説明

格納棚

【課題】格納部の載置支持面の平面形状に関係なく、作業性良く載置材の取付が可能な格納棚を得る。
【解決手段】複数の支柱部14に対する奥行き方向の取付は、一対の支柱部14,14の一対の開口部15,15へのフルシェルフの一対の突出部の挿入、あるいは上記一対の開口部15,15へのハーフシェルフ対80(80A)及び81(81B)の挿入によって行われる。ハーフシェルフ80(81)の後部突出部83rは側面部83の高さ部分h11及び高さ部分h12と形成される後部下側突出部83r1及び後部上側突出部83r2から構成される。そして、後部上側突出部83r2が後部突出部83rから分岐して折り曲げて形成されることにより、後部下側突出部83r1と後部上側突出部83rとの間に所定の段差が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、金庫ボックスの内箱等の貴重品収納箱を自動で出し入れする自動搬送装置に用いられる格納棚に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、貸金庫用格納棚を用いた自動貸金庫装置として、特許文献1に開示のものがある。
【0003】
特許文献1は、貸金庫用格納棚となる収納棚間で昇降自在なキャリッジと、このキャリッジに搭載されて、対面配置された一対の収納棚に対して内箱を移載する移載ユニットとを内部に有する金庫室を開示している。
【0004】
そして、一対の収納棚は、金庫室内において、互いに平行に対面するように配置されている。各収納棚には、金庫ボックス等の内箱を個別に収納する収納スペースが複列多段に形成されている。
【0005】
各収納スペースの載置支持面となる載置材は、収納棚の所定箇所でネジ止めされることのより取付られるのが一般的であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−328753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
載置支持面となる載置材を収納棚の所定箇所でネジ止めにより取り付ける際、安定性良く載置材を収納棚に取り付けるには載置材の前面先端部分及び奥行き先端部分それぞれにおいてネジ止めするのが一般的である。
【0008】
以下、収納スペースとなる格納部が、奥行き方向の長さが幅方向の長さより長い載置支持面の平面形状を有している場合の載置材のネジ止め作業を考える。
【0009】
この場合、作業者が収納部の前面から奥行き方向に対峙して、収納部内に載置材を仮配置した後、当該載置材の前面先端部分及び奥行き先端部分をそれぞれネジ止めすることになり、奥行き先端部分のネジ止めには作業空間が不適な環境となるため、載置材のネジ止め作業が複雑化するという問題点があった。
【0010】
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、格納部の載置支持面の平面形状に関係なく、作業性良く載置材の取付が可能な自動貸金庫装置等に用いられる格納棚を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る請求項1記載の格納棚は、貴重品収納箱を載置支持面上に格納可能な複数の格納部を有しており、各々に複数の開口部が所定高さ間隔で設けられる複数の支柱と、底面部及び前記底面部に一体的に突出形成された一対の突出部を有する全面載置材とを備え、前記一対の突出部は、前記複数の支柱のうち互いに隣接する一対の支柱に設けた前記開口部に対し挿入可能であり、第1及び第2の部分底面部並びに前記第1及び第2の底面部に一体的に突出形成された第1及び第2の部分突出部を有する第1及び第2の部分載置材をさらに備え、前記第1及び第2の部分突出部は、前記第1及び第2の部分載置材間において上面視左右対称な位置関係を有する一対の部分突出部として、前記複数の支柱のうち互いに隣接する一対の支柱に設けた前記開口部に対し挿入可能であり、前記第1及び第2の部分突出部はそれぞれ、その突出方向に垂直な方向に所定の段差を持たせた一方及び他方部分突出部を含む。
【0012】
請求項2記載の格納棚は、請求項1記載の格納棚であって、前記格納部は奥行き方向に第1の長さ、幅方向に第2の長さを有し、前記複数の支柱は前記幅方向に沿って所定間隔で配置され、前記複数の格納部の前記奥行き方向の終端位置を規定し、前記複数の開口部はそれぞれ前記奥行き方向に挿入可能であり、前記複数の支柱のうち互いに隣接する前記一対の支柱における同一高さの一対の前記開口部の間隔によって前記格納部の前記第2の長さが規定され、前記底面部は略矩形状の平面を含み、前記全面載置材は、前記一対の突出部の突出方向を前記奥行き方向に一致させて、前記一対の突出部が対応する前記一対の前記開口部内に挿入される形態で前記一対の支柱に取付られ、前記底面部が前記格納部の前記載置支持面として機能し、前記第1及び第2の部分底面部はそれぞれ縦長の平面を含み、前記第1及び第2の部分載置材は、前記第1及び第2の部分突出部の突出方向を前記奥行き方向に一致させて、前記第1及び第2の部分突出部が対応する同一高さの一対の前記開口部内に挿入される形態で前記一対の支柱部に取り付けられ、前記第1及び第2の底面部が間に空間を有する前記格納部の前記載置支持面として機能する。
【0013】
請求項3記載の格納棚は、請求項2記載の格納棚であって、前記第1の部分底面部の一方長辺端部に前記第1の部分底面部から立設して形成される第1の側面部をさらに有し、前記第1の側面部は前記第1の部分突出部を含み、前記第2の部分底面部の他方長辺端部に前記第2の部分底面部から立設して形成される第2の側面部をさらに有し、前記第2の側面部は前記第2の部分突出部を含み、前記一方部分突出部は前記側面部の第1の高さにおいて、前記側面部の形成長方向の延長線上に延びて形成され、前記他方部分突出部は前記側面部の前記第1の高さと異なる第2の高さにおいて、前記側面部から分岐して前記一方部分突出部との間に前記所定の段差を形成するために折り曲げられた屈曲部と前記屈曲部から前記側面部の形成長方向にそって延びる延長部を有し、前記他方部分突出部の前記屈曲部の前記側面部からの折れ曲がり角度を90度を下回る角度で設定している。
【0014】
請求項4記載の格納棚は、請求項2記載の格納棚であって、前記第1の部分底面部の一方長辺端部に前記第1の部分底面部から立設して形成される第1の側面部をさらに有し、前記第1の側面部は前記第1の部分突出部を含み、前記第2の部分底面部の他方長辺端部に前記第2の部分底面部から立設して形成される第2の側面部をさらに有し、前記第2の側面部は前記第2の部分突出部を含み、前記一方部分突出部は前記側面部の第1の高さにおいて、前記側面部の形成長方向の延長線上に延びて形成され、前記他方部分突出部は前記側面部の前記第1の高さと異なる第2の高さにおいて、前記側面部から分岐して前記一方部分突出部との間に前記所定の段差を形成するために折り曲げられた屈曲部を有し、前記第1及び第2の部分載置材それぞれの前記底面部は、対応する前記開口部内への取り付け時に、前記支柱に当接することにより前記第1及び第2の部分突出部の前記奥行き方向への進行を阻止する底面ストッパー部を有し、前記底面ストッパー部は、前記第1及び第2の部分突出部それぞれの前記他方部分突出部の前記延長部による前記開口部の貫通を阻止する位置に設けられている。
