説明

板ガラス搬送装置

【課題】不良の板ガラスの迅速な処理を可能にするとともに、エア浮上器の構造を小型化することにより、全体としてコンパクトであり、騒音の減少及び事後管理が便利である板ガラス搬送装置を提供すること。
【解決手段】作業台10の上部に設けられ、上面に形成された各エア吐出孔22aからエアを上部に吐出させるエア浮上器20と、エア浮上器20の幅方向の両側部に設けられ、エア浮上器20の上部に移された板ガラス40を、吐出されるエアにより浮上して支えた状態で搬送する搬送機30とを備える板ガラス搬送装置において、エア浮上器20は、周縁部を除いた中央部を上下に貫通する貫通孔20aで形成し、貫通孔20aには、遮断板50が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板ガラス搬送装置に関し、より詳しくは、板ガラスが、エア浮上器から上部に吐出されるエアにより、平衡を維持して支える状態で搬送される過程において、膨れ上がり現象が生じないようにするとともに、生産ラインにおけるエア浮上器の連結作業が迅速かつ容易に行われるようにする板ガラス搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、板ガラスを吐出エアで支える状態で搬送させる板ガラス搬送装置は、作業台の上部にエア浮上器と、その両方に設けられる搬送機とを備えてなるものであって、このような搬送装置は、エア浮上器の上部に移された板ガラスの搬送機に載置される両側端部を除いた全部分を、エア浮上器から上部に吐出されるエアが平衡を維持して支える状態で、所定の作業ラインに沿って搬送させる作動を行う。
【0003】
ところが、従来のこのような板ガラス搬送装置は、搬送される板ガラスにおいて割れなどの損傷が生じた場合は、不良の板ガラスを搬送ラインの両側方向の外部には離脱させず、進行方向に沿って搬送させ続けた後、最終の排出部から外部へ離脱させたので、不良の板ガラスの除去に多大な時間がかかったことはもちろん、不良の板ガラスを除去する際は、全体の搬送ラインの作動を停止させなければならないため、結果として作業能率が大きく低下するという問題点があった。
【0004】
また、従来の板ガラス搬送装置は、搬送される板ガラスをエアで支えるために、FFU方式の大型ファンを用いており、大型ファンの設置のための別途のチャンバが必要となるなど、全体の構造が極めて複雑かつ大型となることはもちろん、大型ファンの作動により、凄い騒音が発生するという問題点もあった。
【0005】
また、従来の板ガラス搬送装置は、作業ラインにおいて、搬送距離に応じて個別的なユニット構造で作製された搬送装置を連続配置して搬送ラインを形成したので、各ユニット毎に作業台が必要であり、作製費用が多く所要しただけでなく、装置の運搬の際に、運搬物量が多く、運搬が困難であるという問題点もあった。
【0006】
特に、従来の板ガラス搬送装置は、板ガラスが搬送される過程において、エア浮上器から上部に吐出されるエアが板ガラスの下部の中央部に集中すると、この部分のエアが周囲の吐出され続けるエアにより閉じ込められるようになるので、エアの中央部への集中による板ガラスの膨れ上がり現象が生じ、搬送過程でも、不良が引き起こされるという極めて深刻な問題点もあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記問題点に鑑みなされたものであり、不良の板ガラスの迅速な処理を可能にするとともに、エア浮上器の構造を小型化することにより、全体としてコンパクトであり、騒音の減少及び事後管理が便利である板ガラス搬送装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、生産ラインにおいて、板ガラスの搬送距離に応じたエア浮上器の設置が極めて簡便かつ迅速に行われる板ガラス搬送装置を提供することを他の目的とする。
【0009】
