説明

構造物用架台、その架台の施工方法、及びその架台を用いた太陽光発電システム

【課題】十分な強度があって、安定性に優れ、施工作業が容易な構造物用架台を提供する。
【解決手段】構造ユニットUにおける各アームブラケット22の内側の開口部28に、支柱11を通して、支柱11の上端部を縦桟14まで移動させ、支柱11の上端部を、縦桟14の中央部に取付けられた桟ブラケット21の主板21aに当接させて各側板21b間に挟む。2本のボルト29を桟ブラケット21の一方の側板21bの各穿孔21d及び支柱11の各フランジ部11aの各長形孔11cを通じて桟ブラケット21の他方の側板21bのネジ孔21eにねじ込んで締め付け、桟ブラケット21並びに縦桟14を支柱11の上端部に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュール等の構造物を支持するための構造物用架台、その架台の施工方法、及びその架台を用いた太陽光発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の構造物用架台としては、地面等に敷設されたコンクリート基礎上に構築されるもの、あるいは地面等に打ち込まれた支柱上に構築されるものなどがある。
【0003】
後者の架台では、例えば図41に示すように支柱101を地面に打ち込んで突設し、支柱101の上端部にブラケット102を固定し、このブラケット102により縦桟103を傾斜させて支持している。そして、このような支持構造を複数用いて、複数の縦桟103を相互に間隔を開けて並設し、各縦桟103と直交する複数の横桟104を該各縦桟103上に並行に配置して固定し、各横桟104間に複数の太陽電池モジュール105を架け渡し並べて支持している(Schletter GmbHの商品)。この場合、支柱101の上端部を縦桟103の中央に接続し、縦桟103上の荷重を支柱101の上端部の両側に振り分けて、荷重バラスをとるのが好ましい。
【0004】
あるいは、図42に示すように支柱111を地面に打ち込んで突設し、支柱111の上端部にブラケット112を固定し、支柱111の胴部にアーム113を接続し、ブラケット112とアーム113の先端部間に縦桟114を架け渡し傾斜させて支持している。そして、このような支持構造を複数用いて、複数の縦桟114を相互に間隔を開けて並設し、各縦桟114と直交する複数の横桟115を該各縦桟114上に並行に配置して固定し、各横桟115間に複数の太陽電池モジュール105を架け渡し並べて支持している(Schletter GmbHの商品)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図41に示すような架台では、支柱101の上端部のブラケット102により縦桟103の中央付近一箇所だけを固定しているため、太陽電池モジュール105に風圧が作用すると、ブラケット102周りに太陽電池モジュール105を回転させようとするモーメントが発生して、このモーメントによる力がブラケット102に集中し、ブラケット102が破損するという問題があった。
【0006】
また、図42に示すような架台では、支柱111の上端部のブラケット112とアーム113の先端部間に縦桟114を架け渡して支持しているため、太陽電池モジュール105に風圧が作用しても、太陽電池モジュール105が回転し難く、風圧による力がブラケット112とアーム113の先端部に分散して受けられるので、風圧に対する耐久性が高い。
【0007】
ところが、図42に示すように各太陽電池モジュール105の荷重中心Mが支柱111から外れているので、支柱111には、支柱111を倒すような力が常に作用し、支柱111の安定性に問題があった。特に、1本の支柱111に対して複数の太陽電池モジュールの荷重がかかる場合は、太陽電池モジュールを長期間安定的に支持し続けるという点で不安があった。
【0008】
更に、図41、図42のいずれの構造においても、高い支柱の上端部に縦桟を載せて、縦桟を傾斜させつつ、高い支柱の上端部に縦桟を固定する作業が必要であり、作業効率が低かった。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、十分な強度があって、安定性に優れ、施工作業が容易な構造物用架台、その架台の施工方法、及びその架台を用いた太陽光発電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の構造物用架台は、構造物を支持する構造物用架台であって、構造物搭載用の桟と、前記桟に接続されて前記桟を支える支柱と、それぞれの一方の端部が前記桟に接続された2本のアームと、前記2本のアームの他の端部同士を連結するアームブラケットとを備え、前記桟と前記支柱との接続箇所が前記2本のアームと前記桟との接続箇所の間にあり、前記アームブラケットが前記支柱の外周を囲む構造である。
【0011】
このような本発明の構造物用架台では、2本のアームの端部を桟の2箇所に接続し、桟をその2箇所の間で支柱に接続し、各アームの他の端部同士を、支柱の外周を囲むアームブラケットを介して連結するという構造である。このため、2本のアームの端部を桟の2箇所に接続しおき、桟を支柱に接続してから、各アームの他の端部を支柱側に近づけて、各アームの他の端部同士をアームブラケットを介して連結するという作業により、構造物用架台を概ね組立てることができ、構造物用架台の施工作業が容易である。
【0012】
また、2本のアーム、桟、及び支柱がトラスを構築するため、構造物用架台の強度が高い。更に、桟に対する支柱の上端部の接続箇所が各アームの接続箇所の間にあるため、桟上の構造物を安定的に支持することができる。
【0013】
また、本発明の構造物用架台は、構造物を支持する構造物用架台であって、支柱と、2本のアームの端部を構造物搭載用の桟の2箇所に接続し、前記各アームの他の端部を相互に連結してなる三角の構造ユニットとを備え、前記各アームの他の端部の間に、前記支柱を通すことが可能な開口部を形成し、前記支柱を前記開口部に通して、前記支柱の上端部を前記桟の2箇所の略中間箇所に連結している。
【0014】
このような本発明の構造物用架台では、2本のアームの端部を桟の2箇所に接続し、各アームの他の端部を相互に連結して、各アームと桟からなる三角の構造ユニットを形成している。また、各アームの他の端部の間に、支柱を通すことが可能な開口部を形成している。このため、その構造ユニットを形成してから、各アームの他の端部の間の開口部に支柱を通すという作業により、構造物用架台を概ね組立てることができる。更に、支柱の上端部を開口部を通じて桟まで移動させた状態では、支柱により構造ユニットが安定的に支持されるので、支柱の上端部を桟に接続する作業が容易となる。すなわち、構造物用架台の施工作業が容易である。
【0015】
また、2本のアーム、桟、及び支柱がトラスを構築するため、構造物用架台の強度が高い。更に、桟に対する支柱の上端部の接続箇所が各アームの接続箇所の間にあるため、桟上の構造物を安定的に支持することができる。
【0016】
また、本発明の構造物用架台においては、前記開口部と前記支柱との間に遊びがある。
【0017】
これにより、開口部に支柱を通して、支柱の上端部を桟まで移動させる作業を確実かつ容易に行うことができる。
【0018】
更に、本発明の構造物用架台においては、前記開口部の内側と前記支柱の外側が相互に係合して、前記三角の構造ユニットの回転が阻止されている。
【0019】
例えば、開口部の内側形状が矩形であって、支柱の断面形状がH型である場合は、開口部の内側と支柱の外側が相互に係合して、三角の構造ユニットの回転が阻止され、桟の方向が決まる。
【0020】
また、本発明の構造物用架台においては、前記各アームの他の端部の間に介在して、前記各アームの他の端部を相互に連結するアームブラケットを備え、前記アームブラケットに、前記開口部が形成されている。
【0021】
このような各アームの端部を相互に連結するアームブラケットを設けて、アームブラケットに開口部を形成してもよい。
【0022】
更に、本発明の構造物用架台においては、前記アームブラケットは、前記支柱の胴部に締結されている。
【0023】
この場合は、アームブラケット並びに各アームと支柱の胴部間のがたつきを抑えることができる。
【0024】
また、本発明の構造物用架台においては、前記アームブラケットが前記支柱を挟み込むように配置されて、前記アームブラケットの内側が前記開口部となり、前記アームブラケットと前記各アームとの間を締結して接続し、この締結の強弱により前記開口部と前記支柱と間の遊びが調節される。
【0025】
この場合は、アームブラケットと各アームとの間を締結すると同時に、開口部と支柱と間の遊びをなくならせて、支柱に三角の構造ユニットを固定することができる。
【0026】
更に、本発明の構造物用架台においては、前記支柱の上端部は、前記桟上に搭載された前記構造物の中央で、前記桟に接続されている。
【0027】
この場合は、構造物の荷重が支柱を倒すようには殆ど作用せず、構造物用架台の安定性がより向上する。
【0028】
また、本発明の構造物用架台においては、前記支柱の上端部に垂直方向に延びる長形孔を形成して、前記桟を前記支柱の上端部の長形孔を介して締結している。
【0029】
この場合は、桟を長形孔に沿って垂直方向に移動させ、桟の垂直方向の位置を揃えることができる。
【0030】
更に、本発明の構造物用架台においては、前記各アームの端部が接続される前記桟の2箇所及び前記支柱の上端部が連結される前記桟の略中間箇所に水平方向に延びるそれぞれの長形孔を形成して、前記各アームの端部及び前記支柱の上端部を前記桟の各長形孔を介して締結又は連結している。
【0031】
この場合は、桟を長形孔に沿って水平方向に移動させ、桟の水平方向の位置を揃えることができる。
【0032】
更に、本発明の構造物用架台においては、前記構造物は、太陽電池モジュールである。
