説明

核酸、メチル化状態及び核酸の突然変異体を検出するための、シグナリングペア及び疎水性ヌクレオチドを含んだオリゴヌクレオチド、ステムレスビーコン

本発明はシグナリングペア及び少なくとも疎水性ヌクレオチドを含む新規オリゴヌクレオチドに関する。前記オリゴヌクレオチドアナログは、存在、発現、メチル化及び/又は突然変異、特に単一の点突然変異、等の核酸配列の状態、並びに正しい標的と他の標的との間の差異がわずか1ヌクレオチドほどしか異ならない場合のある他の配列を検出する分野に関する。本発明はまた、オリゴヌクレオチドアナログ及び容易に入手可能な器具を用いることにより配列の相違の検出と条件の最適化とを行う新たな方法に関する。特に本発明は、シグナリングペア及び少なくとも1個の疎水性ヌクレオチドを含んだオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログ、例えばインターカレーターを含むヌクレオチドアナログ等を用いて、特異的に標的核酸の量を検出すること又は1ヌクレオチドほどしか異ならない場合のある他の配列に対して1個の配列を検出することに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
n個のヌクレオチド及び/又はヌクレオチドアナログの連続した配列並びに少なくとも1個の疎水性ヌクレオチドを含み、前記オリゴヌクレオチドアナログが共有結合的にシグナリングペアに連結しており、
ここで、前記疎水性ヌクレオチドが一般構造
X−Y−Q
[式中、
Xはヌクレオチド若しくはヌクレオチドアナログ、又は核酸若しくは核酸アナログの主鎖に組み込まれ得る主鎖モノマー単位であり、
Qはワトソン・クリック水素結合には関与しない疎水性分子であり;そして、
Yは前記ヌクレオチド若しくはヌクレオチドアナログ又は主鎖モノマー単位と前記疎水性分子とを連結するリンカー部分である]
を有し;そして、
nは少なくとも4の整数であり;そして、
前記の少なくとも1個の疎水性ヌクレオチドが一方の末端から最大で9ヌクレオチド及び/又はヌクレオチドアナログの位置に有り;そして、
前記シグナリングペアが2つの部分で構成されるシステムからなっており、ここで一方の部分が5’末端から最大で6ヌクレオチド及び/又はヌクレオチドアナログの位置に有り、他方の部分が3’末端から最大で6ヌクレオチド又はヌクレオチドアナログの位置に有り;
前記シグナリングペアの前記部分が前記疎水性ヌクレオチドと同一ではなく、
前記シグナリングペアの1個の部分が突出末端として5’末端に位置している場合、5’末端の最初のヌクレオチド又はヌクレオチドアナログは疎水性ヌクレオチドではなく、前記シグナリングペアの1個の部分が突出末端として3’末端に位置している場合、3’末端の最初のヌクレオチド又はヌクレオチドアナログは疎水性ヌクレオチドではない
オリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項2】
少なくとも1個の疎水性分子Qが、前記リンカーYに結合する部位にメチル基が加わった際に0を超えるlogP値、例えば0.5超、例えば0.75超、例えば1超、例えば1.25超、例えば1.5超、例えば1.75超、例えば2超、例えば2.5超、例えば3超、例えば4超、例えば5超を有する請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項3】
前記logP値がコンピュータプログラムALOGPS 2.1を用いて測定されたALogP値である請求項2記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項4】
少なくとも1個の疎水性分子Qが炭水化物類の鎖、ステロイド類、多環芳香族類(polyaromates)及び複素多環芳香族類(heteropolyaromates)からなる群より選択される化学基を有する請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項5】
少なくとも1個の疎水性分子Qが、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプト、チオ、シアノ、アルキルチオ、複素環、アリール、ヘテロアリール、カルボキシル、カルボアルコイル(carboalkoyl)、アルキル、アルケニル、アルキニル、ニトロ、アミノ、アルコキシル及びアミドからなる群より選択される1個又は複数によって任意に置換された多環芳香族類及び複素多環芳香族類からなる群より選択される、請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項6】
本発明の多環芳香族類又は複素多環芳香族類が1個、例えば2個、例えば3個、例えば4個、例えば5個、例えば6個、例えば7個、例えば8個、例えば8個超の環からなっていてもよい請求項5記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項7】
少なくとも1個の疎水性分子Qがインターカレーター類及びマイナーグルーブ(副溝)バインダー類からなる群より選択される請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項8】
少なくとも1個の疎水性分子Qがインターカレーター類からなる群より選択される請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項9】
