説明

映像配信システムおよび映像配信方法ならびに配信管理システムおよびプログラム

【課題】 障害時にもシステムを維持して視聴要求に対してサービスを継続する映像配信システムおよび映像配信方法ならびに配信管理システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】 コンテンツ管理DB13が管理しているコンテンツ情報の一部を保持する制御情報記憶部115をアクセス制御装置11の内部に有し、配信管理システム1は、視聴クライアント4から映像コンテンツの視聴要求を受けた場合、通常、コンテンツ管理DB13から最新の所在情報を取得後、配信状態管理装置12が管理する各配信サーバ2の負荷状況を基に、最適なアクセス先(負荷の少ない配信サーバ)を選択し、アクセス先を返却する。データベース障害など何らかの原因により配信状態管理装置12またはコンテンツ管理DB13から情報が取得できない場合、制御情報記憶部115で保持している情報を参照して、任意にアクセス先を選択し、アクセス先を返却する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像配信システムおよび映像配信方法ならびに配信管理システムおよびプログラムに関し、特に、障害時にもシステムを維持して視聴要求に対してサービスを継続する映像配信システムおよび映像配信方法ならびに配信管理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の映像配信システムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載される映像配信システムは、配信管理システムと配信サーバと端末とを備え、以下のように動作する。
【0003】
端末は配信管理システムに対し端末情報と配信を希望するコンテンツ名とを送信情報として配信要求を行う。配信管理システムは配信要求を受信すると配信サーバ管理DB(データベース)のコンテンツ情報やサーバ状態を参照して、配信サーバを決定し、決定した配信サーバに配信指示を送信する。配信サーバは配信指示を受信すると、コンテンツの配信が可能であれば配信指示応答を配信管理システムに送信し、端末からの接続要求待ちとなる。配信指示応答を受信した配信管理システムは配信サーバ情報とコンテンツ名とを含む配信要求応答を端末に対して送信する。配信要求応答を受信した端末は配信サーバ情報から配信サーバに接続し、配信サーバからコンテンツを受信する。
【0004】
配信サーバ管理DBには、各配信サーバの状態(障害の有無,負荷等の状態),各配信サーバが保持するコンテンツの情報等が格納されている。
【0005】
配信サーバ管理DBが異常になってアクセス不可状態になった場合、各配信サーバが保持するコンテンツの情報を配信サーバ管理DBから取得できず、コンテンツの配信ができなくなってしまう。
【0006】
【特許文献1】特開2006−018643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した背景技術においては、配信サーバ管理DBが異常になってアクセス不可状態になった場合、配信サーバ管理DBに格納されている各配信サーバが保持するコンテンツの情報を参照できなくなり、コンテンツの配信ができなくなってしまうという問題点がある。
【0008】
その理由は、各配信サーバが保持するコンテンツの情報を格納する配信サーバ管理DBが異常になった場合の対処が欠けているためである。
【0009】
本発明の目的は、上述した従来の課題を解決する映像配信システムおよび映像配信方法ならびに配信管理システムおよびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の映像配信システムは、視聴クライアントとWebポータルと配信管理システムと配信サーバとを備える映像配信システムであって、前記視聴クライアントは、視聴希望のコンテンツを選択して当該コンテンツの識別情報であるコンテンツIDを前記Webポータルに送信する手段と、前記配信管理システムから前記Webポータルを経由して前記配信サーバのアクセス先を受信し、受信したアクセス先で示される前記配信サーバにアクセスする手段と、を有し、前記Webポータルは、前記視聴クライアントから前記コンテンツIDを受信し、受信したコンテンツIDを前記配信管理システムに送信する手段を有し、前記配信管理システムは、コンテンツの各種情報を管理するコンテンツ管理DB(データベース)と、前記コンテンツ管理DBからコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベルとを抽出して記憶する制御情報記憶部と、前記Webポータルから視聴希望のコンテンツIDを受信する手段と、受信したコンテンツIDに対応する所在情報を前記コンテンツ管理DBから取得することに失敗した場合に、前記制御情報記憶部から当該所在情報を取得する手段と、取得した所在情報に基づいて前記配信サーバのアクセス先を選択する手段と、選択したアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有し、前記配信サーバは、要求されたコンテンツを前記視聴クライアントに配信する手段を有する、 ことを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の映像配信システムは、第1の映像配信システムにおいて、前記配信管理システムは、前記配信サーバの状態を管理する配信状態管理DBと、取得した所在情報を基に前記配信状態管理DBから前記配信サーバの状態を読み出し、読み出した前記配信サーバの状態から最適なアクセス先を決定する手段と、決定した最適なアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、ことを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の映像配信システムは、第1または第2の映像配信システムにおいて、前記Webポータルは、前記視聴クライアントの権限情報を予め記憶している権限記憶部と、前記権限記憶部から読み出した権限情報を前記配信管理システムに送信する手段と、を有し、前記配信管理システムは、受信したコンテンツIDに対応するセキュリティレベルを前記制御情報記憶部から取得し、取得したセキュリティレベルと受信した権限情報とを比較して前記視聴クライアントのアクセス権限をチェックする手段と、前記チェックで合格した場合にアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、ことを特徴とする。
