説明

材料加工時にプロセス監視を行うための方法および装置

本発明は、レーザ加工が実施される被加工品(10)の加工領域(11)を監視する方法であって、前記加工領域(11)から放出された放射を検出器システム(22)によって位置分解方式で検出し、前記加工領域(11)の放射を、前記検出器システム(22)に結像される、該加工領域(11)の各面要素(35)ごとに、同時に少なくとも2つの波長で検出することを特徴とする方法に関する。本方法により、正確なプロセス監視を実施することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ加工が行われる被加工品の加工領域を監視する方法であって、該加工領域から放出された放射を検出器システムによって位置分解方式で検出する方法と、被加工品のレーザ加工を監視するための装置であって、フィルタシステムと検出器システムとを備えた装置とに関する。
【0002】
レーザ加工法ではしばしば、たとえば加工時にそのつど遵守すべき品質を推定したり、所定の加工領域を遵守しているかを推定できるように、また加工のための制御も行えるように、加工時に所定の加工領域内の温度を検出することが望まれ、また必要ともされている。
【0003】
加工中にはそのつどの加工領域の異なる位置の温度が、幾つかのパラメータに依存して時間的および局所的に変化し、たとえば、加工時に使用される実際のレーザ出力、レーザビームおよび実際に加工される被加工品の変位速度および/または変位方向に依存して時間的および局所的に変化するので、加工領域内の温度を位置分解方式で検出することが望まれている。
【0004】
公知のシステムが複数の個々のフォトダイオードまたはCCDカメラ/CMOSカメラを使用して、溶接プロセスを測定および判定する。その際には、近赤外線を簡単な放射強度測定方式で検出する。このような放射測定ではとりわけ、絶対温度、放出係数、測定フィールドの照明等が重なり合う。さらに放射強度測定は、光学系の汚染、観察ビーム経路における煙およびプラズマに大きく依存する。それゆえ、強度測定量によるプロセス判定は不精確である。
【0005】
DE102004051876A1から、位置分解方式で温度測定を行うための構成が公知である。この構成では、被加工品の設定可能な加工領域が、位置分解測定する光学的検出器に結像され、該加工領域と該光学的検出器との間のビーム経路に、1つまたは複数のレーザ加工ビームの電磁放射を阻止する少なくとも1つのフィルタが配置されている。
【0006】
本発明の課題は、品質監視を改善することができる方法および装置を提供することである。
【0007】
前記課題は、冒頭に述べられた形式の次のような方法、すなわち、検出器システムに結像される加工領域の各面要素ごとに、該加工領域の放射を、少なくとも2つの波長で同時に検出する方法によって解決される。2つの波長で得られたこれらの情報は、分析して相互に関連づけることができる。この加工領域は本発明では、蒸気キャピラリ、蒸気キャピラリの溶融膜表面、レーザ溶接時に生じる周辺の溶融浴、溶融浴の後流、凝固された材料、および周辺の熱影響区域とを含む。適切な分析によって、溶融浴の後流、凝固された溶融物および熱影響区域における温度勾配を計算することができる。このことによってたとえば、被加工品への熱流出を特徴づけることができる。さらに、たとえば結合欠陥等の、内部の溶接継目欠陥を識別することもできる。たとえば硬化等の材料影響も検出することができる。また実際の溶融浴寸法を、溶融/固体の相転移に基づいて求めることもできる。最後に、材料へのエネルギー入力結合を特徴づけ、たとえば溶込み深さの変動、重ね突合わせの結合欠陥等の、内部の溶接継目の特徴を推定することができる。それゆえ本方法は、プロセス監視と、とりわけ加工プロセスおよび生成された溶接継ぎ目の品質に適している。
【0008】
本方法の特に有利な変形形態では、検出器システムによって検出される各面要素ごとに、検出された放射から、とりわけ絶対温度である温度および/または放出係数を求める。絶対温度および放出係数を、少なくとも2つの波長で測定された放射から求めるために、比放射高温測定法(Verhaeltnisstrahlungspyrometrie)の自明の方法を使用し、かつ/または、電磁放射を物理的な放射則に分析適合することができる。こうするためには、被加工品の検出された各面要素の放射を分析分離によって、絶対温度と放出係数とに換算する。このようにして、蒸気キャピラリの温度値と、該蒸気キャピラリの溶融膜表面の温度値と、該蒸気キャピラリを包囲する溶融物の温度値と、溶融浴の後流の温度値と、凝固された材料の温度値と、熱影響区域の温度値とから成る像が、溶融/固体の相転移の付加的な一意の情報とともに得られる。
【0009】
