標的核酸配列の選択的ハイブリダイゼーションおよび捕捉における使用のため不活化可能型標的捕捉オリゴマー
不均質な核酸混合物中の特定の標的核酸の選択的なハイブリダイゼーションおよび捕捉のための組成物、キットおよび方法を開示する。次いで、標的核酸は後続の分析で使用される。該方法は、後続の分析で酵素および他の試薬を使用するのに適当な環境を確保するために慣用的に必要とされるものよりも、低いストリンジェントの精製および/または無菌性についての少ない労力しか必要としないという利点を提供する。本発明によって提供される不活化可能型標的捕捉オリゴマーは、少なくとも3つの核酸配列領域:すなわち、標的ハイブリダイゼーション領域;タグ閉鎖領域;および結合ペアメンバー領域を含む。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a. 核酸試料中の標的核酸配列を、不活化可能型標的捕捉オリゴマーで処理する工程であって、前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーは、約15連続核酸塩基長〜約30連続核酸塩基長である標的ハイブリダイズ領域、結合ペアメンバーおよびタグ閉鎖領域を含み、前記タグ閉鎖領域は約3連続核酸塩基長〜約20連続核酸塩基長であり、前記標的ハイブリダイゼーション領域の一部分に実質的に相補的であり、前記標的核酸に安定的にハイブリダイズせず、前記標的ハイブリダイズ領域、前記結合ペアメンバーおよび前記タグ閉鎖領域が単一の分子として連接されている、工程;
b. 1組の条件を準備する工程であって、前記条件のストリンジェンシーにより、前記標的ハイブリダイズ領域が前記標的核酸と安定的にハイブリダイズする方向に偏向され、前記タグ閉鎖領域と安定的にハイブリダイズする方向には偏向されない、工程;
c. 前記1組の条件に変更をもたらす工程であって、前記ストリンジェンシーが低下し、前記タグ閉鎖領域が前記標的ハイブリダイズ領域とハイブリダイズすることにより、標的核酸と安定的にハイブリダイズされない不活化可能型標的捕捉オリゴマーが、不活性な立体配置を形成することが可能になる、工程;ならびに
d. 捕捉工程を行なう工程であって、工程bで前記標的核酸と安定的にハイブリダイズされた前記不活化可能型捕捉オリゴマーを含む複合体が捕捉される、工程、
を含む、標的核酸の特異的ハイブリダイゼーションおよび捕捉のための方法。
【請求項2】
工程d.が、相補結合ペアメンバーから本質的になる固相支持体物質を準備すること;および前記不活化可能型捕捉プローブの前記結合ペアメンバーと、前記相補結合メンバーとの結合を可能にする条件を準備することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記固相支持体物質が常磁性ビーズであり、前記相補結合ペアメンバーが前記常磁性ビーズに共有結合されている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記相補結合ペアメンバーが固定化プローブであり、前記不活化可能型捕捉プローブの前記結合ペアメンバーが、前記固定化プローブに実質的に相補的なヌクレオチド配列から本質的になるポリヌクレオチド領域である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
洗浄工程をさらに含み、工程d.の前記捕捉された標的核酸は保持されるが、非捕捉核酸、非標的核酸、夾雑核酸、不活化された不活化可能型標的捕捉オリゴマー、試薬および試料残屑の1種類以上は、前記捕捉された標的核酸から分離される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記固相支持体物質が、アミン、イミンまたはグアニジンコート常磁性ビーズである、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーの前記結合ペアメンバーが、ヌクレオチド配列から本質的になるポリヌクレオチド領域である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記タグ閉鎖領域が、脱塩基ヌクレオチド残基、ゆらぎヌクレオチド残基、前記標的ハイブリダイズ領域内に含まれた前記配列内の前記残基の対応する位置に対するミスマッチヌクレオチド残基、およびその組合せからなる群より選択される1つ以上のヌクレオチド残基を含むヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜14核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記タグ閉鎖領域が7核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含み、前記標的ハイブリダイズ領域が17核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記タグ閉鎖領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記標的ハイブリダイズ領域の末端と反対側である前記標的ハイブリダイズ領域の末端に連接されている、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記タグ閉鎖領域が、前記標的ハイブリダイズ領域の前記末端に非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記標的ハイブリダイズ領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記タグ閉鎖領域の末端と反対側である前記タグ閉鎖領域の末端に連接されている、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端に、非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記標的ハイブリダイズ領域と前記タグ閉鎖領域とから本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成されている、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記結合ペアメンバーが実質的にホモポリマーであるヌクレオチド配列であり、前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