説明

景品交換システム

【課題】持玉が計数データ化されている場合であっても、景品交換処理を簡易な操作で可能とする。
【解決手段】記憶媒体1とユニット2とサーバ3と会員カード23とから構成されており、サーバ3がサーバ持玉数情報記憶手段16に記憶された遊技媒体の数と景品情報記憶手段17に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から交換遊技媒体数を減算する減算処理を行い、当該遊技媒体の数が当該交換遊技媒体数に対して不足した場合、貯玉数情報記憶手段25に記憶された遊技媒体の数を参照して当該遊技媒体の数から不足した分の交換遊技媒体数を減算する減算処理をさらに行う構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品と、その景品との交換の対価として遊技媒体を用いる景品交換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、荷台に小景品を載せて従業員が遊技場内を巡回し、遊技者に呼び止められたらその場で小景品と、当該小景品との交換に必要な量の遊技媒体とを交換する、いわゆるワゴンサービスが行われている。しかしながら、近年、遊技機近傍に計数機を設け、遊技の結果得たパチンコ玉等の遊技媒体をその計数機で計数して、その計数データを会員カード等の記憶媒体を介して保有する、いわゆる各台計数機システムが広まりつつある。この各台計数機システムでは、上述したようにパチンコ玉を各台計数機で計数して計数データとしてしまうため、ワゴンサービスでの景品交換に不便が生じていた。また、各会員が当該遊技場に預けている貯玉を用いて小景品と交換する場合にも、一旦貯玉再プレイを行って遊技媒体の払出を受け、その払い出された遊技媒体で交換を行わなければならず、貯玉データをそのまま小景品との景品交換に用いることができないという不便が生じていた。
【0003】
なお、遊技機の上皿等にパチンコ玉等の遊技媒体が残っていれば、それを用いることで従来と同様のワゴンサービスを遊技場が提供することができるが、小景品との交換に必要な玉数が遊技機の上皿等に残っていることが条件となり、ワゴンサービスの提供が限定的となって、遊技者に対するサービスの質の低下が懸念される。一方、従来から例えば、特許文献1に示すように、携帯端末装置(ハンディターミナル)を用いて景品交換を行う技術が知られている。
【特許文献1】特開2006−325929
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この特許文献1に示すものでは、ハンディターミナルを必要とするため、装置のコストが高くなる。また、交換に際してハンディターミナルに必要な情報を入力しなければならないため、極力短時間で済ませるべき小景品の交換に時間がかかるものとなり、遊技者の遊技に対する興趣を減殺しかねないという課題を有している。
【0005】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、いわゆるワゴンサービスにおける景品交換処理を極力簡易なものとすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、遊技機に対応して設けられる情報処理装置と、各情報処理装置と通信可能に接続されている管理装置とからなる景品交換システムであって、
景品を識別する景品識別情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記遊技機での遊技の結果遊技者の保有となった遊技媒体の数を記憶する持玉数情報記憶手段と、
前記景品識別情報と関連付けられた景品情報を記憶する景品情報記憶手段と、
前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数から景品交換に必要な交換遊技媒体数を減算処理するとともに、前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報の更新処理を行う景品交換処理手段と、を有し、
前記入力手段は前記情報処理装置に設けられ、
前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行う、景品交換システムとした。
【0007】
請求項2の発明では、会員用記憶媒体と、遊技機に対応して設けられる情報処理装置と、各情報処理装置と通信可能に接続されている管理装置とからなる景品交換システムであって、
前記会員用記憶媒体に記憶された会員識別情報を読み取り可能な会員用記憶媒体読み取り手段と、
景品を識別する景品識別情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記会員識別情報と関連付けられた、各遊技者が遊技場に預けている遊技媒体の数を記憶する貯玉数情報記憶手段と、
前記景品識別情報と関連付けられた景品情報を記憶する景品情報記憶手段と、
前記貯玉数情報記憶手段に記憶された当該遊技者の遊技媒体の数から景品交換に必要な交換遊技媒体数を減算処理するとともに、前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報の更新処理を行う景品交換処理手段と、を有し、
前記入力手段及び前記会員用記憶媒体読み取り手段は前記情報処理装置に設けられ、
前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記貯玉数情報記憶手段に記憶された当該遊技者の遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行う、景品交換システムとした。
【0008】
請求項3の発明では、記憶媒体と、この記憶媒体を読み取り可能な読み取り手段とを更に設け、前記読み取り手段は前記情報処理装置に設けられ、
前記読み取り手段が前記記憶媒体を読み取るとともに前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段、又は前記貯玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行う、請求項1又は2に記載の景品交換システムとした。
【0009】
請求項4の発明では、前記入力手段によって入力された前記景品識別情報を少なくとも含む減算玉数情報を記憶する減算玉数情報記憶手段と、
前記記憶媒体を読み取り可能な景品交換処理装置とを更に設け、
当該景品交換処理装置は前記管理装置と通信可能に接続されており、
前記読み取り手段が前記記憶媒体を読み取るとともに前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段、又は前記貯玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理を行うとともに、前記減算玉数情報を前記減算玉数情報記憶手段に記憶し、
前記景品交換処理装置が前記記憶媒体を読み取ったとき、前記景品交換処理手段は、前記減算玉数情報記憶手段に記憶された前記減算玉数情報を参照して前記景品情報の更新処理を行う、請求項3に記載の景品交換システムとした。
【0010】
請求項5の発明では、会員用記憶媒体と、前記会員用記憶媒体に記憶された会員識別情報を読み取り可能な会員用記憶媒体読み取り手段と、前記会員識別情報と関連付けられた、各遊技者が遊技場に預けている遊技媒体の数を記憶する貯玉数情報記憶手段とを更に設け、
前記会員用記憶媒体読み取り手段は前記情報処理装置に設けられ、
前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理を行い、当該遊技媒体の数が当該交換遊技媒体数に対して不足した場合、前記貯玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数を参照して当該遊技媒体の数から不足した分の交換遊技媒体数を減算する減算処理をさらに行う、請求項1、3、4のいずれかに記載の景品交換システムとした。
【0011】
請求項6の発明では、前記入力手段は、景品を識別する景品識別情報の入力を受け付けるとともに、貯玉減算信号の入力を受け付け、
前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理を行い、当該遊技媒体の数が当該交換遊技媒体数に対して不足した場合、前記入力手段が貯玉減算信号の入力を受け付けると、前記貯玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数を参照して当該遊技媒体の数から不足した分の交換遊技媒体数を減算する減算処理をさらに行う、請求項5に記載の景品交換システムとした。
【発明の効果】
【0012】
請求項1、3〜6の発明によれば、持玉が計数データ化されている場合であっても、いわゆるワゴンサービスにおける景品交換処理を極力簡易な操作で行うことができ、便宜である。
【0013】
また、請求項2〜6の発明によれば、各会員が遊技場に預けている貯玉によっても、いわゆるワゴンサービスにおける景品交換処理を極力簡易な操作で行うことができ、便宜である。
【0014】
また特に、請求項5及び6の発明によれば、景品交換遊技媒体数が持玉だけでは足りなかった場合に、貯玉を加算する構成となっており、持玉と貯玉を連携して使用することができ、便宜である。また特に、請求項6の発明によれば、景品交換の際に、遊技者が自己の貯玉を利用するか否かを選択することができ、便宜である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、遊技機に対応して設けられる情報処理装置と、各情報処理装置と通信可能に接続されている管理装置とからなる景品交換システムであって、景品を識別する景品識別情報の入力を受け付ける入力手段と、前記遊技機での遊技の結果遊技者の保有となった遊技媒体の数を記憶する持玉数情報記憶手段と、前記景品識別情報と関連付けられた景品情報を記憶する景品情報記憶手段と、前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数から景品交換に必要な交換遊技媒体数を減算処理するとともに、前記景品情報記憶手段に記憶された在庫情報の更新処理を行う景品交換処理手段と、を有し、前記入力手段は前記情報処理装置に設けられ、前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行う構成とすることによって、持玉が計数データ化されている場合であっても、いわゆるワゴンサービスにおける景品交換処理を極力簡易な操作で行うことができ、便宜である。
【実施例1】
【0016】
図1は、景品交換システムAの全体を示す概念図である。景品交換システムAは、記憶媒体1と情報処理装置の一例としてのユニット2と管理装置の一例としてのサーバ3と会員用記憶媒体の一例としての会員カード23とから構成されている。ユニット2とサーバ3とは、通信回線を通じて接続されており、情報及び信号の送受信が可能である。記憶媒体1は、内部に情報を書込み、また内部に記憶された情報を読出すことのできる媒体であればよく、例えば、集積回路を組み込んだICカード、ICコインや磁気テープを用いた磁気カード、磁気コイン等により実現可能である。特に、記憶媒体1は、記憶媒体1に割り振られた固有の識別情報を記憶する識別情報記憶手段4を有している。景品交換システムAは、後述するように、記憶媒体1に記憶された識別情報を基に、景品名称、単価情報、景品コード等の景品情報を導き出し、交換遊技媒体数を特定する構成であるため、記憶媒体1は各景品に対応して設けられている。なお、本実施例においては、景品交換処理手段の一例として、サーバ3がサーバ持玉数情報記憶手段16、又は貯玉数情報記憶手段25に記憶された遊技媒体の数と景品情報記憶手段17に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行うよう構成している。
【0017】
ユニット2はいずれも、図2に示すように遊技場に複数設けられた各遊技機5に対応して設けられている台間機であり、現金が投入されると一定の遊技媒体を貸し出す、遊技媒体貸出機としての機能、及び遊技の結果遊技者の保有となった持玉を払い出す機能も備えている。
【0018】