【0015】
請求項5記載の格納棚は、請求項2ないし請求項4のうち、いずれか1項に記載に記載の格納棚であって、前記全面載置材は前記底面部の前記奥行き方向側の端部に前記底面部から立設して形成されるストッパー面をさらに有し、前記第1の部分載置材は前記第1の部分底面部の前記奥行き方向側の短辺端部に前記第1の部分底面部から立設して形成される第1の部分ストッパー面をさらに有し、前記第2の部分載置材は前記第2の部分底面部の前記奥行き方向側の短辺端部に前記第2の部分底面部から立設して形成される第2の部分ストッパー面をさらに有する。
【0016】
請求項6記載の格納棚は、請求項2ないし請求項5のうち、いずれか1項に記載の格納棚であって、前記全面載置材は前記底面部における前記奥行き方向と反対方向側の先端部分に段差部を有し、前記第1の部分載置材は前記第1の部分底面部における前記奥行き方向と反対方向側の短辺先端部分に第1の部分段差部を有し、前記第2の部分載置材は前記第2の部分底面部における前記奥行き方向と反対方向側の短辺先端部分に第2の部分段差部を有する。
【発明の効果】
【0017】
この発明における請求項1記載の格納棚は、共通の複数の支柱部に対する取付は、一対の支柱部に設けられた開口部への全面載置材の一対の突出部の挿入、あるいは一対の支柱部に設けられた開口部への第1及び第2の部分載置材の第1及び第2の部分突出部の挿入によって行っている。このため、複数の支柱部に対する全面載置材並びに第1及び第2の部分載置材の取付にネジ止め等を行う必要がないため作業性良く複数の支柱部に対する取付を行うことができる効果を奏する。
【0018】
加えて、この発明における請求項1記載の格納棚は、共通の複数の支柱部に対し、互いに異なる種類の全面載置材と第1及び第2の部分載置材とを混在して取り付けることができる。
【0019】
すなわち、全面載置材においては、複数の支柱に設けられる複数の開口部にそれぞれ幅方向に所定の寸法余裕を持たせることにより、スムーズに一対の支柱部に取り付けることができる。一方、第1及び第2の部分載置材の第1及び第2の突出部は所定の段差を持たせた一方及び他方部分突出部を含むため、上記所定の寸法余裕によって生じる取付時のガタツキを所定の段差を持たせた一方及び他方部分突出部によって吸収することができる。したがって、第1及び第2の部分載置材においても安定性良く一対の支柱部に取り付けることができる。
【0020】
その結果、複数の支柱部に対し、部分的に全面載置材を取り付けることにより格納棚全体の強度を高めながら、部分的に第1及び第2の部分載置材を取り付けることにより格納棚全体の低コスト化を図ることができる効果を奏する。
【0021】
さらに、複数の支柱部にはそれぞれ複数の開口部が所定高さ間隔で設けられるため、全面載置材並びに第1及び第2の部分載置材の高さ方向の取付位置を自由に設定可能であり、組立後の全面載置材並びに第1及び第2の部分載置材の取付位置変更も比較的簡単に行うことができる。
【0022】
請求項2記載の本願発明において、格納部の奥行き方向の第1の長さが幅方向の第2の長さより長い形状特性を有しても、作業性良く複数の支柱部に対する取付を行うことができる効果を奏する。
【0023】
請求項3記載の本願発明においては、他方部分突出部の屈曲部の側面部からの折れ曲がり角度を90度を下回る角度で設けているため、第1及び第2の部分載置材の取付時に他方部分突出部が支柱部の開口部を貫通させた場合も、比較的スムーズに後退させることができるため、第1及び第2の部分載置材の取付作業の向上を図ることができる。
【0024】
請求項3記載の本願発明において、底面ストッパー部は、第1及び第2の部分突出部それぞれの他方部分突出部の延長部による開口部の貫通を阻止する位置に設けられている。したがって、第1及び第2の部分載置材の取付時に第1及び第2の部分突出部における他方部分突出部の延長部が開口部を貫通することが確実に回避されるため、第1及び第2の部分載置材の取付作業の向上を図ることができる。
【0025】
請求項4記載の本願発明において、奥行き方向に貴重品収納箱を移動させて底面部上に収納する際、ストッパー面に貴重品収納箱が当接することにより、貴重品収納箱の奥行き方向の余分な進行を阻止して位置精度よく貴重品収納箱を底面部上に載置することができる。
【0026】
同様に、奥行き方向に貴重品収納箱を移動させて第1及び第2の部分底面部上に収納する際、第1及び第2のストッパー面に貴重品収納箱が当接することにより、貴重品収納箱の奥行き方向の余分な進行を阻止して位置精度よく貴重品収納箱を底面部上に載置することができる。
【0027】
請求項5記載の本願発明において、貴重品収納箱を底面部上に載置された状態時に、地震等の外的要因で貴重品収納箱が手前方向に移動しようとする際、段差部に貴重品収納箱が当接することにより、貴重品収納箱の手前方向の進行を阻止して貴重品収納箱の手前方向からの落下を確実に防止することができる。
【0028】
同様に、貴重品収納箱が底面部上に載置された状態時に、地震等の外的要因で貴重品収納箱が手前方向に移動しようとする際、第1及び第2の部分段差部に貴重品収納箱が当接することにより、貴重品収納箱の手前方向の進行を阻止して貴重品収納箱の手前方向からの落下を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本実施の形態の貸金庫用格納棚を有する自動貸金庫装置を示す概略斜視図である。
【図2】自動貸金庫装置を示す概略側面図である。
【図3】自動貸金庫装置を示す概略平面図である。
【図4】本実施の形態の貸金庫用格納棚の構成を模式的に示す説明図である。
【図5】本実施の形態の格納棚におけるフルシェルフの支柱部への取付構造の詳細を示す平面図である。
【図6】フルシェルフの支柱部への取付構造の詳細を示す裏面及び側面図である。
【図7】図5の着目部位の詳細を示す説明図である。
【図8】本実施の形態の格納棚におけるハーフシェルフ対の支柱部への取付構造の詳細を示す平面図である。
【図9】ハーフシェルフ対の支柱部への取付構造の詳細を示す裏面及び側面図である。
【図10】図8の着目部位の詳細を示す説明図である。
【図11】ハーフシェルフ構造の問題点を示す説明図である。
【図12】ハーフシェルフ構造の第1の改良例を示す説明図である。
【図13】ハーフシェルフ構造の第2の改良例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
<実施の形態>
(自動貸金庫装置)
まず、この発明の実施の形態に係る貸金庫用格納棚(格納棚12)を用いた自動貸金庫装置及び金庫ボックスの搬送方法について説明する。
【0031】
まず、自動貸金庫装置の全体構成について説明する。図1は自動貸金庫装置10を示す概略斜視図であり、図2は同貸金庫装置10を示す概略側面図であり、図3は同貸金庫装置10を示す概略平面図である。
【0032】
この自動貸金庫装置10は、貸金庫用格納棚となる一対の格納棚12と、ブース台20と、ブース側搬送機構部30と、棚側搬送機構部40と、移載ユニット60とを備えている。一対の格納棚12、棚側搬送機構部40及び昇降機構部50は金庫室18内に存在し、ブース台20及びブース側搬送機構部30は利用ブース28内に存在する。
【0033】