記結合ペアメンバー、前記タグ閉鎖領域および前記標的ハイブリダイズ領域から本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成されている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーが、前記結合ペアメンバーの5’末端が前記タグ閉鎖領域の3’末端に連接されており、前記タグ閉鎖領域の5’末端が前記標的ハイブリダイズ領域の3’末端に連接されているような3’→5’の向きを有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記捕捉された標的核酸の分析を行なう工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記分析が増幅および検出反応である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記増幅反応が、タグ配列を含む第1の増幅産物が生成されるように構成された異種増幅オリゴマーを含み、前記第1の増幅産物内の前記タグ配列またはその相補体にハイブリダイズして後続の増幅産物が生成されるように構成された第2の増幅オリゴマーを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記検出がヌクレオチドプローブによる検出である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
少なくとも、結合ペアメンバー、少なくとも15〜30核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む標的ハイブリダイズ領域、および少なくとも3〜20核酸塩基長のヌクレオチド配列を含むタグ閉鎖領域を含む不活化可能型標的捕捉オリゴマーから本質的になり、前記結合ペアメンバー、前記標的ハイブリダイズ領域および前記タグ閉鎖領域が単一の分子として連接されており、前記タグ閉鎖領域のヌクレオチド配列が、前記標的ハイブリダイズ領域内に含まれた配列に実質的に相補的である、プレアニーリング反応混合物。
【請求項25】
前記タグ閉鎖領域が、脱塩基ヌクレオチド残基、ゆらぎヌクレオチド残基、前記標的ハイブリダイズ領域内に含まれた前記配列内の前記残基の対応する位置に対するミスマッチヌクレオチド残基、およびその組合せからなる群より選択される1つ以上のヌクレオチド残基を含むヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項26】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜14核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項27】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項28】
前記タグ閉鎖領域が7核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項29】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含み、前記標的ハイブリダイズ領域が17核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項30】
前記タグ閉鎖領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記標的ハイブリダイズ領域の末端と反対側である前記標的ハイブリダイズ領域の末端に連接されている、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項31】
前記タグ閉鎖領域が、前記標的ハイブリダイズ領域の前記末端に非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項30に記載の反応混合物。
【請求項32】
前記標的ハイブリダイズ領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記タグ閉鎖領域の末端と反対側である前記タグ閉鎖領域の末端に連接されている、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項33】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端に、非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項32に記載の反応混合物。
【請求項34】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記標的ハイブリダイズ領域と前記タグ閉鎖領域から本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成されている、請求項32に記載の反応混合物。
【請求項35】
前記結合ペアメンバーが実質的にホモポリマーであるヌクレオチド配列であり、前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記結合ペアメンバー、前記タグ閉鎖領域および前記標的ハイブリダイズ領域から本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成されている、請求項34に記載の反応混合物。
【請求項36】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーが、前記結合ペアメンバーの5’末端が前記タグ閉鎖領域の3’末端に連接されており、前記タグ閉鎖領域の5’末端が前記標的ハイブリダイズ領域の3’末端に連接されているような3’→5’の向きを有する、請求項35に記載の反応混合物。
【請求項37】
少なくとも1種類の増幅オリゴマーをさらに含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項38】
前記少なくとも1種類の増幅オリゴマーが異種増幅オリゴマーである、請求項37に記載の反応混合物。
【請求項39】
