説明

杭打機

【課題】リーダを回動可能な状態で強固に保持できるとともに、油圧モータにはリーダからの曲げモーメントが作用せず、汎用の安価な油圧モータを用いてリーダを確実に回動させることができるリーダの回動保持機構を備えた杭打機を提供する。
【解決手段】リーダ17を回動させる機構を内蔵したリーダリボルバ15を、固定側外筒31と、固定側外筒内の上下2箇所に設けられた一対の円錐ころ軸受35,36を介して同心状に配置された回動側内筒32とを備え、固定側外筒の上端開口から上方に突出した回動側内筒の上部にリーダの下部を一体回動可能に連結し、リーダリボルバの下部に油圧モータ33を配置し、該油圧モータの固定フランジ61と可動フランジ62のいずれか一方のフランジを回動側内筒の下部に連結し、他方のフランジを固定側外筒の下部に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、杭打機に関し、詳しくは、回転式リーダを備えた杭打機におけるリーダを回転駆動する機構を内蔵したリーダ支持装置、いわゆるリーダリボルバの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
オーガ・ハンマの併用作業や、シート・多軸工法作業を行うため、リーダを軸芯回りに回動可能に支持した回転式リーダを備えた杭打機が知られている。リーダを回動可能に支持し、かつ、リーダを回動させる構造として、リーダを上下に分割し、上リーダを回動させるために上下リーダ相互間に油圧アクチュエータを設けることが行われている。下リーダによって上リーダを回動可能に支持する方式として、単に両リーダを玉軸受を介して連結したり、減速機を内蔵した油圧モータのケーシングフランジ(固定フランジ)を下リーダの上部に、回転ケースフランジ(可動フランジ)を上リーダの下部に、それぞれ連結したりする方式が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、ベースマシンの前部にサブリーダを設け、このサブリーダの上下に設けたリーダホルダにて主リーダを回動可能に支持し、下部のリーダホルダにリーダ回動装置を組み込んだものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開昭58−195624号公報
【特許文献2】実開昭61−89040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
リーダの中心から偏心したリーダ支持方式では、リーダに大きな曲げモーメントが加わったときに、玉軸受や油圧モータのフランジに過大な負荷が作用してこれらの機能が損なわれたり、破損したりするおそれがあった。また、減速機を内蔵した油圧モータの上下各フランジを上下各リーダにそれぞれ連結したものでは、一般的な油圧モータの強度で上リーダに加わる大きな曲げモーメントに耐えることは極めて困難であり、汎用の油圧モータを使用することができず、特殊で高価な油圧モータを使用しなければならなかった。例えば、上リーダを強固に保持しながら回動させるための手段として、ベーン式油圧モータを使用することも行われているが、大型のベーン式油圧モータは、精度を確保するための研磨に多大な手間が掛かるなどの問題があり、この場合もコスト高は避けられなかった。
【0004】
そこで本発明は、リーダを回動可能な状態で強固に保持できるとともに、油圧モータにはリーダからの曲げモーメントが作用せず、汎用の安価な油圧モータを用いてリーダを確実に回動させることができるリーダの回動保持機構を備えた杭打機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の杭打機は、ベースマシンの前部にリーダを軸芯回りに回動可能に保持した杭打機において、前記ベースマシンに、前記リーダを回動可能に保持するとともにリーダを回動させる回動手段を備えたリーダリボルバを設け、該リーダリボルバは、前記ベースマシン側に連結される固定側外筒と、該固定側外筒内の上下2箇所に設けられた一対の軸受、好ましくは円錐ころ軸受を介して同心状に配置された回動側内筒とを備え、前記固定側外筒の上端開口から上方に突出した回動側内筒の上部に前記リーダの下部を一体回動可能に連結し、前記リーダリボルバの下部に油圧モータ、好ましくはケーシング内に減速機を内蔵した油圧モータを配置し、該油圧モータの固定フランジと可動フランジのいずれか一方のフランジを前記回動側内筒の下部に連結し、他方のフランジを前記固定側外筒の下部に連結したことを特徴としている。
【0006】
さらに、本発明の杭打機は、前記固定側外筒の下部に軸受部材を介して下リーダを軸芯回りに回動可能に保持する下リーダ保持部材を設けるとともに、前記リーダと前記下リーダ保持部材とをガイドパイプで一体回動可能に連結したことを特徴としている。
【0007】
