説明

案内管および該案内管を用いた中空柱の補強補助方法

【課題】 均等配置治具の保持部への各補強用棒状部材の挿通を簡単化し、処理時間を短縮する。
【解決手段】 複数の円筒形の案内管接続器10の長手方向の上下両端を互いに連結して、1本の細長い連続した案内管1を構成し、この案内管1を複数の均等配置治具である第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75のアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eに挿通し、第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75のそれぞれのアラミドロッド保持部71c、PC鋼線保持部71eを中空柱1の周方向の同じ位置に整列させる

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下部が地中に埋設されて地上に立設された、例えば鋼管柱やコンクリート製電柱等の中空柱の補強工法を補助するために補助具として使用される案内管および該案内管を用いた中空柱の補強補助方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鋼管柱やコンクリート製電柱等の中空柱は、通常、その基端部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設される。このような中空柱は、内部が空洞、すなわち中空の筒状体である。
【0003】
このような既設の中空柱の補強に際しては、例えば地中に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際から1m〜2m程上方の側面に形成された側部開口から中空柱の内部に補強用棒状部材を複数本挿入し、さらにモルタル等を注入することによって補強している。
【0004】
また、この挿入した複数の補強用棒状部材を中空柱内において中空柱の周方向に等角度で均等に配設するためにロッド配置用補助具またはロッド配置用スペーサと称する均等配置治具が用いられる。そして、このような均等配置治具を複数の補強用棒状部材の長手方向の複数の箇所に配設し、この均等配置治具の複数の保持部に複数の補強用棒状部材を挿通して保持するようにしている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−77613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
中空柱は、上述したように、側部開口から中空柱の内部に複数の補強用棒状部材を挿入し、この複数の補強用棒状部材の長手方向の複数の箇所に均等配置治具を配設し、この複数の均等配置治具の各々の複数の保持部に複数の補強用棒状部材をそれぞれ挿通して保持し補強しているが、この複数の均等配置治具の各保持部に補強用棒状部材を挿通して保持するには、複数の補強用棒状部材を順次中空柱の側部開口から中空柱内に挿入した後、この挿入された補強用棒状部材の端部が側部開口の真横に位置するまで上下動させ、この状態において、複数の均等配置治具を側部開口から中空柱内に挿入する。
【0007】
それから、この中空柱内に挿入された複数の均等配置治具の保持部の中に複数の補強用棒状部材をその端部から一本ずつ挿通させるが、この挿通動作においては、各均等配置治具を周方向に回転させるなどの位置調整を行って、複数の均等配置治具の各保持部の位置を整列してから各補強用棒状部材を挿通することが必要である。
【0008】
このように複数の均等配置治具に複数の補強用棒状部材を挿通した後、次に各補強用棒状部材を上下動させて、各均等配置治具の間に適当な間隔をあけながら各均等配置治具を補強用棒状部材に固定していくという操作を繰り返し行う。
【0009】
このような従来の方法では、複数の補強用棒状部材を複数の均等配置治具の保持部に挿通させる動作において、各均等配置治具を周方向に回転させるなどの位置調整を行って、複数の均等配置治具の各保持部の位置を整列してから補強用棒状部材を均等配置治具の保持部に挿通することが必要であり、処理が煩雑となり、時間もかかるという問題がある。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、均等配置治具の保持部への各補強用棒状部材の挿通を簡単化し、処理時間を短縮するために補助具として使用される案内管および該案内管を用いた中空柱の補強補助方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を達成するため、請求項1記載の案内管は、下部が地中に埋設されて地上に立設された中空柱の補強工法を補助するために使用される案内管であって、中空柱補強用の複数の補強用棒状部材が挿通される複数の保持部を有する複数の均等配置治具のそれぞれの保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列させるために各均等配置治具の保持部に挿通される案内管であって、複数の円筒形の案内管接続器の長手方向の上下両端を互いに連結して、1本の細長い連続した案内管として構成されることを要旨とする。
【0012】
