説明

植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法

【課題】用途が多岐にわたり、工事の複雑さを減少し、移植方法を用いて植生ができる植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法を提供する。
【解決手段】植生ネット10と柔性枠組20と生長基盤の設置を含む。植生ネット10は、形式にとらわれない中空の立体袋を設けて成り、内部に植物種子を含む肥沃土を植え入れることができる。柔性枠組20は、複数の固定部材21と複数の多方向連結リング22と複数のリング間連結部材23より組成されている。固定部材21は多方向連結リング22とリング間連結部材23とを互いに結合させる固定ユニットであり、これにより安定した形成がもたらされる植生ネット10を固定支持する。生長基盤は、柔性枠組20に植生ネット10を連結し、良好で安定した生長を植物に遂げさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土地改良措置工事の技術工法に関する。特に、工事現場の植生と植物の育成をそれぞれ独立または複合的に使用し、工事完成後は立体形状を為す土地改良措置工事の技術工法に関し、防土壁や堤防等の景観緑化および建築構造物に合わせて付属し、植生緑化を行うために、山地の植生保護、既設の建築構造物に用いることが可能な土地改良措置工事の技術工法に関する。
【背景技術】
【0002】
土地改良措置工事の技術工法は、プレストレス工法、フリーフレーム工法、編柵工等で、多岐にわたる。プレストレス工法は予め応力が加えられた固定部材を利用して枠組を固定支持し、枠組の中空部分に土を填入して植生を行うもので、フリーフレーム工法は固定ロッドを用いて枠組を固定し、プレストレス工法と同様に通常中空部分に土を填入するか、または、植生のための土のうを埋め込むものであるが、予め応力が加えられた固定部材の主な作用が斜面の滑動防止である点で異なり、フリーフレーム工法は斜面の保護にのみ用いられる。このほか、編柵工は緑化復旧工事の進行を順調に進めるため、支持を行う竹や木材を打設し、土を盛って植生するための囲い柵を編成するものである。
【0003】
これら上記の工法を観察すると、基本的に以下の特性を有する。
一、先ず第一に平面化である。全体的に見ると、各工法による工事の完成後、その表面は平らに近いものとなる。その主な原因は、工事の繁雑性を減少させるため、同一の構造サイズで斜面に沿って工事を行うことにある。また、平面化は土地改良に不利をもたらし、斜面は雨水や水流による浸食の影響を受け易く、斜面の植生効果を低下させることになる。よって、工事の効果を保護するため、常に関連する水路措置を合わせて用いなければならない。
【0004】
二、効果の単一性である。前述の土地改良措置工法は、特別に合わせられた方法でない限り、通常は斜面保護に適用され、既設の建築構造物の景観緑化等のために移動させて用いることはできない。
三、補助的な工事項目が多いことである。例えば、予め応力が加えられた枠組による方法は枠組を鋳造するものであり、斜面が比較的高く、または、急で険しい場合、常に枠組の枠板、鉄筋の組立およびコンクリート鋳造作業を合わせて用いて施工され、実際のプレストレス工法も同一である。
【0005】
四、斜面の制限を大きく受けることである。急で険しい斜面において編柵工を行う場合、竹、木材を設置するのは難しく、土地改良工事の効果も優れたものではなく、植生効果を大幅に低減させる。
五、工程工事を順調に進めて工事の手間を減らすため、または、完成後の落石の発生のため、常に弛んでいる土石に対して除去作業を行わなければならず、大量の斜面整理作業が必要となり、この作業は往々にして大掛かりなもので、除去された土石の処理にも困るものとなる。
【0006】
六、種子を含む肥沃土を吹付けて植生することを主とすることである。この点において、草種の生長から樹木種の成長へと進化する植生概念の影響を受けることになるが、これは工法そのものが採用する組立構造と直接関係する。例えば、プレストレス工法の枠組中空部分は吹き付けまたは填入による方法で植生されるなど、組立構造から言うと、最も適宜な方法である。よって、成長が早く、根系が比較的深い草種を主として採用し、生長を待ってから、樹木種および当地の原生植物種を導入することになるため、草種の生長が斜面を安定させて植生基盤を形成し、その後、各種植物を導入する方法で緑化復育作業を行うことになるが、この方法は天候の影響を大変受け易く、植生効果も掌握しづらいものとなる。
【0007】
七、移植方法を用いて施工できないということである。各工法の組立構造から見ると、先ず先に各種植物の育成を行い、次に、斜面への移植作業を行うというものであるが、これは相当に困難で、特別に合わせられた方法を用いない限り、施工することはできない。