また、前記下リーダ保持部材に、該下リーダ保持部材と一体に回動するディスクを設けるとともに、前記固定側外筒の下部に、前記ディスクを挟持して回り止めするロック手段を設けたことを特徴としている。さらに、前記固定側外筒の下部と前記油圧モータのフランジとの連結は、周方向に設けた複数の凹凸部による凹凸係合であることを特徴とし、また、前記油圧モータはネガティブブレーキを備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の杭打機によれば、リーダは、固定側外筒と回動側内筒とを一対の軸受を介して回動可能に形成したリーダリボルバの回動側内筒の上部に一体的に連結されているので、リーダに大きな曲げモーメントが加わっても、リーダリボルバによって回動可能な状態で確実に保持される。また、リーダリボルバの下部に配置した油圧モータの固定フランジに、周方向に設けた複数の凹凸部による凹凸係合に隙間を設けることにより、リーダからの曲げモーメントが作用しないので、汎用の安価な油圧モータを使用することができる。また、油圧モータに大きな荷重が作用しないため、長期にわたって安定した作動を期待できる。したがって、製造コストの削減、保守、点検コストの削減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は本発明の杭打機の一形態例を示すリーダーホルダの一部断面側面図、図2はリーダ下端部を示す要部の側面図、図3は杭打機の概略側面図、図4は図1のIV−IV断面図、図5は図1のV−V断面図、図6は図1のVI−VI断面図、図7は図2のVII−VII断面図である。
【0010】
本形態例に示す杭打機11は、クローラを備えた走行部12と、該走行部12上に旋回可能に設けられたベースマシン13と、該ベースマシン13の前部に起伏可能に設けられたサブリーダ14と、該サブリーダ14に支持された下部のリーダリボルバ15及び上部のリーダホルダ16を介して設けられたリーダ17と、前記サブリーダ14を後方から支持する左右一対の起伏シリンダ18とを備えており、ベースマシン13の前部には、サブリーダ14の下部を支持するリーダ支持リンク19が設けられ、ベースマシン13の後部にはリーダ17に装着されたオーガなどの作業装置20を駆動したり、油圧モータや油圧シリンダを駆動するための油圧ユニットが設けられている。
【0011】
前記リーダ17は、リーダ回動機構を内蔵したリーダリボルバ15を境にして上リーダ17aと下リーダ17bとに分割されおり、上リーダ17aは、上部のリーダホルダ16を小径部が貫通して回動可能な状態で上方に延びている。また、リーダ17の前面には作業装置20をガイドするためのガイド部材21がリーダ17の全長にわたって設けられており、リーダ17の頂部には油圧ユニットのウインチから繰り出されるワイヤー22をガイドするためのトップシーブ23が設けられている。さらに、上リーダ17aの両側面には、リーダ17をサブリーダ14に対して軸線方向に移動可能にガイドするための左右一対のガイドバー24がそれぞれ設けられている。また、サブリーダ14の下方には、油圧ホース25が配置されている。
【0012】
リーダリボルバ15は、ベースマシン13側にサブリーダ14を介して連結される固定側外筒31と、該固定側外筒31内に同心状に配置された回動側内筒32と、リーダリボルバ15の下部に配置された油圧モータ33と、リーダ17を回り止めするためのロック手段34とを備えている。固定側外筒31と回動側内筒32との間には、両筒を回動可能に保持する軸受として、回動側内筒32に加わる荷重を受けることができる一対の円錐ころ軸受35,36が上下2箇所に設けられている。
【0013】
固定側外筒31は、上部の円錐ころ軸受35の外周側に位置する上部リング部材37と、下部の円錐ころ軸受36の外周側に位置する下部リング部材38と、両リング部材37,38の間に位置する外側円筒部材39と、下部リング部材38の下方に位置するリング状のモータ係合部材40と、該モータ係合部材40の下方に設けられた下軸受保持部材41と、外側円筒部材39の背面側に支持板42を介して突設したブラケット43と、リーダ17の前記ガイドバー24に対応したガイドバー兼支持部材44とを有しており、このガイドバー兼支持部材44に前記サブリーダ14から前方に突設した左右一対のガイドギブ45がそれぞれ係合して軸芯回りに回動しない状態で、かつ、軸方向に摺動可能な状態に保持され、前記ブラケット43に、前記サブリーダ14との間に配設された摺動用シリンダー46の一端が取り付けられて軸線方向が位置決めされている。さらに、前記下軸受保持部材41の下部には、軸受部材であるラジアル玉軸受47を介して円筒状の下リーダ保持部材48が軸芯回りに回動可能に設けられている。
【0014】