ユニット2は、図2に示すように夫々計数機6と接続されている。計数機6は遊技機5から払い出された遊技媒体を計数し、所定のタイミングで計数結果をユニット2の持玉数情報記憶手段8に送信し、持玉数情報記憶手段8はこれらの計数結果を順次受信して、持玉数を累積的に記憶する。ここにいう所定のタイミングとは、例えば計数機6が遊技媒体を検知したタイミングとすることができる。なお、同様にこれらの計数結果はサーバ3のサーバ持玉数情報記憶手段16にも所定のタイミングで送信され、サーバ持玉数情報記憶手段16にも各ユニット2の持玉数が記憶されている。ここにいう所定のタイミングとは、例えば遊技機5やユニット2に設けられた返却操作手段(図示省略。記憶媒体1や会員カード23をユニット2から排出させる指令を入力するボタン。)が操作されたタイミングとすることができる。また、ユニット2は読み取り手段7、持玉数情報記憶手段8、制御手段9、貸出レート情報記憶手段10、表示手段12、会員カード読み取り手段28を備えている。
【0019】
読み取り手段7は、記憶媒体1と有線又は無線通信を行い、記憶媒体1の識別情報記憶手段4に記憶されている識別情報を読み取る。
【0020】
持玉数情報記憶手段8及び貸出レート情報記憶手段10は、例えば、大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができる。持玉数情報記憶手段8は、計数機6で計数した遊技媒体数、当該遊技者のいわゆる持玉数が記憶されている。貸出レート情報記憶手段10は、当該ユニット2に対応して設けられている遊技機5が、パチンコ機であれば例えば、パチンコ玉1個につき1円あるいは4円、または遊技機5がスロットマシンであれば例えば、メダル1枚につき5円あるいは20円といった、当該ユニット2に対応して設けられている遊技機5における遊技媒体の貸出比率(=貸出レート情報)が記憶されている。
【0021】
また記録媒体(メディア)へのアクセスを実現するための外部記憶ドライブを備えれば、記録媒体に記録されたプログラム等をユニット2のシステムにロードすることができる。記録媒体には、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、PCカード、DVD、ICメモリーカード、MO、メモリースティック等が含まれる。
【0022】
制御手段9は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。特に制御手段9は、表示手段12に種々の情報を表示させ、また記憶媒体1から読み取った識別情報、貸出レート情報、ユニット2の装置番号、会員カード23の会員識別情報をサーバ3に送信する。更に、制御手段9は、最新の持玉数を受信して、持玉数情報記憶手段8の持玉数を更新して記憶させる。
【0023】
表示手段12は、各種の情報、例えば遊技に関する情報や遊技機5の稼働情報を表示したり、ユニット2を制御するコマンドやそれに対する応答出力等を表示したりする、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ、セグメント等である。特に、表示手段12は持玉数情報記憶手段8に記憶されている持玉数、処理完了、エラー等を表示する。
【0024】
会員カード読み取り手段28は、会員カード23と有線又は無線通信を行い、会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報を読み取る。なお、本実施例では一例として、会員カード23挿入式の会員カード読み取り手段28を示しているが、この構成に限定されるわけではなく、近接式の会員カード読み取り手段28であっても良い。
【0025】
サーバ3は、プログラム制御により動作するコンピュータであり、特に識別情報記憶手段13、識別情報認証手段14、サーバ演算手段15、サーバ持玉数情報記憶手段16、景品情報記憶手段17、貯玉数情報記憶手段25を備えている。
【0026】
識別情報記憶手段13は、例えば、大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができ、特に当該遊技場で用いられている全ての記憶媒体1の識別情報が記憶されている。
【0027】
識別情報認証手段14及びサーバ演算手段15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。特に識別情報認証手段14は、識別情報記憶手段13から各記憶媒体1の識別情報を呼び出して、記憶媒体1から読み取った識別情報と一致するか否か認証する。
【0028】
特にサーバ演算手段15は、識別情報認証手段14による認証が一致した場合には、ユニット2の装置番号に基づき、サーバ持玉数情報記憶手段16内を検索し、当該ユニット2の持玉数を特定する。また、景品情報記憶手段17に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した識別情報と、景品情報に付随して記憶されている識別情報とを比較して、一致する景品情報を検索する。一致する景品情報が見つかった場合には、当該景品情報の中から受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定し、当該景品情報の在庫数から1を減ずると共に、売上数に1を加算更新する。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。
【0029】
そして、特定した当該ユニット2の持玉数から、特定した交換遊技媒体数を減算して、減算後の持玉数を算出する。更に、この減算後の持玉数を、サーバ持玉数情報記憶手段16に当該ユニット2の持玉数として更新して記憶し、持玉数と処理完了通知をユニット2に送信する。また算出した持玉数がマイナスになった場合には、会員カード23がユニット2の会員カード読み取り手段28に挿入され、当該遊技者の貯玉数が特定されていることを条件として、当該貯玉数から持玉マイナス分の玉数を減算し、減算後の貯玉数を算出し、当該貯玉数を貯玉数情報記憶手段25に当該遊技者の減算後の貯玉数として更新して記憶する。
【0030】
サーバ持玉数情報記憶手段16、景品情報記憶手段17、貯玉数情報記憶手段25は例えば、大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができる。サーバ持玉数情報記憶手段16は特に、遊技場に設けられた各ユニット2の持玉数を所定のタイミングで更新して記憶する。
【0031】
景品情報記憶手段17は図3に示すように、記憶媒体1の識別情報毎に区分けして、景品名称、単価情報、景品コード、交換数、在庫数、売上数等が記憶されている。従って、識別情報を基に検索すれば、当該識別情報から例えば、景品名称「タバコA」、単価「130円」、景品コード「0001」、交換数「パチンコ玉1個=1円の場合130個、メダル1枚=5円の場合26枚」、在庫数「456個」等の情報を導き出すことができる。なお、景品名称は当該景品の具体的名称を示している。また、単価情報は当該景品1個あたりの価格を示す。また、景品コードは遊技場における管理上、各景品を識別するための文字、図形、記号又はこれらの組み合わせからなる情報である。交換数は、当該景品をどの程度の量のパチンコ玉又はスロットマシン用のメダルと交換するかを示している。在庫数は当該景品の残存数であり、売上数はここではその日のその時点における当該景品の出庫数を示している。すなわち、景品情報が更新され、ある景品の出庫数が増加すると、これに比例して在庫数は減少する。
【0032】
貯玉数情報記憶手段25には特に、当該遊技場の会員カード23を所有する遊技者の貯玉を会員識別情報毎に記憶しており、会員識別情報を基に検索すれば、当該遊技者の貯玉数を導き出すことができる。
【0033】
会員カード23は、内部に情報を書込み、また内部に記憶された情報を読出すことのできる媒体であればよく、例えば、集積回路を組み込んだICカードや磁気テープを用いた磁気カード等により実現可能である。特に、会員カード23は、会員カード23に割り振られた固有の会員識別情報を記憶する会員識別情報記憶手段24を有している。なお、本実施例では会員カード23はカード形式としているが、ICコイン等でも良い。
【0034】
次に、景品交換システムAの具体的な処理の流れを図4〜図6を用いて説明する。まず図4に示すように、景品を交換する処理をユニット2に行わせる場合には、当該遊技場の従業員等が読み取り手段7に記憶媒体1を翳すと、制御手段9は読み取り手段7を通じて、記憶媒体1の識別情報記憶手段4に記憶されている識別情報を読み取る(ステップS101)。また貸出レート情報記憶手段10から貸出レート情報を呼び出す。そして制御手段9は、識別情報、貸出レート情報、ユニット2の装置番号を、サーバ3に送信する(ステップS102)。識別情報を受信したサーバ3の識別情報認証手段14は、識別情報記憶手段13に記憶されている各識別情報を呼び出して、受信した識別情報と一致するか否かを認証する(ステップS103)。認証の結果、一致した場合には、サーバ演算手段15は受信したユニット2の装置番号に基づき、サーバ持玉数情報記憶手段16を検索し、当該ユニット2の持玉数を特定する(ステップS104)。一方、不一致の場合には、図5に示すように、識別情報認証手段14はエラー信号をユニット2に送信し、再度記憶媒体1を読み取り手段7に翳す旨を表示手段12に表示させる(ステップS105)。次にサーバ演算手段15は、景品情報記憶手段17に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した識別情報と、景品情報に関連付けて記憶されている識別情報とを比較して、一致する識別情報を検索する。一致する識別情報が見つかった場合には、当該識別情報に係る景品情報の中から受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定する(ステップS106)。例えば、単価情報が「130円」で受信した貸出レート情報が「4円」の場合には、交換遊技媒体数は「33」となる。そしてサーバ演算手段15は、特定した当該ユニット2の持玉数から特定した交換遊技媒体数を減算して、減算後の持玉数を算出するとともに(ステップS107)、景品情報の当該景品の在庫数から1を減ずるとともに売上数に1を加算して景品情報を更新する(ステップS108)。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。また、本実施例では交換遊技媒体数について端数切上げとしているが、これに限られるものではなく、端数切捨てとしたり、予め端数が出ないよう単価などの設定を行うように構成することができる。
【0035】
更に、サーバ演算手段15は減算後の持玉数を、サーバ持玉数情報記憶手段16に当該ユニット2の持玉数として更新して記憶し(ステップS110)、減算後の持玉数と処理完了通知をユニット2に送信する。ユニット2の制御手段9は、減算後の持玉数を受信して、持玉数情報記憶手段8の持玉数を更新して記憶し、減算後の持玉数と処理が完了した旨を表示手段12に表示させる(ステップS111及びステップS112)。
【0036】
一方、サーバ演算手段15で算出した持玉数がマイナスになった場合には(ステップS109でYES)、図6に示すように、あらかじめ会員カード23がユニット2の会員カード読み取り手段28に挿入されていることを条件として、ユニット2の制御手段9は、当該会員カード23を読み取り(ステップS113)、サーバ演算手段15は、当該会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報に基づいて、貯玉数情報記憶手段25内を検索して、当該遊技者の貯玉数を特定する(ステップS114)。そして、サーバ演算手段15は貯玉数と上述のマイナス分の交換遊技媒体数とを比較し、貯玉数≧マイナス分の交換遊技媒体数であることを条件として、マイナス分を当該特定した貯玉数から減算し(ステップS116)、この減算による減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に更新記憶する(ステップS117)。また、減算後の持玉数をサーバ持玉数情報記憶手段16に更新記憶する(ステップS118)。次に、上記減算処理の結果である減算後の持玉数、減算後の貯玉数、及び処理完了通知をユニット2に送信する。これらを受信したユニット2は、減算後の持玉数、減算後の貯玉数及び処理が完了した旨を表示手段12に表示する(ステップS119及びステップS120)。また、貯玉数からの減算処理において、サーバ演算手段15は、その減算結果がマイナスになると判断した場合には(ステップS115でYES)、ユニット2にエラー信号を送信する。エラー信号を受信した制御手段9は、表示手段12にその旨を表示させる。
【0037】
