説明

架台、連結用架台及び支持装置

【課題】屋根に設置する部品点数をより削減した状態で機能パネルを並べて敷設すること。
【解決手段】屋根に固定される一の縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている架台において、該縦桟には、前記一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、該第1横桟支持部に支持された前記一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられていることを特徴とする架台。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールや太陽熱温水パネルなど、特定の機能を有する機能パネルの屋根への取り付けに用いられる架台、連結用架台及び支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、クリーンエネルギーを利用する手段の一つとして、建物等の屋根面に太陽電池モジュールを設置して、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する住宅用太陽光発電システムが普及してきている。
【0003】
かかる住宅の屋根等に太陽電池モジュールを建物の屋根面に取り付ける太陽電池モジュールの取り付け構造として、例えば特許文献1には、屋根に固定される縦桟と、該縦桟に固定されて機能パネルを支持する横桟とを備える架台であって、左右一対の縦桟に上下に渡って等間隔に3つの横桟を設置し、当該横桟に2枚又は4枚の太陽光モジュールを敷設する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−144268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の架台においては、当該架台により設置される太陽光モジュールに並べてさらに複数枚の太陽光モジュールを設置する場合、新たに左右一対の縦桟を設置して架台を構成しなければならず、部材点数が増加して施工手間が増すばかりでなく、屋根荷重も増大してしまうこととなる。当該屋根荷重は、特に増築時に問題となり、太陽光モジュールを屋根に設置する際に当該屋根の許容する荷重よりも僅かに太陽光モジュールに架台等を加えた総設置荷重が増大することにより、当初予定した枚数の太陽光モジュールを設置することができなくなるという虞もある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、屋根に設置する部品点数をより削減した状態で機能パネルを並べて敷設することができる架台、連結用架台及び支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明の具体的構成は、屋根に固定される一の縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている架台において、該縦桟には、前記一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、該第1横桟支持部に支持された前記一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられていることを特徴としている。
【0008】
これによれば、架台に固定される機能パネルを支持する一対の横桟は、縦桟の第1横桟支持部に支持されることとなる。また、当該機能パネルに並んで支持される機能パネル(以下、従属パネルという)は、当該従属パネルを支持する横桟のパネル設置部に支持されるものの、当該横桟は、第2横桟支持部を介して当該架台の縦桟に支持されることとなる。
【0009】
従って、少なくとも所定の間隔を有して左右に一対の架台を設置し、当該架台の縦桟間に従属パネルを設置するための横桟を固定することができ、当該従属パネルを設置するための縦桟を削減することができるものとなるのである。
【0010】
また、前記横桟は、少なくとも前記機能パネルの幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されており、前記パネル設置部は、前記横桟の一方の端部から他方の端部に亘って延在されて前記機能パネルを左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状に形成されていることが好ましい。
【0011】
これによれば、機能パネルは、横桟のパネル設置部上を左右に摺動することができるものとなり、これによって、該架台に設置される機能パネルと、当該機能パネルに並べて設置される従属パネルとの間の隙間をこれらいずれかのパネルを摺動させることで解消することができ、機能パネル設置状態の意匠性の向上が図られるのみならず、屋根における機能パネル設置領域の削減も図ることができる。
【0012】
また、これによって、機能パネルは、当該架台の一対の横桟のみならず当該一対の横桟に連結して設けられる横桟のパネル設置部まで摺動して位置調整することができるものとなる。
【0013】
この結果、屋根の設置状態や建物全体の構造的又は意匠的条件により縦桟を当該建物のモジュール等に従って配置しなければならない状態となる場合でも、機能パネルは当該モジュールに囚われることなく屋根上に設置することができるものとなるのである。
【0014】
また、前記横桟は、前記パネル設置部よりも前記縦桟に近接した位置に前記縦桟に連結される連結部を備えていることが好ましい。
【0015】
