説明

根尖位置検出装置

【課題】根尖位置をより精度よく検出することのできる根尖位置検出装置を提供する。
【解決手段】本発明の根尖位置検出装置10は、電圧印加手段4が、第1の周波数による第1の測定電圧と、第1の周波数とは異なる第2の周波数による第2の測定電圧を印加し、電流成分分離手段5が、第1の測定電圧の印加に基づく第1の検出電流から第1の虚部を、また第2の測定電圧の印加に基づく第2の検出電流から第2の虚部を分離する。そして、位置検出手段6は、第1の虚部と第2の虚部を比較することで根尖1bの位置を検出することを特徴とする。位置検出手段6は、例えば、第1の虚部と第2の虚部が一致すると測定電極2が根尖1bに到達したものと判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、根管治療の際に根尖を精度よく検出できる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
虫歯の治療を行う際に、神経、血管が通う歯牙の空洞である根管内にある細菌に感染してしまった歯質や神経を除去する。その後、歯科医師は、根管の奥(根尖)の位置を把握して、リーマ、ファイル等の切削工具で根管を根尖まで削って拡大する。次いで、根管拡大を行った根管を洗浄する根管洗浄を行い、拡大した根管に所定の材料を充填する根管充填を行う。
【0003】
従来、測定電極と口腔電極との間のインピーダンスの変化から根尖位置を検出するものが知られている。例えば、特許文献1は、印加された測定電圧の波形と測定電極と口腔電極間に流れる負荷電流の波形とを比較し、測定電極の先端が根尖付近に達して電圧波形と電流波形とのずれの状態が変化することで根尖位置を検出することを提案している。また、特許文献2は、測定電極と口腔電極の間に周波数の異なる測定電圧を印加し、各測定電圧に対応して得られた根管内インピーダンス値の比を算出し、測定電極の先端が根尖付近に達して等価インピーダンスが減少し、上記根管内インピーダンス値の比が変化することを検知して根尖位置を検出することを提案している。
【0004】
従来のインピーダンス法では、根管内の状態の影響を除くために測定の度にキャリブレーションが必要であった。これに対して特許文献1、2の提案は、キャリブレーションを省略できる利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2873726号公報
【特許文献2】特許第2873722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、切削工具による根管の切削を迅速かつ正確に行うために、根尖位置をより精度よく検出することが歯科医療の現場で常に求められる。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、根尖位置をより精度よく検出できる根尖位置検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、測定電圧を印加することで測定電極と口腔電極の間に流れる電流検出し、これを実部(real part)と虚部(imaginary part)に分離し、根尖の位置に対する印加電圧の周波数と虚部との関係を求めたところ、図2に示されるように、虚部に特異な変化が現れること、さらに、測定電極の移動量に対する電流の変化率が虚部だと大きいことを知見した。この知見に基づいて、虚部を用いて検出された根尖位置と実測された切削工具の位置を比較したところ、虚部を用いることにより精度よく根尖位置を検出できることが確認された。
以上の検討結果に基づく本発明の根尖位置検出装置は、根管内に挿入される測定電極と、口腔に保持される口腔電極に加えて、電圧印加手段と、電流成分分離手段と、位置検出手段を備えている。
電圧印加手段は、測定電極と口腔電極の間に測定電圧を印加する。
電流成分分離手段は、測定電圧を印加することにより測定電極と口腔電極の間に流れる全電流から虚部を分離する。
位置検出手段は、測定電極が根尖に向けて移動する過程の虚部の変化に基づいて測定電極の位置を特定する。
さらに、電圧印加手段は、第1の周波数による第1の測定電圧と、第1の周波数とは異なる第2の周波数による第2の測定電圧を印加する。
また、電流成分分離手段は、第1の測定電圧の印加に基づく第1の全電流から第1の虚部を、また、第2の測定電圧の印加に基づく第2の全電流から第2の虚部を分離する。
そして、位置検出手段は、第1の虚部と第2の虚部を比較することで根尖位置を特定することを本発明の根尖位置検出装置は特徴とする。
【0008】
本発明の根尖位置検出装置において、第1の虚部と第2の虚部が一致すると測定電極が根尖に達したことを検出できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の根尖位置検出装置によれば、根尖位置を精度よく検出することができるので、切削工具による根管の切削を迅速かつ正確に行うことができる。
