説明

検査データ生成方法

【課題】ユーザが多大な労力・時間を要さずに、挿入実装部品に対応した検査データを生成することができる検査データ生成方法を提供する。
【解決手段】検査データ生成方法では、データベースに登録されているプリント基板の設計データに基づいて、プリント基板に実装される部品を順番に選択し(S101)、当該部品に設けられているピンを順番に選択し(S102、S103)、当該ピンが配置されるランドの位置・形状を特定し(S104)、プリント基板に形成される貫通穴を順番に選択し(S105)、当該貫通穴の位置・形状を特定し(S106)、当該ランドの位置・形状と当該貫通穴の位置・形状とに基づいて、当該ランド内に当該貫通穴が存在するか否かを判定し(S107)、当該ランド内に当該貫通穴が存在する場合には(S107:YES)、当該ランドと当該貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを有する検査データを生成する(S108−S111)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベースに登録されているプリント基板の設計データから、はんだの状態を検査する装置で検査対象となる部分に関する検査データを生成する検査データ生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリント基板にはんだ付けされた部品のはんだの状態を検査する技術が色々と提案されている。その一つとして、例えば、はんだ検査装置が存在する。
ここで、はんだ検査装置は、プリント基板にはんだ付けされた部品のはんだの状態を検査する装置である。はんだ検査装置は、検査データによって特定されるランドの面積またはマスク開口の面積と、実際にはんだ付けされた部分の面積とを比較し、比較結果に基づいて、はんだ付けの良否を判定する。
【0003】
検査データは、はんだ検査装置で検査対象となる部分を示すデータである。プリント基板の設計データに基づいて、検査データ生成装置(不図示)によって検査データが生成される。例えば、図11に示すように、プリント基板50に形成されるランド51,52の位置・形状、またはメタルマスク80に形成されるマスク開口81,82の位置・形状に基づいて、検査データ生成装置(不図示)によって検査データが生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−209204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の方法で生成された検査データでは、表面実装部品60のピン61,62に対するはんだの状態を検査することができても、挿入実装部品70のピン71,72に対するはんだの状態を検査することができないという問題がある。
【0006】
これは、挿入実装部品70に対しては、はんだが貫通穴55,56を完全に塞いでいるか否かを検査する必要がある。このため、ランド53,54の位置・形状に加えて、貫通穴55,56の位置・形状も特定する必要がある。
【0007】
しかしながら、上記の方法で生成された検査データには、貫通穴55,56の位置・形状に関するデータが含まれていない。このため、当該検査データから、貫通穴55,56の位置・形状を特定することができない。従って、当該検査データでは、挿入実装部品70に対するはんだ検査を実行することができない。
【0008】
仮に、挿入実装部品70に対するはんだ検査を実行する場合には、別途、挿入実装部品70に対応した検査データをユーザが手動で生成する必要がある。しかしながら、プリント基板50には、1枚あたり、数百の貫通穴が形成される。このため、挿入実装部品70に対応した検査データを生成するにあたり、ユーザに多大な労力・時間が掛かる。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて、ユーザが多大な労力・時間を要さずに、挿入実装部品に対応した検査データを生成することができる検査データ生成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係わる検査データ生成方法では、下記に示す特徴を備える。
本発明に係わる検査データ生成方法では、(a)データベースに登録されているプリント基板の設計データから、はんだの状態を検査する装置で検査対象となる部分に関する検査データを生成する検査データ生成方法であって、(b)前記設計データに基づいて、前記プリント基板に実装される部品を順番に選択し、当該部品に設けられているピンを順番に選択し、当該ピンが配置されるランドの位置・形状を特定するランド位置・形状特定工程と、(c)前記設計データに基づいて、前記プリント基板に形成される貫通穴を順番に選択し、当該貫通穴の位置・形状を特定する貫通穴位置・形状特定工程と、(d)当該ランドの位置・形状と当該貫通穴の位置・形状とに基づいて、当該ランド内に当該貫通穴が存在するか否かを判定する判定工程と、(e)当該ランド内に当該貫通穴が存在する場合には、当該ランドと当該貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを有する検査データを生成する生成工程とを含む。
【0011】
なお、本発明は、検査データ生成方法として実現される以外に、下記に示す検査データ生成装置として実現されるとしてもよい。
