説明

梱包部材

【課題】複数の構成部品からなる継手部材を組み立て状態で保持する継手保持部材の梱包部材の提供。
【解決手段】 分岐配管が挿入される挿入孔が形成された継手部材20の挿入孔21に挿入される複数の保持部38と、保持部38の一端で挿入孔の外径方向に突出して継手部材20を係合保持する係合部39と、保持部38の他端側で継手部材20を保持する閉塞板33と、を有する継手保持部材32を継手部材20が保持された状態で梱包する梱包部材45であって、係合部39に係止し、保持部38が挿入孔の内径方向へ移動するのを規制する縁43を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包部材に係り、特に、継手保持部材の梱包部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地中に埋設されている水道本管から給水支管を分岐させるためには、継手部材を分水栓本体に取付けて配管が接続されている。継手部材は、一般的に、袋ナット、ロックリング、ワッシャ及びパッキンといった複数の構成部品からなる(例えば、特許文献1参照)。また、継手部材には、上述した構成部品に、Oリングを具備するスペーサを備えるものもある。給水支管の径は予め決められており、継手部材は給水支管の種類に応じた呼び径のものを用いるようになっている。
【0003】
配管接続作業においては、まず、水道本管に分水栓を固定し、分岐配管に専用の溝付け工具によって溝付けを行う。分岐配管は継手部材を介して分水栓に挿通され、継手部材を分水栓に締結することにより、ロックリングが縮径して分岐配管を固持し、分岐配管が分水栓に固定されるようになっている。
【特許文献1】特開平9−242914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した配管接続作業の場合においては、分水栓を水道本管に固定した後、継手部材を各構成部品の向きや取付け順序を把握した上で取付けなければならないため、正確な継手部材の取付けが難しいという問題があった。継手部材の構成部品の取付け順序や向きを間違えた場合、配管の正しい接続ができず、漏水等を生ずるおそれがある。
【0005】
また、配管接続作業は、通常、道路上や掘削した地下において行われるため、継手部材の構成部品一式は、一時的に地面及び土壌等に放置されることが多く、この際、継手部材の構成部品に粉塵及び砂等が付着することで、砂噛みや、損傷による漏水等を引き起こすといった問題も生ずるおそれがある。
【0006】
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、複数の構成部品からなる継手部材を組み立て状態で保持する継手保持部材の梱包部材を提供することを目的とする。また、本発明は、継手部材の内部に対する防塵を図ることが可能な梱包部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
分岐配管が挿入される挿入孔が形成された継手部材の前記挿入孔に挿入される複数の保持部と、前記保持部の一端で前記挿入孔の外径方向に突出して前記継手部材を係合保持する係合部と、前記保持部の他端側で前記継手部材を保持する閉塞板と、を有する継手保持部材を前記継手部材が保持された状態で梱包する梱包部材であって、
前記係合部に係止し、前記保持部の前記挿入孔の内径方向への移動を規制する係止部を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、継手部材の挿入孔に挿入される複数の保持部と、該保持部の一端で前記挿入孔の外径方向に突出して継手部材を係合保持する係合部と、保持部の他端側で継手部材を保持する閉塞板と、を有する継手保持部材を、継手部材を保持した状態で梱包することにより、継手部材の構成部品一式を組み立てた状態で係合保持しつつ継手部材への防塵を行う。また、梱包部材は継手保持部材の係合部に係止し、保持部の挿入孔の内径方向への移動を規制することにより、継手保持部材の変形を防止する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の梱包部材において、
前記継手保持部材の前記係合部側に対向する平板部と、
前記平板部に形成された前記係合部を受け入れる切込みと、を備え
前記係止部は前記切込みで形成される縁、または前記切込みで形成される曲折片の曲折縁であることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、係止部は切込みで形成される縁であり、継手保持部材の係合部が切込みに受け入れられる。よって、係合部には切込みの縁または切込みで形成される曲折片の曲折縁が係止し、挿入孔の内径方向への移動が規制される。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の梱包部材において、
