説明

椅子型マッサージ機

【課題】被施療者の足全体に効果的なストレッチマッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機を提供する。
【解決手段】被施療者の腰掛ける座部20と、該座部の後端側に背凭れ部30、前端側にフットレスト40を配備し、座部、背凭れ部及びフットレストが夫々制御手段により作動する駆動手段によって独立して角度調節可能な椅子型マッサージ機において、フットレストには、制御手段により作動し、被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込む挟持手段41を有しており、制御手段は、挟持手段により被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込んだ後、駆動手段を作動して、背凭れ部を後傾させるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者にマッサージを施す椅子型マッサージ機に関するものであり、より具体的には、被施療者の足全体にストレッチマッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、被施療者が腰掛ける座部(20)、座部(20)の後端側の背凭れ部(30)及び座部(20)前端側のフットレスト(40)を夫々揺動可能に配備した椅子型マッサージが知られている。
フットレスト(40)には、被施療者の脚部(ふくらはぎ及びその近傍)や足先(くるぶしよりも下側)にマッサージを施すエアバッグ(41a)等を具えたものも提案されている。
【0003】
上記椅子型マッサージ機(10)では、図1に示すように、座部(20)、背凭れ部(30)及びフットレスト(40)を起こした状態で被施療者が座部(20)に腰掛けた基準ポジションから、図12に示すように背凭れ部(30)を後傾すると共に、フットレスト(40)を先端が上向きに移動するように揺動させ、この状態で、エアバッグ(41a)を膨張させて、被施療者の脚部や足先を挟持し、フットレスト(40)を図12及び図13に示すように揺動させることで、被施療者の足にストレッチマッサージを施している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2005−296133号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなストレッチマッサージは、膝を屈曲させることにより行なわれているため、足全体のストレッチ効果としては十分なものではなかった。
【0006】
本発明の目的は、被施療者の足全体に効果的なストレッチマッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の椅子型マッサージ機は、
被施療者の腰掛ける座部と、該座部の後端側に背凭れ部、前端側にフットレストを配備し、座部、背凭れ部及びフットレストが夫々制御手段により作動する駆動手段によって独立して角度調節可能な椅子型マッサージ機において、
フットレストには、制御手段により作動し、被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込む挟持手段を有しており、
制御手段は、挟持手段により被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込んだ後、駆動手段を作動して、背凭れ部を後傾させるようにしている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の椅子型マッサージ機によれば、挟持手段によって被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込んだ後、背凭れ部を後傾させるようにしている。
予め脚部及び/又は足先が挟持手段によって固定された状態で、背凭れ部を後傾すると、被施療者の身体は、背凭れ部側に押し付けられる方向に移動するから、足全体が引っ張られ、特にふくらはぎ、膝、太ももに効果的なストレッチマッサージを施すことができる。
【0009】
なお、座部が水平に近い状態から座部の先端側を上向きに揺動させると共にフットレストを座部の延長面に近い角度まで揺動させ、挟持手段によって被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込んだ後、背凭れ部を後傾させると、被施療者の身体が背凭れ部方向にずり下がるから、より効果的なストレッチマッサージを施すことができる。
【0010】