【0013】
本発明の第1の映像配信方法は、視聴クライアントとWebポータルと配信管理システムと配信サーバとを備える映像配信システムの映像配信方法であって、前記視聴クライアントは、視聴希望のコンテンツを選択して当該コンテンツの識別情報であるコンテンツIDを前記Webポータルに送信し、前記Webポータルは、前記視聴クライアントから前記コンテンツIDを受信し、受信したコンテンツIDを前記配信管理システムに送信し、前記配信管理システムは、前記Webポータルから視聴希望のコンテンツIDを受信し、受信したコンテンツIDに対応する所在情報をコンテンツの各種情報を管理するコンテンツ管理DB(データベース)から取得することに失敗した場合に、前記コンテンツ管理DBからコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベルとを抽出して記憶する制御情報記憶部から当該所在情報を取得し、取得した所在情報に基づいて前記配信サーバのアクセス先を選択し、選択したアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却し、前記視聴クライアントは、前記配信管理システムから前記Webポータルを経由して前記配信サーバのアクセス先を受信し、受信したアクセス先で示される前記配信サーバにアクセスし、前記配信サーバは、要求されたコンテンツを前記視聴クライアントに配信する、ことを特徴とする。
【0014】
本発明の第2の映像配信方法は、第1の映像配信方法において、前記配信管理システムは、取得した所在情報を基に、前記配信サーバの状態を管理する配信状態管理DBから前記配信サーバの状態を読み出し、読み出した前記配信サーバの状態から最適なアクセス先を決定し、決定した最適なアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する、ことを特徴とする。
【0015】
本発明の第3の映像配信方法は、第1または第2の映像配信方法において、前記Webポータルは、前記視聴クライアントの権限情報を予め記憶している権限記憶部から読み出した権限情報を前記配信管理システムに送信し、前記配信管理システムは、受信したコンテンツIDに対応するセキュリティレベルを前記制御情報記憶部から取得し、取得したセキュリティレベルと受信した権限情報とを比較して前記視聴クライアントのアクセス権限をチェックし、前記チェックで合格した場合にアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する、ことを特徴とする。
【0016】
本発明の第1の配信管理システムは、視聴クライアントとWebポータルと配信サーバとを含む映像配信システムの配信管理システムであって、コンテンツの各種情報を管理するコンテンツ管理DB(データベース)と、前記コンテンツ管理DBからコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベルとを抽出して記憶する制御情報記憶部と、前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントから視聴希望のコンテンツIDを受信する手段と、受信したコンテンツIDに対応する所在情報を前記コンテンツ管理DBから取得することに失敗した場合に、前記制御情報記憶部から当該所在情報を取得する手段と、取得した所在情報に基づいて前記配信サーバのアクセス先を選択する手段と、選択したアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、ことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2の配信管理システムは、第1の配信管理システムにおいて、前記配信サーバの状態を管理する配信状態管理DBと、取得した所在情報を基に前記配信状態管理DBから前記配信サーバの状態を読み出し、読み出した前記配信サーバの状態から最適なアクセス先を決定する手段と、決定した最適なアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、ことを特徴とする。
【0018】
本発明の第3の配信管理システムは、第1または第2の配信管理システムにおいて、受信したコンテンツIDに対応するセキュリティレベルを前記制御情報記憶部から取得し、取得したセキュリティレベルと受信した権限情報とを比較して前記視聴クライアントのアクセス権限をチェックする手段と、前記チェックで合格した場合にアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、ことを特徴とする。
【0019】