請求項1記載の案内管では、複数の円筒形の案内管接続器の長手方向の上下両端を互いに連結して、1本の細長い連続した案内管を構成し、この案内管を複数の均等配置治具の保持部に挿通し、各均等配置治具のそれぞれの保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列させるため、このように整列された均等配置治具の保持部に対する複数の補強用棒状部材の挿入が容易となり、作業の効率化、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0013】
請求項2記載の案内管は、前記案内管接続器の各々が、上下両端の一方に雄ねじ部が形成され、他端に雌ねじ部が形成され、それぞれの雄ねじ部を別のそれぞれの雌ねじ部に螺合して1本の細長い連続した案内管を構成することを要旨とする。
【0014】
請求項2記載の案内管では、複数の案内管接続器をねじ部で螺合して1本の細長い連続した案内管を構成しているため、任意の長さの案内管を構成することができ、任意の長さの中空柱に対応することができる。
【0015】
請求項3記載の案内管を用いた中空柱の補強補助方法は、請求項1に記載された案内管を用いて、下部が地中に埋設されて地上に立設された中空柱の補強工法を補助する中空柱の補強補助方法であって、請求項1記載の前記案内管を中空柱の側面に形成された側部開口から中空柱内に挿入し、この中空柱の側部開口から挿入された均等配置治具の保持部に対して前記案内管を挿通し、この均等配置治具の保持部に対して案内管を挿通する処理を複数の均等配置治具に対して行って、複数の均等配置治具のそれぞれの保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列させることを要旨とする。
【0016】
請求項3記載の案内管を用いた中空柱の補強補助方法では、中空柱の側部開口から挿入した均等配置治具の保持部に対して案内管を挿通する処理を複数の均等配置治具に対して行って、複数の均等配置治具のそれぞれの保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列させるため、このように整列された均等配置治具の保持部に対する複数の補強用棒状部材の挿入が容易となり、作業の効率化、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0017】
請求項4記載の案内管を用いた中空柱の補強補助方法は、前記均等配置治具の保持部に対する案内管の挿通が、均等配置治具の対向する一対の保持部に対して行うことを要旨とする。
【0018】
請求項4記載の案内管を用いた中空柱の補強補助方法では、案内管の挿通が均等配置治具の対向する一対の保持部に対して行われるため、均等配置治具の各保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列され、保持部に対する補強用棒状部材の挿入が容易となり、作業の効率化、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0019】
請求項5記載の案内管を用いた中空柱の補強補助方法は、前記案内管を挿通されて各保持部が中空柱の周方向の同じ位置に整列された複数の均等配置治具の保持部に複数の補強用棒状部材を挿通した後、前記案内管を複数の均等配置治具の保持部から引き抜き、中空柱の側部開口から外部に取り出すことを要旨とする。
【0020】
請求項5記載の案内管を用いた中空柱の補強補助方法では、均等配置治具の保持部に補強用棒状部材を挿通した後、案内管を均等配置治具の保持部から引き抜き、中空柱の側部開口から外部に取り出すため、案内管が中空柱内に残って邪魔になることがない。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数の円筒形の案内管接続器の長手方向の上下両端を互いに連結して、1本の細長い連続した案内管を構成し、この案内管を複数の均等配置治具の保持部に挿通し、各均等配置治具のそれぞれの保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列させるので、このように整列された均等配置治具の保持部に対する複数の補強用棒状部材の挿入が容易となり、作業の効率化、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0022】
また、本発明によれば、中空柱の側部開口から挿入した均等配置治具の保持部に対して案内管を挿通する処理を複数の均等配置治具に対して行って、複数の均等配置治具のそれぞれの保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列させるので、このように整列された均等配置治具の保持部に対する複数の補強用棒状部材の挿入が容易となり、作業の効率化、作業時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係わる案内管を示す正面図である。
【図2】図1に示す案内管を構成する案内管接続器の斜視図および断面図である。
【図3】中空柱にガイド棒および補強リングが挿入された状態を示す図である。
【図4】図3に示した中空柱内に更に2本の案内管が挿入された状態を示す図である。