さらに、上記椅子型マッサージ機において、背凭れ部に施療指を具えた背凭れ部用マッサージ手段を配備し、該背凭れ部用マッサージ手段を利用して足のストレッチマッサージを施すこともできる。例えば、座部が水平に近い状態から座部の先端側を上向きに揺動させると共にフットレストを座部の延長面に近い角度まで揺動させた状態で、背凭れ部用マッサージ手段を被施療者の腰位置にて被施療者方向に突出させると、被施療者の上半身をフットレスト側に持ち上げることができるから、足先及び脚部がフットレストに深く侵入する。
この状態で、挟持手段によって被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込むことで、被施療者の脚部及び/又は足先は、フットレストに深く固定される。
この後、背凭れ部を後傾させると共に、背凭れ部用マッサージ手段を背凭れ部側に後退、又は、背凭れ部の上方に移動させることで、背凭れ部用マッサージ手段によって持ち上げられていた腰部が背凭れ部側にずり下がり、被施療者の足に効果的なマッサージが施される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明について図面に沿って説明を行なう。
図1は、被施療者が腰掛けた状態の椅子型マッサージ機(10)の側面図である。
椅子型マッサージ機(10)は、図に示すように、被施療者の腰掛ける座部(20)と、座部(20)の後端側に配備され、被施療者の背中が当たる背凭れ部(30)、座部(20)の前端側に配備され、被施療者の脚部及び足先を挿入する凹部を有するフットレスト(40)、座部(20)の左右から上向きに突設され、被施療者の肘部を置く肘掛け部(50)(50)を有する。
【0012】
座部(20)、背凭れ部(30)及びフットレスト(40)は、図示省略する駆動手段によって、夫々独立して揺動可能、角度調節可能となっている。
座部(20)、背凭れ部(30)及びフットレスト(40)の駆動手段は、椅子型マッサージ機(10)の適所に配備された制御手段に電気的に接続されており、制御手段からの制御信号に基づき、作動及び停止を行なう。
【0013】
座部(20)には、エアバッグやバイブレータ等の座部用マッサージ手段(図示せず)を配備することができる。
【0014】
背凭れ部(30)には、被施療者の肩、背中及び腰を出没することでマッサージする施療指(33)(33)を具えた背凭れ部用マッサージ手段(32)(図4及び図5参照)を有している。背凭れ部用マッサージ手段(32)は、背凭れ部(30)に沿って上下に昇降可能となっている。
【0015】
また、フットレスト(40)には、被施療者の脚部及び足先を挿入する凹部の内側面にエアバッグ等の挟持手段(41)が配備されている。エアバッグ(41a)の膨張、収縮は、椅子型マッサージ機(10)の適所に配備されたエアポンプ(図示せず)により行なわれる。
【0016】
座部用マッサージ手段、背凭れ部用マッサージ手段(32)及び挟持手段(41)となるエアバッグ(41a)を膨張、収縮させるエアポンプは、前述の制御手段に電気的に接続されており、制御手段からの制御信号に基づき、作動及び停止を行なう。
【0017】
上記構成の椅子型マッサージ機(10)において、被施療者の足全体へのストレッチ効果を高めるために、図1に示すように、座部(20)が水平に近い状態で、背凭れ部(30)が僅かに後傾し、フットレスト(40)がほぼ垂直な状態(以下「基準ポジション」と称する)から、制御手段によって以下のような制御を行なう。
【0018】
まず、図2に示すように、制御手段は、座部(20)の駆動手段を作動し、座部(20)が基準ポジションから座部(20)の先端側を上向きに揺動させ、同時に、フットレスト(40)の駆動手段を作動して、図2中矢印で示す方向に、フットレスト(40)を座部(20)の延長面に近い角度まで移動させる。なお、被施療者への負担を小さくするために、背凭れ部(30)の駆動手段を作動させて、背凭れ部(30)を少し後傾させる。
【0019】
これにより、図2に示すように、被施療者は、足を伸ばした状態で、身体をくの字状に曲げて背凭れ部(30)に凭れている状態となる。
【0020】
この状態で、制御手段により、エアポンプを作動させて、フットレスト(40)の挟持手段(41)であるエアバッグ(41a)を膨張させると、被施療者の脚部及び/又は足先がエアバッグ(41a)によって挟み込まれ、脚部及び/又は足先がフットレスト(40)に固定される。
【0021】
次に、背凭れ部(30)の駆動手段を作動させて、図3中矢印で示すように、背凭れ部(30)をさらに後傾させると、被施療者の身体、特に腰部分が後方へずり下がる。被施療者の脚部及び/又は足先は、フットレスト(40)に固定されているから、腰部分が後方へずり下がることによって、被施療者の足は全体的に伸ばされることとなり、効果的なストレッチマッサージを施すことができる。
【0022】
