梱包装置
【課題】小型で、手穴に手がしっかりと入って持ちやすい梱包装置を提供する。
【解決手段】包装箱10の外周面に一辺が折線A16、他の三辺が分離する舌状の閉塞部15を形成した手穴14を有し、前記閉塞部15に形成される閉塞部面20に少なくとも1本の折線B21を形成したもので、手穴14を使用する際に舌状の閉塞部15を押さえると閉塞部面20に形成した折線B21に応力が集中して折れ曲がることにより、閉塞部15の分離する三辺が包装箱10本体から分離する方向に移動するため容易に手穴14を構成することができ、使用性の向上が図れる。
【解決手段】包装箱10の外周面に一辺が折線A16、他の三辺が分離する舌状の閉塞部15を形成した手穴14を有し、前記閉塞部15に形成される閉塞部面20に少なくとも1本の折線B21を形成したもので、手穴14を使用する際に舌状の閉塞部15を押さえると閉塞部面20に形成した折線B21に応力が集中して折れ曲がることにより、閉塞部15の分離する三辺が包装箱10本体から分離する方向に移動するため容易に手穴14を構成することができ、使用性の向上が図れる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包装置に関するもので、特に、被梱包物の梱包に使用される包装箱において、荷扱い用に設けられる手穴を有した梱包装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の梱包装置の手穴は、上辺に折線を設け、その他の三辺を切断して舌状の閉塞部を形成し、包装箱の運搬時には閉塞部を包装箱の内側に曲折し、その結果形成された手穴に手を差込んで、折線部を下方から支え、包装箱を持上げる構成が一般的であった(例えば、特許文献1、2、3及び4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−253973号公報
【特許文献2】特開2005−297978号公報
【特許文献3】特開平09−132244号公報
【特許文献4】特許第2567579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1乃至4などに記載されている従来の梱包装置の構成では、手穴を使用する際に三辺を切断し、閉塞部に力を加えて包装箱の内部に曲折させるために閉塞部に大きな力を加えないと手穴が形成できず、使用性が悪いという課題を有していた。
【0005】
また、舌状の閉塞部が一枚構成のため、閉塞部が包装箱内部で移動するための寸法として包装箱内面と被梱包物との間の距離が閉塞部の高さ以上を必要とするため、包装箱が大型化したり、手穴寸法が小さいため手穴に手が入れにくく、持ちにくいなどの課題を有していた。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、小さな力で閉塞部を押し込むことができ、使用性の向上が図れるとともに閉塞部面が包装箱内部で折り曲がることにより、包装箱内部での閉塞部の移動距離を小さくすることができ、包装箱の小型化が図れる、または手穴の寸法を任意に大きくでき、手穴に手がしっかりと入って持ちやすい梱包装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来の課題を解決するために本発明の梱包装置は、包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を形成したもので、手穴を使用する際に舌状の閉塞部を押さえると閉塞部面に形成した折線に応力が集中して折れ曲がることにより、閉塞部の分離する三辺が包装箱本体から分離する方向に移動し、容易に手穴が構成することができ、使用性の向上が図れるものである。
【0008】
また、本発明の梱包装置は、包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を前記閉塞部の折線と略並行に形成したもので、閉塞部に加わる力が分散せず、閉塞部面を押すと閉塞部面に設けた折線にまず、力が加わり閉塞部の反折線の分離辺が包装箱本体
から閉塞部面が移動分離する方向に移動し、その後に閉塞部を構成する折線に力が加わるため、閉塞部が開き易くなり、使用性が向上するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の梱包装置は、軽い力で簡単に閉塞部を開いて手穴を容易に構成でき、使用性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1における梱包装置の梱包前の全体斜視図
【図2】同梱包装置の梱包状態を示す全体斜視図
【図3】同梱包装置の要部側面図
【図4】同梱包装置の要部断面図
【図5】同梱包装置の閉塞部面移動状態を示す要部断面図
【図6】同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図
【図7】本発明の実施の形態2における梱包装置の要部断面図
【図8】同梱包装置の閉塞部面移動状態を示す要部断面図
【図9】同梱包装置の手穴使用状態を示す要部断面図
【図10】本発明の実施の形態3における梱包装置の要部断面図
