説明

服用物収容容器

【課題】服用時の開封操作が容易であり、粉粒状服用物が容器内に残留することを防止して粉粒状服用物の略全量を容易に服用できるようにする。
【解決手段】互いに重ね合わせて周囲を貼り合わせた2枚のシート(2・2)間に、粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)と出口室(5)とを保密状に形成する。粉粒体収容室(3)に粉粒状服用物(6)を収容し、嚥下補助物質収容室(4)に嚥下補助物質(7)を収容する。粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)とを互いに連通する導入路(8)を、易開封部(9)で開封可能に封止する。導入路(8)の幅を上記の粉粒体収容室(3)の最大幅よりも狭く形成する。粉粒体収容室(3)の幅を導入路(8)に向かって徐々に狭く形成し、粉粒体収容室(3)の幅方向両端縁を上記の導入路(8)へ直接接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、散剤や顆粒剤などの粉粒状服用物を嚥下補助物質で服用するための服用物収容容器に関し、さらに詳しくは、服用時の開封操作が容易であり、粉粒状服用物が容器内に残留することを防止してこの粉粒状服用物の略全量を容易に服用できるようにした、服用物収容容器に関する。
【背景技術】
【0002】
経口投与される医薬品にあっては、例えば散剤や顆粒剤のような粉粒状服用物を服用する場合、一般に水を利用して嚥下される。しかしこの粉粒状服用物は、一旦舌上に受けたのち水を飲み込むことで嚥下されることから、一部がいつまでも口内などに残留したり、薬効成分による刺激を受ける問題があるうえ、流動性の高い水で服用するため、横臥した状態で服用することができないなどの問題がある。
【0003】
従来、上記の問題点を解消し、粉粒状服用物の嚥下と取扱いを容易にするため、例えば図10に示すように、粉粒状服用物(51)と嚥下補助物質(52)とを互いに区画された収容室(53・54)に、それぞれ密封収容した服用物収容容器(50)が提案されている(例えば、特許文献1参照、以下、従来技術という。)。
【0004】
即ち上記の服用物収容容器(50)は、互いに重ね合わせた2枚のシート(55)の周囲を貼り合わせて、両シート(55・55)間に粉粒状服用物(51)を収容する粉粒体収容室(53)と嚥下補助物質(52)を収容する嚥下補助物質収容室(54)とを外部空間に対して保密状に形成してある。この粉粒体収容室(53)と嚥下補助物質収容室(54)との間は、例えば弱シール部(56)などの易開封部で開封可能に区画してあり、また粉粒体収容室(53)の側方に切込部(57)を形成してある。
【0005】
上記の服用物収容容器(50)に収容された粉粒状服用物(51)は、次の手順で服用される。
最初に、嚥下補助物質収容室(54)を押圧してその内部の圧力を高め、その圧力により上記の弱シール部(56)を押し広げて剥離させる。次いで、嚥下補助物質(52)を粉粒体収容室(53)に流入させ、外部から様々な部位を押圧するなどして嚥下補助物質(52)を移動させることにより、この嚥下補助物質(52)と上記の粉粒状服用物(51)とを混合させる。その後、上記の切込部(57)から上記の粉粒体収容室(53)を横断する状態に上記のシート(55)を破断してこの粉粒体収容室(53)に取出口(58)を開口し、この取出口(58)から嚥下補助物質(52)と上記の粉粒状服用物(51)との混合物が服用者の口中に取り出される。
【0006】
【特許文献1】特開平10−234820号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の服用物収容容器(50)は、水が手近にない場合でも服用できるうえ、粉粒状服用物(51)を容易に嚥下できる利点がある。
しかしながらこの従来技術では、粉粒体収容室(53)と嚥下補助物質収容室(54)とを単に区画しているだけであり、粉粒体収容室(53)と同じ幅の弱シール部(56)で区画してある。この粉粒体収容室(53)は、粉粒状服用物(51)を充填するために、例えば10mm以上の広幅に形成されることから、上記の弱シール部(56)もこの広い幅に形成されており、この結果、この弱シール部(56)を開封する際に一部のみが剥離され、残部が剥離しない状態となり易い。即ち、嚥下補助物質収容室(54)を押圧して内圧を高め、弱シール部(56)を押し広げていくと、一部が剥離して粉粒体収容室(53)に連通したのちは、図10に示すように、嚥下補助物質(52)の一部が粉粒体収容室(53)に流入して嚥下補助物質収容室(54)の内圧が低下する。この結果、その後に弱シール部(56)を押し広げることができず、残部が剥離しないまま残ることになる。この状態で嚥下補助物質(52)を粉粒体収容室(53)に流入させると、この嚥下補助物質(52)は粉粒体収容室(53)の、例えばコーナー部など、隅々にまで行き渡ることができない問題がある。