なお、上記では、予め座部(20)及びフットレスト(40)を図2に示すように揺動させてから挟持手段(41)によって被施療者の脚部及び/又は足先をフットレスト(40)に固定したが、図1に示す基準ポジションにおいて挟持手段(41)であるエアバッグ(41a)を膨張させて、被施療者の脚部及び/又は足先をフットレスト(40)に固定してから、座部(20)、背凭れ部(30)及びフットレスト(40)を図2や図3に示す位置まで揺動させるようにしてもよい。
また、フットレスト(40)は基準ポジションのまま、座部(20)のみを図2のポジションにして、挟持手段(41)で脚部及び/又は足先を固定し、背凭れ部(30)を後傾するだけでも、ふともものストレッチを行なうことができる。
【0023】
また、上記では、ストレッチ効果を目的として、挟持手段(41)であるエアバッグ(41a)を膨張させ、被施療者の脚部及び/又は足先を固定しているが、例えば、足の鬱血の解消を目的とするようなマッサージを施す場合には、以下に示す要領で座部(20)、背凭れ部(30)及びフットレスト(40)を揺動させることができる。
【0024】
具体的には、制御手段は、図1に示す基準ポジションから、図2に示すように、座部(20)の駆動手段を作動し、座部(20)の先端側を上向きに揺動させ、同時に、フットレスト(40)の駆動手段を作動して、図2中矢印で示す方向に、フットレスト(40)を座部(20)の延長面に近い角度まで移動させる。さらに、図3に矢印で示す方向に、背凭れ部(30)を後傾させる。
【0025】
これにより、被施療者の足先は、膝部よりも上方向に移動するから、足先及び脚部に滞留していた血流が上半身方向に流れることとなり、立ち仕事等により生ずる足の鬱血を解消することができる。
【0026】
図4及び図5は、被施療者の脚部及び/又は足先をフットレスト(40)により深く固定するために、被施療者の腰部を背凭れ部(30)に搭載された背凭れ部用マッサージ手段(32)で持ち上げるようにしたものである。
【0027】
図に示すように、背凭れ部(30)に搭載された背凭れ部用マッサージ手段(32)は、略くの字状に屈曲した左右一対のアーム(34)の上下に施療指(33)(33)を具える。通常の肩、背中、腰部等のマッサージでは、背凭れ部用マッサージ手段(32)を作動させることで、施療指(33)(33)が前後、左右及び上下に移動して、患部に揉みや叩きマッサージを施す。この背凭れ部用マッサージ手段(32)を利用して、挟持手段(41)であるエアバッグ(41a)を収縮した状態で、前述の図2の状態まで座部(20)、背凭れ部(30)及びフットレスト(40)を移動させ、背凭れ部用マッサージ手段(32)を被施療者の腰部にて施療指(33)(33)を突出させ、施療指(33)(33)の一方又は両方で被施療者の上半身をフットレスト(40)側に持ち上げる。
【0028】
被施療者の足は、上半身が持ち上げられることにより、足先及び脚部がフットレスト(40)に深く侵入すると、挟持手段(41)であるエアバッグ(41a)を膨張させ、被施療者の脚部及び/又は足先をフットレスト(40)に深く固定することができる。
この状態で、図5に示すように、背凭れ部(30)を後傾させると共に、背凭れ部用マッサージ手段(32)を背凭れ部(30)側に後退、又は、背凭れ部(30)の上方に移動させることで、背凭れ部用マッサージ手段(32)によって持ち上げられていた被施療者の腰部が背凭れ部(30)に押し付けられる方向にずり下がるから、被施療者の足に効果的なストレッチマッサージを施すことができる。
背凭れ部(30)を後傾させるだけ、又は、背凭れ部用マッサージ手段(32)を後退させる又は上方へ移動させるだけでも、足にストレッチを施すことができる。
【0029】
なお、上記何れの実施例に於いても、図6に示すように、フットレスト(40)について、被施療者の足裏の当接する底面(42)に被施療者のつま先を足裏方向から押し上げる足裏用マッサージ手段(47)を設けることで、足首やアキレス腱のストレッチ効果をさらに高めることができる。
【0030】
図6に示すフットレスト(40)は、脚部(ふくらはぎ)用ユニット(43)と足先用のユニット(45)を別体としたものであり、脚部用ユニット(43)と足先用ユニット(45)には、夫々被施療者のふくらはぎ、足先を挿入するための凹部が形成されている。
脚部用ユニット(43)には、脚部をマッサージ又は固定するためのエアバッグ(44)等のマッサージ手段が配備されており、足先用ユニット(45)には、足先を側方からマッサージする又は固定するためのエアバッグ(46)等のマッサージ手段に加えて、被施療者のつま先を足裏方向から押し上げる足裏用マッサージ手段(47)が配備されている。
【0031】