【0033】
これにより、太陽光発電システムが構築される。
【0034】
次に、本発明の施工方法は、上記本発明の構造物用架台の施工方法であって、前記支柱を突設する工程と、前記各アームの端部を前記桟の2箇所に接続し、前記アームブラケットを分割して前記各アームの他の端部に接続する工程と、前記桟を前記支柱の上端部に載せる工程と、前記各アームの他の端部に接続された前記アームブラケットを前記支柱に接続して、前記アームブラケットにより前記支柱の外周を囲み、前記各アームの他の端部同士を前記アームブラケットを介して連結する工程とを含んでいる。
【0035】
このような本発明の施工方法では、2本のアームの端部を桟の2箇所に接続しおき、桟を支柱の上端部に載せてから、各アームの他の端部を支柱側に近づけ、アームブラケットを支柱に接続して、アームブラケットにより支柱の外周を囲み、各アームの他の端部同士をアームブラケットを介して連結するという作業により、構造物用架台を概ね組立てることができ、構造物用架台の施工作業が容易である。
【0036】
また、本発明の施工方法は、上記本発明の構造物用架台の施工方法であって、前記支柱を突設する工程と、前記各アームの端部を前記桟の2箇所に接続し、前記各アームの他の端部を相互に連結して、前記各アームと前記桟からなる三角の構造ユニットを形成する工程と、前記構造ユニットの各アームの他の端部の間に形成された開口部に前記支柱を通して、前記支柱の上端部を前記桟の2箇所の中間箇所に接続する工程とを含んでいる。
【0037】
このような本発明の施工方法では、支柱を突設し、各アームと桟からなる三角の構造ユニットを形成してから、各アームの端部の間の開口部に支柱を通しているので、支柱が高くても、構造物用架台を容易に組立てることができ、更に支柱の上端部を開口部を通じて桟まで移動させた状態では、支柱により構造ユニットが安定的に支持されるので、支柱の上端部を桟に固定する作業が容易となる。すなわち、構造物用架台の施工作業が容易である。
【0038】
また、本発明の施工方法においては、前記支柱を複数並べて地面に突設し、前記構造ユニットを複数台車に積載し、前記台車を走行させて前記各支柱の位置で逐次停止させ、前記台車から前記構造ユニットを降ろす過程で、前記構造ユニットの各アームの端部の間に形成された開口部に、前記支柱を通して、前記支柱の上端部を前記桟まで移動させ、前記支柱の上端部を前記桟に接続している。
【0039】
この場合は、主に台車上で各アームの端部の間の開口部に支柱を通すという作業を行うので、三角の構造ユニットを支柱の上端部よりも上方に持ち上げる必要がなく、あるいは持ち上げる労力が低減し、作業がより容易になる。また、台車を走行させて各支柱の位置で逐次停止させ、その度に、構造ユニットを支柱に取付けることにより、作業効率を向上させることができる。
【0040】
次に、本発明の太陽光発電システムは、上記本発明の構造物用架台を用いた太陽光発電システムであって、前記支柱、前記桟、及び前記2本のアームを備える構造物用架台を複数組設けて、前記各構造物用架台の桟を相互に間隔を開けて並設し、前記各桟を縦桟とすると、前記各縦桟と直交する複数の横桟を該各縦桟上に並行に配置し、前記各横桟間に複数の太陽電池モジュールを架け渡して支持している。
【0041】
このような本発明の太陽光発電システムでは、上記本発明の構造物用架台を用いているため、施工作業が容易であって、太陽電池モジュールを十分な強度でかつ安定的に支持することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明では、2本のアームの端部を桟の2箇所に接続し、桟をその2箇所の間で支柱に接続し、各アームの他の端部同士を、支柱の外周を囲むアームブラケットを介して連結している。このため、2本のアームの端部を桟の2箇所に接続しおき、桟を支柱に接続してから、各アームの他の端部を支柱側に近づけて、各アームの他の端部同士をアームブラケットを介して連結するという作業により、構造物用架台を概ね組立てることができ、構造物用架台の施工作業が容易である。
【0043】
また、本発明では、2本のアームの端部を桟の2箇所に接続し、各アームの他の端部を相互に連結して、各アームと桟からなる三角の構造ユニットを形成している。また、各アームの他の端部の間に、支柱を通すことが可能な開口部を形成している。このため、その構造ユニットを形成してから、各アームの他の端部の間の開口部に支柱を通すという作業により、構造物用架台を概ね組立てることができる。更に、支柱の上端部を開口部を通じて桟まで移動させた状態では、支柱により構造ユニットが安定的に支持されるので、支柱の上端部を桟に接続する作業が容易となる。
【0044】
また、2本のアーム、桟、及び支柱がトラスを構築するため、構造物用架台の強度が高い。更に、桟に対する支柱の上端部の接続箇所が各アームの接続箇所の間にあるため、桟上の構造物を安定的に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の構造物用架台の第1実施形態を用いて、複数の太陽電池モジュールを支持してなる太陽光発電システムを示す斜視図である。
【図2】太陽電池モジュールを示す斜視図である。
【図3】太陽電池モジュールにおけるテンションバーの端近傍を拡大して示す斜視図である。
【図4】(a)、(b)は、テンションバーの端を拡大して示す正面図及び側面図である。
【図5】図1の構造物用架台における支柱を示す斜視図である。
【図6】(a)、(b)は、図1の構造物用架台における相互に長さが異なる2本のアームを示す斜視図である。
【図7】図6のアームを示す断面図である。
【図8】(a)、(b)は、図1の構造物用架台における縦桟を示す斜視図及び側面図である。
【図9】図1の構造物用架台における桟ブラケットを示す斜視図である。
【図10】(a)、(b)は、図9の桟ブラケットを示す正面図及び側面図である。
【図11】図1の構造物用架台におけるアームブラケットを示す斜視図である。
【図12】図11のアームブラケットを示す平面図である。
【図13】(a)、(b)は、図1の構造物用架台における横桟を構成する桟部材を示す斜視図及び平面図である。
【図14】図1の構造物用架台における横桟を構成する他の桟部材を示す斜視図である。
【図15】縦桟及び2本のアーム等からなる三角の構造ユニットを示す斜視図である。
【図16】図15の構造ユニットを示す側面図である。
【図17】図15の構造ユニットにおける桟ブラケット近傍を拡大して示す側面図である。
【図18】図15の構造ユニットにおける縦桟とアームの接続構造を示す正面図である。
【図19】図15の構造ユニットにおける各アームと各アームブラケットの接続構造を示す平面図である。
【図20】図19の各アームブラケットの開口部に支柱を挿入した状態を示す断面図である。
【図21】図15の構造ユニットの開口部に支柱を挿入しようとする状態を示す斜視図である。
【図22】図15の構造ユニットの開口部に支柱を挿入した状態を示す斜視図である。
【図23】横桟を縦桟に接続固定するのに用いられる取付け金具を示す斜視図である。
【図24】図23の取付け金具を縦桟に取付けた状態を示す斜視図である。
【図25】横桟を縦桟に接続した状態を示す断面図である。
【図26】各桟部材の接続構造を示す斜視図である。
【図27】図1の構造物用架台における案内支持具を示す斜視図である。
【図28】案内支持具を横桟に固定するのに用いられる取付け金具を示す斜視図である。
【図29】図28の取付け金具を横桟に取付けた状態を示す斜視図である。
【図30】取付け金具を用いた案内支持具の固定構造を示す斜視図である。
【図31】図30の固定構造を示す断面図である。
【図32】取付け金具を用いた案内支持具の固定構造を示す分解斜視図である。
【図33】第1実施形態の構造物用架台の主要構造を示す斜視図である。
【図34】図33の構造物用架台に太陽電池モジュールを取付けるための作業手順を示す斜視図である。
【図35】図34の一部拡大図である。
【図36】図33の構造物用架台における最後の順番の太陽電池モジュールを支持する案内支持具周辺を示す斜視図である。
【図37】第2実施形態の構造物用架台を用いて、複数の太陽電池モジュールを支持してなる太陽光発電システムを示す側面図である。
【図38】図37の構造物用架台における桟ブラケットを示す斜視図である。
【図39】図37の構造物用架台における2個1組で用いられているアームブラケットの接続構造を示す斜視図である。
【図40】図37の構造物用架台における桟ブラケットの接続構造を示す側面図である。
【図41】従来の太陽電池モジュール用架台を示す側面図である。
【図42】従来の他の太陽電池モジュール用架台を示す側面図である。
【図43】本発明の構造物用架台の第3実施形態を用いて、複数の太陽電池モジュールを支持してなる太陽光発電システムを示す側面図である。
【図44】図43の構造物用架台を示す斜視図である。
【図45A】図43の構造物用架台におけるアームブラケットの第1ブラケットを示す斜視図である。
【図45B】図43の構造物用架台におけるアームブラケットの第2ブラケットを示す斜視図である。
【図46】図43の構造物用架台の施工方法における1つの工程を示す側面図である。
【図47】図45A、図45Bの第1及び第2ブラケットを組み合わせた平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0047】
図1は、本発明の構造物用架台の第1実施形態を用いて、複数の太陽電池モジュールを支持してなる太陽光発電システムを示す斜視図である。
【0048】
この太陽光発電システムは、発電所としての適用を前提としたものであり、多数の太陽電池モジュールを備えている。
【0049】
