説明

有害鳥獣威嚇装置

【課題】
有害鳥獣類が威嚇音に慣れることがない、かつ、電池等の電源を必要としない、玩具用クラッカーを利用した有害鳥獣威嚇装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
課題解決のため、本発明は、クラッカーを装填するカセット1と、カセット1を収納するカセット収納部8と、クラッカーを発射させる打ち出し機構14と、打ち出し機構14をロックバー27によりロックさせるロック機構と、ロック機構のロックを左ロック解除ピン35及び右ロック解除ピン36の変位により解除させるアンロック機構と、アンロック機構を作動させる餌台39と、を具備する。この構造により、有害鳥獣類が餌に取り付いた瞬間に、クラッカーを発射させることが出来るため、常時定期的に威嚇音を発生させる方式と比べ有害鳥獣類が威嚇音に慣れることがない。クラッカーの発射も機械的にするため、電池などの電源が必要なく山林での設置に好適である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具用のクラッカーを利用した、有害鳥獣威嚇装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラス等の鳥類、或はイノシシ、熊等の獣類による農作物への被害は年々ひどくなっており、時には人にも危害をおよぼすこともあり、これら有害鳥獣類を排除することは、山村に暮す人々にとって大きな課題となっている。従来、定期的な発音、或は反射光などを利用して有害鳥獣類を排除する製品が考案されているが、何れも使用開始当初は効果があるものの、動物たちがすぐにそれらの音、或は光になれてしまい効果がなくなってしまうという欠点があった。クラッカーを利用する威嚇装置に関しては参考文献1がある。クラッカーを利用することは、爆発音、火薬の匂い、飛散物により有害鳥獣類に対する威嚇効果はあるが、本参考文献1では鳥獣類の検知装置とクラッカーを発射させる制御装置が必要であり、電池などの電源が必要となるため、電池の寿命などにより山の中に設置するには適さないとともに、高価なものになってしまうという欠点がある。
【特許文献1】特開2000−217498
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、以上の問題点を解決させるためのもので、有害鳥獣類が威嚇音に慣れることがない、かつ、電池等の電源を必要としない、玩具用クラッカーを利用した有害鳥獣威嚇装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を達成するため本発明の有害鳥獣威嚇装置は、クラッカーを装填するカセットと、前記カセットを収納するカセット収納部と、クラッカーを発射させる打ち出し機構と、前記打ち出し機構をロックさせるロック機構と、前記ロック機構のロックを解除させるアンロック機構と、前記アンロック機構を作動させる餌台と、を具備している。
【0005】
前記ロック機構は、前記打ち出し機構に連結したスライドシャフトと、前記スライドシャフトに設けられた段差部に当接し前記打ち出し機構をロックさせるロックバーとを具備し、前記アンロック機構は、前記餌台に接続されたシャフトと、前記シャフトの軸方向、回転方向の変位を前記ロックバーに伝達する伝達機構とを具備している。そして、前記シャフトは軸受けに支持された第一のシャフトと、前記餌台に結合された第二のシャフトからなり、前記第一のシャフトと前記第二のシャフトの連結部には、第二のシャフトが前記第一のシャフトに対する水平位置と上方垂直位置との両位置で停止可能なリンク機構を備え、前記第二のシャフトを上方垂直位置にセットした時、前記第二のシャフトの倒れ防止のためのガイド機構を具備している。
【0006】
また、本発明の有害鳥獣威嚇装置は、前記第二のシャフトを水平位置にセットした時、前記餌台が前記カセット収納部の前面を塞ぐように配置させることにより、前記第二のシャフトが水平位置にあるときには、前記カセット収納部への前記カセットの取り付け、あるいは前記カセット収納部からの前記カセットの取り外しを不可能とする安全装置を具備している。
【0007】
前記カセットは、前記カセット収納部に嵌合する中空の固定部と、クラッカーの糸を保持し前記固定部の中をスライドする糸引き部とから構成されている。これにより、本発明の有害鳥獣威嚇装置へのクラッカーのセットが容易になる。