前記標的ハイブリダイズ領域が標的核酸とハイブリダイズする方向に偏向され、前記タグ閉鎖領域とハイブリダイズする方向には偏向されない1組の条件をさらに含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項40】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域とハイブリダイズする方向に偏向され、非標的核酸とハイブリダイズする方向には偏向されない1組の条件をさらに含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項41】
標的核酸と、非標的核酸と夾雑核酸の一方または両方とを含む核酸混合物中の標的核酸の選択的増幅のための方法であって、
a. 核酸試料の標的核酸を、請求項1に記載の方法を用いて選択的にハイブリダイズさせ、捕捉する工程;
b. 増幅反応を行ない、タグ配列を含む第1の増幅産物を生成させる工程;
c. 後続の増幅反応を行なう工程であって、前記後続の増幅反応の混合物は、前記第1の増幅産物内に含まれた前記タグ配列またはその相補体にハイブリダイズし、それにより後続の増幅産物が生成されるように構成された増幅オリゴマーを含む、工程;ならびに
d. 前記標的核酸の存在または非存在を判定するために前記後続の増幅産物を検出する工程
を含む方法。
【請求項42】
前記タグ配列が前記第1の増幅産物内に異種増幅オリゴマーによって導入されている、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記タグ配列が前記第1の増幅産物内に、前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーをプライマーとして使用することにより導入されている、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーがタグ領域をさらに含み、前記タグ領域のヌクレオチド配列が、前記タグ閉鎖領域のヌクレオチド配列とは別個のヌクレオチド配列である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーがタグ領域をさらに含み、前記タグ領域のヌクレオチド配列が、一部、前記タグ閉鎖領域のヌクレオチド配列と重複している、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーがタグ領域をさらに含み、前記タグ領域のヌクレオチド配列が前記タグ閉鎖領域のヌクレオチド配列と同じである、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
工程cの増幅反応が非標的核酸と夾雑核酸の一方または両方の存在下で行なわれ、工程bの組込みタグ配列が非標的核酸に実質的に含まれず、夾雑核酸に実質的に含まれない、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記標的核酸がプローブによる検出工程において検出される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記標的核酸がプローブによる検出工程において検出される、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記タグ閉鎖領域が、脱塩基ヌクレオチド残基、ゆらぎヌクレオチド残基、前記標的ハイブリダイズ領域内に含まれた前記配列内の前記残基の対応する位置に対するミスマッチヌクレオチド残基、およびその組合せからなる群より選択される1つ以上のヌクレオチド残基を含むヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜14核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項52】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項53】
前記タグ閉鎖領域が7核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項54】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含み、前記標的ハイブリダイズ領域が17核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項55】
前記タグ閉鎖領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記標的ハイブリダイズ領域の末端と反対側である前記標的ハイブリダイズ領域の末端に連接されている、請求項41に記載の方法。
【請求項56】
前記タグ閉鎖領域が、前記標的ハイブリダイズ領域の前記末端に非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記標的ハイブリダイズ領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記タグ閉鎖領域の末端と反対側である前記タグ閉鎖領域の末端に連接されている、請求項41に記載の方法。
【請求項58】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端に、非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記標的ハイブリダイズ領域と前記タグ閉鎖領域とから本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成される、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記結合ペアメンバーが実質的にホモポリマーであるヌクレオチド配列であり、前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記結合ペアメンバー、前記タグ閉鎖領域および前記標的ハイブリダイズ領域から本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーが、前記結合ペアメンバーの5’末端が前記タグ閉鎖領域の3’末端に連接されており、前記タグ閉鎖領域の5’末端が前記標的ハイブリダイズ領域の3’末端に連接されているような3’→5’の向きを有する、請求項60に記載の方法。
【請求項1】
