説明

検索条件設定装置及びその制御方法、検索条件設定システム、プログラム、プログラムを記録した記録媒体

【課題】過去に検索した検索条件を検索項目毎に再利用可能になることで、検索条件の部分的な再利用が容易になる検索条件設定装置を提供する。
【解決手段】検索可能な情報を記憶する記憶部310と情報を検索する検索部306、検索条件を記憶する検索条件記憶部309に接続可能な、検索部306の検索条件を入力する入力部301を有する検索条件設定装置であって、各ノードが検索部306で検索する検索項目に対応してなる、階層構造を示す検索条件として記憶する検索条件階層記憶部302と、検索条件記憶部309に記憶された検索条件を階層構造で表示制御させる表示制御部303と、検索条件記憶部309に記憶された検索条件から入力部により選択された1つまたは複数のノードに対応する検索条件を取得する検索項目取得部304と、検索項目取得部304で取得した検索項目を検索条件として再利用する検索条件再利用部305とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムに記録した検索条件の再利用及び一部の再利用に関する検索条件設定装置及びその制御方法、検索条件設定システム、プログラム、プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オペレーティングシステムが提供する検索機能は、その検索対象を事前に分析するなどの手法を用いて検索速度を向上させてきている。そのため、検索操作を行う機会が増加しその利益を享受しやすくなってきている。また、以前に行った検索条件を記録しておき再度利用することができる。
【0003】
また、特許文献1は記録した検索条件を階層形式で表現するユーザインターフェースを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−257599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は検索条件を編集する手段には言及しておらず記録した検索条件の再利用性に問題をもっている。
【0006】
また、これまでの技術では、検索条件を記録し再利用することはできたが、記録済みの検索条件から新たな検索条件を生成したり、複雑な条件から部分的な条件抽出して利用したりすることが容易ではない。またモバイル端末の普及により、検索結果をなるべく少なく絞り込む為に複雑な条件を作成する要求に反して操作パネルに一度に表示できる情報を減らしたいという双方の要求を満たす為、既存の複雑な条件を再利用して一部の条件のみを変更する機能の必要性が生じている。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、目的ファイルを容易に探し出し、しかも、ユーザインターフェースに優れた検索条件設定方法及びその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、検索可能な情報を記憶する記憶手段と前記情報を検索する検索手段、検索条件を記憶する検索条件記憶手段に接続可能な、前記検索手段の検索条件を入力する入力手段を有する検索条件設定装置であって、各ノードが前記検索手段で検索する検索項目に対応してなる、階層構造を示す検索条件として記憶する検索条件階層記憶手段と、前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件を検索条件階層記憶手段に記憶制御された階層構造で表示制御させる表示制御手段と、前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件から前記入力手段により選択された1つまたは複数のノードに対応する検索条件を取得する検索項目取得手段と、前記検索項目取得手段で取得した検索項目を検索条件として再利用する検索条件再利用手段と、を有すること特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、過去に検索した検索条件を検索項目毎に再利用可能になることで、検索条件の部分的な再利用が容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態における情報検索システムのシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における検索条件設定装置101、各種装置、サーバのハードウェア構成を示す図である。
【図3】検索条件設定システムのソフトウェア構成の一例を示した図である。
【図4】検索条件の検索項目の一例を説明する図である。
【図5】検索条件の検索項目間の関係の一例を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索名を記憶する処理フローを示す図である。
【図7】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索項目編集の処理フローを示す図である。
【図8】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索条件の表示の処理フローを示す図である。
【図9】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる検索条件の階層構造の表示の一例である。
【図10】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索条件編集の処理フローを示す図である。
【図11】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索場所を指定する入力画面イメージの一例である。
【図12】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索項目対象の文字列項目を指定する入力画面イメージの一例である。
【図13】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索項目対象の数値項目を指定する入力画面イメージの一例である。