【0008】
また、上記の易開封部がクリップなど他の手段で構成されている場合は、全幅に亘って開封することも可能であるが、この場合においても、嚥下補助物質収容室(54)と粉粒体収容室(53)とが幅の広い連通路を介して連通するため、嚥下補助物質(52)がこの連通路の一部のみを通過することとなり、粉粒体収容室(53)の隅々にまで行き渡ることができない問題がある。
【0009】
このため、上記の従来技術では、外部から様々な部位を押圧するなどして嚥下補助物質(52)を移動させる必要があり、混合操作が煩雑である問題がある。しかも、粉粒状服用物(51)は嚥下補助物質(52)と混合されずに、例えばコーナー部などに残留する場合があり、粉粒状服用物(51)の服用量にバラツキを生じる問題がある。とくにこの服用物が医薬品の場合は、服用量にバラツキがあると十分な薬効を発揮できなくなる虞があるため、粉粒状服用物に含まれる薬効成分の比率を高くできない問題もある。
【0010】
さらに上記の従来技術では、服用時に上記の切込部(57)から上記の粉粒体収容室(53)を横断する状態に上記のシート(55)が破断され、この粉粒体収容室(53)に取出口(58)が開口されるが、この破断により粉粒体収容室(53)の一部が切離されてしまう。このため、この切離された粉粒体収容室部分(59)に付着している、嚥下補助物質(52)と上記の粉粒状服用物(51)との混合物の一部が服用されず、この結果、粉粒状服用物(51)の服用量にバラツキを生じる問題がある。
【0011】
本発明の技術的課題は上記の問題点を解消し、服用時の開封操作が容易であり、粉粒状服用物が容器内に残留することを防止してこの粉粒状服用物の略全量を容易に服用できるようにした、服用物収容容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上記の課題を解決するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1から図9に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち本発明1は服用物収容容器に関し、互いに重ね合わせた2枚のシート(2)の周囲を貼り合わせて、両シート(2・2)間に粉粒状服用物(6)を収容する粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質(7)を収容する嚥下補助物質収容室(4)とを外部空間に対して保密状に形成し、上記の粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)とを互いに連通する導入路(8)を形成するとともに、この導入路(8)を易開封部(9)で開封可能に封止し、上記の導入路(8)の幅を上記の粉粒体収容室(3)の最大幅よりも狭く形成して、この粉粒体収容室(3)の幅を、上記の導入路(8)に向かって徐々に狭くなるように形成し、この粉粒体収容室(3)の幅方向両端縁を上記の導入路(8)へ直接接続したことを特徴とする。
【0013】
また本発明2は服用物収容容器に関し、互いに重ね合わせた2枚のシート(2)の周縁部を貼り合わせて、両シート(2・2)間に粉粒状服用物(6)を収容する粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質(7)を収容する嚥下補助物質収容室(4)とを外部空間に対して保密状に形成し、上記の粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)とを互いに連通する導入路(8)を形成するとともに、この導入路(8)を易開封部(9)で開封可能に封止し、上記の両シート(2・2)間に出口室(5)を外部空間に対して保密状に形成し、上記の粉粒体収容室(3)とこの出口室(5)とを互いに連通する取出路(10)を形成するとともに、この取出路(10)を第2易開封部(11)で開封可能に封止し、上記の出口室(5)に取出口(13)を開口可能に形成したことを特徴とする。
【0014】
また本発明3は服用物収容容器に関し、互いに重ね合わせた2枚のシート(2)の周縁部を貼り合わせて、両シート(2・2)間に粉粒状服用物(6)を収容する粉粒体収容室(3)と複数の嚥下補助物質(7)を収容する嚥下補助物質収容室(4)とを外部空間に対して保密状に形成し、上記の粉粒体収容室(3)の複数箇所とそれぞれ異なる嚥下補助物質収容室(4)とを互いに連通する導入路(8)を形成するとともに、この各導入路(8)を易開封部(9)で開封可能に封止したことを特徴とする。
【0015】
上記の本発明1では、上記の粉粒状服用物は次の手順で服用される。
