有機電界発光表示素子
【課題】消費電力を低減できる有機電界発光表示素子を提供する。
【解決手段】基板上に形成された第1及び第2アノードを含み、第1及び第2アノードの発光領域が交互に配置されている多数のアノード列DL1,DL2,DL3、多数のアノード列と交差する多数の第1隔壁18a、第1及び第2アノードの発光領域に接触するために2個の第1隔壁間にそれぞれ形成される多数のカソードSL1、及び2個の隣接した第1隔壁間にそれぞれ位置する多数の第2隔壁18bを含む。第2隔壁18bは、多数の単位隔壁からなり、各単位隔壁は、別の色相の光を発光する第1ないし第3のサブピクセルからなるピクセルと対応するように形成されるか、または別の色相の光を発光するサブピクセルとそれぞれ対応するように形成される。
【解決手段】基板上に形成された第1及び第2アノードを含み、第1及び第2アノードの発光領域が交互に配置されている多数のアノード列DL1,DL2,DL3、多数のアノード列と交差する多数の第1隔壁18a、第1及び第2アノードの発光領域に接触するために2個の第1隔壁間にそれぞれ形成される多数のカソードSL1、及び2個の隣接した第1隔壁間にそれぞれ位置する多数の第2隔壁18bを含む。第2隔壁18bは、多数の単位隔壁からなり、各単位隔壁は、別の色相の光を発光する第1ないし第3のサブピクセルからなるピクセルと対応するように形成されるか、または別の色相の光を発光するサブピクセルとそれぞれ対応するように形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機電界発光表示素子に関するものであり、特に、消費電力を低減することができる有機電界発光表示素子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、陰極線管の短所である重量とサイズを小さくすることができる各種平板表示装置が開発されている。平板表示装置としては、液晶表示装置(以下、「LCD」という。)、電界放出表示装置(FED)、プラズマディスプレーパネル(以下、「PDP」という)及び電界発光(以下、「EL」という)表示素子などがある。
【0003】
PDPは、構造と製造工程が比較的単純であるために、大画面化に最も有効であるが、発光効率と輝度が低く、消費電力が大きいという短所がある。
LCDは、ノート型コンピュータの表示素子として主に用いられながら、需要が増加しているが、大画面化が難しく、バックライトユニットによって消費電力が大きいという短所がある。また、LCDは、偏光フィルター、プリズムシート、散光シートなどの光学素子により光損失が多く、視野角が狭い短所がある。
【0004】
これに比べて、EL素子は、発光層の材料によって無機EL素子と有機EL素子とに大別され、自ら発光する自発光素子として応答速度が速く、発光効率、輝度及び視野角が大きいという長所がある。無機EL素子は、有機EL素子に比べて電力消耗が大きく、高輝度が得られなく、R(赤)、G(緑)、B(青)の多様な色を発光させることができない。一方に、有機EL素子は、数十ボルトの低い直流電圧で駆動されると共に、速い応答速度を有し、高輝度を得ることができ、R、G、Bの多様な色を発光させることができることから、次世代平板ディスプレー素子に適する。
【0005】
図1は、従来の有機EL表示素子を概略的に示す図である。
図1を参照すれば、従来の有機EL表示素子は、相互に交差するように形成されるアノード列(DL1ないしDLm)及びカソード(SL1ないしSLn)と、その交差部に形成されてマトリックスタイプで配列された第1及び第2有機発光ダイオード10a、10bを備える有機EL表示パネル20を備える。
【0006】
また、アノード(未図示)を介してアノード列(DL1ないしDLm)が連結されたデータパッド24及びカソード(未図示)を介してカソード(SL1ないしSLn)が接続されるスキャンパッド22が位置する非表示領域Bを備える。
【0007】
データパッド部24及びスキャンパッド部22は、データ信号を発生するデータ駆動部(未図示)及びスキャン信号を発生するスキャン駆動部(未図示)が実装されたTCP(Tape Carrier Package:未図示)と接続される。
【0008】
データ駆動部からアノード列(DL1ないしDLm)に供給されるデータ信号は、データパッド24を介して該当するアノード列(DL1ないしDLm)に供給され、スキャン駆動部からのスキャン信号は、スキャンパッド部22を介してカソード(SL1ないしSLn)に供給される。
【0009】
ここで、各アノード列(例えば、DL1)は、互いに隣接する第1及び第2アノードDL1−1、DL1−2からなり、各カソード(例えば、SL1)は互いに離隔された第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に区分される。
従って、スキャン駆動部から各カソード(SL1ないしSLn)に供給されるスキャンパルス(SCAN)は、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に同時に供給される。
【0010】
第1有機発光ダイオード10aは、その陽極がアノード列DL1の第1アノードDL1−1に接続され、その陰極がカソードSL1の第1サブカソードSL1−1Dに接続される。また、第2有機発光ダイオード10bは、その陽極がアノード列DL1の第2アノードDL1−2に接続されて、その陰極がカソードSL1の第2サブカソードSL1−2に接続される。
【0011】
これにより、スキャン駆動部からカソードSL1にスキャンパルス(SCAN)が供給されても、データ駆動部は、第1及び第2有機発光ダイオード10a、10bをそれぞれ別個に駆動できる。
このような動作は、あらゆるアノード列(DL1ないしDLm)とカソード(SL1ないしSLn)で同様に遂行される。
【0012】
第1及び第2有機発光ダイオードら10a、10bは、その陰極に接続されたカソード(SL1ないしSLn)に負極性スキャンパルスが供給されると同時に、第1有機発光ダイオード10aの陽極に接続された各アノード列の第1アノードDL1−1と第2有機発光ダイオード10bの陽極に接続された各アノード列の第2アノードDL1−2に、正極性データパルスがそれぞれ供給されるとき、順方向バイアスにより電流が流れながら発光する。
【0013】
また、第1及び第2有機発光ダイオード10a、10bは、それぞれカラー画像の実現のために、赤色蛍光体を有する第1ELセル(R)と、緑色蛍光体を有する第2ELセル(G)及び青色蛍光体を有する第3のELセル(B)で形成される。
【0014】
有機EL表示素子の一つの画素に該当する第1及び第2有機発光ダイオード10a、10bは、それぞれ第1ないし第3のELセル(R、G、B)の組合せによって一つの画素に対するカラー画像を実現するようになる。
【0015】
図2は、図1に示された"A"領域を詳細に示す平面図である。
図2を参照すれば、従来の有機EL表示素子は、互いに交差するように形成されるアノード列DL1、DL2、DL3及びカソードSL1と、アノードDL1、DL2、DL3とカソードSL1の交差部に形成された第1ないし第3のELセル(R、G、B)と、アノード列DL1、DL2、DL3を横切って、カソードSL1と並列方向に形成される第1及び第2隔壁8a、8bとを含む。
【0016】
上述したように、各アノード列(例えば、DL1)は、互いに隣接する第1及び第2アノードDL1−1、DL1−2からなり、各カソードSL1は、第2隔壁8bによって互いに離隔された第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に区分される。
従って、一つのアノード列(例えば、DL1)とカソードSL1の交差領域には、2個の発光領域Rが形成される。
【0017】
ここで、第1隔壁8aは、非表示領域まで延びて形成されるが、第2隔壁8bは、ELセルアレイ領域にのみ形成される。その後、第1及び第2隔壁8a、8bが形成された基板上のELセルアレイ領域には、有機発光物質がマスクを用いて蒸着され、第1ないし第3のELセル(R、G、B)が形成され、以降、導電性金属の全面蒸着を通じてカソードSL1が形成される。
【0018】
スキャン駆動部からカソードSL1、即ち、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に負極性スキャンパルスが印加され、それと同時に、データ駆動部22からアノード列(例えば、DL1)のいずれか一つのアノード(例えば、DL1−1)を介して、正極性データパルスが印加されると、電流が図3に示されるような電流パスを通じて同時にカソードSL1に流れながら、該当セルは、発光する。
【0019】
このような有機EL表示素子で、仮に第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2をフルホワイト(Full White)で駆動するためのデータ電流がアノードDLl、DL2、DL3を介して印加されるか、比較的大きい電流が印加された場合、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL−12は、供給される電流に対して、その負荷に耐えられない場合がよく起こる。