これによれば、当該連結部がパネル設置部よりも縦桟に近接した位置に設けられるので、当該縦桟に横桟を取り付けた状態で当該横桟と縦桟との取り付け部がパネル設置部上に現れることがなく、上記機能パネルの摺動の妨げになることを回避することができるものとなる。
【0016】
また、取り付け部がパネル設置部上に現れることが回避されるため、上述の如き連結される横桟のパネル設置部間の機能パネルの摺動を円滑に行うことができるものとなる。
【0017】
また、前記縦桟は、長尺状の縦桟本体と、前記第1横桟支持部と第2横桟支持部とを互いに左右方向に隣り合った状態で設けて当該縦桟本体に固定される一対の横桟取り付け部とを備えていることが好ましい。
【0018】
これによれば、横桟取り付け部を縦桟本体に取り付けることで第1横桟支持部と第2横桟支持部とを縦桟本体に取り付けることができ、施工手間を省くことができる。
【0019】
また、当該横桟取り付け部で横桟を第1横桟支持部と第2横桟支持部とに固定しているので、当該横桟支持部に支持される横桟に設置される機能パネルに風荷重等が作用する場合でも、当該荷重は、第1横桟支持部及び第2横桟支持部を介して当該横桟支持部に支持される横桟や当該横桟のパネル設置部に設置される機能パネル(従属パネル)にも伝達されることとなる。このため、一の機能パネルに作用する荷重を当該機能パネルを支持する架台のみならず当該架台に並んで設けられる架台や機能パネルに分散させることができ、一の機能パネルや架台に荷重が集中することによる破壊を防止することができると共に、機能パネルを設置する構成全体での剛性の向上を図ることができるものとなるのである。
【0020】
また、本発明の他の具体的構成は、屋根に固定される縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている架台において、前記一対の横桟の端部に対向して設けられる左右一対の縦桟を備え、各縦桟には、前記一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、該第1横桟支持部に支持された前記一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられており、前記一対の横桟は、各縦桟の第2横桟支持部を開放した状態で前記第1横桟支持部に支持されていることを特徴としている。
【0021】
これによれば、左右一対の縦桟により機能パネルを支持する一対の横桟を支持することができるため、きわめて安定的に機能パネルを支持することができる。
【0022】
また、架台に固定される機能パネルを支持する一対の横桟は、縦桟の第1横桟支持部に支持されることとなる。また、当該機能パネルに並んで支持される機能パネルは、当該従属パネルを支持する横桟のパネル設置部に支持されるものの、当該横桟は、第2横桟支持部を介して当該架台の縦桟に支持されることとなる。
【0023】
従って、少なくとも所定の間隔を有して左右に一対の架台を設置し、当該架台の縦桟間に従属パネルを設置するための横桟を固定することができ、当該従属パネルを設置するための縦桟を削減することができるものとなるのである。
【0024】
また、前記横桟は、少なくとも前記機能パネルの幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されており、前記パネル設置部は、前記横桟の一方の端部から他方の端部に亘って延在されて前記機能パネルを左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状に形成されていることが好ましい。
【0025】
これによれば、機能パネルは、横桟のパネル設置部上を左右に摺動することができるものとなり、これによって、該架台に設置される機能パネルと、当該機能パネルに並べて設置される従属パネルとの間の隙間をこれらいずれかのパネルを摺動させることで解消することができ、機能パネル設置状態の意匠性の向上が図られるのみならず、屋根における機能パネル設置領域の削減も図ることができる。
【0026】
また、これによって、機能パネルは、当該架台の一対の横桟のみならず当該一対の横桟に連結して設けられる横桟のパネル設置部まで摺動して位置調整することができるものとなる。
【0027】
この結果、屋根の設置状態や建物全体の構造的又は意匠的条件により縦桟を当該建物のモジュール等に従って配置しなければならない状態となる場合でも、機能パネルは当該モジュールに囚われることなく屋根上に設置することができるものとなるのである。
【0028】
また、本発明のさらに他の具体的構成は、屋根に固定される縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている連結用架台において、前記縦桟は、前記一対の横桟のいずれか一方の端部に対向して設けられており、該縦桟には、前記一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、該第1横桟支持部に支持された前記一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられており、前記一対の横桟は、他方の端部を隣接する架台の縦桟の第2横桟支持部に連結可能とした状態で、前記いずれか一方の端部が当該縦桟の第2横桟支持部を開放した状態で前記第1横桟支持部に支持されていることを特徴としている。
【0029】
これによれば、隣接して設けられている架台の縦桟に一対の横桟の他方の端部を支持させることができ、当該連結用架台に設置される機能パネルも、一対の横桟と、当該横桟を支持する連結用架台の縦桟と、当該連結用架台に並んで設けられている架台の縦桟によって支持することができ、当該機能パネルを極めて安定的に支持することができるものとなる。また、当該連結用架台は、上述の如く縦桟を1本のみ有している構成であるため、部品点数の削減が図られているものとなる。のみならず、当該縦桟にも第2横桟連結部を有しているので、縦桟にもさらに横桟を取り付けることができる。