特に有利には、温度および/または放出係数を考慮して、とりわけ絶対温度および/または放出係数を考慮して、品質評価を行う。本発明による方法は、公知の方法よりも高精度である。たとえば、すでに酸化物層を形成した溶融区域をより正確に分析することができる。このような区域では、この酸化物層に起因して、溶融物と比較して放出係数が高いが、酸化物層を有する区域の温度と酸化物層を有さない区域の温度とは類似する。公知の手法では、このような領域を誤って、凝固された溶融物として検出してしまう。というのも溶融/固体の相転移の分析は、異なる放出度によって引き起こされる放射強度変化に基づくからである。温度と放出係数とを別個に分析することにより、このような場所では放出係数は急激に変化するが、絶対温度の変化は僅かのみになる。絶対温度が材料の溶融点を下回る領域を検出することにより、溶融液相の輪郭およびサイズを検出することができる。さらに、温度と放出係数とが相互に抗する作用も補償される。絶対温度が高くかつ放出係数が低いことにより、放射強度測定値が誤って低くなったり、ないしはカメラ撮像では、露わになった溶融浴の表現が固体の材料と比較して暗くなってしまう。このことによって、公知の単純な放射強度測定では誤って、凝固された材料ないしは固体の材料と比較して、溶融浴の検出される測定温度は低くなってしまう。
【0010】
溶融/固体の実際の相転移の検出の他に、絶対温度によっても、凝固された材料および熱影響区域をより良好に判定できるようになる。その際には、時間的および/または位置的な温度勾配を高精度で検出し、溶接接合の品質予測に使用することができる。
【0011】
本方法の有利な実施形態では、加工領域から放出された放射を複数の個々のビーム経路に分割し、これらの個々のビーム経路をフィルタリングすることができる。このことによって、面要素から放射された放射を異なる波長で検出して分析することができる。放出された放射は、たとえばビームスプリッタによって分割することができる。択一的にこのような放射を、異なる面要素に対応付けられたファイバ光学系に入力結合し、該ファイバ光学系の端部において放射の波長選択検出を行うことができる。
【0012】
各面要素ごとに少なくとも2つの波長の光学的フィルタリングを実施すると、面要素から放出された放射を少なくとも2つの波長で、特に簡単に検出することができる。
【0013】
加工領域の複数の波長依存性の像を生成することにより、本発明の別の利点が得られる。サーモグラフィのプロセス像から、実際の温度像と放出係数像とを求めることができる。これによって、加工領域における温度分布と該加工領域における放出係数分布とを簡単にグラフィック表示して評価することができる。
【0014】
本発明の枠内ではさらに、結像される各面要素ごとに少なくとも2つのセンサエレメントが所属する、冒頭に述べた形式の次のような装置、すなわち、該少なくとも2つのセンサエレメントそれぞれに光学的フィルタが対応付けられ、該光学的フィルタは、放出された放射を異なる波長でフィルタリングする装置を提供する。その際には、‐異なる面要素に対する‐複数のセンサエレメントに同一のフィルタが所属することができる。また、各センサエレメントが専用のフィルタを有することもできる。このような装置は本発明による方法を実施するのに適しているので、この方法に関して挙げられた利点を実現することができる。有利には、本発明による装置はレーザビーム溶接装置とともに1つのユニットを構成する。このことによって、分析および品質監視をレーザ材料加工と同時に実施することができる。その際には、プロセス監視と溶接プロセスとの短い時間的および位置的な間隔は許容することができる。
【0015】
異なる波長で捕捉された放射の分析を実施できるようにするためには、各面要素ごとに温度値および/または放出係数を検出するための評価装置が設けられるのが有利である。
【0016】
1つの有利な実施形態では、ビームスプリッタはビーム経路に設けられる。ビームスプリッタによって、加工領域から放射された放射を複数の個々のビーム経路に分割し、選択的な狭帯域のスペクトル領域で、結像光学系を介して適切な検出器システムに結像することができる。その際にはとりわけ、1つの検出器に複数の像を発生させることができる。このようなサーモグラフィプロセス像から、温度像および放出係数の像を計算することができる。
【0017】
検出器システムとして、たとえばマトリクスカメラを設けることができる。有利にはこのようなマトリクスカメラは、測定すべき温度放射に適したスペクトル感度、すなわち十分に高いスペクトル感度を有する。択一的に、検出器システムとして複数の個別のカメラを設け、とりわけ複数の個別のマトリクスカメラを設けることができる。その際には、個々のカメラに個別の選択的なスペクトル領域が結像される。このマトリクスカメラ、ないしは少なくとも1つのマトリクスカメラは、異なる半導体材料から製造することができる。