【0020】
このとき、非表示領域に形成される各カソードSL1は、2個のサブカソードSL1−1、SL1−2にスキャンパルスを印加するために、サブカソードに比べて半分の数で形成することができ、非表示領域に形成されるカソードをより広く形成しうる。
これにより、非発光領域でカソードSL1のライン抵抗が減り、カソードSL1のライン抵抗が減ることにより、有機EL表示素子の消費電力が低減される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかし、カソードSL−1のライン抵抗は低減されても、依然、ELセルアレイ領域の第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2のライン抵抗は低減しないことから、有機EL表示素子は、その消費電力を低減することには限界がある。
従って、本発明の目的は、消費電力を低減できる有機電界発光表示素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記の目的を達成するために、本発明に係る有機電界発光表示素子は、
基板上に形成された第1及び第2アノードを含み、第1及び第2アノードの発光領域が交互に配置されている多数のアノード列と、多数のアノード列と交差する多数の第1隔壁と、第1及び第2アノードの発光領域に接触するために2個の第1隔壁間にそれぞれ形成される多数のカソードと、2個の隣接した第1隔壁間にそれぞれ位置する多数の第2隔壁とを含んでいる。
【0023】
第2隔壁は、多数の単位隔壁からなり、各単位隔壁は、別の色相の光を発光する第1ないし第3のサブピクセルからなるピクセルと対応するように形成されるか、または別の色相の光を発光するサブピクセルとそれぞれ対応するように形成される。
【0024】
各単位隔壁には、少なくとも一方の終端に、一定の長さで延びた延長部が形成されており、この延長部はアノードと平行に延びる。また、各単位隔壁の延長部は、アノードと所定の角度をなした状態で延びた第1及び第2延長部に区分され、第1単位延長部は、第2単位延長部よりその長さが長く、隣接単位隔壁の第1延長部とは平行に形成される。
【発明の効果】
【0025】
上述したように、本発明に係る有機電界発光素子によれば、各カソードは第2隔壁によって2個のサブカソードに分離され、また第2隔壁の単位隔壁間の領域で連結され、発光領域でカソードはより広い幅を有することができる。その結果、カソードの抵抗が大きく減少し、これにより、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0026】
また、各単位隔壁の各終端に、アノードと平行または傾斜した延長部を形成することによって、第1ないし第3のELセル間の干渉を低減することができ、有機EL表示パネルの画質を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図4ないし図14を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。
図4は、本発明に係る有機EL表示素子を概略的に示す図であり、本発明に係る有機EL表示素子の全体的な構成は、図1に示された有機EL表示素子の構成と同一であるので、これらに対する説明は省略する。
また、説明の便宜のために、以下の図では、3個のアノード列及び1個のカソードのみを示した。
(第1実施形態)
図5は、本発明の第1実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に示された"B"領域を詳細に示す。
図5を参照すれば、本発明の第1実施形態に係る有機EL表示素子は、互いに交差するように形成されるアノード列DL1、DL2、DL3とカソードSL1、アノード列DL1、DL2、DL3を横切って、カソードSL1と平行に形成される第1隔壁18a及び第2隔壁18bを含む。
【0028】
ここで、カソードSL1は、第2隔壁18bによって第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に区分され、従って、一つのアノード列DL1と一つのカソードSL1が交差する領域には、2個のセルが分離して形成される。また、第1隔壁18aは、非表示領域まで延びて形成されるが、第2隔壁18bは、ELセルアレイ領域にのみ形成される。
【0029】
本実施形態では、カソードSL1を分離する第2隔壁18bは、多数の単位隔壁に分離され、各単位隔壁は、一つの画素に該当する第1ないし第3のELセル(R、G、B)に対応する。
【0030】
これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結されて、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、より広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減する。
【0031】
従って、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に印加された電流は、図6のような電流パスを形成して、カソードSL1に容易に流れ、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0032】
一方、図5(b)は、図5(a)の線5b−5bに沿って切欠した状態の断面図、図5(c)は、図5(a)の線5c−5cに沿って切欠した状態の断面図であり、基板100上に形成されたアノード列DL1、第1及び第2アノードと第1サブカソードSL1−1の関係を示している。
説明を省略した符号110及び120は、絶縁層及び有機EL層をそれぞれ示す。
【0033】
(第2実施形態)
図7(a)は、本発明の第2実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に示された「B」領域を詳細に示している。また、図7(b)は、図7(a)の線7b−7bに沿って切欠した状態の断面図である。
【0034】
図7(a)を参照すれば、本発明の第2実施形態に係る有機EL表示素子は、互いに交差するように形成されるアノード列DL1、DL2、DL3と、これらのアノード列に交差するカソードSL1と、アノード列DL1、DL2、DL3を横切ってカソードSL1と平行に形成される第1隔壁18a及び第2隔壁28bとを含んでいる。
【0035】
ここで、カソードSL1は、第2隔壁28bによって、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に区分され、これにより、一つのアノード列DL1と一つのカソードSL1が交差する領域には、2個のセルが分離して形成される。また、第1隔壁18aは、非表示領域まで延びて形成されるが、第2隔壁28bは、ELセルアレイ領域にのみ形成される。
【0036】
本実施形態で、カソードを分離する第2隔壁28bは、多数の単位隔壁に分離され、各単位隔壁は、一つの画素に該当する第1ないし第3のELセル(R、G、B)に対応される。
一方、第1ないし第3のELセル(R、G、B)を含む各画素に対応する各単位隔壁は、その終端にアノード列DL1、DL3と並列方向に突出された延長部28cを有する。
【0037】
これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2はより広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減するようになる。各単位隔壁の両終端に延長部28cが形成されることによって、第1ないし第3のELセル(R、G、B)の発光時に、互いに隣接する画素(第1ないし第3ELセル(R、G、B))間の干渉現象が低減され、有機EL表示パネルの画質が向上する。
【0038】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に図示された「B」領域を詳細に示している。
【0039】
本実施形態に係る有機EL表示素子の構成は、図6に示された第1実施形態に係る有機EL表示素子の構成と同一であり、但し、第2隔壁38bの各単位隔壁の少なくとも一方の終端に、アノードDL1−1、DL1−2と所定角度をなす第1延長部38c及び第2延長部38dがそれぞれ形成される。
【0040】
ここで、第1延長部38cは、第2延長部38dの長さより長い。また、各単位隔壁の第1延長部38cは、隣接する単位隔壁の第2延長部38dと隣接して隣接する単位隔壁の第1延長部38cと平行に形成される。
これは、各単位隔壁の第2延長部38dも同様である。即ち、第2隔壁38bの各単位隔壁の第2延長部38dは、隣接単位隔壁の第1延長部38cと隣接して、隣接単位隔壁の第2延長部38dと平行に形成される。
【0041】
これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2はより広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減される。また、第2隔壁38bの各単位隔壁のいずれか一方の終端または両終端に延長部38c、38dを備えることによって、第1ないし第3のELセル(R、G、B)の発光時に、互いに隣接する画素(第1ないし第3ELセル(R、G、B))間の干渉現象が低減され、有機EL表示パネルの画質が向上する。