【図11】同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は、包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を形成したもので、手穴を使用する際に舌状の閉塞部を押さえると閉塞部面に形成した折線に応力が集中して折れ曲がることにより、閉塞部の分離する三辺が包装箱本体から分離する方向に移動し、容易に手穴が構成することができ、使用性の向上が図れるものである。
【0012】
第2の発明は、包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を前記閉塞部の折線と略並行に形成したもので、閉塞部に加わる力が分散せず、閉塞部面を押すと閉塞部面に設けた折線にまず、力が加わり閉塞部の反折線の分離辺が包装箱本体から閉塞部面が移動分離する方向に移動し、その後に閉塞部を構成する折線に力が加わるため、閉塞部が開き易くなり、使用性が向上するものである。
【0013】
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を、包装箱の外面に対して谷折りの構成としたもので、閉塞部に力を加えたとき閉塞部面に設けた折線が谷折りに折れ曲がり閉塞部の反折線の分離辺が包装箱本体から閉塞部面が移動分離する方向に移動し、その後に閉塞部を構成する折線に力が加わるため、閉塞部が開き易くなり、使用性が向上するとともに閉塞部面が包装箱内部で折り曲がることにより、包装箱内部での閉塞部の移動距離を小さくすることができ、包装箱の小型化が図れ、または手穴の寸法を任意に大きくでき、手穴に手がしっかりと入って持ちやすく、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0014】
第4の発明は、特に、第1又は第2の発明の閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を、包装箱の外面に対して山折りの構成としたもので、閉塞部に力を加えたとき閉塞部面に設けた折線が山折りに折れ曲がり、閉塞部の反折線の分離辺が包装箱本体から閉塞部面が移動分離する方向に移動し、その後に閉塞部を構成する折線に力が加わるため、閉塞部が開き易くなり、使用性が向上するとともに閉塞部面が包装箱内部で折り曲がることにより、包装箱内部での閉塞部の移動距離を小さくすることができ、包装箱の小型化が図れ、または手穴の寸法を任意に大きくでき、手穴に手がしっかりと入って持ちやすく、使用性
の向上が図れるものである。さらには、閉塞部に力を加えたとき閉塞部面に設けた折線が山折りに折れ曲がり、閉塞部の下部が開口することにより、前記開口部に指を入れて閉塞部面を包装箱の外側に出して折り曲げて手穴を構成することができ、包装箱内部に閉塞部の移動寸法(空間)を必要としないため、包装箱の小型化が図れ、または手穴の寸法を任意に大きくでき、手穴に手がしっかりと入って持ちやすく、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0015】
第5の発明は、特に、第1又は第2の発明の閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を外面に対して谷折り、または山折りの構成とし、前記閉塞部面の折線から舌状の閉塞部を形成する折線までの寸法H1を前記閉塞部面の折線から前記舌状の閉塞部の反折線の分離辺までの寸法H2よりも大きく(H1>H2)設定したもので、閉塞部の反折線の分離辺までの閉塞部が包装箱と前記閉塞部面の折線から閉塞部を形成する折線までの閉塞部との間に位置することとなり、運搬時に手で持つ部分が包装箱の板厚さの3枚分となるため、運搬時に手にかかる負担が少なくなり、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0016】
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明の閉塞部の高さHを、梱包された被梱包物の端部から包装箱の内面までの距離Lよりも大きく(H>L)設定したもので、手穴形成時に閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線によって閉塞部が包装箱内で折れ曲がるため、閉塞部の高さ寸法が大きくても閉塞部を構成する折線を回動中心として回動する閉塞部の回動距離が小さくなり、包装箱内面と被梱包物との距離を小さくすることができるため、包装箱の小型化が図れるものである。また、包装箱内面と被梱包物との距離が同じ場合でも閉塞部の高さ寸法を大きくすることができ、手穴の上面と下面との距離が大きくなり手穴に手がしっかりと入って持ちやすく、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0017】
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか一つの発明の閉塞部の高さHを70mm以上に設定したもので、手穴形状を大きくすることができ、手穴への手の挿入を容易にするとともに運搬時における包装箱本体の分離面に手の甲が当りにくくなり、使用性の向上が図れるものである。さらには、閉塞部を包装箱の外方に折り曲げて手穴を使用するときに手穴上部(閉塞部の折線部)から約40〜60mmに位置する手の腹に対して反折線の分離辺までの距離が70mm以上で反折線の分離辺に手の腹が当たりにくくなるため、手穴が持ちやすく使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0018】
