説明

板バネの撓みを利用した駆動機構

【課題】移動させる物体の側面に薄い板バネを置き、その板バネを撓ませることで物体を移動させることができる装置を提供する。
【解決手段】ゴムタイヤ4が電子開閉器5を押し続け、通電状態にすると、モーター3が時計方向へ回転して板バネ8をプラス方向に押すことにより、上方向に撓んで、ボール1を上昇させて外部へ押し出す。次にスイッチをOFFにすると、バネ9の力でマイナス方向に板バネ8が引かれるため、撓みが取れてボール1が下降状態に戻る。ボール収納箱が傾斜しているため、次のボール1に同じ操作を繰り返して、ボール1を外に押し出すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、機械の動力伝達方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のものは、モーターなどを動力源とした場合、モーターの先にギアやカムのようなものを取り付けて移動させるため、被移動物体と動力部の両方の回転空間が必要となり、スペースの無駄が起きて装置が必然的に大きくなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
当発明は、移動させる物の側面に薄い板バネを設置するだけで目的が達成できることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、第一発明は、移動させる物体の側面に薄い板バネを置き、その板バネを撓ませることで物体を移動させることができる。
また、第二発明は、板バネの撓みの大きさをコントロールすることで、物体の移動距離を自由に調整することができる。
【発明の効果】
【0007】
第一発明、または第二発明によれば、装置の機構が簡単なため壊れにくく、装置の製作費用も少なくて済むため、経済効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の一実施形態を示す上面図である。
【図2】図1の正面断面図
【図3】図1の左側面図
【図4】図2の正面断面図 駆動時の図
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の一実施形態を、図1に示す。
例として、ゴルフボールの自動配給装置に利用できる。
動作原理は、図2のAで図1の上面図の4のゴムタイヤが電子開閉器5を押し続け、通電状態にすると、モーター3が時計方向へ回転して9の板バネをプラス方向に押すことにより、図2の断面図のように上方向に撓んで、1のボールを上昇させて外部へ押し出す。 次にスイッチをOFFにすると、バネ10の力でマイナス方向に板バネが引かれるため、撓みが取れて図2断面図Aに戻る。図1の左側面図のように、ボール収納箱が傾斜しているため図2断面図Aのように戻り、同じ操作を繰り返して、ボールを外に押し出すことができる。
【0010】
「実施形態の効果」
従来はゴルフ練習場など現場の地面を200〜300mmほど掘ってゴルフボールの自動配給装置を設置していたが、この形態によれば、わずか47mm(ゴルフボールの径42mm+予備空間高さ5mm)の深さがあれば装置を設置することができる。価格面でも従来の配給装置と比べ約10分の一ほどで済むため経費削減も期待できる。
「他の実施形態」
他の実施形態では、深いところや曲がりくねった所にある物体を上昇させたり移動させる場合にも応用できる。
【符号の説明】
【0011】
図1 1 ゴルフボール
2 ゴルフボール収納ケース
3 モーター
4 ゴムタイヤ
5 スイッチ
6 電池
7 コントローラー
8 板バネ
9 コイルバネ
10 ボールガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板バネの撓みの変化を動力伝達方法とした。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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