【0030】
従って、連結用架台は、左右方向に連続して設置することができ、これによって、機能パネル設置領域の左右方向への拡大を図ることができるものとなるのである。
【0031】
また、架台に固定される機能パネルを支持する一対の横桟は、縦桟の第1横桟支持部に支持されることとなる。また、当該機能パネルに並んで支持される機能パネルは、当該従属パネルを支持する横桟のパネル設置部に支持されるものの、当該横桟は、第2横桟支持部を介して当該架台の縦桟に支持されることとなる。
【0032】
従って、少なくとも所定の間隔を有して左右に一対の架台を設置し、当該架台の縦桟間に従属パネルを設置するための横桟を固定することができ、当該従属パネルを設置するための縦桟を削減することができるものとなるのである。
【0033】
また、前記横桟は、少なくとも前記機能パネルの幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されており、前記パネル設置部は、前記横桟の一方の端部から他方の端部に亘って延在されて前記機能パネルを左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状に形成されていることが好ましい。
【0034】
これによれば、機能パネルは、横桟のパネル設置部上を左右に摺動することができるものとなり、これによって、該架台に設置される機能パネルと、当該機能パネルに並べて設置される従属パネルとの間の隙間をこれらいずれかのパネルを摺動させることで解消することができ、機能パネル設置状態の意匠性の向上が図られるのみならず、屋根における機能パネル設置領域の削減も図ることができる。
【0035】
また、これによって、機能パネルは、当該架台の一対の横桟のみならず当該一対の横桟に連結して設けられる横桟のパネル設置部まで摺動して位置調整することができるものとなる。
【0036】
この結果、屋根の設置状態や建物全体の構造的又は意匠的条件により縦桟を当該建物のモジュール等に従って配置しなければならない状態となる場合でも、機能パネルは当該モジュールに囚われることなく屋根上に設置することができるものとなるのである。
【0037】
また、本発明の別の具体的構成は、屋根上に機能パネルを支持する支持装置において、前記屋根に固定される左右一対の縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される第1の一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている架台と、当該架台の一方の縦桟に並んで配置される一の縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される第2の一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている連結用架台とを備え、前記架台の縦桟には、前記第1の一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、該第1横桟支持部に支持された前記第1の一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記第1の一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられており、前記架台の前記第1の一対の横桟は、各縦桟の第2横桟支持部を開放した状態で前記第1横桟支持部に支持されており、前記連結用架台の縦桟には、前記第2の一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、該第1横桟支持部に支持された前記第2の一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記第2の一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられており、前記第2の一対の横桟は、他方の端部を隣接する前記架台の縦桟の第2横桟支持部に支持された状態で、前記いずれか一方の端部が当該縦桟の第2横桟支持部を開放した状態で前記第1横桟支持部に支持されていることを特徴としている。
【0038】
これによれば、左右一対の縦桟により機能パネルを支持する一対の横桟を支持することができるため、きわめて安定的に機能パネルを支持することができる。
【0039】
また、隣接して設けられている架台の縦桟に一対の横桟の他方の端部を支持させることができ、当該連結用架台に設置される機能パネルも、一対の横桟と、当該横桟を支持する連結用架台の縦桟と、当該連結用架台に並んで設けられている架台の縦桟によって支持することができ、当該機能パネルを極めて安定的に支持することができるものとなる。また、当該連結用架台は、上述の如く縦桟を1本のみ有している構成であるため、部品点数の削減が図られているものとなる。のみならず、当該縦桟にも第2横桟連結部を有しているので、縦桟にもさらに横桟を取り付けることができる。
【0040】
従って、連結用架台は、左右方向に連続して設置することができ、これによって、機能パネル設置領域の左右方向への拡大を図ることができるものとなるのである。
【0041】
また、架台に固定される機能パネルを支持する一対の横桟は、縦桟の第1横桟支持部に支持されることとなる。また、当該機能パネルに並んで支持される機能パネルは、当該従属パネルを支持する横桟のパネル設置部に支持されるものの、当該横桟は、第2横桟支持部を介して当該架台の縦桟に支持されることとなる。
