説明

棒状物品段積み装置

【課題】棒状物品を所定の数だけ積層することができるとともに、棒状物品の種類を問わない棒状物品段積み装置を提供すること。
【解決手段】
複数の棒状物品11が搬送される搬送面を備えた第1搬送装置12と、その下流側に配置され、棒状物品を上下2段に積層した状態で搬送する第2搬送装置13と、それらの搬送装置の上方に、上部フィンガーコンベア装置14とを備える。さらに、第1搬送装置と第2搬送装置の間には、第1搬送装置上を搬送される棒状物品の一部を先に第2搬送装置に移行させる渡りプレート24を備え、渡りプレート上に位置する棒状物品は、上部フィンガーコンベア装置の押送フィンガー32により前進移動する。先に第2搬送装置に移行された棒状物品の進路は、側壁ガイド45の幅寄せ部位45bによりそれぞれ中央に向けて変更される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同一平面上を複数列で搬送されてくる棒状物品を2段に積み重ねることができる棒状物品段積み装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動包装機は、被包装物を包装フィルムで包み込むと共に、所定部位をシール・カットして包装体を製造する包装機本体と、その包装機本体に対して帯状の包装フィルムを連続して供給するフィルム供給手段と、包装機本体に対して被包装物を所定のタイミングで供給する被包装物供給手段とを備えている。
【0003】
たとえば、複数の物品を包装体内に所定の整列状態(たとえば、複数の物品を2段に積層した状態)で収納する場合、通常、被包装物供給手段上を搬送し、包装フィルムに供給する際には、上記の整列状態を維持した状態で行なうようにしている。そのため、係る整列状態を自動的に生成するためには、被包装物供給手段中あるいは、その前段(上流側)に、係る整列状態にする集積装置(段積み装置)を配置する必要がある。
【0004】
被包装物の物品の形状が棒状体であり、同一平面上を複数列で搬送されてくる棒状物品を2段に積み重ねる段積み装置としては、たとえば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に開示された発明では、処理対象の棒状物品は竹輪・ソーセージ等の比較的大きな径であるとともに、弾力性を有する食品である。そして、特許文献1の第2図に示すように、棒状食品(A)は、上流側の物品収容筺(1)内にランダム(非整列)な状態で収容される。物品収容筺(1)の下流側は開口されるとともに、その開口した部分に連続して導樋溝(3)が配置される。この導樋溝(3)は前方に行くに従って底面の位置が低くなる下方傾斜状に形成されるとともに、導樋溝(3)の進行方向両側に上方に突出した状態で側壁(4)を配置した構成をとっている。この両側壁(4)の間隔は、前方に行くに従って狭くなるようにしている。そして、これら物品収容筺(1)並びに導樋溝(3)には、バイブレータを設け、振動させるようにしている。
【0005】
これにより、その振動によって物品収容筺(1)並びに導樋溝(3)内の棒状食品は振動しながら導樋溝(3)に沿って移動し、両側壁(4)の間隔が短くなること並びに導樋溝(3)の底面が下がっていき、その底面の上側に突出する側壁(4)の高さが高くなる(導樋溝(3)が深くなる)ことも相まって、棒状食品(A)は、上下2段に重なった状態で導樋溝(3)から搬出される。なお、上述した特許文献1の説明における括弧書きの符号並びに名称は、特許文献1に用いられたものである。
【特許文献1】実願昭56−89682号(実開昭57−203017号)のマイクロフィルム
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に開示したような構成では、以下に示す問題を有する。すなわち、従来の装置は、棒状食品に振動を与えることから、たとえば、物品が棒状のお菓子のように脆弱なものの場合、破損するおそれがあるため、対応可能な物品にある程度制限がされる。さらに、2段に積層された場合の下段と上段に位置する棒状食品の個数並びに姿勢を精度良く制御できない。
【0007】