既知の土地改良措置の技術方法は、プレストレス工法、フリーフレーム工法、編柵工等で、多岐にわたるが、その特性から見ると、各工法は平面化構造であるため、雨水、水流浸食の影響を受け易く、常に斜面および植生効果を保護するための関連する水路工事を合わせて用い、工事前には弛んだ土石を除去する等の作業量を増大させなければならない。さらに、斜面の幾何形状の影響を受けるため、各工事項目の進行に役立つような枠組組立が通常必要な作業となると同時に、基本的に各工法は単一用途にのみ用いられるため、移植による植生方法の施工は困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主な目的は、用途が多岐にわたり、且つ斜面の立体化を完成し、合わせて用いる水路工事を減少させる工法、すなわち、無水路工法であり、さらに、工事の複雑さを減少し、枠組の組立施工を省くと同時に、移植方法を用いて植生を行うことが可能な土地改良措置の技術方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の土地改良措置の技術工法は、植生ネットと柔性枠組を有する固定部材とを含む。植生ネットは、中空の立体包であり、植生の主体となる。すなわち、立体包の中空部分に植物種子を含む肥沃土を填入し、頂上部に穴を開け、既に育成が完成した各種植物を移植する。柔性枠組は、植生ネットに安定した支持を提供し、ネット内の植物が安定した環境の下で生長できるようにする。また、ネットが斜面に一定した保護作用を与えられるように、両者を共に作製して組合せる方法と、各自分離して作製して再組合せを行う方法またはその混合方法による組合せがある。どの方法を採用するかについては、山の斜面地や構造物あるいは河川等の使用対象に基づいて決められる。
【0010】
植生ネットは、ネット層で構成された複合体で、幾何形状は自由に変えられ、制限を受けない。ネット層は、柔性および剛性のネット層である。柔性ネットは、ふとんかご(角形蛇籠)、鋼鉄線材等の柔性の格子状ネット材を用いたもので、編製された稲ワラおよび客土、天然素材を用いるか、または、針で縫製するのと同じような方法で縫い合わせ、編製した層を成形して、ネット格子としてネット中に放置することができる。底層の客土、天然素材は、ワラ面を上から覆うか、ネット格子の下に置かれ、あるいは、客土、天然素材およびワラ面を上から覆うか、または、ネット格子上に置かれ、底部に客土、天然素材およびワラ面を置くものである。この間に使用される客土、天然素材とワラ面は、袋本体のように土を填入するために用いられると同時に、客土、天然素材が長期にわたる保土作用を有し、内部に填入した土が流出しないようにするため、また、ワラ面が短期的な保土作用と保温ならびに保湿作用を有するようにするために用いられる。さらに、腐敗化の後も植物肥料として使用することが可能で、植生の効果を促進することができる。剛性ネット層と柔性ネット層との相違点は、ネット材においてのみである。剛性ネット材は、鋼鉄、鉄線材料で編成されたネット格子であり、ネット本体は中空の立体で、頂底面は突起した曲面である。剛性ネット層のネット格子材は、予め曲面を製作する方法によって作製されなければならず、柔性ネット層と同じく共に縫い合わされ、編製された層となった客土、天然素材とワラ面を採用する。このほかに、剛性鋼鉄、鉄材で編成されたネット格子を採用しているが、但し、それらはチェーン、蛇籠等円形、楕円形または三角形リング等の直列となるものである。これらは、柔性ネット層に属し、非剛性であり、連結リングの長さおよびリング間の間隔により調整することが可能な曲面であればよく、共に縫い合わされ、編製された層となった客土、天然素材およびワラ面は前述と同じものである。
【0011】
植生ネットは、柔性または剛性ネット層との複合により形成される。その複合方法は、鋼鉄線材といった柔性線材、鋼鉄、鉄線を巻き付けて束ねて形成した剛性線材によりネット層を編製し、別に柔性枠組に連結固定するための連結リングを増設するもの、中間結合部材を用いてネット層が中空立体となるように結合するものに分けられる。この場合、中間結合部材は柔性構造または剛性構造とすることが可能で、柔性構造は剛性線材を用いて両端に端リングを設置するもので、リングの相互結合により構成された枠組を用いる。この枠組は、リング節の関係により自由に形状を変えることができる。一方、剛性の中間結合部材は、同材質の線材で構成された固定枠組であり、その形状は自由に変えることができないと同時に、各角端に設置したリングが柔性枠組の多方向連結リングに連結している。勿論、枠組中間にも植生ネットと柔性枠組の結合をさらに緊密にするためのリングを増加することができる。いずれの方式を用いて植物ネットを複合させても、そのうちで最も良い方法はネット本体の底部に柔性ネット層を用いることを主としたものであり、その主な原因は土を填入する重量により底部斜面の土体とネット層がぴったりと密着することができる柔性にあり、突出した曲面と土体がより良い密着度を有するようにするため、斜面の幾何形状に基づいて柔性ネット層のサイズを調整することが可能である。ネット本体の頂上面のネット層が山の斜面地のような斜面で用いられる場合、柔性ネット層は最も優れた方法である。曲面の突出が剛性ネット層を調整する上で優れており、ネットは常に予め残された開口に土を填入しなければならないが、土の填入完成後の封鎖口の結合にとって柔性ネット層を使用することが更に容易になる。しかしながら、ネットを構造物の景観緑化に用いる場合、構造物との結合および形成上において剛性ネット層の使用がより良い方法となる。