説明

標的化イムノコンジュゲート

本発明はイムノコンジュゲートに関する。特定の実施態様では、本発明は、少なくとも一の単鎖エフェクタ部分と2以上の抗原結合部分とを含んでなるイムノコンジュゲートに関する。さらに、本発明は、このようなイムノコンジュゲートをコードする核酸分子、この核酸分子を含むベクターおよび宿主細胞に関する。本発明は、さらに、本発明のイムノコンジュゲートの製造方法、そして、疾患の治療におけるこれらイムノコンジュゲートの使用方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 少なくとも一の第一エフェクタ部分と、
(b) Fv及びFabからなる群から独立して選択される第一および第二の抗原結合部分とを含むイムノコンジュゲートであって、
このとき該第一エフェクタ部分は、該第一抗原結合部分とアミノ−又はカルボキシ−末端ペプチド結合を共有しており、
該第二抗原結合部分は、i)該第一エフェクタ部分又はii)該第一抗原結合部分のいずれかとアミノ−又はカルボキシ−末端ペプチド結合を共有している、イムノコンジュゲート。
【請求項2】
前記イムノコンジュゲートが、第一エフェクタ部分と、一又は複数のリンカー配列によって連結された第一および第二の抗原結合部分とから基本的になる、請求項1に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項3】
前記第一および第二の抗原結合部分の各々がFab分子である、請求項1又は2に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項4】
前記第一Fab分子が、その重鎖又は軽鎖のカルボキシ終末アミノ酸で、第二Fab分子の重鎖又は軽鎖のアミノ末端アミノ酸に連結している、請求項3に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項5】
前記第二Fab分子が、その重鎖又は軽鎖のカルボキシ終末アミノ酸で、前記エフェクタ部分のアミノ末端アミノ酸に連結している、請求項4に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項6】
前記エフェクタ部分が、そのカルボキシ終末アミノ酸で、前記第一Fab分子のアミノ末端アミノ酸に連結している、請求項4に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項7】
前記第一Fab分子が、その重鎖又は軽鎖のカルボキシ末端で、前記エフェクタ部分のアミノ末端アミノ酸に連結している、請求項3に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項8】
前記エフェクタ部分が、そのカルボキシ終末アミノ酸で、第二Fab分子の重鎖又は軽鎖の末端アミノ酸に連結している、請求項7に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項9】
一又は複数のscFv分子にそのアミノ末端アミノ酸で連結した第一単鎖エフェクタ部分を含むイムノコンジュゲートであって、このとき前記第一単鎖エフェクタ部分が一又は複数のscFv分子にそのカルボキシ末端アミノ酸で連結している、イムノコンジュゲート。
【請求項10】
a) 少なくとも一の第一単鎖エフェクタ部分と、
b) 第一および第二の抗原結合部分を含んでなるイムノコンジュゲートであって、
このときこの各々の抗原結合部分は、そのカルボキシ末端アミノ酸で、IgG CH1、IgG CκおよびIgE CH4からなる群からそれぞれ選択される免疫グロブリン定常ドメインを含む定常領域に連結しており、
該第一抗原結合部分が該第一エフェクタ部分のアミノ末端アミノ酸にその定常領域カルボキシ末端アミノ酸で連結しており、そして、該第一および第二の抗原結合部分は少なくとも一のジスルフィド結合により共有結合されている、イムノコンジュゲート。
【請求項11】
前記抗原結合部分の各々が、IgG CH1ドメインを含む定常領域にそのカルボキシ末端アミノ酸で連結したscFv分子を含む、請求項10に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項12】
前記抗原結合部分の各々が、IgE CH4ドメインを含む定常領域にそのカルボキシ末端アミノ酸で連結したscFv分子を含む、請求項10に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項13】
前記抗原結合部分の各々がIgG Cκドメインを含む定常領域にそのカルボキシ末端アミノ酸で連結したscFv分子を含む、請求項10に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項14】
前記第一抗原結合部分が、IgG CH1ドメインを含む定常領域にそのカルボキシ末端アミノ酸で連結したscFv分子を含み、このとき該第二抗原結合部分が、IgG Cκドメインを含む定常領域にそのカルボキシ末端アミノ酸で連結したscFv分子を含む、請求項10に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項15】
a) 少なくとも一の第一単鎖エフェクタ部分と、
b) 第一および第二の抗原結合部分とを含んでなるイムノコンジュゲートであって、
このとき該抗原結合部分の各々がIgG1 CH3ドメインにそのカルボキシ末端アミノ酸で連結したscFv分子を含み、
該第一抗原結合部分が該第一エフェクタ部分のアミノ末端アミノ酸にそのカルボキシ末端アミノ酸で連結しており、そして、この第一および第二の抗原結合部分が少なくとも一のジスルフィド結合により共有結合されている、イムノコンジュゲート。
【請求項16】
前記第一抗原結合部分の定常領域が、少なくとも一のジスルフィド結合によって前記第二抗原結合部分の定常領域に共有結合している、請求項10から15のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項17】
前記第一抗原結合部分の免疫グロブリンドメインが、ジスルフィド結合によって前記第二抗原結合部分の免疫グロブリンドメインに共有結合している、請求項16に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項18】
少なくとも一のジスルフィド結合が、前記第一および第二の抗原結合部分の免疫グロブリンドメインのカルボキシ末端に位置する、請求項16に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項19】
少なくとも一のジスルフィド結合が、前記第一および第二の抗原結合部分の免疫グロブリンドメインのアミノ末端に位置する、請求項16に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項20】
少なくとも2のジスルフィド結合が、前記第一および第二の抗原結合部分の免疫グロブリンドメインのアミノ末端に位置する、請求項19に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項21】
前記イムノコンジュゲートがさらに第二エフェクタ部分を含み、このとき前記第二抗原結合部分が前記第二エフェクタ部分のアミノ末端アミノ酸にその定常領域カルボキシ末端アミノ酸で連結している、請求項10に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項22】
a) 第一および第二の単鎖エフェクタ部分と、
b) 第一および第二の抗原結合部分とを含んでなるイムノコンジュゲートであって、
このとき該抗原結合部分の各々が、IgG1 CH3ドメインにその重鎖又は軽鎖のカルボキシ末端アミノ酸で連結したFab分子を含み、
該IgG1 CH3ドメインの各々が、該エフェクタ部分のうちの一のアミノ末端アミノ酸にそのカルボキシ末端アミノ酸で連結しており、そして、第一および第二の抗原結合部分が少なくとも一のジスルフィド結合により共有結合されている、イムノコンジュゲート。
【請求項23】
前記IgG1 CH3ドメインが単一のジスルフィド結合で連結している、請求項22に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項24】
少なくとも一のジスルフィド結合が、前記第一および第二の抗原結合部分のIgG1 CH3ドメインのカルボキシ末端に位置する、請求項22又は請求項23に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項25】