なお、一般的には遊技場の会員は会員カード23を所持していれば、遊技の前にユニット2の会員カード読み取り手段28に当該会員カード23を挿入するので、これが挿入された時点で当該会員カード23を読み取って会員識別情報をユニット2で保持すると共にサーバ3に送信し、貯玉数情報記憶手段25を検索して当該会員の貯玉数情報を特定してユニット2に送信し、ユニット2の表示手段12に当該貯玉数を表示させる構成としてもよい。このように構成することで、サーバ演算手段15で算出した持玉数がマイナスになり、サーバ演算手段15からその旨を知らせる持玉マイナス信号を受信したときに改めて会員カード23を読み取らなくても、貯玉数からの減算を行うことができる。また、会員カード23挿入時に読み取った会員識別情報と当該会員カード23が挿入されているユニット2の装置番号とを関連付けて予めサーバ3に記憶しておけば、持玉からの減算時に不足があったとき、ユニット2に問い合わせることなく自動的に当該不足分を貯玉数から減算することができる。
【0038】
また、持玉からの減算で交換遊技媒体数が不足した場合、貯玉からの減算を行うか否かを選択可能な構成にしてもよい。この場合、例えばサーバ3からの持玉マイナス信号の受信時に、ユニット2の表示手段12に貯玉から減算を行うか否かを表示し、貯玉から減算を行う場合には、遊技者又は従業員に入力手段(図示省略)を操作させ、貯玉減算信号を入力させるように構成することができる。
【0039】
このように景品交換システムAを構成することによって、持玉が計数データ化されている場合であっても、いわゆるワゴンサービスにおける景品交換処理を極力簡易な操作で行うことができ、便宜である。
【0040】
また、ユニット2に記憶されている持玉だけでは、景品の交換遊技媒体数が足りない場合には、当該遊技場の会員カード23がユニット2の会員カード読み取り手段28に挿入されており、貯玉数が存在すれば、貯玉も加えることができるため、持玉と貯玉を連携させて使用でき、便宜である。
【0041】
また本実施例では、貸出レート情報記憶手段10をユニット2に設け、貸出レート情報をサーバ3に送信する構成を示したが、この構成に限定されるわけではなく、サーバ3にサーバ貸出レート情報記憶手段(図示省略)を設ける構成としても良い。この場合のサーバ貸出レート情報記憶手段には、各ユニット2の貸出レートが記憶されており、サーバ演算手段15は各ユニット2の貸出レートを適宜呼び出して、交換遊技媒体数を特定する。
【0042】
更に本実施例では、貯玉から減算する場合、あらかじめユニット2の会員カード読み取り手段28に会員カード23が挿入されていることを条件としているが、これに限定されるものではなく、例えば、持玉数からの減算処理で不足が出た場合に、会員カード23をユニット2の会員カード読み取り手段28に挿入、近接させる等の構成としても良い。この場合は、持玉数からの減算処理で不足が出た場合、その旨をユニット2の表示手段12に表示させて会員カード23の挿入、近接等を促し、一定時間以内に会員カード23の挿入、近接等がなかった場合はエラー処理とし、一定時間以内に会員カード23の挿入、近接等を会員カード読み取り手段28が認識した場合には、処理を継続する。
【0043】
また、本実施例ではユニット2の持玉数記憶手段8に記憶されている持玉だけでは、交換遊技媒体数に足りない場合には、サーバ3の貯玉数情報記憶手段25に記憶されている貯玉も加えることができる構成を示したが、この構成に限らず、持玉数記憶手段8に記憶されている持玉のみを景品の交換遊技媒体数として使用する構成としても良い。
【0044】
また、本実施例では貸出レートに基づいて交換数を特定しているが、その都度景品の単価を貸出レートで除して、或いは等価交換でない場合は景品の単価を貸出レートで除して、さらに所要の掛け率を乗算して、景品との交換に必要な交換遊技媒体数を算出するよう構成してもよい。この場合、景品情報には交換数の項目を設ける必要はない。
【0045】
なお、本実施例においては、識別情報記憶手段13及び識別情報認証手段14をサーバ3に設ける構成としたが、各ユニット2に識別情報記憶手段13及び識別情報認証手段14を設ける構成としても良い。その場合には図7に示すように、遊技者がいない遊技場の開店前や閉店後に定期的に、サーバ3から当該遊技場で使用している全ての記憶媒体1の識別情報を送信して、各ユニット2の識別情報記憶手段13に更新して記憶させる。また、本実施例では計数機6で計数した持玉数に基づいて景品交換する場合について説明したが、いわゆる封入式遊技機の場合であっても適用可能であることは明らかである。更に、上記実施例では遊技媒体としてパチンコ玉を例としたが、スロットマシン用のメダルに基づいて景品交換する場合にも適用可能である。また、上記実施例1では、1つの装置内に各記憶手段をそれぞれ設ける構成としているが、1つの装置内に1つの記憶手段を設け、この1つの記憶手段にそれぞれの記憶領域を設ける構成としてもよい。また、上記実施例1では、記憶媒体固有の識別情報を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば遊技場で記憶させた識別情報等でもよく、記憶媒体を識別できる情報であればいずれの情報を用いても良い。
【0046】
また、本実施例ではサーバ3にサーバ持玉数情報記憶手段16を設け、これに記憶された持玉数を参照して持玉数からの減算処理を行うこととしているが、ユニット2に設けた持玉数情報記憶手段8を参照して持玉数からの減算処理を行う構成としても良い。この場合、サーバ持玉数情報記憶手段16は必ずしも設ける必要はない。
【実施例2】
【0047】
上記実施例1では持玉のみ、或いは持玉が不足した場合に貯玉を用いて景品交換を行う場合を説明したが、本実施例では貯玉のみを用いて景品交換を行う場合を説明する。なお、実施例1と同じ機能を有する構成要素については同じ符号を用い、詳細な説明も省略する。
【0048】
図8は、景品交換システムBの全体を示す概念図である。景品交換システムBは、記憶媒体1と情報処理装置の一例としてのユニット32と管理装置の一例としてのサーバ33と会員用記憶媒体の一例としての会員カード23とから構成されている。ユニット32とサーバ33とは、通信回線を通じて接続されており、情報及び信号の送受信が可能である。なお、本実施例においては、景品交換処理手段の一例として、サーバ33が貯玉数情報記憶手段25に記憶された遊技媒体の数と景品情報記憶手段17に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行うよう構成している。
【0049】
ユニット32はいずれも、図9に示すように遊技場に複数設けられた各遊技機5に対応して設けられている台間機であり、現金が投入されると一定の遊技媒体を貸し出す、遊技媒体貸出機としての機能を備えている。また、ユニット32は読み取り手段7、制御手段39、貸出レート情報記憶手段10、表示手段42、会員カード読み取り手段28を備えている。
【0050】
制御手段39は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。特に制御手段39は、表示手段42に種々の情報を表示させ、また記憶媒体1から読み取った識別情報、貸出レート情報、会員カード23から読み取った会員識別情報を、サーバ33に送信する。表示手段42は、各種の情報、例えば遊技に関する情報や遊技機5の稼働情報を表示したり、ユニット32を制御するコマンドやそれに対する応答出力等を表示したりする、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ、セグメント等である。特に、表示手段42は当該遊技者の貯玉数、処理完了、エラー等を表示する。
【0051】
サーバ33は、プログラム制御により動作するコンピュータであり、特に識別情報記憶手段13、識別情報認証手段14、サーバ演算手段45、景品情報記憶手段17、貯玉数情報記憶手段25を備えている。
【0052】
サーバ演算手段45は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。サーバ演算手段45は、識別情報認証手段14による認証が一致した場合には、受信した会員識別情報に基づき、貯玉数情報記憶手段25内を検索し、当該遊技者の貯玉数を特定する。また、景品情報記憶手段17に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した識別情報と、景品情報に付随して記憶されている識別情報とを比較して、一致する景品情報を検索する。一致する景品情報が見つかった場合には、当該景品情報の中から受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定し、当該景品情報の在庫数から1を減ずると共に、売上数に1を加算更新する。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。
【0053】
そして、特定した当該遊技者の貯玉数から、特定した交換遊技媒体数を減算して、減算後の貯玉数を算出する。更に、この減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に当該遊技者の貯玉数として更新して記憶し、貯玉数と処理完了通知をユニット32に送信する。
【0054】
次に、景品交換システムBの具体的な処理の流れを、図10〜図11を用いて説明する。まず図10に示すように、景品を交換する処理をユニット32に行わせる場合には、当該遊技場の従業員等が読み取り手段7に記憶媒体1を翳すと、制御手段39は読み取り手段7を通じて、記憶媒体1の識別情報記憶手段4に記憶されている識別情報を読み取る(ステップS201)。また、制御手段39は会員カード読み取り手段28を通じて、会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報を読み取る(ステップS202)。なお、会員カード23がユニット32の会員カード読み取り手段28に挿入されていない場合は、会員カード23の挿入を促す表示を表示手段42に表示させるように構成することもできる。さらに、貸出レート情報記憶手段10から貸出レート情報を呼び出す。そして制御手段39は、識別情報、貸出レート情報、会員識別情報を、サーバ33に送信する(ステップS203)。識別情報を受信したサーバ33の識別情報認証手段14は、識別情報記憶手段13に記憶されている各識別情報を呼び出して、受信した識別情報と一致するか否かを認証する(ステップS204)。認証の結果、一致した場合には、サーバ演算手段45は受信した会員識別情報に基づき、貯玉数情報記憶手段25を検索し、当該遊技者の貯玉数を特定する(ステップS205)。一方、不一致の場合には、図11に示すように、識別情報認証手段14はエラー信号をユニット32に送信し、再度記憶媒体1を読み取り手段7に翳す旨を表示手段42に表示させる(ステップS206)。
【0055】
次にサーバ演算手段45は、景品情報記憶手段17に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した識別情報と、景品情報に関連付けて記憶されている識別情報とを比較して、一致する識別情報を検索する。一致する識別情報が見つかった場合には、当該識別情報に係る景品情報の中から受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定する(ステップS207)。例えば、単価情報が「130円」で受信した貸出レート情報が「4円」の場合には、交換遊技媒体数は「33」となる。そしてサーバ演算手段45は、特定した当該遊技者の貯玉数から特定した交換遊技媒体数を減算して、減算後の貯玉数を算出するとともに(ステップS208)、景品情報の当該景品の在庫数から1を減ずるとともに売上数に1を加算して景品情報を更新する(ステップS209)。ここで、図示していないが、ステップS208において貯玉数が交換遊技媒体数に満たない場合には、その旨をユニット32に送信し、ユニット32は表示手段42で貯玉数が交換遊技媒体数に満たない旨の表示を行うことにより処理を終了する。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。また、本実施例では交換遊技媒体数について端数切上げとしているが、これに限られるものではなく、端数切捨てとしたり、予め端数が出ないよう単価などの設定を行うように構成することができる。
【0056】
更に、サーバ演算手段45は減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に当該遊技者の貯玉数として更新して記憶し(ステップS210)、減算後の貯玉数と処理完了通知をユニット32に送信する。ユニット32の制御手段39は、減算後の貯玉数と処理が完了した旨を表示手段42に表示させる(ステップS211及びステップS212)。
【0057】
このように景品交換システムBを構成することによって、各会員が遊技場に預けている貯玉によっても、いわゆるワゴンサービスにおける景品交換処理を極力簡易な操作で行うことができ、便宜である。
【0058】
なお、景品交換システムBの上記以外の構成及び作用は、実施例1の景品交換システムAと同様である。