最初に、上記の嚥下補助物質収容室を押圧するなどして易開封部が開封され、嚥下補助物質が粉粒体収容室へ案内される。このとき、導入路の幅が粉粒体収容室の最大幅よりも狭いので、その導入路の全幅に亘って容易に易開封部を開封できるうえ、嚥下補助物質がこの導入路を通過する際も、その全幅に亘って流通する。そして、粉粒体収容室の幅が導入路に向かって徐々に狭く形成されており、その幅方向両端縁が導入路へ直接接続してあるので、この導入路を通過した嚥下補助物質は、粉粒体収容室の全幅に亘って拡がりながらこの粉粒体収容室内へ案内され、粉粒体収容室内の粉粒状服用物は、流入した嚥下補助物質に十分に包み込まれる。その後、粉粒体収容室から嚥下補助物質に包み込まれた粉粒状服用物が取り出されて服用される。
【0016】
上記の導入路の幅は、嚥下補助物質が流通する際に全幅に亘る程度に狭ければよく、具体的には、例えば6mm程度以下の幅に形成すると好ましい。
また上記の粉粒体収容室の最大幅よりも狭い取出路をこの粉粒体収容室に接続して、この粉粒体収容室の幅を、上記の取出路に向かって徐々に狭くなるように形成し、この粉粒体収容室の幅方向両端縁を上記の取出路へ直接接続した場合は、粉粒状服用物を包み込んだ粉粒状服用物が上記の取出路へ円滑に案内されるので、容器内に残留することなくその略全量を容易に取り出すことができ、好ましい。
【0017】
上記の本発明2では、上記の粉粒状服用物は次の手順で服用される。
最初に、上記の嚥下補助物質収容室を押圧するなどして易開封部が開封され、嚥下補助物質が粉粒体収容室へ案内される。また、上記の出口室を押圧するなどして第2易開封部が開封される。なおこの第2易開封部の開封操作は、上記の易開封部の開封と同時でもよく、或いはこれと前後してもよい。次に上記の出口室に取出口が開口されたのち、上記の粉粒体収容室内に流入した嚥下補助物質が、粉粒状服用物が包み込まれた状態で上記の取出路から上記の出口室へ案内され、上記の取出口から取り出して服用される。
【0018】
上記の取出口は、例えばストローなどを差し込むことで形成してもよいが、上記の出口室の側方に切込部を形成し、この切込部から上記の出口室を横断する状態に上記のシートを破断することで、上記の出口室に上記の取出口を開口するように構成すると、所定の広さの取出口を容易に開口することができて好ましい。
【0019】
ここで上記の切込部とは、シートを破断する部位をいい、印刷等で明示してもよいが、破断を容易にするための切り口が服用物収容容器の周側縁に形成してあると好ましく、例えばV字形やI字形、U字形などや、いわゆるマジックカット(登録商標、フィルムの表面に非常に細かい傷を付けたもの)などの切り口を挙げることができる。なお、この切り口は印刷等の表示と組み合わせて用いてもよい。
【0020】
なお、この本発明2は上記の本発明1と組み合わせて用いることができ、この場合は嚥下補助物質に包み込まれた粉粒状服用物の全量を一層良好に取り出すことができて好ましい。
【0021】
上記の本発明3では、上記の粉粒状服用物は次の手順で服用される。
最初に、上記の各嚥下補助物質収容室を押圧するなどして各導入路の易開封部がそれぞれ開封され、各嚥下補助物質収容室内の嚥下補助物質が粉粒体収容室の複数箇所へ案内される。この結果、この粉粒体収容室内の粉粒状服用物は、流入した嚥下補助物質に良好に包み込まれる。その後、粉粒体収容室から嚥下補助物質に包み込まれた粉粒状服用物が取り出されて服用される。
【0022】
この場合、上記の粉粒体収容室に取出路を接続し、一部の嚥下補助物質収容室と連通する導入路を、他の嚥下補助物質収容室と連通する導入路よりも取出路に近接した部位で粉粒体収容室に接続すると、取出路から最初に嚥下補助物質が取り出されて服用者の舌上に案内されるので、粉粒状服用物が苦味などの刺激を与えるものであっても、この刺激を防ぎ或いは和らげることができ、容易に服用できて好ましい。
【0023】
なお、この本発明3は上記の本発明1や本発明2と組み合わせて用いることができ、この場合は嚥下補助物質に包み込まれた粉粒状服用物の全量を一層良好に取り出すことができて好ましい。
【0024】
なお、上記の本発明1から3において、上記の粉粒状服用物とは、散剤や顆粒剤などの医薬品のほか、粉粒状の健康食品や菓子類などその他の食品であってもよく、成分や粉粒体の粒径などは特定のものに限定されない。
また上記の嚥下補助物質とは、上記の粉粒状服用物を包み込んで取り出すことができる物質であればよく、ゼリー類やゲル化食品、蜂蜜、各種クリーム類、ペースト類などの、単一または複数種を混合した濃厚流動物質が好ましいが、水など低粘度の液体であってもよい。
【0025】
上記の2枚のシートとは、予め個別に形成された2枚のシートであってもよく、或いは1枚の原シートを二つ折りした際の各折片からなる2枚のシートであってもよく、さらには筒状体を偏平化することにより形成した互いに重合する2枚のシートであってもよい。