また、本発明の根尖位置検出装置によれば、後述するように、薬液の相違による根尖位置の検出結果のずれが小さいので、薬液の種類にかかわらずに根尖位置を精度よく検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】根管に対する測定電極(先端)の位置と印加する測定電圧の周波数とを変動させて検出された全電流値と周波数の関係を示すグラフである。
【図2】根管に対する測定電極(先端)の位置と印加する測定電圧の周波数とを変動させて検出された全電流から分離した虚部電流値と周波数の関係を示すグラフである。
【図3】本実施の形態による根尖位置検出装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態による根尖位置検出装置が、検出された全電流から虚部を分離する第1の手法の手順を示す図である。
【図5】本実施の形態による根尖位置検出装置が、検出された全電流から虚部を分離する第2の手法を実行する回路構成を示すブロック図である。
【図6】検出された全電流から虚部を分離する第2の手法の手順を示す図である。
【図7】本実施の形態による根尖位置検出装置を用いて行った根尖位置の判定実験の結果を示すグラフである。
【図8】従来の根尖位置検出装置を用いて行った根尖位置の判定実験の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を説明する前に、本発明の基礎となった実験について説明する。
実験は、抜去された歯(供試歯)に第1の電極(測定電極に対応)から電圧を印加し、第2の電極(口腔電極に対応)を通る電流を検出するものである。この際、印加する電圧の周波数を、0.04kHz、0.1kHz、0.3kHz、0.7kHz、2kHz、5kHz、14kHz及び39kHzの8種類とした。また、第1の電極の先端が供試歯の根尖から所定の距離(λ)にある測定点ごとに電流を検出した。測定点は、λ=1.0mm、0.75mm、0.5mm、0.25mm、0mm及び−0.25mmであり、例えば「1.0mm」とは根尖より1.0mm上方の位置をいい、「0mm」とは根尖と一致する位置をいい、「−0.25mm」とは根尖より0.25mm下方の位置をいう。なお、供試歯は抜歯されたものであるから、根尖より下方まで第1の電極を移動できるため、「−0.25mm」についても電流を検出した。
【0012】
検出された全電流は、図1に示すように、第1の電極の先端位置にかかわらず、印加電圧の周波数が高くなれば電流値が高くなる傾向を示している。
検出された全電流から虚部を分離し、その電流と印加電圧の周波数の関係をグラフにしたのが図2である。図2に示されるように、第1の電極の位置によって、電流と周波数との関係曲線の形態が変化する。より具体的にいうと、第1の電極が根尖に近づくと、電流値が特定の周波数でピークを示し、前記関係曲線は鎌首を持ち上げるような形態をなしている。そして、λ=1.0mmの位置においては、周波数が2kHzのときの電流値は周波数が39kHzのときの電流値よりも大きくなっているのに対して、λが0mm(根尖の位置)においては、周波数が2kHzのときの電流値よりも周波数が39kHzのときの電流値が大きくなっている。つまり、2kHzと39kHzのときの電流値の大小関係が、根尖(λ=0mm)付近を境に逆転している。この傾向は、他の供試歯(12本)についても同様に現れている。したがって、電流値がピークを示す周波数の前後にある二つの周波数の電圧(例えば、2kHzと39kHz)を印加して検出された全電流から分離された虚部を各々IP(2kHz)、IP(39kHz)とすると、IP(2kHz)−IP(39kHz)=0の条件を満足することにより、第1の電極(測定電極)が根尖に到達したものと判定できる。
【0013】
第1の電極が根尖に近づくと前記関係曲線の形態が変化するという上述の特徴に加えて、図2は、第1の電極から根尖までの距離による電流の変化率が大きいという特徴を示している。つまり、虚部のみを対象とする図2において、印加電圧の周波数が39kHzのときの、λ=1.0mmの電流値I(λ=1.0mm)とλ=0mmの電流値I(λ=0mm)を比較すると、I(λ=0mm)はI(λ=1.0mm)の8倍程度である。これに対して、図1において、印加電圧の周波数が39kHzのときの、λ=1.0mmの電流値I’(λ=1.0mm)とλ=0mmの電流値I’(λ=0mm)を比較すると、I’(λ=0mm)はI’(λ=1.0mm)の3倍程度である。このことは、虚部を用いることにより、根尖の位置を高精度で検出できることを示唆している。
【0014】
なお、上記では、IP(2kHz)−IP(39kHz)=0であることが、第1の電極が根尖に到達したことの条件としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、比較する2つの周波数(f1,f2)を変えることにより、IP(f1)=a×IP(f2)(aは定数)であることが、第1の電極が根尖に到達したことの条件とすることもできる。同様に、IP(f1)−IP(f2)=b(bは定数)であることが、第1の電極が根尖に到達したことの条件とすることもできる。さらに、IP(2kHz)とIP(39kHz)の比を第1の電極が根尖に到達したことの条件とすることも可能であり、例えばIP(2kHz)/IP(39kHz)=c(cは定数)であることが第1の電極が根尖に到達したことの条件とすることもできる。