【0042】
従って、少なくとも所定の間隔を有して左右に一対の架台を設置し、当該架台の縦桟間に従属パネルを設置するための横桟を固定することができ、当該従属パネルを設置するための縦桟を削減することができるものとなるのである。
【0043】
また、各横桟は、少なくとも前記機能パネルの幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されており、前記パネル設置部は、前記横桟の一方の端部から他方の端部に亘って延在されて前記機能パネルを左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状に形成されていることが好ましい。
【0044】
これによれば、機能パネルは、横桟のパネル設置部上を左右に摺動することができるものとなり、これによって、該架台に設置される機能パネルと、当該機能パネルに並べて設置される従属パネルとの間の隙間をこれらいずれかのパネルを摺動させることで解消することができ、機能パネル設置状態の意匠性の向上が図られるのみならず、屋根における機能パネル設置領域の削減も図ることができる。
【0045】
また、これによって、機能パネルは、当該架台の一対の横桟のみならず当該一対の横桟に連結して設けられる横桟のパネル設置部まで摺動して位置調整することができるものとなる。
【0046】
この結果、屋根の設置状態や建物全体の構造的又は意匠的条件により縦桟を当該建物のモジュール等に従って配置しなければならない状態となる場合でも、機能パネルは当該モジュールに囚われることなく屋根上に設置することができるものとなるのである。
【発明の効果】
【0047】
本発明によれば、屋根に設置する部品点数をより削減した状態で機能パネルを並べて敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態にかかる支持装置の上面図である。
【図2】第1架台および連結用架台の上面図である。
【図3】図1の範囲Aの部分、主に第1横材の横材端部接合部付近を矢印方向から見た図である。
【図4】図1の範囲Bの部分、主に第1横材の横中間部接合部付近を矢印方向から見た図である。
【図5】図1の範囲Cの部分を上側から矢印方向に見た図である。
【図6】図1の範囲Dの部分を上側から矢印方向に見た図である。
【図7】図1の範囲Eの部分を矢印方向から見た図である。
【図8】図6のF部を柱脚まで含めて拡大した図である。
【図9】第1パネル固定部の付近を拡大した図である。
【図10】第2パネル固定部の付近を拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる架台、連結用架台及び支持装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0050】
図1は、本発明の実施の形態にかかる支持装置の上面図である。支持装置1は、柱脚を介して、機能パネルを屋根に取り付ける。支持装置1は、第1架台2と、第1架台2に横方向に連結される連結用架台3とで構成されている。本図では、支持装置1は縦方向に2つ並んでいるが、屋根に設置可能な面積に合わせて任意の数で構成可能である。同様に、本図では、第1架台2に連結用架台3が2つ連結されているが、屋根に設置可能な面積に合わせて任意の数で連結可能である。
【0051】
機能パネル4、4’は、第1架台2および連結用架台3の上部に敷設されている。より詳しくは、機能パネル4は、第1パネル固定部5および第2パネル固定部6により、第1架台2に固定され、機能パネル4’は、第1パネル固定部5および第2パネル固定部6により、連結用架台3に固定される。なお、機能パネル4と機能パネル4’は同じ物であるが、説明のため符号を変えてある。また、第1パネル固定部5および第2パネル固定部6の位置は、図の位置に限定されず、任意の位置に留め付け可能である。さらに、本実施の形態にかかる機能パネル4、4’は、太陽光モジュールであるが、太陽熱温水パネル等、他の機能パネルも採用可能である。
【0052】
図2は、第1架台2および連結用架台3の上面図であり、(A)は第1架台2、(B)は連結用架台3である。第1架台2は、2つの縦材7、第1横材8、第2横材9、横材端部接合部10、および、横材中間部接合部11で構成されている。2つの縦材7は、柱脚を介して、一定の距離を隔てて互いに並行に屋根に取り付けられるように構成されている。第1横材8は、その両端が2つの縦材7と、2つの縦材7の一端側の上面でそれぞれ固定されている。同様に第2横材9は、その両端が2つの縦材7と、2つの縦材7の他端側の上面でそれぞれ固定されている。横材端部接合部10は、(A)の左側、すなわち、支持装置1の端部に位置する縦材7と第1横材8または第2横材9とを接合する。横材中間部接合部11は、(A)の右側、すなわち、支持装置1の中間部に位置する縦材7と第1横材8または第2横材9とを接合するとともに、別途、(B)の連結用架台3を接合する。
【0053】
連結用架台3は、1つの縦材7’、第1横材8’、第2横材9’、および、横材中間部接合部11’で構成されている。1つの縦材7’は、柱脚を介して、一定の距離を隔てて第1架台2の縦材7に並行に屋根に取り付けられるように構成されている。第1横材8’は、その右端のみが1つの縦材7’と、その縦材7’の一端側の上面で固定されており、左端には、何も接続されていない構成となっている。同様に第2横材9’は、その右端のみが1つの縦材7と、その縦材7の他端側の上面で固定されており、左端には何も接続されていない構成となっている。なお、縦材7と縦材7’は同じ物であるが、説明のため符号を変えてある。同様に、第1横材8と第1横材8’は同じ物であるが、説明のため符号を変えてある。同様に、第2横材9と第2横材9’は同じ物であるが、説明のため符号を変えてある。