図1に示すように太陽光発電システムでは、複数の支柱11を相互に間隔を開けて地面に打ち込んで突設し、各支柱11の上端部にそれぞれの縦桟14を傾斜させて接続し、各支柱11の胴部と各縦桟14間にそれぞれ2本のアーム12、13を架け渡して、各支柱11の上端部に各縦桟14を支持している。そして、各縦桟14を相互に間隔を開けて平行に配置し、3本の横桟15を各縦桟14と直交するように配して、各横桟15を各縦桟14上に並設し、各横桟15間に複数の太陽電池モジュール16を架け渡して傾斜させ、各横桟15上に間隔を開けて固定された複数の案内支持具17により各太陽電池モジュール16の両端を固定支持している。
【0050】
支柱11の上端部と縦桟14間には桟ブラケット21が介在し、桟ブラケット21により支柱11の上端部と縦桟14が連結されている。
【0051】
また、支柱11の胴部に及ぶ2本のアーム12、13の端部間には2個1組のアームブラケット22が介在し、各アームブラケット22により各アーム12、13の端部が連結され、各アームブラケット22の間に支柱11の胴部が挿入されている。
【0052】
このような構成の太陽光発電システムにおいては、下側の横桟15と中央の横桟15の間に複数の太陽電池モジュール16を横一列に並べて搭載し、中央の横桟15と上側の横桟15の間にも複数の太陽電池モジュール16を横一列に並べて搭載している。従って、3本の横桟15上に、複数の太陽電池モジュール16が2列に並べて搭載されている。また、左右に隣合う2本の縦桟14間に、4枚又は6枚の太陽電池モジュール16が割り振られている。
【0053】
尚、図1において、各支柱11が並ぶ方向をX方向(左右方向)とし、このX方向と直交する方向をY方向(前後方向)としている。
【0054】
図2は、太陽電池モジュール16を示す斜視図である。図2に示すように太陽電池モジュール16は、太陽電池パネル18、及び太陽電池パネル18の裏面に相互に平行に配置されて固定された2本のテンションバー19を備えている。太陽電池パネル18は、例えば2枚のガラス板の間に太陽光を光電変換する半導体層を挟んだものである。あるいは、1枚のガラス板と保護層の間に半導体層を挟んだものでもよい。この太陽電池パネル18の裏面に各テンションバー19を接着剤等で貼り付けて固定している。各テンションバー19は、太陽電池パネル18の一辺と並行して、かつその一辺から離間して設けられている。また、テンションバー19は、鋼板を切断及び折り曲げ加工したものである。あるいは、アルミ材を押出し加工して、テンションバー19を作製してもよい。
【0055】
図3は、太陽電池モジュール16におけるテンションバー19の端近傍を拡大して示す斜視図であり、また図4(a)、(b)は、テンションバー19の端を拡大して示す正面図及び側面図である。
【0056】
図3及び図4(a)、(b)に示すようにテンションバー19は、長形の主板19a、主板19aの左右両側で下方に折り曲げられた各側板19b、及び主板19aの前後両端で上方に折り曲げられた各嵌合部19cを有している。また、各側板19bの両端の一部が矩形状に切り欠かれて当接部19dとなっている。更に、テンションバー19の両端の各嵌合部19cは、太陽電池パネル18の端部からはみ出している。
【0057】
第1実施形態の構造物用架台は、図1に示す支柱11、2本のアーム12、13、縦桟14、横桟15等を備え、更に図3及び図4に示すテンションバー19をも架台の構成部品として用いている。
【0058】
次に、構造物用架台を構成する支柱11、2本のアーム12、13、縦桟14、横桟15等について説明する。
【0059】
図5は、支柱11を示す斜視図である。図5に示すように支柱11は、相互に対向する一対のフランジ部11a及び各フランジ部11aを連結するウエブ部11bからなるH字形断面形状の鋼材である。支柱11の上端部では、各フランジ部11aの両縁付近に長形孔11cが1個ずつ形成され、合計4個の長形孔11cが形成されている。また、支柱11の胴部では、各フランジ部11aの両縁付近に長形孔11cが2個ずつ縦に並んで形成され、合計8個の長形孔11dが形成されている。各支柱11は、地面に対して垂直に打ち込まれて、略同一高さに突設される。
【0060】
図6(a)、(b)は、2本のアーム12、13をそれぞれ示す斜視図及である。また、図7は、各アーム12、13を示す断面図である。図6(a)、(b)に示すように各アーム12、13は、相互に長さが異なり、図1における縦桟14の傾斜下側の箇所に接続されるアーム12が短く、縦桟14の傾斜上側の箇所に接続されるアーム13が長くなっている。
【0061】
図6(a)、(b)及び図7に示すように各アーム12、13は、主板12b、13b、主板12b、13bの両側で折り曲げられた一対の側板12a、13a、及び各側板12a、13aの一辺で外側に折り曲げられたそれぞれの鍔12c、13cを有しており、それらの断面形状が概ねハット型となっている。また、各アーム12、13の両端部では、各鍔12c、13cが切除され、各側板12a、13aにそれぞれの穿孔12d、13dが形成されている。
【0062】
図8(a)、(b)は、縦桟14を示す斜視図及び側面図である。図8に示すように縦桟14は、主板14b、主板14bの両側で折り曲げられた一対の側板14a、及び各側板14aの一辺で外側に折り曲げられたそれぞれの鍔14cを有しており、その断面形状が概ねハット型となっている。縦桟14の主板14bの両端近傍及び中央部には、一対のT字形孔14dがそれぞれ形成されている。また、各側板14aの中央部、先端寄りの部位、及び後端寄りの部位に、それぞれの長形孔14eが縦桟14の長手方向に対して斜めに形成されている。縦桟14の長手方向に対する各長形孔14eの傾斜角度は、縦桟14を支柱11の上端部に傾斜させて支持したときに各長形孔14eが水平となるように設定されている。
【0063】
図9は、桟ブラケット21を示す斜視図である。図10(a)、(b)は、桟ブラケット21を示す正面図及び側面図である。図9及び図10(a)、(b)に示すように桟ブラケット21は、主板21a、主板21aの前後両側で下方に折り曲げられた各側板21b、及び主板21aの左右両端で上方に折り曲げられた各支持板21cを有している。
【0064】
各側板21bの内側の間隔は、支柱11の各フランジ部11aの外側の間隔と略同一になるように設定され、各側板21bの内側に支柱11の上端部(各フランジ部11aの上端部)を挟み込むことが可能にされている。各側板21bの一方には、支柱11のフランジ部11aの各長形孔11cと同じ間隔で2個の穿孔21dが形成され、また他方には、その同じ間隔で2個のネジ孔21eが形成されている。
【0065】
各支持板21cは、相互に接近するように主板21aの左右両端で斜めに折り曲げられ、各支持板21cの途中から相互に平行となるように曲げ戻されている。これにより、各支持板21cの先端部が平行となり、各支持板21cの先端部の外側の間隔が縦桟14の各側板14aの内側の間隔と略同一となるように設定され、各支持板21cの先端部を縦桟14の各側板14aの内側に挿入することが可能にされている。各支持板21cの先端部には、それぞれのネジ孔21fが形成されている。
【0066】
図11は、アームブラケット22を示す斜視図である。また、図12は、アームブラケット22を示す平面図である。図11及び図12に示すようにアームブラケット22は、主板22a、主板22aの両側で折り曲げられた一対の側板22b、及び各側板22bの一辺で外側に折り曲げられたそれぞれの鍔22cを有しており、それらの断面形状が概ねハット型となっている。各側板22bの一方には、2個の穿孔22dが形成され、また他方には、各穿孔22dと同じ間隔で2個のネジ孔22eが形成されている。また、各鍔22cには、それぞれのネジ孔22fが形成されている。
【0067】
図13(a)、(b)及び図14は、横桟15を構成する桟部材を示している。図1に示すように横桟15がX方向に極めて長く、横桟15を単一の部材として作製するのは困難であるため、横桟15を複数の桟部材を接続して構成している。
【0068】
図13(a)、(b)は、図1において横桟15の最も右側の桟部材151を1番目とすると、この1番目の桟部材151を示す斜視図及び平面図である。図13に示すように1番目の桟部材151は、主板15b、主板15bの両側で折り曲げられた一対の側板15a、及び各側板15aの一辺で外側に折り曲げられたそれぞれの鍔15cを有し、その断面形状が概ねハット型となっている。桟部材151の主板15bの中心線上の6箇所には、T字形孔15dがそれぞれ形成されている。また、各側板15aの複数箇所にそれぞれの穿孔15fが形成され、各鍔15cの両端部にそれぞれの長形孔15gが形成されている。
【0069】
また、桟部材151の長さは、図1に示す各縦桟14の間隔よりも僅かに長くされ、桟部材151を各縦桟14間に架け渡すことが可能にされている。
【0070】
図14は、図1において最も右側の桟部材151を1番目とすると、この1番目よりも左側の2番目以降の桟部材152を示す斜視図である。図14に示すように2番目以降の桟部材152も、図13の桟部材151と同様に、主板15b、一対の側板15a、及び各鍔15cからなるハット型断面形状を有している。また、主板15bの中心線上の6箇所にT字形孔15dがそれぞれ形成され、各側板15aの複数箇所にそれぞれの穿孔15fが形成され、各鍔15cの一端部にそれぞれの長形孔15gが形成されている。
【0071】
また、桟部材152の長さは、図1に示す各縦桟14の間隔と略同一であって、桟部材151よりも僅かに短くされている。
【0072】
ここで、各アーム12、13、縦桟14、及び横桟15のいずれも、主板、主板の両側で折り曲げられた各側板、及び各側板の一辺で外側に折り曲げられたそれぞれの鍔からなるハット型断面形状を有している。また、いずれのハット型断面形状も同一サイズである。更に、いずれも、同一厚さのメッキ鋼板を切断もしくは孔開け加工した後、メッキ鋼板を折り曲げ加工して形成される。このため、材料及び加工装置を共通化することができ、コストの大幅な低減を図ることができる。
