説明

梅肉エキス入り乾燥プルーン

【課題】 乾燥プルーンの甘みを緩和するために、乾燥プルーンと梅肉エキスを組み合わせた食品を提供することを課題とする。
【解決手段】 種のない乾燥したプルーンの内部空間に、梅肉エキスを充填する。種のない乾燥プルーンには、種があった部分に内部空間ができ、また、種を取った穴も開いているので、この穴から内部空間に梅肉エキスを充填することができる。梅肉エキスを乾燥プルーンの内部に充填することで、食した直後に直接梅肉エキスが舌に触れることがなく、噛むことによって乾燥プルーンの甘みと梅肉エキスの酸味が合わさって舌に触れることになり、それぞれを単独で食するよりも食べやすくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梅肉エキスが入った乾燥プルーンに関する。
【背景技術】
【0002】
プルーンは、鉄分や、ビタミンE、ビタミンAが豊富に含まれている健康食品である。特に、乾燥プルーンは、保存性が高く、そのまま食べることができることができるので、広く食されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、プルーンは乾燥させると糖分が凝縮するので甘みが強く、食べにくいと感じる人も多い。
一方、青梅の絞り汁を長時間煮詰めてペースト状にした梅肉エキスは、強い酸味があり単独では摂取しづらいが、プルーンと組み合わせると、プルーン特有の甘みを緩和することができるとともに、プルーンと同様に鉄分が豊富であることから相乗効果も期待できる。
本発明は、このような観点に立って、乾燥プルーンと梅肉エキスを組み合わせた食品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明に係る梅肉エキス入り乾燥プルーンは、種のない乾燥したプルーンの内部空間に、梅肉エキスを充填したものである。
【発明の効果】
【0005】
種のない乾燥プルーンには、種があった部分に内部空間ができ、また、種を取った穴も開いているので、この穴から内部空間に梅肉エキスを充填することができる。梅肉エキスを乾燥プルーンの内部に充填することで、食した直後に直接梅肉エキスが舌に触れることがなく、噛むことによって乾燥プルーンの甘みと梅肉エキスの酸味が合わさって舌に触れることになり、それぞれを単独で食するよりも食べやすくなる。また、プルーンと梅肉エキスのそれぞれの栄養素を同時に摂取することができ、健康食品としての効能を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に本実施形態に係る梅肉エキス入り乾燥プルーンXの縦断面図を示す。梅肉エキス入り乾燥プルーンXは、乾燥プルーン10内に梅肉エキス20を充填したものである。
この乾燥プルーンXの製造方法を以下に説明する。まず、生のプルーンの先端部に穴を開けて種を取り出し、この状態で乾燥させて一般的な種無しの乾燥プルーンを作る。次に、この乾燥プルーンの種を取り出した穴に、図2に示すように梅肉エキス20を充填した注射器Aのノズルを挿し込み、注射器のピストンを押して梅肉エキス20を乾燥プルーン10の種を取り出した空間内に充填させる。以上の操作により、梅肉エキス入り乾燥プルーンXを製造することができる。なお、乾燥プルーン10内への梅肉エキス20の注入は、注射器を使用するほかにも、ノズルから梅肉エキス20を注入できるようなものであれば種々の方法を採ることができ、梅肉エキス注入用の専用の器具や機械を製作し、使用することも考えられる。
【0007】
以上のような構成を有する梅肉エキス入り乾燥プルーンXは、乾燥プルーンに含まれる鉄分、ビタミンE、ビタミンA、繊維質及び、梅肉エキスに含まれるクエン酸、ムメフラール、カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウム等のミネラルを同時に摂取できるとともに、乾燥プルーンの甘みと、梅肉エキスの酸味が適度に混ざり合い、それぞれを単独で食するよりも食べやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係るの梅肉エキス入り乾燥プルーンの縦断面図である。
【図2】実施形態に係る梅肉エキス入り乾燥プルーンの製造過程の一部を示す正面図である。
【符号の説明】
【0009】
X 梅肉エキス入り乾燥プルーン
10 乾燥プルーン
20 梅肉エキス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
種のない乾燥したプルーンの内部空間に、梅肉エキスを充填したことを特徴とする梅肉エキス入り乾燥プルーン。

【図1】
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【図2】
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