【0042】
以上のような本発明の第2及び第3の実施形態に係る有機EL表示素子では、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に印加された電流は、図9に示されたような電流パスの形成を通じてカソードSL1に流れ、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0043】
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に示された「B」領域を詳細に示している。
【0044】
図10を参照すれば、本発明の第4の実施形態に係る有機EL表示素子は、互いに交差ように形成されるアノード列DL1、DL2、DL3と、これらのアノード列に交差するカソードSL1と、アノード列DL1、DL2、DL3を横切って、カソードSL1と平行に形成される第1隔壁18a及び第2隔壁48bとを含む。
【0045】
ここで、カソードSL1は、第2隔壁48bによって第1及び第2サブカソード(SL1−1、SL1−2)に区分され、これにより、一つのアノード列DL1と一つのカソードSL1が交差する領域には、2個のセルが分離して形成される。また、第1隔壁18aは、非表示領域まで延びて形成されるが、第2隔壁48bは、ELセルアレイ領域にのみ形成される。
【0046】
本実施形態で、カソードを分離する第2隔壁48bは、多数の単位隔壁に分離され、各単位隔壁は、一つの画素を構成する第1ないし第3のELセル(R、G、B)にそれぞれ対応される。これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2はより広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減される。
【0047】
従って、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に印加された電流は、図11のような電流パスを通じてカソードSL1に流れ、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0048】
(第5の実施形態)
図12は、本発明の第5の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に示された「B」領域を詳細に示している。
【0049】
図12を参照すれば、本実施形態に係る有機EL表示素子の構成は、図10に示された第4の実施形態に係る有機EL表示素子の構成と同一である。但し、第2隔壁58bの各単位隔壁の少なくとも一方の終端に、アノード列DL1、DL3と並列方向に突出した延長部58cを有する。
【0050】
これにより、第1及び第2カソードSL1−1、SL1−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2カソードSL1−1、SL1−2は、より広い幅を有して形成され、第1及び第2カソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減される。また、各単位隔壁の終端に延長部58cが形成されることによって、第1ないし第3ELセル(R、G、B)の発光時に第1ないし第3ELセル(R、G、B)間の干渉現象が低減され、有機EL表示パネルの画質が向上する。
【0051】
(第6の実施形態)
図13は、本発明の第6の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に図示された「B」領域を詳細に示している。
【0052】
本実施形態に係る有機EL表示素子の構成は、図10に示された第4の実施形態に係る有機EL表示素子の構成と同一である。但し、第2隔壁68bの各単位隔壁の少なくとも一方の終端に、アノードDL1、DL2と所定角度をなす第1延長部68c及び第2延長部68dがそれぞれ形成される。
【0053】
ここで、第1延長部68cは、第2延長部68dの長さより長い。また、各単位隔壁の第1延長部68cは、隣接する単位隔壁の第2延長部68dと隣接して隣接する単位隔壁の第1延長部68cと平行に形成される。
【0054】
各単位隔壁の他方の終端に形成された第2延長部68dの構造も第1延長部の構造と同一である。即ち、各単位隔壁の第2延長部68dは、隣接する単位隔壁の第1延長部68cと隣接して、隣接する単位隔壁の第2延長部68dと平行に形成される。
【0055】
これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、隣接単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、より広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減される。また、各単位隔壁68bが、両終端に延長部68c、68dを備えることによって、第1ないし第3のELセル(R、G、B)の発光時に、互いに隣接する第1ないし第3のELセル(R、G、B)間の干渉現象が低減され、有機EL表示パネルの画質が向上する。
【0056】
以上のような本発明の第5及び第6の実施形態に係る有機EL表示素子では、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に印加された電流は、図14に示されたような電流パスの形成を通じてカソードSL1に流れ、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0057】
以上で説明した内容を通じて当業者であれば、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で多様な変更及び修正が可能である。従って、本発明の技術的範囲は明細書の詳細な説明に記載された内容に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲によって決められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】従来の有機電界発光表示素子を概略的に示す図である。
【図2】図1に示された"A"領域を詳細に示した部分図である。
【図3】従来の有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【図4】本発明に係る有機電界発光表示素子を概略的に示す図である。
【図5】図5aは、本発明の第1実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図5bは、図5aの線5b−5bに沿って切欠した状態の断面図、また、図5cは、図5aの線5c−5cに沿って切欠した状態の断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【図7】図7aは、本発明の第2実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図7bは、図7aの7b−7b線に沿って切欠した状態の断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図である。
【図9】本発明の第2及び第3の実施形態に係る有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図である。
【図14】本発明の第6実施形態に係る有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【符号の説明】
【0059】
18a 第1隔壁
18b 第2隔壁
DL1、DL2、DL3 アノード列
DL1−1 第1アノード
DL1−2 第2アノード
SL1 カソード
SL1−1 第1サブカソード
SL1−2 第2サブカソード
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機電界発光表示素子に関するものであり、特に、消費電力を低減することができる有機電界発光表示素子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、陰極線管の短所である重量とサイズを小さくすることができる各種平板表示装置が開発されている。平板表示装置としては、液晶表示装置(以下、「LCD」という。)、電界放出表示装置(FED)、プラズマディスプレーパネル(以下、「PDP」という)及び電界発光(以下、「EL」という)表示素子などがある。
【0003】
PDPは、構造と製造工程が比較的単純であるために、大画面化に最も有効であるが、発光効率と輝度が低く、消費電力が大きいという短所がある。
LCDは、ノート型コンピュータの表示素子として主に用いられながら、需要が増加しているが、大画面化が難しく、バックライトユニットによって消費電力が大きいという短所がある。また、LCDは、偏光フィルター、プリズムシート、散光シートなどの光学素子により光損失が多く、視野角が狭い短所がある。