【0073】
次に、2本のアーム12、13及び縦桟14等からなる三角の構造ユニットについて説明する。
【0074】
図15及び図16は、その三角の構造ユニットUを示す斜視図及び側面図である。図15及び図16に示すように構造ユニットUは、縦桟14の中央部に桟ブラケット21を取付け、縦桟14の先端寄りの部位にアーム12の一端部を接続し、縦桟14の後端寄りの部位にアーム13の一端部を接続し、各アーム12、13の他端部を2個のアームブラケット22を介して連結したものである。
【0075】
図17に示すように縦桟14の中央部では、縦桟14の各側板14aの内側に桟ブラケット21の各支持板21cの先端部を挿入して重ね、2本のボルト23を各側板14aの長形孔14eを介して各支持板21cのネジ孔21fにねじ込んで、桟ブラケット21を取付けている。
【0076】
また、図18に示すように縦桟14の先端寄りの部位では、縦桟14の各側板14aの内側にアーム12の各側板12aの端部を差し込み、アーム12の各側板12a間にパイプ25を挿入して、パイプ25、アーム12の各側板12aの穿孔12d、及び縦桟14の各側板14aの長形孔14eを位置合わせし、ボルト26をパイプ25、アーム12の各側板12aの穿孔12d、縦桟14の各側板14aの長形孔14e、及びワッシャに通して、ボルト26の一端にナット27をねじ込んで締め込み、アーム12の各側板12aの端部を縦桟14の各側板14aに接続している。
【0077】
同様に、縦桟14の後端寄りの部位では、縦桟14の各側板14aの内側にアーム13の各側板13aの端部を差し込み、パイプ25、ボルト26、ワッシャ、及びナット27を用いて、アーム13の各側板13aの端部を縦桟14の各側板14aに接続している。
【0078】
更に、図19に示すように2個のアームブラケット22を対向させ、一方のアームブラケット22の各鍔22cを各アーム12、13の一方の側板12a、13aの端部内側に重ねて、2本のボルト23を一方の各側板12a、13aの穿孔12d、13dを介して一方のアームブラケット22の各鍔22cのネジ孔22fにねじ込んで締め付け、同様に、他方のアームブラケット22の各鍔22cを各アーム12、13の他方の側板12a、13aの端部内側に重ねて、2本のボルト23を他方の各側板12a、13aの穿孔12d、13dを介して他方のアームブラケット22の各鍔22cのネジ孔22fにねじ込んで締め付け、これにより各アーム12、13の端部を2個のアームブラケット22を介して連結している。
【0079】
このとき、2個のアームブラケット22の主板22a及び各側板22bの内側に矩形状の開口部28が形成される。図20に示すように、その開口部28には支柱11が挿入されるため、開口部28の横幅J及び縦幅Kが支柱11の断面形状の横幅j及び縦幅kよりも広くされている。つまり、開口部28と支柱11間に遊びを設けている。
【0080】
このような構造ユニットUは、支柱11に取付けられる前に組立てられる。例えば、工場で複数の構造ユニットUを組立てて、工場から現場へと各構造ユニットUを出荷する。
【0081】
現場では、各支柱11を突設しておき、各構造ユニットUが到着すると、図21及び図22に示すように構造ユニットUにおける各アームブラケット22の内側の開口部28に、支柱11を通して、支柱11の上端部を縦桟14まで移動させ、支柱11の上端部を、縦桟14の中央部に取付けられた桟ブラケット21の主板21aに当接させて各側板21b間に挟む。
【0082】
このとき、開口部28と支柱11間に遊びを設けているため、開口部28に支柱11を容易に通すことができる。また、開口部28が矩形状であり、支柱11の断面形状がH字形であるため、開口部28の内側と支柱11の外側が相互に係合して、支柱11の回転が阻止され、縦桟14の方向性が決まる。各支柱11上の縦桟14をY方向に向けるため、各支柱11のいずれについても、ウエブ部11bをY方向に沿わせ、各フランジ部11aをX方向に沿わせた状態で、支柱11を打ち込む必要がある。
【0083】
このように構造ユニットUの開口部28に支柱11を通して、支柱11の上端部を、縦桟14の中央部に取付けられた桟ブラケット21の主板21aに当接させて各側板21b間に挟んだ状態では、支柱11により構造ユニットUが安定的に支持されるので、引き続く作業が容易となる。
【0084】
ここで、各支柱11の高さにバラツキがあったとしても、各支柱11上の縦桟14の高さ(垂直方向の位置)にバラツキがあってはならず、このため各縦桟14の高さを揃える必要がある。そこで、図22に示すように支柱11の上端部と桟ブラケット21の主板21a間に適宜枚数のスペーサーSを挿入したり挿入しないことにより、桟ブラケット21並びに縦桟14の高さを調節する。この後、2本のボルト29を桟ブラケット21の一方の側板21bの各穿孔21d及び支柱11の各フランジ部11aの各長形孔11cを通じて桟ブラケット21の他方の側板21bのネジ孔21eにねじ込んで締め付け、桟ブラケット21並びに縦桟14を支柱11の上端部に接続する。これにより、各支柱11上の縦桟14の高さを揃えることができる。
【0085】
また、各縦桟14のY方向の位置についてもバラツキがあってはならない。そこで、図15及び図16に示すように縦桟14の中央部と桟ブラケット21の各支持板21cの先端部とを締結している各ボルト23を緩め、縦桟14の先端寄りの部位とアーム12の各側板12aの端部とを締結しているボルト26を緩め、縦桟14の後端寄りの部位とアーム13の各側板13aの端部とを締結しているボルト26を緩め、縦桟14をY方向に移動させて、Y方向の位置を調節する。縦桟14の各長形孔14eは、縦桟14の長手方向に対して斜めに形成されており、縦桟14が支柱11の上端部に傾斜して接続された状態では、縦桟14の各長形孔14eが水平方向(Y方向)に延びる。このため、縦桟14の各長形孔14eを挿通している各ボルト23、26をY方向に移動させることができ、縦桟14もY方向に移動させることができ、Y方向の位置を調節することができる。この後、各ボルト23、26を締め付けて、縦桟14を固定する。これにより、各縦桟14のY方向の位置を揃えた状態で、各縦桟14を固定することができる。
【0086】
最後に、図22に示すように2個のアームブラケット22のいずれについても、4本のボルト30をアームブラケット22の一方の側板22bの各穿孔22d及び支柱11の各フランジ部11aの各長形孔11dを通じてアームブラケット22の他方の側板22bのネジ孔22eにねじ込んで締め付け、各アームブラケット22を支柱11の胴部に固定する。
【0087】
このように各支柱11を突設しておき、支柱11毎に、構造ユニットUの開口部28に支柱11を通して、支柱11の上端部を縦桟14の中央部に取付けられた桟ブラケット21の主板21aに当接させて各側板21b間に挟み、構造ユニットUを安定的に支持した状態で、縦桟14の高さ(垂直方向の位置)やY方向の位置を調節して、構造ユニットU並びに縦桟14を固定しているので、第1実施形態の構造物用架台の施工作業が容易である。
【0088】
また、支柱11、2本のアーム12、13、及び縦桟14がトラスを構築するため、第1実施形態の構造物用架台の強度が高くなる。
【0089】
また、縦桟14の中央部に対する支柱11の上端部の接続箇所が各アーム12、13の接続箇所の間にあるため、縦桟14上の太陽電池モジュール16を安定的に支持することができる。更に、図1から明らかなように縦桟14の中央部の両側に2列の太陽電池モジュール16が振り分けられるため、各太陽電池モジュール16の荷重が支柱11を倒すようには殆ど作用せず、第1実施形態の構造物用架台の安定性がより向上する。
【0090】
尚、ボルト30を用いて、アームブラケット22を支柱11の胴部に固定しているが、アームブラケット22を支柱11の胴部に固定しなくてもよい。これは、構造ユニットUの開口部28に支柱11を通して、支柱11の上端部を桟ブラケット21を介して縦桟14に接続するだけでも、構造ユニットUを安定的に支持することができるためである。
【0091】
また、トラック(台車)の荷台に複数の構造ユニットUを搭載し、トラックを走行させて各支柱11の位置で逐次停止させ、トラックの荷台から構造ユニットUを降ろす過程で、構造ユニットUの開口部28に、支柱11を通して、支柱11の上端部を桟ブラケット21まで移動させ、支柱11の上端部を桟ブラケット21を介して縦桟14に接続してもよい。
【0092】
この場合は、主にトラックの荷台上で構造ユニットUの開口部28に支柱11を通すという作業を行うので、構造ユニットUを支柱11の上端部よりも上方に持ち上げる必要がなく、あるいは持ち上げる労力が低減し、作業がより容易になる。また、トラックを走行させて各支柱11の位置で逐次停止させ、その度に、構造ユニットUを支柱11に取付けることにより、作業効率を向上させることができる。
【0093】
次に、横桟15を構成する桟部材151、152を縦桟14に接続固定するための構造について説明する。
【0094】
図23は、横桟15の桟部材151、152を縦桟14に接続固定するのに用いられる取付け金具31を示す斜視図である。図23に示すように取付け金具31は、主板31a、主板31aの両側で折り曲げられた各側板31c、主板31aの前後で2重に折り返された各側板31d、及び各側板31dの中央からそれぞれ突出したT字型の各支持片31eを有している。主板31aには、2つのネジ孔31bが形成されている。
【0095】
図8及び図15に示すように縦桟14の主板14bの両端近傍及び中央部には、一対のT字形孔14dがそれぞれ形成されている。この一対のT字形孔14d毎に、取付け金具31を縦桟14の主板14bに取付けて、縦桟14の主板14bの両端近傍及び中央部の3箇所にそれぞれの取付け金具31を配置する。