【0015】
以上の知見に基づく根尖位置検出装置の一形態を、図3〜図6を参照して説明する。
本実施の形態による根尖位置検出装置10は、歯牙1の根管1aに測定電極2を挿入して根尖1bの位置を検出するものである。測定電極2は、リーマ、ファイル等の切削工具から構成される。
根尖位置検出装置10は、測定電極2と対をなす口腔電極3を備える。口腔電極3は、歯周組織1cと口唇1dの間に差し込まれる。
また、根尖位置検出装置10は、電圧印加手段4と、電流検出・成分分離手段5と、位置検出手段6と、表示手段7を備える。
【0016】
<電圧印加手段4>
電圧印加手段4は、交流電圧を生成し、測定電極2に印加する。電圧印加手段4では周波数の異なる2種類の交流電圧が生成される。つまり、電圧印加手段4内の発信回路で各々生成される周波数f1、f2の交流電圧が切り替えて測定電極2に交互に印加される。周波数f1、f2の交流電圧を測定電極2に交互に印加するには、公知の手段、例えばアナログ・マルチプレクサを用いればよく、切り替えの間隔は5〜20msec.とすればよい。なお、周波数f1、f2は、電流値がピークを示す周波数の前後にある二つの周波数である。また、周波数の異なる2種類の交流電圧を測定電極2に印加するには、周波数f1、f2の交流電圧を重畳してもよい。
【0017】
<電流検出・成分分離手段5>
電流検出・成分分離手段5の動作は以下の通りである。
電流検出・成分分離手段5は、測定電極2に交流電圧を印加することにより測定電極2と口腔電極3の間に流れる負過電流(全電流)を検出する。電流検出・成分分離手段5は、取得した全電流を成分分離し、虚部電流(虚部)を抽出する。虚部の抽出方法について、二つの形態を説明するが、本発明がこれらに限定されないことは言うまでもない。
【0018】
虚部抽出の第1の形態は、検出された全電流をA/D変換した後、印加電圧との時間関係を比較し、抽出された進相電流成分から虚部を特定することを要旨とする。より具体的には、図4を参照しながら説明する。
印加電圧に対して検出電流は同位相となるとは限らず、この例では検出電流は印加電圧に対して45度進んでいるものとする。
電流検出・成分分離手段5内に仮想ゲートを設定する。ここでは仮想ゲートとして、検出電流の実部を抽出するためのもの(仮想ゲート:I−0)と、検出電流の虚部を抽出するためのもの(仮想ゲート:I−90)を示している。
仮想ゲート:I−0は、印加電圧と同位相のパルス波形(値が1又は0)を有しており、値が1の期間には検出電流がこの仮想ゲート:I−0を通過する。仮想ゲート:I−0を通過した電流が、検出電流の実部に相当する。また、仮想ゲート:I−90は、印加電圧に対して位相を90度(1/4周期)だけ進ませたパルス波形(値が1又は0)を有しており、値が1の期間には検出電流がこの仮想ゲート:I−90を通過する。仮想ゲート:I−90を通過した検出電流(進相成分)が、検出電流の虚部に相当する。
仮想ゲート:I−90を通過した検出電流、つまり虚部の電流波形を図4の最下段に示している。この電流波形の平均を虚部の電流値とすることができる。
以上の処理を繰り返すことで、虚部が連続的に抽出される。
なお、ここでは単一の周波数に対する虚部を特定する手順を示したが、2つの周波数に対応する虚部(進相成分)を特定するには、以上の処理を周波数ごとに行えばよい。また、位相を90度進んだものを進相成分としているが、これは理想的な値であって、90度から数度程度ずれていても支障はない。
【0019】
虚部抽出の第2の形態は、スイッチ手段を用いて抽出した虚部電流を積分して虚部を特定することを要旨とする。
図5に、虚部抽出の第2の形態を実施するための回路構成を示している。電流検出・成分分離手段5内に、検出電流の中で、印加電圧と同位相の電流を通過させる第1のスイッチS1と、印加電圧よりも位相が90度進んだ電流を通過させる第2のスイッチS2を備える。第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2のオン(ON)、オフ(OFF)の制御信号は、電圧印加手段4から第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2に送られる。
図6に示すように、第2のスイッチS2(進相)がONの期間中に通過される電流を、例えば10波形分を積分し、積分結果をA/D変換した値を虚部として特定する。積分結果をA/D変換した後に、積分結果をリセットし、新たな10波形分を積分する。
以上の処理を繰り返すことで、虚部が連続的に特定される。また、2つの周波数に対応する虚部(進相成分)を特定するには、以上の処理を周波数ごとに行えばよい。
【0020】
<位置検出手段6>
位置検出手段6の動作は以下の通りである。
位置検出手段6は、電流検出・成分分離手段5で分離、抽出された虚部(進相成分)の電流値情報を取得する。この電流値情報は、周波数f1の印加電圧に対応する電流値情報IP(f1)と周波数f2の印加電圧に対応する電流値情報IP(f2)である。