【図14】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索項目対象の日付項目を指定する入力画面イメージの一例である。
【図15】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索条件編集部307の処理フローチャートを示す図である。
【図16】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索項目の比較方法を選択させる入力画面イメージの一例である。
【図17】本発明の実施形態における検索条件設定装置101のマウス等による2点指定による検索条件編集部307の処理フローチャートを示す図である。
【図18】本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、新たに加える検索項目の結合条件を選択させる選択画面イメージの一例である。
【図19】本発明の実施形態における検索条件の一例である。
【図20】本発明の実施形態における検索条件設定システムを構成する検索条件設定装置101として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを示す図である。
【図21】本発明の第2の実施形態における検索条件設定装置101の表示装置303がCRT210等に表示させる、検索場所、検索キーワード入力、検索結果表示画面イメージの一例である。
【図22】本発明の第2の実施形態における検索条件設定装置101の表示装置303がCRT210等に表示させる、検索場所、検索キーワード入力、検索結果表示画面イメージの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態における情報検索システムのシステム構成を示す図である。
【0013】
なお、図1のネットワーク100上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0014】
検索条件設定装置101は、ユーザからの入出力を受け付ける入出力部を持ち、ユーザから入力された検索条件を受け付ける。
【0015】
検索条件設定装置101は、ユーザから入力された検索条件を加工し、情報検索装置102やWeb検索サーバ104に送信する。
【0016】
情報検索装置102やWeb検索サーバ104は、受信した前記検索条件によって、情報記憶装置103やWebサーバ105などから情報を検索する。
【0017】
情報検索装置102やWeb検索サーバ104が検索した結果は、検索条件設定装置101や情報検索装置102等によってユーザに表示される。
【0018】
なお、図1では、検索条件設定装置101と情報検索装置102、情報記憶装置103をそれぞれ別の構成で記載しているが、それぞれを合わせて一つの装置で構成しても良いし、複数の装置で構成しても良い。また、検索条件設定装置101とWeb検索サーバ104を一つの装置で構成し、新たなWeb検索サーバとしても良い。
【0019】
次に、図1の検索条件設定装置101や情報検索装置102、情報記憶装置103、Web検索サーバ104、Webサーバ105の各種装置のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0020】
図2は、本発明の実施形態における各種装置のハードウェア構成を示す図である。
【0021】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0022】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic
Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0023】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0024】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0025】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じてユーザが使用するものである。
【0026】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0027】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0028】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0029】
本発明を実現するための検索条件設定プログラム212は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わる検索条件設定プログラム212が用いる検索条件データ309は外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0030】
次に、図1の検索条件設定システムのソフトウェア構成図について図3を用いて説明する。
【0031】
図3は、検索条件設定システムのソフトウェア構成の一例を示した図である。
【0032】
なお、図3の検索条件設定装置101内にある各構成部は検索条件設定装置101のCPU201により実行される。
【0033】
図3において、101は検索条件設定装置であり、入力部301からユーザの検索条件や検索項目の変更を受け付け、検索条件を加工した後、情報検索装置へ検索条件を送る。
【0034】
102は情報検索装置であり、検索条件設定装置101から送られた検索条件に基づいて検索処理部306が検索を実施する。検索するデータは情報記憶装置103内の情報データベース310内に存在する。
以下に、検索条件設定装置のソフトウェア構成の構成を説明する。
【0035】
検索条件設定装置101は、ユーザに現在記憶している検索条件を表示するために、まず検索条件データ309から検索条件を抽出する。
【0036】
表示制御部303は、検索条件データ309から抽出された検索条件と検索条件階層記憶部302に記憶された検索条件の階層構造を対応付けて、図9の一例で示すような階層構造化して表示制御部303に表示する。
