説明

機器制御システム及びそれに用いられる電気機器と操作機器

【課題】機器制御システムにおいて、TV受像機の設定操作を操作機器を用いて簡単に行えるようにする。
【解決手段】TV受像機2は、表示画面21aに設定項目21b及びカーソル21cを表示する。操作機器3は、指4の存在を検知する複数の赤外線センサ素子33を有し、その検知信号から指4の静止又は移動及び移動方向を検出し、検出信号をTV受像機2に送信する。TV受像機2は、その検出信号に基づき、指4の移動方向に応じた方向にカーソル21cを移動させ、指4の静止に応じてカーソル21cによる設定項目21bへの選択を確定する。これにより、TV受像機2の表示画面21aを見ながら、操作機器3の赤外線センサ素子33の検知エリア内で指4を任意に移動させたり、静止させたりするだけで、設定操作が行える。従って、設定操作において、逐次、指4の位置を確認しなくて済む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器と、その電気機器を操作するための操作機器とを備えた機器制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電気機器であるテレビジョン(以下、TVという)受像機と、そのTV受像機を遠隔操作するためのリモートコントローラ(以下、リモコンという)とを備えた機器制御システムが知られている。この機器制御システムにおいて、リモコンが表示画面を有し、その表示画面がタッチパネル式であって、表示画面にTV受像機の各種設定項目が表示されているものがある。この種のリモコンでは、表示された設定項目がユーザによりタッチされて選択されると、その選択を検出して、TV受像機に検出信号を送信する。TV受像機は、リモコンから受信した検出信号に基づいて、自機の各種設定を変更する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、このような機器制御システムにおいては、リモコンの表示画面がそれほど大きくないので、表示画面の大きさに制約されて設定項目の表示サイズが小さいことがある。そのため、設定項目が見難くなり、設定操作がし辛いことがある。
【0004】
そこで、上記のような機器制御システムにおいて、TV受像機に各種設定項目を表示させると共に、リモコンの表示画面に簡易な操作キーを表示させ、TV受像機に表示された設定項目を見ながらリモコンの操作キーを操作することにより設定項目を選択できるようにすることが考えられる。
【0005】
しかしながら、このような設定操作においては、操作キーを操作する際、視線をTV受像機からリモコンに移し、操作キーの位置を確認してから、操作キーを操作する必要がある。そのため、操作が面倒である。
【0006】
ところで、表示画面がタッチパネルで構成され、そのタッチパネルを操作することにより機器の各種設定を行うことが可能な表示機器が知られている(例えば、特許文献2乃至特許文献5参照)。しかしながら、この表示機器によって上記問題を解決することは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−141602号公報
【特許文献2】特開平5−35402号公報
【特許文献3】特開2010−205134号公報
【特許文献4】特開2003−5912号公報
【特許文献5】特開平5−189124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の従来の問題を解決するためになされたものであり、電気機器の設定操作を操作機器を用いて簡単に行うことができる機器制御システム及びそれに用いられる電気機器と操作機器とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の機器制御システムは、電気機器の複数の設定項目と、それら設定項目のいずれかを選択するためのカーソルとを表示する表示画面を有した電気機器と、前記電気機器の表示画面上で前記カーソルを移動させて前記設定項目を選択する操作を行うための操作機器と、を備え、前記電気機器と前記操作機器とは、別体に設けられた機器制御システムにおいて、ユーザによる前記操作機器への操作内容を検出する検出手段を備え、前記操作機器は、検知エリアが異なるように配置され、該検知エリア内にユーザの身体の一部を検知したときに検知信号を出力する複数の赤外線センサ素子を有し、前記検出手段は、前記赤外線センサ素子から出力された検知信号に基づいて、身体の一部が静止しているか又は移動しているかを検出し、身体の一部が移動していると検出されたときには、該検知信号を出力した赤外線センサ素子の位置とその出力順とに基づいて、身体の一部の移動方向を検出すると共に、それら各種の検出結果を示す検出信号を出力し、前記電気機器は、前記検出手段から出力された検出信号に基づいて、前記表示画面上で前記カーソルを静止又は移動させるように該表示画面を制御する制御手段をさらに有し、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動方向が検出されたときには、その移動方向に応じた方向に該カーソルを移動させ、該検出手段により身体の一部が静止していると検出されたときには、該カーソルによる前記設定項目への選択を確定することを特徴とする。