【0008】
さらに、前記第一シャフトの軸方向、回転方向の変位を前記ロックバーに伝達する前記伝達機構は、円錐台の形状をしたロック解除ピンを具備している。
【発明の効果】
【0009】
本発明の有害鳥獣威嚇装置は、有害鳥獣類が餌台の餌を食べようとした瞬間にクラッカーが発射されるため、常時定期的に威嚇音を発音している場合に比べ、有害鳥獣類が音に慣れてしまうことがなく、効果が永続するしランニングコストも抑えられる。また、有害鳥獣類の検知およびクラッカーの発射をメカ的な要素の組み合わせで実現しているため、制御装置が不要となり、電池等の電源が必要でないため、雨水による漏電、発火の危険性もなく、山の中での設置に適している。さらに、クラッカーを装填するカセットを備えているため、威嚇装置へのクラッカーのセットが容易である。また、本発明の有害鳥獣威嚇装置へのカセットの取付け、取外しの際、および餌台への餌の取付けの際にはクラッカーの発射装置が作動しない構造になっており、安全性が高い。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明による有害鳥獣威嚇装置の上蓋をはずした状態を、図2は、クラッカーを装填するカセット1を示している。また、図3はカセット1を構成する固定部2と糸引き部3を示し、図3(a)が固定部2、図3(b)が糸引き部3を示している。まず、図2、図3を用いてカセット1の説明をする。カセット1は固定部2と糸引き部3より構成され、固定部2は中空になっていて、糸引き部3が固定部2の中空部をスライドする。糸引き部3の側面にはネジ穴4が切ってあり、固定部2のネジ溝5を通してネジ6が取り付けられている。これにより、ネジ溝5の長さの範囲で糸引き部3が固定部2に沿ってスライドされるとともに固定部2に対する糸引き部3の回転が規制される。固定部2にはクランプピン7が設けられており、後述するように図1のカセット収納部8の切欠き部9と嵌合し、カセット1をカセット収納部8に固定する。
【0011】
糸引き部3は中空になっていてクラッカーの引き糸が挿通する。クラッカーのカセット1への装填に際しては、クラッカーを固定部2の前面開口部から挿入し、クラッカーの引き糸を糸引き部3の中空部に通してから引き糸を糸引き部3の先端部10に巻きつける。その際、糸引き部3は固定部3側に引き寄せられるとともに、クラッカーの外壁が固定部3の内壁に突き当たりクラッカーはカセット1に固定される。糸引き部3の先端部10には、引き糸の巻きつけを容易にするため、小径の穴11と穴に達するスリット12が設けられており、スリット12に引き糸を通し、巻きつける。
【0012】
次に、図1に従って説明する。カセット収納部8はケース13の前面にその一部を突出させた状態でケース13の底面にネジ止めされている。固定部2と糸引き部3から構成され、クラッカーが装填されたカセット1は、カセット収納部8の前面開口部より挿入され、糸引き部3の先端が打ち出し機構14の開口部に挿通する。この状態で、固定部2を時計方向に90度回すと、カセット1の糸引き部3と打ち出し機構14が連結される。同時に、固定部2のクランプピン7がカセット収納部8に設けられた切欠き部9と嵌合し、カセット1はカセット収納部8に固定される。図4は糸引き部3と打ち出し機構14の連結の状態を示している。図4(a)は連結前の状態を示しており、カセット1をカセット収納部8に挿入すると、糸引き部3が打ち出し機構14の中空部に挿入され、打ち出し機構14の連結ネジ15が糸引き部3の先端の切り欠部16を通って糸引き部3の連結ミゾ17に達する。その状態でカセット1を時計方向に90度回すと糸引き部3も90度回転して図4(b)の状態になり、連結ネジ15と連結ミゾ17がかみ合うことにより、カセット1と打ち出し機構14が連結される。
【0013】
図1の打ち出し機構14にはスライドシャフト18が結合され、スライドシャフト18は軸受けブロック19のスライドシャフト軸受部20でガイドされている。これにより、打ち出し機構14の動きに追従してスライドシャフト18は軸方向に動く。第一コイルバネ21は、その一端が打ち出し機構14に取付けられ、もう一端は軸受けブロック19に取付けられている。この第一コイルバネ21により、スライドシャフト18は常に軸受けブロック19側に引き寄せられている。