少なくとも一のジスルフィド結合が、前記第一および第二の抗原結合部分のIgG1 CH3ドメインのアミノ末端に位置する、請求項22又は請求項23に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項26】
少なくとも2のジスルフィド結合が、前記第一および第二の抗原結合部分のIgG1 CH3ドメインのアミノ末端に位置する、請求項25に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項27】
タンパク質分解性切断部位が、前記抗原結合部分と前記エフェクタ部分との間に位置する、請求項1から26のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項28】
前記第一および第二の抗原結合部分の可変領域が同じ抗原に特異的である、請求項1から26のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項29】
前記第一および第二の抗原結合部分の可変領域が異なる抗原に特異的である、請求項1から26のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項30】
前記第一および第二の抗原結合部分がフィブロネクチンの外ドメインB(EDB)に特異的である、請求項28に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項31】
前記第一又は前記第二の抗原結合部分がフィブロネクチンの外ドメインB(EDB)に特異的である、請求項29に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項32】
EDBに特異的である前記1または2の抗原結合部分が、EDBのエピトープへの結合についてモノクローナル抗体L19と競合する、請求項30又は請求項31に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項33】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:95のポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項34】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:108に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項35】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:108のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項34に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項36】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:104のポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項37】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:117に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項38】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:117のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項37に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項39】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:105のポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項40】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:118に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項41】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:118のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項40に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項42】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:106のポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項43】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:119に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項44】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:119のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項43に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項45】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:107のポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項46】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:120に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項30又は請求項32に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項47】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:120のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項46に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項48】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:96のポリペプチド配列を含む、請求項30から32のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項49】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:109に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項30から32のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項50】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:109のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項49に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項51】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:96のポリペプチド配列を更に含む、請求項33から47のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項52】
前記第一および第二の抗原結合部分がテネイシンのA1ドメイン(TNC-A1)に特異的である、請求項28に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項53】