前記継手部材の側面を覆うことを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、梱包部材により継手部材の側面が覆われるので、継手部材への防塵効果が向上する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、継手部材を継手保持部材に係合保持させた状態で、継手保持部材の係合部に係止して保持部の内径方向への移動を規制する。よって、係合保持しつつ継手保持部材の変形を防止することができ、継手部材を抜脱させずに係合保持し続けることができる。また、継手部材の構成部品を組み立てた状態で保持するので、構成部品を正しい順序で取付けることができ、作業ミスの低減が可能である。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、梱包部材に切込みを形成することにより、係合部を切込みに受け入れさせることができる。また、係合部には切込みの縁または切込みで形成される曲折片の曲折縁が係止し、挿入孔の内径方向への移動を規制し、継手保持部材の変形を防止することができるので、係止部の構成を簡略化することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、梱包部材を簡易な構成とすることができるとともに、継手部材への防塵効果を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[第一の実施形態]
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる第一の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0017】
図1に示すように、本発明にかかる梱包部材により梱包される継手部材及び継手保持部材は、水道本管Mの分岐配管接続の際に用いられるものである。水道本管Mの上方には、分岐用の第1貫通孔2が形成されている。第1貫通孔2の内周には、略円筒形状に成型された挿入スリーブ3が備えられており、連結部からの発錆や漏水が防止されている。
【0018】
水道本管Mの第1貫通孔2に対向する位置には、水道本管Mを挟持してその位置を固定する一対のバンド5,5が備えられている。バンド5は、鋳鉄材料によって断面略半円形状に湾曲して成型され、水道本管Mの外周面に接するようになっている。バンド5の水道本管Mに対向する位置には、挿入スリーブ3が挿入されるバンド穴6が形成されている。バンド5の両端部には、ベルト穴7…がそれぞれ穿設されている。ベルト穴7には、上下のバンド5を連結するボルト8が挿入されている。ボルト8の一端には、ナット9が締結されている。
【0019】
バンド5の湾曲部の上方には、挿入スリーブ3が貫通される孔部が形成された平板状の載置部10が備えられている。載置部10の上方には、給水管1と分岐配管11(図2参照)を連結するための分水栓12が備えられている。分水栓12の内部中央には、挿入スリーブ3と連通されるボール弁体13が格納されている。ボール弁体13は、ステンレス等によって略球状に成型されている。ボール弁体13の側方には第2貫通孔14が穿設されており、挿入スリーブ3と連通されるようになっている。分水栓12の上方には、ガスケット等の部材を介してキャップ部材15が装着されている。
【0020】
分水栓12の側方には、略円筒形状の装着部16が延設されている。装着部16の内部には、第2貫通孔14を通ってボール弁体13に貫通する第3貫通孔17が同軸状に形成されている。装着部16の外周面の端部には、雄ネジ18が螺刻されている。装着部16は、一般に、ステンレス等によって成型されている。装着部16の側方には、分岐配管11を連結するための継手部材20が装着されている(図3参照)。
【0021】
図4に示すように、継手部材20は、分岐配管11が挿入される挿入孔21が形成された複数の構成部品からなるものである。継手部材20は、装着部16側から順に、パッキン22、ワッシャ23、ロックリング24及び袋ナット25を備えている。ここで、分岐配管11の呼び径は20〜50Aで規定されており、装着部16に応じて、「25(分水栓12の口径)×20A(分岐配管11の口径)」、「25A(分水栓12の口径=分岐配管11の口径)」、「50×30A」、「50×40A」、「50A」の呼び径の継手部材が規定されている。以下、「50A」の継手部材20を用いて、口径50Aの分水栓12に口径50Aの分岐配管11を接続させるものとして以下説明する。分岐配管11の接続後の状態を図5に示す。
【0022】
袋ナット25は、継手部材20の構成部品として最も外側(装着部16から遠い位置)に配置されるものであり、継手部材20の構成部品を被覆するようになっている。袋ナット25は、例えば、ステンレス等により成型されている。袋ナット25には、挿入孔21が内部に形成され略環状の被覆部26が備えられている。被覆部26の内周面の端部には、装着部16の雄ネジ18と螺合する雌ネジ27が形成されている。被覆部26の側方には、環状のテーパ部28が、装着部16から離れるほど縮径するように形成されている。テーパ部28の内周であって小径側の端部には、分岐配管11の外周面と接するダストシール29が設けられている。ダストシール29は、ゴム等の弾性部材により成型されかつ表面上にテフロン(登録商標)樹脂液が塗布されて形成されている。