【0054】
ここで、図1を見ると、第1横材8、8’および第2横材9、9’は、機能パネル4、4’の幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されていることがわかる。そして、第1横材8、8’および第2横材9、9’の上面は一方の端部から他方の端部に亘って平坦に形成されており、当該上面が機能パネル4、4’を設置可能なパネル設置部となっている。このように、パネル設置部は、第1横材8、8’および第2横材9、9’の一方の端部から他方の端部に渡って平坦に形成されているので、機能パネル4、4’をパネル設置部に設置すると、この状態で当該機能パネル4、4’をパネル設置部の延在方向に摺動させることができるものとなっている。
【0055】
そして、連結用架台3を屋根に取り付ける際に、(B)の第1横材8’および第2横材9’の左端が、横材中間部接合部11において、(A)における第1架台2の右側の縦材7と接合されることにより、連結用架台3が第1架台2に連結される。横材中間部接合部11’は、(B)の右側、すなわち、支持装置1の中間部に位置する縦材7’と第1横材8’または第2横材9’とを接合するとともに、さらに、他の連結用架台3または第1架台2を接合する。なお、この場合の第1架台2の構成は、(A)の第1架台2の構成とは異なり、右側に横材端部接合部10、左側に横材中間部接合部11を備える構成となっている。
【0056】
図3は、図1の範囲Aの部分、主に第1横材8の横材端部接合部10付近を矢印方向から見た図である。横材端部接合部10は、縦材7の一部、第1横材8の一部、板状で2箇所の孔があいている横材端部固定プレート12、ボルト13、ナット14、ボルト15、および、ナット16からなる。そして、縦材7の上側は、横材端部固定プレート12、ボルト13、ナット14、ボルト15、および、ナット16により、第1横材8と固定されている。一方、縦材7の下側は、ボルト17とナット18により柱脚19に固定されている。
【0057】
ここで、縦材7に第1横材8を取り付ける部分を横桟取り付け部と呼び、横材端部固定プレート12、ボルト13、ナット14、ボルト15、および、ナット16が相当する。なお、図示されていないが、第2横材9の横材端部接合部10も同様の構成をしており、縦材7において第2横材9を取り付ける部分を横桟取り付け部と呼ぶ。そして、第1横材8および第2横材9において縦材7と連結されている部分を連結部と呼ぶ。
【0058】
図4は、図1の範囲Bの部分、主に第1横材8の横材中間部接合部11付近を矢印方向から見た図である。横材中間部接合部11は、縦材7の一部、第1横材8の一部、板状で3箇所の孔があいている横材ジョイントプレート20、ボルト13、ナット14、ボルト15、15’、および、ナット16、16’からなる。このとき、第1横材8’の一部も横材中間部接合部11の構成要素の一つと考えることができる。なお、ボルト15とボルト15’は同じ物であるが、説明のため符号を変えてある。同様に、ナット16とナット16’は同じ物であるが、説明のため符号を変えてある。
【0059】
そして、縦材7の上側は、横材ジョイントプレート20、ボルト13、ナット14、ボルト15、および、ナット16により、第1横材8と固定されるとともに、横材ジョイントプレート20、ボルト13、ナット14、ボルト15’、および、ナット16’により、第1横材8’と固定されている。一方、縦材7の下側は、ボルト17とナット18により柱脚19に固定されている。
【0060】
ここで、縦材7に第1横材8および第1横材8’を取り付ける部分を横桟取り付け部と呼び、横材ジョイントプレート20、ボルト13、ナット14、ボルト15、15’、および、ナット16、16’が相当する。さらに、縦材7において第1横材8を支持している部分を第1横材支持部と呼び、第1横材8’を支持している部分を第2横材支持部と呼ぶ。図4を見ると、第1横材支持部と第2横材支持部が同じ高さに存在していることがわかる。すなわち、第1横材8のパネル設置部と第1横材8’のパネル設置部とは同じ高さで並ぶこととなる。また、第1横材8、8’において縦材7と連結されている部分を連結部と呼ぶ。なお、図示されていないが、第1横材8’の横材中間部接合部11’も同様の構成をしている。
【0061】
さらに、図示されていないが、第2横材9の横材中間部接合部11、および、第2横材9’の横材中間部接合部11’も同様の構成をしており、ここで、縦材7に第2横材9および第2横材9’を取り付ける部分を横桟取り付け部と呼び、さらに、縦材7において第2横材9を支持している部分を第1横材支持部と呼び、第2横材9’を支持している部分を第2横材支持部と呼ぶ。よって、第2横材9のパネル設置部と第2横材9’のパネル設置部とは同じ高さで並ぶこととなる。また、第2横材9、9’において縦材7と連結されている部分を連結部と呼ぶ。
【0062】
図5は、図1の範囲Cの部分を上側から矢印方向に見た図である。図5を見ると、第1架台2に固定される機能パネル4を支持する第1横材8(および、図示されていない第2横材9)は、縦材7の第1横材支持部に支持されていることがわかる。同様に、連結用架台3に固定される機能パネル4’を支持する第1横材8’(および、図示されていない第2横材9’)は、縦材7の第2横材支持部に支持されていることがわかる。
【0063】