足裏用マッサージ手段(47)は、例えば、足先用ユニット(45)の被施療者のかかと側に揺動可能に軸支された押圧板(48)と、該押圧板(48)と足先用ユニット(45)の底面(42)との間に膨張、収縮可能に配備されたエアバッグ(49)から構成することができる。エアバッグ(49)は、制御手段に連繋されたエアポンプ(図示せず)によって膨張、収縮可能となっている。
【0032】
座部(20)、背凭れ部(30)及びフットレスト(40)を図6に示す状態まで傾動させ、且つ、上記何れかの実施例の要領で、エアバッグ(44)又はエアバッグ(46)を膨張させることにより、被施療者の足をフットレスト(40)に固定した状態で、足裏用マッサージ手段(47)のエアバッグ(49)を膨張させると、押圧板(48)が被施療者の足先を足裏側から押し上げる。これにより、被施療者の足全体にストレッチマッサージが施されると共に、足全体が伸びた状態で、足首及びアキレス腱が伸ばされ、極めて効果的なストレッチマッサージが施される。
【0033】
押圧板(48)に図示省略する指圧子等を突設することで、ストレッチマッサージに加えて、指圧マッサージを足裏に施すこともできる。
【0034】
上述の図6に示した椅子型マッサージ機(10)では、被施療者の肘部を置く肘掛け部(50)(50)を背凭れ部(30)に支持している。
【0035】
この種椅子型マッサージ機(10)では、肘掛け部(50)は、背凭れ部(30)に対して揺動可能に支持されると共に、背凭れ部(30)が傾動しても、肘掛け部(50)が座部(20)に対してほぼ水平な角度を維持するようにリンク機構により座部(20)に接続されている。
【0036】
リンク機構は、図7乃至図9に示すように、肘掛け部(50)の内面から突設され、背凭れ部(30)の側面に回動自在に嵌まる軸(52)と、座部(20)を支持する座部フレーム(22)の基端側とを連繋している。
リンク機構は、肘掛け部(50)の軸(52)に回動自在に取り付けられた略半円状のリンクプレート(60)と、該リンクプレート(60)の周縁後端側と座部フレーム(22)との間を連繋するリンク片(63)を具える。リンク片(63)は、リンクプレート(60)及び座部フレーム(22)に夫々ピン(64)(65)によって枢支されている。
リンクプレート(60)には、前記軸(52)を円弧中心とした長孔(61)が開設されており、該長孔(61)には、肘掛け部(50)の内面から突設されたスライドピン(54)がスライド可能に嵌まっている。長孔(61)の前端側には、スライドピン(54)を軟係止する樹脂製の受部材(62)が取り付けられている。図7に示すように、受部材(62)にスライドピン(54)が嵌まった状態では、リンクプレート(60)と肘掛け部(50)は一体に回動する。
【0037】
上記構成の椅子型マッサージ機(10)では、座部(20)に対して背凭れ部(30)を後傾させると、受部材(62)に軟係止状態にあったスライドピン(54)が図8に示す如く外れ、長孔(61)を後方に移動する。これにより、肘掛け部(50)は略水平状態を維持することができる。
【0038】
また、マッサージ中又は通常の椅子として椅子型マッサージ機(10)を使用する場合に、肘掛け部(50)が邪魔になることがあり、この場合、肘掛け部(50)の先端を上方に持ち上げることで、受部材(62)によるスライドピン(54)の軟係止状態が解かれて、肘掛け部(50)を背凭れ部(30)側に後方に回動させることができる。
【0039】
図10は、図9の線A−Aに沿う断面図であって、リンクプレート(60)とリンク片(63)とを接続するピン(64)の近傍を拡大したものである。図に示すように、ピン(64)は、先端に拡径した頭部(64a)を有する胴部(64b)を有しており、リンクプレート(60)とリンク片(63)との間に平板状の弾性体(66)を挟んだ状態で、リンクプレート(60)とリンク片(63)を貫通し、胴部(64b)の先端にEリング(67)を嵌めて固定している。
【0040】
弾性体(66)をリンクプレート(60)とリンク片(63)との間に介在させることで、リンクプレート(60)とリンク片(63)が直接当たらないから、これらの間のガタや振動、音の発生を防止できる。しかしながら、リンクプレート(60)やリンク片(63)の製品のバラツキが大きいと、単に弾性体(66)を介在させただけでは、ガタや振動、音を十分に吸収することができない。
そこで、図11に示すように、弾性体(66)の中央に開設された孔(66a)を、ピン(64)の胴部(64b)の直径よりも小さくして、図10に示すように、弾性体(66)の孔(66a)の周縁を胴部(64b)に対して反り返らせることで、リンクプレート(60)とリンク片(63)の製品のバラツキにより生ずるガタや振動、音を十分に吸収でき、スムーズな肘掛け部(50)の揺動を実現できる。
【0041】