本発明に係わる検査データ生成装置では、(a)データベースに登録されているプリント基板の設計データから、はんだの状態を検査する装置で検査対象となる部分に関する検査データを生成する検査データ生成装置であって、(b)前記設計データに基づいて、前記プリント基板に実装される部品を順番に選択し、当該部品に設けられているピンを順番に選択し、当該ピンが配置されるランドの位置・形状のデータを特定して記憶装置に記憶するランド位置・形状特定部と、(c)前記設計データに基づいて、前記プリント基板に形成される貫通穴を順番に選択し、当該貫通穴の位置・形状のデータを特定して前記記憶装置に記憶する貫通穴位置・形状特定部と、(d)前記記憶装置に記憶されている当該ランドの位置・形状のデータと当該貫通穴の位置・形状のデータとに基づいて、当該ランド内に当該貫通穴が存在するか否かを判定する判定部と、(e)当該ランド内に当該貫通穴が存在する場合には、当該ランドと当該貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを有する検査データを生成して前記記憶装置に記憶する生成部とを備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ランドの位置・形状に関するデータと貫通穴の位置・形状に関するデータとに基づいて、挿入実装部品のピンが配置されるランドと、当該ランド内に存在する貫通穴とが関連付けられる。これによって、挿入実装部品に対応した検査データを自動で生成することができる。これに伴い、作業効率の向上や作業に対するコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態における検査データ生成装置の構成を示す図
【図2】実施の形態におけるプリント基板データベースのデータ構造を示す第1の図
【図3】実施の形態におけるプリント基板データベースのデータ構造を示す第2の図
【図4】実施の形態における検査データを示す図
【図5】実施の形態におけるランドタイプを示す図
【図6】実施の形態における穴タイプを示す図
【図7】実施の形態における検査データ生成処理を示すフローチャート
【図8】(A)実施の形態における検査データ生成装置で対象となるプリント基板を示す斜視図、(B)当該プリント基板を示す正面図
【図9】実施の形態における変形例として、異形の形状のランドを標準(楕円)の形状のランドに近似的に置き換える場合を示す図
【図10】(A)実施の形態における変形例として、補強用リードピンで部品が補強される場合のプリント基板を示す斜視図、(B)当該プリント基板を示す正面図
【図11】従来の方法で検査データが生成されるプリント基板を示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施の形態)
以下、本発明に係わる実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<概要>
本実施の形態における検査データ生成装置では、表面実装部品以外に挿入実装部品にも対応した検査データを生成する装置である。検査データは、はんだ検査装置で検査対象となる部分に関するデータである。はんだ検査装置は、プリント基板にはんだ付けされた各部品(表面実装部品、挿入実装部品など)に対して、はんだの状態を検査する装置である。
【0015】
<構成>
ここでは、一例として、図1に示すように、検査データ生成装置100は、プリント基板データベース110、検査データ生成処理部120、一時記憶部130、検査データ記憶部140などを備える。プリント基板データベース110には、図2に示す部品データテーブル111、部品ピンデータテーブル112、ランド位置・形状データテーブル113と、図3に示す貫通穴位置データテーブル114、貫通穴形状データテーブル115とが登録されている。検査データ生成処理部120で検査データ生成処理が実行されると、検査データとして、図4に示す部品データリスト141、部品ピンデータリスト142、検査タイプデータリスト143、ランドタイプデータリスト144、貫通穴位置データリスト145、貫通穴タイプデータリスト146が生成される。
【0016】
なお、検査データ生成装置100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などを備えるコンピュータシステムである。検査データ生成装置100を制御するプログラムがHDDなどにインストールされており、当該プログラムが実行されることによって、検査データ生成処理部120の各機能が実現される。
【0017】
<プリント基板データベース110>
プリント基板データベース110は、プリント基板に関する設計データが登録されたデータベースである。部品データテーブル111、部品ピンデータテーブル112、ランド位置・形状データテーブル113、貫通穴位置データテーブル114、貫通穴形状データテーブル115などを有する。
【0018】
なお、部品データテーブル111は、回路番号を介して、部品ピンデータテーブル112とリンクされている。部品ピンデータテーブル112は、ランドタイプを介して、ランド位置・形状データテーブル113とリンクされている。貫通穴位置データテーブル114は、穴タイプを介して、貫通穴形状データテーブル115とリンクされている。
【0019】
<部品データテーブル111>
