説明

桁の製作方法、及びこの製作方法にて製作された桁、並びにこの製作方法にて製作された桁を備えた構造物

【課題】罫書、仮付け、溶接等の一連の作業を繰り返す回数が少なくてすみ、かつ、高精度の桁を製作することが可能な桁の製作方法及びこの製作方法にて製作された桁並びにこの桁を備える構造物を提供する。
【解決手段】工場で組み立てられる鈑桁1は、複数枚のウェブ4と、所定の長さを有するフランジ3とから構成される。隣接するウェブ4同士は溶接せず、ウェブ4とフランジ3とは連続溶接を行い、鈑桁1を所定の長さに製作する。そして、鈑桁1をウェブ4の長さ毎に、隣接するウェブ4同士の境目にてフランジ3を切断し、分割する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、土木・建築構造物に使用される桁及びこの桁の製作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、橋梁、ビル等の構造物に用いられる鋼げたは、設置場所へ輸送可能な長さ及び重さとなるように予め分割した状態で工場にて製作される。例えば、図6及び図7に示すように、分割した状態の部材はウェブ4とフランジ3とから構成され、ウェブ4の両端には隣接する部材を接合するためのボルト孔が穿孔され、フランジ3の両端面には隣接する部材を接合するためのボルト孔が穿孔されたり(図6)、溶接開先が加工される(図7)。これらの部材は一つの構造物に対して同一形状のものが多数製作される。
【0003】
これらの部材の製作は、次のような手順で行われる。まず、フランジ3にウェブ4の取り付け位置を罫書き、ガス切断されたフランジ3の両端部にドリル等でボルト孔を穿孔する又は溶接開先を取る。次に、ウェブ4にボルト孔等の位置を罫書くとともに、ドリル等でボルト孔を穿孔する。そして、このフランジ3とウェブ4とをクレーン等で、例えば、H形に組み立てて、仮付けをした後にフランジ3とウェブ4とを上下反転させながら連続溶接して製作される。ボルト孔の穿孔は、フランジ3とウェブ4との組み立て前又は組み立て後のいずれでもよい。
【0004】
そして、これらの部材は、設置場所へ出荷される前に予め工場にて仮組みされ、複数部材の組み立て時の形状、寸法の測定、各部材間の接合状態の確認等の品質検査が行われる。しかし、工場にて仮組みして品質検査をする作業は、多くの人手を必要として時間と手間がかかり、製造コストが上昇するという問題点があった。
【0005】
そこで、例えば、特許文献1に、各部材の製作誤差を一定値以内に管理して、仮組みを省略する方法が開示されている。この方法は、各部材の寸法を測定して設計値と比較し、誤差が許容値に収まっていない場合は矯正又は製作をやり直し、誤差が許容値に収まっている場合は測定結果を用いて仮組み立てシミュレーションをコンピューター上で実行し、組み立て時の形状、寸法、各部材間の接合状態等の良否を確認するものである。
【特許文献1】特開平10−77609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、多数の部材を製作して設置場所にて組み立てる方法では、製作する部材の数だけ罫書、仮付け、溶接等の一連の作業を繰り返し行わなければならず、部材製作のためのハンドリング回数が極めて多くなるために、人手と時間がかかり生産効率が悪いという問題点があった。
【0007】
また、特許文献1に記載されている方法では、製作誤差等の製作情報の作成及び管理が必要となるために、罫書、仮付け、溶接等の各作業時における製作情報の入力、寸法確認等の手間が増えたという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、罫書、仮付け、溶接等の一連の作業を繰り返す回数が少なくてすみ、かつ、高精度の桁を製作することが可能な桁の製作方法及びこの製作方法にて製作された桁並びにこの桁を備える構造物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明の桁の製作方法は、フランジとウェブとから構成される桁の製作方法において、フランジと複数枚のウェブとを所定の形状に組み立てて、所定の長さの桁を製作する製作工程と、該桁を前記複数枚のウェブにそれぞれ対応する複数の部材に分割する分割工程とを備えることを特徴とする(第1の発明)。
【0010】
本発明による桁の製作方法によれば、フランジと複数枚のウェブとを所定の形状に組み立てて、所定の長さの桁を製作するために、罫書、仮付け、溶接等の一連の作業回数が少なくてすみ、製作の手間及び時間を大幅に削減することが可能となる。したがって、桁の製作工期を短縮することが可能となる。
また、所定の長さの桁を複数枚のウェブにそれぞれ対応するようにウェブの長さ毎にフランジを切断し、複数の部材に分割するために、設置場所へ容易に運搬することが可能となる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、前記製作工程では、隣接する前記ウェブ同士を溶接することなく、前記フランジと前記ウェブとを溶接することを特徴とする。