前記第一又は前記第二の抗原結合部分がテネイシンのA1ドメイン(TNC-A1)に特異的である、請求項29に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項54】
TNC−A1に特異的である前記1または2の抗原結合部分が、TNC−A1のエピトープへの結合についてモノクローナル抗体F16と競合する、請求項52又は53に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項55】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:99のポリペプチド配列を含む、請求項52又は請求項54に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項56】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:112に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項52又は請求項54に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項57】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:112のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項56に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項58】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:100のポリペプチド配列を含む、請求項52又は請求項54に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項59】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:113に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項52又は請求項54に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項60】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:113のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項59に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項61】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:101のポリペプチド配列を含む、請求項52から54のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項62】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:114に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項52から54のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項63】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:114のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項62に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項64】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:101のポリペプチド配列を更に含む、請求項58から60のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項65】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:215のポリペプチド配列を含む、請求項52に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項66】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:216に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項52に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項67】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:216のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項66に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項68】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:235のポリペプチド配列を含む、請求項52又は53に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項69】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:236に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項52又は53に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項70】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:236のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項69に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項71】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:235のポリペプチド配列を更に含む、請求項65から67のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項72】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:13又は配列番号:15の重鎖可変領域配列を含む、請求項52又は請求項53に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項73】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:9又は配列番号:11の軽鎖可変領域配列を含む、請求項52又は請求項53に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項74】
前記イムノコンジュゲートが配列番号:9又は配列番号:11の軽鎖可変領域配列を更に含む、請求項72に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項75】
前記重鎖可変領域配列が、配列番号:14又は配列番号:16に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項72に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項76】
前記重鎖可変領域配列が配列番号:14又は配列番号:16のポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項75に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項77】
前記軽鎖可変領域配列が配列番号:10又は配列番号:12に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項73に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項78】