この自動貸金庫装置10では、上記一対の格納棚12に格納された金庫ボックス90が、移載ユニット60及び棚側搬送機構部40、さらに、ブース側搬送機構部30を介してブース台20に搬送される。これにより、利用者は、当該ブース台20において金庫ボックス90に対する物品(通常は、貴重品)等の出し入れを行う。また、利用者による金庫ボックス90の利用終了後、ブース台20に位置する金庫ボックス90が、ブース側搬送機構部30、さらに棚側搬送機構部40及び移載ユニット60を介して一対の格納棚12に格納される。
【0034】
格納棚12は、金庫ボックス90を格納可能な格納スペースを有する格納部13を複数有している。ここでは、格納棚12は、水平方向に適宜間隔を有して立設された複数の支柱部14に、複数の棚板として用いられる載置材(後に詳述するフルシェルフ1あるいはハーフシェルフ81)が略水平面に沿った姿勢で鉛直方向に間隔をあけて多段に取り付けられた構成とされている。これにより、主として支柱部14及び載置材によって画される略直方体空間が、金庫ボックス90を格納可能な格納部13として、縦横に並ぶようにして複数構成されている。すなわち、格納部13は奥行き方向に第1の長さ、格納棚12の長手方向である幅方向に第2の長さを有する。
【0035】
一対の格納棚12は、その長手方向(幅方向)を一方向に揃えた姿勢で、所定の間隔を有して対向配置されている。換言すれば、一対の格納棚12は、所定の間隔を有して並列状に配設されている。一対の格納棚12間の通路には、棚側搬送機構部40及び移載ユニット60を配設可能な幅の隙間が形成されている。また、一対の格納棚12間の通路における所定の間隔は金庫利用者が通行可能な間隔でもある。
【0036】
また、金庫室18に隣接して利用ブース28が設けられており、この利用ブース28内にブース台20が設けられている。ここで、利用ブース28は、通常、立入りを管理された管理エリアであり、より具体的には、周囲がブース壁によって囲まれると共に施錠可能な扉29を通じて入退室可能なエリアである。この利用ブース28と金庫室18との間も、外壁部25による仕切壁部分によって仕切られている。
【0037】
ブース台20は、上部に天板22を有する略筺状に形成されている。天板22には、略方形状の天板開口23が形成されており、ブース台20内部の金庫ボックス90が、当該天板開口23を通じて天板22に突出するように配設される。このように、ブース台20の天板22に突出するように金庫ボックス90が配設されることで、金庫の利用者は金庫ボックス90に対して物品の出し入れを行えるようになる。なお、上記天板開口23は、その内部に金庫ボックス90が配設されていない状態では、開閉自在な蓋によって塞がれていることが好ましい。
【0038】
また、ブース台20の内部空間は、外壁部25の上記仕切壁部分を貫通して金庫室18内に連通しており、金庫室18内の金庫ボックス90はその連通部分を経由してブース台20内に搬送される。
【0039】
また、移載ユニット60は、一対の格納棚12の双方に対して金庫ボックス90を移載可能に構成されている。そして、移載ユニット60が各格納棚12のいずれかの格納部13と対向する位置に配設された状態で、当該対向する格納部13の載置支持面上に載置されて格納された金庫ボックス90を自己に取込むように移載して載置状に支持し、或は、自己に載置状に支持した金庫ボックス90を対向する格納部13に送込むように移載して当該格納部13に載置支持面上に載置して格納する。
【0040】
棚側搬送機構部40は、上記移載ユニット60を、一対の格納棚12の任意の格納部13に対向させる位置と、ブース側搬送機構部30に対向させる位置との間で移動させるように構成されている。
【0041】
より具体的には、棚側搬送機構部40は、走行機構部42と、昇降機構部50とを備えている。
【0042】
走行機構部42は、一対の格納棚12間の通路の延在方向に沿って、当該一対の格納棚12の各格納部13に対向する位置とブース側搬送機構部30に対向する位置との間で往復移動可能に構成されている。このような走行機構部42としては、モータ等の回転駆動によって車輪を回転させることで走行する機構等、周知構造を含む種々の移動機構を採用することができる。
【0043】
昇降機構部50は、移載ユニット60を、格納棚12の最下段の格納部13と最上段の格納部13との間で昇降移動させ、当該移載ユニット60を、各段の格納部13及びブース側搬送機構部30に対向する各位置に昇降移動させるように構成されている。このような昇降機構部50としては、例えば、移載ユニット60を一対の支柱52によって昇降移動可能に支持し、一方の支柱52の上下端部に設けられた一対の歯車に環状ベルト(環状チェーン等)を巻掛け、移載ユニット60を一対の歯車体間で環状ベルトに連結し、一方の歯車体をモータ等の駆動部で回転させることで、環状ベルトを回転させて、移載ユニット60を昇降移動させる構成を採用することができる。昇降機構部50としては、上記の他、リニアモータを用いた構成であってもよいし、つり合いおもりを用いたトラクション式の機構において滑車部分をモータで駆動して移載ユニット60を昇降させる構成であってもよい。
【0044】
ブース側搬送機構部30は、上記棚側搬送機構部40との間で金庫ボックス90を移載可能に構成されると共に、金庫ボックス90をブース台20に対して搬出入可能に構成されている。より具体的には、ブース側搬送機構部30は、ブース側水平移動部32と、ブース側昇降移動部36とを有している。ブース側水平移動部32は、一方の格納部13の一側部とブース台20内のブース側昇降移動部36との間に配設されている。ブース側水平移動部32は、一方の格納棚12の外側方位置で移載ユニット60との間で金庫ボックス90を移載可能に構成されると共に、一方の格納棚12の外側方位置とブース側昇降移動部36と隣接する位置との間で金庫ボックス90を往復移動させるように構成されている。このようなブース側水平移動部32としては、複数のローラが所定方向に沿って適宜間隔をあけて略並列姿勢で回転可能に支持されると共に、当該ローラがモータ等の駆動により搬送方向に沿って回転駆動されるようにしたコンベア等、周知の水平移動機構を含む種々構成を採用することができる。ブース側昇降移動部36は、ブース台20内部であって天板開口23の下方に設けられており、上記ブース側水平移動部32から金庫ボックス90が移載されると、当該金庫ボックス90を天板開口23から突出させるように上昇させると共に、天板開口23から突出する金庫ボックス90をブース側水平移動部32に移載可能な位置に下降させるように構成されている。このようなブース側昇降移動部36としては、上記昇降機構部50と同様に、モータと環状ベルト等を利用した構成、リニアモータを用いた構成等、周知技術を含む種々の昇降機構を採用することができる。
【0045】
なお、ブース側水平移動部32とブース側昇降移動部36と間における金庫ボックス90の移載は、別途、モータ等の駆動により金庫ボックス90を押圧移動させるプッシャー機構を設け、当該プッシャー機構の駆動によって行ってもよいし、或は、ブース側昇降移動部36にブース側水平移動部32と同様のコンベアを設け、当該コンベアとブース側水平移動部32との協動的な搬送動作により行われるものであってもよい。ここでは、後者の例で説明する。
【0046】
この自動貸金庫装置では、ブース側搬送機構部30及び棚側搬送機構部40によって、移載ユニット60を各格納部13に対向する位置とブース台20に対して金庫ボックス90を搬出入可能な位置との間で移動させる搬送機構部が構成されている。