部品データテーブル111には、プリント基板に実装される全ての部品(表面実装部品、挿入実装部品など)に関する部品データが登録されている。回路番号、部品名称、部品位置(中心座標X、中心座標Y、角度θ)、部品サイズ(Xサイズ、Yサイズ、高さ)などを含む部品データが登録されている。
【0020】
なお、回路番号は、プリント基板に実装される各部品に割り当てられた識別情報である。
<部品ピンデータテーブル112>
部品ピンデータテーブル112には、部品ごとに、部品に設けられている全てのピンに関する部品ピンデータが登録されている。回路番号、ピン番号、ピン位置(中心座標X、中心座標Y、角度θ)、ピンサイズ(Xサイズ、Yサイズ、長さ)、ランドタイプなどを含む部品ピンデータが登録されている。
【0021】
なお、ピン番号は、回路番号の部品に設けられている各リードピンに割り当てられた識別情報である。
<ランド位置・形状データテーブル113>
ランド位置・形状データテーブル113には、プリント基板に形成される全てのランドの位置・形状に関するランド位置・形状データが登録されている。ランドタイプ、ランド位置(中心座標X、中心座標Y、角度θ)、ランド形状、備考などを含むランド位置・形状データが登録されている。
【0022】
なお、ランドタイプは、プリント基板に形成される各ランドに割り当てられた識別情報である。
なお、図5に示すように、ランドタイプが「A」であるランドは、長辺が60であって短辺が30である長方形のランドである。ランドタイプが「B」であるランドは、直径が30である円形のランドである。ランドタイプが「C」であるランドは、長軸が60であって短軸が30である楕円形のランドである。ランドタイプが「D」であるランドは、一辺が60である正方形のランドである。
【0023】
なお、ランド形状の「rect」は、ランドの形状が「長方形」であることを表している。ランド形状の「r」は、ランドの形状が「円」であることを表している。ランド形状の「oval」は、ランドの形状が「楕円」であることを表している。ランド形状の「s」は、ランドの形状が「正方形」であることを表している。
【0024】
<貫通穴位置データテーブル114>
貫通穴位置データテーブル114には、プリント基板に形成される全ての貫通穴の位置に関する貫通穴位置データが登録されている。穴番号、穴位置(中心座標X、中心座標Y、角度θ)、穴タイプなどを含む貫通穴位置データが登録されている。
【0025】
なお、穴番号は、プリント基板に形成される各貫通穴に割り当てられた識別情報である。
なお、貫通穴位置データテーブル114には、部品のピンが挿入される貫通穴以外に、スルーホール、ミシン目などのような貫通穴に関する貫通穴位置データも登録されている。
【0026】
<貫通穴形状データテーブル115>
貫通穴形状データテーブル115には、プリント基板に形成される全ての貫通穴の形状に関する貫通穴形状データが登録されている。穴タイプ、穴形状、備考などを含む貫通穴形状データが登録されている。
【0027】
なお、図6に示すように、穴タイプが「dA」である貫通穴は、直径が10である円形の貫通穴である。穴タイプが「dB」である貫通穴は、一辺が10である正方形の貫通穴である。
【0028】
なお、穴形状の「r」は、貫通穴の形状が「円」であることを表している。穴形状の「s」は、貫通穴の形状が「正方形」であることを表している。
<検査データ生成処理部120>
検査データ生成処理部120は、部品選択部121、ピン特定部122、ピン選択部123、ランド位置・形状特定部124、貫通穴選択部125、貫通穴位置・形状特定部126、判定部127、検査タイプデータ生成部128、検査データ生成部129などを備える。
【0029】
<部品選択部121>
部品選択部121は、部品データテーブル111から部品データを順番に読み出す。読み出した部品データをピン特定部122に出力する。なお、部品選択部121は、読み出した部品データを検査データ生成部129にも出力する。
【0030】
<ピン特定部122>
ピン特定部122は、部品選択部121から出力された部品データを受け取る。受け取った部品データの中から回路番号を抽出する。抽出した回路番号を検索キーとして、検索キーを含む全ての部品ピンデータを部品ピンデータテーブル112から読み出す。読み出した全ての部品ピンデータを部品ピンデータセットとしてピン選択部123に出力する。なお、ピン特定部122は、読み出した部品ピンデータセットを検査データ生成部129にも出力する。
【0031】
<ピン選択部123>
ピン選択部123は、ピン特定部122から出力された部品ピンデータセットを受け取る。受け取った部品ピンデータセットの中から部品ピンデータを順番に抽出する。抽出した部品ピンデータをランド位置・形状特定部124に出力する。受け取った部品ピンデータセットの中から部品ピンデータを全て抽出すると、選択終了通知を判定部127に出す。
【0032】
<ランド位置・形状特定部124>
ランド位置・形状特定部124は、ピン選択部123から出力された部品ピンデータを受け取る。受け取った部品ピンデータの中からランドタイプを抽出する。抽出したランドタイプを検索キーとして、検索キーを含むランド位置・形状データをランド位置・形状データテーブル113から読み出す。読み出したランド位置・形状データを判定部127に出力する。
【0033】
<貫通穴選択部125>