【実施例3】
【0059】
上記実施例1、2では各景品に対応した記憶媒体1を設け、この記憶媒体を用いて景品交換を行う構成を説明したが、本実施例では記憶媒体1を共通化した構成例を説明する。なお、実施例1又は2と同じ機能を有する構成要素については同じ符号を用い、詳細な説明も省略する。
【0060】
図12は、景品交換システムCの全体を示す概念図である。景品交換システムCは、記憶媒体1と情報処理装置の一例としてのユニット52と管理装置の一例としてのサーバ53と、会員用記憶媒体の一例としての会員カード23から構成されている。ユニット52とサーバ53は通信回線を通じて接続されており、情報及び信号の送受信が可能である。なお、本実施例においては、景品交換処理手段の一例として、ユニット52が持玉数情報記憶手段8、又は貯玉数情報記憶手段25に記憶された遊技媒体の数と景品情報記憶手段67に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から交換遊技媒体数を減算する減算処理を行い、サーバ53が前記景品情報の更新処理を行うよう構成している。
【0061】
ユニット52はいずれも、遊技場に複数設けられた各遊技機(図示省略)に対応して設けられている台間機であり、現金が投入されると一定の遊技媒体を貸し出す、遊技媒体貸出機としての機能、及び遊技の結果遊技者の保有となった持玉を払い出す機能も備えている。
【0062】
ユニット52は、夫々計数機6と接続されている。計数機6は遊技機(図示省略)から払い出された遊技媒体を計数し、所定のタイミングで計数結果をユニット52の持玉数情報記憶手段8に送信し、持玉数情報記憶手段8はこれらの計数結果を順次受信して、持玉数を累積的に記憶する。また、ユニット52は読み取り手段7、持玉数情報記憶手段8、制御手段59、貸出レート情報記憶手段10、入力手段61、表示手段62、識別情報記憶手段13、識別情報認証手段14、会員カード読み取り手段28を備えている。
【0063】
制御手段59は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。特に制御手段59は、表示手段62に種々の情報を表示させる。また景品コード、貸出レート情報、会員識別情報、貯玉減算玉数、減算完了通知等をサーバ53に送信する。更に、制御手段59は、ユニット52の持玉数から、受信した交換遊技媒体数を減算して、減算後の持玉数を算出する。更に、この減算後の持玉数を、持玉数情報記憶手段8に更新して記憶する。
【0064】
入力手段61は、遊技場の従業員等から情報を受け付ける、例えばテンキー、タッチパネル等で構成されている。特に入力手段61は、遊技場の従業員等から景品コード、処理の実行の入力を受け付ける。なお、景品コードは遊技場における管理上、各景品を識別するための文字、図形、記号又はこれらの組み合わせからなる情報である。
【0065】
表示手段62は、各種の情報、例えば遊技に関する情報や遊技機の稼働情報を表示したり、ユニット52を制御するコマンドやそれに対する応答出力等を表示したりする、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ、セグメント等である。特に、表示手段62は持玉数情報記憶手段8に記憶されている持玉数、減算後の持玉数及び貯玉数、処理完了、エラー等を表示する。
【0066】
サーバ53は、プログラム制御により動作するコンピュータであり、特にサーバ演算手段65、景品情報記憶手段67、貯玉数情報記憶手段25を備えている。
【0067】
サーバ演算手段65は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。またサーバ演算手段65は、景品情報記憶手段67に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に付随して記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品情報を検索する。一致する景品情報が見つかった場合には、当該景品情報の中から受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定し、当該交換遊技媒体数をユニット52に送信する。
【0068】
またサーバ演算手段65は、減算完了通知及び景品コードを受信すると、景品情報記憶手段67に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードと関連付けて記憶されている景品情報の当該景品の在庫数から1を減ずるとともに売上数に1を加算して景品情報を更新する。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。そしてサーバ演算手段65は処理完了通知をユニット52に送信する。
【0069】
またサーバ演算手段65は、会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報に基づいて、貯玉数情報記憶手段25内を検索して、当該遊技者の貯玉数を特定する。そして特定した貯玉数をユニット52に送信する。
【0070】
またサーバ演算手段65は、貯玉数情報記憶手段25に記憶されている当該遊技者の貯玉数から、受信した貯玉減算玉数を減算して、減算後の貯玉数を算出し、減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に更新して記憶させる。
【0071】
景品情報記憶手段67は例えば、大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができる。特に景品情報記憶手段67は図13に示すように、景品コード毎に区分けして、景品名称、単価情報、交換数、在庫数、売上数等が記憶されている。従って、景品コードを基に検索すれば、当該景品コード「0001」から例えば、景品名称「タバコA」、単価「130円」、交換数「パチンコ玉1個=1円の場合130個、メダル1枚=5円の場合26枚」、在庫数「456個」等の情報を導き出すことができる。なお、景品名称は当該景品の具体的名称を示している。また、単価情報は当該景品1個あたりの価格を示す。また、交換数は交換遊技媒体数と同義であり、当該景品をどの程度の量のパチンコ玉又はスロットマシン用のメダルと交換するかを示している。在庫数は当該景品の残存数であり、売上数はここではその日のその時点における当該景品の出庫数を示している。すなわち、景品情報が更新され、ある景品の出庫数が増加すると、これに比例して在庫数は減少する。
【0072】
次に、景品交換システムCの具体的な処理の流れを図14〜図16を用いて説明する。まず図14に示すように、当該遊技場の従業員等が読み取り手段7に記憶媒体1を翳すと、制御手段59は読み取り手段7を通じて、記憶媒体1の識別情報記憶手段4に記憶されている識別情報を読み取る(ステップS301)。識別情報を受信した識別情報認証手段14は、識別情報記憶手段13に記憶されている各識別情報を呼び出して、受信した識別情報と一致するか否かを認証する(ステップS302)。認証の結果、一致した場合には認証完了信号を制御手段59に送信し、制御手段59は、景品コードを入力する旨を表示手段62に表示させる。また貸出レート情報記憶手段10から貸出レート情報を呼び出す。一方、不一致の場合には、図15に示すように、識別情報認証手段14はエラー信号を制御手段59に送信し、再度記憶媒体1を読み取り手段7に翳す旨を表示手段62に表示させる(ステップS303)。そして入力手段61が景品コードの入力を受け付けると(ステップS304)、制御手段59は、景品コード、貸出レート情報を、サーバ53に送信する(ステップS305)。次にサーバ演算手段65は、景品情報記憶手段67に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードに係る景品情報の中から、受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定する(ステップS306)。例えば、当該景品情報の単価情報が「130円」で受信した貸出レート情報が「4円」の場合には、交換遊技媒体数は「33」となる。そして特定した交換遊技媒体数をユニット52に送信する(ステップS307)。なお、本実施例では交換遊技媒体数について端数切上げとしているが、これに限られるものではなく、端数切捨てとしたり、予め端数が出ないよう単価などの設定を行うように構成することができる。
【0073】
交換遊技媒体数を受信したユニット52の制御手段59は、持玉数と当該持玉数から交換遊技媒体数を減算する処理の実行の確認を求める表示を表示手段62に表示させる。入力手段61が遊技場の従業員等から処理の実行の入力を受け付けると(ステップS308)、制御手段59は持玉数情報記憶手段8に記憶されている持玉数から交換遊技媒体数を減算して、減算後の持玉数を算出し(ステップS309)、減算後の持玉数を、持玉数情報記憶手段8に更新して記憶する。そして制御手段59は、景品コードと減算処理完了通知をサーバ53に送信する(ステップS311)。
【0074】
サーバ演算手段65は、景品情報記憶手段67に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードと関連付けて記憶されている景品情報の当該景品の在庫数から1を減ずるとともに売上数に1を加算して景品情報を更新する(ステップS312)。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。そしてサーバ演算手段65は処理完了通知をユニット52に送信する。ユニット52の制御手段59は、減算後の持玉数と、処理が完了した旨を表示手段62に表示させる(ステップS313及びステップS314)。
【0075】
一方、ユニット52の制御手段59で算出した持玉数がマイナスになった場合には(ステップS310でYES)、図16に示すように、あらかじめ会員カード23がユニット52の会員カード読み取り手段28に挿入されていることを条件として、ユニット52の制御手段59は、当該会員カード23を読み取り(ステップS315)、サーバ演算手段65は、当該会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報に基づいて、貯玉数情報記憶手段25内を検索して、当該遊技者の貯玉数を特定する(ステップS316)。なお、会員カード23がユニット52の会員カード読み取り手段28に挿入されていない場合は、会員カード23の挿入を促す表示を表示手段62に表示させるように構成することもできる。そして特定した貯玉数をユニット52に送信する。貯玉数を受信したユニット52の制御手段59は、当該貯玉数と貯玉数から上述のマイナス分の交換遊技媒体数を減算する処理の実行の確認を求める表示を表示手段62に表示させる。入力手段61が遊技場の従業員等から処理の実行の入力を受け付けると(ステップS317)、制御手段59は貯玉数とマイナス分の交換遊技媒体数とを比較し、貯玉数≧マイナス分の交換遊技媒体数であることを条件として、減算処理を行う。そして制御手段59は、景品コード、会員識別情報、貯玉減算玉数(=マイナス分の交換遊技媒体数)、減算完了通知をサーバ53に送信する(ステップS318)。
【0076】
サーバ演算手段65は、景品情報記憶手段67に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードと関連付けて記憶されている景品情報の当該景品の在庫数から1を減ずるとともに売上数に1を加算して景品情報を更新する(ステップS319)。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。また、サーバ演算手段65は、貯玉数情報記憶手段25に記憶されている当該遊技者の貯玉数から受信した貯玉減算玉数を減算して、減算後の貯玉数を算出し(ステップS320)、減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に更新して記憶させる(ステップS321)。
【0077】
そして、サーバ演算手段65は減算後の貯玉数及び処理完了通知をユニット52に送信する。ユニット52の制御手段59は、減算後の持玉数(=0)及び貯玉数、処理が完了した旨を表示手段62に表示させる(ステップS322及びステップS333)。なお、貯玉数からの減算処理において、その減算結果がマイナスになると判断した場合には、ユニット52の制御手段59は、表示手段62にその旨を表示させる。
【0078】
なお、景品交換システムCの上記以外の構成及び作用は、実施例1の景品交換システムAと同様である。
【0079】