本発明による桁の製作方法によれば、工場でフランジとウェブとを組み立てる際はフランジとウェブとを溶接し、隣接するウェブ同士は溶接しないために、製作コストを低減することが可能となる。
【0012】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記分割工程では、隣接する前記ウェブ同士の境目にて分割を行い、前記フランジのみを切断することを特徴とする。
本発明による桁の製作方法によれば、溶接されていない隣接するウェブ同士の境目にて桁を分割することにより、フランジのみを切断すればよい。したがって、隣接するウェブ同士が溶接されている場合に比べて切断機械が小規模でよく、切断の手間も少ないために、切断のコストが低減されるとともに、工期を短縮することが可能となる。
【0013】
第4の発明は、第1の発明において、前記部材を前記桁の設置される設置場所に運搬する運搬工程と、該設置場所にて前記部材のフランジ同士を溶接又はフランジ添接板を介してボルトにて接合して、前記部材のフランジ同士を接合するフランジ接合工程とを更に備えることを特徴とする。
本発明による桁の製作方法によれば、切断して分割した部材のフランジ同士を溶接又はフランジ添接板を介してボルトにて接合することにより切断面の角度誤差、接合面のズレ等の誤差が生じない。したがって、設置場所にて組み立てる際に不具合が生じることがない。さらに、誤差等を修正するための作業が生じないために、組み立て時の形状が容易に得られ、短時間で容易にフランジ同士を接合することが可能となる。
【0014】
第5の発明は、第4の発明において、前記設置場所にて前記部材のウェブ同士を溶接又はウェブ添接板を介してボルトにて接合して、前記部材のウェブ同士を接合するウェブ接合工程を更に備えることを特徴とする。
本発明による桁の製作方法によれば、部材のウェブ同士を溶接又はウェブ添接板を介してボルトにて接合することにより切断面の角度誤差、接合面のズレ等の誤差が生じない。したがって、設置場所にて組み立てる際に不具合が生じることがない。さらに、誤差等を修正するための作業が生じないために、組み立て作業時の形状が容易に得られ、短時間で容易にウェブ同士を接合することが可能となる。
【0015】
第6の発明は、第1の発明において、前記製作工程の後に、前記桁の形状、寸法等の仕様を検査する検査工程を更に備え、前記検査の結果が良好の場合は、前記分割工程を実施し、前記検査の結果が不良の場合は、前記桁を矯正又は再製作し、再び前記検査工程を実施することを特徴とする。
本発明による桁の製作方法によれば、所定の長さの桁を製作した際に、組み立て時の形状、寸法等の品質検査を行うために、複数の部材を組み立てた場合に比べて、出荷前の仮組み及び品質検査立を省くことが可能である。また、品質検査では、切断前の1つの部材で精度管理ができ、設置現場での複数部材の再組み立て時には高い精度で所定の形状が得られる。
【0016】
第7の発明の桁は、フランジとウェブとから構成される桁であって、フランジと複数枚のウェブとを所定の形状に組み立てて製作された所定の長さの桁を、隣接する前記ウェブ同士の境目にて切断してなる複数の部材が、前記桁の設置場所で接合されて構成されていることを特徴とする。
【0017】
第8の発明は、第7の発明において、前記組み立てて製作された所定の長さの桁は、隣接する前記ウェブ同士は溶接されることなく、前記フランジと前記ウェブとが溶接されることを特徴とする。
【0018】
第9の発明の構造物は、フランジとウェブとから構成される桁を備える構造物であって、フランジと複数枚のウェブとを所定の形状に組み立てて製作された所定の長さの桁を、隣接する前記ウェブ同士の境目にて切断してなる複数の部材が、前記桁の設置場所で接合されて構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の桁の製作方法を用いることにより、少ない作業工数で高精度の桁を製作することが可能となる。また、この製作方法により製作された桁を用いることにより、現場組み立て時における部材の修正等の必要が無くなり、高い精度の形状が短時間で効率的に得られ、高精度の桁を現場に設置することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る桁の製作方法の好ましい実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、発明の理解の便宜上、以下の実施形態においては、桁を橋梁に用いる方法について説明するが、これに限定されるものではなく、構造物の梁、柱等にも用いることが可能である。
【0021】
図1aは、本発明の第一実施形態に係る鈑桁を工場で組み立てた状態を示す斜視図であり、図1bは、図1aのA−A’断面図である。図1a及び図1bに示すように、鈑桁1は、橋梁の長手方向に配置された複数枚のウェブ4と、ウェブ4の上下端縁にそれぞれ接合され、橋梁の長手方向に接合された複数枚のウェブ4全長とほぼ同じ長さを有するフランジ3とから構成されるH型の鋼製の桁である。なお、工場で鈑桁1の製造過程において用いられるウェブ添接板2を二点鎖線で示している。