【0037】
ユーザは表示選択制御部313の入力部301より、表示制御部303に表示された図9のような階層構造から再利用する任意のノードに対応する検索条件を選択する。具体的には、図9の階層構造の一つもしくは複数のノードをマウス等で指定し、ダブルクリックもしくはコンテキストメニューを表示させて選択するなどにより実現する。
【0038】
検索項目取得部304は入力部301より選択された検索条件を検索条件データ309から取得して、検索項目編集部308に送信する。
【0039】
検索項目編集部308は入力部301より選択された検索条件の検索項目(キーワードや、検索範囲、検索場所など)の変更・追加をユーザに促す。
【0040】
ユーザが検索項目の変更や追加をすると、検索項目編集部308は、変更・追加された検索条件に矛盾が無いか、すなわち検索範囲が存在しない範囲を指定していないかを判断するために、検索条件編集部307に変更・追加された検索条件を送信する。
【0041】
検索条件編集部307は変更・追加された検索条件に矛盾がある場合は矛盾のある範囲の論理積を論理和に変更する。
【0042】
検索条件編集部307で変更された検索条件は検索条件再利用部305へ送信され、検索条件再利用部305は変更された検索条件によって、情報検索装置102の検索処理部306に検索を依頼する。
【0043】
また、検索場所表示選択制御部311は、検索する場所(フォルダやURLなど)をユーザに選択させ、選択された検索場所を検索場所取得部312で取得し、検索条件に加える。
【0044】
なお、図3の検索条件設定装置101では、検索条件データ309を保有する構成で記載しているが、検索条件データ309は情報検索装置102が保有していてもよい。また、各構成も同様に図3内の検索条件設定装置101以外に存在しても良いし、図示しない別の装置に存在していても良い。
【0045】
次に、図4、図5を参照して、検索条件の管理ファイルについて説明する。
図4は、検索条件の検索項目の一例を説明するための図である。
図4のデータは検索条件データ309が保有している。
【0046】
図4の項目部401には、検索する場所や検索文字、検索範囲などが入力されている。また、キーワード部402は具体的な検索場所や検索値、日付やファイルサイズの検索範囲などが入力されている。なお、項目部401がRootのキーワード部402は、該当する検索条件の検索名に該当する。
【0047】
図5は、検索条件の検索項目間の関係の一例を説明するための図である。
図5のデータは検索条件階層記憶部302が保有している。
【0048】
図5の親検索項目ID501や子検索項目ID503は、図4の検索項目ID403で定義されたIDに対応している。
【0049】
図5のデータは検索条件の親子関係を規定している。親検索項目ID501の検索項目と子検索項目IDの検索項目は論理演算子502の関係である。この関係を階層構造で表示すると、図9のような形になる。
【0050】
図4及び図5の検索条件は、図19に示される検索条件の場合の例である。
図19は、本発明の実施形態における検索条件の一例である。
【0051】
図19の検索条件例として、Web検索という検索名で、GOOGLE検索サイトで、『検索文字に“C#”と“VisialStudio”と“リファレンス”を含む』検索と、YAHOO検索サイトで、『検索文字に“J2SE”か、“J2EE”か、“J2ME”を含む』検索を合わせた検索式が表記してある。図19の検索条件を階層構造で表すと、図9の901に記載されている範囲に該当する。
【0052】
例えば、図19の1901の検索条件の場合は全ての検索項目の関係が「かつ」(And)条件のため、子検索項目IDが2から4までの504に対応する論理演算子502は“And”である。一方、図19の1902の検索条件の場合は全ての検索項目の関係が「または」(Or)条件のため、子検索項目が6から8までの505に対応する論理演算子502は“Or”である。
【0053】
図19の検索条件を階層構造で表した図が図9である。図9の901の範囲が図19の検索条件を表した部分である。
【0054】
次に、検索条件設定装置101の基本的な処理フローについて、図6〜図10を用いて説明する。
【0055】
図6は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索名を記憶する処理フローを示す図である。
【0056】
まず、ユーザは検索実施する前に検索条件の名前を指定して、検索名として記憶する。
【0057】
ステップ0600では、検索条件設定装置101のCPU201は入力部301からユーザによる検索名の入力を図示しない入力画面で受け付ける。
【0058】
続いて、ステップ0601において、検索条件設定装置101のCPU201は、検索条件階層記憶部302にステップ0600で受け付けた検索名を記憶する。
【0059】
なお、この実施形態では最初に検索名を記憶する構成になっているが、検索名の記憶は検索条件作成後でも作成途中でも構わないのはいうまでもない。
【0060】
図6の検索名の記憶の次に、図7の検索条件の編集のフローの処理に移行する
【0061】
図7は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索項目編集の処理フローを示す図である。
【0062】
まず、ステップ0700では、ユーザは指定する検索項目をどの検索名の検索条件に含めるかを入力部301より図示しない入力画面で選択する。ユーザによる選択後、ステップ0701に処理を移行する。
【0063】
ステップ0701では、ユーザは指定する検索項目の検索場所を入力部301より選択する。検索場所とは、検索を実施するフォルダやメディアの検索、Web検索サイトなどである。選択された検索場所のデータは検索条件設定装置101のRAM203や外部メモリ211に記憶される。なお、ステップ0700とステップ0701の順番の後先はどちらでも良い。図11に検索場所の入力画面の一例を示す。
【0064】