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか一つの発明の梱包装置は、電気掃除機などの家電商品を被梱包物とするもので、購入店から運搬して持ち帰る家電製品の運搬性の向上が図れるものである。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における梱包装置の梱包前の全体斜視図、図2は、同梱包装置の梱包状態を示す全体斜視図、図3は、同梱包装置の要部側面図、図4は、同梱包装置の要部断面図、図5は、同梱包装置の閉塞部面移動状態を示す要部断面図、図6は、同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図である。
【0021】
図1〜6において、本実施の形態では、被梱包物として、電気掃除機を例にして説明する。
【0022】
電気掃除機は、前側に塵埃を集積する集塵室(図示せず)や後方に塵埃吸引用のモータ
ー(図示せず)などを有する電気掃除機本体1(以下、「本体1」という)と、一端に、本体1の前部に構成した集塵室に連通し、モーターの吸引力による吸い込み通路を形成するフロントカバー2の吸気口3に接続される接続パイプ4を有し、他端に、使用時に握って操作する把手5を構成した先端パイプ6を有するホース7と、床面の塵埃を効率的に捕集する床用吸込具8と、床用吸込具8とホース7の先端パイプ6とを連通する延長管9を具備している。
【0023】
本実施の形態における梱包装置は、本体1、ホース7、床用吸込具8、延長管9といった被梱包物を梱包する包装箱10と、包装箱10内に収納され、前記被梱包物の位置規制と保護を行なう緩衝材A11、緩衝材B12を備えている。
【0024】
前記包装箱10の短辺面である幅面(側面)13には、その幅方向の略中心で、かつ上下方向の中心より少し上方に、運搬時に手を入れて包装箱10を保持できるように開口した手穴14を形成し、前記手穴14の開口を塞ぐ閉塞部15を、上部に折線A16を有し、他の三辺(左側面17、右側面18、下面19)を包装箱10から分離可能にして、閉塞部面20を形成している。前記閉塞部面20には、上部の折線A16に略並行で包装箱10の外面に対して谷折りの折線B21を形成している。
【0025】
以上のように構成された本実施の形態における梱包装置の動作・作用は以下の通りである。
【0026】
まず、包装箱10の中に被梱包物の位置規制と保護を行なう緩衝材A11、緩衝材B12を挿入した後に、被梱包物である本体1、床用吸込具8、延長管9、ホース7を梱包して前記包装箱10の天面部を閉塞してテープ(図示せず)などで封緘する。このとき、運搬用の手穴14となる開口は、閉塞部15で閉塞された状態になっており、運送時に包装箱10内にゴミなどが侵入しないようにしている。
【0027】
包装箱10の運搬時に手穴14を使用する際には、包装箱10の幅面13の閉塞部面21を指で押す。このとき、指の押し力が閉塞部面20を構成する折線A16に略並行で包装箱10の外面に対して谷折りの折線B21にかかり、折線B21が包装箱10内に移動することにより、閉塞部面20の下端19が、包装箱10本体の相対面22から離れる方向に移動して、軽い力で閉塞部15が開口して容易に手穴14を形成することができる。特に近年、環境への配慮から緩衝材の段ボール化が進んでおり、包装箱10全体での強度が必要となってきており、その強度を保つために図4に示すように包装箱10の板厚tを厚くする傾向にあり、包装箱10の板厚tが厚くなると、従来の梱包装置の構成では閉塞部面20の下面19と包装箱10本体の相対面22との擦れ力が余計にかかるために閉塞部面20を開くために大きな力が必要となる。したがって本発明は、非常に有用な効果を得ることができるものである。
【0028】
また、谷折り折線B21の包装箱10内面側が山折りなることにより、閉塞部面20の下端19が、包装箱10内での回動時に、反回動(包装箱10の外面)側に位置するため、下端19が、近接した被梱包物に突っかかりにくくなり、閉塞部面20がスムーズに回動できる。また、被梱包物である本体1やホース7と、包装箱10の内面との最短距離Lが閉塞部15の回動距離R1より小さくても、折線B21部分で閉塞部面20が折れ曲がることにより閉塞部15の最小回動距離R2にて、閉塞部15が移動するため、被梱包物と包装箱10の内面との距離を小さくすることができ、包装箱10の小型化が図れるものである。
【0029】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における梱包装置の要部断面図、図8は、同梱包装置の
閉塞部面の移動状態を示す要部断面図、図9は、同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図である。なお、上記第1の実施の形態における梱包装置と同一の部品については、同一符号を付与し、その説明を省略する。
【0030】
図7〜9において、本実施の形態における梱包装置は、前記閉塞部面20に形成した上部の折線A16に略並行で包装箱10の外面に対して山折りの折線C23を設け、さらに、上部の折線A16までの距離H1が、下面19までの距離H2よりも大きく(H1>H2)設定したものである。
【0031】
以上のように構成された本実施の形態における梱包装置の動作、作用は以下の通りである。
【0032】