【0047】
もっとも、ブース側昇降移動部36を省略し、ブース側水平移動部32による金庫ボックス90の移動動作によって金庫ボックス90が天板開口23の下方位置に配設され、当該位置で利用者が金庫ボックス90を利用可能な構成であってもよい。また、ブース側水平移動部32が省略され、棚側搬送機構部40とブース側昇降移動部36との間で直接的に金庫ボックス90が移載される構成であってもよい。また、ブース側搬送機構部30が省略され、棚側搬送機構部40によって直接的にブース台20に対して金庫ボックス90が搬出入される構成であってもよい。
【0048】
また、この自動貸金庫装置10は、制御ユニット96と入力部98とを備えている。入力部98は、キーボード、タッチパネル等、本自動貸金庫装置10に対する諸指示を受付け可能に構成されており、受付けた諸指示を制御ユニット96に入力可能なように当該制御ユニット96に接続されている。入力部98は、利用ブース28内に設けられていてもよいし、別箇所に設けられていてもよい。制御ユニット96は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的なマイクロコンピュータによって構成されており、上記ブース側搬送機構部30と棚側搬送機構部40と移載ユニット60とのそれぞれに対して諸動作指令を付与可能に接続されている。そして、この制御ユニット96は、予め格納されたソフトウエアプログラム及び入力部98を通じて入力された諸指示に従って、次述するように、本自動貸金庫装置10の全体動作を制御する。
【0049】
この自動貸金庫装置10による金庫ボックス90の出し入れ動作について説明する。
【0050】
まず、一対の格納棚12の各格納部13にそれぞれの支持載置面上に金庫ボックス90が格納されている。なお、金庫ボックス90を各格納棚12に格納するに際して、各格納部13の位置と金庫ボックス90の特定情報とを対応づけた格納位置情報が作成され、当該格納位置情報が制御ユニット96の記憶部又は当該制御ユニット96からアクセス可能な記憶部に記憶されている。
【0051】
この状態で、入力部98に対して所定の金庫ボックス90の特定情報及び当該金庫ボックス90を利用したい旨の指示を入力する。入力部98に対する入力は、本自動貸金庫装置10の利用者が行ってもよいし、別途存在する係員等が行ってもよい。すると、制御ユニット96は、格納位置情報を参照して特定された金庫ボックス90が存在する格納部13の位置を特定し、当該特定された格納部13に対向する位置に移載ユニット60を移動させるように、棚側搬送機構部40に動作指令を与える。これにより、移載ユニット60は当該特定された格納部13に対向する位置に移動する。この状態で、制御ユニット96から移載ユニット60に金庫ボックス90の取込み指令が与えられ、移載ユニット60は特定された格納部13から金庫ボックス90を取込むようにして移載動作を行う(図3の矢符P1参照)。
【0052】
上記動作が終了すると、制御ユニット96は、移載ユニット60をブース側水平移動部32と対向する位置に移動させるように、棚側搬送機構部40に動作指令を与える。これにより、移載ユニット60は、一方の格納棚12の外側方位置で、ブース側水平移動部32と対向する位置に配設される(図3の矢符P2参照)。この状態で、制御ユニット96から移載ユニット60に金庫ボックス90の送出し指令が与えられ、移載ユニット60は、自己に載置された金庫ボックス90をブース側水平移動部32に送込むようにして移載動作を行う(図3の矢符P3参照)。
【0053】
上記移載動作が完了すると、制御ユニット96からブース側水平移動部32及びブース側昇降移動部36に金庫ボックス90をブース台20側へ搬送する指令が与えられ、ブース側水平移動部32及びブース側昇降移動部36は金庫ボックス90を搬送してブース側昇降移動部36に送込む(図2及び図3の矢符P4参照)。金庫ボックス90がブース側昇降移動部36に移載されると、制御ユニット96からブース側昇降移動部36に金庫ボックス90を上昇させる旨の指令が与えられ、ブース側昇降移動部36は金庫ボックス90を上昇させる(図2の矢符P5参照)。これにより、金庫ボックス90は略方形の天板開口23から突出するようにしてブース台20に配設される。そして、利用者は、当該金庫ボックス90を、自己に貸与された鍵等を用いて解錠し、蓋を開いて利用することができる。
【0054】
金庫ボックス90を格納部13に格納する場合には、上記とは逆の動作が行われる。
【0055】
すなわち、利用者が金庫ボックス90の利用終了後、蓋を閉じて施錠した後、入力部98に対して金庫ボックス90を格納する旨の指示を入力する。入力部98に対する入力は、本自動貸金庫装置10の利用者が行ってもよいし、別途存在する係員等が行ってもよい。
【0056】
格納指示入力後、制御ユニット96による制御下、ブース側昇降移動部36が金庫ボックス90を下降移動させ、その後、ブース側昇降移動部36及びブース側水平移動部32は金庫ボックス90をブース側昇降移動部36から一方の格納棚12の外側方位置に搬送する。
【0057】
この後、制御ユニット96による制御下、棚側搬送機構部40は、移載ユニット60をブース側水平移動部32と対向する位置に移動させ、続いて、移載ユニット60はブース側水平移動部32上の金庫ボックス90を取込むように移載する。続いて、棚側搬送機構部40は、移載ユニット60を、金庫ボックス90を格納すべき格納部13と対向する位置に移動させる。金庫ボックス90を格納すべき格納部13の位置は、取出し前に格納されていた位置であってもよいし、他の空き位置であってもよい。後者の場合、格納位置情報を当該格納位置に合わせて更新するとよい。そして、移載ユニット60は、金庫ボックス90を格納すべき格納部13と対向する位置に移動した状態で、自己に載置された金庫ボックス90を当該格納部13に送込むようにして移載する。これにより、金庫ボックス90が格納部13の載置支持面上に配置されて格納され、動作を終了する。
【0058】
(格納棚12の概略構成)
図4は格納棚12の概略構成を模式的に示す説明図である。以下、本明細書中において、図3の格納棚12,12間の通路に位置する作業者を基準として、支柱部14側に向かう方向を奥行き方向(図4の符号DB参照)と呼び、その反対に支柱部14から通路側に向かう方向を手前方向(図4の符号DF参照)と呼ぶ。また、複数の支柱部14が配置される方向を幅方向(図4の符号DW参照)と呼ぶ。
【0059】
図4に示すように、水平方向(格納棚12の幅方向DW)に沿って水平間隔w14(所定間隔)で配置された複数の支柱部14のうち、一対の支柱部14,14間にフルシェルフ1(全面載置材)あるいはハーフシェルフ対80及び81(第1及び第2の部分載置材)が選択的に取り付けられる。これらの複数の支柱部14によって複数の格納部13(図2,図3参照)の奥行き方向DBの終端位置が規定されることになる。
【0060】
フルシェルフ1並びにハーフシェルフ対80及び81はそれぞれ奥行き方向DBに後部突出部3r並びに後部突出部83r(共に図4では図示せず)を有している。したがって、支柱部14に所定の高さ間隔で設けられた複数の支柱開口部15(図4では図示せず)のうち対応する支柱開口部15に後部突出部3rあるいは後部突出部83rを挿入することにより、フルシェルフ1あるいはハーフシェルフ対80及び81の一対の支柱部14,14への奥行き方向DBの取付が行われる。この取付については後に詳述する。