本発明の第1のプログラムは、視聴クライアントとWebポータルと配信サーバとを含む映像配信システムにおける配信管理システムのプログラムであって、前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントから視聴希望のコンテンツIDを受信する処理と、受信したコンテンツIDに対応する所在情報をコンテンツの各種情報を管理するコンテンツ管理DBから取得することに失敗した場合に、前記コンテンツ管理DBからコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベルとを抽出して記憶する制御情報記憶部から当該所在情報を取得する処理と、取得した所在情報に基づいて前記配信サーバのアクセス先を選択する処理と、選択したアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する処理と、を行わせることを特徴とする。
【0020】
本発明の第2のプログラムは、第1のプログラムにおいて、取得した所在情報を基に、前記配信サーバの状態を管理する配信状態管理DBから前記配信サーバの状態を読み出し、読み出した前記配信サーバの状態から最適なアクセス先を決定する処理と、決定した最適なアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する処理と、を行わせることを特徴とする。
【0021】
本発明の第3のプログラムは、第1または第2のプログラムにおいて、受信したコンテンツIDに対応するセキュリティレベルを前記制御情報記憶部から取得し、取得したセキュリティレベルと受信した権限情報とを比較して前記視聴クライアントのアクセス権限をチェックする処理と、前記チェックで合格した場合にアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する処理と、を行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、コンテンツ管理DBの障害時にもシステムを維持し、視聴要求に対してサービスを継続できるという効果を有している。
【0023】
その理由は、アクセス制御に必要なコンテンツ管理情報をコンテンツ管理DBから抽出して保持しておくようにしたためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明は、コンテンツをクライアントに配信する映像配信システムにおいて、コンテンツの所在管理を行う配信管理システムのアクセス制御装置内部にコンテンツ管理情報の一部をあらかじめ保持しておくことにより、コンテンツ管理DBの障害時でもサービスを継続できるよう可用性を向上させることを特徴としている。
【0025】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1を参照すると、本発明の映像配信システムの第1の実施の形態は、配信管理システム1と、配信サーバ21と、配信サーバ22と、配信サーバ23と、Webポータル3と、視聴クライアント4と、ネットワーク5とを備えている。配信サーバ21と配信サーバ22と配信サーバ23とを総称して配信サーバ2と称することがある。なお、図1においては、視聴クライアントが1台、配信サーバが3台接続されているが、視聴クライアントと配信サーバの接続台数に特に制限はない。
【0027】
配信管理システム1は、コンテンツの所在管理を行い、配信サーバの状態を管理するための装置である。配信管理システム1は、プログラム制御で動作する情報処理装置で、例えばサーバ装置である。配信管理システム1は、図1に示すように、アクセス制御装置11と、配信状態管理装置12と、コンテンツ管理DB13と、配信状態管理DB14と、を有している。
【0028】
アクセス制御装置11は、視聴クライアント4からの視聴要求に対するアクセス制御を行う。アクセス制御装置11は、図1に示すように、要求応答手段111と、情報問合せ手段112と、権限チェック手段113と、アクセス先決定手段114と、制御情報記憶部115と、を含んでいる。アクセス制御装置11は、コンテンツ管理DB13からアクセス制御に必要となるコンテンツ管理情報(全コンテンツのコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベル)のみを取得し、制御情報記憶部115で保持している。視聴要求を受信すると、与えられたコンテンツID(識別情報)と視聴クライアント4の権限を基に、コンテンツのセキュリティレベルを入手してアクセス権限チェックを実施する。また、同様にコンテンツの所在情報(所在リスト)を入手し、配信状態管理装置12に最適なアクセス先を問合せるか、任意に(ラウンドロビン方式等)アクセス先を選択し、Webポータル3にアクセス先を返却する。
【0029】
以下に、各手段の役割について説明する。
【0030】
要求応答手段111は、視聴要求に応答する手段であり、コンテンツIDと視聴クライアント4の権限を受信する。また、アクセス制御後、要求されたコンテンツのアクセス先をWebポータル3に返却する。
【0031】
情報問合せ手段112は、配信状態管理装置12またはコンテンツ管理DB13に管理情報を問合せる手段であり、コンテンツIDを基にコンテンツ管理DB13からコンテンツのセキュリティレベルとコンテンツの所在情報を入手する。また、所在情報を基に、配信状態管理装置12に配信負荷の少ない最適な配信サーバ(アクセス先)を問合せる。また、問合せに失敗した場合には異常を通知する。
【0032】
権限チェック手段113は、情報問合せ手段112を通してコンテンツ管理DB13からコンテンツのセキュリティレベルを入手し、コンテンツのセキュリティレベルと視聴クライアント4の権限情報とを比較して、要求されたコンテンツへのアクセス権限チェックを行う手段である。コンテンツ管理DB13への問合せに異常が発生した場合には、制御情報記憶部115に保持されているセキュリティレベルを参照してアクセス権限チェックを行う。
【0033】
アクセス先決定手段114は、要求されたコンテンツのアクセス先(URL(uniform resource locator))を決定する手段で、情報問合せ手段112を通して最適なアクセス先を配信状態管理装置12から入手する。配信状態管理装置12への問合せに異常が発生した場合には、制御情報記憶部115に保持されている所在情報を参照し、所在情報に示される配信サーバの中から任意にアクセス先を選択する。
