説明

有害生物の防除方法

【課題】ダイズ畑又はトウモロコシ畑の有害生物防除において優れた効果を発揮する方法を提供すること。
【解決手段】ダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン等のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン等のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有するダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法
によって、ダイズ畑又はトウモロコシ畑の有害生物防除において優れた効果が発揮される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有害生物、即ち有害節足動物及び雑草の防除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネオニコチノイド化合物が殺虫剤の有効成分として知られている。また、PPO阻害化合物が除草剤の有効成分として知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Crop Protection Handbook, vol.89 (2003)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ネオニコチノイド化合物とPPO阻害化合物とを使用して、ダイズ畑又はトウモロコシ畑の有害生物防除において優れた効果を発揮する方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、PPO阻害化合物を処理した畑にネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種すると、畑に発生する有害節足動物及び雑草に対して優れた有害生物防除効果が発揮されるというものである。
本発明は以下のものである。
【0006】
[1] ダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有するダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法。
【0007】
[2] ダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種する前の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有する[1]記載の有害生物の防除方法。
【0008】
[3] ダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有する[1]記載の有害生物の防除方法。
【0009】
[4] ダイズ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有するダイズ畑における有害生物の防除方法。
【0010】
[5] トウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
トウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したトウモロコシ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有するトウモロコシ畑におけるの有害生物の防除方法。
【0011】
[6] 有害生物が有害節足動物である[1]〜[5]いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【0012】
[7] 有害生物が雑草である[1]〜[5]いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【0013】
[8] ネオニコチノイド化合物がクロチアニジン又はチアメトキサムである[1]〜[7]いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【0014】
[9] ネオニコチノイド化合物がクロチアニジンである[1]〜[7]いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【0015】
[10] PPO阻害化合物がフルミオキサジン、スルフェントラゾン又はサフルフェナシルである[1]〜[9]いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【0016】
[11] PPO阻害化合物がフルミオキサジンである[1]〜[9]いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【発明の効果】
【0017】
本発明の有害生物の防除方法により、ダイズ畑又はトウモロコシ畑の有害生物を防除できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の有害生物の防除方法は、
(1)ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
(2)前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有する。
【0019】
(1)ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程
【0020】
本発明において、ダイズ種子及びトウモロコシ種子は一般的に作物として栽培される品種であれば限定されない。
かかる品種の植物には、イソキサフルトール等の4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のアセト乳酸合成酵素(以後ALSと略する)阻害剤、グリホサート等の5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ(以後EPSPと略する)阻害剤、グルホシネート等のグルタミン合成酵素阻害剤、2,4-D、ダイカンバ等のオーキシン型除草剤、ブロモキシニル等の除草剤に対する耐性が、古典的な育種法、又は遺伝子組換え技術により付与された植物も含まれる。
【0021】
古典的な育種法により耐性が付与された作物の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系ALS阻害型除草剤に耐性のトウモロコシがあり、Clearfield(登録商標)の商品名で既に販売されている。チフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤耐性のSTSダイズ等がある。同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤などのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された植物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に対する耐性が付与された植物は、Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1990)vol. 87の7175〜7179頁等に記載されている。
【0022】
また、遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物の例として、グリホサート耐性のトウモロコシ、ダイズがあり、RoundupReady(登録商標)、AgrisureGT等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるグルホシネート耐性のトウモロコシ、ダイズがあり、LibertyLink(登録商標)等の商品名で既に販売されている。グリホサート及びALS阻害剤の両方に耐性であるOptimum GAT(登録商標)の商品名のトウモロコシ、ダイズの品種がある。
【0023】
アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがWeed Science (2005) Vol. 53の728〜746頁等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により植物に導入するか若しくは抵抗性付与に関わる変異を植物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入する事により、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の植物を作出することができる。さらに、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999 Repairing The Genome’s Spelling Mistakes. Science 285:316〜318)に代表される塩基置換変異導入核酸を植物細胞内に導入して植物のアセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子やALS遺伝子等に部位特異的アミノ酸置換変異を導入することにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤やALS阻害剤等に耐性の植物を作出することができる。
シュードモナス・マルトフィリア(Pseudomonas maltophilia)より単離されたジカンバモノオキシゲナーゼ(dicamba monooxygenase)等のジカンバの分解酵素を植物に導入し、ジカンバに耐性のダイズ等の作物を作出することができる(Behrens et al. 2007 Dicamba Resistance: Enlarging and Preserving Biotechnology-Based Weed Management Strategies. Science 316:1185〜1188)。
アリルオキシアルカノエートジオキゲナーゼ(aryloxyalkanoate dioxygenase)をコードする遺伝子を導入し、2,4−D、MCPA、ジクロプロップ、メコプロップ等のフェノキシ酸系除草剤と、キザロホップ、ハロキシホップ、フルアジホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、メタミホップ、シハロホップ、クロジナホップ等のアリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤とに耐性となる作物を作出することができる(WO2005/107437、WO2007/053482、WO2008/141154)。
【0024】
上記の作物は、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった作物も含む。
この様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)やバチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9Cなどのδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3Aなどの殺虫タンパク;線虫由来の殺虫タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素又は昆虫特異的神経毒素等動物によって産生される毒素;糸状菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG-CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