また上記の服用物収容容器は、互いに重ね合わせた2枚のシートで形成されるので、単体で構成してもよく、或いは複数の収容容器を切離し可能に、左右に連設したものであってもよい。
【0026】
上記の易開封部や第2易開封部は、外部から操作して導入路或いは取出路を容易に開封できるものであればよく、例えば剥離可能な弱シール部のほか、クリップなどの着脱可能な挟持具や、折り重ね状態を保持できる着脱可能な保持具などの、機械的に封止するものであってもよい。なおこの易開封部は、上記の導入路や取出路を封止できるものであればよいので、この導入路や取出路の内部に形成してもよく、或いは導入路や取出路の出・入口を封止するものであってもよい。
【0027】
上記の粉粒体収容室は、2枚のシート間に1室のみ設けたものであってもよく、複数室設けたものであってもよい。また上記の本発明1または本発明2において、上記の嚥下補助物質収容室は、2枚のシート間に1室のみ設けたものであってもよく、複数室設けたものであってもよい。さらに上記の本発明3において、上記の嚥下補助物質収容室は複数設けてあればよく、3室以上を設けたものであってもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明は上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
【0029】
(1) 本発明1にあっては、粉粒体収容室を広幅に形成して粉粒状収容物を容易に収容できるものでありながら、導入路の幅を狭く形成してあるので、この導入路を全幅に亘って開封することができる。しかも、導入路を通過した嚥下補助物質は、粉粒体収容室の全幅に亘って拡がりながらこの粉粒体収容室内へ案内されるので、粉粒体収容室内の粉粒状服用物をこの流入した嚥下補助物質で十分に包み込むことができる。この結果、前記の従来技術で必要とされた混合操作を簡略にできるので服用時の開封操作が容易であるうえ、粉粒状服用物が容器内に残留することを防止できるので、粉粒状服用物の略全量を容易に服用することができる。
【0030】
(2) 本発明2にあっては、粉粒状服用物を包み込んだ嚥下補助物質が出口室へ流入する前に、この出口室に取出口が開口されるので、この取出口の開口の際に嚥下補助物質の一部が飛び出したりする虞がなく、開封操作が容易であるうえ、この開口の際に服用物収容容器の一部が切り離されることがあっても、この切離し片に粉粒状服用物が付着して残留することがなく、粉粒状服用物の略全量を取り出して服用することができる。
【0031】
(3) 本発明3にあっては、嚥下補助物質が粉粒体収容室の複数箇所へ案内されることから、粉粒体収容室内の粉粒状服用物を流入した嚥下補助物質で良好に包み込むことができる。この結果、前記の従来技術で必要とされた混合操作を簡略にできるので服用時の開封操作が容易であるうえ、粉粒状服用物が容器内に残留することが防止されるので、粉粒状服用物の略全量を容易に服用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【0033】
図1に示すようにこの服用物収容容器(1)は、互いに重ね合わせた2枚のシート(2)の周囲を貼り合わせて、両シート(2・2)間に粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)と出口室(5)とを、外部空間に対して保密状に形成してあり、この粉粒体収容室(3)内に散剤などの粉粒状服用物(6)が、嚥下補助物質収容室(4)内に濃厚流動物質などの嚥下補助物質(7)がそれぞれ収容してある。
なお、上記の出口室(5)には、押圧することで内圧を高めることができるように、気体が封入してある。また、上記の粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)にも、粉粒状服用物(6)や嚥下補助物質(7)に影響を与えない気体が、必要に応じて封入してある。
【0034】
上記の粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)との間には、両室(3・4)を互いに連通する導入路(8)が形成してあり、この導入路(8)を弱シール部からなる易開封部(9)で開封可能に封止してある。また、上記の出口室(5)と粉粒体収容室(3)との間には、両室(3・5)を互いに連通する取出路(10)が形成してあり、この取出路(10)を弱シール部からなる第2易開封部(11)で開封可能に封止してある。なお、上記の出口室(5)の両側方には、V字形の切り口からなる切込部(12)が服用物収容容器(1)の周縁部に形成してある。
【0035】