【0061】
(フルシェルフ1及び支柱部14の構造)
図5〜図7は本実施の形態の格納棚12におけるフルシェルフ1の支柱部14への取付構造の詳細を示す説明図である。図5は上面を示す説明図であり、図6は裏面(a)及び側面(b)をそれぞれ示す説明図であり、図7は図5の着目部位V1の上面(a) 、裏面(b) 及び側面(c) の詳細をそれぞれ示す説明図である。
【0062】
これらの図に示すように、フルシェルフ1(1A,1B)は、取付時に奥行き方向P11(図4の奥行き方向DB)と一致する方向を長手方向とする略矩形状の平面を有する底面部2と、底面部2の両端部に底面部2から立設して設けられる一対の側面部3,3とから構成される。底面部2は前面側(図5の右側、図6(b) の右側)に両端部分が延長して形成された前面延長部2fを有し、奥行き側(図5の左側、図6(b) の左側)に両端部が延長して形成された後部延長部2bを有する。
【0063】
そして、前部段差部2fの先端部に高さ方向に段差を持たせた前部段差部2dが設けられ、後部延長部2bの先端部の一部に後部延長部2bから立設したストッパー面4が設けられる。
【0064】
一対の側面部3,3は前面側が少し開放するように幅方向外側に傾きが設けられる前部ガイド部3g,3gを有してしており、図6に示すように、奥行き側に一対の後部突出部3r,3rを有している。すなわち、後部突出部3rは底面部2に連結して形成されている。
【0065】
一方、図6(a) に示すように、各支柱部14には所定の高さである垂直間隔h14毎に矩形状の支柱開口部15が設けられている。そして、互いに隣接する一対の支柱部14,14における同一高さの一対の支柱開口部15,15間の水平間隔w14によって格納部13の幅方向の長さ(第2の長さ)が規定される。なお、垂直間隔h14及び水平間隔w14は支柱開口部15,15の垂直方向及び水平方向の中心間距離として示している。
【0066】
図5に示すように、支柱部14は側面板16とネジ75によりネジ止めされることにより、略水平間隔w14毎に奥行き方向に延びる側面板16が設けられ、さらに、支柱部14は背面補助材26とネジ76(一部ネジ75)によってネジ止めされることにより背面の強度が補強されている。なお、側面板16は、支柱部14と重複する部分において、後述する後部突出部3rの支柱開口部15への挿入を妨害しないように、開口部17が設けられている。
【0067】
なお、支柱開口部15の垂直方向の高さが後部突出部3rが挿入可能なように後部突出部3rの形成高さを少し上回る程度に設定され、支柱開口部15の水平方向の幅は、一対の後部突出部3r,3rを挿入する際、スムーズに挿入可能にすべく若干の寸法余裕を待たせている。さらに、図5〜図7で示した支柱開口部15は、図5のフルシェルフ1Aとフルシェルフ1Bとの関係のように、互いに隣接するフルシェルフ1,1間で共用可能に形成されている。
【0068】
(フルシェルフ1の支柱部14への取付)
フルシェルフ1は、底面部2の長手方向を奥行き方向P11に一致させて、一対の後部突出部3r,3rが対応する一対の支柱開口部15,15に挿入される形態で一対の支柱部14,14に取付けることができる。
【0069】
以下、図5〜図7を参照してフルシェルフ1(1A,1B)の一対の支柱部14,14への取付方法を説明する。
【0070】
まず、フルシェルフ1の一対の後部突出部3r,3rに関し、一対の支柱部14,14における同一高さの一対の支柱開口部15,15を取付対象として決定する。
【0071】
そして、フルシェルフ1の底面部2を水平にして、底面部2の長手方向、すなわち、一対の後部突出部3r,3rの突出方向と奥行き方向P11とを一致させ、フルシェルフ1の一対の後部突出部3r,3rを取付対象の一対の支柱開口部15,15に奥行き方向P11に沿って挿入することにより、フルシェルフ1の一対の支柱部14,14への基本的な取付を行うことができる。
【0072】
その結果、フルシェルフ1の底面部2が金庫ボックス90の載置支持面として機能する。すなわち、図5に示すように、金庫ボックス90の大部分をフルシェルフ1の底面部2上に載置することができる。なお、91は金庫ボックス90の鍵である。
【0073】
上述したように、支柱開口部15は水平方向に余裕を持たせている、すなわち、一対の支柱開口部15,15間の最大水平距離がフルシェルフ1の一対の後部突出部3r,3r間の水平距離より長く設定されているため、比較的スムーズに一対の後部突出部3r,3rを取付対象の一対の支柱開口部15,15内に挿入することができる。
【0074】
また、図5に示すように、一対の支柱部14,14の一対の支柱開口部15,15への挿入は、一対の側面部3,3を対応する一対の側面板16,16に沿って行うことにより、幅方向の位置精度もほぼ正確に行える。
【0075】
そして、図6の(a) に示すように、一対の支柱開口部15,15の最内端部から少し外側の位置に一対の後部突出部3r,3rが挿入されることにより、最終的にフルシェルフ1を一対の支柱部14,14に精度良く取り付けることができる。
【0076】
この際、図6(b)及び図7(c) に示すように、後部突出部3rを支柱部14から突出させることにより、一対の支柱開口部15,15内に挿入された一対の後部突出部3r,3rによってフルシェルフ1を支持することができる。
【0077】
さらに、図5及び図6(b) に示すように、前面延長部2fの近傍の側面部3と側面板16とをネジ77によってネジ止めすることにより、フルシェルフ1を支柱部14及び支柱部14に連結する側面板16に安定性良く取り付けることができる。
【0078】
なお、ストッパー面4は、載置支持面となる底面部2上の奥行き方向P11に金庫ボックス90を送込む際、金庫ボックス90の奥行き方向P11への進入を阻止するストッパーとして機能する。
【0079】
また、図7の(b) に示すように、支柱開口部15は隣接するフルシェルフ1,1間で共有するように設けているため、支柱開口部15の一方側(図7(b) の右側)の開口部分がフルシェルフ1Aの一の後部突出部3rの挿入用に用いられ、他方側(図7(b) の左側)の開口部分がフルシェルフ1Bの一の後部突出部3rの挿入用に用いられる。
【0080】
(ハーフシェルフ対80及び81の構造)
図8〜図10は本実施の形態の格納棚12におけるハーフシェルフ対80及び81の支柱部14への取付構造の詳細を示す説明図である。図8は上面を示す説明図であり、図9は裏面(a)及び側面(b)をそれぞれ示す説明図であり、図10は図8の着目部位V2の上面(a) 、裏面(b) 及び側面(c) の詳細をそれぞれ示す説明図である。
【0081】
これらの図に示すように、第1の部分載置材であるハーフシェルフ80(図8ではハーフシェルフ80A及び80B)は取付時に奥行き方向P11に縦長の平面を有する底面部82(第1の部分底面部)と、底面部82の一方長辺端部(図8では上側の端部)に底面部82から立設して設けられる側面部83(第1の部分側面部)とから構成される。
【0082】