また、この様な遺伝子組換え作物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1、 Cry9C、Cry34Ab又はCry35Abなどのδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3Aなどの殺虫タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は、組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組合せによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素は、天然型の毒素のアミノ酸の1つ又は複数が置換されている。これら毒素の例及びこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、EP-A-0 374 753、WO 93/07278、WO 95/34656、EP-A-0 427 529、EP-A-451 878、WO 03/052073等に記載されている。これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、甲虫目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫への耐性を植物へ付与する。
また、1つ若しくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つ又は複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Plus(登録商標)(Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与する為にホスフィノトリシン N−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21 グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標) CB Advantage(Bt11コーンボーラー(CB)形質)、Protecta(登録商標)等が挙げられる。
本発明に用いられる植物としては、例えばRag1(Resistance Aphid Gene 1)遺伝子が導入されたダイズ等のアブラムシに対する耐性が付与された植物も挙げられる。
【0025】
上記の作物は、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含む。抗病原性物質の例として、PRタンパク等が知られている(PRPs、EP-A-0 392 225)。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP-A-0 392 225、WO 95/33818、EP-A-0 353 191等に記載されている。こうした遺伝子組換え植物で発現される抗病原性物質の例として、例えば、ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている。)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;PRタンパク;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO 03/000906に記載されている。)等の微生物が産生する抗病原性物質等が挙げられる。
上記の作物は、遺伝子組換え技術を用いて、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質を付与した植物も含む。例として、VISTIVE(登録商標)(リノレン含量を低減させた低リノレン大豆)又は、high-lysine (high-oil) corn(リジン又はオイル含有量を増量したコーン)等が挙げられる。
さらに、上記の古典的な除草剤形質又は除草剤耐性遺伝子、殺虫性害虫抵抗性遺伝子、抗病原性物質産生遺伝子、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質について、これらを複数組み合わせたスタック品種も含まれる。
【0026】
本発明におけるネオニコチノイド化合物は、クロチアニジン、チアメトキサム 、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド又はチアクロプリドである。
【0027】
ダイズ種子又はトウモロコシ種子にネオニコチノイド化合物を処理する工程では、ネオニコチノイド化合物は、通常、固体担体、液体担体等の担体と混合され、さらに必要に応じて界面活性剤等の製剤用補助剤が添加されて製剤化されて用いられる。
【0028】
ネオニコチノイド化合物をダイズ種子又はトウモロコシ種子に処理する工程で使用されるネオニコチノイド化合物の量は種子1kgあたり通常0.001〜40g、好ましくは0.01〜10gの範囲で施用される。有効成分を植物の種子に施用する方法としては、例えば種子に有効成分を含有する製剤を粉衣する方法、有効成分を含有する製剤に種子を浸漬させる方法及び有効成分を含有する担体で種子をコートする方法が挙げられる。
【0029】
(2)ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程
【0030】
PPO阻害化合物とは、植物のプラスチドにおけるクロロフィル合成経路上に位置するプロトポルフィリノーゲンIX酸化酵素(EC1.3.3.4)を阻害し、その結果として植物を枯死に至らしめる除草活性化合物である。
本発明におけるPPO阻害化合物は、フルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンである。
【0031】
畑にPPO阻害化合物を処理する工程では、PPO阻害化合物は、通常、固体担体、液体担体等の担体と混合され、さらに必要に応じて界面活性剤等の製剤用補助剤が添加されて製剤化されて用いられる。
畑にPPO阻害化合物を処理する方法としては、例えば、PPO阻害化合物を畑の土壌に散布する方法及びPPO阻害化合物を雑草発生後の雑草に散布する方法が挙げられる。
畑にPPO阻害化合物を処理する工程で使用されるPPO阻害化合物の量は、通常10000m2あたり5〜500gである。なお、畑にPPO阻害化合物を処理する工程では、PPO阻害化合物を処理する際にアジュバントを混合してもよい。
【0032】
ネオニコチノイドを処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子は、通常の方法で畑に播種される。本発明の有害生物の防除方法では、ダイズ種子又はトウモロコシ種子の播種前にPPO阻害化合物を処理してもよく、ダイズ種子又はトウモロコシ種子の播種後にPPO阻害化合物を処理してもよい。
ダイズ種子又はトウモロコシ種子の播種前にPPO阻害化合物を処理する場合は、播種前50日前〜播種直前、好ましくは播種前30日〜播種直前、さらに好ましくは播種前20日〜播種直前にPPO阻害化合物が処理される。
ダイズ種子又はトウモロコシ種子の播種後にPPO阻害化合物を処理する場合は、播種直後〜播種後50日、好ましくは播種直後〜播種3日後にPPO阻害化合物が処理される。ダイズ種子の播種後にPPO阻害化合物を処理する場合の具体的な処理時期としては、例えば、ダイズの出芽前から開花期の間が挙げられる。ダイズの出芽前から開花期までの間の中でも、好ましくはダイズの出芽前から複葉が6枚の時期までの間、さらに好ましくはダイズの出芽前から複葉が3枚の時期までの間である。トウモロコシ種子の播種後にPPO阻害化合物を処理する場合の具体的な処理時期としては、出芽前から12葉期までの間、好ましくは出芽前から8葉期までの間、さらに好ましくは好ましくは出芽前から6葉期までの間である。なお、トウモロコシの葉齢はリーフカラー法(Leaf Collar Method)によって決定される。
【0033】
本発明の有害生物の防除方法によれば、ダイズ畑又はトウモロコシ畑の有害節足動物及び雑草等の有害生物を防除することができる。
【0034】
かかる有害節足動物としては例えば次のものが挙げられる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、ターニッシュッドプラントバグ(Lygus lineolaris)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
【0035】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilaris)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna)、トリコプルシア属(Trichoplusia spp.)、ヘリオティス属(Heliothis spp.)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa spp.)等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes sp.)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属(Lyonetia spp.)等のハモグリガ類、リマントリア属(Lymantriidae spp.)、ユープロクティス属(Euproctis spp.)等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等;
【0036】
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、タバコアザミウマ(Frankliniella fusca)等のアザミウマ類等;
【0037】
双翅目害虫:イエバエ(Musca domestica)、アカイエカ(Culex popiens pallens)、ウシアブ(Tabanus trigonus)、タマネギバエ(Hylemya antiqua)、タネバエ(Hylemya platura)、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)等のハモグリバエ類、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等;
甲虫目害虫:ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)、マメコガネ(Popillia japonica)、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、コーンルートワームの仲間(Diabrotica spp.)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、コメツキムシの仲間(Agriotes spp.)、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)、ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等;
【0038】
直翅目害虫:トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)等;
膜翅目害虫:カブラハバチ(Athalia rosae)、ハキリアリ(Acromyrmex spp.)、ファイヤーアント(Solenopsis spp.)等;
【0039】
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等;
【0040】
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、オリゴニカス属(Oligonychus spp.)等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ヒメハダニ類、ケナガハダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類等。
【0041】
かかる雑草としては以下のものを挙げることができる。