包装箱10の中に、被梱包物を梱包する手順は、上記第1の実施の形態と同一である。運搬時に手穴14を使用する際には、包装箱10の幅面13の閉塞部面20を指で押す。このとき、指の押し力が閉塞部面20を構成する折線A16に略並行で、包装箱10の外面に対して山折りの折線C23にかかり、折線C23が折れ曲がることにより、閉塞部面20の下端19が、包装箱10本体の相対面22から離れる方向に移動するため、軽い力で閉塞部15が開口して、容易に手穴14を形成することができる。
【0033】
また、前記山折りの折線C23は、上部の折線A16までの距離H1が下端19までの距離H2よりも大きく設定(H1>H2)しているので、手穴14が全開口したときには、閉塞部15を形成する折線A16の対面の下端19までの閉塞部15が、包装箱10と前記折線A16から閉塞部15を形成する折線A16までの閉塞部15との間に位置することとなり、運搬時に手で持つ部分が包装箱10の板厚さの3枚分(3t)となるため、運搬時に手にかかる負担が少なくなり使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0034】
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における梱包装置の要部断面図、図11は、同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図である。なお、上記第1、第2の実施の形態における梱包装置と同一部品については、同一符号を付与し、その説明を省略する。
【0035】
図10は、山折り折線C23から下端19までの閉塞部15が、包装箱10内に移動した後、その開口に指を差し入れて包装箱10の外面側に引き出す状態を示している。このとき閉塞部15は、包装箱10内に移動しないので被梱包物と包装箱10内面との距離Lを小さくすることができる。
【0036】
したがって、梱包箱10の小型化が図れるとともに閉塞部15の高さ寸法Hを大きく設定でき、手穴14の形状を大きくすることができるため、手穴14に手がしっかりと入り、しっかり保持でき使用性のさらなる向上が図れるものである。さらには、手穴14を大きくすることで、手穴14に手を入れたときに手の甲から包装箱10本体の相対面22までの距離H4が大きくなり、包装箱10運搬時に相対面22反部に手の甲が当りにくくなり、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0037】
また、図11に示すように、手穴14にかかる手の部分から手の腹までの距離H3が約40〜60mmとなるのに対して閉塞部15の高さHを70mm以上に設定したものである。前記構成により、閉塞部15を包装箱10の外面に引き出して折り曲げて手穴14として使用する場合に、閉塞部15の下端19が手の腹に当りにくくなり、手穴14をしっかりと握ることができ、安定して包装箱10の運搬が可能となる。尚、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでは無い。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明にかかる梱包装置は、手穴使用時の閉塞部の操作を容易にして使用性の向上が図れるとともに運搬作業の軽減が図れるので非常に有効である。
【符号の説明】
【0039】
10 包装箱
13 幅面
14 手穴
15 閉塞部
16 折線A
17 右側端
18 左側端
19 下端
20 閉塞部面
21 折線B
22 相対面
23 折線C
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包装置に関するもので、特に、被梱包物の梱包に使用される包装箱において、荷扱い用に設けられる手穴を有した梱包装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の梱包装置の手穴は、上辺に折線を設け、その他の三辺を切断して舌状の閉塞部を形成し、包装箱の運搬時には閉塞部を包装箱の内側に曲折し、その結果形成された手穴に手を差込んで、折線部を下方から支え、包装箱を持上げる構成が一般的であった(例えば、特許文献1、2、3及び4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−253973号公報
【特許文献2】特開2005−297978号公報
【特許文献3】特開平09−132244号公報
【特許文献4】特許第2567579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1乃至4などに記載されている従来の梱包装置の構成では、手穴を使用する際に三辺を切断し、閉塞部に力を加えて包装箱の内部に曲折させるために閉塞部に大きな力を加えないと手穴が形成できず、使用性が悪いという課題を有していた。
【0005】
