説明

来場者画像利用景品抽選システム

【課題】各種パーティーでの景品抽選に於いて来場者の盛り上がりを向上できる景品抽選システムを提供する。
【解決手段】事前に準備しておいた景品画像を画面に表示し、次に来場者を撮影した写真を画面にランダム、又は特定の周期で切替えて繰返し表示させ、主催者が表示の切替えを停止させる。そのとき画面に表示されている当選者画像の人物と同一の来場者が当選者となる。本景品抽選システムは短時間に公平な抽選を可能にし、且つ景品の順番を企画者が設定し、来場者の盛り上がりを事前に設定できる。来場者は自分や知人が画面に表示されるたびに盛り上がる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種パーティーの来場者個人の写真画像、又は来場者本人と判断できる画像を利用した景品抽選システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の景品抽選システムには各種パーティーにおいて主催者側の用意した各等級の景品をランダムに配布する抽選システムがある。(特許文献1参照)
また、景品抽選器としてビンゴ(非特許文献1参照)がある
【特許文献1】特開2007−102523
【非特許文献1】株式会社ハナヤマ ビンゴネオ(NEO) JANコード:4977513−045506
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の各種パーティーに於いては様々な景品抽選が行われている。そのひとつであるビンゴゲームは自分のビンゴカードを他人に譲ったり、なくしてしまったりするなどして、必ずしも公平な景品抽選が実現されるとは限らず、主催者が意図しないことがたびたび起こってしまう。又、ビンゴゲームは面白いゲームの反面、ゲーム時間が長く、カードに穴が開かず、逆にストレスになってしまうのが特徴である。
更に景品獲得の順番の設定が難しく、最も注目されている景品が獲得された場合、その後の盛り上がりが低下してしまうこともたびたびある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、景品画像と各種パーティーの来場者の画像を用いて景品抽選を行う景品抽選システムであって、前記抽選に使用する景品画像データを記憶する記憶手段を有し、前記抽選に使用する当選者画像データを記憶する記憶手段を有し、前記景品画像を表示する手段と、前記抽選に使用する当選者画像を表示する手段と、当選確定者画像データを記憶する記憶手段と、前記抽選において抽選者が画面表示を切替えるユーザーインターフェースを備え、前記景品画像を表示し、前記ユーザーインターフェースにて表示を切替え、前記当選者画像をランダム、又は特定の順番で切替えて繰返し表示し、前記ユーザーインターフェースにて、ランダム又は特定のタイミングで前記当選者画像表示の切替えを停止させ、前記景品画像の当選者である前記当選者画像を表示させ、前記景品画像が指定した個数に達するまで繰返し行うように構成したことを特徴とする景品抽選システムを提供することで上記課題を解決する。
【0005】
この発明に係る景品抽選システムは、パソコン上で動作可能な手段を有していることを特徴とする景品抽選システムである。
【0006】
この発明に係る景品抽選システムは、抽選方法として景品画像表示を使用者の意図で無効に選択出来るように構成したことを特徴とする景品抽選システムである。
【0007】
この発明に係る景品抽選システムは、当選者画像を各種パーティーの来場者個人の写真画像、又は来場者本人と判断できる画像を利用することを特徴とする景品抽選システムである。
【0008】
この発明に係る景品抽選システムは、景品抽選に使用する景品画像データの個数、表示順番のデータを作成する手段と、前記抽選に使用する景品画像データを加工する手段を有していることを特徴とする景品抽選システムである。
【0009】
この発明に係る景品抽選システムは、一回の抽選時間が短く、且つ公平な抽選を実現できることを特徴とする景品抽選システムである。
【0010】
この発明に係る景品抽選システムは、一度景品抽選に当選した当選者画像は上記景品抽選システムが終了するまで当選者抽選中に表示されなくなるシステムを有していることを特徴とする景品抽選システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、各種パーティーでの景品抽選の定番であるビンゴゲームでたびたび見られる自分のビンゴカードを他人に譲ったり、なくしてしまったりする抽選者の意図していない抽選を防ぐことが出来る。
ビンゴゲームと比較して抽選結果が早く出るため、来場者はストレスを感じる事が無い。
また、景品の順番を主催者が自由に設定できる為、注目の景品がすぐになくなってしまい来場者の抽選参加意欲が無くなることも回避できる。
更に景品抽選に来場者の画像を利用することにより、来場者は自分や知人が画面に表示するたびに盛り上がる
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
この発明の一発明の実施の形態に係る装置は、各種パーティーにおいて、景品抽選を行う際に使用するものであり、景品画像は事前に準備しておいた景品画像を使用し、当選者画像はデジタルカメラで撮影した来場者の画像を使用する。
【実施例】
【0013】
図1に本発明の一発明の実施の形態を採用したノートパソコンの外観図を示すと、画像を表示するための例として使用するディスプレイ1、画面表示を切替えるユーザーインターフェースの例として使用する操作キー2とする。画面を切替えるユーザーインターフェースは上記例として挙げている操作キーではなく、USBからの外部入力等を利用してもよい。
【0014】
図2、図3、図4は来場者を撮影した当選者画像データの例を示しており、例としてパーティーの来場者が3人の場合、当選者画像は図2、図3、図4の3つとなる。
【0015】
図5、図6は景品画像データの例を示しており、例として景品の合計数が2つの場合、景品画像は図5、図6の2つとなる。例としてこのときの景品の抽選順番は図5が1回目の抽選の景品、図6が2回目の抽選の景品とする。
【0016】
図7、図8、図9に本景品抽選システムの制御系について概略のフローチャートを示す。
本景品抽選システム起動後、個人認証用のIDを入力する。初めて本景品抽選システムを使用する場合は個人認証用のIDを新規登録する。入力したIDで個人認証の確認が取れたらステップ4の処理に移る(ステップ1、2、3)
【0017】
景品画像、来場者画像が指定ディレクトリに格納されている場合、ステップ5の処理に移る(ステップ4)景品画像、来場者画像が指定ディレクトリに格納されていない場合、本景品抽選システムを終了する(ステップ4、18)