前述では柔性枠組上において独立するネットの作製方法を説明しているが、植生ネットのもう一つの作製方法は、柔性枠組のリング間を連結する部材をネット層の中間結合部材となるように線材を巻き付けて束ねてネット層とするというものである。その作製において、多種の方法を採用して実施することができるが、まず、ネット本体の頂上、底部ネット層とリング間の連結部材を開口袋のような形式に束ねて形成し、次に、それをすでに固定された多方向連結リングに連結させ、最後に袋口に土を填入して植生し、線材で封鎖口を束ねるというものである。第二の方法は、多方向連結リングとリング間連結部材の結合を完成し、次に、線材でネット本体の頂底部ネット層を開口袋形式のように束ね、それを使用する現場に移動して固定部材により固定し、固定完成後、土を填入して植生を行い、さらに、線材で封鎖口を束ねるというものである。第三の方法は、先にネット本体の底部ネットと多方向連結リングおよび板間連結部材との結合を完成させる部材で束ね、使用現場に移動させて固定し、徐々に線材でネット材の頂上を束ね、少しずつ土を填入して植生し、完成したネット毎に封鎖口を束ねていくというものである。注意しなければならないのは、ネット本体のネット層は、製作時において土を填入して植生する際に、底層を底層土体と可能な限り密接させるため、さらにこれを完成させる際、全体が波状の起伏を有する小高い丘となるように頂上層が突出した土体の形式を形成できるようにするため、予め十分な伸展分の長さを残しておかなければならないということである。
【0012】
植生ネットは、全体的な組合せにおいて、単体式と重層式の2タイプに分けられる。単体式は、各ネットが独立して設置され、始めと終り、左右と周辺のネットが共に連結されている。ネットとネットはくぼみを形成し、くぼみを排水路として残しておくことまたは萌芽杭を設置することができ、密集方法により設置する場合でも、植物生長期間における防風垣根(まがき)として使用することが可能である。もう一つの方法は、土を補填することにより、柔性ネット層を覆って植生を行うというものであり、柔性ネット層は線材または鉤状タイプの線材で、周辺ネット上で束ねられている。長い縦方向の溝が浸食作用をもたらすのを避けるため、各層のネットは位置をずらす方法で配置しなければならない。ネット本体の重層構造は、ネットの下端に別のネット本体の上端を配置するもの、あるいは、右端を別のネット本体の右端に配置するというものであり、直線材料または鉤状タイプの線材を束ね、そのスタイルは魚の鱗のように配列されたものとなる。この方法は、水流の滞りを阻止し、浸食破壊をもたらす水流の快速集中を避けるために大いに役立つ。
【0013】
植生ネットの植生方法とネットの組成方法との間には、直接関係がある。柔性枠組から独立し、ネット層を用いて直接または中間構造を介して結合する植生ネットは、ネット本体に植物種子を含むものを填入し、それらを発育生長させて植生し、その後、現場に移植されて固定を終えた柔性枠組と結合する。そして、ネット上に開けられた穴に苗木または藤類等を移植し、生長が安定してから、再度同一の方法により現場に導入することができる。土の填入完成後またはネットに植物を移植後、直接現場に移植することも勿論可能であり、柔性枠組と結合して組成されたネットは完全に組み合わされ、柔性枠組と共に固定された後の中空袋に種子を含む肥沃土を填入し、それらが現場において自然発育して生長を遂げるようにしなければならない。同様に、ネット本体に開けられた穴に苗木を移植することも可能であるが、その移植方法は客土、天然素材を用いて苗木の土体を覆ってネット中に詰め込むというものである。上記方法以外にもネット本体に支持のための萌芽杭を打設もしくは串を挿設する方法により植生を行うことが可能で、つまり、ネットは育成の基盤となるものであり、種子を含む肥沃土を填入して植物を発芽させて成長させるだけでなく、肥沃土もまた移植された苗木の成長発育が必要とする養分を提供することができる。その上、客土、天然素材、ワラ面等のネットの特殊な組成材料はすべて原生植物種子が付着した良好な土台によるものであり、よって、導入した植物の成長が予期せぬものであっても、原生植物種子は大量に着床することが可能であると同時に、ネット本体の良好な保土特性および肥沃土が提供する生長に必要な養分においても、原生植物は不足を補うために快速に生長することができる。
【0014】
柔性枠組は、基本的に三種の部材より組成されている。第一に固定部材で、第二に多方向連結リングで、第三にリング間連結部材である。固定部材は、柔性枠組が安定して植生ネットを支持するための主要源であり、山の斜面地に使用する場合は、山の斜面地の幾何形状や土層性質より選定した固定部材を使用する等、使用場所に基づいて組成が異なったものとなる。比較的深層の滑動を有する斜面を例にとると、通常は、滑動を防止または抑制するために、プレストレス固定部材を採用し、比較的浅層または滑動現象の起こらない斜面については、地質が岩石または土層であれば、岩釘または土釘等の固定ロッドを使用することができる。このほか、大きな引き抜き抵抗力を必要としない状況下において、モルタルを流し込んで固定筋とすることもできるが、注意しなければならないのは、プレストレス固定部材、固定ロッドは固定を行う部品の一つとして耐圧板を備えなければならず、本工法ではプレストレス固定部分がより好ましい方法となるが、それは耐圧板外部に多方向連結リングを再設し、アンカーに共に埋設するというものである。