上記の導入路(8)と取出路(10)の幅は、いずれも上記の粉粒体収容室(3)の最大幅や嚥下補助物質収容室(4)の最大幅、出口室(5)の最大幅よりも狭く形成してある。この粉粒体収容室(3)の幅は、導入路(8)の近傍でこの導入路(8)に向かって徐々に狭くなるように形成してあり、この粉粒体収容室(3)の幅方向両端縁を上記の導入路(8)へ直接接続してある。同様に取出路(10)の近傍においても、粉粒体収容室(3)の幅はこの取出路(10)に向かって徐々に狭くなるように形成してあり、この粉粒体収容室(3)の幅方向両端縁をその取出路(10)へ直接接続してある。
【0036】
また、上記の嚥下補助物質収容室(4)の幅も、導入路(8)の近傍でこの導入路(8)に向かって徐々に狭くなるように形成してあり、この嚥下補助物質収容室(4)の幅方向両端縁を上記の導入路(8)へ直接接続してある。さらに、上記の出口室(5)の幅も、この取出路(10)に向かって徐々に狭くなるように形成してあり、この出口室(5)の幅方向両端縁をその取出路(10)へ直接接続してある。
【0037】
上記の粉粒状服用物(6)と嚥下補助物質(7)は、互いに区画されて密封収容されているので、両者をそれぞれ無菌まはた滅菌状態で保管することが容易なうえ、保管中に粉粒状服用物が嚥下補助物質に含まれる水分等で変質などの影響を受けることがない。
【0038】
上記の粉粒状服用物(6)は、次の手順で上記の服用物収容容器(1)から取り出されて服用される。
最初に、嚥下補助物質収容室(4)を押圧して、その嚥下補助物質収容室(4)の内圧により上記の易開封部(9)を開封し、嚥下補助物質(7)の一部を粉粒体収容室(3)へ流入させる。このとき、易開封部(9)は導入路(8)が狭いこともあり、その全幅に亘って容易に剥離されて導入路(8)が開封される。嚥下補助物質(7)の一部は、嚥下補助物質収容室(4)から滑らかに導入路(8)へ案内され、この導入路(8)とこれに連続する粉粒体収容室(3)の全幅に亘って拡がりながら、この粉粒体収容室(3)内へ滑らかに案内される。
【0039】
次いで、上記の出口室(5)を押圧して、その出口室(5)の内圧により上記の第2易開封部(11)を開封する。その後、上記の切込部(12)から上記の出口室(5)を横断する状態に上記のシート(2)を破断することで、図1の仮想線に示す取出口(13)がこの出口室(5)に開口される。このとき、この出口室(5)には上記の粉粒状服用物(6)を包み込んだ嚥下補助物質(7)が流入していないので、上記の開口操作によりこれらが取出口(13)から流出する虞がない。
【0040】
この状態で上記の嚥下補助物質収容室(4)や粉粒体収容室(3)を押圧すると、嚥下補助物質(7)は粉粒状服用物(6)を包み込んだ状態で上記の取出路(10)へ滑らかに案内され、出口室(5)内を拡がりながら取出口(13)へ滑らかに案内される。服用者はこの取出口(13)から吸いだすことにより、或いは搾り出すことによって、嚥下補助物質(7)に包み込まれた粉粒状服用物(6)の略全量を取出して、簡単に嚥下することができる。
【0041】
図2は本発明の第2実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
この第2実施形態では、2枚のシート(2・2)間に粉粒体収容室(3)と出口室(5)とともに、2つの嚥下補助物質収容室(4・4)が形成してある。この粉粒体収容室(3)の下部の左右の2箇所と各嚥下補助物質収容室(4)との間には、両室(3・4)を互いに連通する導入路(8)がそれぞれ形成してあり、各導入路(8)を弱シール部からなる易開封部(9)で開封可能に封止してある。
【0042】
上記の導入路(8)の幅は、上記の粉粒体収容室(3)の最大幅や嚥下補助物質収容室(4)の最大幅よりも狭く形成してあり、この粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)の各幅方向両端縁をそれぞれ上記の導入路(8)へ直接接続してある。
【0043】
上記の粉粒体収容室(3)に収容された粉粒状服用物(6)を服用するため、上記の両嚥下補助物質収容室(4・4)を押圧すると、その内圧により上記の各易開封部(9)がそれぞれ開封され、各嚥下補助物質収容室(4)内の嚥下補助物質(7)がそれぞれ異なる導入路(8)を介して粉粒体収容室(3)の左右の2箇所へ案内される。この結果この粉粒体収容室(3)内の粉粒状服用物(6)は、流入した嚥下補助物質(7)で左右から良好に包み込まれる。その他の構成は上記の第1実施形態と同様であり、同様に作用するので説明を省略する。
【0044】
図3は本発明の第3実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