【0004】
これに比べて、EL素子は、発光層の材料によって無機EL素子と有機EL素子とに大別され、自ら発光する自発光素子として応答速度が速く、発光効率、輝度及び視野角が大きいという長所がある。無機EL素子は、有機EL素子に比べて電力消耗が大きく、高輝度が得られなく、R(赤)、G(緑)、B(青)の多様な色を発光させることができない。一方に、有機EL素子は、数十ボルトの低い直流電圧で駆動されると共に、速い応答速度を有し、高輝度を得ることができ、R、G、Bの多様な色を発光させることができることから、次世代平板ディスプレー素子に適する。
【0005】
図1は、従来の有機EL表示素子を概略的に示す図である。
図1を参照すれば、従来の有機EL表示素子は、相互に交差するように形成されるアノード列(DL1ないしDLm)及びカソード(SL1ないしSLn)と、その交差部に形成されてマトリックスタイプで配列された第1及び第2有機発光ダイオード10a、10bを備える有機EL表示パネル20を備える。
【0006】
また、アノード(未図示)を介してアノード列(DL1ないしDLm)が連結されたデータパッド24及びカソード(未図示)を介してカソード(SL1ないしSLn)が接続されるスキャンパッド22が位置する非表示領域Bを備える。
【0007】
データパッド部24及びスキャンパッド部22は、データ信号を発生するデータ駆動部(未図示)及びスキャン信号を発生するスキャン駆動部(未図示)が実装されたTCP(Tape Carrier Package:未図示)と接続される。
【0008】
データ駆動部からアノード列(DL1ないしDLm)に供給されるデータ信号は、データパッド24を介して該当するアノード列(DL1ないしDLm)に供給され、スキャン駆動部からのスキャン信号は、スキャンパッド部22を介してカソード(SL1ないしSLn)に供給される。
【0009】
ここで、各アノード列(例えば、DL1)は、互いに隣接する第1及び第2アノードDL1−1、DL1−2からなり、各カソード(例えば、SL1)は互いに離隔された第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に区分される。
従って、スキャン駆動部から各カソード(SL1ないしSLn)に供給されるスキャンパルス(SCAN)は、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に同時に供給される。
【0010】
第1有機発光ダイオード10aは、その陽極がアノード列DL1の第1アノードDL1−1に接続され、その陰極がカソードSL1の第1サブカソードSL1−1Dに接続される。また、第2有機発光ダイオード10bは、その陽極がアノード列DL1の第2アノードDL1−2に接続されて、その陰極がカソードSL1の第2サブカソードSL1−2に接続される。
【0011】
これにより、スキャン駆動部からカソードSL1にスキャンパルス(SCAN)が供給されても、データ駆動部は、第1及び第2有機発光ダイオード10a、10bをそれぞれ別個に駆動できる。
このような動作は、あらゆるアノード列(DL1ないしDLm)とカソード(SL1ないしSLn)で同様に遂行される。
【0012】
第1及び第2有機発光ダイオードら10a、10bは、その陰極に接続されたカソード(SL1ないしSLn)に負極性スキャンパルスが供給されると同時に、第1有機発光ダイオード10aの陽極に接続された各アノード列の第1アノードDL1−1と第2有機発光ダイオード10bの陽極に接続された各アノード列の第2アノードDL1−2に、正極性データパルスがそれぞれ供給されるとき、順方向バイアスにより電流が流れながら発光する。
【0013】
また、第1及び第2有機発光ダイオード10a、10bは、それぞれカラー画像の実現のために、赤色蛍光体を有する第1ELセル(R)と、緑色蛍光体を有する第2ELセル(G)及び青色蛍光体を有する第3のELセル(B)で形成される。
【0014】
有機EL表示素子の一つの画素に該当する第1及び第2有機発光ダイオード10a、10bは、それぞれ第1ないし第3のELセル(R、G、B)の組合せによって一つの画素に対するカラー画像を実現するようになる。
【0015】
図2は、図1に示された"A"領域を詳細に示す平面図である。
図2を参照すれば、従来の有機EL表示素子は、互いに交差するように形成されるアノード列DL1、DL2、DL3及びカソードSL1と、アノードDL1、DL2、DL3とカソードSL1の交差部に形成された第1ないし第3のELセル(R、G、B)と、アノード列DL1、DL2、DL3を横切って、カソードSL1と並列方向に形成される第1及び第2隔壁8a、8bとを含む。
【0016】
上述したように、各アノード列(例えば、DL1)は、互いに隣接する第1及び第2アノードDL1−1、DL1−2からなり、各カソードSL1は、第2隔壁8bによって互いに離隔された第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に区分される。
従って、一つのアノード列(例えば、DL1)とカソードSL1の交差領域には、2個の発光領域Rが形成される。
【0017】
ここで、第1隔壁8aは、非表示領域まで延びて形成されるが、第2隔壁8bは、ELセルアレイ領域にのみ形成される。その後、第1及び第2隔壁8a、8bが形成された基板上のELセルアレイ領域には、有機発光物質がマスクを用いて蒸着され、第1ないし第3のELセル(R、G、B)が形成され、以降、導電性金属の全面蒸着を通じてカソードSL1が形成される。
【0018】
スキャン駆動部からカソードSL1、即ち、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に負極性スキャンパルスが印加され、それと同時に、データ駆動部22からアノード列(例えば、DL1)のいずれか一つのアノード(例えば、DL1−1)を介して、正極性データパルスが印加されると、電流が図3に示されるような電流パスを通じて同時にカソードSL1に流れながら、該当セルは、発光する。
【0019】
このような有機EL表示素子で、仮に第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2をフルホワイト(Full White)で駆動するためのデータ電流がアノードDLl、DL2、DL3を介して印加されるか、比較的大きい電流が印加された場合、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL−12は、供給される電流に対して、その負荷に耐えられない場合がよく起こる。
【0020】
このとき、非表示領域に形成される各カソードSL1は、2個のサブカソードSL1−1、SL1−2にスキャンパルスを印加するために、サブカソードに比べて半分の数で形成することができ、非表示領域に形成されるカソードをより広く形成しうる。
これにより、非発光領域でカソードSL1のライン抵抗が減り、カソードSL1のライン抵抗が減ることにより、有機EL表示素子の消費電力が低減される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかし、カソードSL−1のライン抵抗は低減されても、依然、ELセルアレイ領域の第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2のライン抵抗は低減しないことから、有機EL表示素子は、その消費電力を低減することには限界がある。
従って、本発明の目的は、消費電力を低減できる有機電界発光表示素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記の目的を達成するために、本発明に係る有機電界発光表示素子は、
基板上に形成された第1及び第2アノードを含み、第1及び第2アノードの発光領域が交互に配置されている多数のアノード列と、多数のアノード列と交差する多数の第1隔壁と、第1及び第2アノードの発光領域に接触するために2個の第1隔壁間にそれぞれ形成される多数のカソードと、2個の隣接した第1隔壁間にそれぞれ位置する多数の第2隔壁とを含んでいる。
【0023】
第2隔壁は、多数の単位隔壁からなり、各単位隔壁は、別の色相の光を発光する第1ないし第3のサブピクセルからなるピクセルと対応するように形成されるか、または別の色相の光を発光するサブピクセルとそれぞれ対応するように形成される。
【0024】
各単位隔壁には、少なくとも一方の終端に、一定の長さで延びた延長部が形成されており、この延長部はアノードと平行に延びる。また、各単位隔壁の延長部は、アノードと所定の角度をなした状態で延びた第1及び第2延長部に区分され、第1単位延長部は、第2単位延長部よりその長さが長く、隣接単位隔壁の第1延長部とは平行に形成される。
【発明の効果】
【0025】
上述したように、本発明に係る有機電界発光素子によれば、各カソードは第2隔壁によって2個のサブカソードに分離され、また第2隔壁の単位隔壁間の領域で連結され、発光領域でカソードはより広い幅を有することができる。その結果、カソードの抵抗が大きく減少し、これにより、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0026】