【図5】図4に示した中空柱内に更に第1のロッド配置用スペーサが挿入された状態を示す図である。
【図6】第1のロッド配置用スペーサを示す斜視図である。
【図7】第2のロッド配置用スペーサを示す斜視図である。
【図8】図5に示した中空柱内に更にスペーサ固定用パイプが挿入された状態を示す図である。
【図9】図8に示した中空柱内に更に12個の第1のロッド配置用スペーサが挿入され、全体で13個の第1のロッド配置用スペーサが挿入された状態を示す図である。
【図10】図9に示した中空柱内に更に第2のロッド配置用スペーサが挿入された状態を示す図である。
【図11】図10に示した中空柱内に更に2番目の第1のロッド配置用スペーサが挿入された状態を示す図である。
【図12】図11に示した中空柱内に更にアラミドロッドが挿入された状態を示す図である。
【図13】図12に示した中空柱から案内管を引き抜く状態を示す図である。
【図14】図13に示した中空柱内に更にPC鋼線が挿入された状態を示す図である。
【図15】図14に示した中空柱内に更にアラミドロッドが追加挿入された状態を示す図である。
【図16】中空柱の側部開口から第1のロッド配置用スペーサを挿入する状態を示す図である。
【図17】図1に示した案内管を構成する図2とは別の案内管接続器を示す斜視図および断面図である。
【図18】更に別の案内管接続器を示す斜視図および断面図である。
【図19】図17および図18に示した案内管接続器を使用した案内管の一部を示す図である。
【図20】図1、図17および図18に示した案内管接続器を使用した案内管の別の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係わる案内管を示す正面図である。同図に示す案内管1は、図2(a)および(b)に示す短い円筒形の案内管接続器10を長手方向に複数連結して構成される。この案内管接続器10は、上下両端の一方に雄ねじ部10aが形成され、他端に雌ねじ部10bが形成され、それぞれの雄ねじ部10aを別のそれぞれの雌ねじ部10bに螺合して直列に連結することにより、図1に示すような1本の細長い連続した案内管として構成される。
【0026】
なお、案内管接続器10の雄ねじ部10aの先には、図2(a)および(b)に示すように、ねじ部のない小径の円筒部10cが設けられているが、この円筒部10cは、案内管接続器10の雄ねじ部10aを別の案内管接続器10の雌ねじ部10bに螺合させる場合の案内部として機能するものである。また、案内管接続器10の中程には、小さな孔10dが形成されているが、この孔10dは、例えば案内管接続器10同士を螺合する場合などに、この孔10dに釘のような棒を差し込み、この棒をもって案内管接続器10を強く締め付けるためなどに使用されるものである。
【0027】
図1に示す細長い連続した案内管1は、例えば図4に示すように、下部が地中102に埋設されて地上に立設された、例えば鋼管柱やコンクリート製電柱等の中空柱100の内部に立てるように垂直に挿入されて使用される。なお、図4では、2本の案内管1が中空柱100内において距離をあけて対向するように挿入されているが、案内管1の本数は1本〜ロッド配置用スペーサ71等のアラミドロッド保持部71cの数まで任意であるが、通常は2本もしくは3本で十分である。
【0028】
また、図4に示す中空柱100は、地中102に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を補強するように地際を中心に6個の補強リング21がその外周を中空柱100の内壁に近接させるように配設されるとともに、中空柱100の中心には、ガイド棒23が配設されている。
【0029】
また、このガイド棒23の上端付近である地際から1m〜2m程上方の中空柱100の側面には、側部開口100aが形成されている。なお、図4では、この側部開口100aは、中空柱100の向こう側に形成されているので、点線で図示されている。
【0030】
上述した案内管1、補強リング21、ガイド棒23は、この側部開口100aから中空柱100内に挿入されるものであるが、補強リング21は、この側部開口100aから下方に通された3本のワイヤ25により吊り上げられて保持されている。また、ガイド棒23の下端には、ガイド棒固定用冶具27が取り付けられ、このガイド棒固定用冶具27によりガイド棒23の下端が中空柱100の中心軸に固定的に設定されるようになっている。
【0031】
ここで、案内管1の役目について説明する。中空柱100は、地際を補強するために、図4で示した補強リング21の他に、アラミドロッドおよびPC鋼線からなる複数の補強用棒状部材を挿入されるが、この複数の補強用棒状部材を中空柱100の周方向において等角度で均等に配設するために図6および図7にそれぞれ示すような均等配置治具である第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75が中空柱100内に挿入される。なお、この第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75は、図16に示すように、立てるようにして中空柱100の側部開口100aから中空柱100内に挿入されてから、中空柱100内で水平にされる。
【0032】