回動側内筒32は、上部の円錐ころ軸受35の内周側に位置する筒状の上部回動部材51と、下部の円錐ころ軸受36の内周側に位置する下部回動部材52と、両回動部材51,52の間に位置する内側円筒部材53とを有しており、固定側外筒31の上部リング部材37の内周から上方に突出した上部回動部材51の上部外周には、セレーション結合部54によって一体回転するように連結された上リーダ連結部材55が設けられ、押さえ板56で固定されている。
【0015】
上リーダ17aの下部には、前記上リーダ連結部材55の連結フランジ55aにボルト結合される下部フランジ部材57が取り付けられており、上リーダ連結部材55の前面には、前記ガイド部材21に対応するガイド連結部材58の上端部58aが連結板58bを介して固着され、ガイド連結部材58の下端部58cは、前記下リーダ保持部材48の前面に固着されている。また、下リーダ17bの上部には、前記下リーダ保持部材48の下端部に設けられた連結フランジ48aに取り付けられる上部フランジ部材59が設けられている。
【0016】
前記油圧モータ33は、減速機及びネガティブブレーキを内蔵した汎用の油圧モータであって、外周にはケーシングフランジ(固定フランジ)61と回転ケースフランジ(可動フランジ)62とを有しており、油圧回路33aから供給される油圧によって固定フランジ61と可動フランジ62とが相対的に逆方向に回転するように形成されている。本形態例では、固定フランジ61を前記回動側内筒32の下部回動部材52にボルト結合によって一体的に連結し、可動フランジ62を前記固定側外筒31のモータ係合部材40に凹凸係合により連結している。
【0017】
すなわち、図6に示すように、リング状のモータ係合部材40の内周には、90度間隔の4箇所に係合凹部40aが設けられるとともに、油圧モータ33の可動フランジ62の外周には、前記係合凹部40aに対応する係合突部62aが4箇所設けられており、モータ係合部材40の係合凹部40aに可動フランジ62の係合突部62aがそれぞれ僅かな隙間を空けて係合することにより、軸方向は自由な状態で回転方向のみを規制した状態で回動側内筒32と油圧モータ33とを連結している。
【0018】
前記ロック手段34は、前記下リーダ保持部材48の背面側に半円形に張り出した張出部48bに固定された扇形のディスク63と、固定側外筒31の背面側に突設した補強板64aを有するロック用ブラケット64に、回動軸65aで軸着された一対のチャック65と、ディスク63を基準位置に固定するためのロックシリンダ66とを備えている。このロックシリンダ66は、リーダ17が正面を向いた定位置のとき、すなわち、ガイド部材21がリーダ17の起立状態で前方、倒伏状態で上方を向いた状態でシリンダロッドを張出部48b及びディスク63に設けた係合孔(図示せず)に係合させてリーダ17が回動しないように固定するためのものである。
【0019】
チャック65は、先端のディスク挟持部65bを開閉するためのリボルバクランプ用シリンダ67と開放用バネ68とを有しており、リボルバクランプ用シリンダ67の非作動時(短縮時)には、開放用バネ68の縮み方向への復元力によりディスク挟持部65bが開いてディスク63を回動可能な状態とし、リボルバクランプ用シリンダ67を作動させて伸張させることにより、ディスク挟持部65bが閉じてディスク63を挟持し、ディスク63を回り止めした状態となり、これによってリーダ17の回動を任意の位置で規制することができる。
【0020】
また、前記張出部48bの周方向両端部には、前記ロック用ブラケット64の下部に設けた当接部69に当接して下リーダ保持部材48、即ちリーダ17の回動範囲を規制するためのストッパ部材70が当接ボルト70aの突出量を微調整可能な状態でそれぞれ設けられている。
【0021】
このように形成されたリーダリボルバ15は、サブリーダ14のガイドギブ45に回動不能な状態で保持された固定側外筒31の内周に、上下一対の円錐ころ軸受35,36を介して回動側内筒32を回動可能に配置し、この回動側内筒32にてリーダ17(上リーダ17a)を支持するように形成しているので、リーダ17から加わるモーメント荷重を円錐ころ軸受35,36によって受けることができ、リーダリボルバ15によってリーダ17を回動可能な状態で確実に保持することができる。
【0022】
また、回動側内筒32に固定された状態となっている油圧モータ33は、固定側外筒31に対しては、固定側外筒31のモータ係合部材40と、油圧モータ33の可動フランジ62とを凹凸係合させ、可動フランジ62とモータ係合部材40とを軸方向に自由な状態で連結しているので、リーダ17から回動側内筒32に大きなモーメント荷重が掛かり、モーメント荷重によって回動側内筒32が傾斜するようなことがあったとしても、可動フランジ62がモータ係合部材40に対して自由に傾斜できるので、油圧モータ33の固定フランジ61と可動フランジ62との間にモーメント荷重が作用することがなく、油圧モータ33として特別な強度を必要とせず、汎用の油圧モータを使用することが可能となる。