また、各単位隔壁の各終端に、アノードと平行または傾斜した延長部を形成することによって、第1ないし第3のELセル間の干渉を低減することができ、有機EL表示パネルの画質を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図4ないし図14を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。
図4は、本発明に係る有機EL表示素子を概略的に示す図であり、本発明に係る有機EL表示素子の全体的な構成は、図1に示された有機EL表示素子の構成と同一であるので、これらに対する説明は省略する。
また、説明の便宜のために、以下の図では、3個のアノード列及び1個のカソードのみを示した。
(第1実施形態)
図5は、本発明の第1実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に示された"B"領域を詳細に示す。
図5を参照すれば、本発明の第1実施形態に係る有機EL表示素子は、互いに交差するように形成されるアノード列DL1、DL2、DL3とカソードSL1、アノード列DL1、DL2、DL3を横切って、カソードSL1と平行に形成される第1隔壁18a及び第2隔壁18bを含む。
【0028】
ここで、カソードSL1は、第2隔壁18bによって第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に区分され、従って、一つのアノード列DL1と一つのカソードSL1が交差する領域には、2個のセルが分離して形成される。また、第1隔壁18aは、非表示領域まで延びて形成されるが、第2隔壁18bは、ELセルアレイ領域にのみ形成される。
【0029】
本実施形態では、カソードSL1を分離する第2隔壁18bは、多数の単位隔壁に分離され、各単位隔壁は、一つの画素に該当する第1ないし第3のELセル(R、G、B)に対応する。
【0030】
これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結されて、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、より広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減する。
【0031】
従って、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に印加された電流は、図6のような電流パスを形成して、カソードSL1に容易に流れ、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0032】
一方、図5(b)は、図5(a)の線5b−5bに沿って切欠した状態の断面図、図5(c)は、図5(a)の線5c−5cに沿って切欠した状態の断面図であり、基板100上に形成されたアノード列DL1、第1及び第2アノードと第1サブカソードSL1−1の関係を示している。
説明を省略した符号110及び120は、絶縁層及び有機EL層をそれぞれ示す。
【0033】
(第2実施形態)
図7(a)は、本発明の第2実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に示された「B」領域を詳細に示している。また、図7(b)は、図7(a)の線7b−7bに沿って切欠した状態の断面図である。
【0034】
図7(a)を参照すれば、本発明の第2実施形態に係る有機EL表示素子は、互いに交差するように形成されるアノード列DL1、DL2、DL3と、これらのアノード列に交差するカソードSL1と、アノード列DL1、DL2、DL3を横切ってカソードSL1と平行に形成される第1隔壁18a及び第2隔壁28bとを含んでいる。
【0035】
ここで、カソードSL1は、第2隔壁28bによって、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に区分され、これにより、一つのアノード列DL1と一つのカソードSL1が交差する領域には、2個のセルが分離して形成される。また、第1隔壁18aは、非表示領域まで延びて形成されるが、第2隔壁28bは、ELセルアレイ領域にのみ形成される。
【0036】
本実施形態で、カソードを分離する第2隔壁28bは、多数の単位隔壁に分離され、各単位隔壁は、一つの画素に該当する第1ないし第3のELセル(R、G、B)に対応される。
一方、第1ないし第3のELセル(R、G、B)を含む各画素に対応する各単位隔壁は、その終端にアノード列DL1、DL3と並列方向に突出された延長部28cを有する。
【0037】
これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2はより広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減するようになる。各単位隔壁の両終端に延長部28cが形成されることによって、第1ないし第3のELセル(R、G、B)の発光時に、互いに隣接する画素(第1ないし第3ELセル(R、G、B))間の干渉現象が低減され、有機EL表示パネルの画質が向上する。
【0038】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に図示された「B」領域を詳細に示している。
【0039】
本実施形態に係る有機EL表示素子の構成は、図6に示された第1実施形態に係る有機EL表示素子の構成と同一であり、但し、第2隔壁38bの各単位隔壁の少なくとも一方の終端に、アノードDL1−1、DL1−2と所定角度をなす第1延長部38c及び第2延長部38dがそれぞれ形成される。
【0040】
ここで、第1延長部38cは、第2延長部38dの長さより長い。また、各単位隔壁の第1延長部38cは、隣接する単位隔壁の第2延長部38dと隣接して隣接する単位隔壁の第1延長部38cと平行に形成される。
これは、各単位隔壁の第2延長部38dも同様である。即ち、第2隔壁38bの各単位隔壁の第2延長部38dは、隣接単位隔壁の第1延長部38cと隣接して、隣接単位隔壁の第2延長部38dと平行に形成される。
【0041】
これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2はより広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減される。また、第2隔壁38bの各単位隔壁のいずれか一方の終端または両終端に延長部38c、38dを備えることによって、第1ないし第3のELセル(R、G、B)の発光時に、互いに隣接する画素(第1ないし第3ELセル(R、G、B))間の干渉現象が低減され、有機EL表示パネルの画質が向上する。
【0042】
以上のような本発明の第2及び第3の実施形態に係る有機EL表示素子では、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に印加された電流は、図9に示されたような電流パスの形成を通じてカソードSL1に流れ、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0043】
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に示された「B」領域を詳細に示している。
【0044】
図10を参照すれば、本発明の第4の実施形態に係る有機EL表示素子は、互いに交差ように形成されるアノード列DL1、DL2、DL3と、これらのアノード列に交差するカソードSL1と、アノード列DL1、DL2、DL3を横切って、カソードSL1と平行に形成される第1隔壁18a及び第2隔壁48bとを含む。
【0045】
ここで、カソードSL1は、第2隔壁48bによって第1及び第2サブカソード(SL1−1、SL1−2)に区分され、これにより、一つのアノード列DL1と一つのカソードSL1が交差する領域には、2個のセルが分離して形成される。また、第1隔壁18aは、非表示領域まで延びて形成されるが、第2隔壁48bは、ELセルアレイ領域にのみ形成される。
【0046】
本実施形態で、カソードを分離する第2隔壁48bは、多数の単位隔壁に分離され、各単位隔壁は、一つの画素を構成する第1ないし第3のELセル(R、G、B)にそれぞれ対応される。これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2はより広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減される。
【0047】
従って、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に印加された電流は、図11のような電流パスを通じてカソードSL1に流れ、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0048】
(第5の実施形態)
図12は、本発明の第5の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に示された「B」領域を詳細に示している。