この第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75は、図6および図7に示すように、補強用リング73が周囲に取り付けられているものが第1のロッド配置用スペーサ71であり、この補強用リング73がないものが第2のロッド配置用スペーサ75であって、内部は同じ構造であり、アラミドロッドおよびPC鋼線からなる複数の補強用棒状部材を挿通して保持する保持部である複数のアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eを有する。
【0033】
更に詳しくは、第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75は、中心部に前記ガイド棒23が挿通される中心孔71aが形成され、この中心孔71aから四方に放射状に等角度で均等に延出する複数の連結部71bの先端には、補強用棒状部材であるアラミドロッドが挿通されて保持されるリング状のアラミドロッド保持部71cが複数(本実施形態では6個であるが、3個〜12個〜24個であっても良い。通常は中空柱100の内径によって設定される。)形成されている。また、この複数のアラミドロッド保持部71cは、隣接するもの同士がリンク71dで環状に連結され、このリンク71dの中間には別の補強用棒状部材であるPC鋼線が挿通されて保持されるリング状の小径のPC鋼線保持部71eが複数(本実施形態では6個)形成されている。
【0034】
なお、上述したように構成される第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75の複数のアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eは、補強用リング73の周方向において、ひいては中空柱100の周方向において等角度で均等に形成されているとともに、複数のアラミドロッド保持部71cとPC鋼線保持部71eは、中空柱の周方向に交互に配設されている。
【0035】
このように構成される第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75は、上述したように、中空柱100内に水平に入れられ、それぞれの複数のアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eに補強用棒状部材であるアラミドロッドおよびPC鋼線が複数挿通され、これらのアラミドロッドおよびPC鋼線を保持し、これによりアラミドロッドおよびPC鋼線を中空柱100の周方向において等角度で均等に配設するようになっている。
【0036】
この第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75は、図9または図12(a)に示すように、複数(本実施形態では、第1のロッド配置用スペーサ71が13個(図9)、第2のロッド配置用スペーサ75が2個(図12(a))、中空柱100内に入れられ、この複数の第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75のアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eにそれぞれアラミドロッドおよびPC鋼線が挿通されるものであるが、このように複数の第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75のアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eにアラミドロッドおよびPC鋼線を挿通する処理を簡単かつ効率的に行うには、それぞれの第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75のアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eの周方向の位置が揃えていることが必要、すなわち整列されていることが必要である。すなわち、アラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eの周方向の位置が揃っていれば、アラミドロッドおよびPC鋼線を簡単かつスムーズに挿通することができる。
【0037】
このように複数の第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75のそれぞれのアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eの周方向の位置を揃えるために、アラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eにそれぞれアラミドロッドおよびPC鋼線を挿通する前に、予め、図4に示したように、2本の案内管1を中空柱100の中に入れ、この2本の案内管1を図9または図12(a)に示すように複数の第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75の各アラミドロッド保持部71cのうちの例えば対向する2箇所に挿入しておくものである。
【0038】