【0034】
制御情報記憶部115は、コンテンツ管理DB13から抽出されたアクセス制御に必要となるコンテンツ管理情報(全コンテンツのコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベル)のみを保持している。制御情報記憶部115の構成を図4に示す。なお、制御情報記憶部115で情報保持する手段については問わない(データベース,ファイル形式,メモリ展開等どのような方法でも構わない)。
【0035】
配信状態管理装置12は、アクセス制御装置11から与えられたコンテンツの所在情報を基に、所在情報に示される配信サーバの負荷状況等を配信状態管理DB14に問合せる手段を含む。また、配信状態管理DB14に問合せた結果(配信本数および使用帯域)を基に、所在情報に示される配信サーバに関してロードバランスおよび帯域制限チェックを実施する手段を含む。また、ロードバランスおよび帯域制限チェックの結果、所在情報に示される配信サーバの中から最適なアクセス先(負荷の少ない配信サーバ)を決定し、決定した最適なアクセス先をアクセス制御装置11に返却する手段を含む。また、配信サーバ21〜23から配信開始の通知を受信して、配信状態管理DB14に登録されている該当する配信サーバの配信本数を更新する手段を含んでいる。また、配信状態管理装置12は、配信サーバ21〜23の名称とIPアドレスと配信サーバIDとの対応を保持している。
【0036】
コンテンツ管理DB13は、コンテンツの各種情報を管理するデータベースであり、コンテンツ数に依存した膨大なデータ量を保持する。コンテンツ管理DB13のレコードは、図2に示すように、コンテンツID,コンテンツ種別,タイトル,セキュリティレベル,所在情報,登録日時等のフィールドから構成されている。セキュリティレベルには、例えば、そのコンテンツが成年のみ視聴可能であるか或いは未成年でも視聴可能であるかを示している。所在情報には、そのコンテンツが存在する配信サーバIDとそのコンテンツに対するアクセス先であるURLを示している。
【0037】
配信状態管理DB14は、配信サーバの状態(負荷状況等)を管理するデータベースである。配信状態管理DB14のレコードは、図3に示すように、配信サーバID,使用帯域,配信本数等のフィールドから構成されている。
【0038】
配信サーバ21〜23は、コンテンツDB(図示せず)を備える。コンテンツDBには、コンテンツIDとコンテンツIDに対応するコンテンツ本体(実体)とを組にしたものがコンテンツの数だけ含まれている。配信サーバ21〜23は、視聴クライアント4から送信された配信要求に応じて、指定されたコンテンツIDに対応するコンテンツ本体をコンテンツDBから読み出す手段を有する。また、読み出したコンテンツ本体を配信要求した視聴クライアント4に配信する手段を有する。また、配信開始の通知を配信状態管理装置12に通知する手段を有している。
【0039】
Webポータル3は、プログラム制御で動作する情報処理装置で、例えばサーバ装置である。Webポータル3は、配信管理システム1と視聴クライアント4のインターフェイスとなり、視聴クライアント4に対して視聴メニュー等を提供する。また、Webポータル3は、ユーザIDごとにユーザの権限情報(例えば、成年であるか未成年であるかの情報)を権限記憶部(図示せず)に予め記憶し保持している。Webポータル3は、視聴クライアント4から受信したユーザIDに対応する権限情報を権限記憶部から読み出し、視聴クライアント4から受信した視聴コンテンツIDと共に配信管理システム1に送信する。
【0040】
視聴クライアント4は、プログラム制御で動作する情報処理装置で、例えばパーソナルコンピュータである。視聴クライアント4は、キーボード等の入力装置(図示せず)を有し、入力装置からユーザIDおよびパスワードを入力してWebポータル3に送信する手段を含む。また、表示された視聴メニューから視聴コンテンツを選択して視聴コンテンツIDをWebポータル3に送信する手段を含む。また、視聴クライアント4は、視聴コンテンツのアクセス先をWebポータル3から入手し、入手したアクセス先の配信サーバにアクセスし、コンテンツIDを指定して配信を要求する手段を含む。また、配信された映像(コンテンツ)を表示装置等(図示せず)に出力する手段を含んでいる。
【0041】
ネットワーク5は、配信管理システム1と配信サーバ21と配信サーバ22と配信サーバ23とWebポータル3と視聴クライアント4とを接続する通信網で、例えばインターネットである。
【0042】
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について、図面を用いて説明する。
【0043】
先ず、図1を用いて実施例の動作を説明する。
【0044】
アクセス制御装置11は、情報問合せ手段112を通じて、あらかじめコンテンツ管理DB13からアクセス制御に必要となる最小限の情報(全コンテンツのコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベル)を取得し、制御情報記憶部115で保持しておく。
【0045】
任意の視聴クライアント4がWebポータル3にアクセスし(S001)、視聴コンテンツを選択すると、Webポータル3は、視聴要求として、アクセス制御装置11に視聴クライアント4の視聴権限と要求コンテンツのIDを渡す(S002)。
【0046】
アクセス制御装置11は、要求応答手段111で視聴要求を受信する。そして、受けとったコンテンツIDを基に、情報問合せ手段112を通じて、要求コンテンツIDに対する所在情報とセキュリティレベルとをコンテンツ管理DB13に問合せる(S003、S004)。
【0047】