また、搬送過程において、板ガラスの膨れ上がり現象が生じない板ガラス搬送装置を提供することをまた他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するため、本発明による板ガラス搬送装置は、エア浮上器から上部に吐出されるエアが、搬送される板ガラスの底面の中央部に集中する現象が生じないようにするとともに、不良の板ガラスは、搬送ラインにおいて破砕して迅速に除去することはもちろん、エア浮上器を搬送ラインの距離に応じて簡単に連結・設置可能にするものであるが、前記板ガラス搬送装置において、エア浮上器は、周縁部を除く板ガラスの搬送方向の中央部を、上下に貫通する貫通孔で形成し、複数個の遮断板で開閉させ、その直下方には、破片収集容器を設置し、中央部からはエアが吐出されないようにし、エアが中央部に集中する現象が防止され、または、前記遮断板には、それぞれの開閉ドアで開閉度合いが調節可能なエア漏れ孔を形成し、エアが中央部に集中する現象が生じるときは、前記エア漏れ孔の開度を調節し、中央部に集中するエアを下部に漏らすことにより、板ガラスの膨れ上がり現象を防止するのみならず、搬送過程において不良の板ガラスが見付けられると、複数の遮断板の中の必要な位置の遮断板を分離し、前記貫通孔の該当部分を開放した後、不良の板ガラスが該当位置に到達すると、破砕して下部に落下させ、破片収集容器に収集するので、搬送過程において不良の板ガラスを迅速に除去可能にすることを特徴とする。
【0011】
また、前記エア浮上器は、単一体で形成されてもよいが、複数個のエアチャンバを簡単に組み立てて構成することにより、搬送ラインの距離に応じて簡便かつ迅速に設置可能にする特徴もある。
【発明の効果】
【0012】
このような本発明による板ガラス搬送装置によれば、搬送過程において不良の板ガラスに対する迅速な処理が可能であり、また、FFUシステムが有していた大型ファンから小型ファンにエア浮上器の構造を小型化することにより、エアチャンバがコンパクトとなり、ファンの騒音が大幅に減少し、事後管理などが極めて簡便・容易になるという効果が得られる。
【0013】
また、エア浮上器のエアチャンバ同士を連結することができるので、生産ラインにおいて、板ガラスの搬送距離に応じて、エア浮上器の設置が簡便かつ迅速に行われるという効果が得られる。
【0014】
特に、エア浮上器の中央に遮断板を設置し、吐き出されるエアが板ガラスの底面の中央部に集中する現象が生じないようにするとともに、エアが集中する現象が発生するときは、エアを下部に適宜漏らすことにより、搬送過程において、板ガラスの膨れ上がり現象が根本的に発生しないようにする特徴がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面に基づいて詳しく説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態による板ガラス搬送装置の斜視図であり、図2は、同じく第1の実施の形態による板ガラス搬送装置の平面図であり、図3は、同じく第1の実施の形態による板ガラス搬送装置におけるエア浮上器と遮断板を示す一部抜粋の拡大正断面図であり、図4は、同じく第1の実施の形態による板ガラス搬送装置におけるエア浮上器の上板を示す一部抜粋の拡大分離斜視図である。
【0017】
本発明の第1の実施の形態による板ガラス搬送装置は、作業台10の上部に設けられ、板ガラス40を支えるエアを吐出するエア浮上器20と、前記エア浮上器20の両側部に設けられ、エア浮上器20の上部に移された板ガラス40を搬送する搬送機30とを備えている。
【0018】
エア浮上器20は、周縁部を除いた中央部が貫通孔20aにより上下に貫通して形成され、前記貫通孔には、遮断板50を設置して開閉させ、前記貫通孔の内周面の上端部には、遮断板の周縁部が収納される収納段21aが形成される。
【0019】
遮断板50は、貫通孔20aの長さに応じて、単一の板材とするよりも、複数の板材で形成することが好ましく、貫通孔20aの直下方には、図12に示すように、破片収集容器60が設けられている。
【0020】
エア浮上器20は、上部は開放され、底面の中央には、通孔21bが形成されたボックス状のエアチャンバの内部のエアチャンバ21と、前記エアチャンバの開放された上部を覆う上板22と、前記エアチャンバの内部空間の中間位置に取り付けられるフィルタ23と、前記通孔の下部に設けられ、吐出ファン24aを有するファンハウジング24と、で構成されている。
【0021】
上板22は、複数のエア吐出孔22aが形成された板材からなり、前記各エア吐出孔の底面には、エアを上部に徐々に漏らすフィルタプレート22bをそれぞれ設置することが好ましい。
【0022】