前記軽鎖可変領域配列が配列番号:10又は配列番号:12のポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項77に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項79】
前記第一および第二の抗原結合部分がテネイシンのA2ドメイン(TNC-A2)に特異的である、請求項28に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項80】
前記第一又は前記第二の抗原結合部分がテネイシンのA2ドメイン(TNC-A2)に特異的である、請求項29に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項81】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:7、配列番号:179、配列番号:183、配列番号:187、配列番号:191、配列番号:195、配列番号:199、配列番号:203および配列番号:207の群から選択される重鎖可変領域配列を含む、請求項79又は80に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項82】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:3、配列番号:5;配列番号:177、配列番号:181、配列番号:185、配列番号:189、配列番号:193、配列番号:197、配列番号:201および配列番号:205の群から選択される軽鎖可変領域配列を含む、請求項79又は80に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項83】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:3、配列番号:5;配列番号:177、配列番号:181、配列番号:185、配列番号:189、配列番号:193、配列番号:197、配列番号:201、配列番号:205の群から選択される軽鎖可変領域配列を更に含む、請求項81に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項84】
前記重鎖可変領域配列が、配列番号:8、配列番号:180、配列番号:184、配列番号:188、配列番号:192、配列番号:196、配列番号:200、配列番号:204および配列番号:208の群から選択される配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項81に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項85】
前記重鎖可変領域配列が、配列番号:8、配列番号:180、配列番号:184、配列番号:188、配列番号:192、配列番号:196、配列番号:200、配列番号:204および配列番号:208の群から選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項84に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項86】
前記軽鎖可変領域配列が、配列番号:4、配列番号:6、配列番号:178、配列番号:182、配列番号:186、配列番号:190、配列番号:194、配列番号:198、配列番号:202および配列番号:206の群から選択される配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項82に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項87】
前記軽鎖可変領域配列が、配列番号:4、配列番号:6、配列番号:178、配列番号:182、配列番号:186、配列番号:190、配列番号:194、配列番号:198、配列番号:202および配列番号:206の群から選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項86に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項88】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:239、配列番号:241および配列番号:243の群から選択されるポリペプチド配列を含む、請求項79に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項89】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:240、配列番号:242および配列番号:244の群から選択される配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項79に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項90】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:240、配列番号:242および配列番号:244の群から選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項89に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項91】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:245、配列番号:247および配列番号:249の群から選択されるポリペプチド配列を含む、請求項79又は80に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項92】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:246、配列番号:248および配列番号:250の群から選択される配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項79又は80に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項93】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:246、配列番号:248および配列番号:250の群から選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項92に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項94】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:245、配列番号:247および配列番号:249の群から選択されるポリペプチド配列を更に含む、請求項88から90のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項95】
前記第一および第二の抗原結合部分が線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的である、請求項28に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項96】