【0018】
カメラとして適しているのは、可視スペクトル領域から近赤外線および遠赤外線にまで及ぶ放射領域を検出するための検出器である。検出器システムのカメラとして適しているのは、たとえばCCDカメラ、CMOSカメラおよび/またはInGaAsカメラである。ここでは、これらの例だけが本願発明の対象というわけでは決してなく、別の種類のカメラも使用することができる。個々のカメラを使用する場合、複数の異なるカメラを組み合わせることもできる。たとえば、測定すべきスペクトル領域が異なるごとに、異なるスペクトル感度を有する異なるカメラを使用することができる。
【0019】
本発明の有利な実施形態では、検出器システムは複数のフォトダイオードの配列体を含む。このような実施形態では、フォトダイオード配列体は1つまたは複数のフォトダイオードを含むことができる。このようなフォトダイオード配列体は、スペクトル帯域が狭いシングルダイオードまたはマルチダイオードとして構成することにより、加工領域内の各面要素で相応の放射成分が同時に検出されるようにすることができる。マルチダイオードまたはシングルダイオードは、異なる半導体材料から形成することができる。
【0020】
有利な実施形態では、フォトダイオード配列体より上流のビーム経路にファイバ光学系および/または結像光学系を配置することができる。このようなフォトダイオード配列体によって、マトリクスセンサを構成することができる。その際には、前記フォトダイオードまたはファイバ光学系ないしは被加工品の面要素の結像は、相互に任意に配置することができる。
【0021】
このようなフィルタシステムにより、検出された各面要素の放射を少なくとも2つの波長でフィルタリングし、各面要素から、異なるスペクトル放射情報を有する2つの画素が得られるようにすることができる。フィルタシステムをカメラマトリクスに組み込むか、マトリクス表面上に個々のセンサエレメントより上流に配置するか、またはビームスプリッタと検出器システムとの間に設けることができる。さらに、フィルタシステムをビームスプリッタミラーに組み込むか、またはビームスプリッタに配置するか、ないしは該ビームスプリッタに組み込むことができる。
【0022】
また、フィルタシステムがチェス盤パターンを有すること、またはストライプパターンを有すること、または光学的な個々のフィルタ素子の配列体を有することも考えられる。とりわけ、使用される検出器システムまたは必要とされる局所的な温度領域に応じてフィルタシステムを適切に選択することができる。すなわち、フィルタシステムのフィルタの波長を、測定すべき温度領域に適合することができる。有利には、比較的大きなフィルタをマトリクスカメラとともに使用することができる。加工領域全体の放射をビームスプリッタによって、スペクトル的にニュートラルに、またはスペクトル選択的に複数のビーム経路に分割する。その際には各ビーム経路が、ビームスプリッタより下流かつマトリクス配列体より上流またはマトリクス配列体に設けられた1つの波長フィルタに割り当てられる。択一的に、光学的フィルタをすでにビームスプリッタ上に設けるか、またはビームスプリッタミラー上に設けることもできる。このようにして、加工領域全体の放射がフィルタリングされる。複数の個別のダイオードを使用する場合、各ダイオードひいては加工領域の各面要素に小さいフィルタ素子を所属させ、面要素から送出された放射のみがフィルタ素子によってフィルタリングされるようにすることができる。
【0023】
この測定システムは、基準放射源によって較正される。その際に有利なのは、基準放射面において温度および温度分布が均質である黒体放射源を使用することである。このような基準放射は、使用される装置/光学系を介してまず検出器に結像され、その後に各マトリクス素子/検出素子の較正が行われる。
【0024】
本発明の以下の実施例の説明と請求項とから、本発明に重要な詳細を示す図面の各図を参照すると、本発明の別の構成および利点を理解できる。これらの個々の構成は、本発明の変形実施例で、各個別に実施してもよく、又は、複数の要件を任意に組み合わせて実施してもよい。
【0025】
図面に本発明の有利な実施例が概略的に示されており、これらの実施例を以下では図面を参照しながら詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】レーザ加工の品質監視を行うための第1の装置を概略的に示す第1の図である。
【図2】レーザ加工の品質監視を行うための第2の装置を概略的に示す第2の図である。
【0027】
図1に、レーザビーム48によって加工される被加工品10が示されている。被加工品10の加工領域11内に溶融浴12が存在し、この溶融浴12が電磁放射13を放出する。この電磁放射13は集束光学系14を介して、ビームスプリッタ16に対するビームスプリッタミラー15に到達する。このビームスプリッタ16はプリズムとして形成することができる。