【0096】
図24に示すように取付け金具31の各支持片31eの頭部をそれぞれのT字形孔14dのスリット14gに挿し込み、各支持片31eをそれぞれのT字形孔14dの係合孔14hへと移動させて、各支持片31eの頭部をそれぞれのT字形孔14dの係合孔14hに引っ掛けて、取付け金具31を縦桟14の主板14bに取付ける。
【0097】
図1及び図25に示すように桟部材151、152を縦桟14と直交するように縦桟14の主板14b上に載せ、桟部材151、152の各鍔15cを取付け金具31の各支持片31eの頭部間に配置する。そして、桟部材151、152の各鍔15cの長形孔15gを縦桟14の主板14bの各T字形孔14dを介して取付け金具31の各ネジ孔31bに重ね、各ボルト32を桟部材151、152の各鍔15cの長形孔15g及び縦桟14の主板14bの各T字形孔14dを介して取付け金具31の各ネジ孔31bにねじ込んで仮止めする。
【0098】
この仮止めの状態では、各ボルト32を桟部材151、152の各鍔15cの長形孔15gに沿って移動させることができることから、桟部材151、152を各長形孔15gに沿って(図1のX方向に)移動させて、X方向の位置を調節する。
【0099】
また、取付け金具31を縦桟14の主板14bの各T字形孔14dに沿って(縦桟14の長手方向に)移動させることができ、この取付け金具31と共に桟部材151、152も移動させることができる。この縦桟14の長手方向への桟部材151、152の移動により、縦桟14上に配置された3本の横桟15の間隔を調節する。
【0100】
こうして3本の横桟15のX方向の位置を調節し、各横桟15の間隔を調節した後、それぞれの取付け金具31の各ボルト32を締め込んで、各横桟15を縦桟14上に固定する。
【0101】
次に、横桟15を構成する複数の桟部材151、152の接続構造について説明する。
【0102】
図13に示す桟部材151は、図1における横桟15の最も右側の1番目の桟部材であり、図1における1番目と2番目の各支柱11の縦桟14間に架け渡され、これらの縦桟14に取付け金具31を用いて固定される。
【0103】
また、図14に示す桟部材152は、図1における横桟15の2番目以降の桟部材であり、1つ手前の順番の桟部材の左側端部と次の縦桟14間に架け渡される。例えば、2番目の桟部材152が1番目の桟部材151の左側端部と3番目の縦桟14間に架け渡され、また3番目の桟部材152が2番目の桟部材152の左側端部と4番目の縦桟14間に架け渡され、n番目の桟部材152が(n−1)番目の桟部材152の左側端部と(n+1)番目の縦桟14間に架け渡される。2番目以降の桟部材152も、それぞれの縦桟14に取付け金具31を用いて固定される。
【0104】
そして、図26に示すように2番目の桟部材152の各側板15aの片側端部152−1の内側に1番目の桟部材151の各側板15aの左側端部を差し込んで挟み込み、図18と同様に、パイプ、ボルト、ワッシャ、及びナットを用いて、2番目の桟部材152の各側板15aを1番目の桟部材151の各側板15aに接続する。
【0105】
同様に、n番目の桟部材152の各側板15aの片側端部内側に(n−1)番目の桟部材152の各側板15aの左側端部を差し込んで挟み込み、図18と同様に、パイプ、ボルト、ワッシャ、及びナットを用いて、n番目の各側板15aを(n−1)番目の各側板15aに接続する。
【0106】
このように複数の桟部材151、152を接続することにより1本の長い横桟15を構成している。
【0107】
次に、太陽電池モジュール16の端を横桟15に接続固定するための案内支持具17について説明する。
【0108】
図27は、案内支持具17を示す斜視図である。図27に示すように案内支持具17は、主板17a、及び主板17aの両側部分を3回折り曲げてなる(上側、外側、下側に順次折り曲げてなる)各側部17bを有している。各側部17bの内側は、それぞれの嵌合溝17dとなっており、各嵌合溝17dの上側に各掛部17eが設けられている。また、各嵌合溝17dの隣り合う一端が開口され、各嵌合溝17dの隣り合う他端にストッパー17fが設けられている。ストッパー17fは、主板17aの一端部を嵌合溝17dと直交する方向に延長したものである。更に、主板17aの中央に穿孔17gが形成され、穿孔17gの両側にそれぞれのスリット17hが形成されている。
【0109】
図28は、案内支持具17を横桟15に固定するのに用いられる取付け金具33を示す斜視図である。図28に示すように取付け金具33は、主板33a、主板33aの両側で2重に折り返された各側板33b、及び各側板33bの中央からそれぞれ突出したT字型の各支持片33cを有している。主板33aの中央には、ネジ孔33dが形成されている。
【0110】
図13及び図14に示すように横桟15となる各桟部材151、152の主板15bの6箇所には、T字形孔15dがそれぞれ形成されている。これらのT字形孔15d毎に、取付け金具33を横桟15の主板15bに取付ける。
【0111】
図29に示すように取付け金具33の各支持片33cの頭部を横桟15の主板15bのT字形孔15dのスリット15hに順次挿し込みつつ、各支持片33cをT字形孔15dの係合孔15iへと移動させて、各支持片33cの頭部をT字形孔15dの係合孔15iに引っ掛けて、取付け金具33を横桟15の主板15bに取付ける。
【0112】
図30及び図31は、取付け金具33を用いた案内支持具17の固定構造を示す斜視図及び断面図である。また、図32は、取付け金具33を用いた案内支持具17の固定構造を示す分解斜視図である。
【0113】
図30、図31、及び図32に示すように取付け金具33の各支持片33cの頭部を横桟15の主板15bのT字形孔15dに引っ掛けて、各支持片33cの頭部を横桟15の主板15b上に突出させ、案内支持具17の各スリット17hに各支持片33cの頭部を差し入れて、案内支持具17を横桟15の主板15b上に配置する。そして、案内支持具17の穿孔17gを横桟15のT字形孔15dを介して取付け金具33のネジ孔33dに重ね、ボルト34を案内支持具17の穿孔17g及び横桟15のT字形孔15dを介して取付け金具33のネジ孔33dにねじ込んで締め付ける。これにより、案内支持具17が横桟15の主板15b上に固定される。
【0114】
以上のようにして支柱11、構造ユニットU、横桟15、及び案内支持具17等が組立てられ、図33に示すような架台の主要構造が形成される。図33においては、各支柱11が突設され、各支柱11にそれぞれの構造物ユニットUが取付けられ、各構造ユニットUの縦桟14に3本の横桟15が架け渡され、各横桟15上に複数の案内支持具17が間隔を開けて固定されている。
【0115】
次に、横桟15上の案内支持具17による太陽電池モジュール16の支持について説明する。
【0116】
図30及び図31から明らかなように案内支持具17の両側の各嵌合溝17dが横桟15と平行に配され、各嵌合溝17dの掛部17e(図27を参照)と横桟15の主板15b間に隙間が形成されている。そして、太陽電池モジュール16のテンションバー19の嵌合部19cが嵌合溝17dの掛部17eと横桟15の主板15b間の隙間を通じて嵌合溝17dに入り込み、テンションバー19の嵌合部19cが嵌合溝17dに嵌合されている。
【0117】
また、テンションバー19の側板19bが案内支持具17のストッパー17fに当接し、テンションバー19の当接部19dが横桟15の主板15bと側板15a(横桟15の角部)に当接している。
【0118】
このようにテンションバー19の嵌合部19cが案内支持具17の嵌合溝17dに嵌合することにより、テンションバー19の端が支持され、太陽電池モジュール16の端が横桟15の主板15b上で支持される。また、テンションバー19の側板19bが案内支持具17のストッパー17fに当接し、テンションバー19の当接部19dが横桟15の角部に当接して、太陽電池モジュール16が位置決めされる。更に、案内支持具17のストッパー17fに対するテンションバー19の側板19bの当接により、テンションバー19のスライドが阻止され、太陽電池モジュール16のスライドも阻止される。
【0119】
図1及び図33に示すように各横桟15のいずれにおいても、横桟15上の各案内支持具17の配置位置が共通しており、各横桟15上の1番目の案内支持具17がY方向の直線上に並び、各横桟15上の2番目の案内支持具17がY方向の直線上に並び、以降同様に、各横桟15上のn番目の案内支持具17がY方向の直線上に並ぶ。また、1番目と2番目の案内支持具17のピッチが太陽電池モジュール16の2本のテンションバー19のピッチと同一に設定され、3番目と4番目の案内支持具17のピッチが太陽電池モジュール16の2本のテンションバー19のピッチと同一に設定され、以降同様に奇数番目と偶数番目の案内支持具17のピッチが太陽電池モジュール16の2本のテンションバー19のピッチと同一に設定されている。すなわち、奇数番目と偶数番目の案内支持具17により太陽電池モジュール16の2本のテンションバー19の端を支持することができるように、各横桟15のいずれにおいても各案内支持具17が位置決めされている。
【0120】
また、2番目と3番目の案内支持具17のピッチ、4番目と5番目の案内支持具17のピッチ、つまり偶数番目と奇数番目の案内支持具17のピッチが、相互に隣接するように配置された2枚の太陽電池モジュール16のテンションバー19のピッチと略同一か僅かに広く設定されている。これにより、隣り合う2枚の太陽電池モジュール16間に隙間を殆ど開けることなく、各太陽電池モジュール16を並設することが可能にされている。
【0121】