前記第一又は前記第二の抗原結合部分が線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的である、請求項29に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項97】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:21、配列番号:25、配列番号:27、配列番号:31、配列番号:35、配列番号:39、配列番号:43、配列番号:47、配列番号:51、配列番号:69、配列番号:73、配列番号:77、配列番号:81、配列番号:85、配列番号:89、配列番号:93、配列番号:123、配列番号:127、配列番号:131、配列番号:135、配列番号:139、配列番号:143、配列番号:147、配列番号:151、配列番号:155、配列番号:159、配列番号:163、配列番号:167、配列番号:171および配列番号:175からなる群から選択される重鎖可変領域配列を含む、請求項95又は96に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項98】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:17、配列番号:19、配列番号:23、配列番号:29、配列番号:33、配列番号:37、配列番号:41、配列番号:45、配列番号:49、配列番号:67、配列番号:71、配列番号:75、配列番号:79、配列番号:83、配列番号:87、配列番号:91、配列番号:121、配列番号:125、配列番号:129、配列番号:133、配列番号:137、配列番号:141、配列番号:145、配列番号:149、配列番号:153、配列番号:157、配列番号:161、配列番号:165、配列番号:169および配列番号:173からなる群から選択される軽鎖可変領域配列を含む、請求項95又は96に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項99】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:17、配列番号:19、配列番号:23、配列番号:29、配列番号:33、配列番号:37、配列番号:41、配列番号:45、配列番号:49、配列番号:67、配列番号:71、配列番号:75、配列番号:79、配列番号:83、配列番号:87、配列番号:91、配列番号:121、配列番号:125、配列番号:129、配列番号:133、配列番号:137、配列番号:141、配列番号:145、配列番号:149、配列番号:153、配列番号:157、配列番号:161、配列番号:165、配列番号:169および配列番号:173からなる群から選択される軽鎖可変領域配列をさらに含む、請求項97に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項100】
前記重鎖可変領域配列が、配列番号:22、配列番号:26、配列番号:28、配列番号:32、配列番号:36、配列番号:40、配列番号:44、配列番号:48、配列番号:52、配列番号:70、配列番号:74、配列番号:78、配列番号:82、配列番号:86、配列番号:90、配列番号:94、配列番号:124、配列番号:128、配列番号:132、配列番号:136、配列番号:140、配列番号:144、配列番号:148、配列番号:152、配列番号:156、配列番号:160、配列番号:164、配列番号:168、配列番号:172および配列番号:176からなる群から選択される配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項97に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項101】
前記重鎖可変領域配列が、配列番号:22、配列番号:26、配列番号:28、配列番号:32、配列番号:36、配列番号:40、配列番号:44、配列番号:48、配列番号:52、配列番号:70、配列番号:74、配列番号:78、配列番号:82、配列番号:86、配列番号:90、配列番号:94、配列番号:124、配列番号:128、配列番号:132、配列番号:136、配列番号:140、配列番号:144、配列番号:148、配列番号:152、配列番号:156、配列番号:160、配列番号:164、配列番号:168、配列番号:172および配列番号:176からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項100に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項102】
前記軽鎖可変領域配列が、配列番号:18、配列番号:20、配列番号:24、配列番号:30、配列番号:34、配列番号:38、配列番号:42、配列番号:46、配列番号:50、配列番号:68、配列番号:72、配列番号:76、配列番号:80、配列番号:84、配列番号:88、配列番号:92、配列番号:122、配列番号:126、配列番号:130、配列番号:134、配列番号:138、配列番号:142、配列番号:146、配列番号:150、配列番号:154、配列番号:158、配列番号:162、配列番号:166、配列番号:170および配列番号:174からなる群から選択される配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項98に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項103】
前記軽鎖可変領域配列が、配列番号:18、配列番号:20、配列番号:24、配列番号:30、配列番号:34、配列番号:38、配列番号:42、配列番号:46、配列番号:50、配列番号:68、配列番号:72、配列番号:76、配列番号:80、配列番号:84、配列番号:88、配列番号:92、配列番号:122、配列番号:126、配列番号:130、配列番号:134、配列番号:138、配列番号:142、配列番号:146、配列番号:150、配列番号:154、配列番号:158、配列番号:162、配列番号:166、配列番号:170および配列番号:174からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項102に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項104】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:209、配列番号:211、配列番号:213、配列番号:217、配列番号:219、配列番号:221、配列番号:223、配列番号:225および配列番号:227の群から選択されるポリペプチド配列を含む、請求項95に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項105】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:210、配列番号:212、配列番号:214、配列番号:218、配列番号:220、配列番号:222、配列番号:224、配列番号:226および配列番号:228の群から選択される配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項95に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項106】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:210、配列番号:212、配列番号:214、配列番号:218、配列番号:220、配列番号:222、配列番号:224、配列番号:226および配列番号:228の群から選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項105に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項107】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:229、配列番号:231、配列番号:233および配列番号:237の群から選択されるポリペプチド配列を含む、請求項95又は96に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項108】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:230、配列番号:232、配列番号:234および配列番号:238の群から選択される配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項95又は96に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項109】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:230、配列番号:232、配列番号:234および配列番号:238の群から選択されるポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