以下に、この鈑桁1の製作方法について説明する。
【0022】
図2は、本実施形態に係るウェブ4同士の接合部を拡大した図である。
まず、ウェブ4の両端面にウェブ添接板2を取り付けるためのボルト孔を穿孔する。そして、フランジ3にはウェブ4の取り付け位置を罫書きする。
【0023】
次に、隣接するウェブ4同士をウェブ添接板2を介してボルトにて接合し、ウェブ4とフランジ3とをクレーン等でH形に組み立てて、ウェブ4とフランジ3とを仮付けをした後に連続溶接を行う。連続溶接は、自動溶接機が溶接可能となるように、ウェブ4とフランジ3とを一体的に回転・移動させる反転装置を用いてウェブ4及びフランジ3の位置を移動させながら行う。こうして、設置場所に組み立てられた状態と同じ所定の長さの鈑桁1が工場にて製作される。
【0024】
所定の長さに製作された鈑桁1は、形状、寸法の測定等の品質検査が行われる。形状、寸法を測定して設計値と比較し、誤差が許容値に収まっていない場合は矯正又は製作をやり直し、誤差が許容値に収まっている場合は、鈑桁1を複数枚のウェブ4にそれぞれ対応するように、隣接するウェブ4同士の境目にてフランジ3を切断し、鈑桁1を複数の部材に分割する。具体的には、隣接するウェブ4同士の境目にて、フランジ3の伸び、歪み等の発生を防止するために、熱、荷重をできるだけ加えないように注意して、電動カッター等でフランジ3のみを切断して分割する。そして、分割された各部材のフランジ3の両端面にガス切断にて溶接開先を加工する。
【0025】
次に、各部材を鈑桁1の設置される設置場所にトラック、船等で運搬し、この設置場所にて、図3に示すように、各部材のフランジ3同士を溶接するとともに、ウェブ4同士をウェブ添接板2を介してボルトにて接合することにより鈑桁1を組み立てる。
【0026】
以上説明した本実施形態の鈑桁1の製作方法によれば、まずフランジ3と複数枚のウェブ4とをH形の形状に組み立てて、所定の長さの鈑桁1を製作するために、従来のように製作する部材の数だけ罫書、仮付け、溶接等の一連の作業を繰り返した場合に比べて、これら一連の作業を一度行うだけでよいので、製作の手間及び時間を大幅に削減することができ、これによって、鈑桁1の製作工期を短縮することが可能となる。また、鈑桁1を製作した際に、組み立て時の形状、寸法等の品質検査を行うために、複数の部材の組み立て及び品質検査を省くことが可能となる。そして、鈑桁1を切断し、複数の部材に分割するために、設置場所へ容易に運搬することができる。
【0027】
そして、工場でフランジ3とウェブ4とを組み立てる際は、フランジ3とウェブ4とを溶接し、隣接するウェブ4同士は溶接しないために、製作コストを低減することが可能となる。
【0028】
また、鈑桁1の切断は、ウェブ4の長さ毎に、隣接するウェブ4同士の境目にて鈑桁1を分割することにより、フランジ3のみを切断すればよい。したがって、1枚のウェブ4にて製作されている場合等に比べて切断機械が小規模でよく、切断の手間も少ないために、切断のコストが低減されるとともに、工期を短縮することが可能となる。
【0029】
さらに、所定の長さの鈑桁1を製作した際に、組み立て時の形状、寸法等の品質検査が不良の場合は、矯正又は再製作するために、複数の部材を別々に品質検査を行う場合に比べて、品質の高い鈑桁1を製作することが可能となる。
【0030】
また、鈑桁1の設置場所で鈑桁1を組み立てる際には、切断して分割した各部材のフランジ3同士を溶接又はフランジ添接板5を介してボルトにて接合するとともに、各部材のウェブ4同士をウェブ添接板2にて接合すればよいので、切断面の角度誤差、接合面のズレ等の誤差が生じない。したがって、設置場所にて組み立てる際に不具合が生じることがない。さらに、誤差等を修正するための作業が生じないために、組み立て作業に無駄が生じず、短時間で容易にフランジ3同士を接合することが可能となる。
【0031】
なお、本実施形態においては、フランジ3同士を溶接にて接合する方法について説明したが、これに限定されるものではなく、図4に示すように、フランジ添接板5を介してボルトにて接合してもよい。
【0032】
なお、本実施形態においては、鈑桁1の設置場所にてウェブ4同士をウェブ添接板2を介してボルトにて接合する方法について説明したが、これに限定されるものではなく、ウェブ4同士を溶接にて接合してもよい。
【0033】
また、本実施形態においては、工場での製造時に、ウェブ4同士をウェブ添接板2を介してボルトにて接合する方法について説明したが、これは工場においてウェブ4とフランジ3とを連続溶接する際のウェブ4及びフランジ3の回転・移動時にウェブ4同士を固定するためのものであって、ウェブ添接板2を用いずにウェブ4とフランジ3とを溶接してもよい。
【0034】