前記インターカレーター類がベンゼン、ペンタレン、インデン、ナフタレン、アズレン、as−インダセン、s−インダセン、ビフェニレン、アセナフチレン、フェナレン、ヘプタレン、フェナントレン(phenanthrane)、フルオランテン、フェナントロリン、フェナジン、フェナントリジン、アントラキノン、ピレン、アントラセン、ナフテン、フェナントレン(phenanthrene)、フルレン(flurene)、ピセン、クリセン、ナフタセン(naphtacene)、アクリドン類、ベンズアントラセン類、スチルベン類、オキサロ−ピリドカルバゾール類、アジドベンゼン類、ポルフィリン類及びソラーレン類並びにその誘導体からなる群より選択される請求項8記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項10】
少なくとも1個の疎水性基Qが:

からなる群より選択される請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項11】
少なくとも1個の疎水性基がピレン又はピリド[3’,2’:4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン、又は7,9−ジメチル−ピリド[3’,2’:4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンを含む請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項12】
全ての疎水性分子Qが請求項2ないし10のいずれか1項に記載の疎水性分子のいずれかから選択される請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項13】
全ての疎水性分子Qがピレン又はピリド[3’,2’:4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン、又は7,9−ジメチル−ピリド[3’,2’:4,5]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである請求項1記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項14】
少なくとも1個の主鎖モノマー単位(X)が非環式主鎖モノマー単位類からなる群より選択される上記請求項のうちいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項15】
少なくとも1個の主鎖モノマー単位がホスホルアミダイト類からなる群より選択される請求項1ないし13のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項16】
少なくとも1個の主鎖モノマー単位がDNA、RNA、PNA、HNA、MNA、ANA、LNA、CNA、CeNA、TNA、(2’−NH)−TNA、(3’−NH)−TNA、α−L−リボ−LNA、α−L−キシロ−LNA、β−D−キシロ−LNA、α−D−リボ−LNA、[3.2.1]−LNA、ビシクロ−DNA、6−アミノ−ビシクロ−DNA、5−エピ−ビシクロ−DNA、α−ビシクロ−DNA、トリシクロ−DNA、ビシクロ[4.3.0]−DNA、ビシクロ[3.2.1]−DNA、ビシクロ[4.3.0]アミド−DNA、β−D−リボピラノシル−NA、α−L−リキソピラノシル−NA、2’−R−RNA、α−L−RNA、α−D−RNA及びβ−D−RNAの主鎖モノマー単位からなる群より選択される請求項1ないし13のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項17】
1または複数個のヌクレオチド又はヌクレオチドアナログがDNA及び/又は2’−O−Me−RNAヌクレオチドである請求項1ないし16のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項18】
少なくとも1個の主鎖モノマー単位が核酸塩基又は核酸塩基アナログも含む請求項16記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項19】
少なくとも1個のリンカーYが少なくとも1個の主鎖モノマー単位の糖環、核酸塩基又はホスホルジエステル結合に結合する請求項16記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項20】
少なくとも1個のリンカーYがC、O、S、N及びPからなる群より選択されるx原子の鎖を含む請求項1ないし19のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項21】
前記鎖がC、H、O、S、N及びPからなる群より選択される1個又は複数で置換されている請求項20記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項22】
前記シグナリングペアがこのペアの部分間の物理的距離に応じて検出可能なシグナルを変化させ得る請求項1ないし21のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項23】
前記検出可能なシグナルが蛍光である請求項22記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項24】