貫通穴選択部125は、貫通穴位置データテーブル114から貫通穴位置データを順番に読み出す。読み出した貫通穴位置データを貫通穴位置・形状特定部126に出力する。貫通穴位置データテーブル114から全ての貫通穴位置データを読み出すと、選択終了通知を判定部127に出す。
【0034】
<貫通穴位置・形状特定部126>
貫通穴位置・形状特定部126は、貫通穴選択部125から出力された貫通穴位置データを受け取る。受け取った貫通穴位置データの中から穴タイプを抽出する。抽出した穴タイプを検索キーとして、検索キーを含む貫通穴形状データを貫通穴形状データテーブル115から読み出す。読み出した貫通穴形状データと受け取った貫通穴位置データとを組み合わせて判定部127に出力する。
【0035】
<判定部127>
判定部127は、ランド位置・形状特定部124から出力されたランド位置・形状データを受け取る。貫通穴位置・形状特定部126から出力された貫通穴位置データと貫通穴形状データとを受け取る。受け取ったランド位置・形状データと貫通穴位置データと貫通穴形状データとに基づいて、ランド内に貫通穴が存在するか否かを判定する。
【0036】
判定部127は、ランド内に貫通穴が存在すると判定すると、受け取ったランド位置・形状データと貫通穴位置データとを検査タイプデータ生成部128に出力する。また、受け取ったランド位置・形状データと貫通穴位置データと貫通穴形状データとを検査データ生成部129に出力する。
【0037】
なお、ランド位置・形状データのランド形状が「長方形」である場合には、次の条件を満たせば、判定部127は、ランド内に貫通穴が存在すると判定する。貫通穴の中心座標Xがランドの中心座標X±長辺の長さ/2の範囲内であり、貫通穴の中心座標Yがランドの中心座標Y±短辺の長さ/2の範囲内である。
【0038】
なお、ランド位置・形状データのランド形状が「正方形」である場合には、次の条件を満たせば、判定部127は、ランド内に貫通穴が存在すると判定する。貫通穴の中心座標Xがランドの中心座標X±一辺の長さ/2の範囲内であり、貫通穴の中心座標Yがランドの中心座標Y±一辺の長さ/2の範囲内である。
【0039】
なお、ランド位置・形状データのランド形状が「円」である場合には、下記の条件式(1)を満たせば、判定部127は、ランド内に貫通穴が存在すると判定する。ここで、rは、ランドの半径である。座標(x0,y0)は、ランドの中心座標である。座標(x,y)は、貫通穴の中心座標である。
【0040】
【数1】

なお、ランド位置・形状データのランド形状が「楕円」である場合には、下記の条件式(2)を満たせば、判定部127は、ランド内に貫通穴が存在すると判定する。ここで、aは、ランドの長軸の長さである。bは、ランドの短軸の長さである。座標(x0,y0)は、ランドの中心座標である。座標(x,y)は、貫通穴の中心座標である。
【0041】
【数2】

なお、上記の条件式(2)は、下記の楕円の公式(3)と回転座標の公式(4)とから導出される。
【0042】
【数3】

【0043】
【数4】

なお、判定部127は、ランド内に貫通穴が存在すると判定した場合には、ピン選択部123に次のピンを選択させて、貫通穴選択部125に最初から貫通穴を選択させる。一方、ランド内に貫通穴が存在しないと判定した場合には、貫通穴選択部125に次の貫通穴を選択させる。
【0044】
なお、判定部127は、貫通穴選択部125から選択終了通知を受けると、ピン選択部123に次のピンを選択させて、貫通穴選択部125に最初から貫通穴を選択させる。
なお、判定部127は、ピン選択部123から選択終了通知を受けると、検査データ生成部129に検査データ生成要求を出す。部品選択部121に次の部品を選択させて、貫通穴選択部125に最初から貫通穴を選択させる。
【0045】
<検査タイプデータ生成部128>
検査タイプデータ生成部128は、判定部127から出力されたランド位置・形状データと貫通穴位置データとを受け取る。受け取ったランド位置・形状データと貫通穴位置データとに基づいて、ランドと当該ランド内に存在する貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを生成する。生成した検査タイプデータを検査データ生成部129に出力する。
【0046】
<検査データ生成部129>
検査データ生成部129は、部品選択部121から出力された部品データを受け取る。受け取った部品データを一時記憶部130に記憶する。ピン特定部122から出力された部品ピンデータセットを受け取る。受け取った部品ピンデータセットを一時記憶部130に記憶する。
【0047】
また、検査データ生成部129は、判定部127から出力されたランド位置・形状データと貫通穴位置データと貫通穴形状データとを受け取る。受け取ったランド位置・形状データと貫通穴位置データと貫通穴形状データとを一時記憶部130に記憶する。ランド位置・形状データと貫通穴位置データと貫通穴形状データとを受け取る度に、受け取ったランド位置・形状データと貫通穴位置データと貫通穴形状データとを一時記憶部130に追加記憶する。
【0048】
また、検査データ生成部129は、検査タイプデータ生成部128から出力された検査タイプデータを受け取る。受け取った検査タイプデータを一時記憶部130に記憶する。検査タイプデータを受け取る度に、受け取った検査タイプデータを一時記憶部130に追加記憶する。
【0049】