従って、1つの縦材7に、第1横材8(および、図示されていない第2横材9)と、第1横材8’(および、図示されていない第2横材9’)とを固定することができるので、連結用架台3に固定される機能パネル4’を設置するための縦桟を削減することができる。具体的には、連結する連結用架台3の数が1つ増えるごとに、従来は必要であった縦桟の数を1つ削減することができる。そのため、支持装置1の軽量化とコストの削減を図ることができる。
【0064】
図6は、図1の範囲Dの部分を上側から矢印方向に見た図である。図6を見ると、第1架台2に固定される機能パネル4を支持する第1横材8(および、図示されていない第2横材9)は、縦材7に支持されていることがわかる。
【0065】
そして、左右一対の縦材7により、第1横材8および第2横材9、または、第1横材8’および第2横材9’を支持することができるので、きわめて安定的に機能パネル4および機能パネル4’を支持することができる。
【0066】
また、横桟取り付け部を縦桟7本体に取り付けることで第1横桟支持部と第2横桟支持部とを縦桟7本体に取り付けることができ、施工手間を省くことができる。
【0067】
また、横桟取り付け部で第1横材8、8’および第2横材9、9’を第1横桟支持部と第2横桟支持部とに固定しているので横桟支持部に支持される第1横材8および第2横材9に設置される機能パネル4に風荷重等が作用する場合でも、当該荷重は、第1横桟支持部及び第2横桟支持部を介して当該横桟支持部に支持される第1横材8’および第2横材9’やパネル設置部に設置される機能パネル4’にも伝達される。このため、機能パネル4に作用する荷重を機能パネル4を支持する第1架台2のみならず第1架台2に並んで設けられる連結用架台3や機能パネル4’に分散させることができ、一つの機能パネルや架台に荷重が集中することによる破壊を防止することができると共に、機能パネルを設置する構成全体での剛性の向上を図ることができる。
【0068】
図7は、図1の範囲Eの部分を矢印方向から見た図であり、図8は、図7のF部を柱脚19まで含めて拡大した図である。図7を見ると、支持装置1に取り付けられている機能パネル4は、第1横材8から第2横材9の方向に傾いていることがわかる。この傾きは、例えば、5度である。図8を見ると、柱脚19は屋根21に固定されていることがわかる。
【0069】
図9は、第1パネル固定部5の付近を拡大した図である。第1パネル固定部5は、第1モジュール固定ピース22、固定フック金物23、ボルト24、24’、および、ナット25、25’で構成されている。なお、ボルト24とボルト24’は同じ物であるが、説明のため符号を変えてある。同様に、ナット25とナット25’は同じ物であるが、説明のため符号を変えてある。第1モジュール固定ピース22はL字形状をしており、固定フック金物23も同じくL字形状をしているが、さらにその一端に鉤状部26を有する。前述したように、第1パネル固定部5は、機能パネル4、4’と第1架台2または連結用架台3の第1横材8、8’とを固定している。
【0070】
具体的には、第1横材8、8’に、第1モジュール固定ピース22のL字形状の一方が、ボルト24とナット25により固定されている。さらに、固定フック金物23のL字形状の一方にある鉤状部26が機能パネル4の突起部27と嵌合した状態で、第1モジュール固定ピース22のL字形状の他方と、固定フック金物23のL字形状の他方とが、ボルト24’とナット25’により固定されている。そして、第1パネル固定部5は、第1横材8、8’の外側に突出した状態で固定されているので、機能パネル4、4’を位置調整した後に、任意の位置で第1横材8、8’に固定することができる。
【0071】
図10は、第2パネル固定部6の付近を拡大した図である。第2パネル固定部6は、第2モジュール固定ピース28、固定フック金物23、ボルト24、24’、および、ナット25、25’で構成されている。第2モジュール固定ピース28はL字形状をしている。前述したように、第1パネル固定部6は、機能パネル4、4’と第1架台2または連結用架台3の第2横材9、9’とを固定している。
【0072】
具体的には、第2横材9、9’に、第2モジュール固定ピース29のL字形状の一方が、ボルト24とナット25により固定されている。さらに、固定フック金物23のL字形状の一方にある鉤状部26が機能パネル4の突起部29と嵌合した状態で、第1モジュール固定ピース22のL字形状の他方と、固定フック金物23のL字形状の他方とが、ボルト24’とナット25’により固定されている。そして、第2パネル固定部6は、第2横材9の外側に突出した状態で固定されているので、機能パネル4、4’を位置調整した後に、任意の位置で第2横材9、9に固定することができる。
【0073】
ここで図5を見ると、前述したように、第1横材8、8’が機能パネル4、4’の幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されているとともに、パネル設置部が機能パネル4、4’を縦材7に対して左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状として第1横材8、8’の端部に渡って形成されていることがわかる。同様に図6を見ると、第1横材8が機能パネル4の幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されているとともに、パネル設置部が機能パネル4を縦材7に対して左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状として第1横材8の端部に渡って形成されていることがわかる。
【0074】