【0023】
袋ナット25のテーパ部28の内周には、環状に形成されたロックリング24が収容されている。ロックリング24の内周面には複数のボール30が配設されている。ここで、分岐配管11の溝付け位置には、予め外周面を一周する溝31(図2参照)が形成されており、分岐配管11が継手部材20に差込まれると溝31にボール30が係合されるようになっている。
【0024】
袋ナット25の被覆部26の内周には、環状のワッシャ23が収容されている。ワッシャ23の外径はテーパ部28の内径の最大値よりも大きくかつ被覆部26の内径よりも小さく形成されており、ワッシャ23はOリング23aを介して被覆部26の内周の一端面に接するように収容されている。
【0025】
袋ナット25の被覆部26の内周であってワッシャ23の装着部16側には、環状のパッキン22が収容されている。パッキン22は、防水性の弾性素材から成型されている。パッキン22の内径は分岐配管11の外径と略同等であり、パッキン22の外周面は装着部16の端部の内周面と一致するように形成されている。つまり、分岐配管11の取付け後、パッキン22は分岐配管11の外周面と装着部16の内周面とに密着し、分岐配管11と装着部16との連結部分を密封するようになっている。
【0026】
継手部材20は、分岐配管11の取付け作業の際、組み立て状態で継手保持部材32により着脱自在に保持されている。継手保持部材32はプラスチック等の合成樹脂によって形成されており、可撓性を有するようになっている。図6に継手保持部材32の平面図(中心軸方向から見た図)を示す。
【0027】
継手保持部材32の外側には、略円形状に成型され袋ナット25の外側面を被覆する閉塞板33が備えられている。閉塞板33の周縁部には、袋ナット25のテーパ部28の端部を被覆するフランジ部34が、閉塞板33と略直交する方向に延設されている。フランジ部34の内壁面には、テーパ部28の外周面に係止する複数の突出片35…が、閉塞板33の中心方向に向かって1mm程突出しかつ等間隔に配設されている。フランジ部34の突出片35が形成されていない領域と袋ナット25の外周面との間には空間36が形成され、作業者は空間36に手を差し入れて、フランジ部34の縁を把持することにより、袋ナット25と継手保持部材32とを取り外すことができるようになっている。
【0028】
閉塞板33の袋ナット25が接する面には、継手部材20の挿入孔21に挿入可能な筒状の支持筒部37が、閉塞板33と略直交する方向に備えられている。支持筒部37は、ダストシール29の幅(継手部材20の中心軸方向における長さ寸法)よりも長く形成されており、ダストシール29を露出させず保護するようになっている。
【0029】
支持筒部37の端縁には、継手部材20の挿入孔21を貫通する4つの保持部38…が、支持筒部37の円周に沿って略等間隔に配設されている。保持部38は板状であり、支持筒部37の円周に沿うように湾曲して形成されている。
【0030】
各保持部38の一端には、側面視三角形状であり継手部材20に係合する係合部39が、挿入孔21の外径方向に向けて突出するように形成されている。係合部39の継手部材20と係合する面の先端側には、先端に向かって縮径する第1テーパ面40が形成されている。また、係合部39の継手部材20と係合する面の後端側には、支持筒部37に向かって縮径する第2テーパ面41が形成されている。係合部39の横寸法(幅方向の長さ寸法)はLに形成されており、縦寸法(挿入孔21の径方向の長さ寸法)はtに形成されている。継手保持部材32に可撓性をもたせつつ係合部39を外径方向に突出した形状にすることにより、継手部材20の挿入孔21に継手保持部材32を円滑に着脱させることができるようになっている。
【0031】
継手部材20を組み立て状態で保持する継手保持部材32は、分岐配管11の取付け作業前には、図7に示すように梱包部材45により梱包されている。梱包部材45は、継手保持部材32の係合部39に対向する平板部としての上面板46と、継手保持部材32の側方に位置する一対の側面板47と、継手保持部材32の閉塞板33に面する底面板48と、から構成されている。梱包部材45は紙や樹脂等の可撓性を備える材料で形成されており、図8(a)に示すように、上面板46、側面板47及び底面板48は連結されている。従って、本実施形態における継手保持部材32は、継手部材20への装着前や取り外し後において、平面状に広げることができ保管スペースが少なくて済む。
【0032】
