし、トランスコードされた不揮発性の変換後ファイル205をHDD117a,117bあるいはHD DVDドライブ119に挿入されたHD DVDに記録するためのアプリケーションである。また、トランスコードアプリ203は、トランスコードされた録画ファイル202をHDD117aから順次削除するためのものである。トランスコードアプリ203は、特許請求の範囲に記載の第2書込手段(変換後ファイル記録手段)あるいは削除手段(録画ファイル削除手段)として機能する。
【0025】
以下、本実施形態のコンピュータ1が、TV放送番組等の映像データを録画ファイル202として記録すると同時に、録画ファイルの映像データをトランスコードし、トランスコードされた変換後ファイル205を記録する際の動作について説明する。
【0026】
図4は録画ファイル202の保存と変換後ファイル205の保存とを行う動作を示す図であり、図5はトランスコードアプリの動作を示すフロー図である。図4及び図5に示すように、TVアプリ201は、録画ファイル202を作成してTV番組の映像データをHDD117aに記録する。TVアプリ201は、1分単位の録画データファイル202a,202b,202c,…202nとして分割して録画ファイル202を作成する。TVアプリ201は、トランスコードアプリ203の状態にかかわらず順次続行される。TVアプリ201は、録画ファイル202の作成と同時にトランスコードアプリ203を起動し、録画ファイル202に対するトランスコードを行うように指示する(S1)。
【0027】
トランスコードアプリ203は、まずトランスコード機能のリソース確保を行なう(S2)。すなわち、トランスコード処理を行うプロセッサである画像処理プロセッサ131が、トランスコード以外の映像インデキシング、ジェスチャ認識等の他の処理を施すアプリケーションプログラムの実行に使用されていないかどうか確認する。もし、画像処理プロセッサ131が、トランスコード以外の他の処理に使用されておらず、リソース確保に成功すれば、トランスコードアプリ203は、録画ファイル202を録画データファイル202a,202b,202c,…202nごとにHDD117aから取得し、画像処理プロセッサ131のトランスコード機能により、録画データファイル202a,202b,202c,…202nごとにフォーマット変換を行い、変換後の変換後ファイル205をHDD117aに保存する(S3)。
【0028】
トランスコード処理は、録画ストリームである録画データファイル202a,202b,202c,…202nの最後に至るまで行なわれ、元の録画ファイル202の録画データファイル202a,202b,202c,…202nは、トランスコード処理が行われ次第、トランスコードアプリ203によりHDD117aから順次削除される(S4)。このように、変換後のファイルを順次削除することにより、デジタル映像データが二重に記録されることを防ぎ著作権を保護することが可能となる。特に、変換後ファイル205の映像と録画ファイル202の映像との映像の重複部分を1分以内とするようにすれば、ARIB規格に準拠させることができる。
【0029】
もし、画像処理プロセッサ131が、トランスコード機能モジュール204によるトランスコード以外の他の処理に使用されており、トランスコードアプリ203がリソース確保に失敗した場合は(S2)、トランスコードアプリ203はトランスコード処理を停止し、TVアプリ201は録画ファイル202の作成のみが行われる(S5)。画像処理プロセッサ131が、トランスコード以外の他の処理に使用されなくなり、トランスコードアプリ203がトランスコード機能リソースの再確保に成功した場合は(S6)、トランスコードアプリ203は、上記のトランスコード処理を開始する(S3)。尚、トランスコード機能モジュール204によるトランスコード処理の停止時であっても、TVアプリ201による録画ファイル202の記録は継続されている。
【0030】
パーソナルコンピュータに搭載されるTVアプリでは、TV番組の録画において、トランスコード機能を用いてフォーマット変換を行ない、録画ファイルのサイズを小さくすることができるものがある。しかし、映像データを変換する速度が十分でない場合、映像データを変換する前に、連続して送信されるTV放送の変換前の映像データが失われてしまう恐れがある。さらに、パーソナルコンピュータでは他のアプリケーションプログラムも同時に実行できるため、録画の際、トランスコードに必要なリソースが確保できないことがある。このような場合、TVアプリで直接トランスコード処理を行なう構造では、録画を中止してしまうか、トランスコードを行なわず無変換で録画を行なう必要がある。
【0031】
また、トランスコードを行なわずに録画のみを行なった場合、あとから手動などによりトンランスコードを行なうこともできるが、録画ファイルはトランスコードが完了するまで削除することができないため、変換前のファイルと変換後のファイルとの2つをHDD上に保持しておく必要が生じる。これにより、トランスコードによりファイル圧縮を行なうにもかかわらず、トランスコード前の録画ファイルよりもさらに多いディスク容量が必要となる問題がある。
【0032】
本実施形態では、トランスコード処理は、TVアプリ201から独立して動作可能なアプリケーションモジュールであるトランスコードアプリ203が行う。トランスコードアプリ203は、TVアプリ201から直接データを受け取るのではなく、TVアプリ201により作成された録画ファイル202に対して処理を行なうため、もし、トランスコード機能リソースの確保に失敗しても、TVアプリ201では録画処理を継続させることができる。そのため、映像データを変換する前に、連続して送信されるTV放送の変換前の映像データを損なうことを防ぐことができる。
【0033】