本発明は、棒状物品を所定の数だけ確実に積層することができるとともに、対応可能な棒状物品の種類を問わない棒状物品段積み装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明に係る棒状物品段積み装置は、複数の棒状物品11を同一平面上を並列状態で搬送される搬送面を備えた第1搬送装置と、その第1搬送装置の下流側に配置され、それら複数の棒状物品を上下2段に積層した状態で搬送可能とする第2搬送装置と、前記第1搬送装置と前記第2搬送装置の上方に、それら両搬送装置をまたぐようにして配置される上部フィンガーコンベア装置と、前記第1搬送装置と前記第2搬送装置の間に設けられ、前記第1搬送装置上を搬送される前記棒状物品の一部を先に前記第2搬送装置に移行させる渡り手段(渡りプレート)とを備える。そして、前記渡り手段上に位置する棒状物品は、前記上部フィンガーコンベア装置に設けた押送フィンガーにより搬送力を受けて前進移動するように設定され、前記先に第2搬送装置に移行された一部の棒状物品の進路と、前記先に第2搬送装置に移行されずに前記渡り手段上を移動する棒状物品の進路の少なくとも一方を変更し、前記渡り手段の搬出側では、前記第2搬送装置上を移動する棒状物品と、前記渡り手段上を移動する棒状物品とが上下方向で重なるようにする進路機構を備え、前記渡り手段の搬出側から搬出された前記渡り手段上を移動する前記棒状物品が、前記第2搬送装置上を移動する棒状物品の上に載るように設定された。
【0009】
また、前記第2搬送装置は、フィンガーコンベア装置から構成され、そのフィンガーコンベア装置に設けられた押送フィンガーは、前記先に第2搬送装置に移行された一部の棒状物品を搬送する高さの低い低段押送部位と、少なくとも、前記第2搬送装置上を移動する棒状物品の上に載った上側の棒状物品に対して搬送力を与えることができる高段押送部位とを有するように構成することができる。さらにまた、前記渡り手段は、傾斜部位を有し、その傾斜部位上を移動する前記棒状物品が、先行して第2搬送装置へ移行されるようにすることができる。
【0010】
係る構成をとると、棒状物品が渡り手段の搬出側に至った際には、第2搬送装置を移動する先行して移動した棒状物品と、渡り手段上の棒状物品は、上下に重なった状態となるため、そのまま渡り手段上の棒状物品が搬出されると、下側に存在する第2搬送装置を移動する棒状物品の上にスムーズに移し替えられる。これにより、第1搬送装置上では、横一列に並んで搬送されてきた複数の棒状物品が、2段に積み重なった状態に変更できる。そして、棒状物品の種類・品質を問わずに行なえる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、棒状物品を所定の数だけ確実に積層することができるとともに、対応可能な棒状物品の種類を問わないですむ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1から図6は、本発明の好適な一実施の形態を示している。本実施の形態の段積み装置10は、複数の棒状物品11を同一平面上を並列状態で搬送される搬送面を備えた第1搬送装置12と、その第1搬送装置12の下流側に配置され、それら複数の棒状物品11を最終的に上下2段に積層(段積み)した状態で搬送可能する第2搬送装置13と、それら第1搬送装置12と第2搬送装置13の上方に、それら両搬送装置12,13をまたぐようにして配置される上部フィンガーコンベア装置14とを備えている。
【0013】
本実施の形態で対象とする棒状物品11は、たとえば、直径が1cm程度、あるいはそれ以上の大きさを持つ菓子類である。もちろん、本発明が対象とする棒状物品11は、菓子以外の食品でも良いし、食品以外のものでも良い。直径が1cm程度以上であるのが2段に分離し、積層する行程を比較的ラフに行なってもきれいに整列させる(下側の棒状物品11間の上に棒状物品11を積層する)ことが行えるので好ましいが、それ未満の小さいものでも適用は可能である。
【0014】
第1搬送装置12は、7本の棒状物品11を搬送するものであり、所定位置に配置された複数のプーリ20に掛け渡された搬送ベルト21を有するベルトコンベア装置を基本構成としている。その搬送ベルト21により形成される搬送路の両サイドには、側壁ガイド22が配置され、さらに、それら側壁ガイド22,22間の所定位置に、2本の第1中央分離ガイド23,23が配置される。この第1中央分離ガイド23,23の間隔は、棒状物品11の径の約3倍強に設定し、第1中央分離ガイド23と、対向する側壁ガイド22の間隔は、棒状物品11の径の約2倍強に設定している。これにより、第1搬送装置12上を搬送される棒状物品11は、第1中央分離ガイド23により、横に2本−3本−2本で分離・整列された状態で搬送される。
【0015】
この第1搬送装置12の搬出側には、渡りプレート24が配置されている。この渡りプレート24は、搬入側は第1搬送装置12の搬送面と略同一高さに配置されるとともに、その中央部分24aは、その高さ位置を保ち水平状態で、比較的長く(第2搬送装置13の搬入側上方部位を比較的長く覆う)設定され、両側は下方傾斜状の傾斜部分24b(中央部分24aよりも短い)となる。この傾斜部分24bの先端(前端)は、第2搬送装置13の搬送面とほぼ等しいか、若干高い位置に設定される。