上面板46には、係合部39を受け入れる4つの切込み49aが設けられている。図9(a)に示すように、切込み49aは各係合部39に対応する位置に平面視H形状となるように形成されており、その短辺から係合部39が挿入されるようになっている。切込み49aの2つの長辺と短辺とで囲まれる矩形領域の一方(外方側)は、係合部39の挿入により第1テーパ面40に沿って曲折され大径用曲折片42aとなっている。また、他方(内方側)の矩形領域は、係合部39により曲折されず未曲折の小径用曲折片42bとなっている。小径用曲折片42bには、係止部としての縁43が切込み49aによって形成されており、係合部39の内径側の他面に当接している。つまり、縁43が係合部39の内径側に係止し、保持部38の挿入孔21の内径方向への移動を規制している。
【0033】
ここで、切込み49aの長辺及び短辺の長さ寸法は、係合部39の縦寸法t及び横寸法Lに対応しており、大径用曲折片42a及び小径用曲折片42bは縦寸法t及び横寸法Lとなっている。なお、切込み49aは係合部39を受け入れることができればよく、大径用曲折片42a及び小径用曲折片42bの横寸法はLより大きく形成されていれば良い。
【0034】
底面板48は、一つの側面板47に連結されている第1底面板51と、他方の側面板47に連結されている第2底面板52と、から構成されている。図8に示すように、第1底面板51と第2底面板52とは梱包部材45を組み立てた際に重なるように形成されている。第1底面板51には、平面視台形状の差込片53が形成されている。また、第2底面板52には、差込片53が差込まれる差込口54が形成されている。
【0035】
側面板47の高さ寸法は、継手部材20を組み立てた状態での高さと略同等であり、梱包部材45は側面板47により継手部材20と閉塞板33とを覆うようになっている。
【0036】
ここで、図8に基づいて、梱包部材45による、継手部材20を保持した継手保持部材32の梱包方法について説明する。また、継手部材20の挿入孔21の延在する方向を「中心軸方向」、挿入孔21の内径中心に向かう方向を「内径方向」、挿入孔21の外径が広がる方向を「外径方向」とする。
【0037】
まず、図4に示すように、袋ナット25に、ロックリング24、ワッシャ23及びパッキン22を装着部16に取付ける順に重ねて収容し、継手部材20の構成部品一式を準備する。そして、継手部材20の挿入孔21に継手保持部材32の保持部38を、内径方向に撓ませながら挿入する。第1テーパ面40がパッキン22を貫通すると、第2テーパ面41の傾斜に沿って保持部38が外径方向に拡径し、パッキン22が係合部39に係止する。すると、図3に示すように、継手保持部材32の閉塞板33から係合部39までの間に継手部材20が係合され、継手部材20が継手保持部材32に保持される。
【0038】
続いて、図8(b)に示すように、継手保持部材32の係合部39を、梱包部材45の上面板46の切込み49aに差込む。係合部39が切込み49aに差込まれると、第1テーパ面40の傾斜に沿って大径用曲折片42aが曲折する。また、係合部39の他面には、切込み49aによって形成される小径用曲折片42bの縁43が当接して係止する。(図7(b)参照)。このようにして縁43が係合部39の内径側に係止し、梱包部材45は保持部38が挿入孔21の内径方向に移動するのを規制する。
【0039】
その後、図8(c)に示すように、梱包部材45を上下逆向きにする。さらに、図8(d)に示すように、上面板46、側面板47及び底面板48の連結部分を屈曲させ、継手部材20を保持する継手保持部材32に梱包部材45を装着する。梱包部材45の装着は、図8(e)に示すように、閉塞板33に底面板48が接するように、第1底面板51と第2底面板52とを重ねる。そして、第2底面板52の差込口54に第1底面板51の差込片53を差し込んだ状態でシール等を用いて固定する。梱包部材45を装着すると、側面板47は継手部材20の組み立て状態の高さ寸法と略同等なので、梱包部材45は継手部材20と閉塞板33とを挟み込み、継手部材20の中心軸方向における位置を固定する。また、梱包部材45は継手部材20の側面を覆うので、側方から継手部材に塵等が入り込むのを防止する。なお、本実施形態においては、底面板48の固定を差込口54と差込片53とを用いて行うこととしたが、第1底面板51と第2底面板52をシール等を用いて固定することとしても良い。
【0040】
継手保持部材32は、作業を行うまで梱包部材45を装着した状態で取扱われる。梱包部材45を装着させずに持ち運びを行うと、保持部38を下方に向けた際、図10に示すように継手保持部材32の中心軸方向に継手部材20の重力がかかる。すると、継手部材20の自重により第2テーパ面41が押圧され、保持部38に内径方向の押圧力(図10中矢印)がかかる。この押圧力により保持部38が内径方向に変形すると、継手部材20と係合部39との係合が解除され、継手部材20が継手保持部材32から外れてしまう可能性がある。