タデ科雑草:ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、サナエタデ(Polygonum lapathifolium)、アメリカサナエタデ(Polygonum pensylvanicum)、ハルタデ(Polygonum persicaria)、イヌタデ(Polygonum longisetum)、ミチヤナギ(Polygonum aviculare)、ハイミチヤナギ(Polygonum arenastrum)、イタドリ(Polygonum cuspidatum)、ギシギシ(Rumex japonicus)、ナガバギシギシ(Rumex crispus)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)、スイバ(Rumex acetosa)
スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca oleracea)
ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria media)、ミミナグサ(Cerastium holosteoides)、オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)、オオツメクサ(Spergula arvensis)
アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium album)、ホウキギ(Kochia scoparia)、ノハラヒジキ(Salsola kali)、アトリプレックス属(Atriplex spp.)
ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、アオビユ(Amaranthus viridis)、イヌビユ(Amaranthus lividus)、ハリビユ(Amaranthus spinosus)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、タリホノアオゲイトウ(Amaranthus rudis)、ホソアオゲイトウ(Amaranthus patulus)、トールウォーターヘンプ(Amaranthus tuberculatos)、アメリカビユ(Amaranthus blitoides)、ナガエツルノゲイトウ(Alternanthera philoxeroides)、ツルゲイトウ(Alternanthera sessilis)
ケシ科雑草:ヒナゲシ(Papaver rhoeas)
アブラナ科雑草:セイヨウノダイコン(Raphanus raphanistrum)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella bursa-pastoris)、セイヨウカラシナ(Brassica juncea)、ヒメクジラグサ(Descurainia pinnata)、スカシタゴボウ(Rorippa islandica)、キレハイヌガラシ(Rorippa sylvestris)、グンバイナズナ(Thlaspi arvense)
マメ科雑草:クサネム(Aeschynomene indica)、アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、ハブソウ(Cassia occidentalis)、ジュズハギ(Desmodium tortuosum)、シロツメクサ(Trifolium repens)、クズ(Pueraria lobata)、カラスノエンドウ(Vicia angustifolia)
カタバミ科:カタバミ(Oxalis corniculata),オッタチカタバミ(Oxalis strica)
フウロソウ科雑草:アメリカフウロ(Geranium carolinense)、オランダフウロ(Erodium cicutarium)
【0042】
トウダイグサ科雑草:トウダイグサ(Euphorbia helioscopia)、オオニシキソウ(Euphorbia maculata)、コニシキソウ(Euphorbia humistrata)、ハギクソウ(Euphorbia esula)、ショウジョウソウ(Euphorbia heterophylla)、エノキグサ(Acalypha australis)
アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、ギンセンカ(Hibiscus trionum)
スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola arvensis)、ワイルドパンジ−(Viola tricolor)
ウリ科雑草:アレチウリ(Sicyos angulatus)、ワイルドキューカンバー(Echinocystis lobata)
ミソハギ科雑草:エゾミソハギ(Lythrum salicaria)
セリ科雑草:チドメグサ(Hydrocotyle sibthorpioides)
ガガイモ科雑草:オオトウワタ(Asclepias syriaca)、ハニーヴァインミルクウィード(Ampelamus albidus)
【0043】
アカネ科雑草:キャッチウィードベッドストロー(Galium aparine)、ヤエムグラ(Galium spurium var. echinospermon)、ヒロハフタバムグラ(Spermacoce latifolia)
ヒルガオ科雑草:アサガオ(Ipomoea nil)、アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、マルバアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea var. integriuscula)、マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)、ホシアサガオ(Ipomoea triloba)、マルバルコウ(Ipomoea coccinea)、ルコウソウ(Ipomoea quamoclit)、ヒルガオセイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)、コヒルガオ(Calystegia hederacea)
ムラサキ科雑草:ワスレナグサ(Myosotis arvensis)
シソ科雑草:ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)
ナス科雑草:シロバナチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、テリミノイヌホオズキ(Solanum americanum)、アメリカイヌホオズキ(Solanum ptycanthum)、ケイヌホオズキ(Solanum sarrachoides)、トマトダマシ(Solanum rostratum)、キンギンナスビ(Solanum aculeatissimum)、ワルナスビ(Solanum carolinense)、センナリホオズキ(Physalis angulata)、スムーズグランドチェリー(Physalis subglabrata)、オオセンナリ(Nicandra physaloides)
ゴマノハグサ科雑草:フラサバソウ(Veronica hederaefolia)、オオイヌノフグリ(Veronica persica)、タチイヌノフグリ(Veronica arvensis)
オオバコ科:オオバコ(Plantago asiatica)
【0044】
キク科雑草:オナモミ(Xanthium pensylvanicum)、オオオナモミ(Xanthium occidentale)、野生ヒマワリ(Helianthus annuus)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、イヌカミツレ(Matricaria perforata)、コーンマリーゴールド(Chrysanthemum segetum)、オロシャギク(Matricaria matricarioides)、ヨモギ(Artemisia princeps)、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)、ハキダメギク(Galinsoga ciliata)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、アレチノギク(Conyza bonariensis)、ヒメムカシヨモギ(Conyza canadensis)、ブタクサ(Ambrosia artemisiaefolia)、クワモドキ(Ambrosia trifida)、コセンダングサ(Bidens pilosa)、アメリカセンダングサ(Bidens frondosa)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense)、アメリカオニアザミ(Cirsium vulgare)、マスクチッスル(Carduus nutans)、トゲチシャ(Lactuca serriola)、オニノゲシ(Sonchus asper)
ユリ科雑草:ワイルドオニオン(Allium canadense)、ワイルドガーリック(Allium vineale)
ツユクサ科雑草:ツユクサ(Commelina communis)、マルバツユクサ(Commelina bengharensis)
【0045】
イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、キンエノコロ(Setaria glauca)、メヒシバ(Digitaria ciliaris)、ラージクラブグラス(Digitaria sanguinalis)、オヒシバ(Eleusine indica)、スズメノカタビラ(Poa annua)、スズメノテッポウ(Alospecurus aequalis)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、シャタ−ケ−ン(Sorghum vulgare)、シバムギ(Agropyron repens)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、ホソムギ(Lolium perenne)、ボウムギ(Lolium rigidum)、カラスノチャヒキ(Bromus secalinus)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ホソノゲムギ(Hordeum jubatum)、ヤギムギ(Aegilops cylindrica)、クサヨシ(Phalaris arundinacea)、ヒメカナリークサヨシ(Phalaris minor)、シルキーベントグラス(Apera spica-venti)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、テキサスパニカム(Panicum texanum)、メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)、シンクリノイガ(Cenchrus echinatus)、ヒメクリノイガ(Cenchrus pauciflorus)、ナルコビエ(Eriochloa villosa)
カヤツリグサ科雑草:カヤツリグサ(Cyperus microiria)、コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)、キハマスゲ(Cyperus esculentus)、ヒメクグ(Kyllinga gracillima)
トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arvense)、イヌスギナ(Equisetum palustre)等。
【0046】
本発明の有害生物の防除方法では、1種以上の他の農薬を併用することもできる。他の農薬としては、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物調節剤及び薬害軽減剤が挙げられる。