【0010】
この発明において、前記検出手段は、身体の一部が移動していると検出したとき、前記赤外線センサ素子が検知信号を出力したタイミングに基づいて、身体の一部の移動速度を検出し、前記制御部は、前記検出手段により検出された移動速度に基づいて、前記カーソルの移動量を変更することが望ましい。
【0011】
この発明において、前記赤外線センサ素子は、縦方向と横方向とに並べられていることが望ましい。
【0012】
この発明において、前記検出手段は、前記電気機器に備えられていてもよい。
【0013】
この発明において、前記検出手段は、前記操作機器に備えられていてもよい。
【0014】
本発明は、上記機器制御システムに用いられる電気機器でもよい。
【0015】
本発明は、上記機器制御システムに用いられる操作機器でもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電気機器の表示画面を見ながら、操作機器を操作することにより、表示画面上の設定項目を選択することができ、電気機器の設定操作を行うことができる。しかも、その設定操作においては、指を操作機器の赤外線センサ素子の検知エリア内に配置しさえすれば、指を任意に移動させたり、静止させたりするだけで、電気機器の表示画面上でカーソルを移動させたり、設定項目を選択したりすることができる。従って、ユーザが、逐次、操作機器を見て指の位置を確認しなくて済む。そのため、ユーザによる確認の手間を省くことができ、設定操作が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る機器制御システムの構成を示す斜視図。
【図2】(a)は上記機器制御システムの操作機器の斜視図、(b)はその平面図。
【図3】上記機器制御システムの電気的ブロック図。
【図4】上記操作機器における操作内容検出処理のフローチャート。
【図5】上記機器制御システムの動作例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態に係る機器制御システムについて図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の機器制御システムの構成を示す。この機器制御システム1は、テレビジョン(以下、TVという)受像機2(電気機器)と、TV受像機2を遠隔操作するための操作機器3とを備え、それらは別体に設けられている。
【0019】
TV受像機2は、放送番組の映像を表示するディスプレイ21と、放送番組の音声を出力するスピーカ22と、操作機器3から無線送信される信号を受信する検出信号受信部(以下、受信部という)23とを有し、受信部23により受信された信号に基づいて、ディスプレイ21とスピーカ22とを駆動する。ディスプレイ21の表示画面21aは、上記映像の他に、メニュー画面を表示可能であり、そのメニュー画面には、TV受像機2の複数の設定項目と、それら設定項目のいずれかを選択するためのカーソルとが含まれる。TV受像機2は、TV受像専用の機器であってもよいし、その他の機能を併せ持つ表示器であってもよい。
【0020】
操作機器3は、TV受像機2に対して各種操作を行うための機器であり、その操作の一例は、ディスプレイ21の表示画面21aにメニュー画面が表示された状態において、表示画面21a上でカーソルを移動させて設定項目を選択する操作である。操作機器3は、赤外線式のタッチパネル31を有する。操作機器3は、ユーザがタッチパネル31上に身体の一部、例えば指を置いて、その指を移動させたり、静止させたりしたとき、そのような操作内容を検出し、検出信号をTV受像機2に無線送信することにより、TV受像機2に対する上記操作を行えるように構成されている。操作機器3は、TV受像機2を操作する専用のリモートコントローラであってもよいし、TV受像機2の操作機能に加え、その他の機能も備えたモバイル機器であってもよい。以下、操作機器3については、身体のうち、指で操作される場合を説明する。
【0021】