従って、第1架台2に設置される機能パネル4と機能パネル4に並べて設置される連結用架台3に設置される機能パネル4’の間の隙間を、第1横材8と第1部材8’に亘って形成されるパネル設置部に沿って機能パネル4と機能パネル4’のいずれか一方或いは両方を摺動させることによりなくすことができるので、機能パネル4、4’を設置した状態の意匠性の向上と、屋根における機能パネル4、4’の設置領域の削減を図ることができる。
【0075】
このとき、第1横材8と第1横材8’とが同じ高さで連結されているので、パネル設置部は第1横材8の端部から第1横材8’の端部に亘るまで同一高さとなる。この結果、本来は全体に亘って第1横材8上に支持される機能パネル4の一部を第1横材8’のパネル設置部上に位置付けて位置調整することができることとなっているのである。また、このようにこれら第1横材8と第1横材8’との間に不陸が形成されないものとなっているので、これら第1横材8、8’に跨って機能パネル4を設置する場合でも、当該機能パネル4を第1横材8単体のパネル設置部に設置する場合度同じ姿勢で設置することができるものとなっているのである。
【0076】
この結果、屋根の設置状態や建物全体の構造的又は意匠的条件により縦材7を当該建物のモジュール等に従って配置しなければならない状態となる場合でも、機能パネルを当該モジュールに囚われることなく屋根上に設置することができる。
【0077】
また、このようにパネル設置部を平坦状に形成すると共に、該パネル設置部に設置された機能パネル4の突起部27、29にパネル固定部5、6の鉤状部26を引掛けることで当該機能パネル4を固定する構成としたので、幅方向の長さが異なる機能パネルであってもこれをパネル設置部に載置することができる。このため、将来の機能パネルを幅方向にサイズ変更することがあっても、パネル設置部を含む支持装置1はそのまま使用することができる。その結果、幅の長さを異にする機能パネル同士を隙間なく隣接させることもできる。また、パネル交換の際に支持装置1の交換は不要となり、交換作業を著しく簡便に行うことができる。
【0078】
さらに図5を見ると、前述した連結部は、縦材7の真上、すなわち、機能パネル4、4’よりも縦材7に近接した位置にあることがわかる。従って、横桟取り付け部である、横材ジョイントプレート20、ボルト13、ナット14、ボルト15、15’、および、ナット16、16’は、パネル設置部より上になることはないので、機能パネル4、4’の摺動の妨げになることを回避することができる。
【0079】
同様に図6を見ると、前述した連結部は、縦材7の真上、すなわち、機能パネル4よりも縦材7に近接した位置にあることがわかる。従って、横桟取り付け部である、横材端部固定プレート12、ボルト13、ナット14、ボルト15、および、ナット16は、パネル設置部より上になることはないので、機能パネル4の摺動の妨げになることを回避することができる。
【0080】
なお、第1架台2の縦材が1つだけであってもよい。その場合は、縦材の上部が二股に別れた構造となる。そして、二股の部分がそれぞれ第1横材8、第2横材9の両端を固定するとともに、二股の1つに、連結用架台3の第1横材8’、第2横材9’の一端を固定することができる。すなわち、第1横材支持部と第2横材支持部が存在する。例えば、第1架台2が1つ、連結用架台3が2つで構成された支持装置は、縦材が2つで構成可能となる。
【0081】
また、第1横材8、第2横材9の長さよりも機能パネル4の幅の方が大きい場合でも、本実施例を採用することができる。当該構成においては、複数の架台を横方向に連続させることでパネル設置部の長さを大きくして対応することができる。また、この場合であっても、両端の機能パネルの一部が第1横材8や第2横材9の端部から突出する場合があるが、その場合であっても、本実施形態と同様の効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、屋根に限らず、壁などにも適用することができる。
【符号の説明】
【0083】
1 支持装置
2 第1架台
3 連結用架台
4 機能パネル
5 第1パネル固定部
6 第2パネル固定部
7 縦材
8、8’ 第1横材
9、9’ 第2横材
10 横材端部接合部
11、11’ 横材中間部接合部
12 横材端部固定プレート
13、15、15’、17、24、24’ ボルト
14、16、16’、18、25、25’ ナット
19 柱脚
20 横材ジョイントプレート
21 屋根
22 第1モジュール固定ピース
23 固定フック金物
26 鉤状部
27、29 突起部
28 第2モジュール固定ピース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根に固定される一の縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている架台において、
該縦桟には、前記一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、
該第1横桟支持部に支持された前記一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられている
ことを特徴とする架台。
【請求項2】
前記横桟は、少なくとも前記機能パネルの幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されており、
前記パネル設置部は、前記横桟の一方の端部から他方の端部に亘って延在されて前記機能パネルを左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の架台。
【請求項3】
前記横桟は、前記パネル設置部よりも前記縦桟に近接した位置に前記縦桟に連結される連結部を備えている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の架台。
