説明

板金部材、バスバ及びこのバスバを備えた電気接続箱

【課題】材料歩留まりを改善することができる板金部材を提供する。
【解決手段】板金部材10は第1端子部と第2端子部と第1端子部と第2端子部とを連結した連結部とを備えて電気接続箱の箱本体に取り付けられるバスバを形成する。板金部材10は第1端子部に相当する第1端子部相当部21と第2端子部12に相当しかつ第1端子部相当部21と第1端子相当部21aの長手方向に沿って間隔をあけて平行に設けられた第2端子部相当部22と連結部13に相当する連結部相当部23を備えている。連結部相当部23は端子相当部21a,22aの長手方向が互いに平行となるように端子相当部21,22同士を連結している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体としての自動車などに搭載される電気接続箱のバスバを形成するための板金部材、バスバ及びこのバスバを備えた電気接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体としての自動車には、一般に、ヘッドランプ及びテールランプなどのランプ類、スタータモータ及びエアコンディショナ用のモータ等のモータ類、などの多種多様な電子機器が搭載されている。
【0003】
前述した多種多様な電子機器に電力を供給するために、前記自動車は、ジャンクションブロックを適宜箇所に配置してきた。前記ジャンクションブロックは、多数のヒューズやリレー等の各種の電気回路ユニットを集約して構成されている。
【0004】
なお、ジャンクションブロックは、ヒューズ、リレー、ブスバーなどを有することもあることから、ヒューズブロック、リレーボックス、又は総称して電気接続箱とも呼ばれる。本明細書では、前述したヒューズブロック、リレーボックス、ジャンクションブロックを、総称して以下電気接続箱(例えば、特許文献1参照)と呼ぶ。
【0005】
特許文献1などに示された従来の電気接続箱は、上面にリレーやヒューズなどの電気部品が装着されかつ下面にワイヤハーネスのコネクタが装着される箱本体と、箱本体に取り付けられて前記電気部品の端子とワイヤハーネスのコネクタの端子とを予め定められたパターンにしたがって接続するバスバ100(図7及び図8に例示する)と、前記箱本体の前記上面を覆うアッパカバーと、前記箱本体の下面を覆うロアカバーとを備えている。また、箱本体には、自動車のバッテリや発電機などからの電力が供給される電源ケーブルが取り付けられる。
【0006】
前述した電気接続箱は、電源からの電力が電源ケーブルにより供給され、この電力をケーブル、バスバ100などにより分岐し、前述したヒューズやリレーを通した後に、ワイヤハーネスの電線を介して、各種の電子機器に供給する。
【0007】
前述したバスバ100は、例えば、図7及び図8に示すように、前述したヒューズと接続する第1端子部101と、前記リレーと接続する第2端子部102と、前記第1端子部101と前記第2端子部102とを連結する連結部103とを一体に備えている。
【0008】
第1端子部101は、前記ヒューズの端子に接続する第1端子104と、前記第1端子104の基端に連なって直線状に延在した基部105とを一体に備えている。第1端子104は、基部105の幅方向の一方の縁から立設している。また、第1端子104と基部105は、両表面が同一平面上に設けられている。
【0009】
連結部103は、直線状に延在した帯状に形成されている。連結部103は、第1端子部104の基部105の一端に連なりかつその長手方向が当該基部105の長手方向に対して交差している。図示例では、連結部103は、第1端子部101の基部105から前記第1端子101と基部105との双方から離れる方向に延在している。また、連結部103の両表面は、第1端子104及び基部105の両表面と同一平面上に設けられている。
【0010】
第2端子部102は、前記リレーの端子に接続する第2端子106と、前記第2端子106の基端に連なって直線状に延在した基部107とを一体に備えている。第2端子106は、基部107の前記基部105から離れた側の端部でかつ当該基部107の幅方向の一方の縁に前記連結部103が連なって、前記第1端子部104と前記基部105,107の長手方向に沿って並べられている。
【0011】