このように設定することにより、複数の第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75のアラミドロッド保持部71cおよびPC鋼線保持部71eは、中空柱100内において揃うことができるので、すなわち各保持部71c、71eは中空柱100の周方向の同じ位置に整列されるので、このように整列した第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75の各保持部71c、71eに対して補強用棒状部材であるアラミドロッドおよびPC鋼線を挿通することが容易かつ効率的となる。このように案内管1は、第1、第2のロッド配置用スペーサ71、75の各保持部71c、71eを中空柱100の周方向の同じ位置に整列させるために使用されるものである。
【0039】
次に、図3乃至図15を順に参照して、本実施形態の案内管1を用いた中空柱100の補強補助方法について作業順に説明する。
【0040】
まず、図3に示すように、下端にガイド棒固定用冶具27が取り付けられたガイド棒23を中空柱100の側部開口100aから中空柱100内に挿入し、このガイド棒23を中空柱100の中心軸に設定する。それから、中空柱100の地際の補強するために、複数(本実施形態では、6個)の補強リング21を側部開口100aから例えば図16に示すように垂直に立てながら挿入し、挿入してから中空柱100内で水平にし、図3に示すように、複数の補強リング21を中空柱100の地際にまとめて配設する。なお、この複数の補強リング21は、側部開口100aから下方に通された3本のワイヤ25により吊り上げられるように保持され、中空柱100の地際に固定される。
【0041】
次に、短筒状のスペーサ配置用補助具31を側部開口100aから中空柱100内に挿入し、この短筒状のスペーサ配置用補助具31を図4に示すようにガイド棒23の上端に挿入し、このスペーサ配置用補助具31をステンレスワイヤ33で吊るすように保持する。すなわち、ステンレスワイヤ33を取り付けられたスペーサ配置用補助具31を側部開口100aから中空柱100内に挿入してから、ガイド棒23の上端に挿入し、このステンレスワイヤ33を側部開口100aを介して外部で保持する。
【0042】
次に、同様にして、図4に示すように、別の短筒状のスペーサ配置用補助具35をガイド棒23の上端に挿入し、前記スペーサ配置用補助具31の上に取り付け、このスペーサ配置用補助具35をいもねじでガイド棒23に固定する。それから、更に同様に、図4に示すように、別の短筒状のスペーサ配置用補助具37をガイド棒23の上端に挿入し、前記スペーサ配置用補助具35の上に取り付ける。
【0043】
次に、また図4に示すように、図1に示した案内管1を2本、中空柱100内に側部開口100aから挿入する。なお、この2本の案内管1は、中空柱100内において距離をあけて中空柱100の両端で対向するように挿入される。それから、図6に示した第1のロッド配置用スペーサ71を図16に示すように垂直に立てながら側部開口100aから中空柱100内に挿入し、中空柱100内で水平にする。なお、この第1のロッド配置用スペーサ71は、中空柱100内に挿入される複数の第1のロッド配置用スペーサ71のうちの最初、すなわち1番目の第1のロッド配置用スペーサ71である。
【0044】
それから、図5(a)に示すように、この水平にされた第1のロッド配置用スペーサ71の中心孔71aにガイド棒23の上端を挿入し、このガイド棒23の上端に設けられているスペーサ配置用補助具37の上に第1のロッド配置用スペーサ71を載せる。それから、この第1のロッド配置用スペーサ71の2箇所のアラミドロッド保持部71cに対して前記2本の案内管1の上端を挿入する。すなわち、図5(b)に示すように、第1のロッド配置用スペーサ71の複数のアラミドロッド保持部71cのうち、対角にある、すなわち距離をあけて対向する2箇所のアラミドロッド保持部71cに2本の案内管1の上端を挿入する。
【0045】
なお、前記第1のロッド配置用スペーサ71の中空柱100内への挿入においては、前記スペーサ配置用補助具31に取り付けられたステンレスワイヤ33を第1のロッド配置用スペーサ71の中心孔71aに近い開口部を貫通させてから第1のロッド配置用スペーサ71を中空柱100内に挿入する。このようにステンレスワイヤ33を設定することにより、ステンレスワイヤ33を中空柱100の外部で引き上げたり、引き下げたりした場合、このステンレスワイヤ33でスペーサ配置用補助具31を円滑に引き上げたり、引き下げたりでき、ひいてはスペーサ配置用補助具31上に載せられた第1のロッド配置用スペーサ71を同様に円滑に引き上げたり、引き下げることができる。
【0046】
また、前記2本の案内管1の挿入においては、図5(a)において矢印200で示すように、案内管1を上方に引き上げ、この引き上げられた案内管1の上端を第1のロッド配置用スペーサ71のアラミドロッド保持部71cに挿入し、この状態で案内管1が中空柱100の底から浮いていることを確認してから、案内管1をピンで第1のロッド配置用スペーサ71に固定する。
【0047】
次に、スペーサ配置用補助具35のいもねじを緩めて、フリーにしてから、スペーサ配置用補助具31のステンレスワイヤ33を緩め、図8において矢印201で示すように、例えば10cm程度、第1のロッド配置用スペーサ71をスペーサ配置用補助具31、スペーサ配置用補助具35、スペーサ配置用補助具37とともに下降させる。また、第1のロッド配置用スペーサ71を下降させたら、案内管1を固定していたピンを引き抜き、図8において矢印202で示すように下降させる。