上記は、リンク片(63)と座部フレーム(22)とを接続するピン(65)にも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、被施療者の足全体に効果的なストレッチマッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】椅子型マッサージ機の基準ポジションの側面図である。
【図2】座部及びフットレストを持ち上げた状態の椅子型マッサージ機の側面図である。
【図3】図2の状態から背凭れ部を後傾させた椅子型マッサージ機の側面図である。
【図4】背凭れ部用マッサージ手段を用いて被施療者の腰部を持ち上げている状態を示す椅子型マッサージ機の側面図である。
【図5】図4の状態から、背凭れ部用マッサージ手段を後退させると共に背凭れ部を後傾させた椅子型マッサージ機の側面図である。
【図6】足裏用マッサージ手段を配備した椅子型マッサージ機の側面図である。
【図7】肘掛け部のリンク機構を示す側面図である。
【図8】肘掛け部のリンク機構を示す側面図である。
【図9】肘掛け部を取り外した状態のリンク機構の側面図である。
【図10】図9の線A−Aに沿う矢視断面図である。
【図11】平板状弾性体の正面図である。
【図12】従来のストレッチマッサージ動作を示す椅子型マッサージ機の側面図である。
【図13】従来のストレッチマッサージ動作を示す椅子型マッサージ機の側面図である。
【符号の説明】
【0044】
(10) 椅子型マッサージ機
(20) 座部
(30) 背凭れ部
(32) 背凭れ部用マッサージ手段
(40) フットレスト
(41) 挟持手段
(41a) エアバッグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の腰掛ける座部と、該座部の後端側に背凭れ部、前端側にフットレストを配備し、座部、背凭れ部及びフットレストが夫々制御手段により作動する駆動手段によって独立して角度調節可能な椅子型マッサージ機において、
フットレストには、制御手段により作動し、被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込む挟持手段を有しており、
制御手段は、挟持手段により被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込んだ後、駆動手段を作動して、背凭れ部を後傾させることを特徴とする椅子型マッサージ機。
【請求項2】
制御手段は、駆動手段を作動して、座部が水平に近い状態から座部の先端側を上向きに揺動させると共にフットレストを座部の延長面に近い角度まで揺動させ、挟持手段によって被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込んだ後、背凭れ部を後傾させる請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項3】
背凭れ部には、制御手段により作動し、被施療者の肩、背中及び腰を出没することでマッサージする施療指を具えた背凭れ部用マッサージ手段を有しており、
制御手段は、駆動手段を作動して、座部が水平に近い状態から座部の先端側を上向きに揺動させると共にフットレストを座部の延長面に近い角度まで揺動させ、背凭れ部用マッサージ手段を被施療者の腰位置にて被施療者方向に突出させた後、挟持手段によって被施療者の脚部及び/又は足先を挟み込み、背凭れ部を後傾させる及び/又は背凭れ部用マッサージ手段を背凭れ部側に後退させる請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項4】
被施療者の腰掛ける座部と、該座部の後端側に背凭れ部、前端側にフットレストを配備し、座部、背凭れ部及びフットレストが夫々制御手段により作動する駆動手段によって独立して角度調節可能な椅子型マッサージ機において、
制御手段は、駆動手段を作動して、座部が水平に近い状態にてフットレストを座部の延長面に近い角度まで揺動させた後、フットレストが座部の延長面に近い角度を維持したまま、座部の先端側を上向きに揺動させることを特徴とする椅子型マッサージ機。
【請求項5】
フットレストは、制御手段により作動し、被施療者のつま先側を足裏側から押圧する足裏用マッサージ手段を具えており、
制御手段は、座部の先端側を上向きに揺動させた後、足裏用マッサージ手段を作動させて、被施療者のつま先側を足裏側から押圧することによりストレッチマッサージを施すようにした請求項4に記載の椅子型マッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−82060(P2010−82060A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−252713(P2008−252713)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】