また、前述したバスバ100は、基部105と連結部103との間と、基部107と連結部103との間が互いに同方向に略90度屈曲されて、前記基部105,107が互いに間隔をあけて平行に設けられている。
【0012】
前述した構成のバスバ100は、長尺の板金に打ち抜き加工などが施されて、第1端子部101に相当する第1端子部相当部111と連結部103に相当する連結部相当部113と第2端子部102に相当する第2端子部相当部112とが一体に設けられかつ平板状の板金部材110(図9に示す)をまず得る。そして、バスバ100は、板金部材110の連結部相当部113と第1端子部相当部111との境界と、連結部相当部113と第2端子部相当部112との境界とが互い同方向に略90度屈曲されて、得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平9-45213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
前述したバスバ100は、板金部材110において、端子相当部111,112が互いに基部105,107に相当する部分の長手方向に並ぶように、これらの端子相当部111,112に連結部相当部113が連なっている。このために、板金に打ち抜き加工を施す際に、第1端子部相当部111と連結部相当部113とで囲む部分A(図9中に二点鎖線で示す)と、第1端子部相当部111と第2端子部相当部112とで囲む部分B(図9中に二点鎖線で示す)とを除去してしまう。したがって、これらの部分A,Bの板金が何ら、バスバ100に生かされることなく、無駄になってしまう。よって、前述した図7及び図8に示された従来のバスバ100では、材料歩留まり(材料利用率ともいう)が低下する傾向であった。
【0015】
したがって、本発明の目的は、材料歩留まりを改善することができる板金部材、バスバおよびこのバスバを備えた電気接続箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の板金部材は、第1端子を有する第1端子部と、第2端子を有する第2端子部と、前記第1端子部と前記第2端子部とを連結した直線状の連結部と、を備えて、電気接続箱の箱本体に取り付けられるバスバを形成するための板金部材において、前記第1端子部に相当する第1端子部相当部と、前記第2端子部に相当し、かつ前記第1端子部相当部の前記第1端子に相当する第1端子相当部の長手方向に沿って、前記第1端子部相当部と間隔をあけて設けられた第2端子部相当部と、前記連結部に相当し、かつ前記第2端子部相当部の前記第2端子に相当する第2端子相当部の長手方向と、前記第1端子相当部の長手方向とが平行となるように、前記第1端子相当部と前記第2端子相当部とを連結した連結部相当部と、を備え、前記第1端子部相当部の両表面と、前記第2端子部相当部の両表面と、前記連結部相当部の両表面とが同一平面上に設けられていることを特徴としている。
【0017】
請求項2に記載の本発明のバスバは、電気接続箱の箱本体に取り付けられるバスバにおいて、第1基部と当該第1基部の一の外縁に連なった第1端子とを有する第1端子部と、第2基部と当該第2基部の一の外縁に連なった第2端子とを有する第2端子部と、前記第1基部の前記一の外縁の裏側に位置する他の外縁と、前記第2基部の前記一の外縁とに連なった連結部と、を備え、前記第1基部の前記他の外縁と前記連結部との間と、前記第2基部の前記一の外縁と前記連結部との間とが、互いに逆向きに屈曲されていることを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の本発明の電気接続箱は、箱本体と、前記箱本体に取り付けられるバスバとを備えた電気接続箱において、前記バスバとして、請求項2記載のバスバを備えたことを特徴としている。
【0019】
請求項1に記載した本発明の板金部材によれば、第1端子部相当部と第2端子部相当部とが第1端子相当部の長手方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、かつ端子相当部の長手方向が互いに平行となるように連結部相当部が端子部相当部同士を連結している。このために、第1端子部相当部と連結部相当部とで囲む部分に、第2端子部相当部が位置付けられている。
【0020】
請求項2に記載した本発明のバスバによれば、連結部が第1基部の他の外縁と第2基部の一の外縁とに連なっているので、連結部と第1端子部との間と連結部と第2端子部との間の屈曲を伸ばすと、第1端子部と第2端子部とが各端子の長手方向に並べられることとなる。