a. 核酸試料中の標的核酸配列を、不活化可能型標的捕捉オリゴマーで処理する工程であって、前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーは、約15連続核酸塩基長〜約30連続核酸塩基長である標的ハイブリダイズ領域、結合ペアメンバーおよびタグ閉鎖領域を含み、前記タグ閉鎖領域は約3連続核酸塩基長〜約20連続核酸塩基長であり、前記標的ハイブリダイゼーション領域の一部分に実質的に相補的であり、前記標的核酸に安定的にハイブリダイズせず、前記標的ハイブリダイズ領域、前記結合ペアメンバーおよび前記タグ閉鎖領域が単一の分子として連接されている、工程;
b. 1組の条件を準備する工程であって、前記条件のストリンジェンシーにより、前記標的ハイブリダイズ領域が前記標的核酸と安定的にハイブリダイズする方向に偏向され、前記タグ閉鎖領域と安定的にハイブリダイズする方向には偏向されない、工程;
c. 前記1組の条件に変更をもたらす工程であって、前記ストリンジェンシーが低下し、前記タグ閉鎖領域が前記標的ハイブリダイズ領域とハイブリダイズすることにより、標的核酸と安定的にハイブリダイズされない不活化可能型標的捕捉オリゴマーが、不活性な立体配置を形成することが可能になる、工程;ならびに
d. 捕捉工程を行なう工程であって、工程bで前記標的核酸と安定的にハイブリダイズされた前記不活化可能型捕捉オリゴマーを含む複合体が捕捉される、工程、
を含む、標的核酸の特異的ハイブリダイゼーションおよび捕捉のための方法。
【請求項2】
工程d.が、相補結合ペアメンバーから本質的になる固相支持体物質を準備すること;および前記不活化可能型捕捉プローブの前記結合ペアメンバーと、前記相補結合メンバーとの結合を可能にする条件を準備することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記固相支持体物質が常磁性ビーズであり、前記相補結合ペアメンバーが前記常磁性ビーズに共有結合されている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記相補結合ペアメンバーが固定化プローブであり、前記不活化可能型捕捉プローブの前記結合ペアメンバーが、前記固定化プローブに実質的に相補的なヌクレオチド配列から本質的になるポリヌクレオチド領域である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
洗浄工程をさらに含み、工程d.の前記捕捉された標的核酸は保持されるが、非捕捉核酸、非標的核酸、夾雑核酸、不活化された不活化可能型標的捕捉オリゴマー、試薬および試料残屑の1種類以上は、前記捕捉された標的核酸から分離される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記固相支持体物質が、アミン、イミンまたはグアニジンコート常磁性ビーズである、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーの前記結合ペアメンバーが、ヌクレオチド配列から本質的になるポリヌクレオチド領域である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記タグ閉鎖領域が、脱塩基ヌクレオチド残基、ゆらぎヌクレオチド残基、前記標的ハイブリダイズ領域内に含まれた前記配列内の前記残基の対応する位置に対するミスマッチヌクレオチド残基、およびその組合せからなる群より選択される1つ以上のヌクレオチド残基を含むヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜14核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記タグ閉鎖領域が7核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含み、前記標的ハイブリダイズ領域が17核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記タグ閉鎖領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記標的ハイブリダイズ領域の末端と反対側である前記標的ハイブリダイズ領域の末端に連接されている、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記タグ閉鎖領域が、前記標的ハイブリダイズ領域の前記末端に非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記標的ハイブリダイズ領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記タグ閉鎖領域の末端と反対側である前記タグ閉鎖領域の末端に連接されている、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端に、非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記標的ハイブリダイズ領域と前記タグ閉鎖領域とから本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成されている、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記結合ペアメンバーが実質的にホモポリマーであるヌクレオチド配列であり、前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記結合ペアメンバー、前記タグ閉鎖領域および前記標的ハイブリダイズ領域から本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成されている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーが、前記結合ペアメンバーの5’末端が前記タグ閉鎖領域の3’末端に連接されており、前記タグ閉鎖領域の5’末端が前記標的ハイブリダイズ領域の3’末端に連接されているような3’→5’の向きを有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記捕捉された標的核酸の分析を行なう工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記分析が増幅および検出反応である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記増幅反応が、タグ配列を含む第1の増幅産物が生成されるように構成された異種増幅オリゴマーを含み、前記第1の増幅産物内の前記タグ配列またはその相補体にハイブリダイズして後続の増幅産物が生成されるように構成された第2の増幅オリゴマーを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記検出がヌクレオチドプローブによる検出である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