項108に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項110】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:211、配列番号:219および配列番号:221の群から選択されるポリペプチド配列と配列番号:231のポリペプチド配列とを含む、請求項95に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項111】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:209、配列番号:223、配列番号:225および配列番号:227の群から選択されるポリペプチド配列と、配列番号:229のポリペプチド配列とを含む、請求項95に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項112】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:213のポリペプチド配列と配列番号:233のポリペプチド配列とを含む、請求項95に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項113】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:217のポリペプチド配列と配列番号:237のポリペプチド配列とを含む、請求項95に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項114】
前記第一および第二の抗原結合部分がメラノーマコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(MCSP)に特異的である、請求項28に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項115】
前記第一又は前記第二の抗原結合部分がメラノーマコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(MCSP)に特異的である、請求項29に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項116】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:257又は配列番号:261の重鎖可変領域配列を含む、請求項114又は115に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項117】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:259又は配列番号:271の軽鎖可変領域配列を含む、請求項114又は115に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項118】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:259又は配列番号:271の軽鎖可変領域配列を更に含む、請求項116に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項119】
前記重鎖可変領域配列が、配列番号:258又は配列番号:262の配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項116に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項120】
前記重鎖可変領域配列が、配列番号:258又は配列番号:262のポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項119に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項121】
前記軽鎖可変領域配列が、配列番号:260又は配列番号:272の配列に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項117に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項122】
前記軽鎖可変領域配列が、配列番号:260又は配列番号:272のポリヌクレオチド配列によってコードされる、請求項121に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項123】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:251又は配列番号:255のポリペプチド配列を含む、請求項114に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項124】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:252又は配列番号:256に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項114に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項125】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:252又は配列番号:256のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項124に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項126】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:253又は配列番号:265のポリペプチド配列を含む、請求項114又は115に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項127】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:254又は配列番号:266に少なくとも80%の同一性を有するポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項114又は115に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項128】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:254又は配列番号:266のポリヌクレオチド配列によってコードされるポリペプチド配列を含む、請求項127に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項129】
前記イムノコンジュゲートが、配列番号:253又は配列番号:265のポリペプチド配列を更に含む、請求項123から125のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項130】
前記第一および第二の抗原結合部分の可変領域が、癌細胞又はウイルスに感染している細胞の細胞表面抗原に、または、腫瘍に発現されるECM分子に特異的である、請求項1から28のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項131】
前記細胞表面抗原が腫瘍関連抗原又はウイルス抗原である、請求項130に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項132】
前記イムノコンジュゲートがただ1つのエフェクタ部分を持ち、該エフェクタ部分がサイトカインである、請求項1から20のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項133】
前記サイトカインが、インターロイキン2(IL-2)、顆粒球マクロファージ-コロニー刺激因子(GM-CSF)、インターフェロン-α(INF-α)およびインターロイキン12(IL-12)からなる群から選択される、請求項132に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項134】