【0016】
さらに、中央部分24aの両側には、第2中央分離ガイド25,25を設けている。この第2中央分離ガイド25,25は、第1中央分離ガイド23,23の延長線上に配置している。つまり、第1搬送装置12の第1中央分離ガイド23,23間を搬送されてきた3本の棒状物品11は、そのまま渡りプレート24の中央部分24aに移し替えられ、第2中央分離ガイド25,25にて横方向への移動を抑制されつつ前進移動(水平移動)する。後述するように、この渡りプレート24の中央部分24aに位置する棒状物品11の搬送力は、上部フィンガーコンベア装置14から受ける。
【0017】
また、第1搬送装置12の第1中央分離ガイド23,23と、側壁ガイド22の間を搬送されてきた両サイドの2本ずつの棒状物品11は、そのまま渡りプレート24の両側に設けられた傾斜部分24bに移し替えられ、その傾斜部分24bに沿って落下移動し、第2搬送装置13上へさらに移し替えられる。もちろん、傾斜部分24bの側面にも所定のガイド側壁が設けられ、横への移動は抑止されるように構成される。また、この渡りプレート24の傾斜部分24bに位置する棒状物品11の搬送力は、当初は上部フィンガーコンベア装置14から受け、その後は傾斜部分24bの傾斜面に従い、重力により落下移動する。
【0018】
上部フィンガーコンベア装置14は、図1,図3等に示すように、前後に設けられたスプロケット30と、そのスプロケット30に掛け渡されたエンドレスチェーン31と、そのエンドレスチェーン31に対し、一定間隔に取り付けた押送フィンガー32とを備えている。押送フィンガー32は、図6に拡大して示すように、各搬送装置12,13の搬送面並びに渡りプレート24に対向する部位に、2つの凹部32aが形成されている。この2つの凹部32aは、第1中央分離ガイド23,23,第2中央分離ガイド25,25に対向する位置に設けている。また、これら2つの凹部32aにより、押送フィンガー32の先端(凹部32aの形成面側)は、3つの部位に分割される。つまり、中央の第1押送部位32bと、両側の第2押送部位32c,32cが形成される。上述したように、凹部32aは、第1,第2中央分離ガイド23,25に対向する部分に設けたため、下側に位置した押送フィンガー32は、第1押送部位32bが、第1搬送装置12の第1中央分離ガイド23間に位置する中央の3本の棒状物品11の後面に接触し、そのまま前方への搬送力を与える。これにより、第1搬送装置12から搬出され、そのベルトコンベアからの搬送力を受けなくなった棒状物品11は、押送フィンガー32の第1押送部位32bによってそのまま搬送力を継続して受けるため、渡りプレート24の上を搬送される。つまり、係る3本の棒状物品11は、第2中央分離ガイド25間をそのまま水平・直進移動する。
【0019】
一方、下側に位置した押送フィンガー32の第2押送部位32cは、第2搬送装置12の第1中央分離ガイド23と側壁ガイド22との間に挿入され、それら第1中央分離ガイド23と側壁ガイド22との間に位置する両サイドの2本ずつの棒状物品11の後面に接触し、そのまま前方への搬送力を与える。これにより、第1搬送装置12から搬出され、そのベルトコンベアからの搬送力を受けなくなった棒状物品11は、押送フィンガー32の第2押送部位32cによってそのまま搬送力を継続して受けるため、渡りプレート24の上を搬送される。つまり、係る両サイドの2本ずつの棒状物品11は、第2中央分離ガイド25と側壁ガイド22間をそのまま直進移動する。このとき、当初は第2押送部位32cからの搬送力を受けて前進移動するが、棒状物品11が渡りプレート24の傾斜部分24bに至ると、その棒状物品11は、その傾斜部分24bの傾斜に沿って下降移動し、第2押送部位32cからの搬送力を受けなくなるとともに、次段の第2搬送装置13上へ移行する。つまり、当初は図6(a)に示すように第1搬送装置12の上に7本の棒状物品11が横一列に並んだ状態の物品群に対し押送フィンガー32が押送し、その後、図6(b)に示すように、渡りプレート24上に移行された7本の棒状物品11が横一列に並んだ状態の物品群に対し押送フィンガー32が押送し、さらに、図6(c)に示すように、両サイドの2本ずつの棒状物品11は、第2搬送装置13側に移し替えられ、中央の3本と搬送高さが異なる。
【0020】