前記シグナリングペアの前記部分が、前記シグナリングペアの部分が近接している場合に分子内エキシマー、分子内エキシプレックス、FRET又は電荷移動錯体を形成し得る請求項1ないし23のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項25】
前記シグナリングペアの一方の部分がフルオロフォアであり、前記シグナリングペアのもう一方の部分がクエンチャであり、前記フルオロフォア及び前記クエンチャが分子内FRET複合体を形成し得る請求項1ないし24のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項26】
前記シグナリングペアの一方の部分が突出末端として5’末端に位置しており、前記シグナリングペアのもう一方の部分が突出末端として3’末端に位置している請求項1ないし25のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項27】
nが少なくとも7の整数である請求項1ないし26のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項28】
前記オリゴヌクレオチドアナログが1から5個の間、例えば5から10個の間、例えば10から15個の間、例えば15から20個の間の疎水性ヌクレオチドを有する請求項1ないし27のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項29】
前記オリゴヌクレオチドが3個のヌクレオチド又はヌクレオチドアナログあたり最大で1個の疎水性ヌクレオチドを有する請求項1ないし28のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項30】
前記オリゴヌクレオチドアナログが少なくとも2個の疎水性ヌクレオチドを有する上記請求項のうちいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項31】
全ての疎水性ヌクレオチドが少なくとも1個の疎水性ヌクレオチドではないヌクレオチド又はヌクレオチドアナログによって分離されている請求項30記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項32】
少なくとも2個の前記疎水性ヌクレオチドが前記オリゴヌクレオチドアナログの反対側半分に位置している請求項30ないし31のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項33】
少なくとも1個の疎水性ヌクレオチドが5’末端から9ヌクレオチド及び/又はヌクレオチドアナログ以内に位置しており、少なくとも1個の疎水性ヌクレオチドが3’末端から9ヌクレオチド及び/又はヌクレオチドアナログ以内に位置している請求項30ないし32のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項34】
少なくとも2個の疎水性ヌクレオチドが前記シグナリングペアの各部分からおよそ同一の距離に位置している請求項30ないし33のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項35】
前記疎水性ヌクレオチドの前記疎水性分子が互いに疎水性相互作用を行い、それによって前記シグナリングペアを例えば100Å以内、例えば80Å以内、例えば60Å以内、例えば40Å以内、例えば20Å以内、例えば15Å以内、例えば10Å以内、例えば5Å以内に近接させ得る請求項30ないし33のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項36】
前記シグナリングペアの一方の部分よりも5’末端に近く位置している疎水性ヌクレオチドが無く、前記シグナリングペアのもう一方の部分よりも3’末端に近く位置している疎水性ヌクレオチドが無い請求項30ないし35のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドヌクレオチドアナログ。
【請求項37】
前記オリゴヌクレオチドが固相に固定されている上記請求項のうちいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項38】
前記オリゴヌクレオチドがアレイの1コンポーネントである上記請求項のうちいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項39】
前記オリゴヌクレオチドアナログがその標的配列に対し、疎水性ヌクレオチドを有しない対応するオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログと比較して同一の又はより高い親和性を有する、上記請求項のうちいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項40】
前記オリゴヌクレオチドが、前記の少なくとも1個の疎水性ヌクレオチドを含まない対応するオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログよりもヌクレアーゼ分解を有意に受けにくい、上記請求項のうちいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項41】
前記オリゴヌクレオチドが水に可溶性である上記請求項のうちいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項42】