【0049】
図12を参照すれば、本実施形態に係る有機EL表示素子の構成は、図10に示された第4の実施形態に係る有機EL表示素子の構成と同一である。但し、第2隔壁58bの各単位隔壁の少なくとも一方の終端に、アノード列DL1、DL3と並列方向に突出した延長部58cを有する。
【0050】
これにより、第1及び第2カソードSL1−1、SL1−2は、隣接する単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2カソードSL1−1、SL1−2は、より広い幅を有して形成され、第1及び第2カソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減される。また、各単位隔壁の終端に延長部58cが形成されることによって、第1ないし第3ELセル(R、G、B)の発光時に第1ないし第3ELセル(R、G、B)間の干渉現象が低減され、有機EL表示パネルの画質が向上する。
【0051】
(第6の実施形態)
図13は、本発明の第6の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図4に図示された「B」領域を詳細に示している。
【0052】
本実施形態に係る有機EL表示素子の構成は、図10に示された第4の実施形態に係る有機EL表示素子の構成と同一である。但し、第2隔壁68bの各単位隔壁の少なくとも一方の終端に、アノードDL1、DL2と所定角度をなす第1延長部68c及び第2延長部68dがそれぞれ形成される。
【0053】
ここで、第1延長部68cは、第2延長部68dの長さより長い。また、各単位隔壁の第1延長部68cは、隣接する単位隔壁の第2延長部68dと隣接して隣接する単位隔壁の第1延長部68cと平行に形成される。
【0054】
各単位隔壁の他方の終端に形成された第2延長部68dの構造も第1延長部の構造と同一である。即ち、各単位隔壁の第2延長部68dは、隣接する単位隔壁の第1延長部68cと隣接して、隣接する単位隔壁の第2延長部68dと平行に形成される。
【0055】
これにより、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、隣接単位隔壁間の領域(連結部)で連結され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2は、より広い幅を有して形成され、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2の抵抗が低減される。また、各単位隔壁68bが、両終端に延長部68c、68dを備えることによって、第1ないし第3のELセル(R、G、B)の発光時に、互いに隣接する第1ないし第3のELセル(R、G、B)間の干渉現象が低減され、有機EL表示パネルの画質が向上する。
【0056】
以上のような本発明の第5及び第6の実施形態に係る有機EL表示素子では、第1及び第2サブカソードSL1−1、SL1−2に印加された電流は、図14に示されたような電流パスの形成を通じてカソードSL1に流れ、有機EL表示素子の消費電力を低減することができる。
【0057】
以上で説明した内容を通じて当業者であれば、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で多様な変更及び修正が可能である。従って、本発明の技術的範囲は明細書の詳細な説明に記載された内容に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲によって決められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】従来の有機電界発光表示素子を概略的に示す図である。
【図2】図1に示された"A"領域を詳細に示した部分図である。
【図3】従来の有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【図4】本発明に係る有機電界発光表示素子を概略的に示す図である。
【図5】図5aは、本発明の第1実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図5bは、図5aの線5b−5bに沿って切欠した状態の断面図、また、図5cは、図5aの線5c−5cに沿って切欠した状態の断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【図7】図7aは、本発明の第2実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図であり、図7bは、図7aの7b−7b線に沿って切欠した状態の断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図である。
【図9】本発明の第2及び第3の実施形態に係る有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施形態に係る有機電界発光表示素子を示す図である。
【図14】本発明の第6実施形態に係る有機電界発光表示素子に形成される電流パスを示す図である。
【符号の説明】
【0059】
18a 第1隔壁
18b 第2隔壁
DL1、DL2、DL3 アノード列
DL1−1 第1アノード
DL1−2 第2アノード
SL1 カソード
SL1−1 第1サブカソード
SL1−2 第2サブカソード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に形成された第1及び第2アノードを含み、第1及び第2アノードは、互いに隣接するように配置され、前記第1及び第2アノードの発光領域が、長手方向に沿って交互に配列されている多数のアノード列と、
多数のアノード列に実質的に垂直に位置した多数の第1隔壁と、
前記第1及び第2アノードの各発光領域と接触するために2個の第1隔壁間にそれぞれ位置する多数のカソードと、
2個の隣接した第1隔壁間に位置する多数の第2隔壁と、
を含むことを特徴とする有機電界発光表示素子。
【請求項2】
前記多数の第2隔壁は、各アノード列の第1及び第2アノードの発光領域間に位置することを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項3】
前記多数の第2隔壁は、有機電界発光表示素子の列方向に形成されることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項4】
前記多数の第2隔壁は、その長さが多数の第1隔壁の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項5】
前記多数の第2隔壁は、2個の第1隔壁間に位置した少なくとも一つの第1列サブピクセルを少なくとも一つの第2列サブピクセルと分離するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項6】
各カソードは、隣接した第1隔壁間の空間で少なくとも一つの第1列サブピクセルから少なくとも一つの第2列サブピクセルに延びた少なくとも一つの連結部を含むことを特徴とする請求項5に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項7】
それぞれの第2隔壁は、ピクセルの長手方向に沿って延び、前記連結部は、隣接したピクセル間に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項8】
それぞれの第2隔壁は、一つのサブピクセルの長手方向に沿って延び、前記連結部は、隣接したサブピクセル間に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項9】
それぞれの第2隔壁は、少なくとも一つの終端に形成された延長部を含むことを特徴とする請求項5に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項10】
各延長部は、隣接したピクセル間の干渉を防止するように構成されることを特徴とする請求項9に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項11】
各延長部は、隣接したサブピクセル間の干渉を防止するように構成されることを特徴とする請求項9に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項12】
各延長部は、それぞれの第2隔壁の少なくとも一つの終端から延びた第1及び第2延長部を含むことを特徴とする請求項9に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項13】
前記第1及び前記第2延長部は、前記第2隔壁から所定の角度を有して延びたことを特徴とする請求項12に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項14】
それぞれの第2隔壁は、各終端に形成された延長部を含むことを特徴とする請求項13に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項15】