次に好ましい方法は、多方向連結リングを直接耐圧板とし、固定部材部分と共にアンカーに埋設するというものである。モルタルを流し込んで固定筋材とすることについて、本方法では耐圧板とアンカーの設置を行わず、リング間連結部材として使用するための多方向連結リングと固定ボルトを増設しなければならない。構造物に使用する場合は、特殊な需要がない限り、プレストレス固定部材は使用しないが、ここで言う特殊な需要とは、構造体本体の抵抗力以外に抵抗力を増強することで、構造体を安定させるための余分な力量を必要とする場合のことを指す。通常、構造物に使用するより好ましい方法とは、短い固定ロッドを構造物に埋設するか、あるいは、既設の構造物の貫通孔にボルトと取り付けて板で固定部材の固定を行うことで、多方向連結リングを使用するか否かはリング間連結部材により決められる。例えば、連結端リングを備えていれば、固定部材ロッドをリングに端設してロッド部材でリングを貫設することが可能であり、リング間連結部材をロッド部材に套設して多方向連結リングを設置する必要はなくなる。このほか、ある種の固定ロッドは土壁をさえぎるもので、それは土体を安定させるために固定ロッドを土層に打ち込み、表面層に白い塗料を吹付けるか、もしくは、表面を封鎖するためにパネルを設置するというものであり、固定部材を増設するか、または、多方向連結リングを直接耐圧板の代わりとして植生の準備に使用する連結部材とすることもできる。本発明において、固定部材は主に植生ネットが直接またはリング間連結部材により伝達された力量を支持するものであり、よって、引き抜き抵抗力の大きさに基づいてロッド部材のサイズ、形式および固定深度が決められる。引き抜き抵抗力は主に摩擦により発生するものであるが、ある種の構造物は既設の防土壁にボルト、ワッシャー、鎖固定の方法で穴を開ける等、構造本体および固定ロッド本体の引張力強度を利用することで支持を行う。主な固定部材の他、リング間連結部材をより安定させるか、または、その長さをより長くする場合のために、補助固定釘を増加することがある。補助固定釘は、湾曲フックを有するモルタル流し込み固定筋材を使用したチェーン式、支持力を増加させるために萌芽杭をロッド部材の下端に打設するという枠組形式等であり、使用するリング間連結部材に基づいて決められる。補助固定釘は、通常、多方向連結リングと合わせて使用しない場合のより良い方法であり、これより採用形式の幅がさらに広がる。
【0015】
多方向連結リングは、円形や方形鋼鉄または鉄板により構成される。使用上において、完全に固定部材に付着し、支持するところの全ての外力をその上に伝達転換すると同時に、柔性枠組の主な連結部材となる。多方向連結リングは製作において多種の方法を有し、そのうち第一の方法は平板上の複数の円形孔リングを連結板とし、連結部材として用いるというもので、第二の方法は平板上に複数のアーチ形リングを溶接するというものであり、第三の方法は円柱または角柱形に製作し、その柱上に複数の円形孔を開設するかまたはアーチ形リングを溶接するというものであり、第四の方法は平板を円盤スタイルに製作し、円形孔リングを開設するかまたはアーチ形リングを溶接するというものであり、第五の方法は孔を開設した平板底部に先の尖った円錐形リングを溶接するというものであるが、どの種のスタイルであっても、その板中央は必ず固定部材に套設し、結合が一体となるための孔を開設しなければならない。よって、それは多方向連結リングと称され、その上の複数の円形穴リングおよびアーチ形リングは複数の方向のリング間連結部材と結合することができる。さらに、その上のリング間連結部材を上下左右に自由に回転させることが可能で、斜面および構造物の幾何形状に合わせて使用することができる。多方向連結リング部材とリング間部材との結合には、二つの方法がある。一つは、共に作製するというもので、両者は先ず連結成型を行い、次に、固定部材により固定されて現場への移動が行われる。これらの動作の間には植生ネットの組成過程が関係しており、関連する細部については前記植生ネット部分で詳述している。第二に、付属的な鉤止方法であり、多方向連結リング板に固定部材が固定された後、リング間連結部材を付属フック部材に結合させるものであるが、これも植生ネットと関連し、その細部については前記で詳述している。
【0016】