前記オリゴヌクレオチドアナログ中の4個のヌクレオチド及び/又はヌクレオチドアナログの連続した配列が、いずれも前記オリゴヌクレオチドアナログ中の他の4個のヌクレオチド及び/又はヌクレオチドアナログの連続した配列と相補的ではない、上記請求項のうちいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項43】
a)n個のヌクレオチド及び/又はヌクレオチドアナログの連続した配列並びに少なくとも1個の疎水性ヌクレオチドを含み、前記オリゴヌクレオチドアナログが2つの部分で構成されるシステムからなるシグナリングペアに共有結合的に連結しており、
ここで、前記疎水性ヌクレオチドが一般構造
X−Y−Q
[式中、
Xはヌクレオチド若しくはヌクレオチドアナログ、又は核酸若しくは核酸アナログの主鎖に組み込まれ得る主鎖モノマー単位であり、
Qは特定のワトソン・クリック水素結合には関与しない疎水性分子であり;そして、
Yは前記ヌクレオチド若しくはヌクレオチドアナログ又は主鎖モノマー単位と前記疎水性分子とを連結するリンカー部分である]
を有し;そして、
nは少なくとも6の整数であり;そして、
前記ヌクレオチドアナログが標的配列にハイブリダイズしない場合の方が、前記ヌクレオチドアナログが標的配列にハイブリダイズする場合よりも、前記シグナリングペアの前記の2つの部分がより近接している
オリゴヌクレオチドアナログを提供し;そして、
b)前記オリゴヌクレオチドアナログの標的配列を潜在的に含んだ核酸の混合物を提供し;そして、
c)前記核酸及び前記オリゴヌクレオチドアナログをハイブリダイゼーション可能な条件下でインキュベートし;そして、
d)前記シグナリングペアの前記部分が近接しているかどうかを決定することによりハイブリダイゼーションを検出し;
e)それによってハイブリダイゼーションを決定する
工程を含む、ハイブリダイゼーションを決定するための方法
【請求項44】
前記ヌクレオチドアナログが請求項1ないし42のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログである請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記シグナリングペアの前記部分が互いの100Å以内、例えば80Å以内、例えば60Å以内、例えば40Å以内、例えば20Å以内、例えば15Å以内、例えば10Å以内、例えば5Å以内にある場合に近接していると言われる請求項43ないし44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
請求項1ないし42のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログと標的配列とのハイブリダイゼーションを増幅中に検出及び/又は定量する方法であって、前記方法が
a)標的配列を潜在的に含む核酸の混合物を提供し;そして、
b)増幅酵素を含んだ増幅緩衝液、1組のプライマー、及び請求項1ないし42のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドアナログを提供し、ここで前記プライマー及び前記オリゴヌクレオチドアナログは前記標的配列又はそれに相補的な配列とハイブリダイズすることが出来、前記増幅酵素が鋳型を標的とした様式でプライマーを伸長することが出来、前記増幅緩衝液が前記増幅酵素に対してこのような伸長をプライマー及び鋳型の存在下で行うための条件を提供し;そして、
c)前記プライマーのハイブリダイゼーションを可能にする条件下で前記プライマー及びオリゴヌクレオチドアナログを核酸の前記混合物とともにインキュベートし;そして、
d)前記標的配列を鋳型に用い、前記増幅酵素を使用して前記のハイブリダイズしたプライマーの3’末端を伸長し;そして、
e)前記核酸、伸長産物及び前記オリゴヌクレオチドアナログをハイブリダイゼーションを可能にする条件下でインキュベートし;そして、
f)ハイブリダイゼーションを検出し、また任意にハイブリダイゼーションを定量し;そして、
g)任意に工程c)からf)までを反復する
工程を含む方法。
【請求項47】
請求項1ないし42のいずれか1項に記載の複数のオリゴヌクレオチドアナログが複数の標的又は変異配列の同時検出に用いられる請求項43ないし46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
工程d)、e)及びf)の前記順番がe)、f)及びd)に変わった請求項46記載の方法。
【請求項49】
核酸の前記混合物が増幅の産物である請求項43ないし48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記標的配列が増幅産物に含まれる請求項43ないし49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記方法が「密閉チューブ」(均一)反応として行われる請求項43ないし50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記標的配列がDNA又はRNAからなる核酸である請求項43ないし51のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記DNA又はRNAが化学的に又は酵素的に処理された、例えば亜硫酸水素ナトリウムで処理された、ものである請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記方法が生死を問わない細胞又は組織において標的配列を検出するために用いられる請求項43ないし45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