一方、第2の部分載置材であるハーフシェルフ81(図8ではハーフシェルフ81A及び81B)は取付時に奥行き方向P11に縦長の平面を有する底面部82(第2の部分底面部)と、底面部82の他方長辺端部(図8では下側の端部)に底面部82から立設して設けられる側面部83(第2の部分側面部)とから構成される。
【0083】
ハーフシェルフ対80及び81それぞれの底面部82は前面側(図8,図9(b) の左側)の先端部(短辺端部)に前部段差部82dが設けられ、奥行き側の先端部(短辺端部)に底面部2から立設したストッパー面84が設けられる。
【0084】
ハーフシェルフ80及び81それぞれの側面部83は前面側が少し開放するように幅方向外側に傾きを持つ前部ガイド部83gを有しており、奥行き側に後部突出部83r(83r1,83r2)を有している。ハーフシェルフ80及び81の後部突出部83rが第1及び第2の部分突出部となる。ハーフシェルフ対80及び81間において、底面部82及び側面部83(前部ガイド部83g及び後部突出部83rを含む)は上面視左右対称な対をなす位置関係を有する。
【0085】
なお、格納棚12における支柱部14、側面板16及び背面補助材26からなる構造は、図5〜図7で示したフルシェルフ1に対応する構造と同じであるため、説明は省略する。
【0086】
ハーフシェルフ対80及び81それぞれの後部突出部83rの形成高さは、フルシェルフ1の後部突出部3rの形成高さと同程度に設定される。したがって、支柱開口部15の垂直方向の高さは後部突出部83rが挿入可能なように後部突出部83r(後部下側突出部83r1+後部上側突出部83r2)の高さを少し上回る程度に設定されることになる。さらに、支柱開口部15は、図8のハーフシェルフ81Aとハーフシェルフ対80B及び81Bとの関係のように、互いに隣接するハーフシェルフ対80及び81間で共用可能に形成されている。
【0087】
図10(a) 〜(c) に示すように、後部突出部83rは側面部83の高さ部分h11(第1の高さ)及び高さ部分h12(第2の高さ)と形成される後部下側突出部83r1及び後部上側突出部83r2(一方部分突出部及び他方部分突出部)から構成される。
【0088】
後部下側突出部83r1は、側面部83の形成長方向の延長線上に延びて形成される。一方、後部上側突出部83r2は側面部83から分岐して後部下側突出部83r1との間に所定の段差が形成するために折り曲げられた屈曲部83xと屈曲部から側面部83の形成長方向にそって延びる延長部を有する。
【0089】
すなわち、図10(a) を参照して、ハーフシェルフ80(80B)においては、後部上側突出部83r2の屈曲部83xは図中下側に向けて折り曲げられ、後部下側突出部83r1との間に幅方向の段差が形成され、ハーフシェルフ81(81A)においては、後部上側突出部83r2の屈曲部83xは図中上側に向けて折り曲げられ、後部下側突出部83r1との間に幅方向の段差が形成される。
【0090】
このように、ハーフシェルフ80において、後部突出部83r(第1の部分突出部)は側面部83の形成長方向(第1の方向)に突出形成され、後部下側突出部83r1,後部上側突出部83r2間で上記第1の方向に垂直な第3の方向に所定の段差を有する。同様に、ハーフシェルフ81において、後部突出部83r(第2の部分突出部)は側面部83の形成長方向(第2の方向)に突出形成され、後部下側突出部83r1,後部上側突出部83r2間で上記第2の方向に垂直な第4の方向に所定の段差を有する。
【0091】
(ハーフシェルフ対80及び81の支柱部14への取付)
ハーフシェルフ対80及び81は、それぞれの底面部の長手方向を奥行き方向P11に一致させて、それぞれの後部突出部83r及び83rを対応する一対の支柱開口部15,15にそれぞれ挿入される形態で一対の支柱部14及び14に取付けることができる。すなわち、ハーフシェルフ対80及び81の後部突出部83rである第1及び第2の部分突出部は一対の部分突出部として一対の支柱開口部15,15に対し挿入可能である。
【0092】
以下、図8〜図10を参照してハーフシェルフ対80及び81(80A,81A及び80B,81B)の一対の支柱部14,14への取付方法を説明する。
【0093】
まず、ハーフシェルフ対80及び81の一対の後部突出部83r,83rに関し、一対の支柱部14,14における同一高さの一対の支柱開口部15,15を取付対象として決定する。
【0094】
そして、ハーフシェルフ80の底面部82を水平にして、底面部82の長手方向、すなわち、後部突出部3rの突出方向と奥行き方向P11とを一致させ、ハーフシェルフ80の後部突出部83rを取付対象の一対の支柱開口部15,15の一方に奥行き方向P11に沿って挿入する。
【0095】
同様にして、ハーフシェルフ81の底面部82を水平にして、底面部82の奥行き方向P11に向けて、ハーフシェルフ81の後部突出部83rを取付対象の一対の支柱開口部15,15の他方に挿入する。
【0096】
その結果、ハーフシェルフ対80及び81の一対の支柱部14,14への基本的な取付を行うことができる。したがって、ハーフシェルフ対80及び81それぞれの底面部82が間に空間を有する格納部13の載置支持面として機能する。すなわち、図8に示すように、金庫ボックス90の両端部のみがハーフシェルフ対80(80A,80B)及び81(81A,81B)の底面部82上に載置される。
【0097】
上述したように、支柱開口部15はフルシェルフ1の取付に対して水平方向に寸法余裕を持たせている。このため、ハーフシェルフ80(81)の取付に際し上記水平方向の寸法余裕によって取付時にガタツキが生じる可能性がある。
【0098】
そこで、ハーフシェルフ80(81)の後部突出部83rを、取付時に格納棚12の幅方向に一致する方向に段差を持たせた後部下側突出部83r1及び後部上側突出部83r2によって構成することにより、ハーフシェルフ80(81)の取付時に生ずるガタツキを最小限に抑えている。
【0099】
すなわち、図10(c) に示すように、後部上側突出部83r2を支柱開口部15の側面端部に当接するように、ハーフシェルフ80(81)を支柱開口部15内に挿入することより、幅方向へのガタツキを吸収させることができる。
【0100】
その結果、ハーフシェルフ対80及び81の一対の支柱部14,14への安定した取り付けを実現することができる。
【0101】
そして、図9の(a) に示すように、支柱開口部15の両側面端部に沿って一対の後部突出部83r,83rが挿入されることにより、最終的にハーフシェルフ対80及び81を一対の支柱部14,14に精度良く取り付けることができる。
【0102】
この際、図9(b)及び図10(c) に示すように、ハーフシェルフ81(80)の後部突出部83rを支柱部14から突出させることにより、支柱開口部15に挿入された後部突出部83rによってハーフシェルフ81(80)を支持することができる。
【0103】
さらに、図8及び図9(b) に示すように、側面部83の前面部分と側面板16とをネジ77によってネジ止めすることにより、ハーフシェルフ81(80)を支柱部14及び支柱部14に連結する側面板16に安定性良く取り付けることができる。
【0104】
なお、ストッパー面84は、載置支持面となるハーフシェルフ対80及び81それぞれの底面部82上の奥行き方向P11に向けて金庫ボックス90を送込む際、金庫ボックス90が奥行き方向P11の進入を阻止するストッパーとして機能する。
【0105】