【0014】
ロックレバー22は、軸受けブロック19のもう一方のロックレバー軸受部23と、ケース13の前面板にあけられた図示しない孔でガイドされ、打ち出し機構14に相当する位置にロック掛け24が取付けられている。ロック掛け24の先端には図示しない穴が設けられており、打ち出し機構14にナット25により固定されたロック掛けピン26が挿入されている。この穴とロック掛けピン26は適度の隙間を有しており、ロックレバー22と打ち出し機構14が連動して動く際の抵抗を少なくしている。上記のような構造により、ロックレバー22を左方向に引くとロック掛け24とロック掛けピン26の作用により、打ち出し機構14に結合されたスライドシャフト18が左方向にスライドする。
【0015】
図5は、図1に示したロック機構のA、A’における断面図である。図5(a)はロックが解除されている状態、図5(b)はロックされている状態を示している。以下図1、図5により説明する。ロックが解除されている状態ではスライドシャフト18は第一コイルバネ21の張力により図4(a)の右側方向に引き寄せられている。また、ロックバー27はスライドシャフト18の段差部28から外れている。この状態でロックレバー22を左方向に引くと、ロックレバー22に取付けられたロック掛け24の動きに連動して打ち出し機構14が動き、スライドシャフト18が図5(a)の左側方向にスライドする。そして、スライドシャフト18の段差部28がロックバー27の位置に来ると第二コイルバネ30によりロックバー27がスライドシャフト18の段差部28に押し上げられ、第一コイルバネ21の張力により段差部28の壁面29がロックバー27に押し当てられてスライドシャフト18はロックされて図5(b)の状態になる。
【0016】
次に、図5(b)のロックの状態から図5(a)のロック解除の状態への移行について説明する。ロックバー27をアンロック機構により押し下げ、ロックバー27をスライドシャフト18の段差部28からはずしてやれば、スライドシャフト18は第一コイルバネ21の張力により図5(a)の右方向にスライドして図5(a)の状態になる。
【0017】
ロックバー27を押し下げ、スライドシャフト18のロックを解除させるためのアンロック機構の動作について説明する。図6は、図1のアンロック機構のB、B’の断面図である。以下図1、図6に従い説明する。第一シャフト31は、第一シャフト軸受部32とケース13の前面板にあけられた図示しない孔でガイドされていて、第一シャフト軸受部32内で回転するともに軸方向に変位可能であり、圧縮コイルバネ32により第一シャフト31が右方向に押され、ストッパ34aが軸受けブロック19に押し当てられている。ストッパ34bは第一シャフト31が左方向に変位したとき軸受けブロック19に押し当てられる。
【0018】
左ロック解除ピン35と右ロック解除ピン36は、ストッパ34a方向の径が大きい円錐台の形状をしており、それぞれ支持部材37を介して第一シャフト31に固定されており、第一シャフト31の軸方向或いは回転方向の変位をロックバー27に伝達する。ロックバー27は第二コイルバネ30により上方に押し上げられており、右ロック解除ピン36及び左ロック解除ピン35の動きに応じて支持ピン38を支点として下方に押し下げられる。第一シャフト31は、餌台39の取付けられた第二シャフト40と連結されている。第二シャフト40は、第一シャフト31との連結部41において第一シャフト31の水平位置、上方垂直位置で停止可能になっており、第二シャフト40が上方垂直位置のときは倒れ防止ガイド42で支持され、第一シャフト31は回転出来なくなる。第二シャフト40が上方垂直位置のときの状態を図1において破線で示している。
【0019】
以上のように構成された有害鳥獣威嚇装置におけるカセット1のセット及びクラッカーの発射動作について説明する。まず、鳥獣類が好む餌を餌台39に紐などで取付ける。そして餌台39を上方に倒し上方垂直位置にした後、ロックレバー22のハンドル43を左方向に引き、スライドシャフト18を図5(b)のロック状態にしてから、クラッカーを取付けたカセット1を打ち出し機構14にセットする。カセット1のセットが終了したら餌台39を水平位置に戻しておく。
【0020】