リング間連結部材は、植生ネットの連結を支持するための主要な部材であり、基本的に十分な支持が行え、ネットを連結することができる条件の下、いかなる材質を連結部材として使用することも可能であり、通常はそれを剛性または柔性連結部材として製作する。剛性連結部材は、鋼鉄、鉄材質を用いて両端にリングを設置して結合させた円形直線ロッドで構成され、単一ロッド形式とすることが可能であり、また、それを枠組形式と組合せることもできる。両端に設置したリング節は、主に、多方向連結リングのリング孔またはアーチ形リングに用いられ、両者は前述のように共に作製されるか、または、付属的な鉤止方法で連結し、ネットとの間はロッド部材または枠組がネット層を複合する中間部材としてなるか、または、ネットに付設するために用いるリング結合部またはフック型付属部材を束ね、ロッド部材でリング結合部を貫通させるのも方法の一つである。このほか、複数のリング結合部を溶接してロッド状として連結部材として用いることも可能で、これはリング結合部の孔に萌芽杭の打設を行い、または、モルタル流し込み固定筋材の設置に役立つという有利な点である。枠組の組成形式は、立桿をハンダ付けして連結した二本のロッド部材であり、複数のハンダ付けされた部材のリング結合部は多方向連結リングに連結する。このほか、リング結合部を立桿に套設するものは、多方向連結リングとの結合方法が共に作製されるものと、付設して鉤止するものとの2タイプに分けられる。より特別なのは、共に作製される場合、植生ネットのネット層を編製して巻き付けるもので、固定部材が再度の編製巻き付けを完成させることが工事の困難度を増加させない限り、付属的な鉤止方法がより好ましい方法である。実際には、枠組をネット層を複合させるための中間枠組として共に植生ネットと組合せ、その後、現場に移設して固定が完成した後の多方向連結リングに付属させて引っ掛けるもので、この植生ネットは現場で土を填入して植生に用いるための中空の立体と、既に土を填入して育苗植栽が完成しているものとの2タイプに分けられ、後者は移植方法の一つである。柔性連結部材は、鋼鉄、鉄で構成され、その方法は多岐にわたる。例えば、鉄筋線材による複数のリング結合部形式またはチェーン形式等で、多方向連結リングとの連結方法は前述と同様で、付属的な鉤止方法による結合であり、最も良い方法は両端にキーリングのようなリング結合部を設置するもので、付属的な鉤止に役立ち、植生ネットとの結合方法と剛性枠組において大差はない。勿論この中に移植方法も含まれているが、必ず補助固定釘を増設しなければならず、前述同様、萌芽杭を打設するものがより好ましい方法である。
【0017】
上述の柔性枠組について、各組成部材の記述より、枠組全体は柔性となることがわかるが、その主要なポイントは多方向連結リングの円形リングとアーチ形リングにあり、結合する板間の連結板間連結部材の上下左右を自由に回転させることができる。これより、柔性枠組がより斜面の変化に従って上手く配置できるようにし、且つ植生ネットの底部が柔性ネット層に合うように斜面との密着度をより良くし、たとえ斜面の変化が大き過ぎて密着度が良好でなくても、実際には、柔性ネット層の伸張度の調整を行い、接合の目的を達成する。柔性ネット層の伸張度は現場でいつでもネット層に適合するように調整して取り替えることが可能であり、これは本発明が変化の多い斜面に対してもより広範に応用されるものとし、同時に多方向連結リングとリング間連結部材とが共に作成された後、連結された柔性関係により極度に大きな圧縮がもたらされ、全体的な搬出作業を行う際に役立つ。つまり、柔性枠組の固定部材は位置決めと柱を支えるための主要部材であり、どの形式の固定部材と固定深度を採用するかについては固定する対象の性質、植生ネットを使用する大きさと数量に基づいて決められる。多方向連結リングの孔リングとアーチ形リングの強度は、リング間連結部材の形式とサイズと同様にネットの数量に基づいて決められる。植生ネットと柔性枠組の組成を全体的に見ると、両者の間には独立性または密着性が備えられている。独立性とは、ネット上で柔性枠組がそれぞれ作製された後、リング間連結部材または多方向連結リングで貫通されて一体となることで、つまり、これは苗木を育成して移植を行う植生方法として良好な条件を提供することができる。また、ポイントは、植生ネットの単独作製にある。単独で作製されたネットによる育苗移植は、平面上に草を敷き詰める方法のように勾配を有する斜面で用いることが可能で、同時に即座の保護作用と緑化の完成とを提供することを目的とする。相互依存方面では、植生ネットの柔性または剛性ネット層と柔性枠組部分の部材は結合してネットを構成し、リング間連結部材と、または、多方向連結リングとリング間連結部材と、柔性ネット層との三者により組成される。本工法は現場で土を填入する植生方法により行われなければならないが、独立性のものと比べると、斜面との密着度を調整する上でより構造可変性を備えており、よって、植生ネットの柔性ネット層は斜面との密着度を達成するため、いつでも適当な伸縮度を備えるネット層に取り替えることができる。たとえ独立または相互依存によるものであっても、植生ネットの形式は制限を受けず、もし斜面上にデザインされた景観のとおりに製作しようとする場合、柔性枠組の多方向連結リングのリング孔またはアーチ形リングの角度と方向を調整するだけでよく、勿論、同時にリング間連結部材の角度と方向も調整することになるが、このようにして必要なデザインの基礎を作り出すことが可能で、植物の種類形式と色に合わせてデザイン様式のとおりに完全に形成することができる。
【0018】
植生ネットと柔性枠組の各部材の組成方法を説明するにあたり、両者がどのように結合するか、そして、使用性について、力学的にその関係を一歩進んで説明する。先ず力学の分析パターンを構築する。該パターンにおいて、固定部材と多方向連結リングが構成する固定点を固定支持と見なし、リング間連結部材の結合をヒンジによる連結、植生ネットとリング間連結部材との結合を懸架方法と見なす。植生ネットと柔性枠組との結合方法は多様に変化することを特徴とするため、ここでは数種の形式の結合図のみしか例として挙げられない。また、結合の変化は大きいものの、力学的な分析パターンには類するものが多いため、叙述的方法により本技術方法を説明した後、部分的に図面を補足説明として補い、構造分析概念に対して簡単に述べる。