さらに、本実施の形態では、第1押送部位32bは、クランク状に折れ曲がり、図4に拡大して示すように、第2押送部位32cの押送面(棒状物品11に接触する面)に対し、第1押送部位32bの押送面(棒状物品11に接触する面)は、進行方向後側にずれた状態となっている。これにより、両押送部位32b,32cにより搬送される棒状物品11は、前後に所定距離だけずれた相対位置関係の状態で搬送されることになる。
【0021】
第2搬送装置13は、前後に設けられたスプロケット40と、そのスプロケット40に掛け渡された一対のエンドレスチェーン41と、その一対のエンドレスチェーン41に対し、一定間隔に取り付けた押送フィンガー42とを備えている。各押送フィンガー42は、その両サイドが一対のエンドレスチェーン41に接続されている。さらに、前後の押送フィンガー42の間には、棒状物品11の下面を支持し、落下を防止するとともに、搬送面を構成するためのロッド43が一対のエンドレスチェーン41間に連結されている。
【0022】
このロッド43により形成される搬送面は、第1搬送装置12の搬送面よりも一段低くなっている。そして、渡りプレート24の傾斜部分24b上を滑り降りてきた両サイドの2本ずつの棒状物品11は、第2搬送装置13の前後の押送フィンガー42間のロッド43上に供給され、その後、進行方向後側の押送フィンガー42から搬送力を受け、第2搬送装置13上を搬送される。
【0023】
また、押送フィンガー42は、幅広で高さの低い(棒状物品11の径の約半分)低段押送部位42aと、中央に位置、低段部位よりも幅が狭いとともに、高さが高い高段押送部位42bを備えている。高段押送部位42bの幅は、棒状物品11の径の3から4本分に設定され、その高さは、棒状物品の径の1.5倍程度としている。これにより、高段押送部位42bは、後述するように、両サイドの2本ずつの棒状物品11(先行して第2搬送装置13へ移し替えられたもの)が互いに中央側に接近して横に4本並ぶとともに、その4本の棒状物品11の上に、渡りプレート24の中央部分24aを移動してきた3本の棒状物品11が積載された状態の物品群全体を押送できる。
【0024】
第2搬送装置13は、搬送する棒状物品11が横に移動(ずれる)ことがないようにするための側壁ガイド45を両サイドに備えている。側壁ガイド45は、図5に示すように、上流側 (搬入側)から順に導入部位45aと、幅寄せ部位45bと、搬送部位45cとを備えている。導入部位45aは、両側壁ガイド45の間隔は広く(本例では、7本の棒状物品11が横並び状態の時の幅:棒状物品の径の7倍強)設定している。従って、傾斜部分24bから第2搬送装置13上に移動してきた両サイドの2本ずつの棒状物品11は、それぞれその導入部位45aに沿って前進移動する。
【0025】
幅寄せ部位45bは、前方に行くにしたがってその幅を狭くなるように設定している。従って、上記の両サイドの2本ずつの棒状物品11は、低段押送部位42aによって前方への搬送力を受けつつ、その幅寄せ部位45bにより中央へ向けて移動する。最終的には、2本ずつの合計4本の棒状物品11が横に並んだ状態になるように設定される(図6(c)から(e)参照)。つまり、幅寄せ部位45bの下流側における両側壁ガイド45の間隔は、4本の棒状物品11が横並び状態の時の幅(棒状物品の径の4倍強)としている。
【0026】
搬送部位45cにおける両側壁ガイド45の間隔は、幅寄せ部位45bの下流側における間隔と等しくしている。これにより、この搬送部位45cに至った上記4本の棒状物品11は、押送フィンガー42の低段押送部位42bからの搬送力を受けるとともに、横方向の移動が両側壁ガイド45により規制されることから、横に4本整列した状態で安定して搬送される(図6(f)参照)。
【0027】
一方、上述した渡りプレート24の中央部分24aは、その先端部分が幅寄せ部位45bの下流側近傍まで延長配置させている。さらに、上部フィンガーコンベア装置14の押送フィンガー32と、第2搬送装置13の押送フィンガー42の配置ピッチを等しくするとともに、両者の押送フィンガー32,42を同期して移動させるようにしている。より具体的には、図4に示すように、両押送フィンガー32,42の位置が、前後方向度ほぼ一致した状態を保ち、ともに同一速度で移動するようになる。
【0028】
これにより、渡りプレート24の中央部分24aを移動する3本の棒状物品11は、その中央部分24aの先端位置に至ると、その下側には、幅寄せ部位45bにより幅寄せされた4本の棒状物品11が位置する。つまり、中央部分24aを挟んで、4本の棒状物品11と3本の棒状物品11が上下に重なった状態となる。その状態のまま、さらにそれぞれの棒状物品11が対応する押送フィンガー32,42により搬送される。そして、渡りプレート24の中央部分24aが無くなると、上側を移動する3本の棒状物品11は、その中央部分24aの先端より搬出され、その下方に位置する4本の棒状物品11の上にスムーズに移し替えられる。