そして、本実施形態では、TVアプリ201による録画処理の途中であっても、トランスコードアプリ203は、トランスコードに必要なリソースを確保でき次第、後から追っかけでトランスコード処理を行なうことができる。これにより、トランスコード処理をあらためて手動で起動させる必要もなく、また、トランスコードが完了されるまでの時間を短縮することができる。
【0034】
また、本実施形態では、トランスコード前の録画ファイル202を、1分単位の録画データファイル202a,202b,202c,…202nに分割して保存し、トランスコードの行なわれたデータが変換後ファイル205として保存され次第、トランスコード前のデータを保持する録画ファイル202の録画データファイル202a,202b,202c,…202nは順次削除されるため、合計のファイルサイズは最低限となり、トランスコードに必要なHDD117a,117bのディスク容量を少なくすることができる。
【0035】
以下、本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、同じHDD117aに録画ファイル202と変換後ファイル205とを記録するが、本実施形態では、録画ファイル202はHDD(第1記録媒体(第1の記録媒体))117aに記録し、変換後ファイル205はHD DVD119に挿入されたDVD(第2記録媒体(第2の記録媒体))に記録する点が異なっている。さらに、本実施形態では、HDD117aに記録された録画ファイル202の録画データファイル202a,202b,202c,…202nは、トランスコードアプリ203により変換後ファイル205がDVDに保存された後、1分間以内に削除される。
【0036】
本実施形態によれば、記録対象となるTV番組のコンテンツがMOVEのみと指定されたものの場合であっても、一時的にでもトランスコード元とトランスコード先で、重複してコンテンツが存在する時間が極小化されるため、コピープロテクションの要請にも沿うことができる。
【0037】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
【0038】
以下に、本願原出願の特許査定時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] TV放送の放送波を受信する受信手段と、
前記受信手段で前記放送波を受信して得られる映像データを録画ファイルとして不揮発性の第1の記録媒体に記録する録画ファイル記録手段と、
前記第1の記録媒体に記録された前記録画ファイルを、前記録画ファイルとはフォーマットの異なる変換後ファイルに変換する変換手段と、
前記変換手段が変換した前記変換後ファイルを、不揮発性の第2の記録媒体に記録する変換後ファイル記録手段とを備え、
前記録画ファイル記録手段および前記変換後ファイル記録手段とは、第1のプロセッサにより実現され、
前記変換手段は、第2のプロセッサにより実現され、
前記第1のプロセッサと、前記第2のプロセッサとは、別に独立して動作可能に設けられ、
前記変換手段により、前記録画ファイル記録手段が前記映像データを前記録画ファイルとして前記第1の記録媒体に記録するのと同時に、この記録とは独立して前記録画ファイルを前記変換後ファイルへ変換することが可能であることを特徴とする映像記録装置。
[2] 所定の条件下で、前記録画ファイル記録手段は前記録画ファイルの記録を継続しながら、前記変換手段は前記録画ファイルの前記変換後ファイルへの変換を停止し、
該条件が解除されると、前記変換手段は前記録画ファイルの前記変換後ファイルへの変換を行う、[1]記載の映像記録装置。
[3] 前記所定の条件とは、前記変換手段とは別個の処理を前記第2のプロセッサが実行しているときである、[2]記載の映像記録装置。
[4] 前記変換手段により変換後ファイルに変換された前記録画ファイルを、順次前記第1の記録媒体から削除する削除手段
をさらに備える[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の映像記録装置。
[5] 前記変換手段が変換して前記変換後ファイル記録手段が前記第2の記録媒体に記録する前記変換後ファイルの映像と、前記第1の記録媒体に記録された前記録画ファイルの映像との重複部分が所定の時間以内となるように、前記削除手段は前記録画ファイルを削除する、[4]記載の映像記録装置。
[6] 前記録画ファイル記録手段は、前記放送波を受信して得られる前記映像データを分割して複数の前記録画ファイルとして前記記録媒体に記録し、
前記変換手段は、分割された前記録画ファイル毎に変換処理を行う、
[1]〜[5]のいずれか1つに記載の映像記録装置。
【符号の説明】
【0039】
1…コンピュータ、7…LCD、19…スピーカ、101…CPU、103…MCH、105…システムメモリ、107…GPU、107a…ビデオメモリ、108a…RGB出力、108b…Sビデオ出力、108c…HDMI端子出力、109…ICH、113…HD−Audio codec、114…S/PDIF出力、115…1bitデジタルアンプ、117a,117b…HDD、119…HD DVD、120…PCIバス、121…Sビデオ入力、122…スプリッタ、123…アナログTVチューナ、124…地上デジタルTVチューナ、125…CP−LSI、125a…B−CASカード、126…無線LAN、131…画像処理プロセッサ、133…XDRメモリ、201…TVアプリ、202…録画ファイル、202a,202b,202c,202n…録画データファイル、203…トランスコードアプリ、204…トランスコードモジュール、205…変換後ファイル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
TV放送の放送波を受信する受信手段と、
前記放送波から得られ、かつ第1フォーマットの第1映像データを不揮発性の第1記録媒体に書き込む第1書込手段と、