図2(a)(b)は、操作機器3の構成を示す。操作機器3は、上記タッチパネル31と、タッチパネル31の周縁を覆う枠部材32と、枠部材32に収容され、タッチパネル31上に在る指を検知する複数の赤外線センサ素子(以下、センサ素子という)33を有する。タッチパネル31は、例えば四角形状である。センサ素子33は、タッチパネル31の直交する二辺の各辺に沿って設けられており、このようにして、タッチパネル31の縦方向と横方向とに沿って並んでいる。センサ素子33は、上記各方向において、等間隔に並んでいる。上記各方向のうち、同じ方向に沿って並ぶセンサ素子33同士は検知方向が互いに平行であり、異なる方向に沿って並ぶセンサ素子33同士は検知方向が互いに直交しており、このようにして、センサ素子33は、検知エリアが異なるように配置されている。センサ素子33は、縦方向の素子と横方向の素子とが対となり、その対毎に、タッチパネル31の表面を格子状に分割した各エリアで、指の存在を検知する。センサ素子33は、検知エリア内に指の存在を検知したとき、検知信号を出力する。
【0022】
操作機器3は、センサ素子33から出力された検知信号に基づき、指が静止しているか又は移動しているかを検出し、指が移動していると検出されたときには、移動量、移動方向及び移動速度をさらに検出し、それら各種の検出結果を示す検出信号をTV受像機2に無線送信する。
【0023】
図3は、機器制御システム1の電気的構成を示す。TV受像機2は、上記のディスプレイ21、スピーカ22及び受信部23に加えて、アンテナ24を介してディジタルTV放送信号(以下、放送信号という)を受信するチューナ25と、ディスプレイ21の表示制御、スピーカ22の音声出力制御及びチューナ25の受信チャンネル制御を行う制御回路26とを備える。
【0024】
受信部23は、操作機器3から送信された検出信号を受信する受信回路により構成される。受信部23と操作機器3との間の通信は、微弱無線、特定小電力無線及び赤外線のいずれが用いられてもよい。
【0025】
制御回路26は、チューナ25により受信された放送信号を復調し、その復調された放送信号から映像信号と音声信号とを分離し、その分離された映像信号と音声信号とをそれぞれ復号化する。そして、制御回路26は、復号化された映像信号を基に映像を表示するようにディスプレイ21を制御し、また、復号化された音声信号を基に音声を出力するようにスピーカ22を制御する。
【0026】
また、制御回路26には、操作機器3への各種操作にそれぞれ対応する制御処理が予め設定されている。制御回路26(制御手段)は、受信部23が受信した検出信号に基づいて、その検出信号により示される操作内容を把握し、その把握した操作内容に対応した制御を行う。
【0027】
例えば、表示画面21aにメニュー画面が表示されていない状態で、タッチパネル31(図2参照)が所定期間内に複数回、指で押された場合、制御回路26は、表示画面21aにメニュー画面を表示させる。メニュー画面には、TV受像機2の設定項目とカーソルとが含まれている。上記設定項目は、表示画面21aの表示設定又はスピーカ22の音声出力設定等に関する。上記カーソルは、表示された設定項目のうち、選択対象の設定項目を示すものであり、選択対象の設定項目をハイライト表示するか又は枠で囲むか、若しくは選択対象の設定項目の文字又は背景を他の設定項目とは異なる色や明るさ等の表示形態で表示することにより、選択対象を示す。また、制御回路26は、操作機器3により、指が静止していると検出されたとき、表示画面21a上でカーソルを静止させるように表示画面21aの表示を制御し、操作機器3により、指が移動していると検出されたとき、表示画面21a上でカーソルを移動させるように表示画面21aの表示を制御する。また、制御回路26は、操作機器3により指の移動方向が検出されたとき、表示画面21a上で、その移動方向に応じた方向にカーソルを移動させる。この表示制御においては、表示画面21a上でのカーソルの移動方向が、タッチパネル31上での指の移動方向と同じとされる。また、制御回路26は、操作機器3により検出された移動量と移動速度とに基づいて、カーソルの移動量を変更する。指の移動量が多いほど、又は指の移動速度が速いほど、カーソルの移動量は多くされる。また、制御回路26は、操作機器3により、指が静止していると検出されたとき、カーソルによる設定項目への選択を確定する。また、表示画面21aにメニュー画面が表示されている状態で、タッチパネル31が所定期間内に複数回、指で押された場合、制御回路26は、その表示を消す。制御回路26は、マイクロプロセッサ等により構成される。
【0028】
操作機器3は、上記のセンサ素子33に加え、ユーザによる操作機器3への操作内容を検出し、その検出した操作内容を示す検出信号を生成する検出回路34(検出手段)と、検出回路34により生成された検出信号をTV受像機2に無線送信する検出信号送信回路(以下、送信回路という)35とを有する。