【0019】
(一)図面
1.図7A、図7Bおよび図7Cに示す各部材の図面は、多種の変化を有することを叙述的に説明している。図に描かれている形式はそのうちの一種のみであり、実際に応用する上でその他技術方法と複合的に使用することができる。
2.図7A、図7Bおよび図7Cに描かれているのは単体のみであり、全体的にはこの単体方法に基づいて連続して敷設するものとなる。
【0020】
(二)構造分析
(A)分析パターン
(一)図8Aと図8Bに示すように、固定部材と多方向連結リングを結合させる固定支持をヒンジ連結によるもの、リング間連結部材を線材製品と仮定する。
【0021】
(二)P1はネット層のネット格子線がリング間連結部材で作用する力量であり、その数量はネット格子線の数量に基づいて決められる。分析は、下記のとおりである。
(1)図9を参照する。Wは表面土填入重量θ表面傾斜角であり、Fは表面土填入と斜面摩擦力である。
(2)ネット線数量をNと設定し、以下の式(1)により算出する。
【0022】
【数1】

【0023】
(三)P2は表皮間連結部材がヒンジ支持に作用する力。
(四)Fは表面固定部材と地層支持との間の摩擦力。
(1)図10A、図10Bおよび図10Cに示すように、通常のネット格子線は対称方法により、R1=R2=3/2P1である。
【0024】
【数2】

【0025】
(2)仮に、固定部材は円形断面で、その半径はr、A点を湾曲点とすると、固定進入の深さはlとなる。
【0026】
【数3】

【0027】
(3)軸向き応力σn=N/A=軸向/断面積によりネット格子線の数量に基づき、その断面サイズと板間連結判断面のサイズを決めることができる。
σM=M/Z=P2h/Z=モーメント/断面モジュールを用いて固定ロッドの断面サイズを決定する。
1.この分析過程は簡略化分析過程であり、実際は平面状態が極めて少ない波面形状であり、植生ネットを平均的に敷き詰めることは難しいため、本簡略化分析において差異の大きさはさしはさまない。
【0028】
2.ある状況の下、固定部材は分析の主役となり、上記の分析は付属分析としてなる。例えば、プレストレス固定部材、岩石、釘等である。
本発明の効果は、複数の層面より説明が加えられる。先ず植生マットと柔性枠組の特殊性により、使用範囲においてほとんど制限を受けない。例えば、各種幾何形状および性質が異なる斜面に用いる場合、または、土壁をさえぎる等、既設の構造物においても用いることが可能である。施工上においては、ネットと枠組による構成部材は予め作製され、その後、使用現場に移動して固定されるため、合わせて行う大量の作業を減少させ、施工速度を加速し、工期を短縮することができる。また、同時に、完成後は平面ではなく立体状を為し、水流の滞りを防ぎ、水流集中による浸食を避け、合わせて行う水路工程を減少させることができる。さらに、景観の形成を行うため、植生ネットの形式と柔性枠組との組合せを変更することで調整を行い、常用するデザインと景観造形は本方法を通じ、ふさわしい植物を配設して望むところのデザインを完成させることが可能で、植生効果において育成移植を利用して工事を完了させることで、緑化の目的を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の一実施例による植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法を図1から図2に示し、以下の特徴を含む。
植生ネット10は、形式にとらわれない中空の立体袋を設けて成り、頂面と底面は突起する曲面であり、内部に植物種子を含む肥沃土を植え入れることができる(図1、図2では図示しない)。
【0030】
柔性枠組20は、複数の固定部材21と、複数の多方向連結リング22と、複数のリング間連結部材23より組成され、前記固定部材21は上方から下方へと突き出て前記多方向連結リング22の位置決め孔222を貫通し、地面に固定される。前記多方向連結リング22の板面は、前記リング間連結部材23を互いに結合させ、安定した柔性枠組を形成するための複数のリング結合孔222が設けられている。
【0031】
前記植生ネット10は、前記柔性枠組20に連結し、良好で安定した生長を植物に遂げさせるための基盤となる。
前記植生ネット10は、さらに一歩進んで前記リング間連結部材23と共に植生ネット10を作り上げ、該ネットを多方向連結リング22と直接結合させて一体と為すためのユニットの一つとする。実施上においては2タイプに分けられ、第一のタイプは、作り上げられた植生ネット10は先ず前記多方向連結リング22と結合し、次に、使用する現場に移植され、固定部材21により固定され、最後に、種子を含む肥沃土を填入して植生を行うものである。第二のタイプは、先ず前記多方向連結リング22を固定部材21により使用する現場に固定し、次に、既に土が填入されて植生を完成したネットを前記多方向連結リング22と結合させ、一体と為るようにするものである。