また、エアチャンバ21の内部の両側壁には、取り付けられたフィルタ23を支持する支持片が設けられ、前記エアチャンバ21の一側面には、取り付けられたフィルタ23を引出または挿入するための引出孔21eを形成し、前記引出孔21eは、下端部が引出孔21eの外面の下端側にヒンジ26aで軸設置され、上端部の外面は、取っ手26bが設けられた引き出しドア26で開閉する。
【0023】
フィルタ23は、引出孔21eを通じて摺動して引出または装入するものであって、エアチャンバ21の内部空間を水平に遮蔽して、吐出ファン24aにより吐き出されるエアから不純物や微細埃などをろ過する機能を行うようになる。
【0024】
吐出ファン24aは、従来のFFU方式の大型ファンではなく、小型ファンからなり、当該エアチャンバ21毎にそれぞれ設置することにより、ファンハウジング24の構造が、極めて簡単かつコンパクトになるとともに、騒音の発生が大幅に低減する。
【0025】
また、通孔21bには、下端部のみが前記通孔の上部周縁部にヒンジ結合する矩形の板材からなる複数のシャッタ片25aを設置し、吐出ファン24aの作動の際は、吐出エアの風力により直立され、前記通孔を開放させ、作動が停止すると、自重により水平に復帰し、通孔を閉鎖するようになる。
【0026】
このような作動をするシャッタ片25aは、吐出ファン24aにより吐き出されるエアがエアチャンバ21の内部空間に均一に分散されて吐出されるように、中央を基準にして両側に開閉する中央対称の開閉構造とすることが好ましい。
【0027】
また、エア浮上器20は、貫通孔20aの外周に沿って、エアチャンバ21が連通する単一体で構成され、または、個別的に形成されたセルタイプの複数のエアチャンバ21を貫通孔の外周に沿って組み立てて構成してもよい。
【0028】
すなわち、エア浮上器20を複数のエアチャンバ21で構成するときは、前記エア浮上器を板ガラス40の搬送方向に沿って、両側部及びこれらの両側部間の前・後端に分けて、それぞれ個別的に形成されたエアチャンバ21を組み立てればよい。
【0029】
また、前記両側部の長さが板ガラス40の搬送距離に比例して長くなる場合は、両側部も、それぞれ複数の等分に分けて、個別的に形成された複数のエアチャンバ21をそれぞれ組み立てればよいものであり、この際、両側部の各エアチャンバ21は、それぞれエアを互いに共有するように連通して連結することが好ましい。
【0030】
これにより、各エアチャンバ21に設けられた各吐出ファン24aのいずれかが故障しても、隣接した他の吐出ファンの作動により、エア吐出が持続的に維持され、これにより、搬送装置全体の作動を中断させずに、故障した吐出ファンのみを修理すればよいので、メンテナンス作業を迅速に行うことができるようになる。
【0031】
図5は、本発明の第2の実施の形態による板ガラス搬送装置の平面図であり、図6は、同じく第2の実施の形態による板ガラス搬送装置の側面図であり、図7は、同じく第2の実施の形態による板ガラス搬送装置におけるエア浮上器を示す一部抜粋の斜視図であり、図8は、同じく第2の実施の形態による板ガラス搬送装置におけるエア浮上器の結束器具を示す一部抜粋の拡大斜視図である。
【0032】
本発明の第2の実施の形態による板ガラス搬送装置は、両側部には、複数のエア浮上器20を板ガラス40の搬送距離に比例して、それぞれ連続して設置することを特徴とする。
【0033】
複数設置されるエア浮上器20は、互いに所定の連結手段により連結するものであって、前記連続する複数のエア浮上器20の中の前端のエア浮上器と後端のエア浮上器の下部は、作業台10で支持し、これらの間に連結される他のエア浮上器は、その数が少ない場合は、中間に配置されるエア浮上器は別の支持手段なしに、結合構造のみで支持されるようにし、中間に連結されるエア浮上器の数が多い場合は、互いに結合される部位の底面にこれらを支持する支持台15を設置すればよい。
【0034】
エア浮上器20の連結手段は、前記各エア浮上器のエアチャンバ21に隣接した他のエア浮上器のエアチャンバと互いに連通して結合されるように、当該端部が開放された状態で、互いに密着して結合可能に、いずれか一方は小径部で形成し、これに対応する他方は、大径部で形成し、小径部が大径部に挿入される結合部21c、21dで構成される。また、結合部21c、21dの結合部位には、Oリングのようなシール材(図示せず)を介在させて、エアが漏れることを防止することが好ましい。
【0035】