上記の他の農薬としては、例えば、以下のものが挙げられる。
殺虫剤:フェンチオン(fenthion)、フェニトロチオン(fenitrothion)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methyl)、ダイアジノン(diazinon)、キナルホス(quinalphos)、イソキサチオン(isoxathion)、ピリダフェンチオン(Pyridafenthion)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、バミドチオン(vamidothion)、マラチオン(malathion)、フェントエート(phenthoate)、ジメトエート(dimethoate)、ジスルホトン(disulfoton)、モノクロトホス(monocrotophos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、プロパホス(propaphos)、アセフェート(acephate)、トリクロルホン(trichlorphon)、EPN、ピラクロホス(pyraclorfos)、カルバリル(carbaryl)、メトルカルブ(metolcarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、BPMC、プロポキスル(propoxur)、XMC、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、メソミル(methomyl)、チオジカルブ(thiodicarb)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、エトフェンプロックス(ethofenprox)、カルタップ(cartap)、ベンスルタップ(bensultap)、チオシクラム(thiocyclam)、ブプロフェジン(buprofezin)、テブフェノジド(tebufenozide)、エチプロール(ethiprole)及びピリダリル(pyridalyl)。
【0047】
殺ダニ剤:ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、ピリダベン(pyridaben)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、エトキサゾール(etoxazole)、ピリミジフェン(pyrimidifen)及びスピロメシフェン(spirodiclofen)。
殺線虫剤:フォスチアゼート(fosthiazate)。
【0048】
殺菌剤:キャプタン(captan)、IBP、EDDP、トルクロフォスメチル(tolc1ofos-methyl、べノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、メプロニル(mepronil)、フルトラニル(flutolanil)、チフルザミド(thifluzamid)、フラメトピル(furametpyr)、テクロフタラム(tec1ofthalam)、ペンシクロン(pencycuron)、カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet)、メタラキシル(metalaxyl)、トリフルミゾール(triflumizole)、アザコナゾール(azaconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール-M(diniconazole-M)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール-シス(furconazole-cis)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、キンコナゾール(quinconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール( triticonazole)、ペフラゾエート(pefurazoate)、プログロラズ(prochloraz)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、フロキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシム-メチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサスロトビン(orysastrobin)、ピコキシスロトビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、バリダマイシンA(validamycin A)、ブラストサイジンS(blasticidin S)、カスガマイシン(kasugamycin)、ポリオキシン(polyoxin)、フサライド(fthalide)、プロベナゾール(probenazole)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、トリシクラゾール(tricyclazole)、ピロキロン(pyroquilon)、フェリムゾン(ferimzone)、アシベンゾラルSメチル(acibnzolar S-methyl)、ジクロメジン(diclomezine)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、フェナジンオキシド(phenazine oxide)、TPN及びイプロジオン(iprodione)。
【0049】
除草剤:ジカンバ(dicamba)、2,4-D、2,4-DB、MCPA、MCPB、メコクロップ(mecoprop)、メコクロップP(mecoprop-P)、ジクロプロップ(dichlorprop)、ジクロプロップP(dichlorprop-P)、ブロモキシニル(bromoxynil)、ジクロベニル(dichlobenil)、アイオキシニル(ioxynil)、ジアレート(di-allate)、ブチレート(butylate)、トリアレート(tri-allate)、フェンメディファム(phenmedipham)、クロロプロファム(chlorpropham)、アシュラム(asulam)、フェニソファム(phenisopham)、ベンチオカーブ(benthiocarb)、モリネート(molinate)、エスプロカルブ(esprocarb)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、プロスルカルブ(prosulfocarb)、オルベンカルブ(orbencarb)、EPTC、ジメピペレート(dimepiperate)、スエップ(swep)、プロパクロール(propachlor)、メタザクロール(metazachlor)、アラクロール(alachlor)、アセトクロール(acetochlor)、メトラクロール(metolachlor)、S-メトラクロール(S- metolachlor)、ブタクロール(butachlor)、プレチラクロール(pretilachlor)、テニルクロール(thenylchlor)、アミノシクロピラクロール(aminocyclopyrachlor)、トリフルラリン(trifluralin)、ペンディメタリン(pendimethalin)、エタフルラリン(ethalfluralin)、ベンフルラリン(benfluralin)、プロジアミン(prodiamine)、シマジン(simazine)、アトラジン(atrazine)、プロパジン(propazine)、シアナジン(cyanazine)、アメトリン(ametryn)、シメトリン(simetryn)、ジメタメトリン(dimethametryn)、プロメトリン(prometryn)、インダジフラム(indaziflam)、トリアジフラム(triaziflam)、メトリブジン(metribuzin)、ヘキサジノン(hexazinone)、イソキサベン(isoxaben)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジウロン(diuron)、リニュロン(linuron)、フルオメツロン(fluometuron)、ジフェノクスロン(difenoxuron)、メチルダイムロン(methyl-daimuron)、イソプロツロン(isoproturon)、イソウロン(isouron)、テブチウロン(tebuthiuron)、ベンズチアズロン(benzthiazuron)、メタベンズチアズウロン(methabenzthiazuron)、プロパニル(propanil)、メフェナセット(mefenacet)、クロメプロップ(clomeprop)、ナプロアニリド(naproanilide)、ブロモブチド(bromobutide)、ダイムロン(daimuron)、クミルロン(cumyluron)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、エトベンザニド(etobenzanid)、ベンタゾン(bentazon)、トリジファン(tridiphane)、インダノファン(indanofan)、アミトロール(amitrole)、フェンクロラゾール (fenchlorazole)、クロマゾン(clomazone)、マレイン酸ヒドラジド(maleic hydrazide)、ピリデート(pyridate)、クロリダゾン(chloridazon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、ブロマシル(bromacil)、ターバシル(terbacil)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、シンメチリン(cinmethylin)、べンフレセート(benfuresate)、カフェンストロール(cafenstrole)、ピリチオバック (pyrithiobac)、ピリチオバックナトリウム塩 (pyrithiobac-sodium)、ピリミノバック (pyriminobac)、ピリミノバックメチル (pyriminobac-methyl)、ビスビリバック (bispyribac)、、ビスビリバックナトリウム塩(bispyribac-sodium)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリフタリド(pyriftalid)、フェントラザミド(fentrazamide)、ジメテナミド(dimethenamid)、ジメテナミドP(dimethenamid-P)、ACN、ベンゾビシクロン(bennzobicyclon)、ジチオピル(dithiopyr)、トリクロピル(triclopyr)、チアゾピル(thiazopyr)、アミノピラリド(aminopyralid)、クロピラリド(clopyralid)、ダラポン(dalapon)、クロルチアミド(chlorthiamid)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロン(bensulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、クロリムロン(chlorimuron)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、フルピルスルフロンメチルナトリウム(flupyrsulfuron-methyl- sodium)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、ハロスルフロン(halosulfuron)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron-methyl)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、メソスルフロン(mesosulfuron)、メソスルフロンメチル(mesosulfuron-methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、プリミスルフロン(primisulfuron)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron-methyl)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethyl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロン(sulfometuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、エタメトスルフロン(ethametsulfuron)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、ヨードスルフロンメチルナトリウム(iodosulfuron-methyl-sodium)、メトスルフロン(metsulfuron)、メトスルフロンメチル(metsulfuron-methyl)、プロスルフロン(prosulfuron)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベニュロン(tribenuron)、トリベニュロンメチル(tribenuron-methyl)、トリフルスルフロン (triflusulfuron)、トリフルスルフロンメチル (triflusulfuron-methyl)トリトスルフロン(tritosulfuron)、ピロコリナフェン(picolinafen)、ベンフルブタミド(beflubutamid)、メソトリオン(mesotrione)、スルコトリオン(sulcotrione)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、テンボトリオン(tembotrione)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、トプラメゾン(topramezone)、フルポキサム(flupoxam)、アミカルバゾン(amicarbazone)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、 フルカルバゾン(flucarbazone)、フルカルバゾンナトリウム塩(flucarbazone-sodium)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)、プロポキシカルバゾンナトリウム塩(propoxycarbazone-sodium)、チエンカルバゾン(thiencarbazone)、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone-methyl)、クロランスラム(cloransulam)、クロランスラムメチル(cloransulam-methyl)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、フルメトスラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam) 、ペノキススラム(penoxsulam)、ピロキシスラム(pyroxsulam)、イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz-methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマザモックスアンモニウム塩(imazamox-ammonium)、イマザピック(imazapic)、イマザピックアンモニウム塩(imazapic-ammonium)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr)、クロジナホップ(clodinafop)、クロジナホッププロパルギル(clodinafop-propargyl)、シハロホップ (cyhalofop)、 シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、ジクロホップ(diclofop)、ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェノキサプロップP(fenoxaprop-P)、フェノキサプロップPエチル(fenoxaprop-P-ethyl)、フルアジホップ(fluazifop)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、フルアジホップP(fluazifop-P)、フルアジホップPブチル(fluazifop-P-butyl)、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップメチル(haloxyfop-methyl)、ハロキシホップP(haloxyfop-P)、ハロキシホップPメチル(haloxyfop-P-methyl)、メタミホップ(metamifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、キザロホップP(quizalofop-P)、キザロホップPエチル(quizalofop-P-ethyl)、アロキシジム(alloxydim)、クレトジム(clethodim)、セトキシジム(sethoxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、ピノキサデン(pinoxaden)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、グリホサート(glyphosate)、グリホサートイソプロピルアミン塩(glyphosate-isopropylamine)、グリホサートトリメシウム塩(glyphosate-trimethylsulfonium)、グリホサートアンモニウム塩(glyphosate-ammonium)、グリホサートジアンモニウム塩(glyphosate-diammonium)、グリホサートナトリウム塩(glyphosate-sodium)、グリホサートカリウム塩(glyphosate-potassium)、グルホシネート(glufosinate)、グルホシネートアンモニウム塩(glufosinate-ammonium)、グルホシネートP(glufosinate-P)、グルホシネートPナトリウム塩(glufosinate-P-sodium)、ビアラホス(bialafos)、アニロホス(anilofos)、ベンスリド(bensulide)、ブタミホス(butamifos)、パラコート(paraquat)及びジクワット(diquat)。
【0050】
植物生長調節剤:ヒメキサゾール(hymexazol)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、ウニコナゾール(uniconazole)、ウニコナゾールP(uniconazole-P)、イナベンフィド(inabenfide)、プロヘキサジオンカルシウム(prohexadione-ca1cium)、1-メチルシクロプロペン(1-methylcyclopropene)、トリネキサパック(trinexapac)及びジベレリン(gibberellins)。
薬害軽減剤:ベノキサコール(benoxacor)、クロキントセット(cloquintocet)、シオメトリニル(cyometrinil)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ジクロルミド(dichlormid)、ジシクロノン(dicyclonon)、ジエトレート(dietholate)、フェンクロラゾール(fenchlorazole)、フェンクロリム(fenclorim)、フルラゾール(flurazole)、フルクソフェニム(fluxofenim)、フリラゾール(furilazole)、イソキサジフェン(isoxadifen)、メフェンピル(mefenpyr)、メフェネート(mephenate)、ナフタリックアンヒドライド(naphthalic anhydride)及びオキサベトリニル(oxabetrinil)。
【実施例】
【0051】
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、以下の記載においてhaとはヘクタール即ち10000m2を意味する。
【0052】
まず、以下の実施例で示す殺虫効力、除草効力及び薬害の評価基準を示す。
[殺虫効力]
殺虫効力の評価は、調査時の虫の生死を判別し、次の式により防除価を求めた。
防除価(%)= 100 X (1 - T / C)
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
C:無処理区の観察時の虫数
T:処理区の観察時の虫数
【0053】
[除草効力及び薬害]
除草効力の評価は、調査時の供試雑草の出芽又は生育の状態が無処理のそれと比較して全く乃至ほとんど違いがないものを「0」とし、供試植物が完全枯死又は出芽若しくは生育が完全に抑制されているものを「100」として、0〜100に区分する。
作物に対する薬害の評価は、薬害がほとんど認められない場合は「無害」、軽度の薬害が認められる場合は「小」、中程度の薬害が認められる場合は「中」、強度の薬害が認められる場合は「大」で示す。ここで評価される「薬害」は、処理された化合物に起因すると判断される害徴であり、病害虫により引き起こされる害徴とは明確に区別される。
【0054】
実施例1
内径96ミリメートル、高さ44ミリメートルのプラスチックカップに、クロチアニジン懸濁剤(クロチアニジンを20%含有する懸濁剤、商品名:ダントツフロアブル、住友化学株式会社製)24.5マイクロリットル及びダイズ種子50粒を入れた。このプラスチックカップを手で振ることにより、ダイズ種子にクロチアニジン懸濁剤を付着させた。
内径177ミリメートル、高さ140ミリメートルのプラスチック製ポットにスベリヒユ、アオゲイトウ及びサナエタデの種子が各々約500ミリグラムずつ混入されている土壌を詰めた。このポットに前記のダイズ種子を1ポット当たり2粒播種した。ダイズ種子を播種した日で、ダイズ種子を播種した後に、フルミオキサジン顆粒水和剤(フルミオキサジンを51%含有する顆粒水和剤、商品名:Valor SX、Valent USA社製)の水希釈液(55.8ppm又は111.6ppm)を、表に記載された量となるように噴霧器で土壌表面に均一に散布した。
その後、試験用ポットを温室に置いた。ダイズ種子を播種してから15日後にジャガイモヒゲナガアブラムシの幼虫及び成虫20匹が生息するダイズ葉片をポット内に置き、植物全体をナイロン布で覆った。
ジャガイモヒゲナガアブラムシの放虫6日後に、殺虫効力、除草効力及び薬害を判定した。殺虫効力を表1に、除草効力及び薬害を表2に示す。
【0055】
【表1】