【0032】
前記植生ネット10の植生方法は、種子を含む肥沃土を填入する方法の他、さらに挿し木方法により植物をネットに挿入するか、または、ネットを貫通して地層まで到達するように萌芽杭を打設するか、あるいは、ネットに穴を開けて植物を植え込む方法を有する。
前記多方向連結リング22間のリング間連結部材23は、支持力を増加させるため、補助的な固定構造を増設することができる(図示せず)。また、前記植生ネット10はその他の構造物と連結するために役立つ可動連結リング11を設置することが可能で、前記リング間連結部材23はさらに多方向連結リング22に直接掛けて接触させるための可動鉤止リング231を設置することができる。
【0033】
前述の植生ネット10は、柔性枠組20上に独立したネット層が単体で設置されている。事実上、前記植生ネット10は、図3で示すように、柔性枠組20内に複数の小ネット10aが組成する植生ネット10が設置され、前記小ネット10aは部分的に柔性枠組20と連結し、周辺の植生小ネット10aと連結し、魚鱗状の重層を形成する。
さらに、図4に示すように、本実施例の柔性枠組20および植生ネット10は、敷設面積に基づいて連続的な結合設置を呈し、柔性枠組のシステムであることにより、地勢の長所を活かして広範に応用するために、図5に示すように、斜面角度に基づいて設置することができる。
【0034】
図6は本実施例の使用状態における斜視図であり、前記植生ネット10はさらに一歩進んでネット層12により構成される複合体であり、且つ該ネット層12は柔性ネット層と剛性ネット層のうちのいずれか一つまたはその複合形式より選択されて組成される。また、その内部に肥沃土30を填入し、さらに植生40を行い、固定部材21は地面50の奥深くに入り込み、安定した構造を形成する。
【0035】
よって、本発明が提示する技術手段は進歩性、新規性および産業上の利用可能性等の発明特許の要件を確かに有しており、奨励される発明として貴局より特許授与を賜ることができれば、感謝に堪えない。
上述で公開した図面、説明は本発明のより好ましい実施の形態においてのみであり、およそ本項の技術を熟知した技術者が本案の範疇に基づいて為された修飾または同等効果を有する変化は本案の特許申請の範囲内に含まれなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施例による植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例による植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の実施形態を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例による植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の他の実施形態を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施例による植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の複数の柔性枠組による組合せを示す模式図である。
【図5】本発明の一実施例による植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の異なる斜面における実施形態を示す模式図である。
【図6】本発明の一実施例による植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の使用状態を示す斜視図である。
【図7A】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の構造を示す平面図である。
【図7B】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の柔性枠組を示す断面図である。
【図7C】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法のネット層とリング間連結部材の結合状態を示す断面図である。
【図8A】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の構造分析を示す模式図である。
【図8B】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の構造分析を示す模式図である。
【図9】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の構造分析を示す模式図である。
【図10A】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の構造分析を示す模式図である。
【図10B】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の構造分析を示す模式図である。
【図10C】本発明の植生ネットおよび柔性枠組の結合による土地改良措置工法の構造分析を示す模式図である。
【符号の説明】
【0037】