in situハイブリダイゼーションが前記細胞又は組織の標的配列を検出するために用いられる請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記シグナリングペアがこのペアの前記部分間の物理的な距離に応じて検出可能なシグナルを変化させ得、この検出可能なシグナルの変化を検出することによりハイブリダイゼーションが検出される請求項43ないし55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
前記シグナリングペアがこのペアの前記部分間の物理的な距離に応じて検出可能なシグナルを変化させることができ、そして、この検出可能なシグナルの変化を定量することによりハイブリダイゼーションが定量される請求項43ないし57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
所定の範囲を超えたシグナルがハイブリダイゼーションの指標となる請求項56ないし57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
所定の範囲を下回るシグナルがハイブリダイゼーションの指標となる請求項56ないし57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記の検出可能なシグナルの検出が前記オリゴヌクレオチドアナログのスペクトル特性の測定を含む請求項43ないし59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記スペクトル特性が蛍光特性である請求項60記載の方法。
【請求項62】
ハイブリダイゼーションの前記検出が融解温度及び/又は親和温度の測定を含む請求項43ないし61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
所定の範囲を超えた融解又は親和温度がハイブリダイゼーションの指標である請求項62記載の方法。
【請求項64】
ハイブリダイゼーションが、標的配列が前記鋳型中に存在することの指標である請求項43ないし63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
高い融解温度が変異配列へのハイブリダイゼーションの指標であり、低い融解温度が標的配列へのハイブリダイゼーションの指標である請求項63記載の方法。
【請求項66】
高い融解温度が前記標的配列へのハイブリダイゼーションの指標であり、低い融解温度が変異配列へのハイブリダイゼーションの指標である請求項63記載の方法。
【請求項67】
前記シグナリングペアにより生成した検出可能なシグナルの強度が標的又は変異配列が存在する量と相関し得る請求項43ないし66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記オリゴヌクレオチドアナログが前記方法全体にわたって安定である請求項43ないし67のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
前記オリゴヌクレオチドアナログがさらなる測定又は精度管理のために用いられ得る請求項68記載の方法。
【請求項70】
前記増幅酵素がヌクレアーゼ活性を有する請求項46ないし69のいずれか1項に記載の方法。
【請求項71】
ヌクレアーゼ活性が前記シグナリングペアの最も5’の部分を除去する請求項70記載の方法。
【請求項72】
前記標的配列が少なくとも1個の多型サイトを有すると期待される請求項43ないし71のいずれか1項に記載の方法。
【請求項73】
前記オリゴヌクレオチドアナログが前記標的配列に相補的であり、前記の少なくとも1個の多型サイトが前記オリゴヌクレオチドアナログの中央部分内に位置している請求項72記載の方法。
【請求項74】
オリゴヌクレオチドアナログが前記標的配列に相補的であり、前記オリゴヌクレオチドアナログが前記の少なくとも1個の多型サイトにA又はCを有する請求項72及び73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
請求項1ないし40のいずれか1項に記載の少なくとも2種のオリゴヌクレオチドアナログが提供され、前記オリゴヌクレオチドアナログの1種が前記標的配列の1個の遺伝子型に相補的であり、前記オリゴヌクレオチドアナログの他のものが前記標的配列の他の遺伝子型に相補的である請求項72記載の方法。
【請求項76】
前記の第1のオリゴヌクレオチドアナログが前記の第2のオリゴヌクレオチドアナログとも相同相補的である請求項75記載の方法。
【請求項77】
一方のオリゴヌクレオチドアナログが「C」−核酸塩基を前記多型サイトに有しており、他方のオリゴヌクレオチドアナログが「A」−核酸塩基を前記多型サイトに有している請求項76記載の方法。
【請求項78】
前記オリゴヌクレオチドアナログの前記シグナリングペアが互いに区別され得る検出可能なシグナルを生成する請求項75ないし77のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