また、連結手段の他の例としては、前・後端面を互いに当接させて密着するように偏平に形成した、各エアチャンバ21の互いに当接した部位の側壁体の外面に設けられ、これらを結束させる結束器具70が挙げられる。
【0036】
結束器具70は、隣接したエアチャンバ21の一方のエアチャンバの側壁体の外面に設けられる掛環体71と、これに対応する他方のエアチャンバの側壁体の外面に設けられ、前記掛環体に掛止するフック72と、前記フックの後端部と連結して、当該側壁体の外面に固定する支持板73と、前記支持板にヒンジで連結される取っ手74とで構成される。
【0037】
このような結束器具70は、掛環体71にフック72を掛止した後、取っ手74を支持板73側に引っ張って反らせば、結束状態となり、前記取っ手を反対側に反らせば、解放状態となる。
【0038】
また、前記結束器具70以外にも、エアチャンバ21間の側壁体を互いに連結させる条件を満たす範囲内では、様々な連結手段を講ずることができるが、例えば、前記エアチャンバが互いに当接する部位の隣接部であるエアチャンバ21の側壁体の境界部に別途の板材を当てて締付具で締め付ける方式、または、エアチャンバの一側壁体に一端部側をヒンジ結合し、その他端部を隣接した側壁体に締付固定する方式などがある。
【0039】
もちろん、このような連結手段も、エアチャンバ21の当接部位には、気密維持のためのガスケットなどの気密部材(図示せず)を介在させることは当然である。また、エア吐出孔22aは、上板22の両側面には直線状に、その内側面には櫛歯状にそれぞれ形成するとともに、上板の全体に均一に配列し、板ガラス40の底面の全体にわたってエアを均一に供給することにより、前記板ガラスがさらに安定的に支持された状態で搬送されるようになる。
【0040】
図9は、本発明の第3の実施の形態による板ガラス搬送装置の斜視図であり、図10は、同じく第3の実施の形態による板ガラス搬送装置における遮断板を示す一部抜粋の拡大分離底面斜視図であり、図11は、同じく第3の実施の形態による板ガラス搬送装置における遮断板を示す一部抜粋の縦断面図である。
【0041】
本発明の第3の実施の形態による板ガラス搬送装置は、遮断板50に幅方向及び長さ方向に沿って、それぞれ一定の距離ずつ隔離した複数のエア漏れ孔51を形成し、前記エア漏れ孔の各底面には、エア漏れ孔を選択的に開閉させる開閉ドア52をそれぞれ設置してなることを特徴とする。
【0042】
このような開閉ドア52を遮断板50に結合するときは、エア漏れ孔51に対応する通孔53bが形成されたガイド部材53を、前記エア漏れ孔51の下部に遮断板50の底面と平行する隙間53aを有するように、隔離して設置し、前記隙間53aに結合すればよいものであり、底面に設けられた取っ手52aをつかんで摺動させ、エア漏れ孔51を開閉すればよい。
【0043】
また、エア漏れ孔51は、遮断板50の両側部に長さ方向に沿って複数配列される大径のエア漏れ孔と、前記大径のエア漏れ孔間である中間部に長さ方向に沿って複数配列される小径のエア漏れ孔とからなる。
【0044】
このように構成される本発明の第1乃至第3の実施の形態による板ガラス搬送装置は、エア浮上器20の上部に板ガラス40が移されると、エア浮上器20の吐出ファン24aにより、フィルタ23と上板22の各エア吐出孔22aを経て上部に吐き出されるエアにより浮上され支えた状態で、その両側部が載置された搬送機30により搬送される。
【0045】
このような搬送過程において、エア浮上器20の中央部の貫通孔20aは、エアが吐き出されない遮断板50で覆われており、搬送される板ガラス40の底面の中央部にエアが集中する現象が防止されるので、前記板ガラスが、搬送過程において上方に盛り上がる、いわゆる膨れ上がり現象が生じないようになる。
【0046】
しかし、中央部にエアの集中現象が生じる場合は、遮断板50の各エア漏れ孔51を選択的に開閉させて、エア量を調節すると、板ガラス40の膨れ上がり現象が防止される。
【0047】
すなわち、各エア漏れ孔51の各底面にそれぞれ設置されている開閉ドア52を隣接した他の開閉ドアにより妨害されない範囲内で、横方向の空き空間側に摺動させ、前記エア漏れ孔の開度を調節し、中央部に集中するエアを下部に適宜漏らして、エア量を調節すればよい。
【0048】