しかしながら、本実施形態のように梱包部材45を装着させると、係合部39の内径側の一面には縁43が当接しているので保持部38の移動を規制することができる。よって、継手部材20の自重により内径方向への押圧力が生じても、保持部38は内径方向に移動せず、継手部材20が継手保持部材32から外れることはない。また、梱包部材45は上面板46と底面板48とで継手保持部材32及び継手部材20を挟み込むので、継手部材20の中心軸方向における位置を固定して保持することができ、第2テーパ面41に継手部材20の自重がかかることを防止し、継手保持部材32は継手部材20を確実に保持し続ける。また、上面板46は、継手部材20の袋ナット25の開口部を覆うので、継手部材20の保管時や施工待機時における防塵を図ることができ、パッキン22等の構成部品を保護することができる。
【0041】
次に、図2に基づいて本実施形態における継手部材20の取付け作業について説明する。
まず、穿孔対象である水道本管Mの表面を清掃し、水道本管Mを上下から一対のバンド5によって挟み、ベルト穴7にそれぞれボルト8を挿しとおす。ボルト8をナット9で締結することにより、バンド5を水道本管Mに固定する。バンド5の上面の載置部10には分水栓12が載置されており、水道本管Mに第1貫通孔2を穿孔することで、水道本管Mの給水管1から第1貫通孔2、ボール弁体13、第2貫通孔14及び第3貫通孔17が連通される。
【0042】
続いて、継手保持部材32に装着されている梱包部材45をはがす。詳しくは、第1底面板51と第2底面板52とを固定するテープをはがし、梱包部材45の底面板48を開く。続いて、上面板46の切込み49aから係合部39を引き抜き、継手保持部材32から梱包部材45を取り外す。
【0043】
そして、図2(a)に示すように、継手保持部材32により保持されている継手部材20を、係合部39から装着部16に挿し込む。装着部16の外周面に形成された雄ネジ18は、継手部材20のパッキン22と袋ナット25との間に入り込む(図3参照)。装着部16の雄ネジ18は袋ナット25の雌ネジ27と螺合するので、1〜2山分だけ袋ナット25を回転させることにより、図2(b)に示すように、袋ナット25が装着部16に仮止めされる。袋ナット25は継手部材20のほかの構成部品を収容するので、袋ナット25を装着部16に仮止めすることにより、分水栓12に継手部材20が仮止めされる。この際、継手部材20の装着部16側に配置されるパッキン22の外径は第3貫通孔17の内径と略同等であるので、パッキン22と装着部16の第3貫通孔17とが密着する(図1参照)。また、継手保持部材32は閉塞板33で継手部材20の一端を被覆しているので、装着時の密閉性を高くし、継手部材20の内部に粉塵や砂等が入ることを防止する。
【0044】
図2(c)に示すように、継手部材20の装着部16への取付けが完了すると、継手保持部材32を継手部材20から取り外す。この際、継手保持部材32のフランジ部34と袋ナット25との間に形成された空間36に、作業者が手を差し入れてフランジ部34の縁を把持することにより継手保持部材32は容易に袋ナット25から取り外すことができる。また、第2テーパ面41は支持筒部37に向かって縮径するように形成されているので、係合部39は継手部材20との係合を容易に解除することができる。
【0045】
続いて、図2(d)に示すように、分岐配管11を、溝31が形成されている一端側から分水栓12に差し込む。分岐配管11を継手部材20が取付けられた装着部16に差し込むと、溝31に継手部材20のロックリング24のボール30がはまり込む(図5参照)。溝31にボール30がはまり込んだ後、分岐配管11を引いて分水栓12から抜けないことを確認する。
【0046】
その後、図2(e)に示すように、袋ナット25を装着部16に対して回転し、袋ナット25の雌ネジ27を装着部16の雄ネジ18に完全に螺合させる。この際、分岐配管11は継手部材20に周動自在に支持されているので、分岐配管11と分水栓12は固定したまま袋ナット25のみを回転させることができる。また、螺合にはパイプレンチ等を使用して確実に袋ナット25を装着部16に固定させるのが好ましい。袋ナット25と装着部16とが螺合されると、パッキン22とワッシャ23が、装着部16から袋ナット25側に押し付けられる。すると、ロックリング24はテーパ部28の内周面に押圧されて縮径し、分岐配管11の溝31を固持する。このようにして、分水栓12に分岐配管11を固定することにより、水道本管Mから第1貫通孔2、ボール弁体13、第2貫通孔14、第3貫通孔17及び分岐配管11が連通され、水道本管Mからの分岐作業が完了する。
【0047】
以上のように、本実施形態によれば、継手部材20の構成部品一式を継手保持部材32の係合部39及び保持部38に係合保持させているので、保持のための押圧力を低減することができる。よって、保持による継手保持部材32の変形を防止することができ、継手部材20の構成部品一式を係合保持し続けることができる。また、継手部材20の構成部品を組み立てた状態で保持するので、構成部品であるパッキン22、ワッシャ23、ロックリング24及び袋ナット25を正しい順序で取付けることができ、作業ミスの低減が可能である。