【0029】
図3に加えて、図4を参照して、操作機器3における操作内容の検出処理とTV受像機2への通知処理とを示す。図4は、それらの処理の手順を示す。センサ素子33は、指の存在を検知したとき(S1でYes)、検知信号を出力し、検出回路34は、センサ素子33から出力された検知信号に基づいて、指が静止しているか又は移動しているかを検出する。検出回路34は、センサ素子33から検知信号を受信した後、所定期間が経過するまでに、その他のセンサ素子33から検知信号を受信した場合、その受信に基づいて、指が移動していることを検出する。一方、上記の所定期間中に、他のセンサ素子33から検知信号を受信しなかった場合、検出回路34は、その不受信に基づいて、指が静止していることを検出する。
【0030】
指の移動が検出されたとき(S2でYes)、検出回路34は、上記検知信号を出力したセンサ素子33の位置とその出力順とに基づいて、指の移動前後の座標を求め、その座標から指の移動方向(S3)と移動量(S4)とを検出する。指の座標は、指を検出した縦方向のセンサ素子33の位置と横方向のセンサ素子33の位置とから求めることができる。さらに、検出回路34は、センサ素子33が検知信号を出力したタイミングに基づいて、指が移動した時間を求め、その求めた時間と上記移動量とから、指の移動速度を検出する(S5)。検出回路34は、S2−S5の処理によって得られた各種の検出結果を示す検出信号を生成し(S6)、送信回路35に出力する。送信回路35は、検出回路34から出力された検出信号をTV受像機2の受信部23に送信する(S7)。
【0031】
指が静止していると検出されたとき、検出回路34は、その旨の検出信号を生成し(S8)、送信回路35に出力する。送信回路35は、検出回路34から出力された検出信号をTV受像機2の受信部23に送信する(S9)。
【0032】
図5は、機器制御システム1の動作例を示す。TV受像機2の表示画面21aには、3つの設定項目21bが縦並びに配置されたメニュー画面が表示されており、カーソル21cは、ハイライト表示で選択対象を示すものであり、図の左側では、表示画面21a上で最上の設定項目21bを選択している。このとき、操作機器3のタッチパネル31を指4で押さえ、図の右側に示されるように、指4をタッチパネル31上で下方向にスライドさせた場合、表示画面21aのカーソル21cは、指4の動きに追従して下方向に移動し、下側に在る他の設定項目21bを選択し、その設定項目21bがハイライト表示される。
【0033】
本実施形態においては、TV受像機2の表示画面21aを見ながら、操作機器3を操作することにより、表示画面21a上の設定項目21bを選択することができ、TV受像機2の設定操作を行うことができる。しかも、その設定操作においては、指4を操作機器3のタッチパネル31に置くことによりセンサ素子33の検知エリア内に配置しさえすれば、配置位置に関係なく、指4を任意に移動させたり、静止させたりするだけで、表示画面21a上でカーソル21cを移動させたり、設定項目21bを選択したりすることができる。従って、ユーザが、逐次、操作機器3上の指4の位置を確認しなくて済む。そのため、ユーザによる確認の手間を省くことができ、設定操作が簡単になる。
【0034】
また、操作機器3においては、各種キーが無くて済むので、構成が簡単になり、従って、デザインの制約が少なくなり、また、コストを低減することができる。また、操作機器3の操作は、タッチパネル31上での指4の移動又は停止等のシンプルな操作になるので、TV受像機2の機種が複数在って、それらの機種毎にメニュー画面の内容又はレイアウトが異なっていたとしても、構成を変更することなく、いずれの機種にも対応して、TV受像機2の設定操作を行うことができる。また、タッチパネル31上で指を移動させるとき、その移動速度を速くするだけで、表示画面21a上でのカーソル21cの移動量を多くすることができ、従って、操作が便利になる。
【0035】
また、操作機器3においては、縦方向のセンサ素子33と横方向のセンサ素子33との間で、検知エリアが格子状に交わるので、重複する検出エリアを無くし、かつ漏れエリアも無くして効率的に指4の存在を検知することができる。
【0036】
ところで、検出回路34がTV受像機2に備えられている場合、操作機器3は、各センサ素子33が指4の存在を検知する毎に検知信号をTV受像機2に無線送信する必要が生じる。そのため、通信量が増え、従って、信号へのノイズ重畳及び信号損失等の可能性が増加し、結果として、通信精度が低下する虞がある。これに対して、本実施形態においては、検出回路34が操作機器3に備えられており、操作機器3は、各センサ素子33の検知信号を基に操作内容を検出してから、その検出結果を示す検出信号だけを送信するので、通信量が減り、従って、上記の可能性を低減することができ、その結果、通信精度を向上することができる。