【0028】
ビームスプリッタミラー15は図1および図2に示されているように、レーザ放射48に対して高透過性であり、サーモグラフィのための波長領域に対しては反射性に構成することができる。たとえば、ビームスプリッタミラー15はレーザ放射に対して高反射性でありサーモグラフィのための波長領域に対しては高透過性に構成される構成のような、別の実施形態も可能である。
【0029】
ビームスプリッタ16によって電磁放射13は複数のビーム経路17,18に分割される。これらのビーム経路17,18はそれぞれ、集束光学系として構成された結像光学系19,20とフィルタシステム21とを介して、マトリクスカメラとして構成された検出器システム22に到達する。前記集束光学系はレンズおよび/またはミラーを含むことができる。結像光学系19,20は、結像誤差が色収差によって補償されるように構成される。さらに、光学系19,20を、とりわけ軸方向および横方向の位置決めのために、ビーム方向と横方向とに移動可能に構成し、かつ相互間で調整可能に構成することもできる。
【0030】
フィルタシステム21は、第1の波長をフィルタリングするための第1のフィルタ23と、第2の波長をフィルタリングするための第2のフィルタ24とを有する。このようなフィルタリングによってスペクトル選択が行われ、検出器システム22に加工領域11の2つの異なる放射像25,26が得られる。これらの放射像25,26から分析手法によって、加工領域11の各面要素の絶対温度と放出係数とを求めることができる。この分析は評価装置30において実施される。絶対温度および/または放出係数によっても、加工過程の品質に関する情報が得られる。
【0031】
図1および2には、キャピラリと溶融浴と凝固された溶融物と熱影響区域とを含む加工領域11が複数の面要素35に分割されているのが示されている。図2では、面要素35から放出された放射は集束光学系14を介してビームスプリッタミラー15に到達する。電磁放射13のビーム経路に結像光学系36が配置されている。この結像光学系36は、各個別の面要素35の放射を、端部で保持体50によって保持されたファイバ光学系37,38に入力結合する。これらのファイバ光学系37,38を介して放射はフィルタ素子39〜42に到達する。ここでは各面要素35ひいては各ファイバ光学系37,38に2つのフィルタ素子39〜42が所属している。フィルタ素子39〜42によってフィルタリングされた放射は、フォトダイオード配列体47のフォトダイオード43〜46として構成されたセンサ素子によって検出される。このようにしても、各面要素35ごとに異なるスペクトル選択性の放射測定点が得られ、これらの放射測定点は評価ユニット30によって分析することができる。とりわけ、各面要素35ごとに温度および/または放出係数を求めることができる。分析される面要素35の数はセンサ素子の数によって決定される。フォトダイオード配列体47がセンサシステムを構成する。
【0032】
光ファイバ37ないしは結像される画素35をマトリクスとして被加工物にマッピングするか、または、別の任意の各配列(円、線、十字形等)に相互にマッピングすることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ加工が実施される被加工品(10)の加工領域(11)を監視する方法であって、
前記加工領域(11)から放出された放射を検出器システム(22)によって位置分解方式で検出する方法において、
前記加工領域(11)の放射を、前記検出器システム(22)に結像される、該加工領域(11)の各面要素(35)ごとに、同時に少なくとも2つの波長で検出することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記検出器システム(22)によって検出される各面要素(35)ごとに、検出された放射から、温度および/または放出係数を検出する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記温度および/または放出係数を考慮して品質評価を実施する、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記加工領域(11)から放出された放射を複数の個々のビーム経路(17,18)に分割し、該個々のビーム経路(17,18)をフィルタリングする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
各面要素(35)ごとに、少なくとも2つの波長に対して1つの光学的フィルタリングを行う、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記加工領域の複数の波長依存性の像(25,26)を生成する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