また、図10の(b) に示すハーフシェルフ80Aとハーフシェルフ81Bとの関係のように、支柱開口部15は格納部13が隣接関係にあるハーフシェルフ80及び81間で共有するように設けている。すなわち、支柱開口部15の一方側(図10右側)の開口部分がハーフシェルフ対81Aの後部突出部83rの挿入用に用いられ、他方側(図10の左側)の開口部分がハーフシェルフ80Bの後部突出部83rの挿入用に用いられる。
【0106】
(効果)
以上説明したように、本実施の形態の貸金庫用格納棚となる格納棚12は、フルシェルフ1及びハーフシェルフ対80及び81間で共通の複数の支柱部14に対する奥行き方向P11側での取付は、一対の支柱部14,14の一対の支柱開口部15,15へのフルシェルフ1の一対の後部突出部3r,3rの挿入、あるいは一対の支柱開口部15,15へのハーフシェルフ対80及び81の後部突出部83r,83rの挿入によって行っている。このため、格納部13の奥行き方向の第1の長さが幅方向の第2の長さより長い形状特性を有しても、支柱部14への取付をネジ止め等により行う必要がないため、作業性良く支柱部14に対するフルシェルフ1あるいはハーフシェルフ対80及び81の取付を行うことができる効果を奏する。
【0107】
加えて、本実施の形態の貸金庫用格納棚である格納棚12は、上記共通の複数の支柱部14に対し、互いに異なる種類のフルシェルフ1とハーフシェルフ対80及び81とを混在して取り付けることができる。
【0108】
すなわち、フルシェルフ1においては、複数の支柱部14に設けられる複数の支柱開口部15にそれぞれ幅方向に所定の寸法余裕を持たせることにより、スムーズに一対の支柱部14,14に取り付けることができる。一方、ハーフシェルフ対80及び81それぞれの後部突出部83rは取付時に幅方向に一致する方向に所定の段差を持たせた後部下側突出部83r1及び後部上側突出部83r2含むため、上記所定の寸法余裕によって生じる取付時のガタツキを上記所定の段差を持たせた後部下側突出部83r1及び後部上側突出部83r2によって吸収することができる。したがって、ハーフシェルフ対80及び81においても安定性良く一対の支柱部14,14に取り付けることができる。
【0109】
その結果、複数の支柱部14に対し、部分的にフルシェルフ1を取り付けることにより格納棚12全体の強度を高めながら、部分的にハーフシェルフ対80及び81を取り付けることにより格納棚12全体の低コスト化を図ることができる効果を奏する。
【0110】
さらに、複数の支柱部14にはそれぞれ複数の支柱開口部15が所定高さ間隔で設けられるため、フルシェルフ1並びにハーフシェルフ対80及び81の高さ方向の取付位置を自由に設定可能であり、組立後のフルシェルフ1並びにハーフシェルフ対80及び81の取付位置変更も比較的簡単に行うことができる。
【0111】
さらに、支柱部14に取り付けられた後のフルシェルフ1のストッパー面4並びにハーフシェルフ対80及び81それぞれのストッパー面84は以下の効果を奏する。
【0112】
奥行き方向P11に金庫ボックス90を移動させて底面部2上に収納する際、ストッパー面4に金庫ボックス90が当接することにより、金庫ボックス90の奥行き方向P11の不要な進行を阻止して位置精度よく金庫ボックス90を底面部82上に載置することができる。
【0113】
同様にして、奥行き方向P11に金庫ボックス90を移動させて底面部82上に収納する際、ストッパー面84に金庫ボックス90が当接することにより、金庫ボックス90の奥行き方向P11の不要な進行を阻止して位置精度よく金庫ボックス90を底面部82上に載置することができる。
【0114】
また、支柱部14に取り付けられ後のフルシェルフ1の前部段差部2d並びにハーフシェルフ対80及び81それぞれの前部段差部82dは以下の効果を奏する。
【0115】
金庫ボックス90が底面部2上に載置された状態時に、地震等の外的要因で金庫ボックス90が奥行き方向P11と反対の手前方向に移動しようとする際、前部段差部2dに金庫ボックス90が当接することにより、金庫ボックス90の手前方向の進行を阻止して金庫ボックス90の手前方向からの落下を確実に防止することができる。
【0116】
同様にして、金庫ボックス90が底面部82上に載置された状態時に、地震等の外的原因で金庫ボックス90が奥行き方向P11と反対の手前方向に移動しようとする際、前部段差部82dに金庫ボックス90が当接することにより、金庫ボックス90の手前方向の進行を阻止して金庫ボックス90の手前方向からの落下を確実に防止することができる。
【0117】
(ハーフシェルフ81(80)の改良)
(問題点)
図11はハーフシェルフ81(80)構造の問題点を示す説明図である。同図(a) に示すように、奥行き方向P11に沿ってハーフシェルフ81を挿入し、最終的に底面ストッパー部82sが側面板16に当接し奥行き方向P11への進入が阻止されるまでに、支柱部14の支柱開口部15から延長部83yが完全に貫通してしまう可能性が存在する。なお、屈曲部83xは、側面部83から分岐して後部下側突出部83r1との間に段差が形成するために折り曲げられた部分を意味し、延長部83yは屈曲部83x側面部83の形成長方向にそって延びる部分を意味する。
【0118】
同図(a) のように延長部83yが支柱開口部15を貫通してしまった場合、同図(b) に示すように、反奥行き方向P12にハーフシェルフ81を戻す際、幅方向のズレによって、延長部83yの根元部分が支柱部14に当接すると、後部上側突出部83r2の支柱開口部15の通過が阻止されてしまう。その結果、ハーフシェルフ81の支柱部14への取付作業に支障が生じる懸念がある。
【0119】
(第1の改良)
図12はハーフシェルフ81(80)構造の第1の改良例を示す説明図である。同図(a) に示すように、屈曲部83xの側面部83から折れ曲がる屈曲角度を図11に示すように90度でなく、90度を下回る角度で緩やかに設定している。
【0120】
第1の改良例において、同図(a) に示すように、奥行き方向P11に沿ってハーフシェルフ81を挿入し、最終的に底面ストッパー部82sが側面板16に当接し奥行き方向P11への進入が阻止されるまでに、支柱部14の支柱開口部15から延長部83yが完全に貫通してしまう場合を想定する。
【0121】
この場合、同図(b) に示すように、反奥行き方向P12にハーフシェルフ81を戻す際、幅方向のズレによって、延長部83yの根元が支柱部14に当接しても、屈曲部83xの屈曲角度が90度を下回る緩やかな角度で設定されているため、後部上側突出部83r2の支柱開口部15の通過が阻止されにくくなる。その結果、ハーフシェルフ81の支柱部14への取付作業に生じる上記懸念を大幅に軽減することができる。
【0122】
このように、第1の改良例は、ハーフシェルフ81(80)の取付時に後部上側突出部83r2を支柱開口部15から過度に通過させた場合も、比較的スムーズに後退させることができるため、ハーフシェルフ対80及び81の取付作業の向上を図ることができる。
【0123】
(第2の改良)
図13はハーフシェルフ81(80)構造の第2の改良例を示す説明図である。同図 に示すように、第2の改良例は、側面部83の近傍にある底面部82である底面ストッパー部82sを奥行き方向P11に延長して形成し、最終的に底面ストッパー部82sが側面板16に当接し奥行き方向P11への進入が阻止された時、後部上側突出部83r2の延長部83yが支柱開口部15を完全に貫通しないように設定している。