【0021】
請求項3に記載した本発明の電気接続箱によれば、請求項2に記載のバスバを備えているので、当該バスバの屈曲した部分を延ばすと、バスバの第1端子部と第2端子部とが各端子の長手方向に並べられることとなる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、第1端子部相当部と連結部相当部とで囲む部分に、第2端子部相当部が位置付けられている。このために、第1端子部相当部と連結部相当部とで囲む部分を除去せずに、無駄にすることなく、第2端子部相当部として用いることができる。よって、従来の板金部材よりも無駄になる部分を減少することができ、材料歩留まりを改善することができる。
【0023】
請求項2に記載の本発明は、連結部と第1端子部との間と連結部と第2端子部との間の屈曲を伸ばすと、第1端子部と第2端子部とが各端子の長手方向に並べられる。このために、各端子部の幅方向の両側の部分を除去せずに、無駄にすることなく、バスバとして用いることができる。よって、従来のバスバよりも無駄になる部分を減少することができ、材料歩留まりを改善することができる。
【0024】
請求項3に記載の本発明は、請求項2記載のバスバを備えているので、当該バスバの材料歩留まりを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続箱の斜視図である。
【図2】図1に示された電気接続箱のカセットブロックの要部の平面図である。
【図3】図2に示されたカセットブロックの要部の斜視図である。
【図4】図1に示された電気接続箱のバスバを示す斜視図である。
【図5】図4に示されたバスバの側面図である。
【図6】図4に示されたバスバを形成するための板金部材の平面図である。
【図7】従来のバスバを示す斜視図である。
【図8】図7に示されたバスバの側面図である。
【図9】図7に示されたバスバを形成するための板金部材の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態にかかる電気接続箱を、図1ないし図6に基づいて説明する。本実施形態にかかる図1に示す電気接続箱1は、移動体としての自動車に搭載される。電気接続箱1は、図1に示すように、箱本体2と、この箱本体2の後述するカセットブロック7に取り付けられる複数のバスバ3(図4及び図5に示す)と、箱本体2の上面を覆うアッパカバー4と、箱本体2の下面を覆うロアカバー5とを備えている。
【0027】
箱本体2は、枠状の外枠6と、複数のカセットブロック7(図2及び図3に、一つのカセットブロック7の要部を示す)と、を備えている。外枠6は、絶縁性の合成樹脂からなり、周知の射出成形により成形される。外枠6は、複数の外壁8により、筒状(箱状)に形成されている。外枠6内は、図示しない複数の隔壁により区画された複数の取り付け孔が設けられている。取り付け孔は、外枠6を構成する複数の外壁8や隔壁によって囲まれた空間である。取り付け孔の両端は、開口している。このため、外枠6は、筒状(枠状)に形成されている。また、外枠6の取り付け孔の内面には、カセットブロック7が係止する図示しない係止受け部が設けられている。
【0028】
カセットブロック7は、絶縁性の合成樹脂からなり、周知の射出成形により成形される。カセットブロック7は、図2及び図3に示すように、取り付け孔内に収容可能な大きさの箱状に形成されている。カセットブロック7は、取り付け孔の一方の開口を通して、この取り付け孔内に挿入される。カセットブロック7は、図2及び図3に示すように、複数の隔壁9により、その内側の空間が多数(複数)に区画されている。カセットブロック7は、例えば、その上面にリレーやヒューズなどの電気部品が装着される。カセットブロック7は、例えば、その下面に前述した自動車に配索されるワイヤハーネスのコネクタが装着される。ワイヤハーネスの端末に前記コネクタが取り付けられた電線は、自動車に搭載される各種の電子機器に接続している。また、カセットブロック7は、隔壁9間の空間内にバスバ3を収容する。
【0029】
前述した箱本体2は、外枠6の取り付け孔内に所定のカセットブロック7を収容して組み立てられる。そして、カセットブロック7の上面(箱本体2の上面に相当)に前述した電気部品が装着され、カセットブロック7の下面(箱本体2の下面に相当)に前述したワイヤハーネスのコネクタが装着される。また、前述した箱本体2には、自動車のバッテリや発電機などからの電力が供給される電源ケーブルが取り付けられる。