被加工品(10)のレーザ加工を監視するための装置であって、
フィルタシステム(21)と検出器システム(22)とを有する装置において、
結像される各面要素(35)に少なくとも2つのセンサ素子が所属し、各センサ素子に、放出された放射を異なる波長でフィルタリングする光学的フィルタ(23,24,39〜42)が所属することを特徴とする装置。
【請求項8】
各面要素(35)ごとに温度値および放出係数を検出するための評価装置(30)が設けられている、請求項7記載の装置。
【請求項9】
ビームスプリッタ(16)がビーム経路に設けられている、請求項7または8記載の装置。
【請求項10】
検出器システム(22)としてマトリクスカメラが設けられている、請求項7から9までのいずれか1項記載の装置。
【請求項11】
検出器システム(22)として複数のカメラが設けられており、とりわけマトリクスカメラが設けられている、請求項7から10までのいずれか1項記載の装置。
【請求項12】
前記マトリクスカメラまたは少なくとも1つのマトリクスカメラは、異なる半導体材料から製造されている、請求項10または11記載の装置。
【請求項13】
前記検出器システムは複数のフォトダイオード配列体(47)を有する、請求項7から12までのいずれか1項記載の装置。
【請求項14】
前記フォトダイオード配列体(47)は1つまたは複数のフォトダイオード(39〜42)を含む、請求項13記載の装置。
【請求項15】
前記ビーム経路に、前記フォトダイオード配列体(39〜42)より上流にファイバ光学系(37,38)および/または結像光学系(36)が配置されている、請求項13または14記載の装置。
【請求項16】
前記フォトダイオード(39〜42)または前記ファイバ光学系(37)ないしは前記面要素(35)の結像は相互に、マトリクスとして配置されているか、または任意の別の幾何学的形状で配置されている、請求項7から15までのいずれか1項記載の装置。
【請求項17】
前記フォトダイオード(39〜42)は異なる半導体材料から製造されている、請求項13から16までのいずれか1項記載の装置。
【請求項18】
前記フィルタシステム(21)は前記カメラマトリクスに組み込まれており、前記マトリクスの表面上に前記個々のセンサ素子より上流に配置されているか、または前記ビームスプリッタ(16)と前記検出器システム(22)との間に設けられている、請求項7から17までのいずれか1項記載の装置。
【請求項19】
前記フィルタシステム(21)はビームスプリッタミラー(15)内に組み込まれているか、または前記ビームスプリッタ(16)に設けられているか、ないしは前記ビームスプリッタ(16)に組み込まれている、請求項7から18までのいずれか1項記載の装置。
【請求項20】
前記フィルタシステム(21)はチェス盤パターンを有するか、またはストライプパターンを有するか、または光学的な個々のフィルタ素子の配列体を有する、請求項7から19までのいずれか1項記載の装置。
【請求項21】
前記フィルタシステム(21)のフィルタの波長は、測定すべき温度領域に適合されている、請求項7から20までのいずれか1項記載の装置。
【請求項22】
前記フィルタシステム(21)のフィルタの波長は、測定すべき測定場所に適合されている、請求項7から21までのいずれか1項記載の装置。
【請求項23】
前記結像光学系(19,20)は色収差を補償するために、とりわけ軸方向および横方向の位置決めのために、相互に調整可能に構成されている、請求項7から22までのいずれか1項記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−508534(P2010−508534A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535571(P2009−535571)
【出願日】平成18年11月4日(2006.11.4)
【国際出願番号】PCT/EP2006/010585
【国際公開番号】WO2008/052591
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(502300646)トルンプフ ヴェルクツォイクマシーネン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (76)
【氏名又は名称原語表記】Trumpf Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG
【住所又は居所原語表記】Johann−Maus−Strasse 2,D−71254 Ditzingen,Germany
【Fターム(参考)】