少なくとも、結合ペアメンバー、少なくとも15〜30核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む標的ハイブリダイズ領域、および少なくとも3〜20核酸塩基長のヌクレオチド配列を含むタグ閉鎖領域を含む不活化可能型標的捕捉オリゴマーから本質的になり、前記結合ペアメンバー、前記標的ハイブリダイズ領域および前記タグ閉鎖領域が単一の分子として連接されており、前記タグ閉鎖領域のヌクレオチド配列が、前記標的ハイブリダイズ領域内に含まれた配列に実質的に相補的である、プレアニーリング反応混合物。
【請求項25】
前記タグ閉鎖領域が、脱塩基ヌクレオチド残基、ゆらぎヌクレオチド残基、前記標的ハイブリダイズ領域内に含まれた前記配列内の前記残基の対応する位置に対するミスマッチヌクレオチド残基、およびその組合せからなる群より選択される1つ以上のヌクレオチド残基を含むヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項26】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜14核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項27】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項28】
前記タグ閉鎖領域が7核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項29】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含み、前記標的ハイブリダイズ領域が17核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項30】
前記タグ閉鎖領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記標的ハイブリダイズ領域の末端と反対側である前記標的ハイブリダイズ領域の末端に連接されている、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項31】
前記タグ閉鎖領域が、前記標的ハイブリダイズ領域の前記末端に非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項30に記載の反応混合物。
【請求項32】
前記標的ハイブリダイズ領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記タグ閉鎖領域の末端と反対側である前記タグ閉鎖領域の末端に連接されている、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項33】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端に、非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項32に記載の反応混合物。
【請求項34】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記標的ハイブリダイズ領域と前記タグ閉鎖領域から本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成されている、請求項32に記載の反応混合物。
【請求項35】
前記結合ペアメンバーが実質的にホモポリマーであるヌクレオチド配列であり、前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記結合ペアメンバー、前記タグ閉鎖領域および前記標的ハイブリダイズ領域から本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成されている、請求項34に記載の反応混合物。
【請求項36】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーが、前記結合ペアメンバーの5’末端が前記タグ閉鎖領域の3’末端に連接されており、前記タグ閉鎖領域の5’末端が前記標的ハイブリダイズ領域の3’末端に連接されているような3’→5’の向きを有する、請求項35に記載の反応混合物。
【請求項37】
少なくとも1種類の増幅オリゴマーをさらに含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項38】
前記少なくとも1種類の増幅オリゴマーが異種増幅オリゴマーである、請求項37に記載の反応混合物。
【請求項39】
前記標的ハイブリダイズ領域が標的核酸とハイブリダイズする方向に偏向され、前記タグ閉鎖領域とハイブリダイズする方向には偏向されない1組の条件をさらに含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項40】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域とハイブリダイズする方向に偏向され、非標的核酸とハイブリダイズする方向には偏向されない1組の条件をさらに含む、請求項24に記載の反応混合物。
【請求項41】
標的核酸と、非標的核酸と夾雑核酸の一方または両方とを含む核酸混合物中の標的核酸の選択的増幅のための方法であって、
a. 核酸試料の標的核酸を、請求項1に記載の方法を用いて選択的にハイブリダイズさせ、捕捉する工程;
b. 増幅反応を行ない、タグ配列を含む第1の増幅産物を生成させる工程;
c. 後続の増幅反応を行なう工程であって、前記後続の増幅反応の混合物は、前記第1の増幅産物内に含まれた前記タグ配列またはその相補体にハイブリダイズし、それにより後続の増幅産物が生成されるように構成された増幅オリゴマーを含む、工程;ならびに
d. 前記標的核酸の存在または非存在を判定するために前記後続の増幅産物を検出する工程
を含む方法。