また、舌状の閉塞部が一枚構成のため、閉塞部が包装箱内部で移動するための寸法として包装箱内面と被梱包物との間の距離が閉塞部の高さ以上を必要とするため、包装箱が大型化したり、手穴寸法が小さいため手穴に手が入れにくく、持ちにくいなどの課題を有していた。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、小さな力で閉塞部を押し込むことができ、使用性の向上が図れるとともに閉塞部面が包装箱内部で折り曲がることにより、包装箱内部での閉塞部の移動距離を小さくすることができ、包装箱の小型化が図れる、または手穴の寸法を任意に大きくでき、手穴に手がしっかりと入って持ちやすい梱包装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来の課題を解決するために本発明の梱包装置は、包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を形成したもので、手穴を使用する際に舌状の閉塞部を押さえると閉塞部面に形成した折線に応力が集中して折れ曲がることにより、閉塞部の分離する三辺が包装箱本体から分離する方向に移動し、容易に手穴が構成することができ、使用性の向上が図れるものである。
【0008】
また、本発明の梱包装置は、包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を前記閉塞部の折線と略並行に形成したもので、閉塞部に加わる力が分散せず、閉塞部面を押すと閉塞部面に設けた折線にまず、力が加わり閉塞部の反折線の分離辺が包装箱本体
から閉塞部面が移動分離する方向に移動し、その後に閉塞部を構成する折線に力が加わるため、閉塞部が開き易くなり、使用性が向上するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の梱包装置は、軽い力で簡単に閉塞部を開いて手穴を容易に構成でき、使用性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1における梱包装置の梱包前の全体斜視図
【図2】同梱包装置の梱包状態を示す全体斜視図
【図3】同梱包装置の要部側面図
【図4】同梱包装置の要部断面図
【図5】同梱包装置の閉塞部面移動状態を示す要部断面図
【図6】同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図
【図7】本発明の実施の形態2における梱包装置の要部断面図
【図8】同梱包装置の閉塞部面移動状態を示す要部断面図
【図9】同梱包装置の手穴使用状態を示す要部断面図
【図10】本発明の実施の形態3における梱包装置の要部断面図
【図11】同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は、包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を形成したもので、手穴を使用する際に舌状の閉塞部を押さえると閉塞部面に形成した折線に応力が集中して折れ曲がることにより、閉塞部の分離する三辺が包装箱本体から分離する方向に移動し、容易に手穴が構成することができ、使用性の向上が図れるものである。
【0012】
第2の発明は、包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を前記閉塞部の折線と略並行に形成したもので、閉塞部に加わる力が分散せず、閉塞部面を押すと閉塞部面に設けた折線にまず、力が加わり閉塞部の反折線の分離辺が包装箱本体から閉塞部面が移動分離する方向に移動し、その後に閉塞部を構成する折線に力が加わるため、閉塞部が開き易くなり、使用性が向上するものである。
【0013】
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を、包装箱の外面に対して谷折りの構成としたもので、閉塞部に力を加えたとき閉塞部面に設けた折線が谷折りに折れ曲がり閉塞部の反折線の分離辺が包装箱本体から閉塞部面が移動分離する方向に移動し、その後に閉塞部を構成する折線に力が加わるため、閉塞部が開き易くなり、使用性が向上するとともに閉塞部面が包装箱内部で折り曲がることにより、包装箱内部での閉塞部の移動距離を小さくすることができ、包装箱の小型化が図れ、または手穴の寸法を任意に大きくでき、手穴に手がしっかりと入って持ちやすく、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0014】
第4の発明は、特に、第1又は第2の発明の閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を、包装箱の外面に対して山折りの構成としたもので、閉塞部に力を加えたとき閉塞部面に設けた折線が山折りに折れ曲がり、閉塞部の反折線の分離辺が包装箱本体から閉塞部面が移動分離する方向に移動し、その後に閉塞部を構成する折線に力が加わるため、閉塞部が開き易くなり、使用性が向上するとともに閉塞部面が包装箱内部で折り曲がることにより、包装箱内部での閉塞部の移動距離を小さくすることができ、包装箱の小型化が図れ、または手穴の寸法を任意に大きくでき、手穴に手がしっかりと入って持ちやすく、使用性
の向上が図れるものである。さらには、閉塞部に力を加えたとき閉塞部面に設けた折線が山折りに折れ曲がり、閉塞部の下部が開口することにより、前記開口部に指を入れて閉塞部面を包装箱の外側に出して折り曲げて手穴を構成することができ、包装箱内部に閉塞部の移動寸法(空間)を必要としないため、包装箱の小型化が図れ、または手穴の寸法を任意に大きくでき、手穴に手がしっかりと入って持ちやすく、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0015】