この第3実施形態では、上記の第2実施形態と同様、2枚のシート(2・2)間に粉粒体収容室(3)と出口室(5)とともに、2つの嚥下補助物質収容室(4・4)が形成してある。但し、この第3実施形態では、一方の嚥下補助物質収容室(4)と連通する導入路(8)を、他方の嚥下補助物質収容室(4)と連通する導入路(8)よりも取出路(10)に近接した部位で粉粒体収容室(3)に接続してある。
【0045】
このため、上記の両嚥下補助物質収容室(4・4)を押圧すると、各易開封部(9)がそれぞれ開封されたのち、各嚥下補助物質収容室(4)内の嚥下補助物質(7)がそれぞれ異なる導入路(8)を介して粉粒体収容室(3)の上下の2箇所へ案内される。この結果、この粉粒体収容室(3)内の粉粒状服用物(6)は、流入した嚥下補助物質(7)により上下から良好に包み込まれ、しかも取出路(10)から最初に嚥下補助物質(7)が取り出されるので、服用者は粉粒状服用物(6)の刺激を受けることなく、嚥下補助物質(7)に包み込まれた状態で粉粒状服用物(6)を容易に服用することができる。その他の構成は上記の第1実施形態や第2実施形態と同様であり、同様に作用するので、説明を省略する。
【0046】
上記の各実施形態では、いずれも出口室(5)を備える場合について説明した。しかし本発明はこの出口室(5)を省略してもよい。
即ち図4に示す第4実施形態では、2枚のシート(2・2)間に嚥下補助物質収容室(4)と粉粒体収容室(3)と第2嚥下補助物質収容室(14)とが順に形成してあり、この粉粒体収容室(3)内に粉粒状服用物(6)が、嚥下補助物質収容室(4)内と第2嚥下補助物質収容室(14)内にそれぞれ嚥下補助物質(7)が収容してある。なお、この嚥下補助物質収容室(4)内と第2嚥下補助物質収容室(14)内に収容された嚥下補助物質(7)は、同じ成分のものであってもよく、或いは互いに種類や成分を異ならせたものであってもよい。
【0047】
上記の粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)との間には、上記の第1実施形態と同様、両室(3・4)を互いに連通する導入路(8)が形成してあり、この導入路(8)を弱シール部からなる易開封部(9)で開封可能に封止してある。これに対し、上記の粉粒体収容室(3)と第2嚥下補助物質収容室(14)との間には、両室(3・14)を互いに連通する取出路(10)が形成してあり、この取出路(10)を弱シール部からなる第2易開封部(11)で開封可能に封止してある。またこの第2嚥下補助物質収容室(14)の側方に、V字形の切り口からなる切込部(12)が服用物収容容器(1)の周縁部に形成してある。
【0048】
上記の粉粒状服用物(6)を服用物収容容器(1)から取り出して服用する場合、最初に嚥下補助物質収容室(4)を押圧して上記の導入路(8)を開封し、嚥下補助物質(7)の一部を粉粒体収容室(3)へ流入させる。次いで、上記の第2嚥下補助物質収容室(14)を押圧して上記の取出路(10)を開封し、この第2嚥下補助物質収容室(14)から嚥下補助物質(7)の一部を粉粒体収容室(3)へ流入させる。これにより粉粒体収容室(3)内の粉粒状服用物(6)は、上下から嚥下補助物質(7)で良好に包み込まれる。
【0049】
その後、上記の切込部(12)から上記の出口室(5)を横断する状態に上記のシート(2)を破断することで、図4の仮想線に示す取出口(13)をこの第2嚥下補助物質収容室(14)に開口する。この開口操作の際に、この第2嚥下補助物質収容室(14)には粉粒状服用物(6)を包み込んだ嚥下補助物質(7)が流入していないので、上記の開口操作により嚥下補助物質(7)が取出口(13)から流出しても、粉粒状服用物(6)は流出する虞がない。
【0050】
この状態で上記の嚥下補助物質収容室(4)や粉粒体収容室(3)を押圧すると、上記の嚥下補助物質(7)に包み込まれた粉粒状服用物(6)は、上記の取出路(10)から第2嚥下補助物質収容室(14)に流入し、取出口(13)から取り出される。この取出口(13)からは最初に嚥下補助物質(7)が取り出されるので、服用者は粉粒状服用物(6)の刺激を受けることなくこの粉粒状服用物(6)を容易に服用することができる。その他の構成は上記の各実施形態と同様であり、同様に作用するので、説明を省略する。
【0051】
上記の第1実施形態では、上記の粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)を1つずつ有する場合について説明した。しかし本発明ではそれぞれ複数ずつ有するものであってもよい。
例えば図5に示す第5実施形態では、互いに重ね合わせた2枚のシート(2・2)間に、出口室(5)と2つの粉粒体収容室(3・3)と嚥下補助物質収容室(4)とを順に形成してある。この場合、各粉粒体収容室(3)には異なる成分の粉粒状服用物(6)を個別に収容できるので、両粉粒状服用物(6・6)を予め均一に混合する必要がない。従って服用物収容容器(1)ごとの粉粒状服用物(6)の収容量にバラツキを生じる虞がなく、所定の設定量を確実に収容することができる。