図11は検索場所の入力画面の一例であり、検索種類の入力項目のドロップダウンリスト1101をクリックすると、選択可能な検索種類がドロップダウンされる。1102の場所の入力項目に検索する対象のフォルダやメディア検索、Web検索URLなどを入力する。ドロップダウンリスト1101には他にも、現在記憶されている検索項目も表示可能である。図7のフローチャートの説明に戻る。
【0065】
さらに、図7のステップ0701では、検索項目対象として、文字列の入力項目か数値の入力項目か日付の入力項目かを入力部301より図示しない選択項目で選択する。
【0066】
次に、ステップ0702では、検索条件設定装置101のCPU201はステップ0701で選択した検索項目対象を判別する。
【0067】
ステップ0702でCPU201は、検索項目対象を判別し、それぞれのステップ0703に処理を移行する。
【0068】
ステップ0703では、CPU201はステップ0702で判別した結果により、複数の入力画面から一つを選択して、表示制御部303に送信する。表示制御部303に送信されるステップ0704での入力画面イメージを図12〜図14に例として示す。
【0069】
図12は検索項目として文字列項目の一つであるファイル名指定が選択された場合の入力画面である。また、図13は検索項目として数値項目であるファイルサイズ指定が選択された場合の入力画面である。図14は検索項目として日付項目である作成日付指定が選択された場合の入力画面である。なお、それぞれの下部には結合条件としてAndかOrかを選択するラジオボタンが存在する。図7のフローチャートの説明に戻る。
【0070】
ステップ0704では、検索条件設定装置101のCPU201は、入力部301の図12〜図14のような入力画面から検索値や結合条件を受け付け、検索条件設定装置101のRAM203や外部メモリ211に記憶する。
【0071】
続いて、ステップ0705では、検索条件設定装置101のCPU201は、RAM203や外部メモリ211に記憶されている検索場所(検索場所やWeb検索URL等)や検索項目対象(ファイル名やファイルサイズ、作成日付等)、検索値(キーワードや数値、日付の範囲等)を検索条件データ309に記憶する。一方、結合条件(AndやOr)は検索条件階層記憶部302に親検索項目が図11のドロップダウンリスト1101で指定された項目の検索項目ID、子検索項目が入力した検索項目の検索項目IDとして記憶する。検索条件データ309ヘの記憶結果の一例が図4であり、検索条件階層記憶部302への記憶結果の一例が図5である。
【0072】
次に、図8に本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索条件の表示の処理フローを示す。
【0073】
図8のステップ0801では、検索条件設定装置101のCPU201は、検索条件データ309と検索条件階層記憶部302から検索情報データを取得する。
【0074】
次にステップ0802では、検索条件設定装置101のCPU201は、検索条件階層記憶部302から取得した検索名を画面上に表示させる。図9の例では、902で示す項目が検索名(検索場所)である。なお、903は検索項目対象を示し、「検索文字」や「アルバム名」、「更新日時」などを示している。また、ダブルクォテーションや角括弧で囲まれた904は、検索値(キーワード)であり、検索値以降に記載している905は、その検索値の比較方法を示している。これら一項目の903から905を構成している要素が一つの検索項目である(906)。図8のフローチャートの説明に戻る。
【0075】
続いて、ステップ0803では、CPU201は、ステップ0801で取得した検索情報データより、検索名、すなわち検索場所で指定された項目が親検索項目である検索項目関係を探す。検索名が親検索項目である検索項目関係を見つけると、ステップ0804に処理を移行する。
【0076】
ステップ0804では、CPU201は、見つけた検索項目関係の結合条件(論理演算子)がAndかOrかを判断する。結合条件がOrである場合は、ステップ0805に処理を移行し、結合条件がAndである場合はステップ0806に処理を移行する。
【0077】
ステップ0805では、検索条件設定装置101のCPU201は、同じ親検索項目IDを持つ子検索項目を検索情報データから検索し、検索した全ての子検索項目を親検索項目の子階層として同じ階層に表示させる。その後、ステップ0807に処理を移行する。
【0078】
一方、ステップ0806では、検索条件設定装置101のCPU201は、親検索項目IDを持つ子検索項目を親検索項目の子階層に表示させる。ステップ0805、0806が終了すると、ステップ0807に処理を移行する。
【0079】
ステップ0807では、検索条件設定装置101のCPU201は、ステップ0805、0806で表示させた検索項目それぞれの検索項目対象と検索値、および比較方法(「と一致」や「で終わる」、「範囲指定」等)を表示させる。検索項目を表示させると、ステップ0808に処理を移行する
【0080】
ステップ0808では、CPU201は、検索情報データの全ての検索項目を表示したか判断する。表示したかの判断方法はとして、ステップ0805、0806で表示させた検索項目の関係(図5)に図示しないフラグを立て、ステップ0808でフラグの立っていない検索項目関係があれば、非表示の検索項目関係があると判断する。
【0081】
ステップ0808で表示していない検索項目が存在しない場合は、検索条件の階層構造表示を終了し、表示していない検索項目関係が存在する場合は、ステップ0809に処理を移行する。
【0082】
ステップ0809では、ステップ0808でフラグが立っていなかった検索項目関係を見つけ、ステップ0804に処理を移行する。
【0083】
図8のフローチャートで表示される検索条件の階層構造の表示例を図9に示す。
【0084】
図9は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる検索条件の階層構造の表示の一例である。
【0085】
次に、図9の画面表示から検索に再利用する検索項目を指定して検索条件を設定するフローチャートを図10に示す。
【0086】