【0056】
【表2】

【0057】
実施例2
内径96ミリメートル、高さ44ミリメートルのプラスチックカップに、チアメトキサム製剤(チアメトキサムを30%含有する製剤、商品名:クルーザーFS30、シンジェンタジャパン株式会社製)31.4マイクロリットル及びダイズ種子50粒を入れた。このプラスチックカップを手で振ることにより、ダイズ種子にチアメトキサム製剤を付着させた。
内径177ミリメートル、高さ140ミリメートルのプラスチック製ポットにスベリヒユ、アオゲイトウ及びサナエタデの種子が各々約500ミリグラムずつ混入されている土壌を詰めた。このポットに、前記のダイズ種子を1ポット当たり2粒播種した。ダイズ種子を播種した日であって、ダイズ種子を播種した後に、フルミオキサジン顆粒水和剤(フルミオキサジンを51%含有する顆粒水和剤、商品名:Valor SX、Valent USA社製)の水希釈液(223.2ppm)を、表に記載された量となるように噴霧器で土壌表面に均一に散布した。
その後、試験用ポットを温室に置いた。ダイズ種子を播種してから15日後にジャガイモヒゲナガアブラムシの幼虫及び成虫20匹が生息するダイズ葉片をポット内に置き、ポット全体をナイロン布で覆った。
ジャガイモヒゲナガアブラムシの放虫6日後に、殺虫効力、除草効力及び薬害を調査した。殺虫効力を表3に、除草効力及び薬害を表4に示す。
【0058】
【表3】