ここで、テンションバー19の嵌合部19cを案内支持具17の嵌合溝17dに差し込むには、図34及び図35に示すように太陽電池モジュール16のテンションバー19の端を横桟15の案内支持具17からずらして、太陽電池モジュール16のテンションバー19の端を横桟15の主板15b上に載せる。そして、図31に示すようにテンションバー19の当接部19dを横桟15の主板15bと側板15a(横桟15の角部)に当接させる。この当接により、テンションバー19の嵌合部19cが横桟15の角部に対して位置決めされ、X方向から見たときにテンションバー19の嵌合部19cが案内支持具17の嵌合溝17dに重なる。
【0122】
この状態で、図34及び図35に示すように太陽電池モジュール16をX方向にスライドさせて、テンションバー19の当接部19dを横桟15の主板15bと側板15aに沿ってスライドさせて行くと、テンションバー19の嵌合部19cが案内支持具17の嵌合溝17dの開口された一端から入り込んで、テンションバー19の嵌合部19cが案内支持具17の嵌合溝17dに嵌合し、更にテンションバー19の嵌合部19cが案内支持具17の嵌合溝17dの他端のストッパー17fに当接する。
【0123】
この結果、太陽電池モジュール16の端が横桟15の主板15b上で支持される。また、テンションバー19の側板19bが案内支持具17のストッパー17fに当接し、テンションバー19の当接部19dが横桟15の角部に当接して、太陽電池モジュール16が位置決めされる。更に、案内支持具17のストッパー17fに対するテンションバー19の側板19bの当接により、テンションバー19のスライド(各太陽電池モジュール16の並びの降順方向へのスライド)が阻止され、太陽電池モジュール16の降順方向へのスライドも阻止される。
【0124】
図1に示す下側の横桟15と中央の横桟15においては、最も右側の1番目の太陽電池モジュール16の各テンションバー19の両端を各横桟15の1番目と2番目の案内支持具17からずらして、太陽電池モジュール16の各テンションバー19の両端を各横桟15に載せる。このとき、太陽電池モジュール16の自重により、太陽電池モジュール16の傾斜下方向にある各テンションバー19の当接部19dが下側の横桟15の角部に当接する。この当接により、X方向から見たときに各テンションバー19の傾斜下方向にある一端の嵌合部19cが下側の横桟15の案内支持具17の嵌合溝17dに重なる。
【0125】
また、各横桟15上の案内支持具17の嵌合溝17dの離間距離がテンションバー19の両端の嵌合部19cの離間距離と同一となるように、各横桟15の間隔が予め調節されている。この調節は、先に述べたような取付け金具31による横桟15の固定のときに行うことができる。この場合、太陽電池モジュール16の傾斜下方向にある各テンションバー19の当接部19dが下側の横桟15の角部に当接すると、X方向から見たときに各テンションバー19の傾斜上方向にある他端の嵌合部19cも中央の横桟15の案内支持具17の嵌合溝17dに重なる。
【0126】
この状態で、図34及び図35に示すように太陽電池モジュール16をX方向にスライドさせて、各テンションバー19の両端の嵌合部19cを各横桟15の案内支持具17の嵌合溝17dに挿入し嵌合させてストッパー17fに当接させ、太陽電池モジュール16の両端を各横桟15に架け渡して支持する。
【0127】
この太陽電池モジュール16のスライドに際しては、図31に示すように太陽電池モジュール16の傾斜下方向にある各テンションバー19の当接部19dが下側の横桟15の角部に当接したままなので、各テンションバー19の当接部19dの下方向及び水平方向への移動が規制され、太陽電池モジュール16がその自重により傾斜下方向に滑り落ちることはなく、作業の安全性が確保される。
【0128】
尚、図31から明らかなようにテンションバー19の嵌合部19cと案内支持具17の嵌合溝17d間には遊びが設定されているので、案内支持具17の嵌合溝17dに対するテンションバー19の嵌合部19cの僅かな位置ずれが問題になることはない。
【0129】
引き続いて、同様の手順で、2番目の太陽電池モジュール16の各テンションバー19の両端の嵌合部19cを各横桟15の案内支持具17の嵌合溝17dに挿入し嵌合させてストッパー17fに当接させ、太陽電池モジュール16の両端を各横桟15上で支持する。以降同様に、3番目、4番目、…の太陽電池モジュール16を各横桟15に架け渡して支持し、下側の横桟15と中央の横桟15の間に下側1列目の各太陽電池モジュール16を並設する。
【0130】
また、図1に示す中央の横桟15と上側の横桟15においても、最も右側の1番目の太陽電池モジュール16の各テンションバー19の両端を各横桟15の主板15b上に載せてX方向にスライドさせ、太陽電池モジュール16の各テンションバー19の両端を各横桟15の案内支持具17に嵌合させて、太陽電池モジュール16の両端を各横桟15に架け渡して支持する。そして、2番目、3番目、…の太陽電池モジュール16についても、順次同様の手順で各横桟15に架け渡して支持し、中央の横桟15と上側の横桟15の間に上側2列目の各太陽電池モジュール16を並設する。
【0131】
このとき、中央の横桟15上の各案内支持具17は、下側1列目の各太陽電池モジュール16及び上側2列目の各太陽電池モジュール16のいずれも支持する。各案内支持具17の両側の各嵌合溝17dは、下側1列目の各太陽電池モジュール16及び上側2列目の各太陽電池モジュール16をそれぞれ臨んでおり、各案内支持具17の片側の嵌合溝17dには、下側1列目における各テンションバー19の傾斜上方向の端の嵌合部19cが嵌合し、また各案内支持具17の他の片側の嵌合溝17dには、上側2列目における各テンションバー19の傾斜下方向の端の嵌合部19cが嵌合する。
【0132】
また、下側1列目及び上側2列目のいずれにおいても、奇数番目と偶数番目の案内支持具17のピッチが、相互に隣接するように配置された2枚の太陽電池モジュール16のテンションバー19のピッチと略同一か僅かに広く設定されていることから、隣り合う2枚の太陽電池モジュール16間に隙間が殆ど開けられることなく、各太陽電池モジュール16が並設される。
【0133】
また、最後の順番の太陽電池モジュール16については、図36示すように横桟15上の最後の順番の案内支持具17を一旦取外して、案内支持具17の左右を反転させてから、案内支持具17を横桟15上に再び固定して、案内支持具17の嵌合溝17dにテンションバー19の嵌合部19cを嵌合させ、テンションバー19の端を支持する。このときにも、案内支持具17のストッパー17fにテンションバー19の側板19bを当接させて、テンションバー19のスライドを阻止するが、案内支持具17の左右を反転させたことから、阻止されるスライド方向が、各太陽電池モジュール16の並びの昇順方向となる。これにより、最後の順番の太陽電池モジュール16の昇順方向へのスライドが阻止される。各横桟15のいずれにおいても、最後の順番の案内支持具17の左右を反転させて固定し、最後の順番の太陽電池モジュール16の昇順方向へのスライドを阻止する。
【0134】
こうして最後の順番の太陽電池モジュール16の昇順方向へのスライドが阻止されると、先に述べたように各太陽電池モジュール16が隙間なく並設されているので、各太陽電池モジュール16の昇順方向へのスライドが阻止される。このため、各太陽電池モジュール16のいずれについても、太陽電池モジュール16を昇順方向にスライドさせて、テンションバー19の嵌合部19cを案内支持具17の嵌合溝17dから抜き外すことができず、太陽電池モジュール16を取外すことができない。勿論、最後の順番より前の順番の各案内支持具17のストッパー17fにより各太陽電池モジュール16の降順方向へのスライドが阻止されているので、各太陽電池モジュール16を降順方向へもスライドさせることはできない。
【0135】
従って、複数の太陽電池モジュール16を各横桟15に架け渡して並設した後、各横桟15上の最後の順番の案内支持具17を一旦取外して、各案内支持具17の左右を反転させてから、各案内支持具17をそれぞれの横桟15上に再び固定して、各案内支持具17により各テンションバー19の端を支持して、最後の順番の太陽電池モジュール16の昇順方向へのスライドを阻止すると、各太陽電池モジュール16の取外しが不可能となり、昇順方向及び降順方向のいずれにも各太陽電池モジュール16をスライドさせることができなくなる。
【0136】
ただし、案内支持部材17は、取付け金具33及びボルト34で横桟15に固定されており、ボルト34を抜き外すことにより案内支持部材17の取外しが可能なため、太陽電池モジュール16の各テンションバー19の両端を支持している4個の案内支持部材17を取外せば、太陽電池モジュール16を取外すことができる。このため、任意の太陽電池モジュール16のメンテナンスもしくは交換が必要になったときには、任意の太陽電池モジュール16だけを取外すことができる。
【0137】
このように第1実施形態の構造物用架台では、太陽電池モジュール16毎に、太陽電池モジュール16を各横桟15に架け渡して、太陽電池モジュール16をスライドさせ、太陽電池モジュール16の各テンションバー19の両端の嵌合部19cを各横桟15の案内支持具17の嵌合溝17dに挿入し嵌合させてストッパー17fに当接させるという作業を繰り返すことにより、複数の太陽電池モジュール16を各横桟15に架け渡して並設することができる。
【0138】
次に、本発明の構造物用架台の第2実施形態を説明する。図37は、第2実施形態の構造物用架台を用いて、複数の太陽電池モジュールを支持してなる太陽光発電システムを示す側面図である。尚、図37において、図1と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付す。
【0139】
この太陽光発電システムでは、支柱11の上端部に縦桟14を傾斜させて接続し、支柱11の胴部と縦桟14間に2本のアーム12、13を架け渡して、支柱11の上端部に縦桟14を支持している。
【0140】