図10は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索条件編集の処理フローを示す図である。
【0087】
まず、ユーザが図9の画面表示上で任意の検索項目(階層構造のノード)に対応する検索条件を選択する。具体的には、図9の階層構造の一つもしくは複数のノードをマウス等で指定し、ダブルクリックもしくはコンテキストメニューを表示させて選択するなどにより図10のフローチャートが開始される。
【0088】
図10のステップ1001では、検索条件設定装置101のCPU201は、図9のマウスなどで指定された検索項目対象を含む検索場所の検索情報データを検索条件データ309及び検索条件階層記憶部302から取得する。図4や図5のような検索情報データを取得後、ステップ1002に処理を移行する。
【0089】
ステップ1002において、検索条件設定装置101のCPU201は、ステップ1001で取得した検索項目対象を再利用する検索場所を指定するために入力部301からユーザの入力を受け付ける。入力画面の例を図11に示す。
【0090】
図11は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索場所を指定する入力画面イメージの一例である。
【0091】
ユーザが検索種類のドロップダウンリスト1101をクリックすると検索種類の欄に検索場所のリストが表示される。ユーザが検索種類から適切な検索場所を選択し、続いて検索場所を指定するために、場所の入力項目1102にフォルダ名やWeb検索サイトURL等を入力する。図10のフローチャートの説明に戻る。
【0092】
ステップ1002で検索場所がユーザにより選択されると、検索条件設定装置101のCPU201は、RAM203や外部メモリ211に選択された検索場所を記憶し、ステップ1003に処理を移行する。
【0093】
ステップ1003では、検索条件設定装置101のCPU201は、ステップ1001で取得した検索項目対象を編集するために入力部301からユーザの入力を受け付ける。入力画面の例を図12〜図14に示す。
【0094】
図12は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索項目対象の文字列項目を指定する入力画面イメージの一例である。
【0095】
図13は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索項目対象の数値項目を指定する入力画面イメージの一例である。
【0096】
図14は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索項目対象の日付項目を指定する入力画面イメージの一例である。
図10のフローチャートの説明に戻る。
【0097】
ステップ1003で検索項目対象の検索値や比較方法、結合条件等がユーザにより入力されると、検索条件設定装置101のCPU201は、RAM203や外部メモリ211に入力、選択された検索情報データを記憶し、ステップ1004に処理を移行する。
【0098】
ステップ1004において、検索条件設定装置101のCPU201は、ステップ1002及びステップ1003でRAM203や外部メモリ211に記憶された検索項目と、ステップ1001で取得した検索項目とを比較し、検索場所もしくは検索項目対象の検索項目を検索する。検索場所か同じ検索項目対象の検索項目がある場合は、検索場所もしくは同じ検索項目対象の検索値及び比較方法で矛盾が生じないか、すなわち検索範囲が存在しえない範囲になっていないかを判断する。詳細は図15で説明する。
【0099】
ステップ1004で検索項目に矛盾があると判断された場合は、検索条件設定装置101のCPU201は、フローをステップ1003に戻し、検索項目編集部308が、検索項目対象の再入力を促す。一方、検索項目に矛盾が無い場合は、ステップ1005に処理を移行する。
【0100】
ステップ1005では、検索条件設定装置101のCPU201は、矛盾の無い検索情報データを検索条件データ309に記憶する。
【0101】
その後、図示しないフローにより、検索条件設定装置101のCPU201は、検索条件データ309に記憶した検索情報データを検索条件として、情報検索装置102の検索処理部306に検索処理を依頼する。
次に、図15で検索項目に矛盾があるかの判断するフローを説明する。
【0102】
図15は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の検索条件編集部307の処理フローチャートを示す図である。
【0103】
図15のフローは、検索場所もしくは同じ検索項目対象の検索項目が2つある場合に開始される。フロー開始する際に検索条件設定装置101のCPU201は、2つの検索項目をステップ1007で取得し、RAM203や外部メモリ211に記憶している。
【0104】
ステップ2001において、検索条件設定装置101のCPU201は、検索場所もしくは検索項目対象が文字列情報かを判断する。文字列情報の場合はステップ2002に処理を移行する。
【0105】
ステップ2002に処理を移行した場合、検索条件設定装置101のCPU201は、その文字列情報が検索名か、すなわち検索項目が検索場所であるかを判断する。文字列情報が検索名である場合は、ステップ2003へ処理を移行する。
【0106】
ステップ2003に処理を移行した場合、検索条件設定装置101のCPU201は、2つの検索名に該当する検索場所を強制的に論理和(OR)条件にする。論理和にする理由は、通常検索場所を論理積(And)条件にすると、お互いに階層構造内にない限り検索場所が存在しないことになり、検索条件が成立しなくなるためである。
【0107】
一方、ステップ2002で文字列情報が検索名ではない場合はステップ2004に処理を移行する。
【0108】
ステップ2004では、検索条件設定装置101のCPU201は、検索項目の比較方法が「と一致する」条件でかつ、2つの検索項目の結合条件が論理積(AND)かどうかを判断する。判断の結果、検索項目の比較方法が「と一致する」であり、2つの検索項目の結合条件が論理積の場合は、ステップ2003に処理を移行し、2つの検索項目対象を強制的に論理和(OR)条件にしてこのフローを終了する。