そして、検査データ生成部129は、判定部127から検査データ生成要求を受けると、一時記憶部130に記憶されている部品データ、部品ピンデータ、ランド位置・形状データ、貫通穴位置データ、貫通穴形状データ、検査タイプデータに基づいて、挿入実装部品の検査データを生成する。生成した検査データを検査データ記憶部140に記憶する。一時記憶部130に記憶されている各種データを消去する。
【0050】
<一時記憶部130>
一時記憶部130は、検査データ生成処理部120で処理中に発生する各種データを一時的に記憶する記憶装置(例えば、RAM、HDDなど。)である。
【0051】
<検査データ記憶部140>
検査データ記憶部140は、検査データを記憶する記憶装置(例えば、RAM、HDDなど。)である。検査データ記憶部140には、検査データとして、部品データリスト141、部品ピンデータリスト142、検査タイプデータリスト143、ランドタイプデータリスト144、貫通穴位置データリスト145、貫通穴タイプデータリスト146が記憶される。
【0052】
部品データリスト141には、回路番号、部品名称、部品位置(中心座標X、中心座標Y、角度θ)、部品サイズ(Xサイズ、Yサイズ、高さ)などを含むデータが登録される。
【0053】
部品ピンデータリスト142には、回路番号、ピン番号、ピン位置(中心座標X、中心座標Y、角度θ)、ピンサイズ(Xサイズ、Yサイズ、長さ)、検査タイプなどを含むデータが登録される。
【0054】
検査タイプデータリスト143には、検査タイプ、ランドタイプ、穴番号などを含むデータが登録される。
ランドタイプデータリスト144には、ランドタイプ、ランド位置(中心座標X、中心座標Y、角度θ)、ランド形状、備考などを含むデータが登録される。
【0055】
貫通穴位置データリスト145には、穴番号、穴位置(中心座標X、中心座標Y、角度θ)、穴タイプなどを含むデータが登録される。
貫通穴タイプデータリスト146には、穴タイプ、穴形状、備考などを含むデータが登録される。
【0056】
なお、検査タイプは、検査タイプデータ生成部128で生成された検査タイプデータごとに割り当てられた識別情報である。
なお、部品データリスト141は、回路番号を介して、部品ピンデータリスト142とリンクされる。部品ピンデータリスト142は、検査タイプを介して、検査タイプデータリスト143とリンクされる。検査タイプデータリスト143は、ランドタイプを介して、ランドタイプデータリスト144とリンクされる。検査タイプデータリスト143は、穴番号を介して、貫通穴位置データリスト145とリンクされる。貫通穴位置データリスト145は、穴タイプを介して、貫通穴タイプデータリスト146とリンクされる。
【0057】
なお、検査データは、記憶装置上にファイルとして記憶されるとしてもよい。
<検査データ生成処理>
次に、検査データ生成処理部120の動作について説明する。
【0058】
まず、図7に示すように、検査データ生成処理部120は、プリント基板に実装される全ての部品の中から、最初の部品を選択する(S101)。選択した部品に設けられている全てのピンを特定する(S102)。
【0059】
次に、検査データ生成処理部120は、特定した全てのピンの中から、最初のピンを選択する(S103)。選択したピンが配置されるランドの位置・形状を特定する(S104)。
【0060】
次に、検査データ生成処理部120は、プリント基板に形成される全ての貫通穴の中から、最初の貫通穴を選択する(S105)。選択した貫通穴の位置・形状を特定する(S106)。
【0061】
次に、検査データ生成処理部120は、特定したランドの位置・形状と貫通穴の位置・形状とに基づいて、選択したピンが配置されるランド内に、選択した貫通穴が存在するか否かを判定する(S107)。
【0062】
判定した結果、検査データ生成処理部120は、選択したピンが配置されるランド内に、選択した貫通穴が存在する場合には(S107:YES)、選択したピンが配置されるランドと、選択した貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを生成する(S108)。特定した全てのピンを選択するまで(S110:NO)、次のピンを選択し(S103)、上記の処理(S104)以降を繰り返し実行する。
【0063】
一方、検査データ生成処理部120は、選択したピンが配置されるランド内に、選択した貫通穴が存在しない場合には(S107:NO)、全ての貫通穴を選択するまで(S109:NO)、次の貫通穴を選択し(S105)、処理(S106)以降を繰り返し実行する。全ての貫通穴を選択すると(S109:YES)、特定した全てのピンを選択するまで(S110:NO)、次のピンを選択し(S103)、上記の処理(S104)以降を繰り返し実行する。
【0064】
次に、検査データ生成処理部120は、特定した全てのピンを選択すると(S110:YES)、検査データを生成する(S111)。全ての部品を選択するまで(S112:NO)、次の部品を選択し(S101)、上記の処理(S102)以降を繰り返し実行する。全ての部品を選択すると(S112:YES)、処理を終了する。
【0065】
<動作例>
次に、検査データ生成処理部120の動作例について説明する。
ここでは、一例として、プリント基板データベース110に、図8(A)、図8(B)に示すプリント基板150と部品160とに関するデータが登録されているとする。
【0066】