【0059】
【表4】

【0060】
実施例3
内径96ミリメートル、高さ44ミリメートルのプラスチックカップに、クロチアニジン懸濁剤(クロチアニジンを20%含有する懸濁剤、商品名:ダントツフロアブル、住友化学株式会社製)16.0マイクロリットル及びダイズ種子50粒を入れた。このプラスチックカップを手で振ることにより、ダイズ種子にクロチアニジン懸濁剤を付着させた。
内径177ミリメートル、高さ140ミリメートルのプラスチック製ポットにオオツメクサ、スベリヒユ及びアオゲイトウの種子が各々約500ミリグラムずつ混入されている土壌を詰めた。このポットに、前記のダイズ種子を1ポット当たり2粒播種した。ダイズ種子を播種した日であって、ダイズ種子を播種した後に、スルフェントラゾンドライフロアブル剤(スルフェントラゾンを75%含有するドライフロアブル剤、商品名:Cover 75DF、DuPont社製)の水希釈液(892.9ppm)を、表に記載された量となるように噴霧器で土壌表面に均一に散布した。
その後、試験用ポットを温室に置いた。ダイズ種子を播種してから14日後にジャガイモヒゲナガアブラムシの幼虫及び成虫20匹が生息するダイズ葉片をポット内に置き、ポット全体をナイロン布で覆った。
ジャガイモヒゲナガアブラムシの放虫7日後に、殺虫効力、除草効力及び薬害を調査した。殺虫効力を表5に、除草効力及び薬害を表6に示す。
【0061】
【表5】

【0062】
【表6】

【0063】
実施例4
内径96ミリメートル、高さ44ミリメートルのプラスチックカップに、クロチアニジン懸濁剤(クロチアニジンを20%含有する懸濁剤、商品名:ダントツフロアブル、住友化学株式会社製)108.8マイクロリットル及びトウモロコシ種子30粒を入れた。このプラスチックカップを手で振ることにより、トウモロコシ種子にクロチアニジン懸濁剤を付着させた。また、クロチアニジン懸濁剤217.5マイクロリットルを用いた以外は同様の操作を行い、トウモロコシ種子にクロチアニジン懸濁剤を付着させた。
内径177ミリメートル、高さ140ミリメートルのプラスチック製ポットにオオツメクサ、スベリヒユ及びアオゲイトウの種子が各々約500ミリグラムずつ混入されている土壌を詰めた。このポットに、前記のトウモロコシ種子を1ポット当たり2粒播種した。トウモロコシ種子を播種した日であって、トウモロコシ種子を播種した後に、フルミオキサジン顆粒水和剤(フルミオキサジンを51%含有する顆粒水和剤、商品名:Valor SX、Valent USA社製)の水希釈液(66.6ppm又は223.2ppm)を、表に記載された量となるように噴霧器で土壌表面に均一に散布した。
その後、試験用ポットを温室内に置いた。トウモロコシ種子を播種してから22日後にハスモンヨトウの4齢幼虫10頭をポット内に置いた。その後、ポット全体をナイロン布で覆った。
ハスモンヨトウの放虫3日後に殺虫効力を調査した。
また、トウモロコシ種子播種22日後に除草効力及び薬害を調査した。
殺虫効力を表7に、除草効力及び薬害を表8に示す。
【0064】
【表7】

【0065】
【表8】

【0066】
実施例5
内径96ミリメートル、高さ44ミリメートルのプラスチックカップに、クロチアニジン懸濁剤(クロチアニジンを20%含有する懸濁剤、商品名:ダントツフロアブル、住友化学株式会社製)108.8マイクロリットル及びトウモロコシ種子30粒を入れた。このプラスチックカップを手で振ることにより、トウモロコシ種子にクロチアニジン懸濁剤を付着させた。また、クロチアニジン懸濁剤217.5マイクロリットルを用いた以外は同様の操作を行い、トウモロコシ種子にクロチアニジン懸濁剤を付着させた。
内径177ミリメートル、高さ140ミリメートルのプラスチック製ポットにサナエタデ、アオゲイトウ及びスベリヒユの種子が各々約500ミリグラムずつ混入されている土壌を詰めた。このポットに、前記のトウモロコシ種子を1ポット当たり1粒播種した。トウモロコシ種子を播種した日であって、トウモロコシ種子を播種した後に、サフルフェナシルの水希釈液(64ppm又は250ppm)を、表に記載された量となるように噴霧器で土壌表面に均一に散布した。なお、サフルフェナシルの水希釈液は、ツイーン20を2%(w/v)含有するアセトンにサフルフェナシルの所定量を溶解し、この溶液をアセトン濃度が10容量%となるように水で希釈して調製した。
その後、試験用ポットを温室内に置いた。トウモロコシ種子を播種してから22日後にハスモンヨトウの4齢幼虫10頭をポット内に置いた。その後、ポット全体をナイロン布で覆った。
ハスモンヨトウの放虫3日後に殺虫効力を調査した。
また、トウモロコシ種子播種22日後に除草効力及び薬害を調査した。
殺虫効力を表9に、除草効力及び薬害を表10に示す。
【0067】
【表9】

【0068】
【表10】

【0069】
実施例6
内径96ミリメートル、高さ44ミリメートルのプラスチックカップに、クロチアニジン懸濁剤(クロチアニジンを20%含有する懸濁剤、商品名:ダントツフロアブル、住友化学株式会社製)11.1マイクロリットル及びダイズ種子20粒を入れた。このプラスチックカップを手で振ることにより、ダイズ種子にクロチアニジン懸濁剤を付着させた。
1/5000アールワグネルポットに土壌を詰めた。このワグネルポットに、前記のダイズ種子を1ポット当たり2粒、及びアメリカアサガオの種子を1ポットあたり3粒播種した。ダイズ種子を播種した日であって、ダイズ種子を播種した後に、フルミオキサジン粒剤(フルミオキサジンを0.25%含有する粒剤、商品名:BroadStar、Valent USA社製)を表11に記載の量となるよう手で土壌表面に均一に散布した。
ダイズおよびアメリカアサガオの種子播種11日後に除草効力及び薬害を調査した。
除草効力及び薬害を表11に示す。
【0070】
【表11】