【0048】
それから、スペーサ固定用パイプ39を側部開口100aから中空柱100内に挿入し、このスペーサ固定用パイプ39を図8に示すようにガイド棒23の上端に挿入し、第1のロッド配置用スペーサ71の上に配設する。なお、このスペーサ固定用パイプ39は、今回の1番目の第1のロッド配置用スペーサ71と次の2番目の第1のロッド配置用スペーサ71との間に間隔を設けるためのものであり、その長さは、例えば13cm程度である。
【0049】
このようにスペーサ固定用パイプ39をガイド棒23の上端に挿入したら、次に上述した1番目の第1のロッド配置用スペーサ71と同様に、2番目の第1のロッド配置用スペーサ71を側部開口100aから垂直に立てるようにして中空柱100内に挿入してから水平にし、この水平にされた2番目の第1のロッド配置用スペーサ71の中心孔71aにガイド棒23の上端を挿入し、このガイド棒23の上端に設けられているスペーサ固定用パイプ39の上に載せる。それから、この2番の第1のロッド配置用スペーサ71の2箇所のアラミドロッド保持部71cに対して2本の案内管1の上端を同様に、すなわち第1のロッド配置用スペーサ71の複数のアラミドロッド保持部71cのうち、対角にある2箇所のアラミドロッド保持部71cに案内管1の上端を挿入する。
【0050】
更に、同様に、2番目のスペーサ固定用パイプ39を側部開口100aから中空柱100内に挿入し、このスペーサ固定用パイプ39をガイド棒23の上端に挿入し、この上に更に3番目の第1のロッド配置用スペーサ71を挿入するという処理を13番目の第1のロッド配置用スペーサ71まで繰り返し行う。
【0051】
なお、上述した複数の第1のロッド配置用スペーサ71の挿入においては、各第1のロッド配置用スペーサ71を挿入する毎に、スペーサ配置用補助具31に取り付けられたステンレスワイヤ33を各第1のロッド配置用スペーサ71の中心孔71aに近い開口部を貫通させてから第1のロッド配置用スペーサ71を中空柱100内に挿入するが、この場合にステンレスワイヤ33を貫通させる第1のロッド配置用スペーサ71の中心孔71aに近い開口部がすべての第1のロッド配置用スペーサ71において同じ位置となり、ステンレスワイヤ33がほぼ真っすぐになるように、すなわちジグザグになったり、曲がらないように各開口部を貫通することが必要である。そして、このようにステンレスワイヤ33を真っすぐ貫通させることにより、ステンレスワイヤ33を中空柱100の外部で引き上げたり、引き下げたりした場合、このステンレスワイヤ33でスペーサ配置用補助具31を介して第1のロッド配置用スペーサ71をすべて同様に円滑に引き上げたり、引き下げることができる。
【0052】
図9は、上述したように13個の第1のロッド配置用スペーサ71を挿入した状態を示している。このように13個の第1のロッド配置用スペーサ71のそれぞれの対角にある2箇所のアラミドロッド保持部71cに2本の案内管1を挿入することにより、この13個の第1のロッド配置用スペーサ71は、それぞれの各アラミドロッド保持部71cが中空柱100の周方向の同じ位置に整列することになる。すなわち、このようにすべてのアラミドロッド保持部71cが同じ位置に整列することにより、これらのアラミドロッド保持部71cに補強用棒状部材であるアラミドロッドおよびPC鋼線を挿通することが容易となり、作業の効率化、作業時間の短縮化を図ることができるのである。
【0053】
このように13個の第1のロッド配置用スペーサ71を挿入した後は、次に上述したと同様に、図9で一番上にある13個目の第1のロッド配置用スペーサ71の上から、ガイド棒23の上端にスペーサ固定用パイプ39を挿入し、それから更に図7に示す補強用リング73のない第2のロッド配置用スペーサ75を側部開口100aから中空柱100内に挿入する。そして、この第2のロッド配置用スペーサ75に対して上述した第1のロッド配置用スペーサ71と同様に、その中心孔71aにガイド棒23の上端を挿入し、ガイド棒23の上端のスペーサ固定用パイプ39の上に配設するとともに、上述と同様に、第2のロッド配置用スペーサ75の対角にある2箇所のアラミドロッド保持部71cに前記2本の案内管1を挿入し固定する。この状態が図10(a)に示す状態であり、また2本の案内管1が第2のロッド配置用スペーサ75のアラミドロッド保持部71cに挿入された第2のロッド配置用スペーサ75の状態が図10(b)に示されている。なお、この挿入された第2のロッド配置用スペーサ75は、1番目の第2のロッド配置用スペーサ75である。
【0054】
なお、この1番目の第2のロッド配置用スペーサ75の挿入においても、前記第1のロッド配置用スペーサ71の場合と同様に、スペーサ配置用補助具31に取り付けられたステンレスワイヤ33をこの1番目の第2のロッド配置用スペーサ75の中心孔71aに近い開口部を貫通させてから第2のロッド配置用スペーサ75を中空柱100内に挿入することは同じである。
【0055】