前記第1映像データを前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットへ変換して第2映像データを得る変換手段と、
前記第2映像データを、不揮発性の第2記録媒体に書き込む第2書込手段とを備え、
前記第1書込手段は、第1プロセッサにより実現され、
前記変換手段は、第2プロセッサにより実現され、
前記第1プロセッサと、前記第2プロセッサとは、別個に設けられ、
前記第1書込手段が前記第1映像データを前記第1記録媒体に書き込みを開始してから終了するまでの間に、前記変換手段が前記第1映像データを前記第2映像データへ変換を開始することを特徴とする映像記録装置。
【請求項2】
前記第2書込手段は、前記第1プロセッサにより実現されることを特徴とする請求項1に記載の映像記録装置。
【請求項3】
前記第2プロセッサは、画像処理を行うためのプロセッサであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像記録装置。
【請求項4】
前記第1プロセッサと、前記第2プロセッサとは、独立に処理を実行することが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の映像記録装置。
【請求項5】
所定の条件下で、前記第1書込手段は前記第1映像データの書き込みを継続しながら、前記変換手段は前記第1映像データの前記第2映像データへの変換を停止し、
該条件が解除されると、前記変換手段は前記第1映像データの前記第2映像データへの変換を行う、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の映像記録装置。
【請求項6】
前記所定の条件とは、前記変換手段とは別個の処理を前記第2のプロセッサが実行しているときである、請求項5に記載の映像記録装置。
【請求項7】
前記変換手段により前記第2映像データに変換された前記第1映像データを、順次前記第1記録媒体から削除する削除手段をさらに備える請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の映像記録装置。
【請求項8】
前記変換手段が変換して前記第2書込手段が前記第2記録媒体に書き込む前記第2映像データの映像と、前記第1記録媒体に記録された前記第1映像データの映像との重複部分が所定の時間以内となるように、前記削除手段は前記第1映像データを削除する、請求項7記載の映像記録装置。
【請求項9】
前記第1書込手段は、前記第1映像データを分割して前記第1記録媒体に書き込み、
前記変換手段は、分割された前記第1映像データ毎に変換処理を行う、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の映像記録装置。
【請求項10】
第1フォーマットの第1映像データを受信する受信手段と、
前記第1映像データを不揮発性の第1記録媒体に書き込む第1書込手段と、
前記第1映像データを前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットへ変換して第2映像データを得る変換手段と、
前記第2映像データを、不揮発性の第2記録媒体に書き込む第2書込手段とを備え、
前記第1書込手段は、第1プロセッサにより実現され、
前記変換手段は、第2プロセッサにより実現され、
前記第1プロセッサと、前記第2プロセッサとは、別個に設けられ、
前記第1書込手段が前記第1映像データを前記第1記録媒体に書き込みを開始してから終了するまでの間に、前記変換手段が前記第1映像データを前記第2映像データへ変換を開始することを特徴とする映像記録装置。
【請求項11】
第1プロセッサと、第2プロセッサとが、別個に設けられた映像記録装置で実行される映像記録方法であって、
第1フォーマットの第1映像データを受信する工程と、
前記第1プロセッサが、前記第1映像データを不揮発性の第1記録媒体に書き込む工程と、
前記第2プロセッサが、前記第1映像データを前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットへ変換して第2映像データを得る工程と、
前記第2映像データを、不揮発性の第2記録媒体に書き込む工程とを含み、
前記第1プロセッサが前記第1映像データを前記第1記録媒体に書き込みを開始してから終了するまでの間に、前記第2プロセッサが前記第1映像データを前記第2映像データへ変換を開始することを特徴とする映像記録方法。
【請求項12】
第1書込手段を実現する第1のプロセッサと、該第1のプロセッサとは別個に設けられ変換手段を実現する第2のプロセッサとを備えるコンピュータに実行させる映像記録プログラムであって、
前記受信手段が、第1フォーマットの第1映像データを受信する工程と、
前記第1書込手段が、前記第1映像データを不揮発性の第1記録媒体に書き込む工程と、
前記変換手段が、前記第1映像データを前記第1フォーマットとは異なる第2フォーマットへ変換して第2映像データを得る工程と、
第2書込手段が、前記第2映像データを、不揮発性の第2記録媒体に書き込む工程とを含み、
前記第1書込手段が前記第1映像データを前記第1記録媒体に書き込みを開始してから終了するまでの間に、前記変換手段が前記第1映像データを前記第2映像データへ変換を開始することを特徴とする映像記録プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−34206(P2013−34206A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−186486(P2012−186486)
【出願日】平成24年8月27日(2012.8.27)
【分割の表示】特願2007−145421(P2007−145421)の分割
【原出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】