問合せに成功した場合、アクセス制御装置11の権限チェック手段113は、返却された情報(要求コンテンツIDに対するセキュリティレベル)と視聴クライアント4の視聴権限を基に、アクセス権限チェックを実施する。問合せに失敗した場合、ログ出力等で異常を知らせるとともに、制御情報記憶部115から要求コンテンツIDのセキュリティレベルを参照し、アクセス権限チェックを実施する。
【0048】
アクセスが許可された場合、アクセス制御装置11は、情報問合せ手段112を通じて、配信状態管理装置12に要求コンテンツIDの所在情報を渡し、最適なアクセス先を問合せる(S005)。
【0049】
配信状態管理装置12は、要求コンテンツIDの所在情報を基に、配信状態管理DB14に配信サーバ21〜23の負荷状況を問合せ(S006、S007)、ロードバランスおよび帯域制限チェックを実施し、要求コンテンツIDのアクセス先をアクセス制御装置11の情報問合せ手段112に返却する(S008)。
【0050】
上記の配信状態管理装置12への問合せに失敗した場合、アクセス制御装置11の情報問合せ手段112は、ログ出力等で異常を知らせる。アクセス先決定手段114は、制御情報記憶部115で保持している所在情報を参照し、任意に(ラウンドロビン方式等)アクセス先を選択する。
【0051】
アクセス制御装置11の要求応答手段111は、返却されたアクセス先または選択したアクセス先を、Webポータル3を介して視聴クライアント4に返却する(S009、S010)。
【0052】
視聴クライアント4は、受けとったアクセス先(仮に配信サーバ21とする)を基に、配信サーバ21にアクセスし、配信要求を行う(S011)。
【0053】
要求を受けた配信サーバ21は、指定されたコンテンツを視聴クライアント4に配信し(S012)、配信開始の通知を配信状態管理装置12に行う(S013)。
【0054】
配信状態管理装置12は、配信状態管理DB14を更新する(S014)。配信状態管理DB14の配信本数を更新する(+1する)。
【0055】
なお、保持している所在情報の中からラウンドロビン方式でアクセス先を選択した場合には各配信サーバの負荷情報が正確でないが、システム復旧するまでの短期間であるため、簡易なロードバランス機能で制御を行う。
【0056】
なお、帯域制限チェック、ロードバランスの詳細については、当業者でよく知られており、また本発明の本質には直接関係がないため、詳細な説明は省略する。
【0057】
また、制御情報記憶部115にあらかじめ情報を保持する方法の一例として、アクセス制御装置11からコンテンツ管理DB13に対して定期的にチェックをして更新を行う方法がある。また、コンテンツ登録機能を用意して、コンテンツ管理DB13に対し情報を更新する際に、制御情報記憶部115に保持している情報も同時に更新する方法をとってもよい。
【0058】
以上、第1の実施の形態の動作を詳細に述べたが、視聴要求を受けた際のアクセス制御装置11の詳細フローチャートを補足として図5に示す。
【0059】
続いて、図5を参照してアクセス制御装置11の動作を説明する。
【0060】
アクセス制御装置11は、要求応答手段111で視聴要求を受信すると、受けとったコンテンツIDを基に、情報問合せ手段112を通じて、要求コンテンツIDに対する所在情報とセキュリティレベルとをコンテンツ管理DB13に問合せる(ステップA1)。
【0061】
問合せに成功した場合(ステップA2の”YES”)、ステップA6に進む。
【0062】
問合せに失敗した場合(ステップA2の”NO”)、ログ出力等でコンテンツ管理DB13異常を知らせる。問合せに失敗には、指定されたコンテンツIDが存在しない場合も含む。その後、制御情報記憶部115から要求コンテンツIDに対する所在情報とセキュリティレベルとを取得する(ステップA3〜A4)。
【0063】
情報取得に失敗した場合(ステップA5の”NO”)、ステップA13に進む。情報取得に失敗には、指定されたコンテンツIDが存在しない場合も含む。
【0064】
情報取得に成功した場合(ステップA5の”YES”)、アクセス制御装置11の権限チェック手段113は、返却された情報(要求コンテンツIDに対するセキュリティレベル)と視聴クライアント4の視聴権限を基に、アクセス権限チェックを実施する(ステップA6)。
【0065】
アクセスが許可されなかった場合(ステップA7の”NO”)、ステップA13に進む。
【0066】
アクセスが許可された(アクセス権限チェックに合格した)場合(ステップA7の”YES”)、アクセス制御装置11は、情報問合せ手段112を通じて、配信状態管理装置12に要求コンテンツIDの所在情報を渡し、最適なアクセス先を問合せる。配信状態管理装置12は、要求コンテンツIDの所在情報を基に、配信状態管理DB14に配信サーバ21〜23の負荷状況を問合せ、ロードバランスおよび帯域制限チェックを実施する。ロードバランスおよび帯域制限チェックの結果を基に、要求コンテンツIDの最適なアクセス先を決定し、アクセス制御装置11の情報問合せ手段112に返却する(ステップA8)。
【0067】
配信状態管理装置12への問合せに成功した場合(ステップA9の”YES”)、ステップA12に進む。
【0068】
配信状態管理装置12への問合せに失敗した場合(ステップA9の”NO”)、アクセス制御装置11の情報問合せ手段112は、ログ出力等で異常を知らせる。アクセス先決定手段114は、制御情報記憶部115で保持している所在情報を参照し、任意に(ラウンドロビン方式等)アクセス先を選択する(ステップA10〜A11)。
【0069】
アクセス制御装置11の要求応答手段111は、返却されたアクセス先または選択したアクセス先を、Webポータル3を介して視聴クライアント4に返却する(ステップA12)。
【0070】
Webポータル3にエラーを返却する(ステップA13)。
【0071】
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について説明する。従来システムとの比較を図6に示す。