【0023】
リーダ17を回動させる際には、ロックシリンダ66及びリボルバクランプ用シリンダ67を非作動状態としてリーダ17を回動可能な状態とし、油圧モータ33に油圧を作動させて所定の方向に回転させると、可動フランジ62が固定側外筒31に回動を規制された状態で保持されているので、可動フランジ62に対して固定フランジ61が相対的に回動し、固定フランジ61が固定された下部回動部材52を介して回動側内筒32が回動し、この回動側内筒32にセレーション結合部54で一体回動する状態に連結された下部フランジ部材57を介して上リーダ17aが固定フランジ61及び回動側内筒32と共に所定の方向に回動する。さらに、上リーダ連結部材55の前面に固着されたガイド連結部材58が上リーダ17aの回動と共に回動し、ガイド連結部材58に連結された下リーダ保持部材48がラジアル玉軸受47を介して回動し、これに伴って下リーダ17bも同じ方向に回動する。
【0024】
したがって、油圧モータ33によって回動側内筒32を回動させることにより、上リーダ17a及び下リーダ17bを所定の方向に回動させることができ、ガイド部材21及びガイド連結部材58も同時に回動するので、リーダ17の回動角度にかかわらず、上リーダ17a、下リーダ17b及びリーダリボルバ15の前面にガイド部材21が連続することになり、リーダ17の全長にわたって作業装置20を昇降させることができる。
【0025】
また、任意の回動角度で油圧モータ33への油圧の作動を停止すると、油圧モータ33に内蔵されたネガティブブレーキが作動して油圧モータ33の回動を規制する。さらに、リボルバクランプ用シリンダ67を作動させてチャック65でディスク63を挟持し、下リーダ保持部材48の回動を規制することにより、作業装置20などからリーダ17に回転トルクが作用してもリーダ17が回動することを防止できる。特に、一般的なネガティブブレーキを内蔵した油圧モータ33を併用することにより、このようなロック手段のみでリーダ17の回動を規制するのに比べて小さな力でリーダ17の回動を規制することができ、チャック65によるディスク63の挟持力を小さくすることができるので、ロック手段34の簡略及び小型化を図ることができる。
【0026】
杭打機11の輸送のためにリーダ17を倒伏させる際には、前述のように油圧モータ33を作動させてリーダ17の向きを定位置とした状態で、前記ロックシリンダ66を作動させてリーダ17を回動不能な状態に固定する。この固定状態では、ガイドバー兼支持部材44とガイドバー24とが一直線状になり、ガイドギブ45がガイドバー兼支持部材44とガイドバー24とに移動可能な状態となる。したがって、摺動用シリンダー46を作動させてガイドギブ45をガイドバー兼支持部材44からガイドバー24へ摺動させてリーダ17を軸方向に移動させることにより、輸送時におけるリーダ17の重量や長さをバランスさせることができる。
【0027】
このように、サブリーダ14を介してリーダ17を軸方向に移動可能に装着した大型の杭打機11では、作業中の作業装置20からリーダ17に作用する反力がリーダリボルバ15に曲げモーメントとして大きく作用するので、リーダリボルバ15を前述の構造とすることによってリーダ17を軸芯回りに回動可能な状態で確実に保持できるとともに、油圧モータ33にモーメント荷重が作用しないので油圧モータ33を保護することができる。
【0028】
なお、リーダリボルバ15の各部は、製造性や組立性を考慮して複数の部材に分割形成され、組立、分解が不要な部分は溶接による接合、組立、分解が必要な部分はボルトを用いた着脱可能な接合を採用し、必要に応じて補強部材を設けているが、各部材の形状や配置は、リーダリボルバ15の大きさや必要な強度に応じて適宜選択されるものであり、本形態例に限定されるものではない。
【0029】
また、リーダ17に回転トルクが作用しない場合は、油圧モータ33に内蔵したネガティブブレーキでリーダ17の回動を抑えることができるので、前述のロック手段34を省略することができる。さらに、リーダ17は、下リーダ17bを省略してリーダリボルバ15より上方の上リーダ17aのみとすることも可能である。また、油圧モータ33は、例えば天地を逆にするなどして固定フランジ61を固定側外筒31に連結し、可動フランジ62を回動側内筒32に連結することもできる。
【0030】
さらに、本発明は、前記形態例で示したように、サブリーダ14を介してリーダ17を支持する杭打機11に限らず、図8の概略側面図及び図9の要部の側面図に示すように、リーダ81の背面側に設けられた主軸82がベースマシン83にアーム84によって連結支持された杭打機85のように、リーダ81に取り付けられる作業装置からのモーメント荷重がリーダリボルバ86に作用するような杭打機85にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の杭打機の一形態例を示すリーダーホルダの一部断面側面図である。