前記サイトカインがIL-2である、請求項133に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項135】
前記サイトカインがIL−12である、請求項133に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項136】
前記サイトカインが、前記サイトカインのためのレセプターを持つ細胞による細胞障害反応を誘発する、請求項132から135のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項137】
前記サイトカインが、前記サイトカインのためのレセプターを持つ細胞による増殖反応を誘発する、請求項132から135のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項138】
前記イムノコンジュゲートが2つのエフェクタ部分を持ち、該エフェクタ部分がサイトカインである、請求項1及び10から26のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項139】
前記サイトカインの各々が、IL-2、GM-CSF、INF-αおよびIL-12からなる群からそれぞれ選択される、請求項138に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項140】
前記サイトカインの両方がIL-2である、請求項139に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項141】
前記サイトカインの両方がIL−12である、請求項139に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項142】
前記サイトカインが、前記サイトカインのためのレセプターを持つ細胞による細胞障害反応を誘発する、請求項138から141のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項143】
前記サイトカインが、前記サイトカインのためのレセプターを持つ細胞による増殖反応を誘発する、請求項138から141のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項144】
前記イムノコンジュゲートが、コントロールのエフェクタ部分の解離定数の少なくとも2倍である解離定数(KD)で、エフェクタ部分レセプターと結合する、請求項1から143のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項145】
前記イムノコンジュゲートが、投与期間の終わりに、インビボでの腫瘍体積の増加を少なくとも30%阻害する、請求項1から144のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項146】
請求項1又は2に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが前記第一および第二の抗原結合部分の重鎖と前記第一エフェクタ部分をコードするものである、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項147】
請求項1又は2に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが前記第一および第二の抗原結合部分の軽鎖と前記第一エフェクタ部分をコードするものである、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項148】
請求項1又は2に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが前記第一抗原結合部分の一軽鎖と、前記第二抗原結合部分の一重鎖と、前記第一エフェクタ部分とをコードするものである、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項149】
請求項3から8のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが前記第一及び第二のFab分子の両方の重鎖と前記エフェクタ部分とをコードするものである、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項150】
請求項3から8のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが前記第一及び第二のFab分子の両方の軽鎖と前記エフェクタ部分とをコードするものである、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項151】
請求項3から8のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチドが前記第一Fab分子の一軽鎖と、前記第二Fab分子の一重鎖と、前記エフェクタ部分とをコードするものである、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項152】
請求項9に記載のイムノコンジュゲートをコードする単離されたポリヌクレオチド。
【請求項153】
請求項10から20のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、このときイムノコンジュゲートがただ1つのエフェクタ部分を持ち、そして該ポリヌクレオチドが、前記抗原結合部分及び前記エフェクタ部分のうちの1つをコードするものである、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項154】
請求項10から21のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、このときイムノコンジュゲートが2つのエフェクタ部分を持ち、そして該ポリヌクレオチドが、前記抗原結合部分のうちの1つと前記エフェクタ部分のうちの1つをコードするものである、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項155】
請求項22から26のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、このとき該ポリヌクレオチドが、前記第一抗原結合部分の重鎖可変領域と前記第一エフェクタ部分とをコードする配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項156】
請求項22から26のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートのフラグメントをコードする単離されたポリヌクレオチドであって、このとき該ポリヌクレオチドが、前記第一抗原結合部分の軽鎖可変領域と前記第一エフェクタ部分とをコードする配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項157】
請求項146から156のいずれか一に記載のポリヌクレオチド配列を含んでなる発現カセット。
【請求項158】
請求項157に記載の発現カセットを含んでなる発現ベクター。
【請求項159】
請求項158に記載の発現ベクターを含んでなる宿主細胞。
【請求項160】
さらに原核生物の宿主細胞として定められる、請求項159に記載の宿主細胞。
【請求項161】
さらに真核生物の宿主細胞として定められる、請求項159に記載の宿主細胞。
【請求項162】
請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの製造方法であって、請求項159から161のいずれか一に記載の宿主細胞を、イムノコンジュゲートの発現に適切な条件下で培養することを含む方法。
【請求項163】
活性化されたTリンパ球細胞の増殖および分化を促進する方法であって、活性化されたTリンパ球細胞を、請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量と接触させることを含む方法。
【請求項164】
前記イムノコンジュゲートが細胞障害性T細胞(CTL)活性を誘導する、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