次に、前記スペーサ固定用パイプ39よりも短めの、例えば長さ10cm程度のガイド棒連結パイプ65を側部開口100aから挿入し、前記1番目の第2のロッド配置用スペーサ75の上の、ガイド棒23の上端に挿入し、高ナットで固定する。なお、このガイド棒連結パイプ65が挿入された状態は、図11に示されているが、このガイド棒連結パイプ65の上には次に説明する2番目の第2のロッド配置用スペーサ75が既に挿入された状態となっている。
【0056】
すなわち、次に、2番目の第2のロッド配置用スペーサ75を側部開口100aから中空柱100内に挿入し、この2番目の第2のロッド配置用スペーサ75の中心孔71aにガイド棒連結パイプ65の上に突出しているガイド棒23の上端を図11に示すように挿入するとともに、上述と同様に、この2番目の第2のロッド配置用スペーサ75の対角にある2箇所のアラミドロッド保持部71cに前記2本の案内管1を挿入し固定する。このように13個の第1のロッド配置用スペーサ71に続いて、2個の第2のロッド配置用スペーサ75を挿入し、この2個の第2のロッド配置用スペーサ75のアラミドロッド保持部71cにも2本の案内管1を挿入することにより、上述したように、13個の第1のロッド配置用スペーサ71のみならず、2個の第2のロッド配置用スペーサ75のそれぞれの各アラミドロッド保持部71cも第1のロッド配置用スペーサ71に続いて中空柱100の周方向の同じ位置に整列することになる。すなわち、このように13個の第1のロッド配置用スペーサ71および2個の第2のロッド配置用スペーサ75のすべてのアラミドロッド保持部71cが同じ位置に整列することにより、これらのアラミドロッド保持部71cに補強用棒状部材であるアラミドロッドおよびPC鋼線を挿通することが容易となり、作業の効率化、作業時間の短縮化を図ることができるのである。なお、この2番目の第2のロッド配置用スペーサ75には、前記スペーサ配置用補助具31に取り付けられているステンレスワイヤ33は通さない。
【0057】
次に、補強用棒状部材であるアラミドロッド61を側部開口100aから、または中空柱100の上方から中空柱100内に挿入し、上述したように整列した13個の第1のロッド配置用スペーサ71および2個の第2のロッド配置用スペーサ75のすべてのアラミドロッド保持部71cに当該アラミドロッド61を図12(a)に示すように挿入する。そして、この挿入したアラミドロッド61が下降して、下に着いたことを確認したら、5cm程度浮かせた状態で、上から2番目の第2のロッド配置用スペーサ75で仮止めする。このアラミドロッド61の挿入処理を2本目についても同様に行うが、この2本のアラミドロッド61は、図12(b)に示すように、対角にある2箇所のアラミドロッド保持部71cに対して行う。
【0058】
上述したように、2本のアラミドロッド61を挿入すると、図12に示すように、第1のロッド配置用スペーサ71および第2のロッド配置用スペーサ75のアラミドロッド保持部71cには、この2本のアラミドロッド61と2本の案内管1が挿入されているので、次に、図13(a)に示すように、2本の案内管1を第1のロッド配置用スペーサ71および第2のロッド配置用スペーサ75のアラミドロッド保持部71cから引き抜き、側部開口100aから外部に取り出す。この結果、第1のロッド配置用スペーサ71および第2のロッド配置用スペーサ75には、図13(b)に示すように、アラミドロッド61のみが対角で挿入された状態になり、この状態でも13個の第1のロッド配置用スペーサ71および2個の第2のロッド配置用スペーサ75のすべてのアラミドロッド保持部71cは同じ位置に整列されていることになる。
【0059】
次に、図14に示すように、複数(本実施形態では、6本)のPC鋼線63を第1のロッド配置用スペーサ71および第2のロッド配置用スペーサ75のPC鋼線保持部71eに挿入するために、PC鋼線63を1本づつ順次、側部開口100aから、または中空柱100の上方から中空柱100内に挿入し、上述したように整列した13個の第1のロッド配置用スペーサ71および2個の第2のロッド配置用スペーサ75のすべてのPC鋼線保持部71eにPC鋼線63を図14に示すように挿入し固定する。
【0060】
それから、図15に示すように、残り(本実施形態では、4本)のアラミドロッド61を第1のロッド配置用スペーサ71および第2のロッド配置用スペーサ75のアラミドロッド保持部71cに挿入するために、アラミドロッド61を1本づつ順次、側部開口100aから、または中空柱100の上方から中空柱100内に挿入し、上述したように整列した13個の第1のロッド配置用スペーサ71および2個の第2のロッド配置用スペーサ75のすべてのアラミドロッド保持部71cにアラミドロッド61を図15に示すように挿入し固定する。
【0061】
上述したアラミドロッド61およびPC鋼線63の挿入では、13個の第1のロッド配置用スペーサ71および2個の第2のロッド配置用スペーサ75のすべてのアラミドロッド保持部71cおよびアラミドロッド保持部71cが中空柱100の周方向の同じ位置に整列されているので、アラミドロッドおよびPC鋼線の挿入は、極めて容易となり、作業の効率化、作業時間の短縮化を図ることができるのである。
【0062】
図17(a)および(b)は、図1に示した案内管1を構成する図2とは別の案内管接続器11を示す斜視図および断面図である。この案内管接続器11は、図2に示した案内管接続器10よりも更に短い円筒形のものであり、上端に雄ねじ部11aが形成され、下端は、ねじ部のない円筒部11bに形成されている。