【0029】
これにより、下側4本,上側3本の合計7本の棒状物品11が上下2段に積み重ねられた物品群が構成される。そして、第2搬送装置13の押送フィンガー42の高段押送部位42bが、それら2段に積み重ねられた7本の棒状物品11の後方より、全体を押送し、搬送部位45cを前進移動させる(図6(f)参照)。
【0030】
また、図1に示すように、本実施の形態では、1つの駆動モータ(サーボモータ等) 50の出力を所定の動力伝達機構51を介してそれぞれの装置(第1搬送装置12,第2搬送装置13,上部フィンガーコンベア装置14)に伝達している。これにより、3つの装置を同期を取りながら駆動可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の好適な一実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明の好適な一実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明の好適な一実施の形態を示す側面図である。
【図4】要部を示す拡大正面図である。
【図5】要部を示す拡大平面図である。
【図6】作用を説明する図である。
【符号の説明】
【0032】
10 段積み装置
11 被包装物
12 第1搬送装置
13 第2搬送装置
14 上部フィンガーコンベア装置
20 プーリ
21 搬送ベルト
22 側壁ガイド
23 第1中央分離ガイド
24 渡りプレート
24a 中央部分
24b 傾斜部分
25 第2中央分離ガイド
30 スプロケット
31 エンドレスチェーン
32 押送フィンガー
32a 凹部
32b 第1押送部位
32c 第2押送部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の棒状物品を同一平面上を並列状態で搬送される搬送面を備えた第1搬送装置と、
その第1搬送装置の下流側に配置され、それら複数の棒状物品を上下2段に積層した状態で搬送可能とする第2搬送装置と、
前記第1搬送装置と前記第2搬送装置の上方に、それら両搬送装置をまたぐようにして配置される上部フィンガーコンベア装置と、
前記第1搬送装置と前記第2搬送装置の間に設けられ、前記第1搬送装置上を搬送される前記棒状物品の一部を先に前記第2搬送装置に移行させる渡り手段(渡りプレート)とを備え、
前記渡り手段上に位置する棒状物品は、前記上部フィンガーコンベア装置に設けた押送フィンガーにより搬送力を受けて前進移動するように設定され、
前記先に第2搬送装置に移行された一部の棒状物品の進路と、前記先に第2搬送装置に移行されずに前記渡り手段上を移動する棒状物品の進路の少なくとも一方を変更し、前記渡り手段の搬出側では、前記第2搬送装置上を移動する棒状物品と、前記渡り手段上を移動する棒状物品とが上下方向で重なるようにする進路機構を備え、
前記渡り手段の搬出側から搬出された前記渡り手段上を移動する前記棒状物品が、前記第2搬送装置上を移動する棒状物品の上に載るように設定されたことを特徴とする棒状物品段積み装置。
【請求項2】
前記第2搬送装置は、フィンガーコンベア装置から構成され、
そのフィンガーコンベア装置に設けられた押送フィンガーは、
前記先に第2搬送装置に移行された一部の棒状物品を搬送する高さの低い低段押送部位と、
少なくとも、前記第2搬送装置上を移動する棒状物品の上に載った上側の棒状物品に対して搬送力を与えることができる高段押送部位とを有する請求項1に記載の棒状物品段積み装置。
【請求項3】
前記渡り手段は、傾斜部位を有し、その傾斜部位上を移動する前記棒状物品が、先行して第2搬送装置へ移行されるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の棒状物品段積み装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−347671(P2006−347671A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−174389(P2005−174389)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(000206093)大森機械工業株式会社 (138)
【Fターム(参考)】