また本実施例では、ユニット52に、識別情報記憶手段13及び識別情報認証手段14を設け、記憶媒体1の識別情報の認証をユニット52で行う構成としたが、サーバ53に識別情報記憶手段13及び識別情報認証手段14を設け、記憶媒体1の識別情報の認証は、ユニット52とサーバ53とが通信して行う構成としても良い。
【0080】
さらに本実施例では、ステップS304における入力手段61への入力を景品コードとしたが、これに限られることなく、景品を識別できるものであれば良い。
【0081】
さらに本実施例では、持玉数からの交換遊技媒体数の減算処理をユニット52で行う構成としているが、これに限られるものではなく、サーバ53にサーバ持玉数情報記憶部(図示省略)を設け、このサーバ持玉数情報記憶部に持玉数を記憶させておき、この記憶させた持玉数から交換遊技媒体数の減算処理を行う構成としても良い。
【実施例4】
【0082】
上記実施例1〜3ではユニットとサーバとの間で景品交換処理を完了させる構成例を説明したが、本実施例ではPOSも用い、持玉・貯玉からの減算処理と景品交換確定処理とを別個に行う構成例を説明する。なお、実施例1〜3と同じ機能を有する構成要素については同じ符号を用い、詳細な説明も省略する。
【0083】
図17は、景品交換システムDの全体を示す概念図である。景品交換システムDは、記憶媒体1と情報処理装置の一例としてのユニット72と管理装置の一例としてのサーバ73と景品交換処理装置の一例としてのPOS74と、会員用記憶媒体の一例としての会員カード23から構成されている。ユニット72とサーバ73、サーバ73とPOS74は通信回線を通じて接続されており、情報及び信号の送受信が可能である。なお、本実施例においては、景品交換処理手段の一例として、ユニット72が持玉数情報記憶手段8、又は貯玉数情報記憶手段25に記憶された遊技媒体の数と景品情報記憶手段87に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から交換遊技媒体数を減算する減算処理を行い、サーバ73が前記景品情報の更新処理を行うよう構成している。
【0084】
ユニット72はいずれも、遊技場に複数設けられた各遊技機(図示省略)に対応して設けられている台間機であり、現金が投入されると一定の遊技媒体を貸し出す、遊技媒体貸出機としての機能、及び遊技の結果遊技者の保有となった持玉を払い出す機能も備えている。
【0085】
ユニット72は、夫々計数機6と接続されている。計数機6は遊技機(図示省略)から払い出された遊技媒体を計数し、所定のタイミングで計数結果をユニット72の持玉数情報記憶手段8に送信し、持玉数情報記憶手段8はこれらの計数結果を順次受信して、持玉数を累積的に記憶する。また、ユニット72は読み取り手段7、持玉数情報記憶手段8、制御手段79、貸出レート情報記憶手段10、入力手段81、表示手段82、識別情報記憶手段13、識別情報認証手段14、会員カード読み取り手段28を備えている。
【0086】
制御手段79は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。特に制御手段79は、表示手段82に種々の情報を表示させる。また景品コード、貸出レート情報、減算玉数、交換景品数、会員識別情報、貯玉減算玉数等をサーバ73に送信する。更に、制御手段79は、ユニット72の持玉数から、受信した交換遊技媒体数を減算して、減算後の持玉数を算出する。更に、この減算後の持玉数を、持玉数情報記憶手段8に更新して記憶する。
【0087】
入力手段81は、遊技場の従業員等から情報を受け付ける、例えばテンキー、タッチパネル等で構成されている。特に入力手段81は、遊技場の従業員等から景品コード、処理の実行の入力を受け付ける。なお、景品コードは遊技場における管理上、各景品を識別するための文字、図形、記号又はこれらの組み合わせからなる情報である。
【0088】
表示手段82は、各種の情報、例えば遊技に関する情報や遊技機の稼働情報を表示したり、ユニット72を制御するコマンドやそれに対する応答出力等を表示したりする、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ、セグメント等である。特に、表示手段82は持玉数情報記憶手段8に記憶されている持玉数、減算後の持玉数及び貯玉数、処理完了、エラー等を表示する。
【0089】
サーバ73は、プログラム制御により動作するコンピュータであり、特にサーバ演算手段85、景品情報記憶手段87、貯玉数情報記憶手段25、減算玉数記憶手段88を備えている。
【0090】
サーバ演算手段85は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。またサーバ演算手段85は、景品情報記憶手段87に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に付随して記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品情報を検索する。一致する景品情報が見つかった場合には、当該景品情報の中から受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定し、当該交換遊技媒体数をユニット72に送信する。
【0091】
またサーバ演算手段85は、減算玉数情報記憶手段88に記憶されている減算玉数情報を呼び出して、受信した識別情報及び景品コードと、減算玉数情報に関連付けて記憶されている識別情報及び景品コードとを比較して、一致する識別情報及び景品コードを検索する。一致する識別情報及び景品コードが見つかった場合には、当該識別情報及び景品コードに係る減算玉数情報に、受信した減算玉数を加算して記憶させる。また、この減算玉数情報に関連付けて記憶されている交換景品数情報に、受信した交換景品数を加算して記憶させる。そして、サーバ演算手段85は処理完了通知をユニット72に送信する。
【0092】
またサーバ演算手段85は、会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報に基づいて、貯玉数情報記憶手段25内を検索して、当該遊技者の貯玉数を特定する。そして特定した貯玉数をユニット72に送信する。
【0093】
またサーバ演算手段85は、貯玉数情報記憶手段25に記憶されている当該遊技者の貯玉数から、受信した貯玉減算玉数を減算して、減算後の貯玉数を算出し、減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に更新して記憶させる。
【0094】
またサーバ演算手段85は、識別情報を受信すると、景品情報記憶手段87に記憶されている景品情報を呼び出して、POS74に送信する。
【0095】
またサーバ演算手段85は、確定処理実行信号を受信すると、減算玉数情報記憶手段88に記憶されている減算玉数情報を呼び出して、受信した識別情報と、減算玉数情報に関連付けて記憶されている識別情報とを比較して、一致する識別情報を検索する。一致する識別情報が見つかった場合には、景品情報記憶手段87に記憶されている景品情報を呼び出す。そして見つかった識別情報に係る減算玉数情報に含まれている景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードに係る景品情報の交換実績に、当該減算玉数を遊技媒体の種別及び貸出レートごとに区分けして、累積的に加算し、さらに減算玉数情報に関連付けて記憶されている交換景品数情報を参照して、景品情報の当該景品の在庫数から、交換景品数分を減ずるとともに売上数に交換景品数分を加算して景品情報を更新する。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。そしてこれらの処理が終了すると、これらの処理に使用した減算玉数情報記憶手段88内の情報をクリアする。またサーバ演算手段85は、処理完了通知をPOS74に送信する。
【0096】
景品情報記憶手段87及び減算玉数記憶手段88は例えば、大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができる。特に景品情報記憶手段87は図18(a)に示すように、景品コード毎に区分けして、景品名称、単価情報、交換数、在庫数、売上数等が記憶されている。従って、景品コードを基に検索すれば、当該景品コード「0001」から例えば、景品名称「タバコA」、単価「130円」、交換数「パチンコ玉1個=1円の場合130個、メダル1枚=5円の場合26枚」、在庫数「456個」等の情報を導き出すことができる。なお、景品名称は当該景品の具体的名称を示している。また、単価情報は当該景品1個あたりの価格を示す。また、交換数は、当該景品をどの程度の量のパチンコ玉又はスロットマシン用のメダルと交換するかを示している。在庫数は当該景品の残存数であり、売上数はここではその日のその時点における当該景品の出庫数を示している。すなわち、景品情報が更新され、ある景品の出庫数が増加すると、これに比例して在庫数は減少する。また、交換実績は遊技媒体種別及び貸出レートごとのその日の交換実績を示し、本実施例では交換玉数の累積数としている。すなわち、景品コード0001のタバコAの交換実績は、図18(a)に示すように、パチンコ玉1個=1円の場合では260玉(=タバコA2個)との交換実績があるということがわかる。
【0097】
減算玉数情報記憶手段88は、図18(b)に示すように、識別情報及び景品コード毎に区分けして、減算玉数(=持玉数及び貯玉数から減算した分の玉数)及び交換景品数を記憶する。つまり、減算玉数情報記憶手段88は、識別情報又は景品コードに基づいて、減算玉数情報及び交換景品数を検索可能な構成となっている。また同一の識別情報及び景品コードで複数回の景品交換が行われた場合には、各景品交換時の減算玉数及び景品交換数を合算して記憶する。また、本実施例では遊技媒体の種別や貸出レートごとに区分して記憶する構成としている。なお、減算玉数情報記憶手段88は、各景品交換時の減算玉数を夫々記憶する構成であっても良い。
【0098】
POS74は、景品交換の実績を景品単位で集計する、いわゆる遊技場用のPOSであり、サーバ73の端末装置としての役割を持つ装置である。POS74は特に、入力手段91、表示手段92、読み取り手段7、POS制御手段94、識別情報記憶手段13、識別情報認証手段14を備えている。
【0099】
入力手段91は、遊技場の従業員等から情報を受け付ける、例えばテンキー、タッチパネル等で構成されている。特に入力手段91は、遊技場の従業員等から景品交換の確定処理の実行の入力を受け付ける。
【0100】
表示手段92は、各種の情報、例えば遊技に関する情報や遊技機の稼働情報を表示したり、POS74を制御するコマンドやそれに対する応答出力等を表示したりする、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ、セグメント等である。特に、表示手段92は景品交換の確定処理の実行の確認を求める表示、処理完了、エラー等を表示する。
【0101】
POS制御手段94は、例えば、CPU(CentralProcessing Unit)により構成することができる。またPOS制御手段94は、識別情報をサーバ73に送信する。またPOS制御手段94は、景品情報を受信すると、当該景品情報と景品交換の確定処理の実行の確認を求める表示を表示手段92に表示させ、また景品の確定処理が完了した旨を表示手段92に表示させる。さらにPOS制御手段94は、入力手段91が遊技場の従業員等から処理の実行の入力を受け付けると、確定処理実行信号をサーバ73に送信する。
【0102】
次に、景品交換システムDの具体的な処理の流れを図19〜図23を用いて説明する。まず図19に示すように、景品を交換する処理をユニット72に行わせる場合には、当該遊技場の従業員等が読み取り手段7に記憶媒体1を翳すと、制御手段79は読み取り手段7を通じて、記憶媒体1の識別情報記憶手段4に記憶されている識別情報を読み取る(ステップS401)。識別情報を受信した識別情報認証手段14は、識別情報記憶手段13に記憶されている各識別情報を呼び出して、受信した識別情報と一致するか否かを認証する(ステップS402)。認証の結果、一致した場合には認証完了信号を制御手段79に送信し、制御手段79は、景品コードを入力する旨を表示手段82に表示させる。また貸出レート情報記憶手段10から貸出レート情報を呼び出す。一方、不一致の場合には、図20に示すように、識別情報認証手段14はエラー信号を制御手段79に送信し、再度記憶媒体1を読み取り手段7に翳す旨を表示手段82に表示させる(ステップS404)。そして入力手段81が景品コードの入力を受け付けると(ステップS403)、制御手段79は、景品コード、貸出レート情報を、サーバ53に送信する(ステップS405)。次にサーバ演算手段85は、景品情報記憶手段87に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードに係る景品情報の中から、受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定する(ステップS406)。例えば、当該景品情報の単価情報が「130円」で受信した貸出レート情報が「4円」の場合には、交換遊技媒体数は「33」となる。そして特定した交換遊技媒体数をユニット72に送信する(ステップS407)。なお、本実施例では交換遊技媒体数について端数切上げとしているが、これに限られるものではなく、端数切捨てとしたり、予め端数が出ないよう単価などの設定を行うように構成することができる。