図37には、1本の支柱11、1本の縦桟14、2本のアーム12、13のみが示されているが、実際には、複数の支柱11が突設され、各支柱11の上端部にそれぞれの縦桟14が接続され、各支柱11の胴部と各縦桟14間にそれぞれ2本のアーム12、13が架け渡されて、各支柱11の上端部に各縦桟14が支持される。そして、図1と同様に、各縦桟14が相互に間隔を開けて平行に配置され、3本の横桟15が各縦桟14と直交するように配されて、各横桟15が各縦桟14上に並設され、各横桟15間に複数の太陽電池モジュール16が架け渡されて、各横桟15上に間隔を開けて固定された複数の案内支持具17により各太陽電池モジュール16の両端が固定支持されている。
【0141】
支柱11の上端部と縦桟14間には桟ブラケット43が介在し、桟ブラケット43により支柱11の上端部と縦桟14が連結されている。
【0142】
また、支柱11の胴部に及ぶ2本のアーム12、13の端部間には2個1組のアームブラケット44が介在し、各アームブラケット44により各アーム12、13の端部が連結され、各アームブラケット44の間に支柱11の胴部が挿入されている。
【0143】
このような構成の太陽光発電システムにおいても、下側の横桟15と中央の横桟15の間に複数の太陽電池モジュール16を横一列に並べて搭載し、中央の横桟15と上側の横桟15の間にも複数の太陽電池モジュール16を横一列に並べて搭載している。
【0144】
図38は、桟ブラケット43を示す斜視図である。図38に示すように桟ブラケット43は、主板43a、主板43aの両側で折り曲げられた各側板43b、及び各側板43bの一辺で外側に折り曲げられたそれぞれの鍔43cを有している。また、各鍔43は、各側板43bの一端から中央付近までの長さを有している。
【0145】
各鍔43cの外側両端の間隔は、支柱11のフランジ部11aの幅と略同一になるように設定されている。各鍔43cには、支柱11のフランジ部11aの各長形孔11cと同じ間隔で2個の穿孔43dが形成されている。
【0146】
また、各側板43bの外側の間隔が縦桟14の各側板14aの内側の間隔と略同一となるように設定され、各側板43bを縦桟14の各側板14aの内側に挿入することが可能にされている。各側板43bには、それぞれの穿孔43eが形成されている。
【0147】
図39は、2個1組で用いられているアームブラケット44の周辺を示す斜視図である。図39に示すようにアームブラケット44は、主板44a、主板44aの両側で折り曲げられた一対の側板44b、及び各側板44bの一辺で外側に折り曲げられたそれぞれの鍔44cを有している。各鍔44cには、それぞれの穿孔(図示せず)が形成されている。
【0148】
図40に示すように縦桟14の中央部では、縦桟14の各側板14aの内側に桟ブラケット43の各側板43bを挿入して重ね、ボルト45を縦桟14の各側板14aの穿孔及び桟ブラケット43の各側板43bの穿孔43eに通して、ボルト45にナット46をねじ込んで締め付け、桟ブラケット43を取付けている。
【0149】
また、図39に示すように2個のアームブラケット44を対向させ、各アームブラケット44の両側の鍔44cを各アーム12、13の側板12a、13aの端部外側に重ねている。そして、アーム12の各側板12a間にパイプ25を挿入して、ボルト26をパイプ25、アーム12の各側板12aの穿孔12d、各アームブラケット44の片側の鍔44cの穿孔、及びワッシャに通して、ボルト26の一端にナット27をねじ込んで締め込み、アーム12の各側板12aの端部を各アームブラケット44の片側の鍔44cに接続している。同様に、アーム13の各側板13aの端部を各アームブラケット44の他の片側の鍔44cに接続している。こうして取り付けられた2個のアームブラケット44の主板44a及び各側板44bの内側には、矩形状の開口部が形成される。
【0150】
このように縦桟14の中央部に桟ブラケット43を取付け、各アーム12、13の端部を2個のアームブラケット44を介して連結している。また、縦桟14の先端寄りの部位にアーム12の一端部を接続し、縦桟14の後端寄りの部位にアーム13の一端部を接続している。これにより、構造ユニットUが構成されている。
【0151】
この構造ユニットUも、その開口部に支柱11を通して、支柱11に取付けられる。このとき、各アームブラケット44と各アーム12、13間の2組のボルト26及びナット27を緩めておき、各アームブラケット44間、つまり開口部が広がるようにしておく。これにより、開口部と支柱11間に遊びが生じ、開口部に支柱11を通すことができる。
【0152】
そして、開口部に支柱11を通してから、各アームブラケット44と各アーム12、13間の2組のボルト26及びナット27を締め付ける。これにより、各アームブラケット44間が狭められて、開口部と支柱11間の遊びが無くなり、各アームブラケット44間に支柱11が挟持され固定される。
【0153】
また、図40に示すように縦桟14を支柱11の上端部の角に載せ、桟ブラケット43の各鍔43cを支柱11のフランジ部11aに重ねて、2本のボルト47を各鍔43cの穿孔43d及び支柱11のフランジ部11aの各長形孔11cに通して、各ボルト47にそれぞれのナット48をねじ込んで締め付け、桟ブラケット43並びに縦桟14を支柱11の上端部に接続する。
【0154】
この後、図23〜図36と同様の手順で、各横桟15を各縦桟14上に載せて固定し、各横桟15間に各太陽電池モジュール16を架け渡して、太陽光発電システムを構築する。
【0155】
このような第2実施形態においても、構造ユニットUの開口部に支柱11を通して、支柱11の上端部を桟ブラケット43を介して縦桟14の中央部に接続するという簡単な施工作業で済む。また、支柱11、2本のアーム12、13、及び縦桟14がトラスを構築するため、構造物用架台の強度が高くなる。
【0156】
次に、本発明の構造物用架台の第3実施形態を説明する。図43は、第3実施形態の構造物用架台を用いて、複数の太陽電池モジュールを支持してなる太陽光発電システムを示す側面図である。また、図44は、第3実施形態の構造物用架台を示す斜視図である。尚、図43、図44において、図1と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付す。
【0157】
この太陽光発電システムでは、図43及び図44に示すように2本のアーム12、13の端部を縦桟14の両端寄りに接続し、縦桟14の中央付近を桟ブラケット43を介して支柱11の上端部に接続し、各アーム12、13の他の端部を支柱11の外周を囲むアームブラケット51に接続して、縦桟14を傾斜させて支持している。
【0158】
図43及び図44には、1本の支柱11、1本の縦桟14、2本のアーム12、13のみが示されているが、実際には、図1と同様に、複数の支柱11が突設され、各縦桟14が相互に間隔を開けて平行に配置され、3本の横桟15が各縦桟14と直交するように配されて、各横桟15が各縦桟14上に並設され、各横桟15間に複数の太陽電池モジュール16が架け渡されて、複数の案内支持具17により各太陽電池モジュール16の両端が固定支持されている。
【0159】
このような第3実施形態の構造物用架台では、第1及び第2実施形態と比較すると、アームブラケット51を用いている点、及びその架台の施工方法が異なる。
【0160】
図45A、図45Bは、アームブラケット51の第1及び第2ブラケット51A、51Bを示す斜視図である。アームブラケット51は、第1及び第2ブラケット51A、51Bに分割され、第1及び第2ブラケット51A、51Bを組み合わせて構成される。第1及び第2ブラケット51A、51Bのいずれも、金属板を切断し折り曲げて形成したものであって、主板51a、主板51aの対向一辺で折り曲げられた一対の側板51b、各側板51bの一辺で外側に折り曲げられたそれぞれの鍔51c、主板51aの他の対向一辺で折り曲げられた各支持部51d、及び各支持部51dの切断部51eで区切られて、相互に対向するように折り曲げられたそれぞれの連結板51fを有しており、一方の支持部51dの各連結板51fの間に他方の支持部51dの各連結板51fを挟み込み、一方の支持部51dの各連結板51f(外側の各連結板51f)にそれぞれの穿孔51iを形成し、外側の各連結板51fに挟み込まれた他方の支持部51dの各連結板51f(内側の各連結板51f)にそれぞれのネジ孔51jを形成している。また、第1ブラケット51Aの各鍔51cにそれぞれのネジ孔51hを形成し、第2ブラケット51Bの各鍔51cにそれぞれの穿孔51gを形成している。
【0161】
次に、第3実施形態の構造物用架台の施工方法を説明する。まず、施工現場において、図1に示すように複数の支柱11を相互に間隔を開けて地面に打ち込んで突設する。
【0162】
また、構造物用架台の製造工場もしくは施工現場において、各アーム12、13、縦桟14、桟ブラケット43、第1及び第2ブラケット51A、51Bからなるユニットを組立てておく。このユニットの組立て工程では、各アーム12、13の端部をそれぞれのボルト26で縦桟14の両端寄りに接続する。また、図43、図44、及び図47に示すようにアーム12の各側板12aの端部内側に第1ブラケット51Aの各連結板51fを挟み込み、2本のボルト52を各側板12aの穿孔及び外側の各連結板51fの穿孔51iを介して内側の各連結板51fのネジ孔51jにねじ込んで締め付け、アーム12の端部を第1ブラケット51Aに接続する。同様に、アーム13の各側板13aの端部内側に第2ブラケット51Bの各連結板51fを挟み込み、2本のボルト52を各側板13aの穿孔及び外側の各連結板51fの穿孔51iを介して内側の各連結板51fのネジ孔51jにねじ込んで締め付け、アーム13の端部を第2ブラケット51Bに接続する。更に、桟ブラケット43の各側板43bを縦桟14の各側板14aの内側に挿入して重ね、1組のボルト及びナットにより縦桟14の各側板14aを桟ブラケット43の各側板43bに接続する。