このように構成される本発明の第1乃至第3の実施の形態による板ガラス搬送装置は、各エア浮上器20に設けられた吐出ファン24aのいずれか一つが故障して、当該エア浮上器においてエア吐出が中断した場合は、当該エアチャンバ21の通孔21bがシャッタ25により密閉されるので、前記各エアチャンバ内に共有されているエアが故障した吐出ファンから外部に漏れることが防止される。
【0049】
また、エア浮上器20の上部から搬送される板ガラス40に割れなどの損傷が発生した場合は、遮断板50を開けて貫通孔20aを開放させた後、不良の板ガラスが、前記貫通孔の開放位置に到達すると、破砕して下部に設けられた破片収集容器60に落下させると、自然に不良の板ガラスの除去、及びガラス破片の収集作業が完了するものであり、その後、開いた遮断板を閉めて貫通孔を密閉させ、板ガラスの搬送作業を再開させればよいので、不良の板ガラスの処理が迅速に行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1の実施の形態による板ガラス搬送装置の斜視図である。
【図2】同じく第1の実施の形態による板ガラス搬送装置の平面図である。
【図3】同じく第1の実施の形態による板ガラス搬送装置におけるエア浮上器と遮断板を示す一部抜粋の拡大正断面図である。
【図4】同じく第1の実施の形態による板ガラス搬送装置におけるエア浮上器の上板を示す一部抜粋の拡大分離斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による板ガラス搬送装置の平面図である。
【図6】同じく第2の実施の形態による板ガラス搬送装置の側面図である。
【図7】同じく第2の実施の形態による板ガラス搬送装置におけるエア浮上器を示す一部抜粋の分離斜視図である。
【図8】同じく第2の実施の形態による板ガラス搬送装置におけるエア浮上器の結束器具を示す一部抜粋の拡大斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による板ガラス搬送装置の斜視図である。
【図10】同じく第3の実施の形態による板ガラス搬送装置における遮断板を示す一部抜粋の拡大分離底面斜視図である。
【図11】同じく第3の実施の形態による板ガラス搬送装置における遮断板を示す一部抜粋の縦断面図である。
【図12】本発明の実施の形態による板ガラス搬送装置に破片収集容器が設けられた状態を示す一部抜粋の断面図である。
【符号の説明】
【0051】
10 作業台
15 支持台
20 エア浮上器
20a 貫通孔
21 エアチャンバ
21b 通孔
21c、21d 結合部
21e 引出孔
22 上板
22a エア吐出孔
22b フィルタプレート
23 フィルタ
24 ファンハウジング
24a 吐出ファン
25 シャッタ
25a シャッタ片
26 引き出しドア
26a ヒンジ
30 搬送機
40 板ガラス
50 遮断板
51 エア漏れ孔
52 開閉ドア
53 ガイド部材
53a 隙間
53b 通孔
60 破片収集容器
70 結束器具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業台10の上部に設けられ、上面に形成された各エア吐出孔22aからエアを上部に吐出させるエア浮上器20と、前記エア浮上器20の幅方向の両側部に設けられ、前記エア浮上器20の上部に移された板ガラス40を、吐出されるエアにより浮上して支えた状態で搬送する搬送機30とを備える板ガラス搬送装置において、
前記エア浮上器20は、周縁部を除いた中央部を上下に貫通する貫通孔20aで形成し、前記貫通孔20aには、遮断板50が設けられることを特徴とする板ガラス搬送装置。
【請求項2】
前記エア浮上器20が、単一体のエアチャンバ21で構成されることを特徴とする請求項1に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項3】
前記エア浮上器20が、前記板ガラス40の搬送方向に沿って、両側部とこれらの両側部間の前・後端に分けて、それぞれ個別的に形成された複数のエアチャンバ21を組み立ててなることを特徴とする請求項1に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項4】