そして、本実施形態においては、H形の断面形状を有する鈑桁1について説明したが、これに限定されるものではなく、I形、箱形等の様々な形状の桁について適用することが可能であり、例えば、図5に示すように、箱形の箱桁は、並列して橋梁の長手方向に配置された複数枚のウェブ4と、隣接するウェブ4同士を接続するためのウェブ添接板2と、並列に配置されたウェブ4の上下端縁にそれぞれ接合され、橋梁の長手方向に接続されたウェブ4とほぼ同じ長さを有するフランジ3と、箱桁の変形を防止するための補強材6とから構成される角形鋼である。この箱桁の製作は次のような手順で行われる。まず、鈑桁1と同様に、隣接するウェブ4同士を溶接ではなく、ウェブ添接板2を介してボルトにて接合する。次に、ウェブ4とフランジ3とを箱形に組み立てて、現場に設置される状態と同じ所定の長さの箱桁を製作する。そして、鈑桁1と同様に、ウェブ添接板2を取り外し、隣接するウェブ4同士の境目にて電動カッター等でフランジ3のみを切断して、箱桁を分割する。この分割された各部材を設置場所に運搬し、設置場所にて各部材のフランジ3同士を溶接するとともに、ウェブ4同士をウェブ添接板2を介してボルトにて接合することにより箱桁を組み立てる。
【0035】
また、本実施形態においては、鈑桁1の材料として鋼材を用いる方法について説明したが、これに限定されるものではなく、材料はアルミ、プラスチック等の建材として使用可能なものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1a】本発明の第一実施形態に係る鈑桁を工場で組み立てた状態を示す斜視図である。
【図1b】図1aのA−A’断面図である。
【図2】本実施形態に係るウェブ同士の接合部を拡大した図である。
【図3】本実施形態に係る鈑桁を設置場所で組み立てた状態を示す斜視図である。
【図4】本実施形態に係るフランジ同士の他の接合方法を示す図である。
【図5】本実施形態に係る桁の他の形状を示す斜視図である。
【図6】従来の桁における接合部の一例を示す斜視図である。
【図7】従来の桁における接合部の別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 鈑桁
2 ウェブ添接板
3 フランジ
4 ウェブ
5 フランジ添接板
6 補強材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フランジとウェブとから構成される桁の製作方法において、
フランジと複数枚のウェブとを所定の形状に組み立てて、所定の長さの桁を製作する製作工程と、
該桁を前記複数枚のウェブにそれぞれ対応する複数の部材に分割する分割工程とを備えることを特徴とする桁の製作方法。
【請求項2】
前記製作工程では、隣接する前記ウェブ同士を溶接することなく、前記フランジと前記ウェブとを溶接することを特徴とする請求項1に記載の桁の製作方法。
【請求項3】
前記分割工程では、隣接する前記ウェブ同士の境目にて分割を行い、前記フランジのみを切断することを特徴とする請求項1又は2に記載の桁の製作方法。
【請求項4】
前記部材を前記桁の設置される設置場所に運搬する運搬工程と、
該設置場所にて前記部材のフランジ同士を溶接又はフランジ添接板を介してボルトにて接合して、前記部材のフランジ同士を接合するフランジ接合工程とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の桁の製作方法。
【請求項5】
前記設置場所にて前記部材のウェブ同士を溶接又はウェブ添接板を介してボルトにて接合して、前記部材のウェブ同士を接合するウェブ接合工程を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の桁の製作方法。
【請求項6】
前記製作工程の後に、前記桁の形状、寸法等の仕様を検査する検査工程を更に備え、
前記検査の結果が良好の場合は、前記分割工程を実施し、
前記検査の結果が不良の場合は、前記桁を矯正又は再製作し、再び前記検査工程を実施することを特徴とする請求項1に記載の桁の製作方法。
【請求項7】
フランジとウェブとから構成される桁であって、
フランジと複数枚のウェブとを所定の形状に組み立てて製作された所定の長さの桁を、隣接する前記ウェブ同士の境目にて切断してなる複数の部材が、前記桁の設置場所で接合されて構成されていることを特徴とする桁。
【請求項8】
前記組み立てて製作された所定の長さの桁は、隣接する前記ウェブ同士は溶接されることなく、前記フランジと前記ウェブとが溶接されることを特徴とする請求項7に記載の桁。
【請求項9】
フランジとウェブとから構成される桁を備える構造物であって、
フランジと複数枚のウェブとを所定の形状に組み立てて製作された所定の長さの桁を、隣接する前記ウェブ同士の境目にて切断してなる複数の部材が、前記桁の設置場所で接合されて構成されていることを特徴とする構造物。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−262730(P2007−262730A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−88359(P2006−88359)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(000200367)川田工業株式会社 (41)
【Fターム(参考)】