10 植生ネット、10a 小ネット、11 可動連結リング、12 ネット層、20 柔性枠組、21 固定部材、22 多方向連結リング、23 リング間連結部材、30 肥沃土、40 植生、50 地面、221 位置決め孔、222 結合孔、231 可動鉤止リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)形式にとらわれない中空の立体袋を設けて成り、植生のために内部に植物種子を含む肥沃土を植え入れることが可能な植生ネット(10)と、
(b)複数の固定部材(21)と、複数の多方向連結リング(22)と、複数のリング間連結部材(23)より組成され、前記固定部材(21)は多方向連結リング(22)と前記リング間連結部材(23)とを互いに結合させる固定ユニットであり、これにより安定した形成がもたらされる前記植生ネット(10)を固定支持するための柔性枠組(20)とを備え、植生ネット(10)と柔性枠組との結合による土地改良措置工法において、
(c)前記柔性枠組(20)に前記植生ネット(10)を連結し、良好で安定した生長を植物に遂げさせるための生長基盤を設置する工程を含むことを特徴とする植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項2】
前記植生ネット(10)は、前記リング間連結部材(23)と共に植生ネット(10)を形成し、前記ネットを多方向連結リング(22)と直接結合させて一体と為すためのユニットの一つとすることを特徴とする請求項1記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項3】
前記リング間連結部材(23)がユニットとなって作り上げられる植生ネットは、形成された植生ネット(10)を先ず前記多方向連結リング(22)と結合し、使用する現場に移植し、固定部材(21)により固定し、種子を含む肥沃土を填入して植生を行う第一のタイプと、前記多方向連結リング(22)を固定部材(21)により使用する現場に固定し、既に土が填入されて植生が完成したネットを前記多方向連結リング(22)と結合し、一体に構成する第二のタイプとのいずれかであることを特徴とする請求項2記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項4】
前記植生ネット(10)の植生方法は、種子を含む肥沃土を填入、挿し木方法により植物をネットに挿入、ネットを貫通して地層まで到達するように萌芽杭を打設、又はネットに穴を開けて植物を植え込む方法のいずれかであることを特徴とする請求項3記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項5】
前記多方向連結リング(22)間のリング間連結部材(23)は、支持力を増加させるため、補助的な固定構造を増設可能であることを特徴とする請求項1記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項6】
前記植生ネット(10)は、外部の構造物と連結するために役立つ可動連結リング(11)を設置可能であることを特徴とする請求項1記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項7】
前記リング間連結部材(23)には、さらに多方向連結リング(22)の結合孔(222)に直接引っ掛けて接触させるための可動鉤止リング(231)を設置することを特徴とする請求項1記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項8】
前記柔性枠組と植生ネットは、敷設する面積に基づいて連続的な結合設置を呈することを特徴とする請求項1記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項9】
前記柔性枠組と植生ネットは、斜面に従って設置可能であることを特徴とする請求項8記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項10】
前記植生ネット(10)と柔性枠組(20)とが連結する方法は、複数の小ネット(10a)部分と柔性枠組(20)とが連結することにより、その部分が周辺の植生小ネットと連結し、魚鱗状の重層を形成することを特徴とする請求項1記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。
【請求項11】
前記植生ネット(10)は、ネット層(12)により構成される複合体であって、前記ネット層(12)は柔性ネット層と剛性ネット層のうちのいずれか一つまたはその複合形式より選択されて組成されることを特徴とする請求項1記載の植生ネットおよび柔性枠組との結合による土地改良措置工法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【公開番号】特開2008−38369(P2008−38369A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−210654(P2006−210654)
【出願日】平成18年8月2日(2006.8.2)
【出願人】(506264937)
【Fターム(参考)】