【0063】
また、図18(a)および(b)は、更に別の案内管接続器13を示す斜視図および断面図である。この案内管接続器13は、図17に示した案内管接続器11とほぼ同じ程度の長さの円筒形のものであり、上端にねじ部のない円筒部13aが形成され、下端は、内側に雌ねじ部13bに形成されている。
【0064】
図17および図18に示す案内管接続器11および案内管接続器13は、図1に示すような長い案内管1を構成する場合に、その長さを調整したり、または案内管1と同じ太さのポリ塩化ビニル製パイプ(以下、単に塩ビパイプと略記する)などを案内管接続器10の代わりに使用する場合などに使用されるものであり、図19および図20は、その使用例を示すものである。
【0065】
すなわち、図19は、上端に案内管接続器11を使用し、下端に案内管接続器13を使用し、この案内管接続器11の円筒部11bと案内管接続器13の円筒部13aとの間に任意の長さの塩ビパイプ15を連結したものであり、この塩ビパイプ15の長さを調整することにより、任意の長さの案内管が可能となるものであり、例えば図1に示す案内管1で長さが足りないとき、あるいは長尺のパイプを利用できるとき、さらには施工現場での案内管1の備品状況に応じて、適宜使用することができる。
【0066】
また、図20は、上端に案内管接続器10を使用し、この案内管接続器10の下端の雌ねじ部10bに案内管接続器11の雄ねじ部11aを螺合して案内管接続器10に案内管接続器11を連結し、この案内管接続器11の下端に塩ビパイプ17を介して案内管接続器13を連結したものであり、図19の場合と同様に、この塩ビパイプ17の長さを調整することにより、任意の長さのものが可能となるものであり、例えば図1に示す案内管1で長さが足りない時などに使用することができる。
【0067】
なお、塩ビパイプ15および17は、案内管接続器11の円筒部11bおよび案内管接続器13の円筒部13aに挿入されて連結されているだけであるので、特に施工現場でのねじ切りを必要されないので、施工現場での作業をより容易とすることができる。なお、この連結部は、連結状況、具体的には緊締状況によっては、例えばビニールテープなどを巻いて、簡単に外れないようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 案内管
10、11、13 案内管接続器
21 補強リング
23 ガイド棒
27 ガイド棒固定用冶具
31、35、37 スペーサ配置用補助具
33 ステンレスワイヤ
39 スペーサ固定用パイプ
61 アラミドロッド
63 PC鋼線
65 ガイド棒連結パイプ
71 第1のロッド配置用スペーサ
71a 中心孔
71c アラミドロッド保持部
71e PC鋼線保持部
75 第2のロッド配置用スペーサ
100 中空柱
100a 側部開口
102 地中

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部が地中に埋設されて地上に立設された中空柱の補強工法を補助するために使用される案内管であって、
中空柱補強用の複数の補強用棒状部材が挿通される複数の保持部を有する複数の均等配置治具のそれぞれの保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列させるために各均等配置治具の保持部に挿通される案内管であって、複数の円筒形の案内管接続器の長手方向の上下両端を互いに連結して、1本の細長い連続した案内管として構成される
ことを特徴とする案内管。
【請求項2】
前記案内管接続器の各々は、上下両端の一方に雄ねじ部が形成され、他端に雌ねじ部が形成され、それぞれの雄ねじ部を別のそれぞれの雌ねじ部に螺合して1本の細長い連続した案内管を構成する
ことを特徴とする請求項1記載の案内管。
【請求項3】
請求項1に記載された案内管を用いて、下部が地中に埋設されて地上に立設された中空柱の補強工法を補助する中空柱の補強補助方法であって、
前記案内管を中空柱の側面に形成された側部開口から中空柱内に挿入し、
この中空柱の側部開口から挿入された均等配置治具の保持部に対して前記案内管を挿通し、
この均等配置治具の保持部に対して案内管を挿通する処理を複数の均等配置治具に対して行って、複数の均等配置治具のそれぞれの保持部を中空柱の周方向の同じ位置に整列させる
ことを特徴とする案内管を用いた中空柱の補強補助方法。
【請求項4】
前記均等配置治具の保持部に対する案内管の挿通は、均等配置治具の対向する一対の保持部に対して行うことを特徴とする請求項3記載の案内管を用いた中空柱の補強補助方法。
【請求項5】
前記案内管を挿通されて各保持部が中空柱の周方向の同じ位置に整列された複数の均等配置治具の保持部に複数の補強用棒状部材を挿通した後、前記案内管を複数の均等配置治具の保持部から引き抜き、中空柱の側部開口から外部に取り出す
ことを特徴とする請求項3または4記載の案内管を用いた中空柱の補強補助方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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