第5の発明は、特に、第1又は第2の発明の閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を外面に対して谷折り、または山折りの構成とし、前記閉塞部面の折線から舌状の閉塞部を形成する折線までの寸法H1を前記閉塞部面の折線から前記舌状の閉塞部の反折線の分離辺までの寸法H2よりも大きく(H1>H2)設定したもので、閉塞部の反折線の分離辺までの閉塞部が包装箱と前記閉塞部面の折線から閉塞部を形成する折線までの閉塞部との間に位置することとなり、運搬時に手で持つ部分が包装箱の板厚さの3枚分となるため、運搬時に手にかかる負担が少なくなり、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0016】
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明の閉塞部の高さHを、梱包された被梱包物の端部から包装箱の内面までの距離Lよりも大きく(H>L)設定したもので、手穴形成時に閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線によって閉塞部が包装箱内で折れ曲がるため、閉塞部の高さ寸法が大きくても閉塞部を構成する折線を回動中心として回動する閉塞部の回動距離が小さくなり、包装箱内面と被梱包物との距離を小さくすることができるため、包装箱の小型化が図れるものである。また、包装箱内面と被梱包物との距離が同じ場合でも閉塞部の高さ寸法を大きくすることができ、手穴の上面と下面との距離が大きくなり手穴に手がしっかりと入って持ちやすく、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0017】
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか一つの発明の閉塞部の高さHを70mm以上に設定したもので、手穴形状を大きくすることができ、手穴への手の挿入を容易にするとともに運搬時における包装箱本体の分離面に手の甲が当りにくくなり、使用性の向上が図れるものである。さらには、閉塞部を包装箱の外方に折り曲げて手穴を使用するときに手穴上部(閉塞部の折線部)から約40〜60mmに位置する手の腹に対して反折線の分離辺までの距離が70mm以上で反折線の分離辺に手の腹が当たりにくくなるため、手穴が持ちやすく使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0018】
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか一つの発明の梱包装置は、電気掃除機などの家電商品を被梱包物とするもので、購入店から運搬して持ち帰る家電製品の運搬性の向上が図れるものである。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における梱包装置の梱包前の全体斜視図、図2は、同梱包装置の梱包状態を示す全体斜視図、図3は、同梱包装置の要部側面図、図4は、同梱包装置の要部断面図、図5は、同梱包装置の閉塞部面移動状態を示す要部断面図、図6は、同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図である。
【0021】
図1〜6において、本実施の形態では、被梱包物として、電気掃除機を例にして説明する。
【0022】
電気掃除機は、前側に塵埃を集積する集塵室(図示せず)や後方に塵埃吸引用のモータ
ー(図示せず)などを有する電気掃除機本体1(以下、「本体1」という)と、一端に、本体1の前部に構成した集塵室に連通し、モーターの吸引力による吸い込み通路を形成するフロントカバー2の吸気口3に接続される接続パイプ4を有し、他端に、使用時に握って操作する把手5を構成した先端パイプ6を有するホース7と、床面の塵埃を効率的に捕集する床用吸込具8と、床用吸込具8とホース7の先端パイプ6とを連通する延長管9を具備している。
【0023】
本実施の形態における梱包装置は、本体1、ホース7、床用吸込具8、延長管9といった被梱包物を梱包する包装箱10と、包装箱10内に収納され、前記被梱包物の位置規制と保護を行なう緩衝材A11、緩衝材B12を備えている。
【0024】
前記包装箱10の短辺面である幅面(側面)13には、その幅方向の略中心で、かつ上下方向の中心より少し上方に、運搬時に手を入れて包装箱10を保持できるように開口した手穴14を形成し、前記手穴14の開口を塞ぐ閉塞部15を、上部に折線A16を有し、他の三辺(左側面17、右側面18、下面19)を包装箱10から分離可能にして、閉塞部面20を形成している。前記閉塞部面20には、上部の折線A16に略並行で包装箱10の外面に対して谷折りの折線B21を形成している。
【0025】
以上のように構成された本実施の形態における梱包装置の動作・作用は以下の通りである。
【0026】
まず、包装箱10の中に被梱包物の位置規制と保護を行なう緩衝材A11、緩衝材B12を挿入した後に、被梱包物である本体1、床用吸込具8、延長管9、ホース7を梱包して前記包装箱10の天面部を閉塞してテープ(図示せず)などで封緘する。このとき、運搬用の手穴14となる開口は、閉塞部15で閉塞された状態になっており、運送時に包装箱10内にゴミなどが侵入しないようにしている。
【0027】