【図2】リーダ下端部を示す要部の側面図である。
【図3】杭打機の概略側面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】図1のV−V断面図である。
【図6】図1のVI−VI断面図である。
【図7】図2のVII−VII断面図である。
【図8】杭打機の他の形態例を示す概略側面図である。
【図9】同じく要部の側面図である。
【符号の説明】
【0032】
11…杭打機、12…走行部、13…ベースマシン、14…サブリーダ、15…リーダリボルバ、16…リーダホルダ、17…リーダ、17a…上リーダ、17b…下リーダ、18…起伏シリンダ、19…リーダ支持リンク、20…作業装置、21…ガイド部材、22…ワイヤー、23…トップシーブ、24…ガイドバー、25…油圧ホース、31…固定側外筒、32…回動側内筒、33…油圧モータ、33a…油圧回路、34…ロック手段、35,36…円錐ころ軸受、37…上部リング部材、38…下部リング部材、39…外側円筒部材、40…モータ係合部材、40a…係合凹部、41…下軸受保持部材、42…支持板、43…ブラケット、44…ガイドバー兼支持部材、45…ガイドギブ、46…摺動用シリンダー、47…ラジアル玉軸受、48…下リーダ保持部材、48a…連結フランジ、48b…張出部、51…上部回動部材、52…下部回動部材、53…内側円筒部材、54…セレーション結合部、55…上リーダ連結部材、55a…連結フランジ、56…押さえ板、57…下部フランジ部材、58…ガイド連結部材、58a…上端部、58b…連結板、58c…下端部、59…上部フランジ部材、61…ケーシングフランジ(固定フランジ)、62…回転ケースフランジ(可動フランジ)、62a…係合突部、63…ディスク、64…ロック用ブラケット、64a…補強板、65…チャック、65a…回動軸、65b…ディスク挟持部、66…ロックシリンダ、67…リボルバクランプ用シリンダ、68…開放用バネ、69…当接部、70…ストッパ部材、70a…当接ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースマシンの前部にリーダを軸芯回りに回動可能に保持した杭打機において、前記ベースマシンに、前記リーダを回動可能に保持するとともにリーダを回動させる回動手段を備えたリーダリボルバを設け、該リーダリボルバは、前記ベースマシン側に連結される固定側外筒と、該固定側外筒内の上下2箇所に設けられた一対の軸受を介して同心上に配置された回動側内筒とを備え、前記固定側外筒の上端開口から上方に突出した回動側内筒の上部に前記リーダの下部を一体回動可能に連結し、前記リーダリボルバの下部に油圧モータを配置し、該油圧モータの固定フランジと可動フランジのいずれか一方のフランジを前記回動側内筒の下部に連結し、他方のフランジを前記固定側外筒の下部に連結したことを特徴とする杭打機。
【請求項2】
前記固定側外筒の下部に軸受部材を介して下リーダを軸芯回りに回動可能に保持する下リーダ保持部材を設けるとともに、前記リーダと前記下リーダ保持部材とをガイドパイプで一体回動可能に連結したことを特徴とする請求項1記載の杭打機。
【請求項3】
前記下リーダ保持部材に、該下リーダ保持部材と一体に回動するディスクを設けるとともに、前記固定側外筒の下部に、前記ディスクを挟持して回り止めするロック手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の杭打機。
【請求項4】
前記前記固定側外筒の下部と前記油圧モータのフランジとの連結は、周方向に設けた複数の凹凸部による凹凸係合であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の杭打機。
【請求項5】
前記油圧モータはネガティブブレーキを備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の杭打機。
【請求項6】
前記リーダリボルバは、リーダのベースマシン側に平行に設けられたサブリーダによってベースマシンに支持されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の杭打機。
【請求項7】
前記リーダリボルバは、リーダ背面側に設けた主軸が、前記ベースマシンに設けたアームによって支持されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の杭打機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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