【0103】
交換遊技媒体数を受信したユニット72の制御手段79は、持玉数と当該持玉数から交換遊技媒体数を減算する処理の実行の確認を求める表示を表示手段82に表示させる。入力手段81が遊技場の従業員等から処理の実行の入力を受け付けると(ステップS408)、制御手段79は持玉数情報記憶手段8に記憶されている持玉数から交換遊技媒体数を減算して、減算後の持玉数を算出し(ステップS409)、減算後の持玉数を、持玉数情報記憶手段8に更新して記憶する。そして制御手段79は、識別情報、景品コード、減算玉数(=持玉数から減算した分の玉数)、交換景品数をサーバ53に送信する(ステップS411)。
【0104】
サーバ演算手段85は、減算玉数情報記憶手段88に記憶されている減算玉数情報を呼び出して、受信した識別情報及び景品コードと、減算玉数情報に関連付けて記憶されている識別情報及び景品コードとを比較して、一致する識別情報及び景品コードを検索する。一致する識別情報及び景品コードが見つかった場合には、当該識別情報及び景品コードに係る減算玉数情報に、受信した減算玉数を加算して記憶させるとともに、減算玉数情報と関連付けて記憶されている交換景品数情報に、受信した交換景品数を加算して記憶させる(ステップS412)。そして、サーバ演算手段85は処理完了通知をユニット72に送信する。ユニット72の制御手段79は、減算後の持玉数と処理が完了した旨を表示手段82に表示させる(ステップS413及びステップS414)。
【0105】
一方、サーバ演算手段85で算出した持玉数がマイナスになった場合には(ステップS410でYES)、図21に示すように、あらかじめ会員カード23がユニット72の会員カード読み取り手段28に挿入されていることを条件として、ユニット72の制御手段79は、当該会員カード23を読み取り(ステップS416)、サーバ演算手段85は、当該会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報に基づいて、貯玉数情報記憶手段25内を検索して、当該遊技者の貯玉数を特定する(ステップS417)。なお、会員カード23がユニット72の会員カード読み取り手段28に挿入されていない場合は、会員カード23の挿入を促す表示を表示手段82に表示させるように構成することもできる。そして特定した貯玉数をユニット72に送信する。貯玉数を受信したユニット72の制御手段79は、当該貯玉数と貯玉数から上述のマイナス分の交換遊技媒体数を減算する処理の実行の確認を求める表示を表示手段82に表示させる。入力手段81が遊技場の従業員等から処理の実行の入力を受け付けると(ステップS419)、制御手段79は貯玉数とマイナス分の交換遊技媒体数とを比較し、貯玉数≧マイナス分の交換遊技媒体数であることを条件として、制御手段79は貯玉数からマイナス分の交換遊技媒体数を減算して、減算後の貯玉数を算出する。そして制御手段79は、識別情報、景品コード、減算玉数(=持玉数及び貯玉数から減算した分の玉数)、交換景品数、貯玉減算玉数(=貯玉数から減算した分の玉数)をサーバ73に送信する(ステップS420)。サーバ演算手段85は、減算玉数情報記憶手段88に記憶されている減算玉数情報を呼び出して、受信した識別情報及び景品コードと、減算玉数情報に関連付けて記憶されている識別情報及び景品コードとを比較して、一致する識別情報及び景品コードを検索する。一致する識別情報及び景品コードが見つかった場合には、当該識別情報及び景品コードに係る減算玉数情報に、受信した減算玉数を加算して記憶させるともに、減算玉数情報と関連付けて記憶されている交換景品数情報に、受信した交換景品数を加算して記憶させる(ステップS421)。また、貯玉数情報記憶手段25に記憶されている当該遊技者の貯玉数から受信した貯玉減算玉数を減算して、減算後の貯玉数を算出し(ステップS422)、減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に更新して記憶させる(ステップS423)。
【0106】
そして、サーバ演算手段85は減算後の貯玉数及び処理完了通知をユニット72に送信する。ユニット72の制御手段79は、減算後の持玉数及び貯玉数、処理が完了した旨を表示手段82に表示させる(ステップS424及びステップS425)。なお、貯玉数からの減算処理において、その減算結果がマイナスになると判断した場合には、ユニット72の制御手段79は、表示手段82にその旨を表示させる。
【0107】
次に、サーバ73とPOS74との間で、景品交換の確定処理を行う。この確定処理は、当該遊技場の従業員等が遊技者のいない、開店前か閉店後に行っても良いし、景品交換が行われる毎に、その都度行っても良い。図22に示すように、当該遊技場の従業員等が読み取り手段7に記憶媒体1を翳すと、POS制御手段94は読み取り手段7を通じて、記憶媒体1の識別情報記憶手段4に記憶されている識別情報を読み取る(ステップS426)。識別情報を受信した識別情報認証手段14は、識別情報記憶手段13に記憶されている各識別情報を呼び出して、受信した識別情報と一致するか否かを認証する(ステップS427)。認証の結果、一致した場合には認証完了信号をPOS制御手段94に送信し、POS制御手段94は景品交換の確定処理の実行の確認を求める表示を表示手段92に表示させる(ステップS429)。一方、不一致の場合には、図23に示すように、識別情報認証手段14はエラー信号をPOS制御手段94に送信し、再度記憶媒体1を読み取り手段7に翳す旨を表示手段92に表示させる(ステップS428)。
【0108】
入力手段91が遊技場の従業員等から処理の実行の入力を受け付けると(ステップS430)、POS制御手段94は、識別情報及び確定処理実行信号をサーバ73に送信する。確定処理実行信号を受信したサーバ73のサーバ演算手段85は、減算玉数情報記憶手段88に記憶されている減算玉数情報を呼び出して、受信した識別情報と、減算玉数情報に関連付けて記憶されている識別情報とを比較して、一致する識別情報を検索する(ステップS431)。一致する識別情報が見つかった場合には、景品情報記憶手段87に記憶されている景品情報を呼び出す。そして見つかった識別情報に係る減算玉数情報に含まれている景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードに係る景品情報の交換実績に、当該減算玉数を遊技媒体の種別及び貸出レートごとに区分けして、累積的に加算し、さらに減算玉数情報に含まれている交換景品数情報を参照して、景品情報の当該景品の在庫数から、交換景品数分を減ずるとともに売上数に交換景品数分を加算して景品情報を更新する(ステップS432)。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。そしてこれらの処理が終了すると、これらの処理に使用した減算玉数情報記憶手段88内の情報をクリアする。
【0109】
そしてサーバ演算手段85は処理完了通知をPOS74に送信する。POS74のPOS制御手段94は、景品の確定処理が完了した旨を表示手段92に表示させる(ステップS433)。
【0110】
なお、景品交換システムDの上記以外の構成及び作用は、実施例1の景品交換システムAと同様である。
【0111】
また本実施例では、ユニット72及びPOS74に夫々、識別情報記憶手段13及び識別情報認証手段14を設け、記憶媒体1の識別情報の認証をユニット72及びPOS74で行う構成としたが、サーバ73に識別情報記憶手段13及び識別情報認証手段14を設け、記憶媒体1の識別情報の認証は、ユニット72とサーバ73とが通信して、又はPOS74とサーバ73とが通信して行う構成としても良い。
【0112】
また、本実施例では景品交換の確定処理にPOS74を用いる構成としたが、サーバ73内の景品情報を更新可能な機器であればよく、例えばサーバ73に対するクライアント端末(図示省略)を用いる構成としても良い。
【0113】
また、本実施例では景品交換の確定処理において、確定処理の実行を入力すると自動で行う構成としているが、この確定処理を遊技場の従業員等が手動で行う構成としても良い。この場合、記憶媒体1の認証に成功するとPOS74は識別情報をサーバ73へ送信し、サーバ73は減算玉数情報記憶手段88に当該識別情報に関連付けられて記憶された減算玉数を呼び出すと共に、景品情報を呼び出し、POS74へ送信する。そしてPOS74では従業員等が自ら景品交換した景品について個別に手動で景品交換確定処理を行い、この個別の景品交換確定処理の都度、必要な玉数が減算玉数情報から減算される。この処理を減算玉数情報がゼロになるまで繰り返す。そして景品交換確定処理が終了すると、終了操作を行うことにより、サーバ73内の景品情報が更新されることとなる。
【0114】
また本実施例では、減算玉数情報記憶手段88には識別情報及び景品コードと共に減算玉数を記憶する構成としたが、景品コードと減算玉数を記憶する構成としても良い。この場合、景品交換の確定処理において従業員等は自己が景品交換を行った景品コードを入力することにより景品を特定し、確定処理を進めることとなる。
【0115】
さらに本実施例では、持玉数からの交換遊技媒体数の減算処理をユニット72で行う構成としているが、これに限られるものではなく、サーバ73にサーバ持玉数情報記憶部(図示省略)を設け、このサーバ持玉数情報記憶部に持玉数を記憶させておき、この記憶させた持玉数から交換遊技媒体数の減算処理を行う構成としても良い。
【実施例5】
【0116】
本実施例は上記実施例4の変形例であり、上記実施例4では持玉のみ、或いは持玉が不足した場合に貯玉を用いる構成例を説明したが、本実施例では貯玉のみを用いる構成例を説明する。なお、実施例1〜4と同じ機能を有する構成要素については同じ符号を用い、詳細な説明も省略する。
【0117】
図24は、景品交換システムEの全体を示す概念図である。景品交換システムEは、記憶媒体1と情報処理装置の一例としてのユニット102と管理装置の一例としてのサーバ103と景品交換処理装置の一例としてのPOS104と、会員用記憶媒体の一例としての会員カード23から構成されている。ユニット102とサーバ103、サーバ103とPOS104は通信回線を通じて接続されており、情報及び信号の送受信が可能である。なお、本実施例においては、景品交換処理手段の一例として、ユニット102が貯玉数情報記憶手段25に記憶された遊技媒体の数と景品情報記憶手段87に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から交換遊技媒体数を減算する減算処理を行い、サーバ103が前記景品情報の更新処理を行うよう構成している。
【0118】
ユニット102はいずれも、遊技場に複数設けられた各遊技機(図示省略)に対応して設けられている台間機であり、現金が投入されると一定の遊技媒体を貸し出す、遊技媒体貸出機としての機能を備えている。
【0119】
また、ユニット102は読み取り手段7、制御手段109、貸出レート情報記憶手段10、入力手段111、表示手段112、識別情報記憶手段13、識別情報認証手段14、会員カード読み取り手段28を備えている。
【0120】
制御手段109は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。特に制御手段109は、表示手段112に種々の情報を表示させる。また景品コード、貸出レート情報、減算玉数交換景品数、会員識別情報、貯玉減算玉数をサーバ103に送信する。更に、制御手段109は、受信した当該遊技者の貯玉数から、受信した交換遊技媒体数を減算して、減算後の貯玉数を算出する。
【0121】
入力手段111は、遊技場の従業員等から情報を受け付ける、例えばテンキー、タッチパネル等で構成されている。特に入力手段111は、遊技場の従業員等から景品コード、処理の実行の入力を受け付ける。なお、景品コードは遊技場における管理上、各景品を識別するための文字、図形、記号又はこれらの組み合わせからなる情報である。
【0122】