オリゴヌクレオチドアナログの標的配列への親和温度を測定する方法であって、前記方法が請求項43ないし78のいずれか1項に記載の方法を実施することを含み、最後の工程の後に以下の工程が実施される方法:
a)前記混合液を変性し、前記親和温度を超える第一の所定の温度まで急速に冷却し;そして、
b)前記シグナリングペアからの検出可能なシグナルを測定することによりハイブリダイゼーションを検出し、ここで前記シグナリングペアは前記ペアの前記部分間の物理的距離に応じて前記の検出可能なシグナルを変化させることが出来;そして
c)前記混合物を変性し、第二の所定の温度まで急速に冷却し、ここで前記の第二の所定の温度は前記の第一の所定の温度よりも低く、
d)前記の検出可能なシグナルを測定することによりハイブリダイゼーションを検出し。
e)3)及び4)の工程を反復し、ここで前記の所定の温度は徐々に前記親和温度未満にまで下げられ、
f)そして、前記核酸アナログの前記標的配列に対する前記親和温度を測定する。
【請求項80】
標的配列の増幅のための方法であって、前記方法が
a)前記標的配列を任意に含んだ核酸の混合物を提供し;そして
b)1組のプライマー、増幅酵素を含んだ増幅緩衝液、及びオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログを提供し、ここで前記プライマー及び前記オリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログは前記標的配列又はそれに相補的な配列とハイブリダイズすることが出来、前記増幅酵素がヌクレアーゼ活性を有する場合は前記オリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログがヌクレアーゼ抵抗性であり;そして、
c)前記プライマー及びオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログを核酸の前記混合物とハイブリダイゼーション可能な条件下でインキュベートし;そして、
d)ハイブリダイゼーションを検出し;そして
e)前記の所望の伸長温度に達するまで特定の間隔でハイブリダイゼーションを検出しながら徐々に温度を上昇させ、そして
f)伸長反応を終了させ、生成したアンプリコンを変性し、所望の増幅が生ずるまで工程c)からf)を反復する
工程を含む方法。
【請求項81】
前記オリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログが請求項1ないし40のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドアナログである請求項79及び80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
前記の漸進的な温度の変化が各回ごとに例えば0.5℃、例えば1℃、例えば2℃、例えば3℃、例えば4℃、例えば5℃、例えば5℃超である請求項79ないし81のいずれか1項に記載の方法。
【請求項83】
前記方法が密閉されたチューブ内で実施される請求項79ないし82のいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
前記の所定の温度への到達とハイブリダイゼーション検出との間の時間が、短いオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチドアナログにとって標的配列にアニールするのに十分である請求項79ないし83のいずれか1項に記載の方法。
【請求項85】
前記の所定の温度への到達とハイブリダイゼーション検出との間の時間が例えば1秒、例えば2秒、例えば3秒、例えば4秒、例え5ば秒、例えば6秒、例えば7秒、例えば8秒、例えば9秒、例えば10秒、例えば11秒、例えば12秒、例えば13秒、例えば14秒、例えば15秒、例えば1秒と15秒との間、例えば3秒と20秒との間である請求項84記載の方法。
【請求項86】
前記親和温度が標的配列とその変異配列とを識別するために用いられる請求項79ないし85のいずれか1項に記載の方法。
【請求項87】
請求項1ないし42のいずれか1項に記載の2種又はそれよりも多いオリゴヌクレオチドアナログが同一の密閉されたチューブ内で用いられる請求項79ないし86のいずれか1項に記載の方法。
【請求項88】
前記オリゴヌクレオチドアナログの前記シグナリングペアが互いに区別され得る検出可能なシグナルを生成することが出来る請求項87記載のオリゴヌクレオチドアナログ。
【請求項89】
少なくとも1種のオリゴヌクレオチドアナログが標的配列に相補的であり、少なくとも1種のオリゴヌクレオチドアナログが変異配列に相補的である請求項87記載のオリゴヌクレオチドアナログ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2009−529337(P2009−529337A)
【公表日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558640(P2008−558640)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【国際出願番号】PCT/DK2007/000134
【国際公開番号】WO2007/104318
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(508278697)
【Fターム(参考)】