【0030】
バスバ3(図4及び図5に一例を示す)は、図示しない長尺でかつ導電性の板金に打ち抜き加工が施されて得られる平板状の板金部材10(図6に一例を示す)に曲げ加工が施されて得られる。
【0031】
図4及び図5に示されたバスバ3は、前述したヒューズと接続する第1端子部11と、前記リレーと接続する第2端子部12と、前記第1端子部11と前記第2端子部12とを連結する連結部13とを一体に備えている。
【0032】
第1端子部11は、前記ヒューズの端子に接続する第1端子15と、前記第1端子15の基端に連なって直線状に延在した第1基部16とを一体に備えている。第1端子15は、第1基部16の幅方向の一の外縁16aから立設している(に連なっている)。なお、図示例では、第1端子15の長手方向と、第1基部16の長手方向とは、互いに直交している。また、第1端子15と第1基部16は、両表面が同一平面上に設けられている。
【0033】
第2端子部12は、前記リレーの端子に接続する直線状の第2端子17と、前記第2端子17の基端に連なって直線状に延在した第2基部18とを一体に備えている。第2端子17は、第2基部18の幅方向の一の外縁18aから第1端子15と同方向に立設している(に連なっている)。なお、図示例では、第2端子17の長手方向と、第2基部18の長手方向とは、互いに直交している。また、第2端子17と第2基部18は、両表面が同一平面上に設けられている。
【0034】
連結部13は、直線状に延在した帯状に形成されている。連結部13は、その一端が第1端子部11の第1基部16の前記一の外縁16aの裏側に位置する他の外縁16bに連なっている。連結部13は、その他端が第2端子部12の第2基部18の前記一の外縁18aに連なっている。連結部13の長手方向は、第1端子部11の第1端子15の長手方向と第2端子部12の第2端子17の長手方向との双方と平行である。即ち、第1端子15の長手方向と第2端子17の長手方向とが平行に設けられている。
【0035】
また、前述したバスバ3では、図5に示すように、第1基部16の他の外縁16bと連結部13との間と、第2基部18の一の外縁18aと連結部13との間が、互いに逆向きに略90度屈曲している。即ち、第1端子部11及び第2端子部12の両表面と、連結部13の両表面とは、互いに直交している。
【0036】
前述した構成のバスバ3を形成するための板金部材10は、図6に示すように、前述した第1端子部11に相当する第1端子部相当部21と、第2端子部12に相当する第2端子部相当部22と、連結部13に相当する直線状の連結部相当部23と、を一体に備えている。これらの第1端子部相当部21の両表面と、第2端子部相当部22の両表面と、連結部相当部23の両表面とが同一平面上に設けられている。
【0037】
また、板金部材10では、第1端子部相当部21の第1端子15に相当する第1端子相当部21aの長手方向と第2端子部相当部22の第2端子17に相当する第2端子相当部22aの長手方向とに沿って、第1端子部相当部21と第2端子部相当部22とが互いに間隔あけて設けられている。また、板金部材10では、連結部相当部23が、第1端子相当部21aの長手方向と第2端子相当部22aの長手方向とが互いに平行となるように、第1端子部相当部21と第2端子部相当部22とを連結している。
【0038】
前述した構成のバスバ3は、板金部材10の第1基部16の他の外縁16bと連結部13との境界(図6中に一点鎖線で示す)と、第2基部18の一の外縁18aと連結部13との境界(図6中に一点鎖線で示す)とが互いに逆向きに略90度折り曲げられて得られる。こうして得られたバスバ3は、図2及び図3に示すように、カセットブロック7の隔壁9間に設けられた空間内に収容されて、当該カセットブロック7即ち箱本体2に取り付けられる。バスバ3は、カセットブロック7即ち箱本体2に取り付けられると、電源ケーブルと、ワイヤハーネスのコネクタの端子即ち電線と、前記電気部品とを予め定められたパターンにしたがって電気的に接続する。
【0039】
アッパカバーとロアカバーとは、共に、絶縁性の合成樹脂で構成され、かつ箱本体2に取り付けられる。アッパカバー4は、箱本体2の上面を覆い、ロアカバー5は、箱本体2の下面を覆う。