【0052】
図6に示す第6実施形態では、互いに重ね合わせた2枚のシート(2・2)間に、出口室(5)と粉粒体収容室(3)と2つの嚥下補助物質収容室(4・4)とを順に形成してある。この場合、粉粒体収容室(3)に近い嚥下補助物質収容室(4)からの嚥下補助物質(7)で粉粒状服用物(6)を取り出して服用したのち、他の嚥下補助物質収容室(4)から嚥下補助物質(7)を押し出すことで、服用物収容容器(1)内に残存している粉粒状服用物(6)を洗い流すように取り出すことができ、粉粒状服用物(6)の全量を一層良好に服用することができる。しかもこの場合、他の嚥下補助物質収容室(4)から取り出された嚥下補助物質(7)で服用者の口内も洗い流すことができ、粉粒状服用物(6)を服用したのちの後口を良好にすることもできる。
【0053】
上記の各実施形態で説明した服用物収容容器は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、シートの材質や形状、各室や導入路、取出路、取出口、易開封部などの形状や寸法、構造、配置などをこれらの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
【0054】
例えば、上記の各実施形態では各室(3・4・5)の幅方向両端縁を、嚥下補助物質(7)の流動方向に対し傾斜させることで、各室(3・4・5)の幅を導入路(8)や取出路(10)に向かって徐々に狭く形成した。しかし本発明ではこの各室(3・4・5)の幅方向両端縁を異なる形状に形成してもよい。
例えば図7に示す変形例1では、各室(3・4・5)の幅方向両端縁を、滑らかな曲線で形成することにより、各室(3・4・5)の幅を導入路(8)や取出路(10)に向かって徐々に狭くなるように形成してある。
【0055】
また、上記の各実施形態では、上記の切込部(12)をV字形の切り口で構成したが、本発明の上記の切込部(12)は他の形状等であってもよく、例えば上記の変形例1では、I字形の切り口からなる切込部(12)を出口室(5)の両側に形成してある。
【0056】
また、図8に示す変形例2では、嚥下補助物質収容室(4)の幅方向両端縁を全域に亘って傾斜させることで、この嚥下補助物質収容室(4)の幅を導入路(8)に向かって徐々に狭く形成したものである。この場合は、嚥下補助物質(7)を一層円滑に導入路(8)へ案内することができて好ましい。
【0057】
また、図9に示す変形例3では、1枚の原シートを二つ折することで、互いに重ね合わせた2枚のシート(2・2)を構成したものである。
【0058】
なお、上記の各実施形態では、いずれも易開封部が弱シール部からなる場合について説明した。しかし本発明ではこの易開封部を、クリップなど他の機械的封止手段等で構成してもよい。
また上記の実施形態では、粉粒状服用物が散剤などであり、嚥下補助物質が濃厚流動物質などである場合について説明したが、本発明に適用される粉粒状服用物や嚥下補助物質は、他の成分や材質のものであってもよいことは、いうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明の服用物収容容器は、服用時の開封操作が容易であり、粉粒状服用物が容器内に残留することを防止して略全量を容易に服用できるようにしたので、特に散剤や顆粒剤などの医薬品の服用に好適であるが、粉粒状の健康食品や菓子類などその他の食品の服用にも好適である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【図4】本発明の第4実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【図5】本発明の第5実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【図6】本発明の第6実施形態を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【図7】本発明の変形例1を示す、服用物収容容器の要部の一部破断図である。
【図8】本発明の変形例2を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【図9】本発明の変形例3を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【図10】従来記述を示す、服用物収容容器の一部破断図である。
【符号の説明】
【0061】
1…服用物収容容器
2…シート
3…粉粒体収容室
4…嚥下補助物質収容室
5…出口室
6…粉粒状服用物
7…嚥下補助物質
8…導入路
9…易開封部
10…取出路
11…第2易開封部
12…切込部