包装箱10の運搬時に手穴14を使用する際には、包装箱10の幅面13の閉塞部面21を指で押す。このとき、指の押し力が閉塞部面20を構成する折線A16に略並行で包装箱10の外面に対して谷折りの折線B21にかかり、折線B21が包装箱10内に移動することにより、閉塞部面20の下端19が、包装箱10本体の相対面22から離れる方向に移動して、軽い力で閉塞部15が開口して容易に手穴14を形成することができる。特に近年、環境への配慮から緩衝材の段ボール化が進んでおり、包装箱10全体での強度が必要となってきており、その強度を保つために図4に示すように包装箱10の板厚tを厚くする傾向にあり、包装箱10の板厚tが厚くなると、従来の梱包装置の構成では閉塞部面20の下面19と包装箱10本体の相対面22との擦れ力が余計にかかるために閉塞部面20を開くために大きな力が必要となる。したがって本発明は、非常に有用な効果を得ることができるものである。
【0028】
また、谷折り折線B21の包装箱10内面側が山折りなることにより、閉塞部面20の下端19が、包装箱10内での回動時に、反回動(包装箱10の外面)側に位置するため、下端19が、近接した被梱包物に突っかかりにくくなり、閉塞部面20がスムーズに回動できる。また、被梱包物である本体1やホース7と、包装箱10の内面との最短距離Lが閉塞部15の回動距離R1より小さくても、折線B21部分で閉塞部面20が折れ曲がることにより閉塞部15の最小回動距離R2にて、閉塞部15が移動するため、被梱包物と包装箱10の内面との距離を小さくすることができ、包装箱10の小型化が図れるものである。
【0029】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における梱包装置の要部断面図、図8は、同梱包装置の
閉塞部面の移動状態を示す要部断面図、図9は、同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図である。なお、上記第1の実施の形態における梱包装置と同一の部品については、同一符号を付与し、その説明を省略する。
【0030】
図7〜9において、本実施の形態における梱包装置は、前記閉塞部面20に形成した上部の折線A16に略並行で包装箱10の外面に対して山折りの折線C23を設け、さらに、上部の折線A16までの距離H1が、下面19までの距離H2よりも大きく(H1>H2)設定したものである。
【0031】
以上のように構成された本実施の形態における梱包装置の動作、作用は以下の通りである。
【0032】
包装箱10の中に、被梱包物を梱包する手順は、上記第1の実施の形態と同一である。運搬時に手穴14を使用する際には、包装箱10の幅面13の閉塞部面20を指で押す。このとき、指の押し力が閉塞部面20を構成する折線A16に略並行で、包装箱10の外面に対して山折りの折線C23にかかり、折線C23が折れ曲がることにより、閉塞部面20の下端19が、包装箱10本体の相対面22から離れる方向に移動するため、軽い力で閉塞部15が開口して、容易に手穴14を形成することができる。
【0033】
また、前記山折りの折線C23は、上部の折線A16までの距離H1が下端19までの距離H2よりも大きく設定(H1>H2)しているので、手穴14が全開口したときには、閉塞部15を形成する折線A16の対面の下端19までの閉塞部15が、包装箱10と前記折線A16から閉塞部15を形成する折線A16までの閉塞部15との間に位置することとなり、運搬時に手で持つ部分が包装箱10の板厚さの3枚分(3t)となるため、運搬時に手にかかる負担が少なくなり使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0034】
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における梱包装置の要部断面図、図11は、同梱包装置の手穴の使用状態を示す要部断面図である。なお、上記第1、第2の実施の形態における梱包装置と同一部品については、同一符号を付与し、その説明を省略する。
【0035】
図10は、山折り折線C23から下端19までの閉塞部15が、包装箱10内に移動した後、その開口に指を差し入れて包装箱10の外面側に引き出す状態を示している。このとき閉塞部15は、包装箱10内に移動しないので被梱包物と包装箱10内面との距離Lを小さくすることができる。
【0036】
したがって、梱包箱10の小型化が図れるとともに閉塞部15の高さ寸法Hを大きく設定でき、手穴14の形状を大きくすることができるため、手穴14に手がしっかりと入り、しっかり保持でき使用性のさらなる向上が図れるものである。さらには、手穴14を大きくすることで、手穴14に手を入れたときに手の甲から包装箱10本体の相対面22までの距離H4が大きくなり、包装箱10運搬時に相対面22反部に手の甲が当りにくくなり、使用性のさらなる向上が図れるものである。
【0037】
また、図11に示すように、手穴14にかかる手の部分から手の腹までの距離H3が約40〜60mmとなるのに対して閉塞部15の高さHを70mm以上に設定したものである。前記構成により、閉塞部15を包装箱10の外面に引き出して折り曲げて手穴14として使用する場合に、閉塞部15の下端19が手の腹に当りにくくなり、手穴14をしっかりと握ることができ、安定して包装箱10の運搬が可能となる。尚、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでは無い。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明にかかる梱包装置は、手穴使用時の閉塞部の操作を容易にして使用性の向上が図れるとともに運搬作業の軽減が図れるので非常に有効である。