【請求項4】
前記縦桟は、長尺状の縦桟本体と、前記第1横桟支持部と第2横桟支持部とを互いに左右方向に隣り合った状態で設けて当該縦桟本体に固定される一対の横桟取り付け部とを備えている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の架台。
【請求項5】
屋根に固定される縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている架台において、
前記一対の横桟の端部に対向して設けられる左右一対の縦桟を備え、
各縦桟には、前記一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、
該第1横桟支持部に支持された前記一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられており、
前記一対の横桟は、各縦桟の第2横桟支持部を開放した状態で前記第1横桟支持部に支持されている
ことを特徴とする架台。
【請求項6】
前記横桟は、少なくとも前記機能パネルの幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されており、
前記パネル設置部は、前記横桟の一方の端部から他方の端部に亘って延在されて前記機能パネルを左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状に形成されている
ことを特徴とする請求項5に記載の架台。
【請求項7】
屋根に固定される縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている連結用架台において、
前記縦桟は、前記一対の横桟のいずれか一方の端部に対向して設けられており、
該縦桟には、前記一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、
該第1横桟支持部に支持された前記一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられており、
前記一対の横桟は、他方の端部を隣接する架台の縦桟の第2横桟支持部に連結可能とした状態で、前記いずれか一方の端部が当該縦桟の第2横桟支持部を開放した状態で前記第1横桟支持部に支持されている
ことを特徴とする連結用架台。
【請求項8】
前記横桟は、少なくとも前記機能パネルの幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されており、
前記パネル設置部は、前記横桟の一方の端部から他方の端部に亘って延在されて前記機能パネルを左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状に形成されている
ことを特徴とする請求項7に記載の連結用架台。
【請求項9】
屋根上に機能パネルを支持する支持装置において、
前記屋根に固定される左右一対の縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される第1の一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている架台と、
当該架台の一方の縦桟に並んで配置される一の縦桟と、当該縦桟に交差した状態で固定される第2の一対の横桟とを備え、各横桟には、機能パネルを設置するパネル設置部が設けられている連結用架台とを備え、
前記架台の縦桟には、前記第1の一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、
該第1横桟支持部に支持された前記第1の一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記第1の一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられており、
前記架台の前記第1の一対の横桟は、各縦桟の第2横桟支持部を開放した状態で前記第1横桟支持部に支持されており、
前記連結用架台の縦桟には、前記第2の一対の横桟を支持する第1横桟支持部と、
該第1横桟支持部に支持された前記第2の一対の横桟と少なくとも同じパネル設置部を有する別の一対の横桟を、前記第1横桟支持部に支持される前記第2の一対の横桟のパネル設置部と同じ高さにパネル設置部を位置づけた状態で支持する第2横桟支持部とが設けられており、
前記第2の一対の横桟は、他方の端部を隣接する前記架台の縦桟の第2横桟支持部に支持された状態で、前記いずれか一方の端部が当該縦桟の第2横桟支持部を開放した状態で前記第1横桟支持部に支持されている
ことを特徴とする支持装置。
【請求項10】
各横桟は、少なくとも前記機能パネルの幅よりも大きな長さを有する長尺状に形成されており、
前記パネル設置部は、前記横桟の一方の端部から他方の端部に亘って延在されて前記機能パネルを左右いずれにも摺動可能な状態で支持する長尺状に形成されている
ことを特徴とする請求項9に記載の支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−154101(P2012−154101A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−14142(P2011−14142)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(303046244)旭化成ホームズ株式会社 (703)
【Fターム(参考)】