説明

梅干しの種取り器

【課題】指を使って直接、梅干しから種を取り除き果肉を集める場合、果肉が種にまとわりついていて意外に綺麗に取れにくかったり、取れても果肉が指にこびりついてきて無駄が多かった。本発明は、手指を汚さずに梅干しの果肉と種を切り離し、そのまま容器ごと保存を可能にする安価な梅干し種取り器を提供する。
【解決手段】弾力性があり透明な三角袋状の容器の中に入れた梅干を、容器外側から指でしごいて果肉と種を切り離すもので、袋の三角には梅干し投入口2、果肉絞り出し口4および種取り出し口6を形成し、それぞれの口の外側には蓋3,5,7を設けた梅干しの種取り器1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梅干しから種を取り除くための種取り器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、梅干しから種を取り除くには指を使って梅干の実を開き、開いた部分から種を取り出していた。なお、特許文献1や特許文献2などの器械を使った梅干しの種取り器もが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−279211号公報
【特許文献2】特開2001−299310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、指を使って直接、梅干しから種を取り除く場合、取りのぞこうとする種に果肉の一部がまとわりついて、種が綺麗に取りのぞかれなかったり、取れても果肉が指にこびりついてきて果肉が予想以上に少なくなるという無駄が多かった。
【0005】
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、弾力性に富み手でもむことで変形可能な透明材料から成る袋状容器に、大きさの異なる3種類の孔を開け、それぞれの孔の外側には蓋を取り付けて3種類の孔を梅干し投入口、果肉絞り出し口および種取り出し口とした。容器内に梅干を複数個あるいは1個ずつ投入して指で容器を変形させることで容器内の梅干を押し潰したり、揉みしごいたり、種と果肉を引き離したりするものである。この後、容器自体を手でもみながら、果肉から分離した種を種取り出し口まで容器内を移動させ、種のみを種取り出し口から容器外に吐き出すものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のような種取り器であるので、梅干から種を取り出すに当たって指は直接梅干に触れることはないので汚さず、手で容器をもむことで種取り作業をすることができる。さらにこの梅干し種取り器自体が種を取り除いた梅干の保存容器にもなるため、果肉の入った器を一々洗う必要がなく、保管に手間もかからない。加えて使用により果肉が減った場合には、容器内に追加の梅干を投入して前記同様の種取り操作を行えば、継続して種を取り除いた梅干の果肉を補充できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の種取り器の斜視図
【図2】同種取り器で果肉から種を取り出す際の説明図
【図3】同種取り器の容器内から種を取り出す際の説明図
【図4】同種取り器の容器内から果肉を絞り出す際の説明図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
この発明の梅干しの種取り器(1)は、三角袋状をした透明なフッ素樹脂のフィルム製容器であり、袋内側には梅干から種を取り除く作業場(8)を形成し、袋の三角は他の部分よりもフィルム厚さを厚くして剛性を持たせ、ここに梅干し投入口(2)、果肉絞り出し口(4)および種取り出し口(6)をそれぞれ設けた構成である。それぞれの口(2、4、6)の外側には、口の大きさに応じた蓋(3、5、7)を設けている。
【0011】
本発明の種取り器を使用するときには、梅干し投入口(2)の蓋(3)を開けて梅干しを容器内に入れ、再び蓋(3)を閉める。弾力性に富んだ変形可能な透明なフッ素樹脂からなる三角袋状の容器内側中央の作業場(8)において、両手の指を使って梅干しの果肉から種を抜き取り、種についている果肉もしごき取る。種取り出し口(6)の蓋(7)を開けて種を袋内部から押し出し、押し出しが終えてから再び蓋(7)を閉める。果肉は皮と肉とに選り分けて果肉絞り出し口(4)から絞り出す。選り分ける必要のない場合は果肉が口(4)が詰まらないように、より口径の大きい種取り出し口(6)を利用してもよい。それぞれの蓋(3),(5),(7)の差し込み部分は長めに設計されているので口に詰まった皮を押し込むこともできる。使用後、梅干し種取り器(1)に残った果肉は容器ごと保管して後日の使用に備える。
【符号の説明】
【0012】
1 梅干し種取り器
2 梅干し投入口
3 蓋A
4 果肉絞り出し口
5 蓋B
6 種取り出し口
7 蓋C
8 作業場


【特許請求の範囲】
【請求項1】
三角袋状をした透明なフッ素樹脂のフィルム製容器であって、袋の三角には梅干し投入口、果肉絞り出し口および種取り出し口を形成し、それぞれの口の外側には蓋を設けた梅干し種取り器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−81625(P2013−81625A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223610(P2011−223610)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(711010725)
【Fターム(参考)】