【0072】
第1の効果は、アクセス制御に必要なコンテンツ管理情報のみをアクセス制御装置内部で保持しておくことにより、コンテンツ管理DBまたは配信状態管理装置の障害時にもシステムを維持することができることである(可用性の向上)。全コンテンツに関する情報を保持しておくことにより、障害時でも全視聴要求に対してサービスを継続できる。また、コンテンツ管理DB13の登録情報を更新する際に、制御情報記憶部115に保持している情報も更新することにより、より正確な情報を使用してシステムを維持することができる。
【0073】
第2の効果は、アクセス制御に必要なコンテンツ管理情報のみをアクセス制御装置内部で保持しておくことにより、データベースを二重化したシステムと比較して小さい規模で構成でき、安価に可用性の向上を提供できることである。
【0074】
第3の効果は、セキュリティレベルをアクセス制御装置内部で保持することにより、障害時にも視聴クライアントの権限に応じたアクセス権限チェック機能を維持できることである。
【0075】
第4の効果は、コンテンツの所在情報をアクセス制御装置内部で保持することにより、障害時にも簡易ロードバランス機能を維持できることである。
【0076】
第5の効果は、コンテンツの所在情報をアクセス制御装置内部で保持することにより、障害時にもコンテンツの有無チェック機能を維持できることである。
【0077】
第6の効果は、アクセス制御装置内部で保持する情報をアクセス制御機能に必要な情報(コンテンツID,所在情報,セキュリティレベル)に限定することにより、単純なデータベース冗長化よりもデータ量を削減できることである。
【0078】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0079】
本発明の第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態と比べ、配信管理システムの構成が異なる。
【0080】
第2の実施の形態における配信管理システム6は、図7に示すように、アクセス制御サーバ61と、配信状態管理サーバ62と、第1DBサーバ63と、第2DBサーバ64と、ネットワーク9と、を含んでいる。
【0081】
アクセス制御サーバ61は、上述した図1に示すアクセス制御装置11の機能を有している。
【0082】
配信状態管理サーバ62は、上述した図1に示す配信状態管理装置12の機能を有している。
【0083】
第1DBサーバ63は、コンテンツ管理DB13を含み、アクセス制御サーバ61からの問合せに対してコンテンツ管理DB13を検索して返却する手段を有する。
【0084】
第2DBサーバ64は、配信状態管理DB14を含み、配信状態管理サーバ62からの問合せに対して配信状態管理DB14を検索して返却する手段を有する。
【0085】
ネットワーク9は、アクセス制御サーバ61と配信状態管理サーバ62と第1DBサーバ63と第2DBサーバ64とを接続する通信網である。例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)である。
【0086】
アクセス制御サーバ61と配信状態管理サーバ62と第1DBサーバ63と第2DBサーバ64とは、相互に通信するための送信手段と受信手段とを有する。
【0087】
続いて、第2の実施の形態における配信管理システムの変形1について説明する。
【0088】
変形1における配信管理システム7は、図8に示すように、アクセス制御サーバ61と、配信状態管理サーバ62と、DBサーバ71と、ネットワーク9と、を含んでいる。
【0089】
アクセス制御サーバ61は、上述した図1に示すアクセス制御装置11の機能を有している。
【0090】
配信状態管理サーバ62は、上述した図1に示す配信状態管理装置12の機能を有している。
【0091】
DBサーバ71は、コンテンツ管理DB13と配信状態管理DB14とを含み、アクセス制御サーバ61からの問合せに対してコンテンツ管理DB13を検索して返却する手段を有する。また、配信状態管理サーバ62からの問合せに対して配信状態管理DB14を検索して返却する手段を有する。
【0092】
ネットワーク9は、アクセス制御サーバ61と配信状態管理サーバ62とDBサーバ71とを接続する通信網である。例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)である。
【0093】
アクセス制御サーバ61と配信状態管理サーバ62とDBサーバ71とは、相互に通信するための送信手段と受信手段とを有する。
【0094】
続いて、第2の実施の形態における配信管理システムの変形2について説明する。
【0095】
変形2における配信管理システム8は、図9に示すように、アクセス制御サーバ81と、配信状態管理サーバ82と、ネットワーク9と、を含んでいる。
【0096】
アクセス制御サーバ81は、アクセス制御装置11とコンテンツ管理DB13とを含んでいる。
【0097】
配信状態管理サーバ82は、配信状態管理装置12と配信状態管理DB14とを含んでいる。
【0098】
ネットワーク9は、アクセス制御サーバ81と配信状態管理サーバ82とを接続する通信網である。例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)である。
【0099】
アクセス制御サーバ81と配信状態管理サーバ82とは、相互に通信するための送信手段と受信手段とを有する。
【0100】
次に、本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。
【0101】
第2の実施の形態の動作は、上述した第1の実施の形態の動作と同等であるので、説明を省略する。
【0102】
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について説明する。