【0109】
一方、ステップ2004で検索項目の比較方法が「と一致する」でない、もしくは2つの検索項目の結合条件が論理積でない場合、例えば比較方法が「で始まる」、「で終わる」、「を含む」、「と一致しない」の場合や結合条件が論理和の場合は、ステップ2005に処理を移行する。
【0110】
ステップ2005では、検索条件設定装置101のCPU201は、2つの検索項目の条件を含む検索値と比較方法で新たな検索項目を作成し、新たな検索項目として抽出してこのフローを終了する。
【0111】
また、ステップ2001で検索項目対象が文字列情報ではなく数値情報や日付情報等の場合は、ステップ2006に処理を移行する。
【0112】
ステップ2006では、検索条件設定装置101のCPU201は、2つの検索項目の結合条件が論理和かどうかを判断する。2つの検索項目の結合条件が論理和であった場合は、ステップ2005に処理を移行し、2つの検索項目の条件を含む比較方法で新たな検索項目を作成し、新たな検索項目として抽出してこのフローを終了する。
【0113】
一方、ステップ2006で2つの検索項目の結合条件が論理和でないと判断される場合、ステップ2007へ処理を移行する。
【0114】
ステップ2007では、検索条件設定装置101のCPU201は、2つの検索項目による検索範囲に重複部分があるかを判断する。2つの検索項目による検索範囲に重複部分がある場合は、ステップ2005に処理を移行し、2つの検索項目の条件を含む比較方法で新たな検索項目を作成し、新たな検索項目として抽出してこのフローを終了する。
【0115】
一方、ステップ2007で2つの検索項目による検索範囲に重複部分がないと判断される場合は、ステップ2008に処理を移行する。
【0116】
ステップ2008では、検索条件設定装置101のCPU201は、ユーザに検索項目の比較方法を選択させる画面を表示し、ユーザからの比較方法の選択を受け付ける。検索項目の比較方法の選択画面の一例を図16に示す。
【0117】
図16は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、検索項目の比較方法を選択させる入力画面イメージの一例である。
【0118】
図16は、ファイルサイズが500KB以上の条件とファイルサイズが300KB以下の条件の論理積を実施しようとした場合の比較方法の選択画面である。ファイルサイズが500KB以上かつ300KB以下の条件では検索範囲が存在しないので、ファイルサイズが500KB以上の条件か、ファイルサイズが300KB以下の条件かを選ばせる画面を表示している。ユーザは300KB以下のファイルサイズを探したいので、1601のラジオボタンを入力している例である。
【0119】
ステップ2008では、図16のようにユーザに検索項目の比較方法を指定させてこのフローを終了する。
【0120】
次に、図9の画面上でマウスをドラッグすることにより検索条件を設定するフローを図17により説明する。
【0121】
図17は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101のマウス等による2点指定による検索条件編集部307の処理フローチャートを示す図である。
【0122】
なお、ここではマウスのドラッグ操作を例に記載しているが、ドラッグ操作でなくても1点でコピー後、もう1点でペーストする操作やカーソル操作等でも有効であるのは言うまでもない。
【0123】
まず、ステップ1701では、検索条件設定装置101のCPU201は、入力部301により、図9の画面から新たに加える検索項目が選択される。
【0124】
次にステップ1702では、検索条件設定装置101のCPU201は、入力部301により、新たに検索項目を加えられる検索条件が選択される。ステップ1701からステップ1702までのユーザの操作方法は、例えば、図9の新たに加える検索項目をマウスでドラッグして、検索項目が加えられる検索条件でドロップするなどである。
【0125】
次に、ステップ1703では、検索条件設定装置101のCPU201は、ステップ1701で選択された検索項目を論理積、論理和、否定(AND/OR/NOT)の何れの結合条件で検索条件に加えるかを選択される。検索項目を論理積、論理和、否定(AND/OR/NOT)の何れかの結合条件で検索条件に加えるかをユーザに選択させる画面イメージを図18で説明する。
【0126】
図18は、本発明の実施形態における検索条件設定装置101の表示制御部303がCRT210等に表示させる、新たに加える検索項目の結合条件を選択させる選択画面イメージの一例である。
【0127】
図18は、図9の907の『拡張子が“xls”と一致』の検索項目をマウスのドラッグ操作で移動した場合の例である。
【0128】
1801に新たに加える検索項目が表示されており、1802で1801の検索項目の結合条件を指定する。
【0129】
1803は1801の検索項目のサブノード(図9の下位のノード・子ノード)も検索条件に含めるかのチェックボックスである。1803にチェックが入っていると、例えば、図9の908が新たに加える検索項目に選ばれている場合、下位のノードであるファイル名の検索項目やファイルサイズの検索項目を検索条件に加えられることになる。図17のフローチャートの説明に戻る。
【0130】
ステップ1703で新たに加える検索項目の結合条件が選択されると、ステップ1704へ移行する。
【0131】
ステップ1704では、検索条件設定装置101のCPU201は、新たに加える検索項目を検索条件データ309より取得する。1803のサブノードの検索項目も検索条件に含める欄にチェックが入っている場合には、1701で選択された検索項目のサブノードにあたる検索項目も取得する。
【0132】
次に、ステップ1705では、検索条件設定装置101のCPU201は、新たに検索項目を加えられる検索条件を検索条件データ309より取得する。検索条件取得後、ステップ1706へ移行する。
【0133】
ステップ1706では、検索条件設定装置101のCPU201は、ステップ1704、ステップ1705で取得した検索項目の内、検索項目対象が同じものをピックアップする。