位置検出手段6は、IP(f1)とIP(f2)を継続して取得しながら両者の差を算出する。そして、IP(f1)とIP(f2)がIP(2kHz)−IP(39kHz)=0となったならば、位置検出手段6は、測定電極2が根尖1bに到達したと判定する。なお、判定の条件は、IP(2kHz)−IP(39kHz)=0に限らないことは上述の通りである。
【0021】
位置検出手段6は、測定電極2が根尖1bに到達したと判定したならば、そのことを表示手段7に表示させる。表示の形態は問わないが、好ましくは、測定電極2が根管1aに挿入された測定電極2の先端の根尖1bに対する位置づけが判るように表示する。例えば、根尖1bまで遠い場合には点灯させる表示ランプの数を多くし、根尖1bまで近い場合には点灯させる表示ランプの数を少なくするといった具合である。
表示手段7は、視覚的に表示されるものに限らず、音声、振動等のように、人間の五感で認識できるものであれば問わない。
【0022】
次に、本実施の形態による根尖位置検出装置10を用いて行った実験の結果を説明する。なお、比較として、特許文献2(周波数の異なる測定電圧を印加し、各測定電圧に対応して得られた根管内インピーダンス値の比を算出して根尖位置を特定)に従う根尖位置検出装置を用いて同様の実験を行った。
実験条件は以下の通りである。
測定方式:引き上げ方式
印加電圧:周波数を連続的に変化(掃引)させ、2kHzの点、39kHzの点で検出
使用測定器:Agilent社製 インピーダンスアナライザ 4294A
対象:供試歯 12本
根管内薬液:生理食塩水、次亜塩素酸ナトリウム
根尖位置判定:IP(2kHz)−IP(39kHz)=0となった時に、測定電極2が根尖1bに到達したものと判定
誤差の特定:根尖位置検出装置10で根尖位置と判定されたときに、測定電極2から根尖1bまでの距離を実測し、それを誤差とする
【0023】
実験結果を図7(本発明)、図8(特許文献2)に示すが、本発明は特許文献2の方法に比べて判定誤差が小さい。また、特許文献2の方法は、生理食塩水と次亜塩素酸ナトリウムとで判定誤差の範囲がずれているのに対し、本発明は生理食塩水と次亜塩素酸ナトリウムの判定誤差が同じ範囲に収まっており、薬液の相違による判定誤差のばらつきが小さいことが判る。なお、図7、図8において、誤差が「0〜0.19mm」とは、根尖位置検出装置10で根尖位置と判定されたときの実測値が0〜0.19mmの範囲内にあることを示している。
【0024】
以上の通りであり、検出電流から分離、抽出された虚部を用いて根尖位置を判定する本発明の装置は、従来の根管内インピーダンス値の比を算出して根尖位置を特定する装置に比べて、精度よく根尖位置を検出できることが確認された。また、本発明の装置は、薬液の相違による判定誤差のばらつきを小さくできることが判る。
【0025】
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0026】
10…根尖位置検出装置
1…歯牙、1a…根管、1b…根尖、1c…歯周組織、1d…口唇
2…測定電極、3…口腔電極
4…電圧印加手段、5…電流検出・成分分離手段、6…位置検出手段、7…表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
根管内に挿入される測定電極と、
口腔に保持される口腔電極と
前記測定電極と前記口腔電極の間に測定電圧を印加する電圧印加手段と、
前記測定電圧を印加することにより前記測定電極と前記口腔電極の間に流れる全電流から虚部を分離する電流成分分離手段と、
前記測定電極が根尖に向けて移動する過程の前記虚部の変化に基づいて前記測定電極の位置を検出する位置検出手段と、
を備え、
前記電圧印加手段は、
第1の周波数による第1の測定電圧と、第1の周波数とは異なる第2の周波数による第2の測定電圧を印加し、
前記電流成分分離手段は、
前記第1の測定電圧の印加に基づく第1の全電流から第1の虚部を、また、前記第2の測定電圧の印加に基づく第2の全電流から第2の虚部を分離し、
前記位置検出手段は、
分離された前記第1の虚部と前記第2の虚部を比較することで根尖位置を検出する、
ことを特徴とする根尖位置検出装置。
【請求項2】
前記位置検出手段は、
前記第1の虚部と前記第2の虚部が一致すると前記測定電極が根尖に到達したものと判定することを特徴とする請求項1に記載の根尖位置検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−87766(P2011−87766A)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−243819(P2009−243819)
【出願日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(392032443)株式会社アドテックス (10)
【出願人】(000150327)株式会社ナカニシ (43)
【Fターム(参考)】