【0103】
第2の実施の形態の効果は、アクセス制御に必要なコンテンツ管理情報のみをアクセス制御装置内部で保持しておくことにより、配信管理システム内のネットワーク障害時またはコンテンツ管理DBまたは配信状態管理装置の障害時にもシステムを維持することができることである(可用性の向上)。
【0104】
また、データベースやネットワークを二重化したシステムと比較して小さい規模で構成でき、安価に可用性の向上を提供できることである。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ管理DBの構成を示す図である。
【図3】配信状態管理DBの構成を示す図である。
【図4】制御情報記憶部の構成を示す図である。
【図5】アクセス制御装置11のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明と従来システムとの比較を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における配信管理システムの構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における配信管理システムの変形1の構成を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における配信管理システムの変形2の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0106】
1 配信管理システム
2 配信サーバ
3 Webポータル
4 視聴クライアント
5 ネットワーク
6 配信管理システム
7 配信管理システム
8 配信管理システム
9 ネットワーク
11 アクセス制御装置
12 配信状態管理装置
13 コンテンツ管理DB
14 配信状態管理DB
21 配信サーバ
22 配信サーバ
23 配信サーバ
61 アクセス制御サーバ
62 配信状態管理サーバ
63 第1DBサーバ
64 第2DBサーバ
71 DBサーバ
81 アクセス制御サーバ
82 配信状態管理サーバ
111 要求応答手段
112 情報問合せ手段
113 権限チェック手段
114 アクセス先決定手段
115 制御情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴クライアントとWebポータルと配信管理システムと配信サーバとを備える映像配信システムであって、
前記視聴クライアントは、
視聴希望のコンテンツを選択して当該コンテンツの識別情報であるコンテンツIDを前記Webポータルに送信する手段と、
前記配信管理システムから前記Webポータルを経由して前記配信サーバのアクセス先を受信し、受信したアクセス先で示される前記配信サーバにアクセスする手段と、を有し、
前記Webポータルは、
前記視聴クライアントから前記コンテンツIDを受信し、受信したコンテンツIDを前記配信管理システムに送信する手段を有し、
前記配信管理システムは、
コンテンツの各種情報を管理するコンテンツ管理DB(データベース)と、
前記コンテンツ管理DBからコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベルとを抽出して記憶する制御情報記憶部と、
前記Webポータルから視聴希望のコンテンツIDを受信する手段と、
受信したコンテンツIDに対応する所在情報を前記コンテンツ管理DBから取得することに失敗した場合に、前記制御情報記憶部から当該所在情報を取得する手段と、
取得した所在情報に基づいて前記配信サーバのアクセス先を選択する手段と、
選択したアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有し、
前記配信サーバは、
要求されたコンテンツを前記視聴クライアントに配信する手段を有する、
ことを特徴とする映像配信システム。
【請求項2】
前記配信管理システムは、
前記配信サーバの状態を管理する配信状態管理DBと、
取得した所在情報を基に前記配信状態管理DBから前記配信サーバの状態を読み出し、読み出した前記配信サーバの状態から最適なアクセス先を決定する手段と、
決定した最適なアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の映像配信システム。
【請求項3】
前記Webポータルは、
前記視聴クライアントの権限情報を予め記憶している権限記憶部と、
前記権限記憶部から読み出した権限情報を前記配信管理システムに送信する手段と、を有し、
前記配信管理システムは、
受信したコンテンツIDに対応するセキュリティレベルを前記制御情報記憶部から取得し、取得したセキュリティレベルと受信した権限情報とを比較して前記視聴クライアントのアクセス権限をチェックする手段と、
前記チェックで合格した場合にアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の映像配信システム。
【請求項4】
視聴クライアントとWebポータルと配信管理システムと配信サーバとを備える映像配信システムの映像配信方法であって、
前記視聴クライアントは、
視聴希望のコンテンツを選択して当該コンテンツの識別情報であるコンテンツIDを前記Webポータルに送信し、
前記Webポータルは、
前記視聴クライアントから前記コンテンツIDを受信し、受信したコンテンツIDを前記配信管理システムに送信し、
前記配信管理システムは、
前記Webポータルから視聴希望のコンテンツIDを受信し、
受信したコンテンツIDに対応する所在情報をコンテンツの各種情報を管理するコンテンツ管理DB(データベース)から取得することに失敗した場合に、前記コンテンツ管理DBからコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベルとを抽出して記憶する制御情報記憶部から当該所在情報を取得し、