【0163】
こうして組立てられた複数のユニットを各支柱11の設置箇所にそれぞれ運搬して、支柱11毎に、ユニットを支柱11に取付ける。この取付け工程では、図46に示すように縦桟14の中央部を支柱11の上端部に載せ、桟ブラケット43(図38に示す)の各鍔43cを支柱11のウエブ部11b(図44に示す)に重ね、2本のボルト(図示せず)を各鍔43cの穿孔43d及びウエブ部11bの垂直方向に長い各長形孔(図示せず)に通して、各ボルトにそれぞれのナットをねじ込んで締め付け、桟ブラケット43を支柱11の上端部に接続する。
【0164】
そして、図46に示すように各アーム12、13を縦桟13のそれぞれのボルト26を回転中心にして回転させて、各アーム12、13の端部に接続された第1及び第2ブラケット51A、51Bを支柱11に近づけ、図47に示すように第1ブラケット51Aの主板51a及び各側板51bと第2ブラケット51Bの主板51a及び各側板51bとの間に支柱11を挟み込んで、第1及び第2ブラケット51A、51Bの主板51a及び各側板51bにより支柱11の外周を囲み、第1及び第2ブラケット51A、51B同士で各鍔51cを重ね合わせ、2本のボルト53を第2ブラケット51Bの各鍔51cの穿孔51gを介して第1ブラケット51Aの各鍔51cのネジ孔51hにねじ込んで締め付け、第1及び第2ブラケット51A、51Bを支柱11に接続し、各アーム12、13を第1及び第2ブラケット51A、51Bを介して連結する。
【0165】
これにより、縦桟14が支柱11の上端部に傾斜して支持され、支柱11、2本のアーム12、13、及び縦桟14からなるトラスが構成される。
【0166】
この後、図23〜図36と同様の手順で、各横桟15を各縦桟14上に載せて固定し、各横桟15間に各太陽電池モジュール16を架け渡して、太陽光発電システムを構築する。
【0167】
このような第3実施形態においては、各アーム12、13の端部を縦桟14の両端寄りに接続しおき、縦桟14の中央部を支柱11に接続してから、各アーム12、13の他の端部を支柱11側に近づけて、各アーム12、13の他の端部同士をアームブラケット51を介して連結するという作業により、構造物用架台を概ね組立てることができ、構造物用架台の施工作業が容易である。また、支柱11、2本のアーム12、13、及び縦桟14がトラスを構築するため、構造物用架台の強度が高くなる。
【0168】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
【符号の説明】
【0169】
11 支柱
12、13 アーム
14 縦桟
15 横桟
16 太陽電池モジュール
17 案内支持具
17d 嵌合溝
17e 掛部
17f ストッパー
18 太陽電池パネル
19 テンションバー
19c 嵌合部
19d 当接部
21、43 桟ブラケット
22、44、51 アームブラケット
23、26、29 ボルト
25 パイプ
27 ナット
28 開口部
31、33 取付け金具
51A 第1ブラケット
51B 第2ブラケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物を支持する構造物用架台であって、
構造物搭載用の桟と、
前記桟に接続されて前記桟を支える支柱と、
それぞれの一方の端部が前記桟に接続された2本のアームと、
前記2本のアームの他の端部同士を連結するアームブラケットとを備え、
前記桟と前記支柱との接続箇所が前記2本のアームと前記桟との接続箇所の間にあり、前記アームブラケットが前記支柱の外周を囲む構造であることを特徴とする構造物用架台。
【請求項2】
構造物を支持する構造物用架台であって、
支柱と、
2本のアームの端部を構造物搭載用の桟の2箇所に接続し、前記各アームの他の端部を相互に連結してなる三角の構造ユニットとを備え、
前記各アームの他の端部の間に、前記支柱を通すことが可能な開口部を形成し、
前記支柱を前記開口部に通して、前記支柱の上端部を前記桟の2箇所の略中間箇所に連結したことを特徴とする構造物用架台。
【請求項3】
請求項2に記載の構造物用架台であって、
前記開口部と前記支柱との間に遊びがあることを特徴とする構造物用架台。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の構造物用架台であって、
前記開口部の内側と前記支柱の外側が相互に係合して、前記三角の構造ユニットの回転が阻止されたことを特徴とする構造物用架台。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか1つに記載の構造物用架台であって、
前記各アームの他の端部の間に介在して、前記各アームの他の端部を相互に連結するアームブラケットを備え、
前記アームブラケットに、前記開口部が形成されたことを特徴とする構造物用架台。
【請求項6】
請求項1又は5に記載の構造物用架台であって、
前記アームブラケットは、前記支柱の胴部に締結されたことを特徴とする構造物用架台。
【請求項7】
請求項2〜5のいずれか1つに記載の構造物用架台であって、
前記アームブラケットが前記支柱を挟み込むように配置されて、前記アームブラケットの内側が前記開口部となり、前記アームブラケットと前記各アームとの間を締結して接続し、この締結の強弱により前記開口部と前記支柱と間の遊びが調節されることを特徴とする構造物用架台。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1つに記載の構造物用架台であって、
前記支柱の上端部は、前記桟上に搭載された前記構造物の中央で、前記桟に接続されたことを特徴とする構造物用架台。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1つに記載の構造物用架台であって、
前記支柱の上端部に垂直方向に延びる長形孔を形成して、前記桟を前記支柱の上端部の長形孔を介して締結したことを特徴とする構造物用架台。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1つに記載の構造物用架台であって、
前記各アームの端部が接続される前記桟の2箇所及び前記支柱の上端部が連結される前記桟の略中間箇所に水平方向に延びるそれぞれの長形孔を形成して、前記各アームの端部及び前記支柱の上端部を前記桟の各長形孔を介して締結又は連結したことを特徴とする構造物用架台。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1つに記載の構造物用架台であって、
前記構造物は、太陽電池モジュールであることを特徴とする構造物用架台。
【請求項12】
請求項1に記載の構造物用架台の施工方法であって、
前記支柱を突設する工程と、
前記各アームの端部を前記桟の2箇所に接続し、前記アームブラケットを分割して前記各アームの他の端部に接続する工程と、
前記桟を前記支柱の上端部に載せる工程と、
前記各アームの他の端部に接続された前記アームブラケットを前記支柱に接続して、前記アームブラケットにより前記支柱の外周を囲み、前記各アームの他の端部同士を前記アームブラケットを介して連結する工程とを含むことを特徴とする構造物用架台の施工方法。
【請求項13】
請求項2に記載の構造物用架台の施工方法であって、
前記支柱を突設する工程と、
前記各アームの端部を前記桟の2箇所に接続し、前記各アームの他の端部を相互に連結して、前記各アームと前記桟からなる三角の構造ユニットを形成する工程と、
前記構造ユニットの各アームの他の端部の間に形成された開口部に前記支柱を通して、前記支柱の上端部を前記桟の2箇所の中間箇所に接続する工程とを含むことを特徴とする構造物用架台の施工方法。
【請求項14】
請求項13に記載の構造物用架台の施工方法であって、
前記支柱を複数並べて地面に突設し、
前記構造ユニットを複数台車に積載し、
前記台車を走行させて前記各支柱の位置で逐次停止させ、前記台車から前記構造ユニットを降ろす過程で、前記構造ユニットの各アームの端部の間に形成された開口部に、前記支柱を通して、前記支柱の上端部を前記桟まで移動させ、前記支柱の上端部を前記桟に接続することを特徴とする構造物用架台の施工方法。
【請求項15】
請求項1又は2に記載の構造物用架台を用いた太陽光発電システムであって、
前記支柱、前記桟、及び前記2本のアームを備える構造物用架台を複数組設けて、
前記各構造物用架台の桟を相互に間隔を開けて並設し、前記各桟を縦桟とすると、前記各縦桟と直交する複数の横桟を該各縦桟上に並行に配置し、前記各横桟間に複数の太陽電池モジュールを架け渡して支持したことを特徴とする太陽光発電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45A】
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【図45B】
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【図46】
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【図47】
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【公開番号】特開2011−220096(P2011−220096A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−265272(P2010−265272)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【特許番号】特許第4749509号(P4749509)
【特許公報発行日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】