13…取出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに重ね合わせた2枚のシート(2)の周囲を貼り合わせて、両シート(2・2)間に粉粒状服用物(6)を収容する粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質(7)を収容する嚥下補助物質収容室(4)とを外部空間に対して保密状に形成し、
上記の粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)とを互いに連通する導入路(8)を形成するとともに、この導入路(8)を易開封部(9)で開封可能に封止し、
上記の導入路(8)の幅を上記の粉粒体収容室(3)の最大幅よりも狭く形成して、この粉粒体収容室(3)の幅を、上記の導入路(8)に向かって徐々に狭くなるように形成し、この粉粒体収容室(3)の幅方向両端縁を上記の導入路(8)へ直接接続したことを特徴とする、服用物収容容器。
【請求項2】
上記の粉粒体収容室(3)の最大幅よりも狭い取出路(10)をこの粉粒体収容室(3)に接続して、この粉粒体収容室(3)の幅を、上記の取出路(10)に向かって徐々に狭くなるように形成し、この粉粒体収容室(3)の幅方向両端縁を上記の取出路(10)へ直接接続した、請求項1に記載の服用物収容容器。
【請求項3】
互いに重ね合わせた2枚のシート(2)の周縁部を貼り合わせて、両シート(2・2)間に粉粒状服用物(6)を収容する粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質(7)を収容する嚥下補助物質収容室(4)とを外部空間に対して保密状に形成し、
上記の粉粒体収容室(3)と嚥下補助物質収容室(4)とを互いに連通する導入路(8)を形成するとともに、この導入路(8)を易開封部(9)で開封可能に封止し、
上記の両シート(2・2)間に出口室(5)を外部空間に対して保密状に形成し、上記の粉粒体収容室(3)とこの出口室(5)とを互いに連通する取出路(10)を形成するとともに、この取出路(10)を第2易開封部(11)で開封可能に封止し、
上記の出口室(5)に取出口(13)を開口可能に形成したことを特徴とする、服用物収容容器。
【請求項4】
上記の出口室(5)の側方に切込部(12)を形成し、この切込部(12)から上記の出口室(5)を横断する状態に上記のシート(2)を破断することで、上記の出口室(5)に上記の取出口(13)を開口するように構成した、請求項3に記載の服用物収容容器。
【請求項5】
上記の導入路(8)の幅を上記の粉粒体収容室(3)の最大幅よりも狭く形成して、この粉粒体収容室(3)の幅を、上記の導入路(8)に向かって徐々に狭くなるように形成し、この粉粒体収容室(3)の幅方向両端縁を上記の導入路(8)へ直接接続した、請求項3または請求項4に記載の服用物収容容器。
【請求項6】
互いに重ね合わせた2枚のシート(2)の周縁部を貼り合わせて、両シート(2・2)間に粉粒状服用物(6)を収容する粉粒体収容室(3)と複数の嚥下補助物質(7)を収容する嚥下補助物質収容室(4)とを外部空間に対して保密状に形成し、
上記の粉粒体収容室(3)の複数箇所とそれぞれ異なる嚥下補助物質収容室(4)とを互いに連通する導入路(8)を形成するとともに、この各導入路(8)を易開封部(9)で開封可能に封止したことを特徴とする、服用物収容容器。
【請求項7】
上記の粉粒体収容室(3)に取出路(10)を接続し、一部の嚥下補助物質収容室(4)と連通する導入路(8)を、他の嚥下補助物質収容室(4)と連通する導入路(8)よりも取出路(10)に近接した部位で粉粒体収容室(3)に接続した、請求項6に記載の服用物収容容器。
【請求項8】
上記の少なくとも一部の導入路(8)の幅を上記の粉粒体収容室(3)の最大幅よりも狭く形成し、この粉粒体収容室(3)の幅方向両端縁を上記の導入路(8)へ直接接続した、請求項6または請求項7に記載の服用物収容容器。
【請求項9】
上記の両シート(2・2)間に出口室(5)を外部空間に対して保密状に形成し、上記の粉粒体収容室(3)とこの出口室(5)とを互いに連通する取出路(10)を形成するとともに、この取出路(10)を第2易開封部(11)で開封可能に封止し、この出口室(5)に取出口(13)を開口可能に形成した、請求項6から8のいずれか1項に記載の服用物収容容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−200261(P2011−200261A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−188054(P2008−188054)
【出願日】平成20年7月22日(2008.7.22)
【出願人】(505180313)株式会社モリモト医薬 (9)
【Fターム(参考)】