【0048】
また、係合部39は継手部材20の挿入孔21に挿入自在であり、継手保持部材32は継手部材20との着脱が可能である。また、第1テーパ面40及び第2テーパ面41により係合部39を形成することにより、挿入孔21の外径方向に突出する簡易な形状とすることができ、継手保持部材32の構造の簡略化が可能である。
【0049】
また、継手保持部材32は閉塞板33と係合部39との間に継手部材20を係合保持し、継手保持部材32からの継手部材20の抜脱を防止する。また、梱包部材45の縁43が係合部39の内径側に係止して保持部38の移動を規制するので、継手保持部材32は変形せず継手部材20を保持し続けることができる。
【0050】
また、継手保持部材32と継手部材20とを挟み込み、継手部材20の構成部品が中心軸方向に沿ってばらばらに動くことを防止し、継手保持部材32の係合部39側を下に向けた際、図10に示すように継手部材20の重みが係合部39にかかることを防止する。よって、継手保持部材32の係合部39に継手部材20の重みがかかることはなく、係合部39に押圧力が発生するのを防止して継手保持部材32の変形を防止する。また、継手保持部材32の変形を防止することにより、継手部材20の構成部品が保持部38から抜脱することを防止する。さらに、継手部材20の構成部品一式と閉塞板33と袋ナット25の開口部を覆うので、構成部品間に粉塵や砂等が入るのを効果的に防止する。
【0051】
また、梱包部材45に平面視H形状の切込み49aを形成することにより係合部39に係止する縁43を容易に設けることができ、梱包部材45の係合部の構成を簡略化することができる。
【0052】
なお、継手部材としては、図11に示す呼び径「50(分水栓12の口径)×30A(分岐配管11の口径)」のように、パッキン22より装着部16側に環状のスペーサ55を構成部品に備える継手部材20aを用いることとしても良い。図11に示すように、スペーサ55の外周面は、Oリング55aを備えると共に装着部16の端部の内周面と一致するように形成されている。また、スペーサ55の内周面はパッキン22の外周面と一致するように形成されている。つまり、スペーサ55を備えることにより、パッキン22の外周面と装着部16の内周面とを密封することができ、一つの装着部16に対して異なる呼び径の継手部材20を取付けることが可能である。
【0053】
また、継手保持部材32の保持部38の数に特に制限はなく、呼び径「25A」又は「25×20A」の継手部材20を保持する場合、挿入孔21の円周が小さくなるため保持部38の数を3つとする継手保持部材を用いても良い。この場合、梱包部材45は切込み49aが同心円上かつ等間隔に3つ形成されたものを用いるのが好ましい。
【0054】
ここで、本実施形態においては切込み49aを平面視H形状に形成しているので、例えば、図12に示すように、呼び径「50×30A」の継手部材20bを保持する継手保持部材32bのように係合部39の位置が切込み49aの短辺の位置より内方側にある場合、係合部39は小径用曲折片42bを上方に曲折させる。つまり、係合部39を切込み49aに差込むと、係合部39の内方側の面には小径用曲折片42bの曲折縁43aが係止し、係合部39の第1テーパ面40側の面には未曲折の大径用曲折片42aが当接する(図12(b)参照)。
【0055】
このように、切込み49aを平面視H形状に形成することで、一方の曲折片が曲折されるとともに他方の曲折片は未曲折の状態でその縁43または曲折縁43aが係合部39の内方側の面に当接する。従って、係合部39に縁43または曲折縁43aが係止し、保持部38の内径方向への移動を規制することができる。また、大径用曲折片42a及び小径用曲折片42bを一工程で対向形成することができ、梱包部材45を異なる呼び径の継手部材20,20bを保持する継手保持部材32,32bに共用することができる。
【0056】
また、図13に示すように、呼び径「50×40A」の継手部材20cを保持する継手保持部材32cのように切込み49aの短辺の位置と係合部39の位置とが一致する場合、係合部39は大径用曲折片42a及び小径用曲折片49bを上方に曲折させる。そして、係合部39は大径用曲折片42a及び小径用曲折片49bのそれぞれの縁43に当接されて係止する。
【0057】
なお、切込みの平面視形状は適宜変更可能であり、図9(b)に示すように、平面視E形状としても良い。平面視E形状の切込み49bは、3つの横辺と1つの縦辺とで構成されている。このような構成にすることにより、中央に位置する横辺から係合部39を差込むと、大径用曲折片42a及び小径用曲折片42bの少なくとも一方が曲折され、切込み49bで形成される縁43が係合部39に当接する。従って、係合部39に縁43が係止し、保持部38の内径方向への移動が規制される。