【0071】
実施例7
内径96ミリメートル、高さ44ミリメートルのプラスチックカップに、クロチアニジン懸濁剤(クロチアニジンを20%含有する懸濁剤、商品名:ダントツフロアブル、住友化学株式会社製)108.75マイクロリットル及びトウモロコシ種子30粒を入れた。このプラスチックカップを手で振ることにより、トウモロコシ種子にクロチアニジン懸濁剤を付着させた。
1/5000アールワグネルポットに土壌を詰めた。このワグネルポットに、前記のトウモロコシ種子を1ポット当たり1粒、及びアメリカアサガオの種子を1ポットあたり3粒播種した。トウモロコシ種子を播種した日であって、トウモロコシ種子を播種した後に、サフルフェナシルの水希釈液(100ppm)を、表に記載された量となるように、ピペットを用いて土壌表面に均一に潅注した。なお、サフルフェナシルの水希釈液は、ツイーン20を2%(w/v)含有するアセトンにサフルフェナシルの所定量を溶解し、この溶液をアセトン濃度が10容量%となるように水で希釈して調製した。
トウモロコシおよびアメリカアサガオの種子播種11日後に除草効力及び薬害を調査した。
除草効力及び薬害を表12に示す。
【0072】
【表12】

【0073】
実施例8
クロチアニジンをダイズ種子及びトウモロコシ種子に付着させる。次に、ポットに土壌を詰め、該種子及び雑草の種子を播種する。播種当日、3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンを土壌表面に均一に処理する。このポットを温室に置く。
播種10日後に雑草に対する除草効力を調査する。その結果、雑草に対する防除効果が確認できる。
【0074】
実施例9
クロチアニジンをダイズ種子及びトウモロコシ種子に付着させる。次に、ポットに土壌を詰め、該種子及び雑草の種子を播種する。播種当日、オキシフルオロフェンを土壌表面に均一に処理する。このポットを温室に置く。
播種10日後に雑草に対する除草効力を調査する。その結果、雑草に対する防除効果が確認できる。
【0075】
実施例10
チアメトキサムをダイズ種子及びトウモロコシ種子に付着させる。次に、ポットに土壌を詰め、該種子及び雑草の種子を播種する。播種当日、3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンを土壌表面に均一に処理する。このポットを温室に置く。
播種10日後に雑草に対する除草効力を調査する。その結果、雑草に対する防除効果が確認できる。
【0076】
実施例11
チアメトキサムをダイズ種子及びトウモロコシ種子に付着させる。次に、ポットに土壌を詰め、該種子及び雑草の種子を播種する。播種当日、オキシフルオロフェンを土壌表面に均一に処理する。このポットを温室に置く。
播種10日後に雑草に対する除草効力を調査する。その結果、雑草に対する防除効果が確認できる。
【0077】
実施例12
クロチアニジンをダイズ種子及びトウモロコシ種子に付着させる。次に、ポットに土壌を詰め、該種子及び雑草の種子を播種する。播種当日、スルフェントラゾンを土壌表面に均一に処理する。このポットを温室に置く。
播種10日後に雑草に対する除草効力を調査する。その結果、雑草に対する防除効果が確認できる。
【0078】
実施例13
チアメトキサムをダイズ種子及びトウモロコシ種子に付着させる。次に、ポットに土壌を詰め、該種子及び雑草の種子を播種する。播種当日、フルミオキサジンを土壌表面に均一に処理する。このポットを温室に置く。
播種10日後に雑草に対する除草効力を調査する。その結果、雑草に対する防除効果が確認できる。
【0079】
実施例14
チアメトキサムをダイズ種子及びトウモロコシ種子に付着させる。次に、ポットに土壌を詰め、該種子及び雑草の種子を播種する。播種当日、スルフェントラゾンを土壌表面に均一に処理する。このポットを温室に置く。
播種10日後に雑草に対する除草効力を調査する。その結果、雑草に対する防除効果が確認できる。
【0080】
実施例15
チアメトキサムをダイズ種子及びトウモロコシ種子に付着させる。次に、ポットに土壌を詰め、該種子及び雑草の種子を播種する。播種当日、サフルフェナシルを土壌表面に均一に処理する。このポットを温室に置く。
播種10日後に雑草に対する除草効力を調査する。その結果、雑草に対する防除効果が確認できる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明の有害生物の防除方法により、ダイズ畑又はトウモロコシ畑の有害生物を防除することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有するダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法。
【請求項2】
ダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種する前の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有する請求項1記載の有害生物の防除方法。
【請求項3】
ダイズ畑又はトウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子又はトウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子又はトウモロコシ種子を播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有する請求項1記載の有害生物の防除方法。
【請求項4】
ダイズ畑における有害生物の防除方法であって、
ダイズ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したダイズ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有するダイズ畑における有害生物の防除方法。
【請求項5】
トウモロコシ畑における有害生物の防除方法であって、
トウモロコシ種子に、クロチアニジン、チアメトキサム、イミダクロプリド、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドからなる群より選ばれる少なくとも1種のネオニコチノイド化合物を処理する工程、及び
前記ネオニコチノイド化合物を処理したトウモロコシ種子を播種する前又は播種した後の畑にフルミオキサジン、スルフェントラゾン、サフルフェナシル、オキシフルオルフェン及び3−(4−クロロ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチルベンズイミダゾール−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−(1H,3H)ピリミジンジオンからなる群より選ばれる少なくとも1種のPPO阻害化合物を処理する工程、
を有するトウモロコシ畑におけるの有害生物の防除方法。
【請求項6】
有害生物が有害節足動物である請求項1〜5いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【請求項7】
有害生物が雑草である請求項1〜5いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【請求項8】
ネオニコチノイド化合物がクロチアニジン又はチアメトキサムである請求項1〜7いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【請求項9】
ネオニコチノイド化合物がクロチアニジンである請求項1〜7いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【請求項10】
PPO阻害化合物がフルミオキサジン、スルフェントラゾン又はサフルフェナシルである請求項1〜9いずれか1項記載の有害生物の防除方法。
【請求項11】
PPO阻害化合物がフルミオキサジンである請求項1〜9いずれか1項記載の有害生物の防除方法。

【公開番号】特開2011−16783(P2011−16783A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166508(P2009−166508)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】