それぞれの第2隔壁の第1延長部は、互いに平行するように延び、それぞれの第2延長部は、互いに平行するように延びたことを特徴とする請求項14に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項16】
それぞれの第2隔壁の第1及び第2延長部は、平行しないことを特徴とする請求項15に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項17】
前記第1延長部は、前記第2延長部より長いことを特徴とする請求項15に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項18】
前記第1延長部と前記第2延長部は、それぞれの第2隔壁に実質的に垂直であることを特徴とする請求項13に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項19】
素子は、有機電界発光表示素子であることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項20】
第1カソードを有する多数の第1列ピクセルと、
第2カソードを有する多数の第2列ピクセルと、
多数の第1列ピクセルに隣接するように位置した第1主隔壁と、
多数の第2列ピクセルに隣接するように位置した第2主隔壁と、
多数の第1列ピクセルと多数の第2列ピクセルと間に形成された多数の第2隔壁とを含み、
前記第1カソードと第2カソードは、隣接した第2隔壁間に形成された空間で連結されたことを特徴とする有機電界発光表示素子。
【請求項21】
それぞれの第2隔壁は、第1列ピクセル及び対応する第2列ピクセルの長手方向に沿って延び、第1及び第2カソードが隣接したピクセル間で延びた隣接した第2隔壁間に形成された空間で連結されることを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項22】
それぞれの第2隔壁は、その各終端に形成された延長部を含み、延長部は隣接したピクセル間の干渉を抑制するように構成されることを特徴とする請求項21に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項23】
各延長部は、それぞれの第2隔壁の各終端から所定の角度を有して延びた第1及び第2延長部を含むことを特徴とする請求項22に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項24】
第2隔壁の第1延長部は、互いに平行するように延び、第2延長部は、互いに平行するように延びたことを特徴とする請求項23に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項25】
それぞれの第2隔壁の第1及び第2延長部は、平行しないことを特徴とする請求項24に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項26】
前記第1延長部は、前記第2延長部より長いことを特徴とする請求項25に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項27】
前記第1延長部と前記第2延長部は、それぞれの第2隔壁に対して実質的に垂直に延びたことを特徴とする請求項23に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項28】
前記多数の第2隔壁は、素子の列方向に位置したことを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項29】
前記多数の第2隔壁は、第1及び第2主隔壁より長いことを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項30】
それぞれの第1列ピクセルは、多数の第1列サブピクセルを含み、それぞれの第2列ピクセルは、多数の第2列サブピクセルを含み、それぞれの第2隔壁は、第1列サブピクセル及び対応する第2サブピクセルの長手方向に沿って延び、第1及び第2カソードが隣接したサブピクセル間で延びた隣接する第2隔壁間に形成された空間で連結されることを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項31】
それぞれの第2隔壁は、各終端に形成された延長部を含み、この延長部は、隣接したサブピクセル間の干渉を抑制するように構成されることを特徴とする請求項30に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項32】
各延長部は、それぞれの第2隔壁の各終端から所定の角度を有して延びた第1及び第2延長部を含むことを特徴とする請求項31に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項33】
第2隔壁の第1延長部は、互いに平行し、第2隔壁の第2延長部は、互いに平行し、第2隔壁の第1延長部と第2延長部は、平行しないことを特徴とする請求項32に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項34】
前記第1延長部は、前記第2延長部より長いことを特徴とする請求項33に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項35】
前記第1延長部と前記第2延長部は、それぞれの第2隔壁に実質的に垂直に延びたことを特徴とする請求項32に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項36】
素子は、有機電界発光表示素子であることを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項37】
第1及び第2カソードは、スキャンラインに共通に連結されたことを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項38】
第1及び第2カソードは、各終端からスキャンラインに共通に連結される、または第1及び第2カソードそれぞれからスキャンラインに共通に連結されることを特徴とする請求項37に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項39】
多数の第1列サブピクセル及び対応する多数の第2列サブピクセルをそれぞれ含む多数の熱意ピクセルと、
多数熱意ピクセルに実質的に平行するように位置する多数の第1隔壁と、
2個の第1隔壁間にそれぞれ位置し、対応する多数の第1列サブピクセルに沿って延びた第1部分及び対応する多数の第2列サブピクセルに沿って延びた第2部分をそれぞれ有する多数のカソードとを含み、
前記各カソードは、カソードの第1部分と第2部分と間に延びた少なくとも一つの連結部を含むことを特徴とする有機電界発光表示素子。
【請求項1】
基板上に形成された第1及び第2アノードを含み、第1及び第2アノードは、互いに隣接するように配置され、前記第1及び第2アノードの発光領域が、長手方向に沿って交互に配列されている多数のアノード列と、
多数のアノード列に実質的に垂直に位置した多数の第1隔壁と、
前記第1及び第2アノードの各発光領域と接触するために2個の第1隔壁間にそれぞれ位置する多数のカソードと、
2個の隣接した第1隔壁間に位置する多数の第2隔壁と、
を含むことを特徴とする有機電界発光表示素子。
【請求項2】
前記多数の第2隔壁は、各アノード列の第1及び第2アノードの発光領域間に位置することを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項3】
前記多数の第2隔壁は、有機電界発光表示素子の列方向に形成されることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項4】
前記多数の第2隔壁は、その長さが多数の第1隔壁の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項5】
前記多数の第2隔壁は、2個の第1隔壁間に位置した少なくとも一つの第1列サブピクセルを少なくとも一つの第2列サブピクセルと分離するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項6】
各カソードは、隣接した第1隔壁間の空間で少なくとも一つの第1列サブピクセルから少なくとも一つの第2列サブピクセルに延びた少なくとも一つの連結部を含むことを特徴とする請求項5に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項7】
それぞれの第2隔壁は、ピクセルの長手方向に沿って延び、前記連結部は、隣接したピクセル間に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項8】
それぞれの第2隔壁は、一つのサブピクセルの長手方向に沿って延び、前記連結部は、隣接したサブピクセル間に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項9】