また、図9(c)に示すように、平面視角S形状の切込み49cを用いても同様の効果を得ることができる。切込み49cは3つの横辺と2つの縦辺とで構成されており、大径用曲折片42aと小径用曲折片42bは曲折方向が交差するようになっている。このような構成にすることにより、中央に位置する横辺から係合部39を差込むと、大径用曲折片42a及び小径用曲折片42bの少なくとも一方が曲折され、係合部39に縁43が係止して保持部38の内径方向への移動が規制される。
また、図9(d)に示すような平面視コ字状の切込み49dを形成することとしても良い。切込み49dには、係合部39が差込まれる位置に横寸法L以上の横辺が備えられており、当該横辺の両端には縦寸法t以上の縦辺がそれぞれ備えられている。切込み49dで囲まれた矩形領域は、1つの曲折片42dを構成するようになっている。従って、切込み49dに係合部39が差込まれると、曲折片42dが上方に曲折され、切込み49dの横辺に形成された縁43が係合部39に係止する。
【0058】
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。本実施形態においては、梱包部材の形状が第一の実施形態と異なるのみであり、以下本実施形態における梱包部材45aについて説明する。
【0059】
図14に示すように、梱包部材45aには、継手保持部材32の係合部39側に対向する平板部としての上面板46aが備えられている。上面板46aには、2つの係合部39に内径側から係止する長方形状の係止板50aが、係止部として備えられている。係止板50aには、継手保持部材32と対向させた際に他の2つの係合部39を受け入れる間隙56が形成されている(図15参照)。上面板46aの側縁には、継手保持部材32の側方に対向する側面板47aが直交するように備えられている。側面板47aの下端縁には、継手保持部材32の閉塞板33に面する底面板48aが直交するように備えられている。
【0060】
このような構成にすることにより、梱包部材45aは、継手部材20aを保持する継手保持部材32の側方から差込んで装着することができるようになっている。梱包部材45aを差込む際、上面板46aは継手保持部材32の対向する2つの係合部39の内径側に挿通され、間隙56には他の2つの係合部39が挿通される。梱包部材45aは装着後、継手部材20aを上下方向に挟持し、かつ、2つの係合部39に挿入孔21の内径側から係止する。
【0061】
梱包部材45aは、2つの係合部39に係止し、その保持部38の内径方向への移動を規制するので、継手保持部材32から継手部材20aが抜脱するのを防止する。また、梱包部材45aの構成の簡略化も可能である。また、上面板46aが当接する係合部39は適宜変更可能であり、係合部39の数や配置又は梱包部材45aの差込む方向に対応することができる。
【0062】
なお、梱包部材45は、継手保持部材32の変形防止のためには継手部材20及び閉塞板33を挟持して保持すれば良く、図16及び図17に示すように、継手部材20aを保持する継手保持部材32の形状に合わせて樹脂等を成型したものを梱包部材45bとして用いてもよい。
梱包部材45bには、継手保持部材32の閉塞板33を底面側から支持する底面板48bが備えられている。底面板48bの両側端には、継手部材20aを外周側から覆う一対の側面板47bが、対向するように連結されている。各側面板47bの上端には、係合部39の第1テーパ面40又は第2テーパ面41に対向する上面板46bが連結されている。
側面板47bは、継手部材20aを覆うように形成されており、かつ、袋ナット25の被覆部26の外周に沿って湾曲する湾曲部58がそれぞれ形成されている。また、梱包部材45bは可撓性を有するので、梱包部材45bは継手部材20aを保持する継手保持部材32の側方から挿し通して装着することができるとともに装着後は袋ナット25を挟持して外れないようになっている。梱包部材45bをこのような形状にすることにより、継手部材20aを継手保持部材32とともに挟持して保持するので、係合部39に継手部材20aの重さがかかることはなく、継手保持部材32が押圧力により変形することを防止することができる。
【0063】
また、梱包部材45は係合部39に内径側から係止できればよく、図18に示すように、継手保持部材32の装着部16に装着する側から被覆する梱包部材45cを用いることとしても良い。梱包部材45cには、継手部材20a及び継手保持部材32を上方から被覆する蓋59が備えられている。蓋59の下面には、継手部材20aの挿入孔21であって保持部38より内径側に挿入されて係合部39に内径側から当接する円柱状又は円筒状の当接部60が備えられている。なお、梱包部材45cが継手保持部材32から外れないように、係合部39の内径側の一面に突起部61を設けるとともに、当接部60に突起部61に嵌合する凹部62を設けることとしても良い。このような構成にすることにより、係合部39に内径側から当接して保持部38の移動を規制することができ、継手保持部材32の変形を防止することができるとともに、蓋59による被覆による防塵も可能である。なお、蓋59は継手部材の形状に合わせて成型するのが好ましく、スペーサ55を備えない継手部材20の場合、平板状に成型しても良い。また、突起部61と凹部62の凹凸関係を逆にしても良い。