【0040】
前述した電気接続箱1は、電源ケーブルを介して供給された電源などからの電力を、前述したバスバ3などにより分岐した後、ヒューズ、リレーを通して、ワイヤハーネスの各電線を介して、前記自動車に搭載される各種の電子機器に分配する。
【0041】
本実施形態によれば、第1端子部相当部21と第2端子部相当部22とが端子相当部21a,22aの長手方向に沿って互いに間隔をあけて設けられ、かつ端子相当部21a,22aの長手方向が互いに平行となるように連結部相当部23が端子部相当部21,22同士を連結しているので、第1端子部相当部21と連結部相当部23とで囲む部分に、第2端子部相当部22が位置付けられている。このために、第1端子部相当部21と連結部相当部23とで囲む部分を除去せずに、無駄にすることなく、第2端子部相当部22として用いることができる。よって、従来の板金部材よりも無駄になる部分を減少することができ、材料歩留まりを改善することができる。
【0042】
また、連結部13が第1基部16の他の外縁16bと第2基部18の一の外縁18aとに連なっているので、連結部13と第1端子部11との間と連結部13と第2端子部12との間の屈曲を伸ばすと、第1端子部11と第2端子部12とが各端子の長手方向に並べられることとなる。このために、各端子部11,12の幅方向の両側の部分を除去せずに、無駄にすることなく、バスバ3として用いることができる。よって、従来のバスバよりも無駄になる部分を減少することができ、材料歩留まりを改善することができる。
【0043】
また、電気接続箱1が、前述した構成のバスバ3を備えているので、当該バスバ3の材料歩留まりを改善することができる。
【0044】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 電気接続箱
2 箱本体
3 バスバ
10 板金部材
11 第1端子部
12 第2端子部
13 連結部
15 第1端子
16 第1基部
16a 一の外縁
16b 他の外縁
17 第2端子
18 第2基部
18a 一の外縁
21 第1端子部相当部
21a 第1端子相当部
22 第2端子部相当部
22a 第2端子相当部
23 連結部相当部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端子を有する第1端子部と、第2端子を有する第2端子部と、前記第1端子部と前記第2端子部とを連結した直線状の連結部と、を備えて、電気接続箱の箱本体に取り付けられるバスバを形成するための板金部材において、
前記第1端子部に相当する第1端子部相当部と、
前記第2端子部に相当し、かつ前記第1端子部相当部の前記第1端子に相当する第1端子相当部の長手方向に沿って、前記第1端子部相当部と間隔をあけて設けられた第2端子部相当部と、
前記連結部に相当し、かつ前記第2端子部相当部の前記第2端子に相当する第2端子相当部の長手方向と、前記第1端子相当部の長手方向とが平行となるように、前記第1端子相当部と前記第2端子相当部とを連結した連結部相当部と、を備え、
前記第1端子部相当部の両表面と、前記第2端子部相当部の両表面と、前記連結部相当部の両表面とが同一平面上に設けられていることを特徴とする板金部材。
【請求項2】
電気接続箱の箱本体に取り付けられるバスバにおいて、
第1基部と当該第1基部の一の外縁に連なった第1端子とを有する第1端子部と、
第2基部と当該第2基部の一の外縁に連なった第2端子とを有する第2端子部と、
前記第1基部の前記一の外縁の裏側に位置する他の外縁と、前記第2基部の前記一の外縁とに連なった連結部と、を備え、
前記第1基部の前記他の外縁と前記連結部との間と、前記第2基部の前記一の外縁と前記連結部との間とが、互いに逆向きに屈曲されていることを特徴とするバスバ。
【請求項3】
箱本体と、前記箱本体に取り付けられるバスバとを備えた電気接続箱において、
前記バスバとして、請求項2記載のバスバを備えたことを特徴とする電気接続箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−228109(P2012−228109A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94992(P2011−94992)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】