なお、プリント基板150には、ランド151,152、貫通穴153,154,155,156が形成されている。部品160には、ピン161,162が設けられている。ランド151内に存在する貫通穴153にピン161が挿入される。ランド152内に存在する貫通穴154にピン162が挿入される。
【0067】
また、部品160には、回路番号CN1001が割り当てられている。ピン161には、ピン番号1が割り当てられている。ピン162には、ピン番号2が割り当てられている。貫通穴153には、穴番号1が割り当てられている。貫通穴154には、穴番号4が割り当てられている。
【0068】
また、ランド151の形状が円である。ランド152の形状が楕円である。図2に示すように、ランド151については、ランドタイプが「B」であり、中心座標Xが「75」であり、中心座標Yが「100」であり、角度θが「0」であり、ランド形状が「r30」である。ランド152については、ランドタイプが「C」であり、中心座標Xが「135」であり、中心座標Yが「100」であり、角度θが「0」であり、ランド形状が「oval60×30」である。
【0069】
また、貫通穴153の形状が円である。貫通穴154の形状が円である。図3に示すように、貫通穴153については、中心座標Xが「75」であり、中心座標Yが「100」であり、角度θが「0」であり、穴タイプが「dA」であり、穴形状が「r10」である。貫通穴154については、中心座標Xが「120」であり、中心座標Yが「115」であり、角度θが「0」であり、穴タイプが「dA」であり、穴形状が「r10」である。
【0070】
<例1>
検査データ生成処理部120は、プリント基板に実装される全ての部品の中から、最初の部品(回路番号CN1001の部品)を選択する(S101)。最初の部品に設けられている全てのピン(ピン161,162)を特定する(S102)。
【0071】
このとき、部品選択部121は、部品160の部品データを部品データテーブル111から読み出す。ピン特定部122は、部品160の部品データの回路番号(CN1001)を検索キーとして、検索キーを含む全ての部品ピンデータ(部品160の部品ピンデータセット)を部品ピンデータテーブル112から読み出す。
【0072】
<例2>
検査データ生成処理部120は、ピン161,162の中から、ピン161を選択する(S103)。ピン161が配置されるランド151の位置・形状を特定する(S104)。
【0073】
このとき、ピン選択部123は、部品160の部品ピンデータセットの中から、ピン161の部品ピンデータを抽出する。ランド位置・形状特定部124は、ピン161の部品ピンデータのランドタイプ(B)を検索キーとして、検索キーを含むランド位置・形状データをランド位置・形状データテーブル113から読み出す。
【0074】
<例3>
検査データ生成処理部120は、プリント基板に形成される全ての貫通穴の中から、1番目の貫通穴(穴番号1の貫通穴)を選択する(S105)。1番目の貫通穴の位置・形状を特定する(S106)。
【0075】
このとき、貫通穴選択部125は、1番目の貫通穴の貫通穴位置データを貫通穴位置データテーブル114から読み出す。貫通穴位置・形状特定部126は、1番目の貫通穴の貫通穴位置データの穴タイプ(dA)を検索キーとして、検索キーを含む貫通穴形状データを貫通穴形状データテーブル115から読み出す。
【0076】
<例4>
検査データ生成処理部120は、ランド151の位置・形状と1番目の貫通穴の位置・形状とに基づいて、ランド151内に、1番目の貫通穴が存在するか否かを判定する(S107)。判定した結果、ランド151内に1番目の貫通穴が存在するので(S107:YES)、ランド151と1番目の貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを生成する(S108)。次のピン(ピン162)を選択する(S103)。
【0077】
このとき、判定部127は、1番目の貫通穴の中心座標(75,100)と、ランド151の中心座標(75,100)と、ランド151の半径(30/2)とを上記の条件式(1)に代入する。代入した結果、上記の条件式(1)を満たすことから、ランド151内に1番目の貫通穴が存在すると判定する。ランド151のランド位置・形状データと1番目の貫通穴の貫通穴位置データとを検査タイプデータ生成部128に出力する。ピン選択部123に次のピンを選択させる。
【0078】
これに伴い、検査タイプデータ生成部128は、ランド151のランド位置・形状データのランドタイプ(B)と1番目の貫通穴の貫通穴位置データの穴番号(1)とを含む検査タイプデータを生成する。ピン選択部123は、部品160の部品ピンデータセットの中から、ピン162の部品ピンデータを抽出する。
【0079】
<例5>
検査データ生成処理部120は、ランド152の位置・形状と1番目の貫通穴の位置・形状とに基づいて、ランド152内に、1番目の貫通穴が存在するか否かを判定する(S107)。判定した結果、ランド152内に1番目の貫通穴が存在しないので(S107:NO)、次の貫通穴(2番目の貫通穴)を選択する(S105)。
【0080】
このとき、判定部127は、1番目の貫通穴の中心座標(75,100)と、ランド152の中心座標(135,100)と、ランド152の長軸サイズ(60)・短軸サイズ(30)とを上記の条件式(2)に代入する。代入した結果、上記の条件式(2)を満たさないことから、ランド151内に1番目の貫通穴が存在しないと判定する。貫通穴選択部125に次の貫通穴を選択させる。
【0081】