この状態で、鳥獣類がたとえば餌台39の左側の餌に食いつくと、餌台39は左方向に傾き、第一シャフト31は反時計方向に回転する。すると、左ロック解除ピン35が押し下げられロックバー27を下方に押圧する。ロックバー27が下方に押圧され、スライドシャフト18の段差部28から抜けると、スライドシャフト18は図5(a)のアンロック状態になる。上記は、鳥獣類が餌台39の左側の餌に取り付いた場合を説明したが、餌台39の右側の餌に取り付いた場合は右ロック解除ピン36が機能して、スライドシャフト18は同様にアンロック状態になる。
【0021】
以上は、鳥獣類が餌台39の左側或は右側の餌に取り付いた場合について説明したが、鳥獣類が餌台39の餌を第二シャフト40の軸方向に引っ張った場合も、スライドシャフト18はアンロック状態になる。餌台39の餌が第二シャフト40の軸方向に引っ張られると、左ロック解除ピン35及び右ロック解除ピン36が餌台39の方向に移動する。左ロック解除ピン35及び右ロック解除ピン36は円錐台の形状をしていて、餌台39側の径が小さく餌台39の反対側の径が大きくなっているので、左ロック解除ピン35及び右ロック解除ピン36が餌台39の方向に移動するに従い、左ロック解除ピン35及び右ロック解除ピン36がロックバー27を下方に押し下げる量が大きくなり、ロックバー27がスライドシャフト18の段差部28から抜けると、スライドシャフト18は第一コイルバネ21により右方向に瞬間的に移動し図5(a)のアンロック状態になる。
【0022】
以上のように、スライドシャフト18がアンロック状態になると、第一コイルバネ21によりスライドシャフト18が瞬間的に右方向に移動するため、打ち出し機構14に連結しているカセット1の糸引き部3が瞬間的に図1の右方向に引っ張られる。すると、カセット1のクラッカーを保持している固定部2から糸引き部3が瞬間的に離間することになり、クラッカーの糸が引かれクラッカーが発射する。
【0023】
上記実施例では、左ロック解除ピン35及び右ロック解除ピン36の両方を円錐台の形状にしているが、左ロック解除ピン35、右ロック解除ピン36のどちらか一方はストレートの形状でも良い。
【0024】
クラッカーは玩具として使用されるが、火薬を使用した爆発物でありその取り扱いには危険性がともなう。そこで、本発明の有害鳥獣威嚇装置は以下の二つの安全上の対策をしている。第一の安全対策として、餌台39のついた第二シャフト40を上方垂直位置にセットセット出来るようにし、倒れ防止ガイド42を備えている。これにより、第一シャフト31が回転することがないので、アンロック機構が働かず、スライドシャフト18がロックされていてもアンロック状態になることはない。したがって、クラッカーが装填されたカセット1をカセット収納部8にセットする時は、餌台39のついた第二シャフト40を上方垂直位置にセットすることにより、カセット1のセット中にクラッカーが暴発することはない。第二の安全対策として、餌台を横長にして、餌台39のついた第二シャフト40が水平位置にセットされている時は餌台がカセット収納部8の前面開口部を塞ぐ構造にしている。これにより、カセット1をカセット収納部8にセットする時は、必ず餌台39のついた第二シャフト40を上方垂直位置にセットしなくてはならないようにしている。
【0025】
図7は、第一シャフト31と第2シャフト40の連結部41の詳細を示している。第一シャフト31と第二シャフト40は連結ネジ44で連結されている。連結ネジ44の軸部の長さLを第一シャフト31及び第二シャフト40の径よりも若干長くしてある。従って、第二シャフト40は第一シャフト31に対し水平位置と上方垂直位置の間を、連結ネジ44を支点にして回動し、それぞれの位置で停止することが出来る。破線は第二シャフト40が上方垂直位置の場合を示している。
【0026】
また、カセット1の固定部2の外周には、図3(a)で示すように突起45が設けてある。この突起45は図1でわかるように、ロックレバー22が引かれていないとき(スライドシャフト18がアンロック状態のとき)のハンドル43の位置と同じ位置になっている。従って、スライドシャフト18がアンロック状態のときには、突起45とハンドル43が干渉してカセット1をカセット収納部8に挿入することが出来ない。一方、カセット1の糸引き部3と打ち出し機構14との連結も、スライドシャフト18がアンロック状態のときには不可能のため、必ずロックレバー22を引いてからでないとカセット1のカセット収納部8への挿入作業が出来ないようにし、利便性を高めている。尚、カセット1がカセット収納部8にセットされた後は、カセット1は時計方向に90度回わされ、固定部2のクランプピン7とカセット収納部8の切欠き部9が連結されているので、突起45もハンドル43から90度ずれた位置になり、突起45とハンドル43は干渉しなくなっている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の有害鳥獣威嚇装置の全体を示す。