【0124】
このように、ハーフシェルフ81の第2の改良例において、底面ストッパー部82sは、後部上側突出部83r2の延長部83yによる支柱開口部15の完全貫通を阻止する位置に設けられている。したがって、ハーフシェルフ対80及び81の取付時に後部上側突出部83r2の延長部83yが支柱部14の支柱開口部15を完全貫通することは確実に回避されるため、ハーフシェルフ対80及び81の取付作業の向上を図ることができる。
【0125】
(その他)
なお、本実施の形態では、隣接するフルシェルフ1,1間、隣接するハーフシェルフ80,81間で共用可能に支柱部14に支柱開口部15を設けたが、後部突出部3r(後部突出部83r)に対し1対1の関係になるような個別使用開口部を設けても良い。
【0126】
この場合、上記個別使用開口部における幅方向の長さは、後部突出部83rにおける後部下側突出部83r1と後部上側突出部83r2との間の所定の段差を少し上回る程度の長さが望ましい。
【0127】
また、本実施の形態では、自動貸金庫装置に用いられる貸金庫用格納棚を例に挙げて説明したが、金庫ボックスの内箱等の貴重品収納箱を自動で出し入れする自動搬送装置で用いられる格納棚であればこの発明を適用できるのは勿論である。
【符号の説明】
【0128】
1 フルシェルフ
2 底面部
3 側面部
3r 後部突出部
10 自動貸金庫装置
12 格納棚
13 格納部
14 支柱部
15 支柱開口部
80,81 ハーフシェルフ
82 底面部
82s 底面ストッパー部
83 側面部
83r 後部突出部
83r1 後部下側突出部
83r2 後部上側突出部
83x 屈曲部
83y 延長部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貴重品収納箱を載置支持面上に格納可能な複数の格納部を有する、格納棚であって、
各々に複数の開口部が所定高さ間隔で設けられる複数の支柱と、
底面部及び前記底面部に一体的に突出形成された一対の突出部を有する全面載置材とを備え、前記一対の突出部は、前記複数の支柱のうち互いに隣接する一対の支柱に設けた前記開口部に対し挿入可能であり、
第1及び第2の部分底面部並びに前記第1及び第2の底面部に一体的に突出形成された第1及び第2の部分突出部を有する第1及び第2の部分載置材をさらに備え、前記第1及び第2の部分突出部は、前記第1及び第2の部分載置材間において上面視左右対称な位置関係を有する一対の部分突出部として、前記複数の支柱のうち互いに隣接する一対の支柱に設けた前記開口部に対し挿入可能であり、
前記第1及び第2の部分突出部はそれぞれ、その突出方向に垂直な方向に所定の段差を持たせた一方及び他方部分突出部を含むことを特徴とする、
格納棚。
【請求項2】
請求項1記載の格納棚であって、
前記格納部は奥行き方向に第1の長さ、幅方向に第2の長さを有し、
前記複数の支柱は前記幅方向に沿って所定間隔で配置され、前記複数の格納部の前記奥行き方向の終端位置を規定し、前記複数の開口部はそれぞれ前記奥行き方向に挿入可能であり、前記複数の支柱のうち互いに隣接する前記一対の支柱における同一高さの一対の前記開口部の間隔によって前記格納部の前記第2の長さが規定され、
前記底面部は略矩形状の平面を含み、前記全面載置材は、前記一対の突出部の突出方向を前記奥行き方向に一致させて、前記一対の突出部が対応する前記一対の前記開口部内に挿入される形態で前記一対の支柱に取付られ、前記底面部が前記格納部の前記載置支持面として機能し、
前記第1及び第2の部分底面部はそれぞれ縦長の平面を含み、前記第1及び第2の部分載置材は、前記第1及び第2の部分突出部の突出方向を前記奥行き方向に一致させて、前記第1及び第2の部分突出部が対応する同一高さの一対の前記開口部内に挿入される形態で前記一対の支柱部に取り付けられ、前記第1及び第2の底面部が間に空間を有する前記格納部の前記載置支持面として機能する、
格納棚。
【請求項3】
請求項2記載の格納棚であって、
前記第1の部分底面部の一方長辺端部に前記第1の部分底面部から立設して形成される第1の側面部をさらに有し、前記第1の側面部は前記第1の部分突出部を含み、
前記第2の部分底面部の他方長辺端部に前記第2の部分底面部から立設して形成される第2の側面部をさらに有し、前記第2の側面部は前記第2の部分突出部を含み、
前記一方部分突出部は前記側面部の第1の高さにおいて、前記側面部の形成長方向の延長線上に延びて形成され、
前記他方部分突出部は前記側面部の前記第1の高さと異なる第2の高さにおいて、前記側面部から分岐して前記一方部分突出部との間に前記所定の段差を形成するために折り曲げられた屈曲部と前記屈曲部から前記側面部の形成長方向にそって延びる延長部を有し、
前記他方部分突出部の前記屈曲部の前記側面部からの折れ曲がり角度を90度を下回る角度で設定したことを特徴とする、
格納棚。
【請求項4】
請求項2記載の格納棚であって、
前記第1の部分底面部の一方長辺端部に前記第1の部分底面部から立設して形成される第1の側面部をさらに有し、前記第1の側面部は前記第1の部分突出部を含み、
前記第2の部分底面部の他方長辺端部に前記第2の部分底面部から立設して形成される第2の側面部をさらに有し、前記第2の側面部は前記第2の部分突出部を含み、
前記一方部分突出部は前記側面部の第1の高さにおいて、前記側面部の形成長方向の延長線上に延びて形成され、
前記他方部分突出部は前記側面部の前記第1の高さと異なる第2の高さにおいて、前記側面部から分岐して前記一方部分突出部との間に前記所定の段差を形成するために折り曲げられた屈曲部を有し、
前記第1及び第2の部分載置材それぞれの前記底面部は、対応する前記開口部内への取り付け時に、前記支柱に当接することにより前記第1及び第2の部分突出部の前記奥行き方向への進行を阻止する底面ストッパー部を有し、
前記底面ストッパー部は、前記第1及び第2の部分突出部それぞれの前記他方部分突出部の前記延長部による前記開口部の貫通を阻止する位置に設けられたことを特徴とする、
格納棚。
【請求項5】
請求項2ないし請求項4のうち、いずれか1項に記載に記載の格納棚であって、
前記全面載置材は前記底面部の前記奥行き方向側の端部に前記底面部から立設して形成されるストッパー面をさらに有し、
前記第1の部分載置材は前記第1の部分底面部の前記奥行き方向側の短辺端部に前記第1の部分底面部から立設して形成される第1の部分ストッパー面をさらに有し、
前記第2の部分載置材は前記第2の部分底面部の前記奥行き方向側の短辺端部に前記第2の部分底面部から立設して形成される第2の部分ストッパー面をさらに有する、
格納棚。
【請求項6】
請求項2ないし請求項5のうち、いずれか1項に記載の格納棚であって、
前記全面載置材は前記底面部における前記奥行き方向と反対方向側の先端部分に段差部を有し、
前記第1の部分載置材は前記第1の部分底面部における前記奥行き方向と反対方向側の短辺先端部分に第1の部分段差部を有し、
前記第2の部分載置材は前記第2の部分底面部における前記奥行き方向と反対方向側の短辺先端部分に第2の部分段差部を有する、
格納棚。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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