【0134】
その後、ステップ1707では、検索条件設定装置101のCPU201は、包含関係にある検索項目対象に関して、矛盾が無いかを確認する。詳細は図15のフローチャートと同じなので、省略する。検索項目対象に関して、矛盾が無いかの確認後、ステップ1708に移行する。
【0135】
ステップ1708では、検索条件設定装置101のCPU201は、全ての検索項目対象でピックアップを実施したか確認する。ピックアップが残っている検索項目対象があれば、ステップ1706へ移行する。全ての検索項目対象でピックアップを実施している場合は、ステップ1709へ移行する。
【0136】
ステップ1709では、検索条件設定装置101のCPU201は、1708までで作成した検索条件を検索条件データ309に記憶する。
【0137】
以上のフローにより、過去に検索した検索条件を検索項目毎に再利用可能になることで、検索条件の部分的な再利用が容易になるという効果を奏する。
<第2の実施形態>
【0138】
第1の実施形態では、検索場所を検索条件に含めて検索しているが、検索場所(検索フォルダ等)は検索条件とは別の画面で指定することがある。検索場所を別画面で指定する実施形態を図21~図22を用いて説明する。
【0139】
図21は本発明の第2の実施形態における検索条件設定装置101の表示装置303がCRT210等に表示させる、検索場所、検索キーワード入力、検索結果表示画面イメージの一例である。
【0140】
ユーザは、まずマウスなどのポインティングデバイス(以後、マウス)で2101のキーワード欄を選び、下に出てくる検索キーワード表示欄2102において、マウスをクリックし、出てくるメニュー2103から検索項目を選択する。図7のフローでは、ステップ0700に該当する。
【0141】
次に、ユーザは選んだメニュー2103から出てくる検索項目入力欄に検索キーワードをキーボードなどから入力する。検索項目入力欄の例として、図12から図14にあるような画面により入力する。図21では「ファイル名」に「“テスト仕様”」と言う文字が含まれる検索条件2106が選択されている。
【0142】
次に、ユーザはマウスで検索場所選択欄2104から、検索場所を選択する。図7のフローでは、ステップ0701に該当する。図21では、「開発計画」フォルダ2105が選択されている。
【0143】
次に、ユーザはマウスにより検索ボタン2107を押下し、検索を実行する。実行された結果が、検索結果表示画面2108に表示される。
【0144】
本発明では、さらに検索した条件を複数組み合わせることができる効果を有する。その実施例を図22により説明する。
【0145】
図22は、本発明の第2の実施形態における検索条件設定装置101の表示装置303がCRT210等に表示させる、検索場所、検索キーワード入力、検索結果表示画面イメージの一例である。
【0146】
図22は、ユーザが検索キーワード表示欄2102にある検索条件を組み合わせる場合を説明するための図である。
【0147】
図22において、入力キーワード表示欄2102にある2201の検索条件「更新日時が[2008/12/01]以前」を2202の検索条件「ファイル名」に「“テスト仕様”」に論理積(AND)で組合せている例である。
【0148】
ユーザは、マウスにより検索条件2201を2202の検索条件の行までドラッグすることにより、検索条件2202に検索条件2201を組み合わせる。図17のフローでは、ステップ1701からステップ1705の間に該当する。その後、包含関係に矛盾が無ければステップ1709において、検索条件が保存される。
【0149】
次に、ユーザはマウスにより検索ボタン2107を押下し、ステップ1709において保存した検索条件を実行する。実行された結果が検索結果表示画面2203に表示される。2203の表示結果は、図21の2108とは異なり、更新日が2008年12月1日以前のファイルしか表示されていない。
【0150】
以上のユーザの操作画面により、過去に検索した検索条件を検索項目毎に再利用可能になり、ユーザは容易に過去の検索条件の部分的な利用が可能となる効果を奏する。
【0151】
また、ユーザの操作により、検索場所選択欄2104で選択される任意の場所を検索することが可能となる。
【0152】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0153】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0154】
以下、図20に示すメモリマップを参照して、本発明に係る検索条件設定装置101として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)について説明する。
【0155】
図20は、本発明の実施形態における検索条件設定システムを構成する検索条件設定装置101として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0156】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0157】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0158】
本実施形態における図6,図7,図8,図10、図15、図17に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0159】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0160】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0161】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0162】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0163】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0164】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0165】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0166】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0167】