これに伴い、貫通穴選択部125は、2番目の貫通穴の貫通穴位置データを貫通穴位置データテーブル114から読み出す。
<例6>
検査データ生成処理部120は、ランド152の位置・形状と4番目の貫通穴(穴番号4の貫通穴)の位置・形状とに基づいて、ランド152内に、4番目の貫通穴が存在するか否かを判定する(S107)。判定した結果、ランド152内に4番目の貫通穴が存在するので(S107:YES)、ランド152と4番目の貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを生成する(S108)。
【0082】
このとき、判定部127は、4番目の貫通穴の中心座標(120,115)と、ランド152の中心座標(135,100)と、ランド152の長軸サイズ(60)・短軸サイズ(30)とを上記の条件式(2)に代入する。代入した結果、上記の条件式(2)を満たすことから、ランド152内に4番目の貫通穴が存在すると判定する。
【0083】
これに伴い、検査タイプデータ生成部128は、ランド152のランド位置・形状データのランドタイプ(C)と4番目の貫通穴の貫通穴位置データの穴番号(4)とを含む検査タイプデータを生成する。
【0084】
<例7>
検査データ生成処理部120は、ピン161,162を選択すると(S110:YES)、検査データを生成する(S111)。次の部品(回路番号CN1002の部品)を選択する(S101)。
【0085】
このとき、判定部127は、ピン選択部123から選択終了通知を受け、検査データ生成部129に検査データ生成要求を出す。検査データ生成部129は、判定部127から検査データ生成要求を受け、一時記憶部130に記憶されている部品データ、部品ピンデータ、貫通穴位置データ、貫通穴形状データ、検査タイプデータを使用して、検査データを生成する。部品選択部121に次の部品を選択させる。これに伴い、部品選択部127は、次の部品の部品データを部品データテーブル111から読み出す。
【0086】
<まとめ>
以上、本実施の形態によれば、ランドの位置・形状に関するデータと貫通穴の位置・形状に関するデータとに基づいて、挿入実装部品のピンが配置されるランドと、当該ランド内に存在する貫通穴とが関連付けられる。これによって、挿入実装部品に対応した検査データを自動で生成することができる。これに伴い、作業効率の向上や作業に対するコスト低減を図ることができる。
【0087】
<その他>
なお、ランドの形状が、例えば、円、楕円、正方形、長方形などのように、標準的な形状である場合には、ランドの外周を容易に特定することができる。しかしながら、ランドの形状が、例えば、図9に示すランド171のように、異形である場合には、ランドの外周を容易に特定することができない。これに対して、ランド172のように、標準的な形状(楕円)に近似的に置き換え、ランド171の位置・形状データとして、ランド172の位置・形状データを作成するとしてもよい。これによって、ランド内に貫通穴が存在するか否かを判定することが容易になり、ランドと貫通穴とを関連付けることができる。
【0088】
<補強用リードピン>
なお、図10(A)、図10(B)に示すように、補強用リードピン180で部品160が補強されるとする。この場合において、補強用リードピン180は、プリント基板150に形成されるランド181に挿入される。しかしながら、補強用リードピン180は、プリント基板150と電気的に通じていない。さらに、部品ピンデータテーブル112には、補強用リードピン180に関する部品ピンデータが登録されていない。このことから、部品ピンデータのランドタイプを使用して、ランド181のランド位置・形状データをランド位置・形状データテーブル113から読み出すことができない。
【0089】
そこで、部品160の部品データの部品位置と部品サイズとを使用して、部品160の周囲に存在するランド181のランド位置・形状データをランド位置・形状データテーブル113から読み出す。具体的には、補強用リードピン180については、以下の処理(S1)−(S8)を実行する。
【0090】
(S1)まず、プリント基板に実装される全ての部品の中から最初の部品を選択する。
(S2)次に、プリント基板に形成される全てのランドの中から最初のランドを選択する。
【0091】
(S3)次に、選択した部品の周囲に、選択したランドが存在するか否かを判定する。
(S4)判定した結果、選択した部品の周囲に、選択したランドが存在しない場合には、全ての部品の中から次の部品を選択する。上記の処理(S2)に戻る。
【0092】
(S5)一方、選択した部品の周囲に、選択したランドが存在する場合には、プリント基板に形成される全ての貫通穴の中から、最初の貫通穴を選択する。
(S6)次に、選択したランド内に、選択した貫通穴が存在するか否かを判定する。
【0093】
(S7)判定した結果、選択したランド内に、選択した貫通穴が存在しない場合には、全ての貫通穴の中から、次の貫通穴を選択する。上記の処理(S6)に戻る。
(S8)一方、選択したランド内に、選択した貫通穴が存在する場合には、選択したランドと、選択した貫通穴とを関連付ける。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、データベースに登録されているプリント基板の設計データから、はんだの状態を検査する装置で検査対象となる部分に関する検査データを生成する検査データ生成方法などとして、利用することができる。