【0064】
また、本実施形態においては、分水栓12を水道本管Mに固定してから分岐配管11を接続させることとしたので、継手保持部材32は袋ナット25側から挿入することとしているが、分岐配管11に継手部材20を装着させてから分水栓12に接続する場合、図19に示すように、継手保持部材32を継手部材20のパッキン22側から挿入して保持することとしても良い。この場合、梱包部材45は継手部材20の上下の向きを逆にして保持する継手保持部材32にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】第一の実施形態における配管接続作業の際に継手部材を保持する継手保持部材を分水栓の装着部に取付けた状態の断面図である。
【図2】第一の実施形態における配管接続作業の工程を示す図である。
【図3】第一の実施形態における呼び径「50A」の継手部材を保持する継手保持部材の断面図である。
【図4】第一の実施形態における継手部材の構成部品と継手保持部材の斜視図である。
【図5】配管接続後の呼び径「50A」の継手部材の断面図である。
【図6】第一の実施形態における呼び径「50A」の継手保持部材の平面図である。
【図7】図7(a)は第一の実施形態における呼び径50Aの継手部材の梱包状態の斜視図であり、図7(b)は第一の実施形態における呼び径50Aの継手部材の梱包状態の断面図である。
【図8】継手部材を保持する継手保持部材の梱包工程を示す図である。
【図9】図9(a)は平面視H形状の切込みの平面図であり、図9(b)は平面視E形状の切込みの平面図であり、図9(c)は平面視角S形状の切込みの平面図であり、図9(d)は平面視コ字状の切込みの平面図である。
【図10】梱包部材を装着していない際の継手保持部材の搬送時の断面図である。
【図11】変形例における継手部材を保持する継手保持部材の断面図である。
【図12】図12(a)は呼び径50×30Aの継手部材の梱包状態の斜視図であり、図12(b)は呼び径50×30Aの継手部材の梱包状態の断面図である。
【図13】図13(a)は呼び径50×40Aの継手部材の梱包状態の斜視図であり、図13(b)は呼び径50×40Aの継手部材の梱包状態の断面図である。
【図14】第二の実施形態における梱包前の継手部材及び継手保持部材並びに梱包部材の斜視図である。
【図15】第二の実施形態における梱包後の継手部材及び継手保持部材並びに梱包部材の斜視図である。
【図16】梱包部材の第一の変形例において、梱包前の継手部材及び継手保持部材並びに梱包部材の斜視図である。
【図17】梱包部材の第一の変形例において、梱包後の継手部材及び継手保持部材並びに梱包部材の斜視図である。
【図18】梱包部材の第二の変形例において、梱包前の継手部材及び継手保持部材並びに梱包部材の断面図である。
【図19】パッキン側から継手保持部材により保持されている継手部材の梱包状態の断面図である。
【符号の説明】
【0066】
1 給水管
11 分岐配管
12 分水栓
13 ボール弁体
16 装着部
20,20a,20b,20c 継手部材
21 挿入孔
22 パッキン
23 ワッシャ
24 ロックリング
25 袋ナット
32,32b,32c 継手保持部材
33 閉塞板
38 保持部
39 係合部
40 第1テーパ面
41 第2テーパ面
45,45a,45b,45c 梱包部材
49a,49b,49c,49d 切込み
50,50a 係止部
55 スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分岐配管が挿入される挿入孔が形成された継手部材の前記挿入孔に挿入される複数の保持部と、前記保持部の一端で前記挿入孔の外径方向に突出して前記継手部材を係合保持する係合部と、前記保持部の他端側で前記継手部材を保持する閉塞板と、を有する継手保持部材を前記継手部材が保持された状態で梱包する梱包部材であって、
前記係合部に係止し、前記保持部の前記挿入孔の内径方向への移動を規制する係止部を備えることを特徴とする梱包部材。
【請求項2】
前記継手保持部材の前記係合部側に対向する平板部と、
前記平板部に形成された前記係合部を受け入れる切込みと、を備え
前記係止部は前記切込みで形成される縁、または前記切込みで形成される曲折片の曲折縁であることを特徴とする請求項1に記載の梱包部材。
【請求項3】
前記継手部材の側面を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−223631(P2007−223631A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−45216(P2006−45216)
【出願日】平成18年2月22日(2006.2.22)
【出願人】(390002381)株式会社キッツ (223)
【Fターム(参考)】