【0037】
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、センサ素子は、列アレイ状に配置されていてもよい。また、検出回路は、TV受像機に備えられていても構わない。そのようにする場合、操作機器の送信回路は、センサ素子による検知信号をTV受像機の受信部に無線送信する。そして、受信部は、操作機器の送信回路から送信された検知信号を受信し、TV受像機の検出回路は、受信部により受信された検知信号に基づき、操作機器への各種操作内容を検出し、検出信号を生成して制御回路に送出する。このような構成によれば、操作機器を小型化することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 機器制御システム
2 TV受像機(電気機器)
21a 表示画面
21b 設定項目
21c カーソル
26 制御回路(制御手段)
3 操作機器
33 赤外線センサ素子
34 検出回路(検出手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器の複数の設定項目と、それら設定項目のいずれかを選択するためのカーソルとを表示する表示画面を有した電気機器と、
前記電気機器の表示画面上で前記カーソルを移動させて前記設定項目を選択する操作を行うための操作機器と、を備え、
前記電気機器と前記操作機器とは、別体に設けられた機器制御システムにおいて、
ユーザによる前記操作機器への操作内容を検出する検出手段を備え、
前記操作機器は、検知エリアが異なるように配置され、該検知エリア内にユーザの身体の一部を検知したときに検知信号を出力する複数の赤外線センサ素子を有し、
前記検出手段は、前記赤外線センサ素子から出力された検知信号に基づいて、身体の一部が静止しているか又は移動しているかを検出し、身体の一部が移動していると検出されたときには、該検知信号を出力した赤外線センサ素子の位置とその出力順とに基づいて、身体の一部の移動方向を検出すると共に、それら各種の検出結果を示す検出信号を出力し、
前記電気機器は、前記検出手段から出力された検出信号に基づいて、前記表示画面上で前記カーソルを静止又は移動させるように該表示画面を制御する制御手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動方向が検出されたときには、その移動方向に応じた方向に該カーソルを移動させ、該検出手段により身体の一部が静止していると検出されたときには、該カーソルによる前記設定項目への選択を確定することを特徴とする機器制御システム。
【請求項2】
前記検出手段は、身体の一部が移動していると検出したとき、前記赤外線センサ素子が検知信号を出力したタイミングに基づいて、身体の一部の移動速度を検出し、
前記制御部は、前記検出手段により検出された移動速度に基づいて、前記カーソルの移動量を変更することを特徴とする請求項1に記載の機器制御システム。
【請求項3】
前記赤外線センサ素子は、縦方向と横方向とに並べられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の機器制御システム。
【請求項4】
前記検出手段は、前記電気機器に備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の機器制御システム。
【請求項5】
前記検出手段は、前記操作機器に備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の機器制御システム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の機器制御システムに用いられる電気機器。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の機器制御システムに用いられる操作機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−222803(P2012−222803A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90338(P2011−90338)
【出願日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】