101 検索条件設定装置
102 情報検索装置
103 情報記憶装置
301 入力部
302 検索条件階層記憶部
303 表示制御部
304 検索項目取得部
305 検索条件再利用部
306 検索処理部
307 検索条件編集部
308 検索項目編集部
309 検索条件データ
310 情報データベース
311 検索場所表示選択制御部
312 検索場所取得部
313 表示選択制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索可能な情報を記憶する記憶手段と前記情報を検索する検索手段、検索条件を記憶する検索条件記憶手段に接続可能な、前記検索手段の検索条件を入力する入力手段を有する検索条件設定装置であって、
各ノードが前記検索手段で検索する検索項目に対応してなる、階層構造を示す検索条件として記憶する検索条件階層記憶手段と、
前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件を前記検索条件階層記憶手段に記憶された階層構造で表示制御し、前記入力手段により検索項目を選択制御させる表示選択制御手段と、
前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件から前記表示選択制御手段により選択された1つまたは複数のノードに対応する検索項目を取得する検索項目取得手段と、
前記検索項目取得手段で取得した検索項目を前記検索手段の検索条件として再利用する検索条件再利用手段と、
を有することを特徴とする検索条件設定装置。
【請求項2】
前記検索項目取得手段は、前記入力手段により選択された1つまたは複数のノードの子ノードに対応する検索項目も含めて検索条件として、前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件から前記検索条件を取得する手段であり、
前記検索条件再利用手段は、前記入力手段により選択された1つまたは複数のノードの子ノードに対応する検索項目も含めて検索条件として再利用することを特徴とする請求項1記載の検索条件設定装置。
【請求項3】
前記検索条件再利用手段で2つの検索条件を組み合わせる検索条件編集手段を有する、検索条件設定装置において、
前記検索条件編集手段は2つの検索条件の内、検索項目の対象である検索項目対象が同じである場合、検索項目の検索範囲が存在しない論理積がある時は、検索範囲が存在する論理和のとすることを特徴とする、請求項1または2に記載の検索条件設定装置。
【請求項4】
前記検索条件編集手段は、前記表示制御手段により表示された階層構造を示す検索条件から、組み合わせる検索条件を選択することを特徴とする、請求項3に記載の検索条件設定装置。
【請求項5】
前記検索条件には、検索場所情報を含み、
前記検索場所情報を表示制御し、前記入力手段により検索項目を選択制御させる検索場所表示選択制御手段と、
前記検索場所表示選択制御手段により選択された1つまたは複数のノードに対応する検索場所を取得する検索場所取得手段と、
前記検索条件再利用手段の検索場所として、前記検索場所取得手段で取得した検索場所を利用することを特徴とする請求項1乃至4記載の検索条件設定装置
【請求項6】
検索可能な情報を記憶する記憶手段と、
前記情報を検索する検索手段と、
検索条件を記憶する検索条件記憶手段と、
前記検索手段の検索条件を入力する入力手段とを有する検索条件設定システムであって、
各ノードが前記検索手段で検索する検索項目に対応してなる、階層構造を示す検索条件として記憶する検索条件階層記憶手段と、
前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件を前記検索条件階層記憶手段に記憶制御された階層構造で表示制御させる表示制御手段と、
前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件から前記入力手段により選択された1つまたは複数のノードに対応する検索条件を取得する検索項目取得手段と、
前記検索項目取得手段で取得した検索項目を検索条件として再利用する検索条件再利用手段と、
を有すること特徴とする検索条件設定システム。
【請求項7】
検索可能な情報を記憶する記憶手段と前記情報を検索する検索手段、検索条件を記憶する検索条件記憶手段に接続可能な、前記検索手段の検索条件を入力する入力工程を有する検索条件設定方法であって、
各ノードが前記検索手段で検索する検索項目に対応してなる、階層構造を示す検索条件として記憶する検索条件階層記憶手段に入力する検索条件階層入力工程と、
前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件を前記検索条件階層記憶手段に記憶制御された階層構造で表示制御させる表示制御工程と、
前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件から前記入力工程により選択された1つまたは複数のノードに対応する検索条件を取得する検索項目取得工程と、
前記検索項目取得工程で取得した検索項目を検索条件として再利用する検索条件再利用工程と、
を有すること特徴とする検索条件設定方法。
【請求項8】
請求項6に記載された検索条件設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項6に記載された検索条件設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−141865(P2011−141865A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244660(P2010−244660)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】