取得した所在情報に基づいて前記配信サーバのアクセス先を選択し、
選択したアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却し、
前記視聴クライアントは、
前記配信管理システムから前記Webポータルを経由して前記配信サーバのアクセス先を受信し、受信したアクセス先で示される前記配信サーバにアクセスし、
前記配信サーバは、
要求されたコンテンツを前記視聴クライアントに配信する、
ことを特徴とする映像配信方法。
【請求項5】
前記配信管理システムは、
取得した所在情報を基に、前記配信サーバの状態を管理する配信状態管理DBから前記配信サーバの状態を読み出し、読み出した前記配信サーバの状態から最適なアクセス先を決定し、
決定した最適なアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する、
ことを特徴とする請求項4記載の映像配信方法。
【請求項6】
前記Webポータルは、
前記視聴クライアントの権限情報を予め記憶している権限記憶部から読み出した権限情報を前記配信管理システムに送信し、
前記配信管理システムは、
受信したコンテンツIDに対応するセキュリティレベルを前記制御情報記憶部から取得し、取得したセキュリティレベルと受信した権限情報とを比較して前記視聴クライアントのアクセス権限をチェックし、
前記チェックで合格した場合にアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する、
ことを特徴とする請求項4または請求項5記載の映像配信方法。
【請求項7】
視聴クライアントとWebポータルと配信サーバとを含む映像配信システムの配信管理システムであって、
コンテンツの各種情報を管理するコンテンツ管理DB(データベース)と、
前記コンテンツ管理DBからコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベルとを抽出して記憶する制御情報記憶部と、
前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントから視聴希望のコンテンツIDを受信する手段と、
受信したコンテンツIDに対応する所在情報を前記コンテンツ管理DBから取得することに失敗した場合に、前記制御情報記憶部から当該所在情報を取得する手段と、
取得した所在情報に基づいて前記配信サーバのアクセス先を選択する手段と、
選択したアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、
ことを特徴とする配信管理システム。
【請求項8】
前記配信サーバの状態を管理する配信状態管理DBと、
取得した所在情報を基に前記配信状態管理DBから前記配信サーバの状態を読み出し、読み出した前記配信サーバの状態から最適なアクセス先を決定する手段と、
決定した最適なアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項7記載の配信管理システム。
【請求項9】
受信したコンテンツIDに対応するセキュリティレベルを前記制御情報記憶部から取得し、取得したセキュリティレベルと受信した権限情報とを比較して前記視聴クライアントのアクセス権限をチェックする手段と、
前記チェックで合格した場合にアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項7または請求項8記載の配信管理システム。
【請求項10】
視聴クライアントとWebポータルと配信サーバとを含む映像配信システムにおける配信管理システムのプログラムであって、
前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントから視聴希望のコンテンツIDを受信する処理と、
受信したコンテンツIDに対応する所在情報をコンテンツの各種情報を管理するコンテンツ管理DBから取得することに失敗した場合に、前記コンテンツ管理DBからコンテンツIDと所在情報とセキュリティレベルとを抽出して記憶する制御情報記憶部から当該所在情報を取得する処理と、
取得した所在情報に基づいて前記配信サーバのアクセス先を選択する処理と、
選択したアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する処理と、
を行わせることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
取得した所在情報を基に、前記配信サーバの状態を管理する配信状態管理DBから前記配信サーバの状態を読み出し、読み出した前記配信サーバの状態から最適なアクセス先を決定する処理と、
決定した最適なアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する処理と、
を行わせることを特徴とする請求項10記載のプログラム。
【請求項12】
受信したコンテンツIDに対応するセキュリティレベルを前記制御情報記憶部から取得し、取得したセキュリティレベルと受信した権限情報とを比較して前記視聴クライアントのアクセス権限をチェックする処理と、
前記チェックで合格した場合にアクセス先を前記Webポータルを経由して前記視聴クライアントに返却する処理と、
を行わせることを特徴とする請求項10または請求項11記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−177950(P2008−177950A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−10695(P2007−10695)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】