前記エア浮上器20の両側部が、板ガラス40の搬送距離に対応する長さとなり、前記両側部の長さに比例して、個別的に形成された複数のエアチャンバ21を、それぞれエアを共有するように連通して組み立ててなることを特徴とする請求項3に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項5】
前記エアチャンバ21が、上部が開放され、底面の中央には通孔21bが形成されたボックス状となり、前記開放された上部を覆い、複数のエア吐出孔22aが形成された上板22と、内部の空間を遮蔽して取り付けられるフィルタ23と、前記通孔21bの底面に設けられ、吐出ファン24aを有するファンハウジング24とを備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項6】
前記エアチャンバ21の底面の通孔21bには、下端部が前記通孔21bの周縁部にヒンジ結合され、上端部は、自由端となる複数のシャッタ片25aを設置し、吐出エアにより開放され、吐出ファン24aの停止時は、自重により通孔21bを密閉させるシャッタ25が設置されることを特徴とする請求項5に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項7】
前記各エア吐出孔22aの底面には、エアを徐々に吐出させるフィルタプレート22bがそれぞれ設けられることを特徴とする請求項5に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項8】
前記エアチャンバ21の一側面には、引き出しドア26で開閉する引出孔21eを設け、フィルタ23を内部空間に入出し可能にすることを特徴とする請求項5に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項9】
前記複数のエアチャンバ21が、結束器具70でそれぞれ連結して組み立てられることを特徴とする請求項4に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項10】
前記連続して組み立てられる複数のエアチャンバ21の中の先端のエアチャンバ21と、後端のエアチャンバ21の底面には、作業台10がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項4に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項11】
前記連続して組み立てられる複数のエアチャンバ21の中の先端と後端のエアチャンバの底面には、作業台10を設置し、これらのエアチャンバ間に設けられるエアチャンバには、互いに結合される部位にのみ底面を支持する支持台15を設置することを特徴とする請求項4に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項12】
前記遮断板50が、複数の板材で構成されることを特徴とする請求項1に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項13】
前記遮断板50には、複数のエア漏れ孔51を形成し、前記各エア漏れ孔51の底面には、それぞれ開閉ドア52を設置して開閉することを特徴とする請求項1または請求項12に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項14】
前記開閉ドア52が、前記エア漏れ孔51の下部と隔離して遮断板50の底面に設けられ、エア漏れ孔51に対応する通孔53bを有するガイド部材53と、前記遮断板50の底面とガイド部材53との間に形成された隙間53aに結合して摺動しながらエア漏れ孔51を開閉することを特徴とする請求項13に記載の板ガラス搬送装置。
【請求項15】
前記遮断板50の直下方には、破片収集容器60が設けられることを特徴とする請求項1または請求項12に記載の板ガラス搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−191310(P2007−191310A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−239943(P2006−239943)
【出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【出願人】(505272412)株式会社 太星技研 (9)
【Fターム(参考)】