【図2】本発明のカセットの断面を示す。
【図3】本発明のカセットを構成する、固定部と糸引き部を示す。
【図4】本発明のカセットの糸引き部と打ち出し機構を連結する状態を示す。
【図5】本発明のロック機構のA、A’断面を示す。
【図6】本発明のアンロック機構のB、B’断面を示す。
【図7】本発明の第一シャフトと第二シャフトの連結部を示す。
【符号の説明】
【0028】
1.カセット
2.固定部
3.糸引き部
4.ネジ穴
5.ネジ溝
6.ネジ
7.クランプピン
8.カセット収納部
9.切欠き部
10.先端部
11.小径の穴
12.スリット
13.ケース
14.打ち出し機構
15.連結ネジ
16.切欠き部
17.連結ミゾ
18.スライドシャフト
19.軸受けブロック
20.スライドシャフト軸受部
21.第一コイルバネ
22.ロックレバー
23.ロックレバー軸受部
24.ロック掛け
25.ナット
26.ロック掛けピン
27.ロックバー
28.段差部
29.壁面
30.第二コイルバネ
31.第一シャフト
32.第一シャフト軸受部
33.圧縮コイルバネ
34a.ストッパ
34b.ストッパ
35.左ロック解除ピン
36.右ロック解除ピン
37.支持部材
38.支持ピン
39.餌台
40.第二シャフト
41.連結部
42.倒れ防止ガイド
43.ハンドル
44.連結ネジ
45.突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラッカーを装填するカセットと、前記カセットを収納するカセット収納部と、クラッカーを発射させる打ち出し機構と、前記打ち出し機構をロックさせるロック機構と、前記ロック機構のロックを解除させるアンロック機構と、前記アンロック機構を作動させる餌台と、を具備することを特徴とする有害鳥獣威嚇装置。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記打ち出し機構に連結したスライドシャフトと、前記スライドシャフトに設けられた段差部に当接し前記打ち出し機構をロックさせるロックバーとを具備し、前記アンロック機構は、前記餌台に接続されたシャフトと、前記シャフトの軸方向、回転方向の変位を前記ロックバーに伝達する伝達機構とを具備していることを特徴とする、請求項1の有害鳥獣威嚇装置。
【請求項3】
前記シャフトは軸受けに支持された第一のシャフトと、前記餌台に結合された第二のシャフトからなり、前記第一のシャフトと前記第二のシャフトの連結部には、第二のシャフトが前記第一のシャフトに対する水平位置と上方垂直位置との両位置で停止可能なリンク機構を備え、前記第二のシャフトを上方垂直位置にセットした時、前記第二のシャフトの倒れ防止のためのガイド機構を具備することを特徴とする、請求項1の有害鳥獣威嚇装置。
【請求項4】
前記第二のシャフトを水平位置にセットした時、前記餌台が前記カセット収納部の前面を塞ぐように配置させることを特徴とする、請求項1の有害鳥獣威嚇装置。
【請求項5】
前記カセットは、前記カセット収納部に嵌合する中空の固定部と、クラッカーの糸を保持し前記固定部の中をスライドする糸引き部とから構成されていることを特徴とする、請求項1の有害鳥獣威嚇装置。
【請求項6】
前記第一シャフトの軸方向、回転方向の変位を前記ロックバーに伝達する前記伝達機構は、円錐台の形状をしたロック解除ピンを具備していることを特徴とする、請求項1の有害鳥獣威嚇装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−27949(P2009−27949A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−193361(P2007−193361)
【出願日】平成19年7月25日(2007.7.25)
【出願人】(306014817)
【Fターム(参考)】