表示手段112は、各種の情報、例えば遊技に関する情報や遊技機の稼働情報を表示したり、ユニット102を制御するコマンドやそれに対する応答出力等を表示したりする、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ、セグメント等である。特に、表示手段112は減算後の貯玉数、処理完了、エラー等を表示する。
【0123】
サーバ103は、プログラム制御により動作するコンピュータであり、特にサーバ演算手段115、景品情報記憶手段87、貯玉数情報記憶手段25、減算玉数記憶手段118を備えている。
【0124】
サーバ演算手段115は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。またサーバ演算手段115は、景品情報記憶手段87に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に付随して記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品情報を検索する。一致する景品情報が見つかった場合には、当該景品情報の中から、受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定し、当該交換遊技媒体数をユニット102に送信する。
【0125】
またサーバ演算手段115は、減算玉数情報記憶手段118に記憶されている減算玉数情報を呼び出して、受信した識別情報及び景品コードと、減算玉数情報に関連付けて記憶されている識別情報及び景品コードとを比較して、一致する識別情報及び景品コードを検索する。一致する識別情報及び景品コードが見つかった場合には、当該識別情報及び景品コードに係る減算玉数情報に、受信した減算玉数を加算して記憶させる。また、この減算玉数情報に関連付けて記憶されている交換景品数情報に、受信した交換景品数を加算して記憶させる。そして、サーバ演算手段115は処理完了通知をユニット102に送信する。
【0126】
またサーバ演算手段115は、会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報に基づいて、貯玉数情報記憶手段25内を検索して、当該遊技者の貯玉数を特定する。そして特定した貯玉数をユニット102に送信する。
【0127】
またサーバ演算手段115は、貯玉数情報記憶手段25に記憶されている当該遊技者の貯玉数から、受信した貯玉減算玉数を減算して、減算後の貯玉数を算出し、減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に更新して記憶させる。
【0128】
またサーバ演算手段115は、識別情報を受信すると、景品情報記憶手段67に記憶されている景品情報を呼び出して、POS104に送信する。
【0129】
またサーバ演算手段115は、確定処理実行信号を受信すると、減算玉数情報記憶手段118に記憶されている減算玉数情報を呼び出して、受信した識別情報と、減算玉数情報に関連付けて記憶されている識別情報とを比較して、一致する識別情報を検索する。一致する識別情報が見つかった場合には、景品情報記憶手段87に記憶されている景品情報を呼び出す。そして見つかった識別情報に係る減算玉数情報に含まれている景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードに係る景品情報の交換実績に、当該減算玉数を遊技媒体の種別及び貸出レートごとに区分けして、累積的に加算し、さらに減算玉数情報に関連付けて記憶されている交換景品数情報を参照して、景品情報の当該景品の在庫数から、交換景品数分を減ずるとともに売上数に交換景品数分を加算して景品情報を更新する。なお、在庫数の存在しない景品(例えば当該遊技場でドリップしたコーヒー等)については、在庫数からの減算は行わず、売上数への加算更新のみ行う。そしてこれらの処理が終了すると、これらの処理に使用した減算玉数情報記憶手段118内の情報をクリアする。またサーバ演算手段115は、処理完了通知をPOS104に送信する。
【0130】
減算玉数記憶手段118は例えば、大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができる。また減算玉数情報記憶手段118は、識別情報及び景品コード毎に区分けして、減算玉数(=貯玉数から減算した分の玉数)及び交換景品数を記憶する。つまり、減算玉数情報記憶手段118は、識別情報又は景品コードに基づいて、減算玉数情報を検索可能な構成となっている。また同一の識別情報及び景品コードで複数回の景品交換が行われた場合には、各景品交換時の減算玉数及び交換景品数を合算して記憶する。また、本実施例では遊技媒体の種別や貸出レートごとに区分して記憶する構成としている。なお、減算玉数情報記憶手段118は、各景品交換時の減算玉数を夫々記憶する構成であっても良い。
【0131】
POS104は、景品交換の実績を景品単位で集計する、いわゆる遊技場用のPOSであり、サーバ103の端末装置としての役割を持つ装置である。POS104は特に、入力手段121、表示手段122、読み取り手段7、POS制御手段124、識別情報記憶手段13、識別情報認証手段14を備えている。
【0132】
入力手段121は、遊技場の従業員等から情報を受け付ける、例えばテンキー、タッチパネル等で構成されている。特に入力手段121は、遊技場の従業員等から景品交換の確定処理の実行の入力を受け付ける。
【0133】
表示手段122は、各種の情報、例えば遊技に関する情報や遊技機の稼働情報を表示したり、POS104を制御するコマンドやそれに対する応答出力等を表示したりする、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ、セグメント等である。特に、表示手段122は景品交換の確定処理の実行の確認を求める表示、処理完了、エラー等を表示する。
【0134】
POS制御手段124は、例えば、CPU(CentralProcessing Unit)により構成することができる。またPOS制御手段124は、識別情報をサーバ103に送信する。またPOS制御手段124は、景品情報を受信すると、当該景品情報と景品交換の確定処理の実行の確認を求める表示を表示手段122に表示させ、また景品の確定処理が完了した旨を表示手段122に表示させる。さらにPOS制御手段124は、入力手段121が遊技場の従業員等から処理の実行の入力を受け付けると、確定処理実行信号をサーバ103に送信する。
【0135】
次に、景品交換システムEの具体的な処理の流れを図25〜図26を用いて説明する。まず図25に示すように、景品を交換する処理をユニット102に行わせる場合には、当該遊技場の従業員等が読み取り手段7に記憶媒体1を翳すと、制御手段109は読み取り手段7を通じて、記憶媒体1の識別情報記憶手段4に記憶されている識別情報を読み取る(ステップS501)。識別情報を受信した識別情報認証手段14は、識別情報記憶手段13に記憶されている各識別情報を呼び出して、受信した識別情報と一致するか否かを認証する(ステップS502)。認証の結果、一致した場合には認証完了信号を制御手段109に送信し、制御手段109は、景品コードを入力する旨を表示手段112に表示させる。また貸出レート情報記憶手段10から貸出レート情報を呼び出す。一方、不一致の場合には、図26に示すように、識別情報認証手段14はエラー信号を制御手段109に送信し、再度記憶媒体1を読み取り手段7に翳す旨を表示手段112に表示させる(ステップS504)。そして入力手段111が景品コードの入力を受け付けると(ステップS503)、制御手段109は、景品コード、貸出レート情報を、サーバ103に送信する(ステップS505)。次にサーバ演算手段115は、景品情報記憶手段87に記憶されている景品情報を呼び出して、受信した景品コードと、景品情報に関連付けて記憶されている景品コードとを比較して、一致する景品コードを検索する。一致する景品コードが見つかった場合には、当該景品コードに係る景品情報の中から、受信した貸出レート情報に対応する交換数の情報を参照して、交換に必要な遊技媒体数を特定する(ステップS506)。例えば、景品情報の単価情報が「130円」で受信した貸出レート情報が「4円」の場合には、交換遊技媒体数は「33」となる。そして特定した交換遊技媒体数をユニット102に送信する(ステップS507)。なお、本実施例では交換遊技媒体数について端数切上げとしているが、これに限られるものではなく、端数切捨てとしたり、予め端数が出ないよう単価などの設定を行うように構成することができる。
【0136】
次に、あらかじめ会員カード23がユニット102の会員カード読み取り手段28に挿入されていることを条件として、ユニット102の制御手段109は、当該会員カード23を読み取り(ステップS508)、サーバ演算手段115は、当該会員カード23の会員識別情報記憶手段24に記憶されている会員識別情報に基づいて、貯玉数情報記憶手段25内を検索して、当該遊技者の貯玉数を特定する(ステップS509)。なお、会員カード23がユニット102の会員カード読み取り手段28に挿入されていない場合は、会員カード23の挿入を促す表示を表示手段112に表示させるように構成することもできる。そして特定した貯玉数をユニット102に送信する。貯玉数を受信したユニット102の制御手段109は、当該貯玉数と貯玉数から交換遊技媒体数を減算する処理の実行の確認を求める表示を表示手段92に表示させる。入力手段111が遊技場の従業員等から処理の実行の入力を受け付けると(ステップS510)、制御手段109は貯玉数から交換遊技媒体数を減算して、減算後の貯玉数を算出する。そして制御手段109は、識別情報、景品コード、減算玉数(=貯玉数から減算した分の玉数)、交換景品数、貯玉減算玉数(=貯玉数から減算した分の玉数)をサーバ103に送信する(ステップS511)。サーバ演算手段115は、減算玉数情報記憶手段118に記憶されている減算玉数情報を呼び出して、受信した識別情報及び景品コードと、減算玉数情報に関連付けて記憶されている識別情報及び景品コードとを比較して、一致する識別情報及び景品コードを検索する。一致する識別情報及び景品コードが見つかった場合には、当該識別情報及び景品コードに係る減算玉数情報に、受信した減算玉数を加算して記憶させるとともに、減算玉数情報記憶手段118に減算玉数情報と関連付けて記憶されている交換景品数情報に、受信した交換景品数を加算して記憶させる(ステップS512)。また、貯玉数情報記憶手段25に記憶されている当該遊技者の貯玉数から受信した貯玉減算玉数を減算して、減算後の貯玉数を算出し、減算後の貯玉数を、貯玉数情報記憶手段25に更新して記憶させる(ステップS513)。
【0137】
そして、サーバ演算手段115は減算後の貯玉数及び処理完了通知をユニット102に送信する。ユニット102の制御手段109は、減算後の貯玉数、処理が完了した旨を表示手段112に表示させる(ステップS514及びステップS515)。なお、貯玉数からの減算処理において、その減算結果がマイナスになると判断した場合にはユニット102の制御手段109は、表示手段112にその旨を表示させる。
【0138】
次に、サーバ103とPOS104との間で、景品交換の確定処理を行う。この確定処理は、上記実施例4で示したサーバ73とPOS74との間で行う処理と同様であるため、説明を省略する。
【0139】
なお、景品交換システムEの上記以外の構成及び作用は、実施例4の景品交換システムDと同様である。
【0140】
また上記実施例1〜5では、ユニット(ユニット2、ユニット32、ユニット52、ユニット72、ユニット102。以下、本段落以降の段落において単にユニットという。)に貸出レート情報記憶手段10を設け、当該ユニットに対応して設けられている遊技機5における遊技媒体の貸出比率(=貸出レート情報、例えば、遊技機5がパチンコ機であれば、パチンコ玉1個につき1円)を記憶させ、サーバ(サーバ3、サーバ33、サーバ53、サーバ73、サーバ103。以下、本段落以降の段落において単にサーバという。)の景品情報記憶手段17等に記憶されている景品情報の中に、貸出レート毎の交換数を記憶させておき、受信した貸出レート情報に応じて、交換遊技媒体数を特定する構成としたが、この構成に限定されるわけではない。例えば、ユニットに口座情報記憶手段(図示省略)を設け、当該ユニットが使用している口座を記憶させ、サーバ等に、サーバ口座情報記憶手段(図示省略)を設け、図27に示すように各口座の遊技媒体の貸出比率を記憶させ、サーバの景品情報記憶手段17等に記憶されている景品情報の中に、貸出レート毎の交換数を記憶させておき、受信した口座情報に基づいて、まず当該ユニットの遊技媒体の貸出比率を特定し、それから交換遊技媒体数を特定する構成としても良い。また、ユニットに口座情報記憶手段(図示省略)を設け、当該ユニットが使用している口座を記憶させ、サーバ等に、サーバ口座情報記憶手段(図示省略)を設け、図27に示すように各口座の遊技媒体の貸出比率を記憶させ、サーバの景品情報記憶手段17等に記憶されている景品情報の中に基準となる基本交換数を記憶させておき、ユニットから受信した口座情報等から当該景品を特定し、この景品の基本交換数と受信した口座情報とから交換遊技媒体数を算出する構成としても良い。さらに、当該口座情報には貸出レートの他に交換レートも記憶しておき、遊技媒体の貸出時は貸出レートを使用し、景品交換時は交換レートを使用するよう構成しても良い。