【0018】
景品データの編集をするかしないかを選択する。景品データの編集をする場合、ステップ21の処理に移る。景品データの編集をしない場合、ステップ6の処理に移る。(ステップ5)
【0019】
景品抽選に使用する景品画像、表示順番、総景品数をそれぞれ設定する。(ステップ21)
【0020】
設定したデータを本景品抽選システム終了後も利用できるように記憶するか選択する。設定したデータを記憶する場合、データを記憶して終了する。(ステップ22、23、18)設定したデータを記憶しない場合、データを記憶しないで終了する。(ステップ22、18)
【0021】
記憶してある景品抽選に使用する景品画像データ、表示順番データ、総景品数データを読み込む。このとき総景品数のデータが1以上の場合ステップ8の処理に移る。(ステップ6、7)総景品数のデータが0の場合本景品抽選システムを終了する。(ステップ6、7、18)
【0022】
景品画像の表示の有効、無効を選択する(ステップ8)
【0023】
操作キー2を押すとステップ10の処理に移る。(ステップ9)
【0024】
ステップ8で景品画像表示を有効にしていた場合、ディスプレイ1には景品画像が表示される。一回目の景品抽選の場合は図5が表示され、二回目の景品抽選の場合は図6が表示される。(ステップ10、11)ステップ8で景品画像表示を無効にしていた場合、ステップ13の処理に移る。(ステップ10)
【0025】
操作キー2を押すとステップ13の処理に移る。(ステップ12)
【0026】
操作キー2が押されるまでディスプレイ1には当選者画像がランダムで切替わり繰返し表示される。一回目の景品抽選の場合は図2、図3、図4がランダムで切替わり繰返し表示され、二回目の景品抽選の場合は一回目の景品抽選時に当選した当選者画像以外の当選者画像がランダムで切替わり繰返し表示される。(ステップ13、14)
【0027】
ディスプレイ1には当選者画像がランダムで表示される。一回目の景品抽選の場合図2、図3、図4のいずれかがランダムで表示され、二回目の景品抽選の場合一回目の景品抽選時に当選した当選者画像以外の当選者画像がランダムで表示される。ディスプレイ1に表示されている画像と同一人物である来場者がステップ11で表示された景品画像の当選者となる。(ステップ15)
【0028】
操作キー2を押すとステップ17の処理に移る。(ステップ16)
【0029】
既に抽選が終わっている景品の数が、総景品数より少ない場合ステップ10の処理に移る。(ステップ17)このとき既に抽選が終わっている景品の数が総景品数と同じ場合、本景品抽選システムを終了する。(ステップ17、18)
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の起動例として使用するノートパソコンの外観図である。
【図2】来場者Aを撮影した当選者画像データの例を示す図である。
【図3】来場者Bを撮影した当選者画像データの例を示す図である。
【図4】来場者Cを撮影した当選者画像データの例を示す図である。
【図5】景品画像1データの例を示す図である。
【図6】景品画像2データの例を示す図である。
【図7】本景品抽選システムの制御系について概略のフローチャートを示す図である。
【図8】本景品抽選システムの制御系について概略のフローチャートを示す図である。
【図9】本景品抽選システムの制御系について概略のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1・・・ディスプレイ
2・・・操作キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
景品画像と各種パーティーの来場者の画像を用いて景品抽選を行う景品抽選システムであって、
前記抽選に使用する景品画像データを記憶する記憶手段を有し、
前記抽選に使用する当選者画像データを記憶する記憶手段を有し、
前記景品画像を表示する手段と、前記抽選に使用する当選者画像を表示する手段と、景品抽選に当選した当選者画像データを記憶する記憶手段と、前記抽選において抽選者が画面表示を切替えるユーザーインターフェースを備え、
前記景品画像を表示し、前記ユーザーインターフェースにて表示を切替え、前記当選者画像をランダム、又は特定の順番で切替えて繰返し表示し、前記ユーザーインターフェースにて、ランダム又は特定のタイミングで前記当選者画像表示の切替えを停止させ、前記景品画像の当選者である前記当選者画像を表示させ、前記景品画像が指定した個数に達するまで繰返し行うように構成したことを特徴とする景品抽選システム。
【請求項2】
請求項1に記載の景品抽選システムは、パソコン上で動作可能な手段を有していることを特徴とする景品抽選システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の景品抽選システムは、抽選方法として景品画像表示の有効、無効を使用者の意図で選択出来るように構成したことを特徴とする景品抽選システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の景品抽選システムは、請求項1の当選者画像を各種パーティーの来場者個人の写真画像、又は来場者本人と判断できる画像を利用することを特徴とする景品抽選システム。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の景品抽選システムは、景品抽選に使用する景品画像データの個数、表示順番のデータを作成する手段と、前記抽選に使用する景品画像データを加工する手段を有していることを特徴とする景品抽選システム。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の景品抽選システムは、一回の抽選時間が短く、且つ公平な抽選を実現できることを特徴とする景品抽選システム。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の景品抽選システムは、一度景品抽選に当選した当選者画像は上記景品抽選システムが終了するまで当選者抽選中に表示されなくなるシステムを有していることを特徴とする景品抽選システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−15210(P2010−15210A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171945(P2008−171945)
【出願日】平成20年7月1日(2008.7.1)
【出願人】(308020180)
【Fターム(参考)】