【請求項42】
前記タグ配列が前記第1の増幅産物内に異種増幅オリゴマーによって導入されている、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記タグ配列が前記第1の増幅産物内に、前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーをプライマーとして使用することにより導入されている、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーがタグ領域をさらに含み、前記タグ領域のヌクレオチド配列が、前記タグ閉鎖領域のヌクレオチド配列とは別個のヌクレオチド配列である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーがタグ領域をさらに含み、前記タグ領域のヌクレオチド配列が、一部、前記タグ閉鎖領域のヌクレオチド配列と重複している、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーがタグ領域をさらに含み、前記タグ領域のヌクレオチド配列が前記タグ閉鎖領域のヌクレオチド配列と同じである、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
工程cの増幅反応が非標的核酸と夾雑核酸の一方または両方の存在下で行なわれ、工程bの組込みタグ配列が非標的核酸に実質的に含まれず、夾雑核酸に実質的に含まれない、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記標的核酸がプローブによる検出工程において検出される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記標的核酸がプローブによる検出工程において検出される、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記タグ閉鎖領域が、脱塩基ヌクレオチド残基、ゆらぎヌクレオチド残基、前記標的ハイブリダイズ領域内に含まれた前記配列内の前記残基の対応する位置に対するミスマッチヌクレオチド残基、およびその組合せからなる群より選択される1つ以上のヌクレオチド残基を含むヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜14核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項52】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項53】
前記タグ閉鎖領域が7核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項54】
前記タグ閉鎖領域が少なくとも6〜9核酸塩基長のヌクレオチド配列を含み、前記標的ハイブリダイズ領域が17核酸塩基長のヌクレオチド配列を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項55】
前記タグ閉鎖領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記標的ハイブリダイズ領域の末端と反対側である前記標的ハイブリダイズ領域の末端に連接されている、請求項41に記載の方法。
【請求項56】
前記タグ閉鎖領域が、前記標的ハイブリダイズ領域の前記末端に非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記標的ハイブリダイズ領域が、前記結合ペアメンバーが連接されている前記タグ閉鎖領域の末端と反対側である前記タグ閉鎖領域の末端に連接されている、請求項41に記載の方法。
【請求項58】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端に、非ヌクレオチドリンカーを用いて連接されている、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記標的ハイブリダイズ領域が前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記標的ハイブリダイズ領域と前記タグ閉鎖領域とから本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成される、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記結合ペアメンバーが実質的にホモポリマーであるヌクレオチド配列であり、前記タグ閉鎖領域の前記末端にヌクレオチドリンカーを用いて連接されており、それにより、前記結合ペアメンバー、前記タグ閉鎖領域および前記標的ハイブリダイズ領域から本質的になる連続ヌクレオチド配列が形成される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記不活化可能型標的捕捉オリゴマーが、前記結合ペアメンバーの5’末端が前記タグ閉鎖領域の3’末端に連接されており、前記タグ閉鎖領域の5’末端が前記標的ハイブリダイズ領域の3’末端に連接されているような3’→5’の向きを有する、請求項60に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公表番号】特表2011−520450(P2011−520450A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509650(P2011−509650)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/043775
【国際公開番号】WO2009/140374
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(500506530)ジェン−プロウブ インコーポレイテッド (58)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/043775
【国際公開番号】WO2009/140374
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(500506530)ジェン−プロウブ インコーポレイテッド (58)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]