それぞれの第2隔壁は、少なくとも一つの終端に形成された延長部を含むことを特徴とする請求項5に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項10】
各延長部は、隣接したピクセル間の干渉を防止するように構成されることを特徴とする請求項9に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項11】
各延長部は、隣接したサブピクセル間の干渉を防止するように構成されることを特徴とする請求項9に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項12】
各延長部は、それぞれの第2隔壁の少なくとも一つの終端から延びた第1及び第2延長部を含むことを特徴とする請求項9に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項13】
前記第1及び前記第2延長部は、前記第2隔壁から所定の角度を有して延びたことを特徴とする請求項12に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項14】
それぞれの第2隔壁は、各終端に形成された延長部を含むことを特徴とする請求項13に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項15】
それぞれの第2隔壁の第1延長部は、互いに平行するように延び、それぞれの第2延長部は、互いに平行するように延びたことを特徴とする請求項14に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項16】
それぞれの第2隔壁の第1及び第2延長部は、平行しないことを特徴とする請求項15に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項17】
前記第1延長部は、前記第2延長部より長いことを特徴とする請求項15に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項18】
前記第1延長部と前記第2延長部は、それぞれの第2隔壁に実質的に垂直であることを特徴とする請求項13に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項19】
素子は、有機電界発光表示素子であることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項20】
第1カソードを有する多数の第1列ピクセルと、
第2カソードを有する多数の第2列ピクセルと、
多数の第1列ピクセルに隣接するように位置した第1主隔壁と、
多数の第2列ピクセルに隣接するように位置した第2主隔壁と、
多数の第1列ピクセルと多数の第2列ピクセルと間に形成された多数の第2隔壁とを含み、
前記第1カソードと第2カソードは、隣接した第2隔壁間に形成された空間で連結されたことを特徴とする有機電界発光表示素子。
【請求項21】
それぞれの第2隔壁は、第1列ピクセル及び対応する第2列ピクセルの長手方向に沿って延び、第1及び第2カソードが隣接したピクセル間で延びた隣接した第2隔壁間に形成された空間で連結されることを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項22】
それぞれの第2隔壁は、その各終端に形成された延長部を含み、延長部は隣接したピクセル間の干渉を抑制するように構成されることを特徴とする請求項21に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項23】
各延長部は、それぞれの第2隔壁の各終端から所定の角度を有して延びた第1及び第2延長部を含むことを特徴とする請求項22に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項24】
第2隔壁の第1延長部は、互いに平行するように延び、第2延長部は、互いに平行するように延びたことを特徴とする請求項23に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項25】
それぞれの第2隔壁の第1及び第2延長部は、平行しないことを特徴とする請求項24に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項26】
前記第1延長部は、前記第2延長部より長いことを特徴とする請求項25に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項27】
前記第1延長部と前記第2延長部は、それぞれの第2隔壁に対して実質的に垂直に延びたことを特徴とする請求項23に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項28】
前記多数の第2隔壁は、素子の列方向に位置したことを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項29】
前記多数の第2隔壁は、第1及び第2主隔壁より長いことを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項30】
それぞれの第1列ピクセルは、多数の第1列サブピクセルを含み、それぞれの第2列ピクセルは、多数の第2列サブピクセルを含み、それぞれの第2隔壁は、第1列サブピクセル及び対応する第2サブピクセルの長手方向に沿って延び、第1及び第2カソードが隣接したサブピクセル間で延びた隣接する第2隔壁間に形成された空間で連結されることを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項31】
それぞれの第2隔壁は、各終端に形成された延長部を含み、この延長部は、隣接したサブピクセル間の干渉を抑制するように構成されることを特徴とする請求項30に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項32】
各延長部は、それぞれの第2隔壁の各終端から所定の角度を有して延びた第1及び第2延長部を含むことを特徴とする請求項31に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項33】
第2隔壁の第1延長部は、互いに平行し、第2隔壁の第2延長部は、互いに平行し、第2隔壁の第1延長部と第2延長部は、平行しないことを特徴とする請求項32に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項34】
前記第1延長部は、前記第2延長部より長いことを特徴とする請求項33に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項35】
前記第1延長部と前記第2延長部は、それぞれの第2隔壁に実質的に垂直に延びたことを特徴とする請求項32に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項36】
素子は、有機電界発光表示素子であることを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項37】
第1及び第2カソードは、スキャンラインに共通に連結されたことを特徴とする請求項20に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項38】
第1及び第2カソードは、各終端からスキャンラインに共通に連結される、または第1及び第2カソードそれぞれからスキャンラインに共通に連結されることを特徴とする請求項37に記載の有機電界発光表示素子。
【請求項39】
多数の第1列サブピクセル及び対応する多数の第2列サブピクセルをそれぞれ含む多数の熱意ピクセルと、
多数熱意ピクセルに実質的に平行するように位置する多数の第1隔壁と、
2個の第1隔壁間にそれぞれ位置し、対応する多数の第1列サブピクセルに沿って延びた第1部分及び対応する多数の第2列サブピクセルに沿って延びた第2部分をそれぞれ有する多数のカソードとを含み、
前記各カソードは、カソードの第1部分と第2部分と間に延びた少なくとも一つの連結部を含むことを特徴とする有機電界発光表示素子。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−156395(P2006−156395A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−343928(P2005−343928)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(596066770)エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(596066770)エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Fターム(参考)】
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