【符号の説明】
【0039】
10 包装箱
13 幅面
14 手穴
15 閉塞部
16 折線A
17 右側端
18 左側端
19 下端
20 閉塞部面
21 折線B
22 相対面
23 折線C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を形成したことを特徴とする梱包装置。
【請求項2】
包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を前記閉塞部の折線と略並行に形成したことを特徴とする梱包装置。
【請求項3】
閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を、包装箱の外面に対して谷折りの構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包装置。
【請求項4】
閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を、包装箱の外面に対して山折りの構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包装置。
【請求項5】
閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を外面に対して谷折り、または山折りの構成とし、前記閉塞部面の折線から舌状の閉塞部を形成する折線までの寸法H1を前記閉塞部面の折線から前記舌状の閉塞部の反折線の分離辺までの寸法H2よりも大きく(H1>H2)設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包装置。
【請求項6】
閉塞部の高さHを、梱包された被梱包物の端部から包装箱の内面までの距離Lよりも大きく(H>L)設定したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項7】
閉塞部の高さHを70mm以上に設定したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項8】
電気掃除機などの家電商品を被梱包物とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項1】
包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を形成したことを特徴とする梱包装置。
【請求項2】
包装箱の外周面に一辺が折線、他の三辺が分離する舌状の閉塞部を形成した手穴を有し、前記閉塞部に形成される閉塞部面に少なくとも1本の折線を前記閉塞部の折線と略並行に形成したことを特徴とする梱包装置。
【請求項3】
閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を、包装箱の外面に対して谷折りの構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包装置。
【請求項4】
閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を、包装箱の外面に対して山折りの構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包装置。
【請求項5】
閉塞部面に形成した少なくとも1本の折線を外面に対して谷折り、または山折りの構成とし、前記閉塞部面の折線から舌状の閉塞部を形成する折線までの寸法H1を前記閉塞部面の折線から前記舌状の閉塞部の反折線の分離辺までの寸法H2よりも大きく(H1>H2)設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包装置。
【請求項6】
閉塞部の高さHを、梱包された被梱包物の端部から包装箱の内面までの距離Lよりも大きく(H>L)設定したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項7】
閉塞部の高さHを70mm以上に設定したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項8】
電気掃除機などの家電商品を被梱包物とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の梱包装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−269835(P2010−269835A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−124868(P2009−124868)
【出願日】平成21年5月25日(2009.5.25)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月25日(2009.5.25)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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