【0141】
また、ユニットの貸出レート情報記憶手段10には、「パチンコ玉」あるいは「メダル」といった当該遊技機で扱っている遊技媒体の種類と、「1」あるいは「4」といった貸出係数を記憶させ、サーバの景品情報記憶手段17等に記憶されている景品情報の中に、遊技媒体毎の基本交換数を記憶させておき、遊技媒体の種類と貸出係数からなる貸出レート情報に基づいて、交換遊技媒体数を算出する構成としても良い。なお、この場合には、貸出レート情報を受信したサーバが交換遊技媒体数を算出する構成でも良いし、サーバがユニットに基本交換数を送信し、ユニットが貸出レート情報に基づいて、交換遊技媒体数を算出する構成でも良い。
【0142】
また、上記実施例1〜5では貸出レートを用いる構成を例示しているが、これに限られるものではなく、景品交換時に適用する交換レートを用いる構成としても良い。これは貸出レートと交換レートが異なる場合に特に有用なものとなる。この場合、例えばユニットには貸出レート及び交換レートを記憶し、遊技媒体の貸出時は貸出レートを使用し、景品交換時は交換レートを使用する構成とすることができる。
【0143】
また、上記実施例1〜5では情報処理装置の一例としてのユニットを、ユニットへの現金の投入やこれと所定の操作を行うことに応じて遊技媒体の貸しを行う機能を備えるものとしているが、遊技媒体の払出しを遊技機本体から行う台間機、いわゆるCRユニットによって構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明に係る実施例1の景品交換システムAの全体的な構成を示す概念図である。
【図2】本発明に係る実施例1の情報処理装置、遊技機、計数機を示す正面図である。
【図3】本発明に係る実施例1の景品交換システムAの景品情報の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る実施例1の景品交換システムAの処理の流れを示す流れ図である。
【図5】本発明に係る実施例1の景品交換システムAの処理の流れを示す流れ図である。
【図6】本発明に係る実施例1の景品交換システムAの処理の流れを示す流れ図である。
【図7】本発明に係る実施例1の景品交換システムAの処理の流れを示す流れ図である。
【図8】本発明に係る実施例2の景品交換システムBの全体的な構成を示す概念図である。
【図9】本発明に係る実施例2の情報処理装置、遊技機を示す正面図である。
【図10】本発明に係る実施例2の景品交換システムBの処理の流れを示す流れ図である。
【図11】本発明に係る実施例2の景品交換システムBの処理の流れを示す流れ図である。
【図12】本発明に係る実施例3の景品交換システムCの全体的な構成を示す概念図である。
【図13】本発明に係る実施例3の景品交換システムCの景品情報の一例を示す図である。
【図14】本発明に係る実施例3の景品交換システムCの処理の流れを示す流れ図である。
【図15】本発明に係る実施例3の景品交換システムCの処理の流れを示す流れ図である。
【図16】本発明に係る実施例3の景品交換システムCの処理の流れを示す流れ図である。
【図17】本発明に係る実施例4の景品交換システムDの全体的な構成を示す概念図である。
【図18】(a)は本発明に係る実施例4の景品交換システムDの景品情報の一例を示す図であり、(b)は本発明に係る実施例4の景品交換システムDの減算玉数情報記憶部に記憶する情報の一例を示す図である。
【図19】本発明に係る実施例4の景品交換システムDの処理の流れを示す流れ図である。
【図20】本発明に係る実施例4の景品交換システムDの処理の流れを示す流れ図である。
【図21】本発明に係る実施例4の景品交換システムDの処理の流れを示す流れ図である。
【図22】本発明に係る実施例4の景品交換システムDの処理の流れを示す流れ図である。
【図23】本発明に係る実施例4の景品交換システムDの処理の流れを示す流れ図である。
【図24】本発明に係る実施例5の景品交換システムEの全体的な構成を示す概念図である。
【図25】本発明に係る実施例5の景品交換システムEの処理の流れを示す流れ図である。
【図26】本発明に係る実施例5の景品交換システムEの処理の流れを示す流れ図である。
【図27】本発明に係る他の実施例の景品交換システムにおける、ユニットの各口座の遊技媒体の貸出比率の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0145】
A:景品交換システム、B:景品交換システム、C:景品交換システム、D:景品交換システム、E:景品交換システム
1:記憶媒体、2:ユニット、3:サーバ、4:識別情報記憶手段、5:遊技機、6:計数機、7:読み取り手段、8:持玉数情報記憶手段、9:制御手段、10:貸出レート情報記憶手段、12:表示手段、13:識別情報記憶手段、14:識別情報認証手段、15:サーバ演算手段、16:サーバ持玉数情報記憶手段、17:景品情報記憶手段、23:会員カード、24:会員識別情報記憶手段、25:貯玉数情報記憶手段、28:会員カード読み取り手段、32:ユニット、33:サーバ、39:制御手段、42:表示手段、45:サーバ演算手段、52:ユニット、53:サーバ、59:制御手段、61:入力手段、62:表示手段、65:サーバ演算手段、67:景品情報記憶手段、72:ユニット、73:サーバ、74:POS、79;制御手段、81:入力手段、82:表示手段、85:サーバ演算手段、87:景品情報記憶手段、88:減算玉数情報記憶手段、91:入力手段、92:表示手段、94:POS制御手段、102:ユニット、103:サーバ、104:POS、109:制御手段、111:入力手段、112:表示手段、115:サーバ演算手段、118:減算玉数情報記憶手段、121:入力手段、122:表示手段、124:POS制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機に対応して設けられる情報処理装置と、各情報処理装置と通信可能に接続されている管理装置とからなる景品交換システムであって、
景品を識別する景品識別情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記遊技機での遊技の結果遊技者の保有となった遊技媒体の数を記憶する持玉数情報記憶手段と、
前記景品識別情報と関連付けられた景品情報を記憶する景品情報記憶手段と、
前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数から景品交換に必要な交換遊技媒体数を減算処理するとともに、前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報の更新処理を行う景品交換処理手段と、を有し、
前記入力手段は前記情報処理装置に設けられ、
前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行うことを特徴とする、景品交換システム。
【請求項2】
会員用記憶媒体と、遊技機に対応して設けられる情報処理装置と、各情報処理装置と通信可能に接続されている管理装置とからなる景品交換システムであって、
前記会員用記憶媒体に記憶された会員識別情報を読み取り可能な会員用記憶媒体読み取り手段と、
景品を識別する景品識別情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記会員識別情報と関連付けられた、各遊技者が遊技場に預けている遊技媒体の数を記憶する貯玉数情報記憶手段と、
前記景品識別情報と関連付けられた景品情報を記憶する景品情報記憶手段と、
前記貯玉数情報記憶手段に記憶された当該遊技者の遊技媒体の数から景品交換に必要な交換遊技媒体数を減算処理するとともに、前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報の更新処理を行う景品交換処理手段と、を有し、
前記入力手段及び前記会員用記憶媒体読み取り手段は前記情報処理装置に設けられ、
前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記貯玉数情報記憶手段に記憶された当該遊技者の遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行うことを特徴とする、景品交換システム。
【請求項3】
記憶媒体と、この記憶媒体を読み取り可能な読み取り手段とを更に設け、前記読み取り手段は前記情報処理装置に設けられ、
前記読み取り手段が前記記憶媒体を読み取るとともに前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段、又は前記貯玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して、前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理および前記景品情報の更新処理を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の景品交換システム。
【請求項4】
前記入力手段によって入力された前記景品識別情報を少なくとも含む減算玉数情報を記憶する減算玉数情報記憶手段と、
前記記憶媒体を読み取り可能な景品交換処理装置とを更に設け、
当該景品交換処理装置は前記管理装置と通信可能に接続されており、
前記読み取り手段が前記記憶媒体を読み取るとともに前記入力手段が前記景品識別情報の入力を受け付けると、前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段、又は前記貯玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理を行うとともに、前記減算玉数情報を前記減算玉数情報記憶手段に記憶し、
前記景品交換処理装置が前記記憶媒体を読み取ったとき、前記景品交換処理手段は、前記減算玉数情報記憶手段に記憶された前記減算玉数情報を参照して前記景品情報の更新処理を行うことを特徴とする、請求項3に記載の景品交換システム。
【請求項5】
会員用記憶媒体と、前記会員用記憶媒体に記憶された会員識別情報を読み取り可能な会員用記憶媒体読み取り手段と、前記会員識別情報と関連付けられた、各遊技者が遊技場に預けている遊技媒体の数を記憶する貯玉数情報記憶手段とを更に設け、
前記会員用記憶媒体読み取り手段は前記情報処理装置に設けられ、
前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理を行い、当該遊技媒体の数が当該交換遊技媒体数に対して不足した場合、前記貯玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数を参照して当該遊技媒体の数から不足した分の交換遊技媒体数を減算する減算処理をさらに行うことを特徴とする、請求項1、3、4のいずれかに記載の景品交換システム。
【請求項6】
前記入力手段は、景品を識別する景品識別情報の入力を受け付けるとともに、貯玉減算信号の入力を受け付け、
前記景品交換処理手段は、前記持玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数と前記景品情報記憶手段に記憶された景品情報とを参照して前記遊技媒体の数から前記交換遊技媒体数を減算する減算処理を行い、当該遊技媒体の数が当該交換遊技媒体数に対して不足した場合、前記入力手段が貯玉減算信号の入力を受け付けると、前記貯玉数情報記憶手段に記憶された遊技媒体の数を参照して当該遊技媒体の数から不足した分の交換遊技媒体数を減算する減算処理をさらに行うことを特徴とする、請求項5に記載の景品交換システム。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2011−41793(P2011−41793A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127333(P2010−127333)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(501005966)大都販売株式会社 (110)
【Fターム(参考)】