【符号の説明】
【0095】
50 プリント基板
51,52 ランド
53,54 ランド
55,56 貫通穴
60 表面実装部品
61,62 ピン
70 挿入実装部品
71,72 ピン
80 メタルマスク
81,82 マスク開口
100 検査データ生成装置
110 プリント基板データベース
111 部品データテーブル
112 部品ピンデータテーブル
113 ランド位置・形状データテーブル
114 貫通穴位置データテーブル
115 貫通穴形状データテーブル
120 検査データ生成処理部
121 部品選択部
122 ピン特定部
123 ピン選択部
124 ランド位置・形状特定部
125 貫通穴選択部
126 貫通穴位置形状特定部
127 判定部
128 検査タイプデータ生成部
129 検査データ生成部
130 一時記憶部
140 検査データ記憶部
141 部品データリスト
142 部品ピンデータリスト
143 検査タイプデータリスト
144 ランドタイプデータリスト
145 貫通穴位置データリスト
146 貫通穴タイプデータリスト
150 プリント基板
151,152 ランド
153,154 貫通穴
155,156 貫通穴
160 部品
161,162 ピン
171,172 ランド
180 補強用リードピン
181 ランド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースに登録されているプリント基板の設計データから、はんだの状態を検査する装置で検査対象となる部分に関する検査データを生成する検査データ生成方法であって、
前記設計データに基づいて、前記プリント基板に実装される部品を順番に選択し、当該部品に設けられているピンを順番に選択し、当該ピンが配置されるランドの位置・形状を特定するランド位置・形状特定工程と、
前記設計データに基づいて、前記プリント基板に形成される貫通穴を順番に選択し、当該貫通穴の位置・形状を特定する貫通穴位置・形状特定工程と、
当該ランドの位置・形状と当該貫通穴の位置・形状とに基づいて、当該ランド内に当該貫通穴が存在するか否かを判定する判定工程と、
当該ランド内に当該貫通穴が存在する場合には、当該ランドと当該貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを有する検査データを生成する生成工程とを含む
ことを特徴とする検査データ生成方法。
【請求項2】
部品に設けられているピンに関するピンデータと、前記プリント基板に形成されるランドに関するランドデータとが、ランドごとに割り当てられた識別情報を介して関連付けられて、前記設計データに登録されており、
前記ランド位置・形状特定工程で、当該ピンのピンデータに基づいて、前記プリント基板に形成されるランドの中から、当該ピンが配置されるランドを特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の検査データ生成方法。
【請求項3】
前記生成工程で、当該ランドに割り当てられた識別情報と当該貫通穴に割り当てられた識別情報とを対応付けたデータを前記検査タイプデータとして生成する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の検査データ生成方法。
【請求項4】
前記判定工程で、前記ランドの形状を、円、楕円、長方形、正方形のいずれか1つとして判定する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の検査データ生成方法。
【請求項5】
前記判定工程で、前記ランドの形状を、円、楕円、長方形、正方形のいずれか1つに近似する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の検査データ生成方法。
【請求項6】
前記ランド位置・形状特定工程で、当該部品のピンが配置されるランド以外に当該部品の周囲に存在するランドの位置・形状を特定する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の検査データ生成方法。
【請求項7】
データベースに登録されているプリント基板の設計データから、はんだの状態を検査する装置で検査対象となる部分に関する検査データを生成する検査データ生成装置であって、
前記設計データに基づいて、前記プリント基板に実装される部品を順番に選択し、当該部品に設けられているピンを順番に選択し、当該ピンが配置されるランドの位置・形状のデータを特定して記憶装置に記憶するランド位置・形状特定部と、
前記設計データに基づいて、前記プリント基板に形成される貫通穴を順番に選択し、当該貫通穴の位置・形状のデータを特定して前記記憶装置に記憶する貫通穴位置・形状特定部と、
前記記憶装置に記憶されている当該ランドの位置・形状のデータと当該貫通穴の位置・形状のデータとに基づいて、当該ランド内に当該貫通穴が存在するか否かを判定する判定部と、
当該ランド内に当該貫通穴が存在する場合には、当該ランドと当該貫通穴とを関連付ける検査タイプデータを有する検査データを生成して前記記憶装置に記憶する生成部とを備える
ことを特徴とする検査データ生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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