活性化されたBリンパ球細胞の増殖および分化を促進する方法であって、活性化されたBリンパ球細胞を、請求項1から134、136から140及び142から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量と接触させることを含む方法。
【請求項166】
ナチュラルキラー(NK)細胞の増殖および分化を促進する方法であって、NK細胞を、請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量と接触させることを含む方法。
【請求項167】
前記イムノコンジュゲートがNK/リンパ球活性化キラー(LAK)抗腫瘍細胞障害性を誘導する、請求項166に記載の方法。
【請求項168】
前記イムノコンジュゲートの少なくとも一のエフェクタ部分がIL-2である、請求項163から167のいずれか一に記載の方法。
【請求項169】
顆粒球、単球又は樹状細胞の増殖および分化を促進する方法であって、顆粒球、単球又は樹状細胞を、請求項1から133、137から139及び143から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量と接触させることを含む方法。
【請求項170】
前記イムノコンジュゲートの少なくとも一のエフェクタ部分がGM−CSFである、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
Tリンパ球の分化を促進する方法であって、Tリンパ球細胞を、請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量と接触させることを含む方法。
【請求項172】
前記イムノコンジュゲートの少なくとも一のエフェクタ部分がIL−12である、請求項163、166又は171に記載の方法。
【請求項173】
ウイルス複製を阻害する方法であって、ウイルス感染している細胞を、請求項1から133、138、139、144及び145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量と接触させることを含む方法。
【請求項174】
主要組織適合性複合体I(MHC I)の発現を上方制御する方法であって、細胞を、請求項1から133、138、139、144及び145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量と接触させることを含む方法。
【請求項175】
前記イムノコンジュゲートの少なくとも一のエフェクタ部分がIFN-αである、請求項173又は174に記載の方法。
【請求項176】
細胞死を誘導する方法であって、細胞を、請求項1から132、136、138、142、144及び145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量を投与することを含む方法。
【請求項177】
前記イムノコンジュゲートがEDBに特異的である、請求項176に記載の方法。
【請求項178】
前記イムノコンジュゲートがTNC−A1に特異的である、請求項176に記載の方法。
【請求項179】
前記イムノコンジュゲートがTNC−A2に特異的である、請求項176に記載の方法。
【請求項180】
前記イムノコンジュゲートがMCSPに特異的である、請求項176に記載の方法。
【請求項181】
前記イムノコンジュゲートのエフェクタ部分が、IL-2、腫瘍壊死因子-α(TNF-α)および腫瘍壊死因子-β(TNF-β)からなる群から選択される、請求項176に記載の方法。
【請求項182】
前記エフェクタ部分がIL-2である、請求項181に記載の方法。
【請求項183】
標的細胞の走化性を誘導する方法であって、標的細胞に、請求項1から132、138、144及び145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートの有効量を投与することを含む方法。
【請求項184】
前記イムノコンジュゲートのエフェクタ部分が、インターロイキン8(IL-8)、マクロファージ炎症性タンパク質−1α(MIP-1α)、マクロファージ炎症性タンパク質−1β(MIP-1β)およびトランスフォーミング増殖因子-β(TGF-β)からなる群から選択される、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記細胞がインビボである、請求項163から184のいずれか一に記載の方法。
【請求項186】
個体の疾患を治療する方法であって、個体に、請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートを含む組成物の治療上有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項187】
前記疾患が癌である、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
前記イムノコンジュゲートがEDBに特異的である、請求項186又は187に記載の方法。
【請求項189】
前記イムノコンジュゲートがTNC−A1に特異的である、請求項186又は187に記載の方法。
【請求項190】
前記イムノコンジュゲートがTNC−A2に特異的である、請求項186又は187に記載の方法。
【請求項191】
前記イムノコンジュゲートがFAPに特異的である、請求項186又は187に記載の方法。
【請求項192】
前記イムノコンジュゲートがMCSPに特異的である、請求項186又は187に記載の方法。
【請求項193】
前記イムノコンジュゲートがIL-2を含む、請求項186から192のいずれか一に記載の方法。
【請求項194】
前記組成物が、静脈内に、皮内に、動脈内に、腹膜内に、病巣内に、頭蓋内に、前立腺内に、脾臓内に、腎臓内に、胸膜内に、気管内に、鼻腔内に、硝子体内に、膣内に、直腸内に、局所的に、腫瘍内に、筋内に、腹膜内に、皮下に、結膜下に、小胞内に、粘膜に、心膜内に、臍内に、眼内に、口腔内に、局所的に、局所性に、吸入によって、注射によって、注入によって、持続性点滴によって、標的細胞を直接浸す局所性灌流によって、カテーテルによって、洗浄によって、クリームで、または、脂質組成物で投与される、請求項186から193のいずれか一に記載の方法。
【請求項195】
請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲートと薬学的担体とを含む組成物。
【請求項196】
必要とする患者の疾患を治療するための医薬の製造に使用するための、請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート又は請求項195に記載の組成物。
【請求項197】
前記疾患が癌である、請求項196に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項198】
必要とする患者の疾患を治療するための医薬の製造のための、請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート又は請求項195に記載の組成物の使用。
【請求項199】
前記疾患が癌である、請求項198に記載の使用。
【請求項200】
必要とする患者の疾患の治療のための、請求項1から145のいずれか一に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項201】
前記疾患が癌である、請求項200に記載のイムノコンジュゲート。
【請求項202】
本明細書中に記載の発明。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28−1】
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【図28−2】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【公表番号】特表2013−502209(P2013−502209A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525147(P2012−525147)
【出願日】平成22年8月13日(2010.8.13)
【国際出願番号】PCT/EP2010/061810
【国際公開番号】WO2011/020783
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(512036384)ロシュ グリクアート アーゲー (8)
【Fターム(参考)】